都々 2016-06-18 21:21:15 |
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絵本を読み漁る趣味がここに来て活かされるとは。これまではただ一冊を探すことが目的だったけど、これあの子が好きそうとか、あの子はこれ怖がるだろうなとか考えながら見て回るのは想像以上に楽しい。
時々とてつもなくお寺に行きたくなる。神社に行きたい時のそれとは少し違う不思議な感覚。好きなお寺があるとか歴史が好きとかそういうのは全くないし、寧ろ歴史は勉学の中でもかなり興味が薄い分野。我ながら謎だ‥。
他人の人生を生きているかのような、こことは違うどこか別の世界で生きる誰かの生活を盗み見ているような、昔からそういう夢ばかり見る。勿論主観がそのままの私であることも少なくはないけど、それでも圧倒的に他人が主観の夢の方が多い。喜怒哀楽を感じてるのは確かに自分なのにそれを表現してるのは絶対に自分じゃない、みたいな。まあ夢だから覚えている限りではの話になるけれど。
一番幸せだった夢は今でも覚えてる。思い出せばとても幸せな気持ちになれる反面、自分じゃない人の幸せを私が幸せだと感じているようで、少し変な感覚。
逆に一番恐怖を感じた夢もはっきり覚えてる。あの時怖かったのは他でもない私だった。私が私として味わった恐怖だった。あんなに怖い思いをしたのは私だったのだから幸せな夢も私のものにしてほしかったと、ほんの少しだけ思ってしまう。
退廃的な世界で恋人でもなく友人でもなく、けれど家族とも言えないような宙ぶらりんな関係を延々と続けている設定が好き。お互いのことをとても大切に思っているけれど敢えてそれを口にすることなくさり気なく支え合って、2人にしかわからないくらいの細やかで心地良い気遣いが溢れた暮らしを送っているような。それでいてもし恋心を抱いたとしても、いつ相手を失うかわからない状況で気持ちを伝えることに恐怖してしまうような。そんな2人を書いてみたい。
そこにある幸せも苦しみも2人にしか理解できなくて、それでも2人はそれで構わないのだと。
他の誰からも理解されず世界中が敵だったとしても、たった1人、その人が理解してくれるのならそれで十分なのだと、何でもない顔でそんな風に言ってしまえる人。
もう1人は絶対にそんなことを口に出しはしないけれど、その人の為なら他を簡単に切り離してしまえる人。言葉には出来ない不器用さを持っている反面、いつだって態度で優しさを表してくれる人。
戦えないという意味では弱いけれど折れない心を持った強い人と、喧嘩でなら負けなしだけど意外と繊細な心を持った人の組み合わせとか。1人では駄目でも補え合えば生きていける2人とか。ベタだけどかなり好き。
退廃的な世界観でなくても良いかもしれない。現代ならではの生きづらさに焦点を当てても良いし、身分だとか立場だとかに雁字搦めにされた古風な世界観でも良いな。
書きたいお話も読みたい本も数え切れないほどあるのに、時間と気持ちがそれを許してはくれない。ずっと昔のあの頃は小説さえあれば他はどうでも良かったのになあ。今はやりたい事もやらなければならない事も沢山あって、会いたい人も会えない人も沢山いて。小説を読む時間も確かに大切なものの1つだけど、それが全てではなくなってしまった。少しは現実に足をつけて歩いていけてるということなのかな。
帰宅中赤信号で止まってたら丸亀製麺が視界に入って、うどん繋がりでなんとなく峠うどん物語を読み返したくなった。上巻だけさらっと読み返してやっぱり好きなお話だなあ、と。私の中で重松清さんの小説と言えばこれと十字架と青い鳥の三冊。
都々は真面目で一生懸命だって私のことをあまり知らない人に時々言われるけど、私ほど適当に生きている人間も中々いないんじゃないかと。
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