赤いあのヒト 2016-04-05 19:08:56 |
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な、別に良いだろっ…その、…今は、家に二人だけだし…
( 自分から言葉を告げた癖に相手に問われればぎくりと肩を揺らし、視線を交じえてしまえばきっと言葉は出なくなってしまうだろうと必死に視線を泳がせてぽつりとそう呟き。確かに、今は二人だけしか家に居ないのだから少し位恋人同士であると実感したい気持ちもあり、だが今こうして抱き締められて撫でられているのだけでも満足だと自分に言い聞かせれば何度かこくこくと小さく頷いて。もうこれ以上は求めない、今だけだからと目を瞑るもふと相手の暖かい手が己の両頬に触れると何事かとぱちぱちと瞬きして。更に追い打ちの様に相手の微笑みを直視してしまった為か頬が熱を帯びていくのを確認するや否や視点が定まらなくなり。しかし何か柔らかいものが唇に触れればびくりと体を大きく揺らし目を見開いて、唇が離れれば暫く硬直しているも暫くして勢いよく顔を赤く染め口をぱくぱくと動かし )
…なーに?……二人っきりだから良いだろ?………やっぱ俺のチョロちゃんかーわいい。
(唇を離すと、初めに目に入ったのは何やら固まっている三男の姿。驚いているのか怒っているのか、将又照れているのか。今三男がどんな感情なのかは全く分からないが、少なくとも自分は幸せでしかない。三男もそうだと良いんだけど。なんて考えていると突如彼の頬が真っ赤に染まり。一瞬驚いたように目を見開くも、直ぐにへらりと笑っては上記を。キスをするのは確かに久しぶりだが、こんな表情になってしまうなんて。本当に愛らしい。三男のこんな表情を見ることができるのは自分だけなんだ、と考えると優越感のようなものが感じられ。写真に収めて、彼が居ない時にでも眺めていたいところだが、そうしてしまうと誰かに見られてしまう可能性がある。こんなに可愛らしい姿は間違っても誰にも見せたくはない。世の中は世知辛い。溜息をつくと彼の頭をぽんぽんと撫でて
ふ、ふたっ、二人っだけど! いっいきなり、キ…キ、キス、とかっ…!
( ぶんぶんと左右に首を激しく振りながら上手く綺麗な文字列になってくれない言葉を震える声で口にしつつ手の甲で唇に触れもう片手で熱くなった頬を隠す様に抑え。キスは何度かした事はあるものの最近は二人でいる事すら殆ど無かった為、いきなりキスをされると嬉しい気持ちもあるのだが複雑で頭の中が真っ白になってしまったのも事実であり此処まで自分がヘタレだったのかと自覚する程で。更に頭に彼の手が触れるとびくりと肩を揺らし、撫でられると恥ずかしさから目尻に涙を溜めつつうつ向いて。それでも幸せであると実感してしまい、若干表情を綻ばせれば何だか先程のキスだけでは物足りなく感じてしまい。少し抵抗はあるものの何とか覚悟を決め、相手の襟元を掴み顔を寄せぎゅっと目を瞑れば唇を押し付け )
最近仕事が立て込んでてさぁ、ちょーっと此処に来づらくなっちまって。待たせてごめんな?
いーじゃんか別にぃー……って泣くほどぉ!?…っいや、正直そこまでとは思ってなかったっつか…
(大分動揺している様子の相手。つんつんと彼をつつくとにやにやと厭らしい笑みを浮かべ。しかし相手の目尻に溜まった涙を見ると驚いたように目を見開き。焦りと驚きとなんとも言えない気持ちが混ざり、相手から少しばかり離れると眉を下げ困ったような表情を浮かべるとどうして良いか分からずに視線を泳がせて。しかしふと襟元を掴まれ顔を近づけられると、その状況に頭が付いて来ずに呆然と彼の顔を見つめ。やがて唇が重なると先ほどよりも大きく目を見開いて。徐々に顔が熱くなっていくのを感じる。もうさっきの三男を馬鹿に出来ないだろう。流石に三男からキスを仕掛けてくるとは想定外で、これが現実なのかも分からないほどに頭が混乱してしまっている。唇が離れると頬を抑えて。確かに三男からのキスには驚きはしたが、やがてもっとしても良いだろうか。なんて考えが己の中に生まれ始めており。ちらりと彼を見て、人差し指を彼の唇に押し付けると口を開き。
…………ナニすんのよぉチョロちゃぁん……、もっとしちゃってもいーい?
