募集主 2016-07-06 21:06:49 |
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……久しぶりの「事件」かもしれないな…
(事務所の中、煙草をふかしつつ綾乃を待つ。
その間昨日の事を思い出していれば、やはり不可解な事だらけ。確かに自ら飛び降りたものの薬でも使われたのかもしれない、などと考えはあちらこちらに迷走し。調べれば幾らかは分かる事があるだろうと気を落ち着かせ。
階段を登る足音が聞こえれば一張羅のインパスコートの襟を直し。)
(/大変遅くなりました。)
ふぅ……、よし。
(屋上で見た霊たちの憎悪に満ちた表情が目蓋の裏に貼り付いており夜はなかなか寝付けなかったものの、明け方ごろには疲れからかまるで泥沼に沈んでいくように眠りに落ち、翌日時計のアラームで目を覚ませば、着替えを済ませ鏡の前で気合いを入れれば外に出て歩き出し、事務所の扉をノックして開き)
えっと、おはようございます。
(/おかえりなさい!
おはよう。昨日は眠れたか?
(ぱっと見ではあまり疲れは見えないものの、自殺を見たというのはなかなか心に来るものがあるだろうと少し心配し。
手帳で予定を確認すれば、「まあ、助手としてメモとるとか聞きたい事聞いてくれればいいから」と、一応仕事を任せるためしてほしい内容を伝え)
はい、分かりました。
(探偵の助手として働くのだからメモ用紙ぐらい必要だろうと持参してきたメモ帳とボールペンを小さなポシェットから取り出せば構えて見せ。これからの流れを確認しておこうと自信なさげに問いかけて)
依頼者さん、昨日の男性の奥さんでしたよね?なぜ亡くなってしまったのかを確かめて、奥さんに伝えてあげる為に、これから調査を開始する、……であってますか?
まあ、そんな所だな。俺自身気になる事もあるしな…
(吸いかけのタバコを灰皿に押し付ければ少し遠い目をし。一晩考えてもやはりただの自殺とは思えず、何か不穏な感じがしていて。
「……まあ、あれだ。自殺の原因を調べるって事だな」半ば自分に言い聞かせるように続ければ、「まだ聞きたい事はあるか?」鍵束を握り出る準備をし)
いえ、大丈夫です。行きましょう。
(調査をしていく上で、今まで自分が避けてきた霊と対峙しなくてはいけない場面が起こるかもしれないと覚悟をしながらも、万が一取り乱したとしても目標だけは見失わないで置こうと、メモ帳に「自殺の原因を奥さんに伝える」と書き込めば、その周りをぐるぐると丸で囲ってメモ帳を閉じ、ポシェットにしまえば、相手の問いかけに答え、出発しようと相手の後ろについていき)
よし。まぁ、あんまり無理はするなよ?
(細かな事もメモを取る様子は昔の自分を思い出し。元はあまり期待をしていなかったものの、今は助手らしく見え。
「今日は仕事の同僚の話を聞きに行く。その後は…聞いてからだな。」もうアポは取ってあり、向かうだけ。時計を確認しながら昨日の白いバンに乗り。着いた場所は所謂中小企業といったビル。)
(無理はするなという言葉に相手の優しさ有り難く思いながら頷けば一緒に白いバンの助手席に乗り、いつもなら万が一外に霊がいたとき、その姿が見えるのが嫌でずっと俯いているのだが、今は少しのヒントも見逃したくないと外に目を向けるが、やはりちらほらと人間に混じり霊の姿があるらしく、気づく度に下を向いて暫くしてからまた外を見るのを繰り返し、そんなことをしているうちにビルへと到着すれば車から降りてとりあえず掲げてある会社名をメモして)
…向こうも昨日の今日で大変だろう。ま、ある程度失礼のないように…大事なのはあまり強引に聞かない事だな。感情的になると何も見えてこない
(綾乃にやる気があるため、折角なのでアドバイスを。何も知らないまま手探りで助手をするよりは楽だろうと思い。
「すみません、アポイントを取っていた斎藤ですが……」会社の中の会議室のような部屋にに案内され、少し待っていれば例の男の同僚がやって来て)
なるほど……、気を付けます。
(相手の助言真摯に受け止めれば、頷きながらメモに書き加えていき、感情的にならないぞという決意も込めて大きく深呼吸一つすれば、相手の後ろをついていく形で社内へと歩みを進め、会議室へと入ってくる人物に小さくお辞儀をして)
忙しい中本日はありがとうございます…昨日は不幸が…
