修羅場話【自分/知人/若しくは聞いた話】

私が御付き合いしている彼のお話。
彼は心を入れ替えている様だし、厄落としに。
よくあるといえばよくある、そんな話なので小話程度に。


私には御付き合いして半年になる彼が居ます。
彼は特別イケメンでも無いのですが優しくて可愛い人です。昔はやんちゃしていた様ですが、今は真面目に仕事もしています。

そんな彼と付き合って四ヶ月過ぎた頃、見知らぬ電話番号から電話がありました。その時丁度通販で色々注文していた為、ドライバーさんかな？と軽い気持ちで出たのです。

そうしたら私より少し年上くらいの声（あくまでもそういう感じの声なので年齢はわかりません。）で「あんたあの男と共謀してんの！？ふざけんじゃねぇ！この泥棒猫！」等と汚い言葉で散々罵られました。当の私は彼といざこざも無く、彼は浮気等も全く見受けられない様な人だったのでポカーン、と。「なんのことでしょう？」と相手の言葉が途切れた時に、間違い電話では？とお聞きしました。そうしたら、私の名前を言い当て、更に汚い言葉で罵られました。

身に覚えが無く、とりあえず冷静にと思い「すみません、○○は私ですが怒鳴られる様な身に覚えはありません。差し支えなければそのお話を聞かせて頂いてもよろしいですか？」とゆっくり述べました。
あちらも落ち着いたのか冷静になって下さり、その時に彼が引き起こした大問題を初めて聞いたのです。

要は
・出逢い系サイトで知り合った女性からお金を借り、工面出来たら払う。それまで待ってくれ。と言ってそのまま。
・その女性に可愛い可愛い言っていたらしくあちらは彼を気になっていたようです…。

私は愕然としました。遊びに行きたい時はそこに連れて行ってもらい、ご飯にも連れて行ってもらってました。お互い社会人数年目で職種も異なる為、頻繁に会うことは出来ませんでしたが会う度に沢山お金を使っている様な気はしていました。それを私は愛されているんだ、とただ思っておりましたがハッと突然目が覚めたのです。
本当にお恥ずかしい話ですが…。

借りていたお金は差程高くは無く、しかしその出会い系の女性は大切な大切な貯金の一部だったらしいのです。その女性の知り合いからの電話でした。
私は泣きながら謝り、彼には私の両親と私から説教があり、彼がそのお金を全額謝罪と共に返すということで話が落ち着きました。

元々変な所で善悪が曖昧な彼でしたが、ここで一旦熱が冷めてしまったのも事実です。それでも優しさや勤勉さは本当に本物だと見ててわかり、この人を支えられる人になりたいと思いまだ御付き合いをしております。
勿論、彼は反省している様です。「○○が怒ったのもう見たくない…怖い…」と本気で青ざめられてしまったのがお恥ずかしい話。
元々私は温厚な性格だと思っておりますし、気もそんなに強くは無いのですが、彼に怒った時の記憶が全くと言っていい程無く…何故そんなに怯えられるのか、と。
冷静に怒った様な気もしますが聞くに聞けず…。

これでまた何かしでかしたらプチ、といくのかな？と考えながら厄落としに。