▼ 2016-07-07 20:25:24 |
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( 如何やら彼の意見は自身の考えていたのとほぼ同じでどんなに些細な事でも今は何より情報が欲しい為に「お前の意見に賛成だ。病院に行けば何か情報が得られるだろう」と特に異論は無いのでこくりと頷けば、現在の時刻をスマホで確認すると合流してから数時間経っており「此処で話し合って大分時間が経ったな。これから病院に行くか?」と、自身的には現在二人が揃っているこの時に行動した方が良いと考えての発言で提案していくと、先程のウェイトレスが注文の品を持って現れれば相手の前にアイスカフェオレを置いて一礼し再び奥と消えて行って )
そうだね、そうしようか。
( 情報収集の為に今から二人とも病院に行く事に決まれば、そう言えば話に夢中ですっかりアイスカフェオレを注文していた事を忘れていたと、それを目の前に置いてくれたウェイトレスに感謝して飲んでいき。その片手間に近くの病院を調べてしまおうとスマホの検索ツールを使って、数分も経たない内に分かると「このカフェからだと"五十鈴病院"が近いね。徒歩八分だって。ここに行くかい?」と空になったアイスカフェオレのグラスを置いた後、相手にスマホの画面に表示された地図を見せていき )
五十鈴病院か。嗚呼、そこに行こう。
( 何やら飲み物を飲みながらスマホで調べ物をしているので自身はいつでも出れる様、珈琲を空にするとカップを置けば忘れ物は無いかと確認していき。不意にこの近辺にある病院を見付けたらしく、こちらにスマホ画面で表示された地図を向けてきたため見てみれば確かにカフェから程近い場所にあって、態々遠い方の病院に行かなくても良いだろうと考えて一つ頷くと椅子から立ち上がり。先にお会計を済ませようとレジに向かって二人分の代金を支払い終えれば、再び相手の元へと戻るなり「長船、会計は済ませたから一旦外に出るぞ」と声を掛けていき )
( 立ち上がった相手を視界に入れると、こちらも同じく荷物を手にして立ち上がりレジへと足を進めたが、しかし気を利かせて彼が二人分払ってくれた事に気付けば「オーケー、なら外に出るね」と笑みと共に頷いて。そのまま言葉通り店の外へと出れば、カフェから五十鈴病院の方角を確認した後、黒い横長の財布を取り出して自身の分の代金を手に取ると「はい、これ僕の分の代金。さっきは纏めて払ってくれてありがとね」と長谷部くんに差し出していき )
いや、代金は良い。此れ位奢らせてくれ。
( 相手と共に店の外へと出て来れば、今年の夏は最高気温が35℃以上の猛暑日が連日続いており、照り付ける太陽を額辺りに手を翳しつつ眩しそうに目を細め。手を下ろし視線を相手の方に向けると、掌の上に小銭を乗せたままこちらに差し出してきたので軽く首を横に振って自身がそうしたいと思ったからの行動ゆえ、上記を告げれば笑みを零していき )
そっか、悪いね。ご馳走様っ。
( 奢るとの言葉を聞けば自身が会う約束を取り付けた為に、何だか申し訳ないと思いながらも微笑んでは有難く相手の気持ちを頂戴して、差し出していた代金を財布へと戻していき。頭上で照り付ける太陽の暑さに目を細めては、いつまでも外に居ては体力を消耗してしまうと思い早い内に病院に行かないとと思うと相手を見て「じゃあ、長谷部くん。病院はこっちだから歩いて行こうか」とその方角を指し示しては足を進めて行こうとして )
嗚呼。
( 素直に奢られる姿勢の相手に満足そうな表情で短い返事を返しつつ、真夏の昼間は一番気温が高い上に暑いので熱中症に気を付けながら適度な水分補給をしなければと目映い太陽の光にまた目を細めつつ思っていれば「済まない、案内は頼んだぞ」と指差した病院の方角を見てから横目で歩き出した事に気付き、後を追い掛ける様に自然と隣に並んで行き )
うん、任せてよ。
( 先程の地図は既に頭に叩き込んだ為に直ぐに頷いては、目的地に向けている歩みは止めずにいて。そのままぴったり八分歩けば外観の真っ白な病院が見え来て「…あれが五十鈴病院みたいだね」と歩きつつ眺めた後、入り口の正面から中へと入って行き )
( 五十鈴病院までの道のりを他愛ない会話を挟みながら向かっていれば、その八分後に一般的な外観をした真っ白な病院が見えて来るとそちらに視線を遣りつつ少しの間眺めた後、相手の後に続いて入り口の正面から中へと入って行くと辺りを見回しながら「やはり人が多いな。あのニュース速報を見て来た人達だろうか」と一番最初に感じた事をぽつりと呟いていき )
そうかもしれないね。…あっ、どうやらあそこで受付をしているみたいだよ。
( エントランスに居る人達を見れば年齢層もばらばらだった為にそう頷いていき、そして花を吐く病について受付をする所を見つければ相手の肩をとんとんと軽く叩いて上記を述べて、そちらへと向かおうとしていき )