ううん、此方もまた遅くなっちゃって… 本当にごめん、だからそっちも気にしないで?仕事の方を優先してよ、無理はしない程度に。
っ…、…い、良いよ…
( 自分がどれ程だったのかは分からないが、彼も結構頬を染めている為にあまり変わらない反応をしたんだろうなと小さく笑みを。こうしてみればやはり相手も少し積極的な部分もあるが一応同じく未経験者であるのだからこう緊張したり、というのは可笑しくない筈。ならば相手も自分と同じ位恥ずかしかったのだろうか、なんて考え初めてしまえばどうしても目の前の彼が愛しく思えてきて。しかしふと唇に彼の指が触れればピクリと肩揺らし、相手からの問いは相当勇気のいるもので無理だと言いたい気持ちもあるのだがそれよりも肯定しようとする自分がいたのかこく、と小さく頷いてはぽつりと上記を。ゆるりと視線を逸らし頬紅染させれば少しだけうつ向いてみて。 )
仕事もだけどこの時期アレだよな、行事多くね?……っつって。
けっこー遅くなっちまったよな?でも忘れたりはしねぇから。
ん……ほれ、おにーちゃんこっちよ?…………良い、っつったろ?
(今だに熱くなってしまっている頬、普段はこうして恥ずかしがっているところをからかうのが自分の筈が、こんならしくない所をこうして…よりによって彼に見られてしまったことが本当に恥ずかしいというか、情けなくて仕方が無い。ただ、相手からの口づけは純粋に嬉しかった。普段素直じゃないところがあるからか尚更で。相手の返事を聞き、コイツも俺に触りたいとかキスしたいとか思ったりすんのかなぁ。なんてぼんやりと考えていれば、只でさえ余りに余っているだ彼への想いが溢れ、だんだんと鼓動が早まるのを感じて。彼の唇から手を離すと彼の頬にあて。そのまま頬をむにむにしてみればへらりと悪戯っ子のように笑って上記を。
本当そうだよね、面会とか色々あって面倒な事多いし。ごめんね、遅くなってばっかで。
ううん、全然大丈夫だよ。そっちも大変だろうし、気にしないで良いからな。
い、言った、けどっ…、
( 相変わらず頬の熱は冷める事を知らずまだ赤いのだろうか、相手に可笑しく思われていないだろうかなんて心配ばかりしている内に相手が側にいる事すら忘れてしまいそうになり。しかしそれこそ相手を遠く感じてしまう事になりかねないと出来るだけ気付かれないように軽く相手の服の裾を掴み。自分から口付けを返した癖にどうして此処まで落ち着けないのだろう、後悔した訳ではないのだが若干複雑になってしまった脳内を落ち着かせる様に溜め息をつくも、ふと熱かった頬に更に温もりが加わった気がしてぱちぱちと目を瞬かせ。少しだけ目線を上げれば相手の両手が自分の頬に触れており思わず強く目を瞑り頭を下げて。今この状態で彼と視線を交わせてはいけない、きっと正常を保てなくなると肩震わせ。だがこれで気分を損ねてしまいたくはない、と考えれば咄嗟に相手の手に自分の手を重ね )
あぁ…さんきゅ。そう言ってくれるとホント助かる…。
そうなんだよなー……なんか準備とか片付けとかですっげー時間かかっちまって。
お前も気にすんなよな。全然ゆっくりで大丈夫だし。…まぁお互いさまってことで。
ん…どしたの?チョロ松……。
(完全に下を向いてしまった相手に一瞬きょとんとして首を傾げるも、直ぐに緩く笑みを浮かべて。今さっき自分からしてきたくせして今更恥ずかしがってんのかよ。なんて考えれば只でさえ可愛い三男がさらに可愛く、愛おしく映ってしまう。普段の彼からは到底想像できないその姿は自分ただ一人だけのもの。そう感じる為だけに兄弟とベタベタして嫉妬させて。いつからこんなになってしまったのかは自分でも全く分からないが、今こんなにも幸せなのだからそんな事は考えるだけ無駄だろう、ふと手を重ねられれば意識しなくとも頬がだらしなく緩んでしまって。相手を自分の胸の中に引き寄せると頭にすりすりと頬擦りをし。キスは難しくとも抱きしめる位なら許してくれるはず。そう考えれば下記を
なぁチョロ……今から潰れるかもってくらいぎゅーってすんね?
