ぱーぷる 2016-05-03 21:12:33 |
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俺も出したくて出したんじゃねーし……ただアンタが嫌がるかなと思って。軽い遊び心じゃん、……あー、おそ松兄さんの気持ち分かった気がする。
その理屈、俺とアンタが対等なら成り立ったんだろうけどね。残念ながら俺は人間とはちょっと違った立場にあるからその辺の義理守ってやる必要なんて無いの。(正論、正論、大正論ですとも。ただ己は死神、どうしたって人間より立場が上なのだからこの程度の横暴は許されて然るべきだと思いたい。好き勝手言っている自覚はあるし、どうにかしてギブアンドテイクの関係に持ち込まなければ結局こいつは死んでしまうことは明白で、かといって何を交渉材料にすれば良い?表情には出さないように散々悩んだ挙句口から出てきたのは、嘘も織り交ぜた今しがたまでの圧は何処へ行ったのかと思う様な迷いの混じる声音の言葉で)……あー、その、何で死のうと思ってたのか、聞いても良いのかな。事情によっちゃお望み通り殺してやらないこともないっていうか……。
……死にたいって思ったことは何度もあったけど、自分を殺したいと思ったのは初めて。あんな馬鹿の考えてることなんて一生知らなくていい、てか知りたくないし。
…アンタからしたら俺は下等生物って訳。(何て横暴なんだ。まるで主従のような関係だ。あちら側の意見だけを飲み込んで、こちらは意見のひとつも通りやしない。自ら進んでそんな関係になったのなら話は別だが、どこからともなく現れた得体の知れない死神さまに、へいへいそうですかと従える筈もない。警戒心はそのまま、彼から告げられた言葉を聞けばこれまた上からな物言い。…どこまで人を馬鹿にすれば気がすむんだコイツ。とは思いつつも、死にたい自分には彼の言葉は魔法のようで。素直に死のうとしていた理由を口にし)……別に、理由なんてない。ただ漠然と、あぁ死にたいなって思っただけ。
……俺は俺でもアンタちょっとバイオレンスだね?鬱期入ってる?
あ゛?理由も無いふわっとした自殺で俺は駆り出されたの?(どんな理由であろうとも元より殺してやるつもりなど無かったが、流石に「漠然と」等と言われては苛立ちもする。びきりと額に青筋を浮かべて低い声で問うと、はぁあ、と深い深い溜め息を吐き。そもそもにおいて自分は自殺する人間が嫌いなのだ、その魂の回収さえ苦痛な程には。がしがしと頭を掻きながらじとりと相手を見遣り「……そんな曖昧なら生きりゃ良いでしょ、何でわざわざ死ぬの」と)
んなのとっくに入ってるっつの。俺としてはアンタみたいに楽観的な俺の方が信じ難いね。
ヒヒ、今こいつクズって思ったでしょ。正解。(苛立ちに表情固まるその様に、ザマァミロ、と内心舌を出し。散々人間様を見下した御返しだ、こんくらいの憂さ晴らし許されるだろう。とはいっても、先程答えた内容はすべて真実だ。これといった理由なんてない。なんで死にたいかなど、そんなことは自分自身わからない、知りたい、とは思わないけれど。故に彼からの質問は自分にとって至極難題で、暫く無表情にその瞳を見詰めてはフゥ、と息を吐き)…俺はその逆。生きるのとかしんどいし、生きてる意味?とかもよくわかんないし。わざわざ生きてる意味とか、あんのかなってさ。なら死んじゃった方が楽でしょ、俺も周りも。
俺今機嫌良いからね。昨日は猫に滅茶苦茶会えたから。
……そういう自殺が一番ムカつく。(相手には聞こえない程度の声量にはしたもののぼそりと毒付く言葉を飲み込むまでは出来ず。どうせ人間には寿命というものがあるじゃないか、放っておいても大体は百年もあれば死ぬというのに。苛立ちついでに挑発的に出された舌を指先でつまんで引っ張り、きったね、とその手を振りながら「取引しよう」と切り出し)一月、一月で良いから死ぬの一旦待って。その間に俺がアンタの生きる理由探しに付き合ってやる。アンタとしては理由さえあれば生きるんでしょ?どうせ死ぬつもりだったなら一月も大して変わらないと思うけど。
はぁ。猫はほんと癒しだよ。俺も猫になりたい。
