摩天楼の夜α《ＢＬ》

……っ…んぅ…（やたら広い寝室のベッドの中では、白い羽毛布団に潜り、小さな寝息をたてる主がいた）

っと……、いけすかねぇ建物があると思って来てみりゃ、此処は狐さんの棲みかだったか
（黒い羽を広げ窓の縁に降り立てば、室内を覗き込み家主の眠るベッドの傍らに立って）


名前　天黒（テンコク）
妖種《黒天狗》
身長・体重/１８１・６５
容姿　黒髪・漆黒の羽・赤い瞳・褐色の肌
服装 細身の黒シャツに黒パンツ・純銀の指輪・パンツ横に純銀のチェーン
性格　相手の要望お構い無しのオレ様。高い魔力を持ち、天狗の里ではオレ様がまかり通っていたため、本人は悪いことをしているつもりはない。（リバ。喰い合い希望です）

…っ…んぅ…うるさい…（窓の外の羽音にうっすら目を開けるがまだ寝ぼけているらしく、第一声がまさかの暴言）


《喰い合い好物です、参加ＯＫです》

は？うっせ。さっさと起きろ。
（うるさいという言葉に早くもちょいギレすれば、お前の方がうるさいと告げ、未だに寝ぼけている相手の頭をペシンと軽く叩き）


（/ありがとうございます。今日は睡魔限界のため、明日またうかがいます。

…っ痛っ？ん、誰だお前？（寝ぼけ眼で叩いてきた相手を見れば疑問投げかけ）あっ黒い羽…烏？烏の客なんて珍しいな（黒い羽を見ながら黒天狗か、烏のどちらかだと思い、あえて後者を選び一応客と認識し）

（了解しました）

烏……だと？
アイツらと一緒にするな。俺は黒天狗だ。
（自身の里にも長寿の烏が妖となり黒い羽を持つ人の形を為した生物がいるが、自分は由緒正しき天狗だと苛ついた様子で胸ぐらを掴み顔をグイッと近づけて睨み付け訂正し）


（/こんばんは。遅くなりました。

あーやっぱりな、烏か黒天狗か迷ったんだけど後者か（いけしゃあしゃあと言い）まぁ、悪かったよとりあえずベッドからいい加減に出たいんだけど（着替えたいし、こんなところでは話もろくに出来ないと言いたげに）

（こちらも遅れてすいません）

迷うなバカ（ムッとした様子で暴言を吐き）ん？ああ、そうだな。いつまでも寝巻きでいられても困るし（ベッドから少し離れ）


（/いえいえ、置きレス形式助かります。

うるさいなぁ、とりあえず着替えるか（面倒くさそうに流し、ベッドから降りるとクローゼットから白シャツと黒のパンツという対して変わらない服を出しいきなりシャツを脱ぎ始め）

なっ、着替えるならそう言えよな（ギョッとして急いで廊下に出ていき扉をバタンと閉め）待っててやるから早くしろよー（部屋の扉のすぐ前で叫び）

ん？ああ、悪いな（本人はあまり気にしていなかったらしく着替えが終わると）おまたせ、リビングにいく途中ランドリーによっていいか？（扉開け脱いだ物片手に）

おー、待った待った（コクコク頷き）ランドリー？なんだそりゃ（横を着いていきながら首かしげ）

着た服とかを洗える機械だよ（スタスタと歩いていき着いたらしく）この中に入れて（四角い機械に放り込みウインドウに手を乗せると機械が動き出し）よし

服を洗う……機械？（怪訝そうに眉をひそめ）これ、洗えてるのか？（動き出した機械にビクッとしながらも、中を覗き込み）

洗えてるに決まってるだろう？（当たり前だと笑いながら）なんだ、怖いのか？（顔を近づけからかうように）

は！？怖くねーし（顔が近いままギンッと睨み付け）中に人はー……いなさそうだな（機械周りからまじまじと観察し）

これは魔力で動いているんだ（モニターの一部を右手の人差し指でタッチし、魔動力エネルギー系と書いてあるのを表示し）摩天楼の中にある機械や明かりは魔力を使ってるんだよ（手のひらに狐火を出し見せながら）

魔力……？（ピンと来ずモニターをただ眺め）ああ、妖力みたいなもんか（狐が火を操るのは知っており、天狗が風を操るようなものかとやっと納得）