(当たり障りのない挨拶から入り、本題の質問へ。
「何か、仕事の上で悩んでいたような事はありましたか?」「いえ…業績も良いですし、そんな事は無かったように思えます」
「ふむ…では、取引先と何かトラブルを起こしていたりは?」「それも…部下がミスすれば菓子折りを持って土下座しに行くような人でしたし…」
「ふむ……」
と、自殺に関わるような事は出てこず。
「どこか、彼の行きつけの場所は?」「そうですね…駅前の”道楽”って飲み屋と……”猫の夢”ってパブ、ですかね。」
次に向かうべき場所は把握できた。自分の聞きたい事は全て聞き、綾乃に目配せすれば、何か質問がないかと伝え)
あ、えっと……
(相手と同僚の会話を逐一メモに取りながら会話を聞いていたが、相手の目配せで何か質問がないか考え始めれば、やはり思い浮かぶのは多くの女性の霊と復讐という単語についてしか思い浮かばず、しかしそれをそのまま伝えるわけにもいかず、しかも先に相手から習った「失礼のないように」「強引に聞かない」という質問の鉄則がメモしてあるのを見つめれば、さらに言葉が浮かんで来ず、結局首を振って「ない」と伝え)
……、ありがとうございました。必ず自殺の原因は突き止めます
さて、次に行くべきは…居酒屋か。
(綾乃からは質問がないようなので、会社をあとに。手がかりがありそうなのは居酒屋とパブ、今開いていそうなのは居酒屋の方だと考え。車に向かいながら、「……何か気になることとか、なかったか?」と聞き。現状はまだ分からない事だらけ、少しでも解決の糸口が見つかればと思い。)
えっと……、女性関係についてもっと詳しく知りたいかな、と……。元はと言えば浮気調査の依頼だったわけですし。
(同僚の話を聞いているときもずっと頭の中には昨日飛び降りた男性の背後に憑いていた女性の霊の事しかなく、「気になること」を問われれば答えは1つで。霊という言葉を使わないよう言葉を選んで伝えれば、変に思われないよう理由を最後に付け足して)
なるほどな。……会社での女関係も調べる必要があるか。
まあ、直接会社の人に聞いても仕方ないだろう。今となっては証拠写真も撮れないからな。足取りを追うしかない
(意識が自殺の原因に傾き過ぎていたかもしれない、確かに浮気調査も重要。しかし故人の浮気調査は初めて、やり始めてその難しさを感じて。「誰か、親しい人でも見つかればいいんだが…」と車を出して)
(/なんだかすみません…折角恋愛トピなのにあんまり関係ない事ばかりしてしまって)
確かに……、そうですね。
(自分はあの女性の霊は誰なのかという事に集中しすぎており、相手の口から「証拠写真」という単語が出てくれば、自分は探偵助手であり、結果には証拠が必要だと思い直してメモに「証拠」と書き留めておきメモを閉じれば、運転する相手を見やり)
女性だとすると、酒の席で知り合うこともありますもんね。きっと見つかりますよ、手掛かり。
(/恋愛……、そうでした 笑。なんか、いつの間にか展開お任せしてしまっていてすみません。この辺りで今後の展開話し合っておきましょうか。女性の霊は居酒屋で知り合った女性で、その後パブも一緒に行っていた、とかどうでしょう?それとも今後の展開なにかお考えのものがありましたか?)
(/すみません、継続が難しそうです……、使っていた端末を壊してしまい、現在不慣れなPCしかなく…
レス速度も落ちてしまいそうですので、迷惑をかけてしまうと思われます。それでもよろしければ継続したいのですが)
(/返信から。
設定についてはそんな感じでした。元々パブで働いている女性で、プライベートでの関わりがあり居酒屋で飲む事も…といった形です。
居酒屋で浮気相手と思しき女性を出し、パブで写真を見せてもらう事で女性の霊と繋がってくると想定していました。
恨んでいる理由も考えているのですが、伏せましょうか?設定に問題なければ↓でお願いします。)
うん。居酒屋の情報は役に立つかもな・・・
ここだな。ごめん下さい!
(店が始まれば店主も忙しくなるだろうと考え、とりあえず声をかけ。しかし返事はなく、さて困ったと肩を落とし。)
仕方ない、出直すか・・・
(/そんなにしっかりと設定を考えてくれていたんですね。ありがとうございます。では、女性の霊と遭遇させていただきます!笑
そうですね……
あ、あれは……?
