都々 2016-06-18 21:21:15 |
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空白さん、お題提供ありがとうございます!甘酸っぱい青春の1シーンを書きたいと思っていたので、男子学生が好きな相手に思いを告げる王道な( ? )場面を書かせて頂きました。とっても楽しかったです。ありがとうございました‥!
学園モノのなりきりがしたくなってしまった今日この頃。でも学園モノって同じような絡みになりがちだからイベント盛り沢山なトピか、半なり雑談形式が良いな。
随分と冷たくなってしまった階段を一段、また一段と上る。唇から零れる息は白く染まり、床や壁からは確かに冷たさを感じるにも関わらず、ポラリスが寒さを感じることはなかった。見上げた先には未だ螺旋状の階段が続いていたが、その先に白んだ空がちらりと見える。そこから舞い落ちる雪はひんやりとした冬の空気を静かに運んだ。ゆっくりと落ちていく雪を眺めていれば、その小さな白はポラリスの足元を通り過ぎ更に下へ。ここは既に最下層が確認できない程の高さで、見える範囲にはただ黒く無機質な階段だけが続いている。雪が視認できなくなったところでポラリスは再び階段を上がり始めた。
螺旋階段だけが規則的に張り巡らされたこの塔は、真っ平らな黒い壁が四方に設置されただけの真四角な建物である。窓もなければ部屋もなく、下から上まで全てが階段のみで作り上げられている。ポラリスはいつも塔を上っていた。それがいつからだったのか、何故上っているのかは分からない。そういった疑問を抱いたことがあったのかなかったのか、それすらも記憶していなかった。
しかし階段が永遠に続くものではないことを、ポラリスは知っていた。寒さの中に温かさと清々しさを含んだ空間から塔は始まり、上へ進むに連れて暑くなったり寒くなったりと変化する。鳥や虫の鳴き声が聞こえることもあれば、こうして雪や雨が降ることもあった。そして塔の全てが冷たさに包まれる頃、最上階へと辿り着くのだ。そして辿り着いた次の瞬間、ポラリスはいつも塔の最下層に立っていた。ポラリスにとってそれは当たり前のことで、また一から階段を上がり始めるのだ。
もうすぐそこまで最上階が迫っている。分厚い雲のかかった空がよく見えた。そこから視線をそらさぬまま、ポラリスは裸足で階段を上り続ける。やがて最後の階段をその足が踏み締めた、その時、ふわりと吹いた風がポラリスの柔らかな髪を揺らした。
雲間から光が差し込み、薄暗かった世界を照らした。辺りには海のような深い青が広がり、そこに無数の四角い塔が突き刺さっている。ポラリスは己が立っている塔が軋み始めたことを悟った。塔に幾つもの亀裂が走り、やがて派手な音を立てて塔は崩れ始める。ポラリスは足元から地面がなくなることを気にも留めず、その美しい風景を瞳に焼き付け続ける。ポラリスの体が空中に投げ出され、落下し、視界が黒に染まるまでポラリスはずっとそうしていた。そして、
□ 彼はまた新しい朝を迎える
今年はとても暇な年越しになってしまったのでポチポチ打っておりました。本当は年越し前に上げたかったけどギリセーフということで。あけましておめでとうございます!昨年お話し相手になってくれた方も、お題提供してくれた方もありがとうございました。皆様にとって素敵な一年になりますように。
おすすめはアシタカせっ記。ピアノで聞いても良いし個人的にはギターも好き。勿論原曲も言葉では言い表せないくらい綺麗。目を閉じて聞いてると、こだまたちがからころしてる森の風景とか映画の色んなシーンを思い出して瞼の裏が小さなスクリーンになったような気分。
色々考えて文字にもしてたけど、納得いかない部分が多々あったから思い切って方向性がらっと変えることに決めた。上手いこと纏まるように祈りつつ好きな世界観全部詰め込んでみる。
色々と迷走した結果、以前考えてた案を採用することに。一つの世界観に絞ろうとしたけど無理だった。欲張りだから色んな世界観でなりきりしたいなと。
▽ 提供設定その1
夢の中で目が覚める。昔からそんな感覚に陥ることが時々あった。一つの都市が崩壊した後を思わせる、酷く閑散とした世界。目覚める場所はいつも同じで、どれだけ歩いても自分以外の人間は見つからない。これが明晰夢という物だろうか。そのリアル過ぎる夢を、ただそんな風に捉え深く考えようとはしなかった。
最近、あの夢を見る頻度が高い。目が覚めても、そこが夢の中なのか現実世界なのか。その境界線が曖昧になっている。
