付喪神 2016-04-23 15:27:08 |
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暫くの間音信不通になっていたからね、この西本丸は。
(そう答えつつ古びた廊下の板を軋ませながら歩いて行き。_そして奥の突き当たりまで来ると、ニつ部屋があったので札を見れば執務室と近侍部屋と書かれており。まずは執務室の方に入ろうとしたが、ふとその扉前の床に何かを引き摺ったような古い血痕がある事に気付いて思わず立ち止まっていき)
…どうかしたのかい?
(相手が立ち止まったのを見ては何か見つけたのだろうかと思い。相手の視線の方を見るとそこには古くなり変色した血痕があったのに気付き思わず息を呑んで)
…血痕がある。けど乾いているし変色しているから古いものだね。
(しゃがみ込んで血痕の具合を確かめれば上記を述べ。中から外に引き摺ったような形跡があるので無いとは思いたいが一応念の為に「…執務室の中に入るかい?」と問い掛けていき)
うん、何があるのかこの目で確かめてみたい。その為にここに来たんだ
(この先の部屋に何があろうと臆することはしないようにと力強く頷いてここに来た理由はここで何が起きたのか知るためだとそう言って)
じゃあ、開けるよ。
(相手が頷いたのを確認すると、ガタついている執務室の障子を開けていき。部屋の中は荒れ放題で、床には散らばった紙と致死量並みの血飛沫。机や壁などに刀傷は無く一撃で仕留めたのだろうかと冷静に考えつつも、やはり死体は無いと思っていき)
…荒れてはいるけれど他の部屋と違って刀傷がない…
(部屋の中はおそらくここにいた部屋の主が抵抗し暴れたのであろうか色々なものが散乱していて。そこに変色しているが大きな血痕もあり眉を寄せつつそう呟き)
…暴れた本人は刀を持っていなかったって事だね。
(比較的冷静に言えば散らばる紙や血を踏まないようにして執務机の中を探り。ふと妙なメモ帳を見つければ中を開いて“短三十一、脇十五、打二十二、太十八、大二、薙槍零”と言う単語を目にし「光忠くん、ちょっとこっちに来てくれ。これって何の事か分かるかい?」と問い掛け)
え?
(散乱したものをこれ以上傷つけないようにしながら何か手掛かりはないだろうかと探していたところそう声を掛けられて、何かあったのだろうかと近寄ればメモらしきそれをのぞき込んで。しばらく考える仕草をした後にふと思いついたのか「これって…刀種とその数じゃないかな?短は短刀で三十一振、脇差は十五振…って感じにさ?」と憶測を述べて)
嗚呼、成る程ね。…この数は所持数なのかな?それにしても短刀が三十一振って多過ぎる気がするけど。
(相手の言葉に納得すればそのメモを見つつ、確か短刀の種類は十五振だったとも考え。出会った数?所持数?なども思い浮かべるも何れもしっくり来ずに首を傾げ)
確かにそうだよね…待って、もしかしたらだけれどここにいた審神者は黒かもしれない。そして使われていない様子の手入れ部屋…まさかとは思うけど折れた数とかじゃないよね…?
(所持数にしても多過ぎる気がするようで首を傾げていて。それなら連結した数だろうかと思いながらももしここの審神者が黒であればそのような事をわざわざするのだろうかと思って。不意に頭をよぎった考えたくもないそれだとしたらここにいた刀達はどのような気持ちだったのだろうかと憶測ながらに述べていき)
…折れた数か。現状違うとは言い切れないね。
(顎下に手を当てて眉を顰めてはそう述べていき、否定したくともこの惨状を目にした為に否定出来ず。何か他に分かるものは無いだろうかと執務机を探り)
(きっと違う、そうであって欲しいと願いながらも続けて他の資料をあさりだし。しかし長い時間保管もしっかりとされているわけでもないために日記らしきものを開いてもボロボロと崩れていってしまい)
…うーん、これ以上は無いか。隣の近侍部屋に行ってみるかい?
(さすがに血が付き保存状態も悪く色褪せてしまった文字は読めないので他の紙は諦め、上記を提案していき)
そうだね、行ってみよう
(相手の提案にこくりと頷きこの部屋でこれ以上の収穫はないだろうと部屋を出て隣にあった近侍部屋へと入ろうと襖に手をかけ)
オーケー。
(相手に続いて近侍部屋へと入れば、中は執務室と打って変わって整理整頓された綺麗な部屋で。前に西本丸に来た時はここは長谷部くんが近侍だったなと思いながら、室内を見回し)
綺麗にされてるね
(他の部屋と比べて綺麗に整頓されている部屋を見てそう呟き。この部屋にいた人は綺麗好きだったのだろうかと思いながら部屋の探索を始めて)
血痕とかも無いみたいだね。
(綺麗にされていると言う言葉に頷きながら机の引き出しを開けようとしたものの、そこは鍵が掛かっており開かず。「光忠くん、机の鍵って何処かで見かけなかったかい?」と尋ねていき)
え?鍵かい?…あ、これかな?
(鍵を見かけてはいなかったので近くにあった棚を漁ってみると一番下に隠されるように置かれていて。それを手に取ると相手へと手渡し)
ありがとう。_うん、この机の鍵で合っていたみたいだ。開いたよ。
(小振りの鍵を受け取ればさっそく机の引き出しの鍵穴へと差し込んでいき。右へと回すとカチャンと言う音が聞こえて引き出しが開いたので上記を述べ、相手へと鍵を返していき)
どういたしまして
(鍵を返されると元の場所へと戻して。それから机の中には何があったのだろうかと相手の隣へと行き机の中をのぞきこんで)
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