刹那の体温 〈 創作.幽霊 ／ 募集 〉

◾噺

梅雨が明け、夏の知らせを告げる蝉が鳴いたあの日。
その日は雨が降っていた。
朝から降り止まぬ雨は、時間を追うごとに激しくなった。
いつもの場所、いつもの待ち合わせの時間。

雨なのに、なんて呟いた。

パシャ、パシャと水音を立てながら近寄って来る。
ダメだよ。
そう、叫んだ。
もっと、いろんなことを叫んだ。
鳴り響いたクラクションの音、耳奥に痛いほど響き渡る悲鳴、宙を舞う花柄の傘、雨に溶け込んだ赤い血……。

私は願った、いや望んだ。
『君だけでなく、相手も苦しむよ？』
忠告を受けたけれど、それ以外の方法は無かった。

｢お願いします……彼を、返してっ｣

悲痛な叫びは、真っ暗な空間に木霊して悪魔に全てを委ねた。


そして、私は罪を犯した。
罪を犯した私には、罰が与えられた。
彼と過ごした全ての記憶を失うこと。
それでも良かった。再び、彼に巡り会えるから。


梅雨が明け、夏を知らせる蝉が鳴いた。
そして、私は再び彼に出会い恋をした。

提供
恋人を目の前で亡くし、悪魔に蘇らせてと願った罪人(女)。記憶を無くし、もう1度彼と出会い恋をするが、少しずつ全てを思い出して己の罪に苦しむ。

募集
交通事故にあい、命を落とした男性。恋人の願いでこの世に再び生を受けたが、本当は死んでいて言わば彼女の幻が生んだもの。触れることも触れられることもできる。記憶は無く、事故にあった記憶もない。彼女と出会い恋をするが、だんだんと自分の存在を信じられなくなる。


設定では、二人とも大学生。
現在は夏休みだが、特別授業があり大学に行っていて最終日に出会うところからスタート。

◾ルール
セイチャルール厳守
裏行為禁止(Dキス、押し倒しまで)
ロル(80以上)
中、上級者向け
荒らしや成りすまし禁止
keep１日
無言一週間でリセ
顔文字や絵文字、過度な空白禁止


◾pf
｢セリフ｣
名前/
年齢/
性別/
容姿/
性格/
備考/

｢私は、許されない罪を犯したの……貴方を苦しめてしまう罪を｣

名前/朝霧 藍(あさぎり あい)
年齢/20
性別/女
容姿/普段は少し青が含まれた膝下まであるワンピースを着ている。カフェでのバイトをしているのでその時は制服。黒髪のセミロングでストレート。深い藍色の瞳。色が白く細身。身長は166cmほど。二の腕の所に美しい金魚の痣のようなものがある。
性格/一途で相手想い。感情表現が豊だが、乏しい時もある。しっかりと自分の意見を言える心の強さを持っている。
備考/恋人を目の前で失い、全てを呪った時に現れた悪魔(金魚)に恋人を求めた。己の願いと幻で再びこの世に現れた恋人だが、お互いに全ての記憶を失った。そして、恋人と再開し恋をするがそれこそが与えられた罰。
やがては、全てを思いだして罪の意識と恋人を失った真実に心を悪魔に貪られていく。


(募集開始です)

｢君に会えない苦しみに比べたら……他の苦痛なんてどうってことない｣

名前/ 友永 修哉(ともなが しゅうや)
年齢/ 20
性別/ 男
容姿/ ジーンズにTシャツなど動きやすいものが多い。右耳にシルバーピアスが一つ。黒髪のミディアムウルフ。薄茶色の瞳。肌色は健康的な色をしている。身長178cm。全体的に落ち着いた雰囲気があるが笑った顔は少年のように無邪気。
性格/ 穏やか。怒ることも少なく泣いたのは幼少期くらいのもの。喜怒哀楽は人並みに感じるようで冷めてはいない。精神年齢が高く包容力を感じさせる。
備考/ 事故に遭い命を落とす。彼女の願いによって再び生を受けたが、今までも少し自分の身を不思議に思うことがあり彼女と出逢ったことでその回数は増えて行く。そのせいなのかひどい偏頭痛持ち。全ての記憶がどっと溢れそうになる時もあれば、消されてしまいそうな恐怖に駆られる時も。

(/参加希望です。こんな感じでよろしかったでしょうか？)

(/素敵なpfありがとうございます！ぜひご参加下さい。私の方から絡み文あげますね。背景設定は＞2に書いてある通りです)

暑いなー。
(被っていた白い帽子をとってパタパタと風を送りながら上記を呟く。真夏の日差しが容赦なく講義室の窓を通り抜けて照らすので建物の中にいても暑く感じる。やっと補習が終わりこれでとうとう夏休みを迎えられるのは良いのだが、友達は皆彼氏やサークルメンバーでの予定がぎっしりなようで結局今年もいつものような夏休みになるかもしれないな、と考えながら教科書などをカバンにしまって教室を出て廊下を歩き)

(/ありがとうございます、では自分も投稿しますね)

(夏休み前の講義は驚くほどあっさり終わり生徒たちもすぐにばらけていった。夏休みとなればすぐにでも大学を去ってしまって遊びにいけばいいのだがなぜかそんな気分にもなれなくて、ゆっくり教科書などの片付けをしていると講義室にはもう誰もいない。講義室を出れば冷房に守られた空間とは違う蒸し暑い廊下が待っている、そう思えばずっと講義室に入り浸っていたいがそういうわけにもいかずのろのろ講義室を出て行けば考えていたより温度の高い廊下をだるそうに歩き)

お疲れ様、もう講義は終わったの？
(廊下を渡って学生達が使っている掲示板を眺めていると視界の隅に見かけたことのある顔を見つけて何度か同じ授業で見た事のある人だと思い声をかけて上記を言うとだるそうにしている相手を見て小さく笑って｢暑いよね｣と言いながら持っていた帽子のでパタパタと風を送ってやり)