募集主 2016-07-06 21:06:49 |
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まあ、少なくとも今回危険な事はないから心配するなよ
(いかんせん緊張しすぎではないかとむしろ心配になり。張り込むだけなので問題はないはずなのだがと首を傾げ。
「…何か見えたか?」悲鳴なのはよく分かり。緊張が走れば暗くなってきた道に目を配り。
日が落ちてくれば幽霊の数は増えてきており、完全に日が落ちれば8人の男女が徘徊している。屋上に多いのは、投身自殺を思わせ。)
いえ!何も。気にしないで下さい。
(口を押さえても時すでに遅し、悲鳴は相手に聞こえてしまっており、そこには自分の悲鳴のせいで外を確認する相手の姿があり、もちろん自分にしかその女性は見えるはずもなく、今までの経験上変人に思われるのを避けるため、強めに何でもないことを必死に主張し顔を上げて平気なふりをして外を眺めるも、日が暮れて来たことでどんどん霊は増えていき、自然と霊が集まる屋上へと視線が引き付けられ、今にも飛び降りそうな予感がして思わず叫び)
………ダメッ!!
………、なら、いいが……
(明らかに何かあるとは思うものの、理由が全く分からず。何かトラウマでもあるのだろうかととりあえず触れない事にして。しかし、今度はただ事とは思えず。
「…落ち着いてくれ。どうしたんだ?何か見えたのか?」何かを止めるように叫んだ相手、何か起きているなら言ってもらわなければ止めようもない。トラウマが刺激されてしまっているなら続けるのは良くない。
霊達は屋上に並んだかと思うと下を見始める。その視線の先には先ほど見せられた気の良さそうな男。その顔には生気がなく、若い女に取り憑かれているようで。)
っ……、いえ、あの……、……え?
(相手の問い掛けによりハッと我に返れば口許に手を添えて思わず叫んでしまった事を後悔しつつ、なんとか誤魔化さなくてはと目線を泳がせるも、やはり気になるのか視線は自然と屋上の霊たちへと戻り、何故か一点を見下ろしていることに気が付けばその先には先程写真で見た男性の姿があり、しかもその男性の背後にはピッタリとくっつくように若い女性の霊が憑いていて、何故憑かれてしまっているのか、屋上の霊たちとの関係はあるのかなどと疑問に思いながらも、やはり霊の姿は恐怖でしかなく、その恐怖を無理だとわかっていても誰かと分かち合って楽になりたいという気持ちと、探偵の助手としての報告義務という気持ちが相混じりながら、震える手で写真に写っていた男性を指差し、そして震える声で)
あの、……あの人。
……?寝ぼけてたのか…?
(期待した返事とは異なり、何が起きたのか分からないと言った様子の相手。自分の声で起きた…ようにも見えなくもない。
綾乃の視線を追えばアパートの屋上へ。しかし春樹には幽霊など見えず、ましてや自分が待っている男をじっと見ているとは思わず。
「…あいつか。1人だな…酒でも飲んでるのか?」
自分の目的は浮気調査。しかし様子が変なのは分かり、そっと一枚写真を撮り。…男は想定と違い、彼の部屋を過ぎ階段を上っていく。向かう先は…屋上)
行っちゃダメ!!
(調査対象の男性は写真とは違い覇気がなく、背後にピッタリとくっついている女性の霊は仕切りに男性の耳許で何かを囁いているようで、男性が自分の部屋を通りすぎ階段を上っていくのが見えれば、その瞬間背後の霊がニヤリと笑っているように見えぞわっと全身悪寒を感じ、屋上から飛び降りをさせるつもりだと察すれば、制止の言葉を叫びながら先程までの挙動不審が嘘のように弾かれるように車を飛び出し、一目散に自分もアパートの階段を上り始め)
っ、おい神崎!待て!
(観察対象との接触はご法度。まさかその相手が死にそうだとはつゆとも思わず。様子もおかしい、とにかく止めなければと駆け出し。
流石に男の体力で神崎にはぎりぎり追いつくも男までは届かず。屋上に飛び出した時には既に男はフェンスから身を乗り出している。綾乃の眼には取り憑いていた女が憎悪の表情を浮かべながら男の腕を引き、その様子を他の幽霊が笑いながら眺めている異常な光景が映る。
「っくそ!なんだってんだ…!」
男は、落ちてしまった。静かな中にどさりという音だけが響く。フェンスに駆け寄れば見るも無残な姿になった男、綾乃には見せないようにし)
やめて!!
(相手の制止の声も届かないほど意識は完全にまさに飛び降りをさせられそうになっている男性の元にあり、未だかつてこんなに必死に走ったことがあるだろうかというほど全速力で階段を駆け上がるも、今まで霊が怖くて引きこもりをしていた自分にそんなに速く走れる筋力があるわけがなく相手に追い付かれながらも屋上へたどり着き。しかし息も切れ切れで目にしたものは、男性を何としてでも落としてやろうと凄まじい形相で腕を引く女性の霊と、それを止めるどころか楽しそうに眺めている霊という衝撃的な光景で。悲痛な表情で女性の霊に腕を引くことをやめるよう叫ぶも届かずドンッと男が落ちた鈍い音が響き渡る。その瞬間力なくその場に崩れ落ち涙が次から次へと零れてきて独り言のように)
なんで……、なんでこんな事するの?
