匿名さん 2016-04-12 21:56:21 |
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(いきなり口を塞がれ、慌てて暴れようとするもすぐに誠と気づきやめ。何かいる、それはなんとなく感じていた事でじっとしていると、何かが奥から来るような音。現れたのは赤黒く脈打つ「肉の塊」。
病院の通路にぎりぎり収まるような「それ」には大きな口と呼吸口がある代わりに目と思しき物がなく、じっとしていれば見つからないように思える。
「ひっ………」思わずあげた小さな声にピクリと反応したものの、気のせいと思ったのかこちらには来ず。目の前を通り過ぎ別の棟へズルズルと進んでいった。)
やはり……
(怪物に目が無かったことが幸運だった。こちらが気配を殺きていれば、怪物は気つかず目の前を通り過ぎっていった。そして、相手の口から手を離して「ここも、勘ぐられているな」と言えば車からとってきた大きめのブリーフケースを開ければそこには閃光弾1つと、ナイフが付いている少し大きめの銃が入っており部品を手早く装着して「お前はここにいろ、アイツを野放しにしておくわけにもいかない。それに、怪物ではないが人間の気配もする」と辺りを睨みつけてはマガジンを入れて)
何かあれば、これで知らせろ
(と、相手に照明弾の入った小型の銃を手渡して「合図があれば、必ず駆けつける」と言うと先ほど怪物が向かった方角を見て。目の前にはただの闇が広がっており。ゆっくりと歩き出すが傷が鈍く痛み)
む、無茶ですそんな身体で……
(身体に穴が開いている、動きが遅かったとはいえそんな状態で挑んで大丈夫とは思えず。すぐに駆けつけるといっても無理はさせられない、やはり一緒にいるべきと手を取って。
「あの怪物なら部屋の中には入ってこられません、まずは身体を休めるべきです……」これ以上無理をしたら死んでしまう、そうなっては欲しくない。悲痛な思いで)
その間に襲撃を受けたら?“怪物以外”の“敵”が部屋に入ってきたら?こんな状況で、敵に隙を見せたらそれこそ足元を掬われる!だったら、こっちからっ……
(相手の手を振り払って荒い口調でいうがやはりまだ深手は言えておらず傷口を押さえてその場にしゃがみ込んで顔を少し歪めるがすぐに何かの気配に気づいて立ち上がって相手の前に立って辺りを警戒し「この気配…奴らか…?」と少し額に汗を垂らしながら呟いて)
でも、そんな怪我でっ……
……私も行きます…それを言うならどこにいたって危険なんです
(もう止められないとは思う。しかし恐らく自分の場合は生け捕り、それで人質になればやはり足を引っ張るだけ。離れる意味は薄いと感じた。
「………あっちからですね…私に任せてください」3人掛けのベンチに手をかける。ギシリと歪むそれはあまり重く感じず。その何者かに向けて投げ飛ばそうと考えており)
……好きにしろ
(相手の言葉を聞いては今更何を言っても自分が巻き込んでしまったことだと考えて上記を言えば相手がベンチを持ち上げるのを見て目をパチくりさせてはすぐに異変に気づいて「待て!それは、罠だっ…!!」と相手に注意を呼びかけようと腕を伸ばし)
……え?
(相手の注意を受け、静止。罠だとして、まだ作動していないなら動いてはいけない。見た目はごく普通のベンチ、それ故に持ち上げられるのはおかしく見える。ただ、あの細かった腕が青筋が立ち隆起し、同じ物と思えないように変容している。いくら力が限界まで出るとはいえこのままの体制は辛く、口元を歪ませて)
伏せろっ!!
(ベンチは罠。ベンチの先に付けられた強力なピアノ線の様なものがプツン、と乾いた音を立てて切れると同時に相手に向かって飛躍し彼女を庇うように覆いかぶさるが早いか爆発が起きて爆風で壁に吹き飛ばされ体を壁に強打するがすぐに爆発は終わって炎が舞い上がりゾロゾロとゾンビがこちらに向かってやってくるが衝撃で体が言う事をきかないのかその場に膝をついて「先に逃げろっ…」と相手を手口の方へと追いやって)
っ……誠さんを置いていけません!!
