主 2016-06-15 18:51:03 |
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んー、小さい頃は少し取れてたくらいかな
(相手が水槽を覗きながら問いかけてくると、ポイを構えて臨戦態勢に入りながら上記のように述べて。早速黒のデメキンに狙いを定めると「よっと、」とあっさりと掬ってしまい)
なかなか、上手にすくうのだな。
(相手が金魚を捕まえると上記を、感心したように言っては「綺麗な金魚だな」とお碗に入っている金銀に指先でちょん、と触れて)
それほどでもないぞ
(相手が感心したように言えば次の金魚に狙いを定めながら上記のように呟けば、7匹掬ったところでポイが破れてしまい。「これでおしまいだな」といえば露天の主人に金魚を巾着に入れてもらい「つぎ、行きたいところとかあるか?」と問いかけて)
そうだな。こっち。
(相手に聞かれると、何かを思い出したのか相手の手を引いて露天の裏側、ちょうど森の中へと入っていって「こっちだ」とどんどん森の中へと進んで)
?そっちは露店じゃないぞ?
(相手が手を引いたかと思えばそこは露店とは全くの逆方向で、森の中へと進んでいく相手に着いて行き、上記のように問いかけて。)
あの時はまだ幼かったから、君は忘れてしまったかもしれないね。
(相手がどこに向かってるのか分からない様子で、質問してくるとクスクス笑いながら上記を言うと「ここだ」と森を少し進むと露店からの賑わいの音もかすかに聞こえる程度で。目の前には湖があり、水辺の周りを幾万の蛍が飛び回っており「ここは、10年前にも私が君を連れてきたところだ」と付け足して)
あぁ、確かにあったなこんなとこ
(相手がクスクス笑いながら手を引いていくと、そこには湖が現れ、それよりもあたりの蛍に気を取られて。感嘆のため息を漏らしながら上記のように述べれば、こんなスポットがあるのに何故皆寄り付かないんだろうと考えれば「これも普通の人間には見えなかったりするのか?」と人差し指に蛍が止まり、それを見つめながら問いかけて)
そうだよ。この湖も蛍たちも人間には見えない。この湖はね、妖たちの悲しみで出来ていると言われているんだ。蛍は、そんな想いの塊のようなものだよ。
(水際までフラリと歩いていくと素足の右足をそっと前へと出しては湖に沈むことなく、水の上にたって。「そんなことを言われているせいかな。ここに来ると、少しだけ悲しくなんるだ」と言いながら湖の上を歩くと、歩く度に波紋が広がって行って相手に手を差し出して「君も来て」と微笑んで、大丈夫、と優しい声でなだめる様に言って)
悲しみ…ね、
(相手が湖の上を歩きながらこの湖のことについて説明すると上記のようにつぶやけば「主様にこれを見せれば少しは考え直してくれるかな」と軽く冗談を言えば相手に誘われるようにこちらも恐る恐る湖の上に足を運び。なんとか歩けることを確認すると相手の手をとって)
どうかな。この地の主であるあいつが人間を嫌う理由は私にある……
(相手の提案を聞いて少し考えるが、上記をポツリ言って相手の手を握って湖の真ん中の方まで歩きながら「昔はね、この地の主様も、私もこの土地の妖たちは皆人間好きだったんだよ」と過去を思い返すように喋り始めて)
その理由は聞かないほうがいいか?
(ポツリとつぶやきながら湖の中央へ歩いていく相手に、その理由はきになるもやはり聞かないほうがいいかと問いかけて。喋り始める相手に対して「ならどうして…」と相手に近寄りながら問いかけて)
(/大丈夫ですよー)
知りたい?
(相手の疑問がやはりそこに向いたことに少し嬉しさを感じると儚い笑顔で上記を問いかけて「この土地の主様は…それは、一段と人間好きだった。私も主様の影響で人間を好きになったんだ。でも…主様は、人間に裏切られた。というより、裏切られたと思っているのかもしれないね」とポツリ、ポツリ言葉を撰ぶように紡いでは湖の中央まで来ると立ち止まって)
無理に話さなくていいぞ
(儚い笑顔で問いかけてくるとその様子にどこか心に引っかかりながらもやはり気になるのか上記のように注意して。湖の中央へ歩いていく相手がポツリポツリと呟けば「裏切られた…?そりゃまたどうして…」と湖の中央に立ち、蛍の光に包まれる相手はどこか神秘的な雰囲気を醸し出していて。)
主様は、1人の人間の娘と恋に落ちたんだ。もう何百年も前のことだけどね。娘は、いつか主様と結ばれることを望んでいた、でも……
(湖の中央まで来れば蛍たちが辺りを飛び回り、月が湖を照らしていて「だが、娘は若くして流行病でこの世を去ってしまったんだ。だが、娘は病のことを主様には言っていなかった。突如、姿を消したことを主様は裏切られたと思っているんだろうな」と過去のことを思い出しながら前記を言うと小さく笑って)
ま、主様は言わば繊細なんだよ
(と言うと相手の手をするりと抜けて相手の指先だけに触れて「君は、私が触れているから湖の上を歩けるが離したらどうなると思う?」と首を傾げて)
(主様が人間を嫌う理由、それは村娘に裏切られたというただの勘違いで、「なら何故その事をお前は言わないんだ?」と知っているなら本人に話せばいい。なにか理由があるのかと思いながらそう問いかけて。すると湖を歩ける理由を相手が述べれば「おい、まさかやったりしないよな…」と何故そのことを今更言うのか疑問に持てば一個の結論に至り)
主様には、話したよ。でもね、主様は聞く耳を持たなかった。心にできた人間に対しての闇が、主様を変えてしまったんだろうね。
(相手の問いかけに少し悲しそうな表情で上記を言うと先ほどの問いかけに相手が戸惑いの色を顔に浮かべながら放った言葉を聞いては、小さく微笑んで「まさか、そんな事はしないよ。君は覚えているかな」と懐かしむように言うと)
前にもね、君は私が湖に立っているのをみて自分も立てるのでは、と湖に入ったがみるみる沈んでいってしまってね、私が助けたことがあるんだよ
(と優しい笑みを浮かべては小さな声で「あの時、私は君に……初めて口付けをした」と俯きながら言って)
なんだよそれ…
(相手から悲しそうな表情でこちらの問いかけの答えを聞くと、娘が死んだことを受け入れることができないなど現実から目を背けているだけではないかと呆れ果てれば懐かしむような表情で「いや、覚えてないけど…」と聞けば俯きながら呟く相手に「え、…」と耳を疑い)
…そうか、やはり覚えていないんだね。
(相手が10年前にこの湖で起きたことを覚えていないと聞くと、少し悲しいそうな表情で上記を言うと「…私が、口付けした時に君の記憶を吸い取ってしまったんだよ」と付け足すと相手の手を少し強く握って「君が覚えていないのは、当たり前なんだ」と小さく微笑んで)
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