主 2016-06-24 18:53:41 |
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---/はじめに/---
閲覧ありがとうございます。
こちらのトピックは、1対1専用になっており
以前にお相手を募集致しました方のみの
参加が認められておりますゆえ
それ以外の方の参加はご遠慮くださいますよう
ご理解とご協力のほどお願いいたします。
----------------
□参加者様
-(!)お相手様募集版
-No.17785
-匿名さん様
( >>暫し待たれよ )
---/お話/---
雪の降る夜、静寂な江戸の町を歩く女がひとり。
百合の華を施した着物がなんともその白い肌と
脆く弱そうな印象を受ける細い体に似合っていた。
艶めく濡れ羽色を思わせる髪は長く、寒さに赤く染まった頬はなんとも言えないほどに美しく息を呑む程であった。
赤い番傘をくるくると回して、「寒い」と言いながらもその様子はどこかこの寒さと雪を楽しんでいるようであったが、凛とした印象を受けるなかで見せたその無邪気な行動と傘の下でちらりと見えた笑顔が愛おしく思えた。
いつしか雪は止み、冬の月が青白く灯りをつけるなか静かに声をかけたことは今でも後悔はしていない。
「名を聞きたい」
凄く無愛想で、女は驚いた顔で見ていた。
でもその後少し笑ってから照れくさそうに
小さな声で「小百合です」と名乗ってくれた。
それからというものは、町で出会えば少し会話をする程度でそこから何かに発展するという事など無かったが心の中では、どちらも互いに惹かれているのを知っていた。
江戸の町から少し離れた小さな家で二人で暮らすようになり幾度となく年月が過ぎた頃、男は自分の正体が[鬼]であることを明らかにした。
不死ではないが不老であること、力を使えば角は生え、目の色も変わり、力何てものは人間よりはるかに強いこと。
何十年も前から生きていること、[化け物]である事をひとつひとつ不器用ながらに語った。
驚いた顔の中に確かに見た恐怖の色がどこか安心できたものだが小百合はその後目元を細め
「そんな貴方も大好きです」と---。
溢れそうになる涙を見せたくなくて必死に堪え、永遠に一緒に居ようと誓いあったのは生きてきた中で一番の至福の時であった。
それから暫くして、また冬の季節がやってきた。
布団の中で一緒に寝ていたはずが小百合は朝日が昇り始めた頃そこを抜け出し、障子を明け外に出ていた。
朝日に照らされてとても綺麗だと草履を履いて庭先に積もる雪を見てはしゃぐ姿を布団の中で見つめていた。
のんびりと起きて行き、縁側に腰掛け雪兎を作るその姿を眺めながら「風邪を引く」と過保護に言った言葉も笑って誤魔化して、それでも軽く手招きをすれば隣に大人しく座る姿がとても愛おしかった。
「またこの景色を一緒に眺めたい」
「何度だって一緒に見てやるさ」
「私が先に死んでしまっても、また見つけてね」
「何度でも探して、何度でも愛し続けるよ」
「-------------」
冷えて赤くなった頬にいつものように手を伸ばすはずだったがそれは叶わなかった。
赤い、紅い、赤い雪が小百合の体を染め上げていた。どちらのものか考えてる間もなく、小百合の体が揺らめいた。手を伸ばそうとしたが[誰か]によってそれは拒まれ、気づけば少し離れたところに小百合の体を抱える[鬼]の姿があった。
角を生やし、怪しく妖艶な麗しい姿の鬼は角と目の色を除けば人間と同じ。その腕の中に愛しい妻を傷つけ笑っているそれが逆鱗に触れた。
江戸の町の外れに小高い丘がある。
酷く吹雪く中、およそ人間のものとは思えない速さで戦う男らの姿があった。
怒号が飛び交い、男は酷く美しい鬼の姿で相手の鬼の心臓を貫いた。静寂に包まれいつしか吹雪は止み、青白い月が静かに生々しいその場所を照らしていた。
「やめて」
と叫ぶ小百合の声が聞こえていた気がした。
本当の自分を、優しい自分を忘れないでとそう叫んでいるようにも聞こえた。