(何体ものゾンビがやってくる。しかし自分は噛まれても問題ない人間。逃げる手は無いと思い、近くの鉄の棒を掴みゾンビと誠の間に立つ。
先制して殴りかかるもゾンビは倒れただけで再び迫り来る、体ばかり狙うため止めをさせないようでだんだんと不利になり)
ぁ、バカっ…!
(相手を引き止めようと思ったがすでに相手は敵に立ち向かって行ってしまい腕は空を切った。だが、ゾンビの動きが少し鈍くなるだけですぐに拳銃を構えて相手を擁護するかのようにゾンビの脳天に銃弾を確実に撃ち込んで「来い!このままでは、埒が明かない」と奥からどんどんやってくるゾンビの数と今の自分たちの戦闘能力を計算して相手に向かって叫んでは退路を探して)
は、はい!
……あいつまで…
(走ればゾンビに追いつかれるような事はない、手負いの誠でも止まらなければ逃げ切れる。しかし例の怪物がゾンビの後ろから迫る。
動く物ならなんでも食べるようで、ゾンビの捕食を始めた。相手には見つかっていても、暫くはやって来そうになく)
くそっ!こんな時にっ…!
(先導するように走っていたが先ほどの傷が開いたのか激痛が走ってふらつくがなんとか耐えて建物の外まで来ると車に乗り込み「急げ!」と相手に車に乗るよう促して)
はいっ!
き、来ます!
(誠について車に駆け込む。鉄の棒がじゃまになり投げすてる、その際に建物の中が見える…ゾンビを喰らい尽くした怪物はこちらに向かって走り出しており)
くそっ!出すぞ!
(相手が乗り込んだのを確認してはルームミラーで背後を見ると確かにあの巨大な怪物がこちらに向かって走ってきているのが見えて。すぐにエンジンをかけて車を走らせると向こうも巨体の割にはスピードが出るのかどんどん距離が縮まっていき)
誠さん!あそこです!!
(迫る怪物に何かできないかと辺りを見渡すと、建物の中に通り抜けができる所を見つける。本来歩行者用なのでかなり狭く、怪物は通れそうにもなく。)
一か八かっ!
(相手の言われた通りにすぐにハンドルを切り返してその建物へと向かい、猛スピードでくぐり抜ければ敵は来ないと安堵したが、怪物はその巨体を建物に体当たりさせて破壊して再び背後に現れた「くそっ!なら今度は、こちらの番だっ!」と数百メートル先に太い鉄筋の棒が数本地面から空に向かってむき出しに出ているのを見ては、前記を言って車のスピードを上げる。すると、怪物もスピードを上げて迫ってきて「合図したら、伏せろ」と相手に指示して)
嘘…っ
(巨体ではあるものの、建物を打ち崩せる程とは思っておらず言葉を失って。少し放心していれは誠の声にはっと気がつき「わ、分かりました!」と訳も分からず伏せる準備をして)
今だ!伏せろ!
(車が太い鉄筋の棒へと加速する。ルームミラーで背後を確認すると、怪物が距離を詰め足にグッと力を入れたのを目視すると、上記を叫び、怪物が飛び上がってきたのと同時に車のブレーキを一気にかけてサイドブレーキを素早く下げるとタイヤにロックがかかり、地面とタイヤが擦れる音が響き、車が停車すると怪物はその飛躍から車を飛び越えて、先にある鉄筋の太い棒に突っ込み体が棒に突き刺さり動きが止り「……はぁ、これでなんとかなったな」と息を吐いて呟いて)
……うぇ……
(激しい揺れと共に止まった車、少しして頭を上げる。そこには無残にも鉄骨が突き刺さっている化け物、青白い血が流れまだビクビクと動いているさまを見れば吐き気を催し。「……目が見えないのが幸いしましたね」吐くのはなんとか堪えながらつぶやき)
あぁ……っ!!
(肩の力が抜けたのか椅子に背中を預けていると、傷口が開いたのか体に痛みが走って苦痛に顔を歪ませて傷口を手で押さえて「とりあえず、ここから離れるぞ」と額に汗を滲ませながら車にエンジンをかけて走り出して)
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