常連さん 2016-06-17 00:03:01 |
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お待たせ致しました
(着替え終わりリビングへ向かうと、役目を終わらせたのだろう相手がソファに座っている姿が見えて。「さっそく夕御飯の準備に取り掛かりますね、今夜は何がいいですか?」とキッチンに置いてあるエプロンを手に取りつつ、料理のリクエストを伺って)
そうだな、一期の作る料理は何でも美味いからなぁ。選ぶのが困る…一期のおまかせで頼む
(ここに一期が来るまでは外食がメインだったがこうして今は家で食事ができることが嬉しく思えて。兄弟が多い彼は長兄ということもあり料理は得意なようで何でも気に入ったらしくそう言い微笑んで)
承知しました。では、今夜は和風ハンバーグをお作りしますね
(今日のタイムセールで購入した大根とひき肉を使う料理名を口にしてから、腕まくりをしてさっそく取り掛かり。調理の最中に先ほど思い出したことが頭をよぎり「三日月殿、明日はお暇ですか?」と問いかけて)
うん?明日か…暇だな
(相手が料理を決めると一期の料理の中でも一等好んでいる和風ハンバーグという名を聞いた途端に僅かに目を輝かせ。そしてしばらく調理をしている姿を眺めていると不意にそう問われ、明日は何も無かったことを思い出すとそう言って。何かあるのだろうかと首を傾げ)
そうですか!実は私も明日は仕事が休みでして、一日ゆっくり過ごせそうなんです
(暇だという言葉を聞いて、自分も暇だということを口にして。それから少し間を空けてから「・・・その、三日月殿がよろしければ、一緒に外出でも如何でしょうか」とさっきより若干小さな声で自信無さげに誘ってみて)
おお、それは楽しみだな。家で暇をつぶすのも良いがたまにはそれも良い
(相手の提案が小声になっていくのを微笑みながら聞いていてはコクリと頷き、彼にもこのような一面があるのだなと思い「俺はどこでも良い、一期の行くところならどこでもついて行くぞ」と微笑んで)
本当ですか!ありがとうございます!
(ぱあっと表情を輝かせて嬉しそうに言ってから、ハッと我に返ると「そ、その、もう少しで出来ますので、外出の件はまた後ほど・・・」とはしゃいでしまったことへの恥ずかしさから視線を逸らしつつ、気を紛らわせるように調理に集中し始めて)
はは、分かった。楽しみにしている
(まるで幼い子供のような姿に微笑ましく思いながらこれ以上つついてしまっては気を損ねかねないと思い自身は机に置かれていた雑誌を手に取りそれを読み始めることにしたようで)
・・・・・・・・・。
(調理の手は止めないままもう一度相手に視線を向け、こちらを見ていないことを確認してから手元へ視線を戻して表情を緩ませて。明日の外出を了承して貰えた事が嬉しくてたまらず、どこに行こうか、何を話そうかと頭の中で考えながら上機嫌に鼻歌を歌い始めて)
…ふふっ
(雑誌を読んでいるとおそらく調理をしながら鼻歌を歌っているのだろうと後ろから聞こえてくるそれに思わず笑みを浮かべてクスリと笑い。いつもとは違う一面が見れたようで満足したのか目を閉じ鼻歌に耳を傾けることにして)
三日月殿、お待たせ致しました!
(いつも以上に良く出来た気がする料理を手に、上機嫌のままそう呼びかけて。さっそく机の上に二人分の料理と箸を置き、相手が座る方の椅子を引いて「どうぞこちらへ」と促して)
おお、今日も美味しそうだな。早速いただくとしようか
(いつの間にか鼻歌を聞いていた間にうつらうつらとしていたようでそう呼びかけられるとハッとして、ハンバーグの匂いに頬を緩め。立ち上がり促された席へと座ると相手が座るのを待ち)
はい、ぜひご賞味ください
(笑みを浮かべてそう言ってから自分も向かい側の席に座り、手を合わせて「いただきます」と食事前の一言を口にして)
(こちらも「いただきます」と手を合わせて言うとハンバーグを食べ始めて。やはり一期の料理は美味しいらしく頬を緩めては「うむ、とても美味いな」と微笑んで)
そう言って頂けると光栄ですな
(作った料理を美味しそうに食べてくれるのが一番嬉しい。それが特別に想っている相手なら尚更・・・と内心で思いながら、笑みを浮かべてそう言って。「実は、弟達以外に料理を振舞った経験が無かったので、三日月殿が美味しいと言ってくれるまではいつも不安で仕方無かったのです」と今までの共同生活中に密かに感じていたことを口にして)
ん、そうだったのか?やはりそれでも美味い。このようなものがいつでも食べられる弟達はさぞ幸せなのだろう
(お人好しで世話焼きな彼なら誰にでも振舞っていると思っていたがそれは自分の想像だった様で。それでもやはり何度も料理をしているからだろう、その味に文句などなく味わうようにゆっくりと食べていき)
幸せ・・・。そうですね、そう思ってくれていると良いのですが
(考えてみれば助けられてばかりで、弟達がいなければ今の自分は無かったかもしれない。そして、目の前にいる彼に再会することも。そこまで思考を巡らせてから「三日月殿は今、幸せですか?」とずっと気になっていたことを問いかけて)
うん?もちろん幸せだ、例え俺に前世の記憶が無くとも…俺がお前に名前を呼ばれたあの日一瞬で分かった、この人は自分にとって運命の人というものなのだろうと
(多くの社員の前で名を叫ばれたあの日、今まで散々身内に前世の事を話されても懐かしくしか思えなかったのが彼に呼ばれた時だけ直感で感じていたと今まで言ったことの無かったことを述べて。そしてその相手とこうして同じ家で過ごせることはきっと幸せのだろうと微笑み)
そ、その件は出来るだけ早く忘れて頂けるとありがたいのですが・・・
(自分が記憶を取り戻して最初にやらかしてしまったあの失態のことを言われ、かぁっと頬を赤くして視線を逸らしながらそう言って。しかし相手が口にした『運命の人』という言葉に、緩やかに笑みを浮かべて「恐れ多いお言葉・・・ですが、そう言って頂けることを嬉しく思います」と告げて)
はは、良いではないか。記念すべき出会った日だぞ?(きっと彼にとってあの出来事は恥ずかしく早く忘れてもらいたいのだろうがこちらからするとそれはまた楽しい思い出として残していた方がいいのだろうと考えて。相手の嬉しそうな笑みに「本当のことだ」と微笑み返すと食事も丁度終えたようで手を合わせ「ごちそうさま」と言って)
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