泣きそうな顔で必死に雪を赤く染めながらも近寄ってくる体を抱き抱えた。
「泣かないで。また、探してくれるんでしょう」
「何度だって---お前が生まれ変わっても」
「愛してください」
冷たくなった体をいつまでもいつまでも抱き締め
男は静かに泣いていた。
時は現代----。
変わる時代の中に身を潜め、小高い丘だったそこは今は広い公園になっていたがあの大木は御神木として今も立っている。
毎年毎年、冬のあの日になると百合の花を買い手向けることにしているのは少しでもの罪滅ぼし。
本当の小百合はもう居ないがそれでも探して春---
その公園のベンチに腰掛け、賑わう人々を眺めていたその先に、見つけたのは似た面影----。
長い長い鬼の、酷く切ない恋物語。
人間を愛したのは許されるのか…。
---/お願い/---
*nl限定
*誹謗中傷お断り
*無駄な空白胡麻塩お断り
*絵文字顔文字、♪等の特殊記号使用お断り
*上級者
*長文推奨
*ストーリー、恋愛重視
*たまに戦闘表現あり
*キャラリセ無言1週間
*キャラ作成に少し指定あり
◼その他につきましては互いに相談しあい楽しめるようなものにできるようにしていきましょう。
---/主pf/---
名前/城谷銀二
読み/しろたに ぎんじ
年齢/外見26歳(実年齢280歳程)
性別/男
身長/186cm
職業/バーテンダー
容姿/襟足が肩につくかつかない程度、横髪は顎のラインより少し上、前髪は目にかかる程度で右から適当に左右に分けている。色は一度も染めた事のない黒で長すぎず短すぎないストレート。切れ長だが二重の目は普段は深い群青色で睫毛は目尻にいくほど長いが全体的に見ると長さは短い。笑うと少し目尻に皺が寄る。鼻筋は通っており薄い唇が特徴的。色は白い方で着痩せする方だが脱げば無駄のない細マッチョ体型。普段着はシンプルなものが多く基本的に長袖。Vネックにスキニーデニム、革靴と至ってシンプルが多く色合いも落ち着いた暗めの色を好む。仕事着はYシャツにネクタイ、ベスト、スラックスといったものでシャツ以外全て黒。
鬼へと変化すると右側の額、ちょうど髪の分け目の所から黒い短めの角が一本生え、目は金色になり瞳孔は細くなる。
性格/口数が人より少ない方で喜怒哀楽の感情はきちんとあるがそれが表情としてあまり出てこないのでよく誤解を生むことがある。大人数で騒いだりしているのをあまり好まない物静かで、物事を冷静に対応したりするところがあるが他人とコミュニケーションは普通にとれる。本当は優しくて、人を世話したり面倒を見たりするのが好きだが上手くそれを言動に表すことが苦手で空回りする事の多い不器用君。長年生きてきた所為かその言動がたまに爺くさいこともあったりするが本人は気づいていない。とても一途で好きな人への愛は一生物。意外と頑固なところがあったりと思いきや素直だったりと少し子供っぽい一面もある。
備考/一人称「俺」二人称「名前、お前」
人間の姿をしたその正体は鬼。何百年と生きているが老いることを知らないその外見は変わらない。普段から鬼の力は腕力や脚力、視力、聴力、嗅覚などあらゆる面で人間をはるかに越えているが、本気になると変化してしまい鬼の姿に戻ってしまう。完全に我を忘れて心が支配されてしまえばもう人間の姿に戻ることはできない。
名前は元々「銀二」というものだけであったが時代が流れるにつれて苗字が必要になりその都度苗字を替えて生きてきて、今は城谷で落ち着いている。
都内の高級マンションで一人暮らしをしているが部屋は必要なもの以外何も無い至ってシンプル。あまり長い睡眠を必要しないのでベットはあるもののほとんど使わない。また食事も一度食べれば暫く持つので冷蔵庫の中は水だけで、家具の殆どは黒で統一されている。
昔愛した人と交わした約束をずっと守り続けている。
---/pf/---
名前/(できれば下の名前は小百合が良いですが違うものでも大丈夫です。)
読み/
年齢/
性別/
身長/
職業/