(お酒の絡む所ならば、女性関係の情報があるのではと期待していたが、相手の呼び掛け声に全く返答が無いことに残念そうに出直しに同調するも、店の奥に何やらうっすら透けている白い影が見え、誘われるように店の奥へと歩みを進め)
(/返信できず、本当にすみません…)
(その白い影は間違いなく男を落とした女性の霊。こちらに背中を向け、肩を震わせてすすり泣いている。)
「苦しい・・・まだ、私を縛るの・・?」
(触れられない彼女の服は僅かに湿っているように見える。)
………っ
(白い影へと近付いていけばだんだん姿形がハッキリと見えてきて。それが紛いもなく男性に憑いていた霊だと分かれば、ふと脳内に男性を落としたときの狂喜染みた笑みがフラッシュバックし、怖さから足を止めてしまうも、霊から悲しげな声が聞こえれば、思わず後ろから声を掛けており)
あ、の……、大丈夫ですか?
(/いえいえ、大丈夫ですよ。
私が、見えるの……?
(ゆっくりと振り返れば、以前見た時とは異なりまるで生きているかのような泣き顔。ゆっくりと見ればまだ20代と分かり。)
すごく、苦しいの……身体が、重くて……
(女性は力なく首元をさすれば、しゃくり上げながら話して。歳の割には子供っぽく見え)
(/無事携帯が直りました…毎度待たせてしまいごめんなさい)
(まるで生きているかのような泣き顔に同情さえ覚え、霊が見えるのかという問いに素直に頷けば、女性がさする首元に何かあるのかと目を凝らし。苦しいと言うのなら助けてあげたいと相手としっかりと目を合わせられるように前側に移動すれば)
身体が重い?もしかして、だから成仏出来ないんですか?どうしたら軽くなるかわかりますか?
(/携帯壊れると色々面倒ですよね。お疲れ様です。
……私の身体を、見つけて…多分そうすれば、楽になると思うの………
(姿の見える人に会い落ち着いてきた様子。綾乃の質問に少し戸惑いを見せつつ答えれば、その手は額へ…首元には、見る限り何の痕も無く。)
……ありがとう。名前を、教えてくれる…?
(少しづつ身体が透けていってしまう。目を合わせて感謝を伝えれば、綾乃の手に手を伸ばし触れようとし。)
(/ありがとうございます。)
身体……ってまさか……
(未だに身体が見付かっていないということは、女性は自殺や事故などではなく、誰かに殺されて隠されているのではという一つの可能性が頭に浮かび背筋がゾッとするのを感じながら、首元に何もないのを確認すれば視線は女性の手の動きを追って額へ)
神埼綾乃です。貴女は?
(身体がゆっくりと透けている事に気が付けば女性が消えてしまう前にと急いで名前を伝え、今後の情報収集のためにと名前を尋ねながらこちらに伸びてくる手に触れようと手を伸ばし)
綾乃ちゃん、ね…
私の名前は………”長篠 御幸”
(冷たい手が綾乃に触れる。力なく、しかししっかりとその手を握り、そして消えてしまった。)
(春樹は路地の中には来ておらず、表で煙草を吸いながら待っている様子)
長篠、御幸……さん。
(儚く消えゆく様をただ見ることしか出来ず、小さく名前を呟けば、女性が握ってくれていた手をぎゅっと握りしめ決意を新たにし、表にいる相手に声を掛け)
すみません、お待たせしました。
次はパブですよね?
……ああ。
(少し考え事をしていたようで、少し反応が悪く。車に向かえば、綾乃が乗るのを待って車を出し。)
なあ、綾乃……まさか、幽霊が見えるのか?
いや。忘れてくれ
(返事を聞く前に、自ら否定する。らしくなく少し焦っている様子で。自分が見えたらどんなにいいかと考えた事は何度もある。綾乃の行動はそうであるようにしか見えないが、それでも信じる事ができず。)
………?
