付喪神 2016-04-23 15:27:08 |
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ごちそうさま
(食事を終えると今日は何かと疲れたためお風呂に入って早めに寝てしまおうと立ち上がり食器を運んでは自室へと戻っていき)
(鯰尾くんに「夕餉美味しかったよ、無理言ったのに食事当番を代わってくれてありがとね」と礼を述べれば時間も押している為に、己は再び政府への西本丸の調査許可の説得材料を集めようと執務室に行き)
(入浴も済ませると濡れた髪を拭いながら廊下を歩いていて。欠伸を一つすると自室へと入っていき先に敷いてていた布団にぼふりと横になれば眠りについて)
(あれから三日後。西本丸の件に関しては持ち得る限りの材料を使って説得した為に、堀川くんからの返事を今か今かと待ち構えており。思わず朝早くから連絡機器の表示を覗いていて)
(三日間の間、自身が出来ることなど限られていたがそれでもいろいろと試行錯誤して。確か今日は西本丸に行けるかの結果が分かるのではなかっただろうかと思いながら少し早めに起きてしまい。顔を洗って身支度を整え終えるとみっちゃんからの連絡を待っていて)
_!
(携帯機器のワンコール後、すぐにもしもしと出た為に受話器越しの堀川くんは驚いていたものの彼から告げられたのは、〝許可が降りました〟と言う事で。但し条件付きだったがそれでも要望が通った為にお礼を言って、連絡機器を切り部屋から出ると光忠くんを探していき)
(そう言えば西本丸が立ち入り禁止になった理由は何なのかも分からないなと思いながら昨日の宗三さんの何か知っているような素振りを思い出しては首を傾げ)
(早朝ゆえ部屋に居るだろうと踏んだのだが、こんな朝早くから部屋に突撃しても良いのだろうかと悩んだものの用件が用件だった為に、一度外で声を掛けてから襖を開け)
――光忠くん、失礼するよ。西本丸の事だけど調査許可が降りたよ。
あ、本当かい?よかった、これで調査もできるね
(部屋でみっちゃんの報告を待っていると襖を開け調査許可が降りたことを告げられ安堵したように微笑んで)
うん、ただ条件付きでね。調査は一人か二人で、更に夕方には引き上げないといけないから、そう言う訳で急で悪いけど今から行こうか。
(こちらもつられて微笑んだものの直ぐに真面目な顔で上記を述べれば、自身は既に支度を済ませているので相手の準備を待とうとし)
オーケー、僕も準備は出来てるよ
(やはり元より立ち入り禁止規制があるため条件があるのは仕方ないかと思いながらこちらも身支度などは済ませていたためそう言って)
それじゃあ、本丸を出たら西の畦道を通って行こう。
(相手も準備を終えていた事を確認すると頷いて、玄関で靴を履き門の方へと歩き出しながら使う道を述べていき)
(本丸の門を潜って西の畦道を歩いて行き、天候は曇りであまり芳しく無いなと考えつつ隣の相手を見て)
今日は一雨降らないと良いね。
確かに…降られても困るしね
(西の本丸は少し離れているため雨でも降れば雨宿りする場所もないために濡れてしまっては風邪をひくだろうとそう言って頷き)
うん、このまま曇りを維持してくれたら良いんだけど。
(同じく頷いては頭上の曇天を見上げつつ少々早歩きで先の道を進んで行き)
そうだね、あそこが西の本丸だ。
(草木が無造作に生い茂っている中にポツンとある建物を確認するとそう述べ、固く閉ざされている門の前へと向かい)
(その見た目から長い間誰もここに近寄っていない事が分かり。それでも未だどこか威圧感を感じるそれに何があっても対応できるように気を引き締め)
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