付喪神 2016-04-23 15:27:08 |
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…。礼には及ばない。
(亜種の事を調べている相手に自分自身の事だから興味があるのも無理はないかとそう一人納得しては、まあ何かあっても近侍の光忠が見守っているから平気だろうと考えて相手を見送ると、貸し出し名簿に受理したサインを書いていき)
(自室へと戻れば亜種に関するものはどこにあるだろうかと読み始めて。しばらくすると亜種とは書かれていなかったが長谷部くんの言っていたようなことが書かれてあり、そこを重点的に読み始め)
(何やら今日は政府の者が来たと言う事で慌ただしかったが、こうして夕方頃にもなれば落ち着いて来ていて。ようやく政府の者が帰って静かになった縁側を歩いて自室に戻ろうとしていた時、ふと燭台切が部屋で文献を読んでいるのが見えたので何の勉強をしているのやらと思いつつも声を掛け)
―…おや、燭台切じゃありませんか。文献を読んでいるとは何かの勉強でもしているのですか?
あ、宗三さん。ちょっと気になることがあってね、調べ物をしているんだ
(長谷部くんの言っていたこと以外にもなにか関連することがあるだろうかと読んでいると不意に声を掛けられ。確か彼は織田の一振りだったなと思いながら微笑みそう言って)
調べ物…。その文献を読んでいると言う事は、付喪神について調べているのですか。
(ゆらりと視線を文献の方に落とすと題名を読み取り。それが自分達付喪神に関する文献だと察すればそう言っていき)
うん、その通りだよ。まだ良く分かっていないこともあるからそれを知ろうと思って
(察しが良くこれなら説明する手間も省けたなと思いながら頷いて。「ほら、僕はみんなと違うだろう?もしかしたらこういうものに載ってるかも知れないと思ってね、少しは載ってたからいいんだけど」とあまり収穫がないので苦笑を浮かべ)
嗚呼、そう言えば貴方は亜種でしたね。…亜種はここ最近急に増えたと聞きます。前までは稀少な存在でしたから、文献に少ししか載っていないのは仕方の無い事ですね。
(付喪神の文献の中でも亜種の項目を見ていたのかと、相手の言葉を聞いて理解すれば苦笑する彼に上記を述べていき)
そうなんだ、なぜ亜種が出てきてしまったのか…それすらも神力が乱れている影響なのかもしれないとかそういう事しかまだ分かっていない。あとは本家との性格が全く違う…とかね
(この文献に載っていたものは神力の乱れによって亜種が顕現されるのではないかという憶測や、性格が違うこと、最近自分が知った埋め込まれたものが反転している等とは何も書かれておらず。これはやはり西本丸で情報収集するしかないのだろうかと思い)
けれど、僕たち付喪神と言うのは“刀一本と審神者の神力”で人の形を構成していますからね、神力の乱れが亜種を生むと言う考えは良い線かもしれませんね。
(亜種に関してはそれこそ政府の者達が対応しても混乱しているのだから、今ここで己に分かる事は出来ず。だが少し考えた後に憶測に過ぎないが口を開いていって)
なるほど…確かにそうかもしれないね。
(相手の言葉にそう言われてみればそうかもしれないと頷いて。ふと気になったために「宗三さんはこの本丸に来てかなり時間が経っていると思うんだけど…西本丸のことについて何か知っていることはないかい?」と自身たちで行く前に何か知っていた方が良いかもしれないと思いそう尋ねて)
西本丸ですか?…そこは僕よりも近侍の燭台切の方が詳しいですよ、彼がこの本丸では最古参ですからね。まあ、僕から一つ言わせて貰えば、あまり西本丸には関わらない方が良いと思いますが。
(尋ねられた事に瞳を瞬かせては口元を着物の袖で隠しつつ、少しばかり視線を逸らすと言葉を濁していき)
やっぱりそうかぁ…オーケー、分かったよ。
(どことなく言葉を濁し目線を逸らす相手に何か言えないことでもあるのだろうかと思いながらそう言って)
…何をする気かは分かりませんが、関わるのは程々に。
(そう相手に告げれば「それでは僕はこれで失礼しますね」とこれ以上話す事もないだろうと判断して廊下を歩き出していき)
(それから数刻後。すっかり日の暮れた中、少々慌ただしく廊下を駆ければ遠慮無しに相手の襖を開けていき)
燭台切さーん、夕餉の時間が過ぎてしまったので呼びに来ましたよ。
えっ、もうそんな時間かい!?すぐ行く!
(時間を忘れる程に集中してしまっていたようで、そう声を掛けられ壁時計を見ると確かに夕餉の時刻を過ぎていて彼が来なければまだ読み続けていただろうと思いながら本を閉じて立ち上がり)
呼びに来て良かったです。今日は魚の煮付けですよー。
(亜種とは言えしっかり者と言う印象があった為に相手のおっちょこちょいなところを微笑ましげに思っては笑み零し、そのまま相手と一緒に廊下を歩いていき)
わぁ、それは美味しそうだね
(時間を忘れる程没頭していたため同じようにお腹がすいていたことにも気付いていなかったようで、空腹を訴えるように鳴るお腹をさすりながら歩いていて)
美味しいですよ!何せ俺が作りましたからね。
(そうにっこりと笑って自信満々に言い。そんな事をしている内に居間へと辿り着き、既に夕餉を取り始めている仲間達の中に入って席に着いていって)
(彼の自信満々なその言葉に微笑みつつ、居間へと辿り着くと自身も既に並べられていた料理のある空いている場所に座り手を合わせ挨拶をすると食べ始めて)
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