白楼雪 2016-07-05 22:22:22 |
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これは魔力で動いているんだ(モニターの一部を右手の人差し指でタッチし、魔動力エネルギー系と書いてあるのを表示し)摩天楼の中にある機械や明かりは魔力を使ってるんだよ(手のひらに狐火を出し見せながら)
魔力……?(ピンと来ずモニターをただ眺め)ああ、妖力みたいなもんか(狐が火を操るのは知っており、天狗が風を操るようなものかとやっと納得)
紅茶と、玉露と、ウーロン茶と、鳩麦茶どれがいい?(以外と色々揃っているらしく、訪ね)まあ、俺はコーヒー飲むけど(と、リビングの扉を開け、部屋の中央に大きなガラステーブルがあり、その側に三人がけソファと一人がけソファがあり中へ案内し)
………緑茶。(思いがけない沢山の選択肢でよく分からなかったらしく、いつも飲んでる茶名告げ)おもいっきし洋館だな、やっぱ(ベッドがあった時点で想像はしていたが、馴染みのないテーブルにソファを見て溜め息吐き)
わかった、わかったけど先行くなよ、場所わかんないだろう(落ち着けと諭し)えっとところで君の名は?あっ、俺は白楼って言うんだけど(名前を聞いてなかったことを思い出し)
それもそうだな。早く先導してくれ(ピタと止まり踵を返せば相手のすぐ後ろに着き)白楼か。なんかぽい名前だな……。俺は天黒だ(相手をまじまじと見たあとに自己紹介し)
天黒か…いい名前だな君に似合う名だ(真面目な目と優しい声で天黒の顔を見つめ)では案内するよ天黒(くすっと笑い隣をすり抜け階段へ)
そうだろう!長老が付けてくれたんだ。俺も気に入ってる(大袈裟にウンウン頷いて)おう!よろしく頼むぜ(和室に思いを馳せながらサクサク着いていき)
(階段下の右側通路二つ目の扉の前で)しばらく使ってないけど掃除は常にされてるから(扉を開けると10畳ほどの和室の中央には座椅子が二つに木製らしいちゃぶ台があり奥には夜桜をもした掛け軸が)
(二日も遅れてすいません)
おー、いいね。これこれ!(畳の上にごろんと大の字に横になり)あー、やっぱ落ち着くわー(天井見上げ)
(/いえいえ、お気になさらず。
(キッチンにて前茶がないことに気づき、とりあえず玉露を蒸らし煎れ、自分用にコーヒーを丁寧に落とし、お茶菓子にと寝る前に届いていたらしいわらび餅を二皿トレーに乗せ)お待たせ、よかったらこれもどうぞ(和室に戻り天黒よりの座イスの前のちゃぶ台にお茶の入った湯呑みを置き、その横にわらび餅を一皿と竹の楊枝を添え、反対側のイスの前に自分のコーヒーとわらび餅を置き座り)
お、サンキュー(ちゃぶ台の上に湯呑みが置かれた音がすれば起き上がり近くの座椅子にあぐらをかいて座り)お、わらび餅じゃん!(お茶の横に添えられた見知ったお菓子に喜べば慣れた手つきで竹の楊枝で食べていき)
口に合えばいいけど(天黒の様子を見て自分もわらび餅を食べ)うん、美味しい(注文しておいたわらび餅は思ってた以上に美味しかったらしく尾を揺らし嬉しそうに)
ん、お前もわらび餅好きなんだな(尻尾見ればケラケラ笑い)なー、ところで尻尾って感覚あんの?(おもむろに近づき尻尾をギュッと掴んでみて)
あ、わり、強すぎたか?(尻尾の掴んだ箇所を擦るようにして)でもやっぱり尻尾にも感覚あんだなー。じゃあこっちは……(次は耳へと手を伸ばし)
当たり前だろう(冷静を装うが、尻尾はヒリヒリと痛み耳垂れ)なっ(耳に手を伸ばされればまた痛い目にあわされると思い、驚き耳をビクっと揺らし)