……一月で見付からなかった時は?(取り引きと、彼はそう言った。ならば普通、目的が達成されなかった場合の利益も一緒に提示すべきだ。二番目の兄であるあのポンコツなら、きっとそんなこと聞き返す間もなく「いいぞ!」と返していたのだろう、使える脳があって本当によかった。彼の言うように、自分に生きる意味なんてものが果たして見つかるのだろうか。正直検討もつかない。しかし、そうは言っても一ヶ月だ。それを余生として歩んでいくには、そう長くない期間ではないだろうか。そう結論付け、あとは彼の返答次第だとそのほの暗い瞳を見詰め返して)
……なればいーじゃん、どうでも良いけど猫カフェのバイトもう少し続けられてたら俺も今より元気だったかもしんないね(耳ぴょこ、)
その時は俺が責任持ってアンタの魂地獄まで持っていったげる。(にたり、と笑みを浮かべながら自身の返した答えはお世辞にもメリットと呼べたものではない、そもそもそれは何もせず相手が自殺していたときの前提条件なのだから。手持ち無沙汰に鎌の刃を指でなぞりつつ、ああそうだ、取引をするメリットではなく取引を断った際のデメリットを挙げれば良いじゃあないかと屑の極みの様な思考に落ち着き言葉を続け)逆に言えば一月経つ前にアンタが死んだら俺は魂を回収してやらない。苦しいよ、死んでも現世に留まる魂の末路なんて例外無くロクなもんじゃないんだから。
それはなんか違う。……ん、猫耳。(条件反射で頭撫で)無理無理、あれ以上体力持たない。
ふーん……。(“地獄”、その言葉に、妙に納得し素っ気ない返事を返しては眠たげな瞳を更に細めて。自分のようなゴミにはピッタリな場所だ、地獄なんて。それに死して尚この地に縛り付けられるなんて、それこそ本当に“地獄”だ。それならば、と、細めた目のまま「ヒヒ、」と不気味に笑えば、楽しげに言葉を返して)……その取引?乗ってあげる。随分俺に不利な内容だけど、それも目を瞑ってやるよ。生かしたがりの死神さん。
あー、そーか体りょ……自分の耳撫でて楽しい?(じとり/耳ぴこぴこ)
交渉成立……じゃあこれはもう要らないよね。(どうにか約束をこぎ付けたところでやっと一息吐き満足げに口元を緩ませ。懐に仕舞っていた睡眠薬の瓶を取り出すと薬の寿命を終えさせて手の中でぱっと灰に変えてしまい。適当にぱんぱんと手を叩きつつ、とりあえずは上へ報告挙げなくちゃなぁ、と立ち上がり)一回冥界に帰ってくる、どのみち日本担当してる死神俺しかいないんだから勝手に死のうとすんなよ。
…猫耳だけ見れば楽しい。(猫耳触り)
はいはい。んならとっとと行ってくれば?(掌の中で、灰になっていく睡眠薬をぼーっと見詰めていれば、よっこらと立ち上がる彼。そのあと吐かれた言葉に気力なさげにひらひらと手を振れば、ポケットから徐に煙草取りだし一本くわえ)
……あ、そーだよね、俺の価値なんて所詮この耳だけですよね。どうぞ好きなだけお楽しみ下さい……(くぁ、)
(誤情報だったのか死ななかった、との報告を挙げて要観察継続との結論を半ば強引に出させて。ついでにあの自殺志願者についての情報も貰ってきた、現世へ戻る道すがら手帳にまとめられたそれに目を通し、本人や兄弟の名前と自分や知人の名前の一致に目を丸くして。戻ってくるなり慣れない煙草の匂いにきゅっと鼻をつまみながら相手の背後まで近寄っていき)……アンタも一松って名前なんだ、すげー偶然。
…アンタも俺なら否定もしにくいんだけど。あと、耳だけじゃない。尻尾もあんでしょ、(背後指差し)
っゎ。…急に現れないでくれる。(彼が消え、煙草をふかして数分。そう時間も経っていなかったのだが、突如背後から現れた相手に思わず小さな声を上げ勢いよく振り返り。…どうやら報告は終わったらしい。更には同じ名前とまで言われてしまえば、普段落ちきっている瞼を些かばかり上げ、フヒヒと笑い)…アンタもお気の毒だね。こんなゴミと同じ顔、名前まで一緒なんて。
尻尾……尻尾ね、耳はともかくこっち触られたことないけど、(尾ぱたぱた)
アンタこそ俺みたいな不吉な奴と名前同じなんて……って、同じ顔?(きょとん、という擬音が付きそうな表情で小首を傾げてはへえ、そうなんだ、と呟き。何せ人外という奴は鏡の類に映らないのだから仕方無い。だが成る程自分はこんな見目だったのか、うわぁすげえ死んだ目。鏡代わりに目の前の相手をしばらく物珍しげに眺め回していたが、やがてはっと手帳取り出して続きに目を通し始め)ま、んなことはどうでもいいや。アンタさぁ、何だかんだ結構好きなものあるじゃん。生きる希望何一つ無いって訳じゃないでしょ。