(返事が返ってくるまで間があった事が気に掛かり、相手の様子を窺いながら車に乗り込めば、相手の口から徐に出た予想外の質問にビクッと肩を揺らし焦りから頭が真っ白になったため何も答えられずに固まっていれば、相手が自ら否定してくれたため胸を撫で下ろして、安堵の笑みを相手に向けながら)
斎藤さん意外とユーモアがある人なんですね。心配しないでください、しっかり忘れますから。
だよな。……んなわけないんだ
(どちらかと言えば、自分に言い聞かせるように。非現実的だと自嘲し。
パブを見つければ、その近くの適当な所に車を止める。外見から見るに、どうやらいかがわしい店のようで……
「風俗店に綾乃を連れ込むわけにはいかないな……どうするか…」
一応、利用しないのだから入っても問題ないはずではあるものの、男として女の子を連れ込むのは気が引かれ)
………
(相手が自分の答えを受け入れてくれれば、ホッとするのと同時に何処か寂しげに目線を相手から離して前に向け。パブに到着すれば予想外ないかがわしさで、一瞬目を反らすも、先ほど居酒屋で出会った女性の霊の哀しげな様子が脳内を過れば、店を真っ直ぐに見上げ、視線はそのままに「行きましょう!」と言えば真っ直ぐ店の入り口に歩いていき)
お、おい…大丈夫か?
(想像以上の行動力。やる気があるのは嬉しいものの、いつか危険な事をしたりするのではないかと今から心配になり。
心を落ち着かせ中に入れば割と静か…しかし女性のリストなど目についてしまう物は多く、綾乃のいる手前目のやり場に困り)
……ええと、この男を探しているんだが。見覚えはないか?
(毅然とした態度で話を聞く事に。堂々としていれば問題ないはず…
春樹の質問に店員は呆れたように、「こいつと駆け落ちしちまったよ」と返した。彼がさした先には所謂女の子リスト…黒くバツのつけられた先程の幽霊の女性が。)
この人です!長篠御幸さん!!
(所謂いかがわしいお店の中に入るなどもちろん初体験であり、目に飛び込んでくる刺激的な景色に一点を見つめることが憚られ目線を不自然に世話しなく動かし、相手の毅然とした雰囲気に「もしかしてこういう店に慣れている?」と疑問を持つも、現状不甲斐なく辺りを見回す自分にとってとても頼りになることこの上なく、「それに大人の男性なんだから慣れてて当然!」などと勝手に自問自答しては、店員が示した女性リストの写真を相手の横から覗き込めば正しく先ほどの女性の霊であり、ついつい霊から聞いた名前を叫んでしまい、慌ててごまかし)
あー……、とかいう名前っぽい見た目してますね……、はは。
(/すみません、遅くなりました。
お、おお……
(一時的に意識の外にいた綾乃が突然叫んだため年甲斐なくビクッと反応してしまい。相手の誤魔化しは明らかに不自然なもの。とりあえずこの場は合わせる事にして。
「……で。この人の名前は?」
「いんや。プライベートな事に関わるからってんでニックネームで呼んでる。これな」
各女性の写真の下には確かにニックネーム。長篠の場合は「ゆきりん」とありきたりなもの。
「そうか……、協力ありがとうございます。」
店員にはろくな話が聞けそうにないと考える…それにあまり長居したくない。視線を綾乃へ、聞きたい事はないかと目配せ、聞きたい事はないかと促し。
無いようであれば車へ戻る事に。)
(/此方も散々待たせてしまっていますので、お互い様です)
(思わず名前を叫んでしまった事にまだ気が動転しており、追加の質問など思い付くこともなく、ただただ自分の不自然な言動が言及されなかった事に安堵しては、「この場で女性の本名が判明しなかった事は良かったかもしれない。判明するまでに先ほどの言動が忘れ去られてくれれば」なんて淡い期待を抱きながら、相手についていく形で車に乗って)
えっと……、次はどこにいきますか?
(/助かります。
いや…手がかりが少なすぎてな…
……浮気の線は濃厚だろうが。証拠もない
(今の所手詰まり。女性関係については居酒屋よりここで得たものの方が大きそうであり、もう行く所がなく。せめて対象が生きていれば尾行もできたものを、と歯噛みして。
「その、みゆき?っぽい人から話を聞ければいいんだが…」
名前が分からない以上、呼び方にも困る。まさか「ゆきりん」なんて呼ぶわけにもいかず。
駆け落ちしたというのであれば自殺に関わる何かを知っているはずと考えるもどこに行ったのか見当もつかない。)
(/長篠の死に方を考えていただければ…!)
そうですね、御幸さん……
(男性が自殺をする際に後ろにピッタリと憑いていた御幸さんの霊が何らかの力を及ぼして自殺させたのではと予測している自分にとっては、何故自殺したのかよりも何故自殺させたのかの方が気になり、それを御幸さん本人に聞こうにも霊に会う方法も分からず、御幸さんの死体を見付ければ何か進展するのではと思い、男性と御幸さん以外に関係者はいないかと考えて)
あの、浮気調査を依頼した方に御幸さんの写真を見せてみるのはどうでしょう?
