不動行光 2016-05-29 01:39:48 ID:ac1488b69 |
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べ…つに…(何でもない、と顔に手を当て首を振れば小さく息を吐き、部屋から去る相手を見送っては甘酒の入った瓶を置きその場に寝転がり、何となく引っ掛かる相手の言動について考え始め
待たせたな、ほら!カステラだぞ、昔じゃまだ珍しかった……ってどうした
(寝転び何やら考えている相手に思わず話を切り。お茶とカステラを乗せたお盆を机において。"不安な事も多いかもしれんがここは楽しいぞ"預かった猫のようにでも思っているのかそんなことを言いつつ顔をのぞき込んで)
ん…(戻ってきた相手の顔を見ては顔を覗き込んでくる相手の頬へ手を伸ばし少しつねって見てはすぐ手を離し「子供扱い、するな馬鹿」なんてそのままそっぽ向いて
別に子供扱いしたつもりはなかったんだが…
(小さくため息を漏らし"そう拗ねるなよ"と続けて。あぐらをかいて自分の分のカステラを口にし、そっぽを向く彼の機嫌はどのようにすればなおるのだろうかと首をひねり)
……(昔から、拗ねたりすると更に茶化してきたりする相手が何もしてこないことを、不思議に思い相手の方を横目でチラリと見れば、首を捻る様子に”なんか、変わったな”なんて独りでに呟いてみようか
…まあ時が経てば変わってしまうこともあるさ
(そう述べつつも自分はなにか悪いことでも言ってしまったのだろうかと不安になり。そうは言え相手の事もあまり覚えておらず致し方ないといえばそうなのだが。そのことをしっかりと相手に伝えるべきかと口を開きかけるがそのまま噤んで)
まぁ…そうだけど(確かにもうウン百年もたつんだしな、何て小さく頷けば、なにか物言いたげな雰囲気の相手見れば身体を起こし、“何なんだ“なんて思い)
いや…大したことじゃないんだが…、その、お前との記憶もあまり……(俯きながら小さくぼそぼそと述べて。大したことがないというのは相手にはそんなに気にして欲しくないという配慮であったが果たして相手に伝わっただろうか)
…は…?(相手の言葉にピタ、と身体の動きを止めればうつむく相手見つめ「…燃えたとき、記憶が…」なんて呟けば”恋仲だったことも、か”なんて呟けば立ち上がり、カァと頬を赤くしながらも目にうっすらと涙浮かべ、小走りで大広間から出ていき
お、おい不動…!?ちょっと待てよ(出て行く相手に驚き一瞬動くのが遅れたがすぐ己も続き追いかけ。廊下で腕を掴み引き止め"昔の記憶はあまりないが、ほら今からどんどん作っていけるから"どのような関係でいたかは思い出せないが相手の様子を見る限りただの仲間だったというふうでもなく、どう接するべきか露骨に迷い)
離せよ!(相手の手を振り払い、振り返れば涙のたまった顔が見えぬように少々下を向き、「…んな、迷うくらいなら……」なんて呟けば頬に涙が伝い顔をあげ「ッ…お前なんか!嫌いだよ!」と叫び相手の肩を押し 再び背を向け“本心と反対のことを言ってしまった“と少し後悔して
…悪い(振り払われた手をじっと見つめ。相手の記憶が消えてしまっていようともその言葉は己の心にひどく突き刺さった。泣きたいのはこちらの方だ、そういってしまえればどんなに楽だろうか、しかしそれを言える立場でないことは己が一番良くわかっていた。暫しの沈黙の後"俺はそばに居ないほうがいいか?"と小さく問うてみて)
それは…ッ(相手の質問に言葉を詰まらせては、口元に手を当て ふい と顔をそらせば「勝手にしろよ」なんて述べ 人気のないほうへ向かい 誰もいない部屋に入り、その場にしゃがみこんで
分かった
(相手と少し距離をおいてついていき、相手が部屋に入ると少し迷ってから相手の後に正座。"…なあ、昔俺とお前がどういう関係だったか教えてくれないか?"と)
…(背中を向け膝を抱えれば相手の問いかけに少しの間を置いてから「俺と…お前は…恋仲、で…」なんてポツポツと話始め、ギュ、と肩をすぼめては目を瞑り「…お前は、俺のこと茶化したり、して、でも最後は結局甘やかしてきたり…」なんて離せばまた目に涙が浮かんできて、声が震え
…こ、恋仲
(小さく呟いては必死で思いだそうとするが勿論思い出せるわけもない。そんな大事なことを本当に忘れてしまったのだろうかと己が情けなくなってくる。"すまん、…本当に覚えが無くて。今からもう一度、やり直すことは出来ないか?"忘れておいて何を言っているんだと思いながらも土下座し頭下げながら)
…(ゴシ、と目を擦り必死に泣き止もうとすれば、やりなおすことが出来ないか、と述べる相手の方を見ては土下座をする相手が目に入り、慌てて相手の肩を掴み身体を起こさせて「お前、なに簡単に頭下げて…!」なんて述べれば「…やり直せたら、なんて…」そう呟けばそのまま相手を抱きしめ
だって俺が、……駄目か?
(抱きしめられれば驚き一瞬体を強ばらせるも軽くこちらも抱きしめて。"そんな資格は無いかもしれないが…"と相手を泣かせてしまったことを酷く後悔しながら)
…(フル、と首を振れば下唇を噛み黙り混んで、久しぶりな相手の温もりにまた涙ぐんでは、「資格…とか、」ないわけないだろ、なんて呟くも相手の肩を軽く押して身体を離し「俺…は、ずっと、お前のこと…好、き…だぞ、」なんて“好き“という言葉だけボソ、といえば「…だから、待つから、」なんて呟き涙で少々赤く腫れた瞳で相手を見つめ
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