通りすがりさん 2016-05-22 21:27:17 |
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優しさ怖くて目を伏せて触れたよ。
古傷に忍び込んで今日を忘れるよ。
月明かりが二人の距離を近かずけ
朝日は残酷な現実を突きつける
生まれ変わって会いに行けば
ちぎれた心も癒せるかな?
誰かに操られていたのさ
作り物の羽に酔ったなさ
あの日に戻れたらいいのにな あの日に戻れたらいいのにな
前世と来世に挟まれて一方通行の道は続く
理性を保つため前頭葉が痛むよ
感情が牙をむいて醜さを知るよ
誰も理解できずに一生を過ごすの
誰にも理解されづに死んでゆくの
未来の希望を抱けずに
絶望浴びせ飲んだ夜も
どうにかしなきゃと思ってるから
やつれた心でつないでるから
あの日に戻れたらいいのにな あの日に戻れたらいいのにな
疲れて立ち止まり振り返っても
あの日は助けちゃくれないんだ
人間という形のまま
足りない夢を満たせるかな
人間という形のまま
いったいどこまで歩けるかな??
生まれ変わって会いに行けば
ちぎれた心も満たせるかな
誰かに操られていたのさ
作り物の羽に酔ったのさ
あの日に戻れたらいいのにな あの日に戻れたらいいのにな
前世と来世に挟まれて 一方通行の道は続く
「夜露が一粒だけ零れ落ちるとしたら誰の頬を選ぶだろう。僕はこれから永遠と指切りするんだ。紅い襖を開ければ儀式の間。哀しい訳じゃない。そうか……これが切ないって事なんだ。豊かな旋律が瞼の裏に浮かぶ。椛が舞う。
何代も何代も受け継がれる。救いを乞う。崇拝。土着信仰。球体の先端を探し続け、ぼくはきみを救う為にヒトをやめ、きみに巣食うモノを払う。病魔よ去れ。薄倖よ散れ。ぼくはきみの為に狗になる。『桜花とは春に咲くにあらず。春に散って春夏秋冬閉じるものなり。』
幽遠な回廊に迷い続け、髪は牡丹の花に絡まり、ぼくの恋は最後まで空回り。山菜を洗う父様の背に小さな小さな箒星。鶫の羽は船の帆のように他にはない新たな花を描く。
家を継ぐのよ。強くおなりと言った。母様ぼくに言った。うん、上手くやるよ平気だよ。でもきみと遊べなくなるのは寂しいな。土地を救うために贄を捧げ、ヒトが神を造る山村に、探偵團名乗る子供等。嗚呼どうかどうか邪魔しないでおくれ」
謎を暴くは探偵なれど
恋を暴くはぼくらの仕事じゃない
「一歩歩む度に蘇る。幼き日の情景。麦わら帽子の下で笑うきみ。とても綺麗だ、綺麗だった。」
「まどろむ縁側そろそろ起きて。一族の掟守る為__なんてもうそんなの本当はどうだっていいんだ。きみを救いたいそれだけなんだ。母様にだって内緒だよこんな重い。朽ちた蟻地獄にそっと放り込んで仕舞い込んで秘密なんだ、ぼくの恋は。そしてぼくの中に神降りる。
きみの腕に胸に噛み付きたい。自分が自分でないみたい。そうかぼくはもうとうにヒトじゃない。ヒトじゃない。ヒトじゃなかったんだ。それでも笑い転げ二人で絵を描き、昼寝をし、喧嘩をしたこと。幼い足取りで沢をまたいだこと。忘れない――忘れないよ。」
牙が生えても心は子供
獣に見えて心は子供
謎を暴くは探偵なれど
恋を暴くはぼくらの仕事じゃない
「何処かで誰かが愛を告白している。落ちてきそうなほど濃い空の下で誰かが。伏せたきみの瞼に初雪が降るを見たあのときから、
ぼくはきみのことを――」
ぼくはきみの狗になる
キミノ シアワセダケヲ ネガフ
イヌガミ邸神懸りミステリヰ / てにをは
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