浮気調査ということは、駆け落ちをした御幸さんの他に付き合っていた方が依頼をしたんですよね?
(/「男性が他に女ができてしまって、邪魔になった御幸を殺して死体を隠し、それを恨んで自殺させた」とかですかね。ベタですが。死体の隠し場所はその新しい女が一緒に隠したので知っているとか。
…まあ、御幸さんとしようか。
なるほど…途中報告にもなるからな…何処かで見たことがあるなら手掛かりにもなるか
(本名が分からない以上、とりあえず御幸と呼ぶ事には同意して。どんな小さな手がかりでもあって損はないためそうする事に。
「ああ、少し待っててくれ」
何か思い出したかのように店へとんぼ返りすれば、すぐに戻ってきて、
「写真を貰ってきた。それと、どうやら居なくなったのは先週かららしい…これも手掛かりになればいいんだが」)
(依頼主である女性の家まで来れば、インターホンを押し中まで通して貰える事に。「綾乃も来てくれ」と、中へ。
「まだ、断定はできませんが…大毅さんは浮気していたと思われます。しかし、自殺の原因はまだ掴めていません…
そこでですが祐美さん、この女性に見覚えはありませんか?」
「…この人です。先週、この人が大毅と歩いていて…」
「……何処でそれを見たんですか?」
「そこの、まどろみ公園です……池のほとりで、楽しそうに……」
「……………。」
綾乃に目線をやり、また質問はないかと聞いて)
(相手が質問をするのを横やりも入れず大人しく聞いており、初めて依頼人を見たが、優しい人のように見えて「こんな人を裏切るなんて」と、浮気した張本人は既に亡くなっているものの男性に不信感を募らせ。質問が一段落ついた後、いつも通り相手から目配せされれば、本来人見知りであるため、初対面の人の前ではなかなか頭が回らないらしく、ただ無言で首を素早く横に振って)
……分かりました。ではーー
「もういいんです……浮気してたの、決まってるんですよね。私が一番わかってます。大毅の事はもう忘れますから……」
(お願いします、と頭を下げられてしまう。別れるどころか、相手が死んでいるなら無理もない。もう捜査を続ける必要は……ない。
「綾乃、これで良かったと思うか?」
依頼人の家をあとに。まだ自分では納得しきれず、胸の中にはもやもやとした気持ちが渦巻いて。綾乃の前ではやめておこうと思ったのに、タバコに手が伸びた。)
………、良くないです。
(今回の事件、仕事上では依頼人は先ほどの初対面の女性だが、これで調査が終わってしまっては、御幸さんの死体を見つけてあげられない、どうしても悲しそうに訴えかけてきた御幸さんの霊の姿が頭から離れず、相手の問いかけに否定すれば、自分にとっての依頼人は「死体を見つけて」と言ってきた御幸さんであると、斜め掛けしているバックの紐を胸の前でぎゅっと握れば意を決して相手にお願いしてみて)
あの、もう少し調べてみませんか?御幸さんとあの男性がその後どうなったのか。
……だよな。
(ふう、と吐いた煙で輪を作る。探偵とは謎があったら動かなければいけない生き物なのだ。
綾乃も賛成している事だし、何もしなければ男じゃない。
「ああ。駆け落ちしたってなら近くのホテルを回ってみるか。それにその御幸さんの家だってどうにか見つかるかもしれん。」
タバコを足で踏み消せば、気を引き締めて車に乗り込んだ。)
(/恋愛?知りませんねそんなの……
こちらばっかり進行するのもあれですし、交代してみませんか?)
(「だよな」という賛同にホッと胸を撫で下ろし、もし相手が調査をやめると言い出したら自分一人ではどうしようもなく心細かったため安堵の笑みを少しばかり滲ませて。しかし調査は続けるに至ったものの二人が駆け落ちをしたという事以外なにも情報はなく、どこを調べたものかと頭を悩ませながら相手について車に乗り込み、ふと浮かんだアイデアを自信無さげに伝えて)
えっと、自殺してしまった男性の部屋って調べられたり……、しないですよね?
(/いいですね。交代しましょう。恋愛、頑張ります 笑
……部屋か……厳しいが、やってみる価値はあるか。
(特に今回は自殺、事件性がないとなればそうそう見せて貰えないもの。それでも見なければならないなら、大家さんをなんとか説得するほかない。何はともあれやってみる他ない。上手くいけば警察も得ていない情報が得られるかもしれない…!