__今日もあの場所で目が覚める。何故だろう、何時もより視界も思考もはっきりしているような気がする。遠くの方で音が聞こえた。この夢の世界で初めて聞いた、自分以外の誰かが発した声だった。
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世界観:一つの都市が崩壊した後のような荒廃した世界。高層ビルの多くは半壊若しくは全壊。倒壊を免れた建物にも蔦が巻き付いていたり、ひびが入っていたりと綺麗な状態で残っている建造物は殆ど存在しない。滅びる以前は現代よりも科学技術が発展していたと思われる。その名残として壊れた警備用ロボットや見たこともない機械が街に散乱している。稼働するための電力を供給すれば使用可能な物、知識を持つ者が専用の器具を用いて修理すれば動く物も中には紛れている様子。
空は何時も霞がかっており、太陽や月を見ることは出来ない。昼間はぼんやりと明るいが夜は真っ暗。人工的な光のみが頼りとなる。昼と夜とで気温差が激しく、夜に軽装で出歩くのは自 殺行為。建物が無事であれば電気水道は基本的に通っている。街に人気はなく不気味な静けさが漂う。
募集Cについて:現代の都会で暮らす大学生、専門学生、社会人(年齢設定18歳以上)。この状況を夢だと捉えており、過去のことを詳しく思い出そうとすると何故か頭に鋭い痛みが走る。現実的でない容姿は不可。世界観に不向きな弱気/泣き虫/非行動的過ぎるCや、極端に絡みづらいCは冷遇。目覚める場所は何時も寂れたコンクリート打ちっぱなしの建物内、家具等がなにも無いがらんとした一室。
特徴:冒険/サバイバル/戦闘/探索/謎解き
ここは何処なのか、何故自分はここにいるのか、この世界で何が起こっているのか。殺伐とした世界を生き抜きながら、散りばめられた様々な謎を紐解きたい方向け。
( 提供一覧 )
「 ここどこ。てか君も誰。ドッキリ?なら大成功ー‥てことで早く帰してくンない? 俺今日忙しいんだよね 」
片桐 薫( カタギリ カオル )/ 男 / 20歳
: 気怠げな雰囲気を纏い、何事ものらりくらりと要領良くこなす世渡り上手。また自信家でもあり誰に対しても飄々とした態度を取る。必要とあらば上辺だけの笑顔を貼り付け対応するが、面倒になれば本性が顔を出し遠慮のない毒舌を発揮。器用な人間に見えて実は不器用。調子を崩されると途端に大人しくなる。
: 軽い癖毛の茶髪。襟足が少し長めのショートヘア。切れ長の瞳は焦げ茶色。身長178cm。程良く筋肉の付いたスラリとしたモデル体型。シンプルだが高価そうな質の良い服を着用。ピアス左に2つ、右に1つ。
: 貴Cと同じく突然この場所に現れた現代日本で暮らす大学生。但し貴Cよりも記憶の損傷が激しく、これまでの生活や関わってきた人々について思い出そうとすると頭痛と目眩に襲われる。基礎知識や自分が大学生だったこと等は覚えているが、その他は記憶喪失に近い状態。
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「 やあ、君も来たんだね。‥ここが何処なのか? その答えをこれから探すのさ、君の手でね。僕は少しだけその手伝いをしよう 」
: ルーク / 男 / 年齢不詳
: 物腰柔らかな謎多き男。温和で感情を荒らげる姿を見せない自称平和主義者。何時も余裕のある態度を取り、優しいように見えるが不要なものは容赦なく切り捨てる残忍な顔も持つ。他者を掌の上で転がすように扱う一方、予想外の出来事を好む。従順な人間よりも反抗的な者を好む傾向あり。
: 見た目年齢20代半ば。鎖骨した辺りまでの細く柔らかな銀髪を右側で結い、肩から前へ流している。垂れ目がちな瞳は若草色。身長175cm、細身体型。黒シャツに黒スラックス。真っ白なローブを羽織る。
: 貴Cについて何か知っていることを仄めかすものの、重要な情報は何1つ漏らそうとしない。比較的綺麗な状態で残っている建物に住み、情報屋を営んでいるらしい。兎に角秘密が多い人物。
▶ ────── ◀
「 貴方本当に何も知らないんだ。‥こんな所に放っておけないし、少しの間だけなら匿ってあげる。付いて来て 」
: リオ / 女 / 18歳
: 年齢の割に落ち着いた言動が目立つしっかり者。困っている人を放っておけない世話焼きな長女気質。喜怒哀楽ははっきりと示すタイプで表情も豊か。行動的で度胸もある反面頼ることを苦手とし、つい頑張り過ぎてしまうのが悪い癖。計画性があるようで時折突拍子もない行動を取ることも。
: 胸の下辺りまで伸ばした黒髪。ぱっちりとした黒い瞳。身長158cm。平均的な体型。白地に黒色の装飾が施されたブレザータイプの制服を思わせる服装。身体のどこかに近未来的なデザインの二丁拳銃を潜ませている。
: 荒れ果てた街で1人生きる少女。街で暴れる人間やロボットを退治して回っている。身軽で動体視力も良く、戦闘能力は女性であることを考慮しても比較的高めと言える。自分のことを逸れ者と呼び、誰かに追われているようだが‥?
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