へー、結構柔らかいんだな。フワフワしてる(力はいれないものの無造作にペタペタ触り)俺の里には狐はいなかったからさー、なんか新鮮!(耳から手を離せばニシシと笑い)
そうなのか?(狐など珍しくはないだろうと、思っていたらしく)俺も、触れてみていいか?(天黒の艶の良い羽に興味があったらしく聞き)
んー、俺の里はちょっと特殊なのよ(ちょっと悩んだ後に説明して苦笑し)ん?こんなんで良けりゃどーぞ(触りやすいように相手の横に座り直し)
そうなのか(特殊と聞くと、それ以上追求はせず)じゃあ失礼して(すっと指先でなぞるように触れ、その感触を確かめるように)艶めいていて綺麗だな(優しく手のひらで羽に優しく触れ)
確かに、綺麗だ(羽を指先で一撫でしてから天黒の顔を真顔で見つめ)ありがとう(触らせてもらった礼を述べ)
(匿名さん、こちらではそのような紹介は無用ですよ)
いえいえー(手をヒラヒラさせ礼には及ばないと)さてと、で、白楼雪はこの館で普段はなにしてんの?(突然現れた自分の相手をしてくれている相手に普段は何をしているのか気になり尋ね)
コーヒー飲んで、食事したり風呂入ったり、寝たり、コーヒー飲んだり、お取り寄せしたり(ん、と考えた結果日常生活を聞かれたのかと勘違いし)
え、……それだけ?(生活の上で最低限の行動が大半を占めている事に唖然とするも、聞き方が悪かったと反省し)ほら、こう、夢とか、狐としての定めとか、趣味とかさ(具体例を上げて再度尋ね)
あぁ、そういったモノは特に(少し悩み定めと言われて)約束ごとなら『永久に夜の闇が続く摩天楼の主として、来客をもてなす』というくらいかな(先代の狐の妖人から代を引き継いだ時の約束があると述べ)
え、ちょっと待て(ある言葉に引っ掛かったらしく)永久に夜の闇が続くって……、まさかお天道さんが昇らないってことか?(驚きながらも未だに半信半疑で尋ね)
あたりまえだろう(知らなかったのか?と不思議そうに)この摩天楼周辺は永久の夜が続いているんだ(窓の外の月を見つめ、ため息混じりで)
ま、じか……(もう二度と青空が見れないなんてとガックリと肩を落とし)なぁ、見たことないのか?明るい空(溜め息を吐く相手に同情するように)
別に、天黒は見ようと思えば見れるだろう(洋館から離れれば見れると言い)俺もここに来るまでは見たことがあったけど、今はもう(二百年前のことを思い出し、しかし今は自分が主のため離れられないと)
え?なに?この辺りだけなの?(屋敷から少し離れれば明るいのかとキョトンとし)ちょっとお出掛けーとか、出来ないのか?(ずっと屋敷に籠っていなくてはなのかと不思議そうに)
(/了解しました。お待ちしています!
この辺りは摩天楼の影響で夜が続いているだけだからな(窓に近づき愛しそうに、ガラスを撫で)次の主が現れるまでは出られない、そういう約束なんだ(ガラスを撫でる手を止め、悲しげに微笑み)
え、この屋敷ってスゲーな(見た目は普通の屋敷なのにと辺りをキョロキョロ)………留守番しとこうか?(可哀想過ぎて一瞬言葉を失うもダメもとで思い付いたことを提案してみて)
(/おかえりなさい!
いや、留守番はいいよ(くるりと振り向き、先ほどの様子を見せまいと微笑み)その分君が楽しませてくれ(元の席に座り、コーヒーを飲みニコリと)
無理して笑うことねーぞ(座った相手の傍らに立ち頭をわしゃわしゃと乱暴に撫で)おう、任しとけ!なんなら一発芸でもやるか?(ニシシと笑い)
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