人間 2016-05-08 23:41:44 |
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そっか……、じゃあ…また、山から出てみる…
(相手の話を聞いて悲しそうに尻尾と耳を下げた後、考えてから上記を言って。口には出さないが山から出たところで何処に行けば良いんだろう…と考え)
本当かい?それは良かった…でも急に一人で大丈夫?行くあてはある?
(また新たに一歩を踏み出してくれそうなのは嬉しく思えたが、ここでの生活も長そうな相手が急に外へ出たとして人脈はあるのだろうかという不安が頭をよぎって心配そうに改めて声をかけて)
い、いや……無いけど…
(思っていた事を問われて驚いた様に答え。改めて悩んで「何処に行ったらいいかな?」と苦笑するように笑って問いかけ。)
だよね…良かったらなんだけど俺の家に来る?一応は一時的な保護って名目にはなるんだけど
(やはり行くあてがないようだが、それも想定内のことであるためそれほど動揺もなく、人との共存が難しい彼女のような獣人が人間社会に馴染むための支援も行っている自分ならばその権限で自分の家に住まわせることも出来ると告げた後で「あ、でも千景は女の子だから男の俺とじゃ嫌だっていうなら女性の職員を紹介することも出来るよ」相手の性別のことも配慮してそう提案をして)
いいの…?
(一応、信用できる相手な為か明るい表情になって。性別は元々、人間とあまり暮らしてないせいか気にせず…と言うよりもあまり理解できてない風に「いいけど…?」と不思議そうに答えて)
勿論、千景がそれでいいなら歓迎するよ
(怯えた表情や落ち込んだような表情ばかりを見ていたため、彼女の明るい表情を見るこが出来たことを嬉しく思い、此方も自然と笑顔になれば握手を求めるように手を差し出し)
よろしゅうな…!
(手を握って少々荒めの握手をしてニコッと微笑めんで尻尾を振れば上記を言って。「宗太は一人で暮らしてるの?」と首をかしげて言って。)
ああ、そうでなくちゃ流石に俺の一任だけじゃ家には招けないよ
(森の出口へ向けて林道を歩きながら相手の質問へとそう返答し「一人じゃ少し寂しかったし、千景みたいな可愛い同居人が来てくれて嬉しいよ」何の気無しに可愛いなんて言ってのけ)
か、可愛い…?
(生まれてから一度もそんなこと言われたこと無いため少し反応が遅れた後裏返った声で聞き返し。どうせお世辞だろう…と心の中で思いながら相手についていって)
そう、可愛い
(裏返った声で聞き返してくる相手へと改めてハッキリそう言って頷いて見せて「ところで、さっきは何をしていたんだい?随分と大きな音を立てていたみたいだけど」出会う前のことへと話しを戻して問いかけ)
あ…、果物、取ってたら落ちたの…
(少し赤くなった顔を隠す様にそっぽを向いて、相手の問いかけに少し反応が遅れて急いで上記を言って。紙袋に入れた果物を見せるように持って)
…そっか、大丈夫だった?怪我とかはない?
(袋の中を一瞥し、ようやく合点がいった様子で頷けば、木から落ちたというドジも笑ったりすることはなく、相手の身体のことを第一に心配して外傷がないか見える限りで確認をしていて)
ない…と思う、
(そういえば……と自分でも確認してなかった事に気づいて腕や足を見て、多分大丈夫だろう…と判断して「怪我してない」と頷いて)
なら良かった、もしもどこか痛くなったりしたらすぐに言うんだよ?
(見たところ傷もない上に本人が大丈夫と言うならと安堵し、一応そう念押しだけしておき「それ、持とうか?」遅ればせながら相手の抱える果物の入った紙袋を指差し)
ん?や、いいよ、軽いし…
(気遣ってくれてるのかと思い実際、本当にそこまで重くないため軽く笑ってそう言い。「それより…、宗太の家は此処から遠いの?」と聞いて)
そう?ならいいんだけど
(大丈夫と言われてしまえばしつこく食い下がるのも、と考えて素直に引き下がり「家は森を抜けてすぐだよ、ほらあそこの白い建物、あのアパートの一室に住んでるんだ」木々の間からやや遠目に見える建物を指差し)
へー…あそこだったんだ……
(今まで自分が暮らしてた森の中からも少しは見えてた建物なのでそう思い。もうすぐで森を出るため狼がいたら色々と面倒なのは自分でも知ってる為、パーカーをはおい、フードを被って)
耳とか隠さないと落ち着かない?
(森の出口が近づきパーカーのフードを被った相手を見やり、あまり人に見られたくないのだろうかと考えて問いかけ)
いや…、狼って、何かと問題になってるし…?
(苦笑をこぼして服の中に尻尾も入れてしまい端から見れば完璧な人間に見える格好にして。「私も出してた方が楽だけどね…」と呟いて)
そっか…そのうち誤解も解けて大手を振って歩けるようになればいいんだけど
(それが彼女なりの配慮だとわかれば納得して頷くのと同時に、いずれは狼だからと引け目を感じずに外をであるけるようになればいいなと考えていて)
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