常連さん 2016-06-17 00:03:01 |
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うん、そうみたいだな
(先程よりも握った手が暖かく感じると、自分もこんなに熱くなっているのだから恐らく伝わってしまっているのではないだろうかと思うとまた恥ずかしくなり。まだ顔は上げられないもののそう言われるとこくりと頷き)
(無言のまま数分が経ち、再び放送が流れた後に電車がゆっくりと止まって扉が開くのが見えて「降りましょうか」と告げながら相手の手を引いて。ホームを歩く多くの人達の間を通りながら改札を抜け、駅の外に出てから小さく息を吐き出し、約束通り手を離さなければならないと思いつつも名残惜しく、離すタイミングを掴めないでいて)
(相手に促されるままに駅を出るとまだ早く打つ鼓動を落ち着かせようと静かに深呼吸をして。駅の外を出るまで手を繋いでいくことは了承していたが、思いもよらずまだ繋がれていたままでどうかしたのだろうかと相手の様子を伺いながらも無意識に離せずにいる相手の手をキュッと握って)
その、三日月殿が嫌でなければ、もう少しこのままでもいいでしょうか・・・?
(どうしようかと迷っている最中、繋いだ手が僅かな力を込めて握り返されたのが分かり、思わず相手の方へ視線を向けてしまい。もしかすると、彼も名残惜しく感じてくれているのだろうかと少しの期待と自惚れを滲ませながら、思い切って手を繋いだままでいたいことを告げて)
ん…構わない、このままでいい
(視線を向けられると、どうかしたのだろうかと相手の様子を伺って。まさか握ったままではダメなのだろうかと思い離そうと力を緩めたと同時にそう問われると相手は嫌がっていなかったのかと安心して、ニコリと嬉しそうに微笑んではそう言って)
そうですか・・・!ありがとうございます!
(緊張のあまりうるさく鳴る心音を耳元で聞きながら待っていると、微笑みながら告げられた言葉は了承で、途端に表情を明るくさせながら心底嬉しそうにお礼を告げて。人気の一つにあった『駅のすぐ近く』という項目通り、水族館が目に入る位置に建っているのを見て「行きましょう、三日月殿!」としっかり手を握り直しながら笑顔を向けて)
ふふ、うん行こう
(先程のどこか自信の無い表情はから打って変わって、まるで無邪気な子供のようにパッと表情を変えるのを見てはこちらも嬉しくなって。しっかりと握られるとまたドキリと胸が高鳴るのが分かりじんわりと頬を赤らめながらこちらも微笑み返し)
すみません、大人二人でお願いします
(水族館の入口に辿り付いた所で一度手を離し、受付にいる女性にそう告げては二人分の料金を支払って入場券を手渡しされる。元からこうするつもりだったので、相手の分まで支払ったことに何か言われる前にと再び手を繋ぎ直してから「中は少し暗めになっているそうなので、気を付けて進みましょうか」と言いながら歩を進めて)
おい、一期。俺も支払うが?
(財布を取り出し料金を支払おうとしていたものの、先にまとめて一期が払ったのを見て少し慌てた様子でそう言って。しかしこれ以上は言わせるつもりが無いのかまた手を繋がれると、こくりと頷いて促されるままに歩き出し)
(『三日月さんには絶対にお金を払わせないこと!ただしお土産は除くよ!』と昨日の電話で乱に念押しされていたことをひとまず実行出来て内心で安堵しつつ、あまり強引だと相手に嫌われてしまうだろうかという恐れもあって不安は無くならず、相手の方を振り向く勇気が無いまま館内を進んでいき。やがて水槽がある場所まで辿り着けば、小さい魚が群れで泳いでいるのが見えて「すごいですね、こんなにたくさんの魚が・・・」と感心したように呟いて)
(/最近レスが飛び飛びで申し訳ないです・・・。無言失踪は絶対にしないので、そこは安心してください!これからも変わらずよろしくお願いします!)