……この様子じゃ…助からんな…
(冷静に男の様子を見れば助からないと判断し、冷静に警察に電話をかけ。綾乃の様子は気がかりであるものの、そっとしておく方がいいと思い階段の方に離れ。
泣き崩れる綾乃の問いに、霊達はぴたりと笑うのを止める。振り向きその虚ろな瞳でじっと見つめ、口々に「復讐」「復讐だ」「あいつは」と言い始める。その声には強い怒りが込められているのがよく分かり。住民が騒ぎを聞きつけ来ると一斉に消えてしまい)
復、讐……?
(写真で見た男性を屋上から飛び降りさせたのは明らかに目の前の幽霊たち。その霊たちが口々に復讐だと訴え、今まで感じたことのない強い怒りの感情が次々と自身に流れ込めば、自分の身体がゾワッと震え上がるも、身体を自分の両手で抱き込むようにして耐えれば、一体彼らに何があったのかと霊たちに訊こうと口を開いた瞬間霊たちが一斉に消えていき、何事かと屋上入り口付近を見れば住人であろう人々が集まっており、霊たちに直接訊けなかったことを口惜しく思いながら)
一体何があったというの……
……警察は呼んだ。今日は帰ったほうがいい
(通報を終え戻ってくれば地面に崩れ落ち涙を流していた様子の綾乃、直接ではないものの人が死ぬ瞬間を見て、徐々に騒ぎも大きくなっておりここにいるのは良くないだろうと勧め。言動には気になる事があるもののまた後日で良いだろうと考え。
「この事は心配しなくていい。なんとか理由を突き詰めてみせる」)
(/最近、返信が遅くすみません…忙しい期間が過ぎますので今度は早めに返信できると思います)
………
(暫く放心状態だったが、相手の声が聞こえれば、帰った方がいいという言葉にただ頷き立ち上がり、霊が見えるようになってから霊を避けずっと引きこもりだったため、チラリと霊の姿を見ることはあっても今日のようにしっかりと凝視をして、しかも怨念のような禍々しい感情を感じ取ったことは初めてであり、頭の中が真っ白でただ恐怖しかなかったが、続けて相手が発した言葉にふと我に返ったように)
そうだ、理由……、復讐……
(/そうでしたか、お疲れ様です。忙しいのに顔を出してくれてありがとうございます!
……神崎、何か知ってるのか?
(先程から様子のおかしい相手。叫んだり、走り出したりと妙な行動が多い。側から見れば自殺であるこれに復讐というワードが出てくるのも違和感があり、眉をひそめ。
「言いたくない事なら、いいんだが」本心としては言って欲しいものの、折角雇ったので離れられるのもまた心苦しく。さして重要でないことなら嬉しいとも思ってしまう)
っ………、とりあえずあの男性が何か恨みをかっていなかったか調べてみませんか?
(何かを知っているかと問われれば答えはyes。答えようと口を開き声を発しようとした瞬間に脳内を過る、変人を見るような目を此方に向ける友人たちの光景に、答えようとした言葉を飲み込めば、とりあえず要望だけを伝えて)
恨み…?……………。
(綾乃の答えは「知っている」「知らない」そのどちらでもなく、直感で何かを隠していると判断し。時が来れば答えてくれるだろうと今は追求しないことにして。
「…まあ、身辺調査をすれば分かってくる事だろう…来るのか?」言外に”来るだろう?”と意味を込めつつ、座ったままの綾乃に手を差し伸べる。何かただごとではない事が起こっていると少し笑みを浮かべ。)
はい……、連れていってください。
(来るのかと問われれば言外に込められた意味を知ってか知らずか反射的に返事をして、差し伸ばされた手に戸惑いながらも折角気遣ってくれているのでとぎこちなく自分の手を重ねれば立ち上がり、また怖いものを見るかもしれないのに本当にいいのかと自問自答した結果、それでも放っておけないと結論が出て、意思の籠った眼差しで相手を見つめれば、自分も同行させてもらえるよう頭を下げて)
よし、まずは警察と話をしてくる。…って、綾乃も聞かれるか。
(警察も到着し、周りも慌ただしくなってきており。第一発見者の自分達に話を聞きに来ようとやって来る、帰るのは遅くなりそうで。
「今日の所はお開きとしよう。また明日…暇なら来てくれ」そう言うと警察のもとへ。事情を説明しに行き)
……分かりました。
(引きこもりは人と話すのもあまり得意ではない。ましてや自分が此処に来た理由や死体を発見するに至った経緯を、幽霊話をせずに警察に説明できるだろうかと心底不安ながら、しかし翌日に探偵事務所に行くことはもう決めていて。結局警察との受け答えはシドロモドロで挙動不審になってしまったものの、多くの目撃者の証言により自殺なのは確実だと警察も決め込んでいるようで、挙動不審なのは目撃のショックによるものだと判断されれば、意外と早めに解放されて、安堵の溜め息を吐けば帰路につき)
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