よし、話を聞きに行こう。
( 病院に集まった患者達を見つつ、ふと肩を叩かれ一瞬相手の方に振り向くが受付に視線を遣れば足を進めていき。受付の人に「済みません。俺達、花吐き病のニュースを見てこちらに伺いに来た者なんですが…」と話し掛けていき )
( 受付の人は長谷部くんに話し掛けられれば『花吐き病の方でいらっしゃいますか?それでしたら只今、花吐き病の方はそちらの列に並んで頂いて、X線写真を撮った後に問診をさせて頂いております』とその手をすぐ左へと向けていて、つられる様にそちらを見れば何人かの人が並んでおり。教えて貰った事に軽く頭を下げて感謝の言葉を述べると隣の彼を見て )
ありがとうございます。じゃあ、長谷部くん。列に並ぼうか。
( / 済みません、ダラけてしまうのでX線、問診する過程はサクッと飛ばして結果に移っても大丈夫でしょうか? )
ご丁寧にありがとうございます。
( 丁寧な説明を聞きながらこちらも釣られる様に左側を見遣ると、再び受付の人に視線を向ければ相手同様に軽く頭を下げて感謝の言葉を述べ。隣の彼に声を掛けられ下記を述べつつ列に並ぶ為に、左側へと移動していき )
嗚呼、そうだな。
( / はい、大丈夫ですよー! )
( 同じく列に並べば二人で自分達の順番が来るのを待っていき。そうして一時間もすれば、花吐き病のX線検査と問診が終って。その結果に浮かない顔をしながらもエントランスの椅子で、まだ診察室から出て来ていない長谷部くんが終わるのをそこで待っていき )
( / ありがとうございます!飛ばさせて頂きましたー )
( 自分達の順番が回って来れば、診察室でX線検査と問診が終わり。その場からエントランスへと出て行き、きょろきょろと相手を探す様に辺りを見回せば視界に入った浮かない顔の彼が見えて。ゆっくりと近付き「…済まない、遅くなった」と椅子に腰を下ろしていき )
あっ、いや気にしないでくれ。お疲れ様、長谷部くん。
( 謝る相手に順番的に自身の方が早かったので、こちらが先に終わるのは必然的だった為にそう微笑めば労いの言葉を掛けていき。その後に「診断の結果なんだけど…君も聞いたよね?花吐き病の患者は体内に花が咲いていて、この花は脊髄に根を張っているから、手術で取り除く事はまず不可能だって事を」とやはり浮かない顔でX線で調べた結果を述べていき )
ありがとう。…長船もお疲れ様。
( 彼の方に視界を向けると労いの言葉を掛けてくれたので、ふっと笑めばこちらもそう返していき。話題が今さっき受けてきたばかりの診断結果に切り替わり、顔から笑みが消えて相槌を打ち「手術で取り除く事が出来なかったから、あんな事になった訳か…。…となると、他の方法を探すしか無いが、もう少し情報が欲しい所だな」とX線で調べた結果をもう一度確認すれば、ニュース記事を思い出し曇った表情で述べていき )
その事なんだけどね、何だか花吐き病に一番詳しいかもしれないって言う他の病院の紹介状を貰ったんだ。
( 情報が欲しいと述べる相手にこくりと同意する様に頷いた後、診断結果の下に重ねて持っていた紹介状を彼にも見える様に取り出して差し出していき。そこに書かれている病院名は"加藤美鈴大学付属病院"で、隣町のマンモス大学である加藤美鈴大学の付属大学病院だ。ニュース記事にも書かれていた例の死亡した患者が居た病院であり、最先端の医療と研究が行われている場所でもあって期待が出来そうなのだが、何分やや遠いので相手に負担を掛けたら申し訳ない為に「長谷部くん、君もここに行くかい?」と伺う様に尋ねていき )
…!本当か。それは有力な情報じゃないか、やるな長船。――…この病院は、ニュース記事にも書かれていたな。
( 正直他の方法を探すと言っても何処に行けば詳しい情報が得られるのか分からず、だが何かを診断結果の下から取って差し出されつつ、それが紹介状だと知れば曇った表情から明るさを取り戻し柔い笑みを浮かべ。視線を受け取ったそれに映しつつ見てみれば病院名はニュース記事に書かれていたのですぐに分かるが、隣町に存在するとは知らない上ここに辿り着くまでの距離が遠いなど思っていない為に「俺もお前と一緒に行くつもりだ」と目線を相手に戻すと共に、手に持っていた紹介状を返してはこくりと頷いていって )
いやいや、そんな事ないよ。――うん、ニュース記事に書かれていた病院だね。
( 相手の柔い笑みを見れば、その表情も好きな為に胸の内が暖かくなりつつも頷いていき。紹介状を返されると再びクリアファイルに仕舞って、了承した彼に「オーケー。あっ、ただここから少し遠いからタクシーを呼ぼうと思うんだけど大丈夫かい?」と言い忘れていた事を付け加えながら、スマホを取り出しては提案してみて )
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