ふふ、確かにな。皆それぞれが同じような動きをして大きな生き物に見せようとしている、そのような知恵があるとは驚きだ
(水槽の前へと来るとそこにはキラキラとウロコを輝かせながら水槽内を自由に泳ぐ小さな魚達がいて。その魚達は特徴として集団で動くということがパネルに書かれているのを見てはそう言い。久々に来た水族館はやはり大人になっても楽しいものだなと思いながら目を輝かせ)
(/いえいえ、お気になさらず。そちら様の返せる時で構いませんよ!こちらもゆっくりと待っておりますので!)
一つ一つが弱くとも、支え合うことが出来れば強い力を持てる。そういう所は人も魚も変わりませんね
(相手の言葉に同意するように頷きながらそう言っては、自分も弟達に支えて貰って生きてきたから共感するものがあり。自分は相手にとっての支えとなれているだろうか、もしなれていたのだとしたら許される限り傍にいたい、と密やかに願いつつ「そろそろ行きましょうか、他の方が来ています」と後ろから続々と歩いてくる入場者達に視線をやりながら声をかけて)
ん、そうだな
(幼い頃は前世の記憶が無いことを悔やみその度に泣きじゃくっては家族を困らせたことを思い出し。ある時兄弟から『例え前世の記憶が無くてもお前は私たちの大切な家族に変わりはないよ。だから今を精一杯生きて思い出を作っていこう』と言われ、その時から今までずっと支えてもらっているなと思いながら相手の言葉に頷いて。いつか自分にもそのような家族といえるものは出来るのだろうかとふと疑問に思っていたが、相手の視線のあとを追うとそこには多くの人がいて。ここに居続けては迷惑だろうとその場から離れる事にして)
(しばらく小さな魚が泳ぐ水槽の部屋が続き、その度に数分立ち止まっては相手と言葉を交わしては次へと進む。そうして訪れたのはタコやヒトデ、イソギンチャクといった魚ではない海洋生物が漂う水槽の部屋で、『自由にお触り頂けます』というプレートの下にある水槽に入った色鮮やかなヒトデを見つめては「懐かしいですな、弟達が喜んで触っていたのを思い出します」と言いながら笑みを浮かべて)
ほう、触れるのか?このようなものは昔から変わらぬのだなぁ
(プレートを読んでは触ることが出来るのを確認し、昔も自分は怖がりながらも触っていた事を思い出し水槽へと手を伸ばしてはヒトデに触れて。その不思議な感触にクスリと笑み浮かべると「一期、お前も触ってはどうだ?」と首を傾げて)
そうですね。では、失礼して
(せっかくだからと、相手の誘いに乗る形で水槽に手を入れ、人差し指でヒトデの一匹に触れる。不思議な弾力がするそれは思いの外楽しく「おお・・・!」と声を漏らしてから「なるほど、子供達が夢中になるのも頷けますな」と感心したように呟き、夢中でヒトデをつついて)
っふふ、そうだなあ
(ヒトデに触れるとまるで無邪気な子供のように感動しながら楽しんでいる相手を見ては、なんだか面白くも微笑ましく思えて。口元を隠すように手を運び笑いを零してはその姿を見ていて)
・・・あっ、す、すみません!つい熱中してしまって・・・!
(そのまま軽く一分くらいは触り続け、そこでようやく相手を待たせてしまっていることに気が付いては慌てて謝罪をして。濡れた手を備え付けのタオルで拭き取ってから誤魔化すように咳払いを一つして「お待たせしました、次へ行きましょうか」と申し訳なさと恥ずかしさで若干ぎこちない笑みを浮かべながら言って)
良い良い、一期の珍しい顔が見れたからな
(しばらくヒトデの感触を楽しむようにしていたが我に返ったように謝る姿を見てはゆるゆると首を振り謝らなくていいという意思を示して。こちらとしても相手のまた新しいものが見えたのでよかっただろうと思いながらそう述べ)
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