――少女の世界は狂気に満ちて――
苦くて甘いチョコレートの扉を通れば甘酸っぱいオレンジジュースの川の潺に耳を打ち…その先、その先。
そこに佇むのが一人の少女。
少女は狂気を砂糖と共に煮詰めて作る飴玉を舐めると、それが余りにも苦いと涙を一つ。
そうして呟いた。
――お願いが有るの一つだけ、傍にいてください――
少女が望んだ暗転世界、絡繰り狂う少女の狂気は登場人物にも反映される。
それは悲しくて煩くて少しだけ胸を刺すように暖かい、何処にでも有り触れた奇特な御話。
※リメイクトピになります。前トピは削除依頼申し出中になります。