容姿/(詳しく。少し弱いイメージで作って頂けると嬉しいですが凛とした所もいれてもらえると有難いです。がお好きなように作ってください)
性格/(詳しく。大人しそうに見えて実は意外と行動派だったり大和撫子みたいだったりしてると嬉しいですがお好きなように作ってください。)
備考/(もし良ければ自分が生まれ変わりだとは気づいていなくて、それでも夢で昔のことを見たりしていて悩んでいる…みたいな何か接点を入れてくれると嬉しいです。)
ロルテ/
(長さなどを見たいので場面は好きなところでいいので書いてくださると嬉しいです。)
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それでは募集版で募集した匿名さん様、
長らくお待たせ致しました。
レス解禁でございます。
(/ 遅くなりましたが、トピ立てお疲れ様です。改めて初めまして、募集版で参加希望させて頂いたものです。この度はご了承くださり有難うございます。
もともと、転生などは好みの設定だったのですが、主様の書かれたお話を読み、文章の描写がとても細やかで綺麗だと感じ、また、悲恋ではあるけれどそれ以上の幸せや輪廻を越えても相手を思う心、信じる心が伝わり、より一層素晴らしいと思いました。これ程文才のある主様と釣り合うかと言われれば肯定はし辛い身分ではありますが、此れから紡がれる二人の物語に尽力したい思いが大きいです…!
これからよろしくお願いいたします。
お願いの方に付きましても拝読いたしました。
現代へと適応して見た目や名前が変化した息子様もとても素敵で、特にバーテンダーをしているとのことだったので、プロフ作成につき、小百合ちゃんの年齢を新社会人、または2,3年の22〜25歳程にしようかと思っているのですが構わないでしょうか。 )
( /こんにちは。この度はお声かけ頂き誠にありがとうございます。
まさかあんなに早くお相手様に巡り会えるとは思ってもおりませんでした感激です。
またお褒めのお言葉大変恐縮です、ありがとうございます…!実は恥ずかしながら、自身の書いていた小説が元になっておりましてそれを試しにやってみようかなと思いついた所存であります。
初めて好きになった人間との恋は終わりを告げ悲しいけれどもまた探し出すと約束をして…生き続ける。拷問かどう思うかは銀二次第ですけれど。
補足…といってはあれですが、小百合は鬼に命を奪われます。昔、銀二はパートナーであるもうひとりの鬼と組んでいましたが、相手の鬼の非道までな行為に嫌気をさして鬼の一族から銀二は姿を消します。しかし相手の鬼にはもちろん恨まれ、小百合を狙いその命を奪いますが銀二も黙っておりません。相手の鬼を打ち倒しますがそれを影で見ているもうひとりの鬼…美少年の鬼が居ます。その美少年鬼君は銀二に憧れを抱いていましたが倒された鬼と組まなくなったと聞いて落胆し、人間とつるんでいる事を聞き、その命を奪うように唆します。しかし唯一の味方である鬼も倒され、一時姿を消しますがこの現代に戻ってきます。
…と言うのが補足とお話の軽い詳細ですね。
他にも何かありましたらより良いものとしていくためにどんどんご質問して下さいませ。
小百合の年齢はもちろんお好きに決めて下さって構いません。いろんな小百合が見れるのを楽しみにしております。 )
(/返信及びプロフ作成が遅くなっておりまして、本当に申し訳ございません。私事ですが情けないことに暑さにやられて体調不良を起こしておりまして、明日、明後日にはプロフを提出できると思いますので、もしそれでも構わなければお待ちいただけると嬉しいです。)
( /体調の程如何でしょうか。暑さと寒さが交互にやってくる毎日でお疲れかとも思いますが若し、可能であれば明日にはpfを提出して頂けると何分幸いでございます。難しいのであればまたご連絡頂けると幸いです。 )
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