「いい案だ。」
少しかっこつけて言えば、車をマンションへ向かわせた。)
よかった……
(探偵業の知識など全くない自分が出した案なんて見当違いなものなのではと内心不安だったため、採用されれば嬉しそうに呟き。車がマンションに到着すれば車を降りて管理人室へと向かいながら相手に意見を求め)
どうやって部屋に入れて貰いましょうか。ドラマだとこういう時、兄弟のふりとかするんですけど、……流石に現実じゃ無謀ですかね?
(/死んだ男性の名前って決まってましたっけ?
うーん…俺はちょっと似てなさすぎるんじゃないか……?
(目鼻立ち、体つき、後者はどうにかなるにせよ前者はかなり顕著。適当な管理人なら何とかなる、この規模のマンションならありうるかもしれない……
「……俺より、綾乃の方が合ってるんじゃないか?男と女で似てないってのはよくある話だ。」
うんうん、と自らうなづく。これがいいだろう、と思ってやまない感じ。)
(/苗字が未定で、名前が大毅でしたね……
お連れの方は?→こ、恋人です!
みたいな流れになれば恋愛が絡んでくるかもしれません)
えっ、私ですか?
………、まぁ確かにそうかもしれないですね。頑張ります!
(共に管理人に嘘を吐くのは変わらないものの、自分が妹役をするとなると責任重大なような感じがして不安そうに眉を潜めるも、確かに男女の方が似てない言い訳になりそうだと納得もでき、グッと小さく拳を掲げながら気合いを入れれば、管理人室のドアを叩き)
あのー、すみません。
私、工藤綾乃と申します。兄、工藤大毅の部屋を少し見させて頂きたいのですが……
管理人
工藤さん……って、あの。
(自殺した住人の事だとすぐに気がつけば、目の前の妹になんて声を掛ければと言葉を詰まらせた後「この度は御愁傷様です」なんて在り来たりな言葉を繋げ。妹の後ろに立つ男性を訝しげに見ながら)
部屋を見て貰うのは結構だけれど、そちらの方は?
綾乃
あと、えっと……そのっ……、こここ、恋人です恋人!!
一人だと兄の死に押し潰されそうになるので、同行して貰っているんです。
(管理人の質問は尤もなのだが、自分が妹のふりをするのに精一杯で、同行者である相手の立ち位置を全く考えていなかったと、誰でも一目見て分かるほどのしどろもどろさで、やっと出た答えを訴え。管理人は、妹の見た目の地味さから「この子は恋愛に慣れてないんだな」と思ってくれたらしく、「他人に恋人だと言うのが恥ずかしく躊躇ったのだろう」とうまい具合に勘違いしてくれたらしく、管理人から鍵を受けとれば工藤の部屋へと歩き出すも、だんだん冷静になってくれば、先ほどの「恋人」という嘘が身に染みてきて顔を真っ赤にさせながらうつ向いてアパートの廊下を無言で歩き)
(/名字、工藤にしました。こ、恋人です!展開やってみましたー。
……い、いいアドリブだったぞ
(言われてみれば、自分も立場を考えておらず、咄嗟の説明として恋人はかなり良かったと思う。ただ……とても恥ずかしい。
相手も同じ思いだったようで、フォローするように小声で声をかけ。暫く歩けば例の部屋、しかし自分が手を出せば不自然になるかとそこはぐっと堪え綾乃に任せることにし。)
……ありがとうございます。
(相手からフォローの言葉を貰えば気持ちはいくらか楽になり、それでも気恥ずかしいのか目線は合わせることなく小さく礼を伝え。部屋の前に到着すれば鍵でドアを開き。部屋に入れば別段変わったものは無いものの、とりあえず机の引き出しでも見てみようと思い開ければ、中には黒い鍵のかかった日記帳が入っており、取り出せば相手に見せて)
斎藤さん、これ……。
鍵か…しまい込んでいたようだし、相当見られたくないのかもな…
まあ、ありがたく拝借していくとしよう
(見る限り鍵を強引に外すのは難しそう。しかし何か重要な情報が載っているかもしれないと考え持って行く事に。どうせ死人だ、とも思っており。
パソコンを起動してみればロックがかかっている、ありがちなものを試すが流石にダメ。
「随分心配性だったようだな…他に何か……これは?」
部屋の隅に気になるものを見つける。開けてみれば、今でこそ乾いているものの泥だらけの靴、それにスーツ。池か何かに落ちたにしてはつきすぎているような気がする…)
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