天地が割れる争い。海が引き裂かれる争い。世界が滅ぶ争い。
どんなに争いを重ねようと、決してその連鎖は終わらなかった。時には殺し、時には殺される。弱者に産まれ、強者に殺され、強者に産まれ、弱者を殺す。繰り返して繰り返して、そうして繰り返された何度目かの世界。
かつての立場から引き摺り降ろされた事を知り嘆く者、かつての立場から這い上がれた事に喜ぶ者。しかし彼らが争いを止める事は無い。最早争う理由も忘れてしまった世界で、今日も右手を振り上げこう唱える。
「よろしい、ならば戦争だ」
暫し待たれよ。
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