赤ずきんと狼女さん(百合)

駄目だ、行方不明になった君が突然、家に帰ったら大人達は怪しむに決まっているからな
(相手の申し出に首を横に振って「そんなことより腹が減った、食事にしよう」と赤ずきんの為に用意した食器棚から食器を取り出すと「赤ずきんは野うさぎ、野ネズミ、雉鳩、何が好きだ？お前の為に用意したんだ、好きな物を食べると良い」と食糧庫から噛み殺された動物達を引っ張り出してそのまま皿の上に乗せようとしていて)

…うー……

…狼さん、わたしは生のお肉を食べられないの
(折角出してもらったのに、と少し申し訳なさそうに。ネズミはともかくうさぎや鳩は可愛らしいので直視できずにいて。)

そうか、それなら木の実や魚はどうだ？
(相手が自分の好物をいらないというので少しがっかりした様子を見せながらも木苺やくるみ、ブドウなどの木の実や鮎やニジマスといった川魚を用意すれば「私は使えないが、かまどやフライパンなどの調理器具も用意したぞ？」と相手の為に用意した台所を指差して)

うん…これなら、大丈夫

…多分
(料理の手伝いくらいはした事があるものの、一人で作るのは初めての事。不安を覚えながらも材料を持って台所へ。慣れない動きで魚の調理を始めて)

赤ずきんは料理が出来て凄いなぁ
(野ネズミをむしゃむしゃとかじりながら相手の料理姿を見ては賞賛していて)