…尻尾は眺めてるだけで充分幸せになれるなら、(揺れる尻尾見やり)
何、自分の顔見たことないんだ?……クソ松に見習わせてぇ。(物珍しげに自分の顔をまじまじと見る彼を、無表情に見返しながらぼそりと本音溢し。そんな自分の顔見て楽しいのだろうか、否始めてみる自身の顔なのだからコレが普通なのか?と疑問符浮かべていれば続けられた言葉。「好きなもの……」そう復唱し、暫く無言のまま彼を見詰め返していればふと、一言溢し)…………猫。
てかアンタばっかり見てんなよ、俺も猫触りたいんだけど(じと、)
誰だよクソ松。猫、あと家族?……ふーん(ぺらぺらとページをめくり、ふむと顎に手添え。要は猫を撫でつつ家族と手羽先食べてドクペ飲んでいれば幸せなんじゃないか、思いの外お手軽じゃね、などと思ってしまうが多分そういうことではないのだろう。人間の癖にどうも複雑なものだ。折良く窓の付近を通りがかった黒猫を目敏く見つけ、がっしと首根っこを掴み持ち上げ)これ?猫って普通にその辺に居る生き物なんじゃん。
は?…ぇ、俺の猫耳見て楽しいの、(猫耳ひょこり、)
(彼が手元で捲る紙、それに何が書いてあるかは用意に想像ができる。だが、いやだからこそ気分はあまり良くない。得体の知れない目の前の男に、こうも自分の嗜好物を知られているというのはやはり気味が悪い。しかし、それでも黙ってその様子を眺めていれば運悪く現れた友猫。それをまるで、物を扱うかのように掴まれればこちらの低い沸点がふつふつと煮えたぎるのは当然なことで、先程までの気だるげな様子が嘘のように、素早い動きで彼の手から友猫を救い、これまで以上に鋭い目付きで睨み)ってめぇ今すぐ喉掻切って死ぬぞ。
俺さっき同じ質問したと思うんですけど。でも良いなこれ、このサイズの猫耳とかなかなかお目にかかれないし……(もふもふ)
っは、何キレてんの。猫って首掴んだら死ぬ生き物な訳?それとも俺が触ったら殺されるとでも思った?(思いがけず俊敏な反応で猫を奪っていった相手に一瞬ぽかんとし、直後そこまでキレることでもないだろと不機嫌そうに吐き捨て。随分と昔のことだが猫を見たことはあったし、死ぬ様な持ち方でもなかったはずなのだが。「大体そんなに猫大事ならそいつら守る為にでも生きてれば良いんじゃねえの」と、意志疎通も出来ない生き物によくそこまで入れ込めるもんだとの本音は伏せて尋ね)
…そうだけど。
確かに、可愛いもんはでかくても可愛い。(猫耳へたん)
んな乱暴に持ち上げたら怖がんだろが。抱き上げるときはちゃんと尻支えろ(さも当然、と言わんばかりの勢いで、捲し立てるようにそういえば彼から視線を外し手元の黒猫を確認し。異常がないことを確認したのとほぼ同時、彼の発言にこれまた眉を寄せ「こいつらにはこいつらの界隈があんの、俺が入り込んでいい場所じゃない」と、これまた何を当たり前なことを、と言った口調で述べ)
あんまりでかくても膝とか乗せらんなくて勿体無いけどね(喉元をこしょこしょと撫で)
へぇ、そんなちっこいのにも怖いなんて感情あるんだ。……人間の考えはよく分かんねェな。(大事なら一から十まで管理してやれば危険は完璧に排除されるはずだが、それでは駄目なのだと言う。分からん、そもそも毎日餌やりしておいて界隈もクソもあんのかと疑問を浮かべつつ又手帳のページを進めて。にゃあにゃあと高い鳴き声がやけに耳に付き、おもむろに顔を向けると両手を差し出して)貸して、やり直す。
…規格外にでかいと逆にもふれるからそれはそれでいい、(喉ごろごろ)
当たり前でしょ。…俺にはあんたの方が理解し難い。(感情に大きいも小さいもない。猫だって犬だって、人間と同じように好き嫌いがあるし、怖いものだってある。そんな当たり前のことをさも不思議そうに呟く彼は、更に驚くことに腕を広げている。今度はしっかりと抱くつもりだろうか。やや不審に思いつつも、手元の黒猫を一瞥し一応の許可を取り。のそのそと近付けば、彼の右に猫の尻を乗せるような形で抱かせてやり)……お尻はちゃんと腕に乗っけて。左手は軽く添えるくらいでいいから。
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