ごめん、凄く遅くなっちゃった…、 また忙しくなってくると思うんだ、本当にごめん。なるべく早めに返せるように努力はするからさ。
…っ、…で、出来れば潰さないで。とれに、一々報告しなくても良いから…。
( やってしまったか、と焦りばかりが脳内をぐるぐると回っている中、ふと引き寄せられれば抵抗する事もなく大人しくしており。というよりもいきなりの事で頭が着いていかず、固まってしまっていた訳なのだが頬擦りされれば今度こそ目をぎゅっと固く瞑り自分を落ち着かせようと無意識に肩に力を入れ。あぁ、こんなに幸せなのにどうして僕はいつもいつも嫌がる様な素振りをしてしまうのだろうかと後悔し。こんな自分は嫌いだ。だけど彼の愛してくれている僕は、彼が好きでいてくれるのなら好きだと言えるかも知れない。何もかもが彼を前提にしてしまっている、駄目だなぁと困った様に微笑めばゆるりと両手を相手の背に回し )
ギリギリ……セーフ?
だいじょぶ、俺的にも遅い位のペースがありがたいからさ、俺も最近すげー忙しくなってきて時間がなかなか取れなくなってきちまったから、
ふーん………
(報告しなくても良い、という相手の言葉にはどういう意味が含まれているのかは分からないが、己には“自分にだったらどんな事をされても嫌じゃ無い”という意味にしか聞こえない。だが三男の事だ、きっと特別な意味なんて考えても居ないのだろう。下手したら“ウザイから”という意味かもしれないのだが、それでも相手の言葉は自分にとってなんとなく嬉しいもので。じゃあ相手の言葉通り…と相手の額に何度か軽く口づけをして。たまに三男の考えていることはよくわからない。自分を愛してくれているのか、将又自分をうっとおしく思っているのか。普段はきっと素直じゃないだけなんだ、彼が自分を嫌いになる筈が無い、と前向きに考えているが、ごくたまにどうしようもない不安に駆られる事がある。今もかすかにその不安がある。それをかき消すかのように、先ほどの宣言通り目一杯、力を込め相手を抱きしめると彼の肩に顔を埋めぎゅっと目を閉じて、
ごめん、凄く遅くなっちゃった…、
うん、その件は全然大丈夫。僕も同じだから、少しだけ多目に見て欲しい…なんて。
ん、…ふふ、擽ったい。
( 不意に額に口付けされれば擽ったそうに目を瞑り少しだけ身を捩らせ。やっぱりいきなりは吃驚するなぁ。なんて小さく笑えば、次いで強く抱き締められれば心地良さそうに目細め。やっぱりこうしていると相手の直ぐ側にいるという事が自覚出来てしまい、少しだけ照れくさい気もするが全くといって良いほど嫌ではない。緩く片手を相手の背に回せば、もう片手で彼の髪をさらりと撫で。今日自分がなんだか素直でいられるのは、きっと二人だけだからなのだと自分に言い聞かせつつ相手同様に瞼を下ろし )
ん…チョロ……チョロ松…チョロ松……
(こうして抱きしめられていると、三男の体温と匂いと、全部に包まれているようで心地が良い。それでもまだ足りない、と思ってしまうのは流石に我儘すぎるだろうか。いくら彼から抱きしめられても、キスをしてもどうしても満たされない部分がある。自分でも何だか分からない。分からないからどうしようもない。そんな足りないものを埋めるかのように何度も三男の名前を呼んで。その後、少し目を開けると、何かにすがるかのような小さな声で下記を。
チョロ、松……チョロ松は、俺とずーっと一緒に居てくれるよな……?
……いきなりどうしたの?…居るよ、ずっと。……何変な心配してんだよ。なんか、お前らしくないね。
( ふと耳についた相手の言葉に、思わず見開けばなんと答えれば良いか迷ってしまいゆるりと目を伏せて。ずっと一緒に、なんて叶うものなのだろうか。どれだけ願っても、僕等は人間だから飽きというものからは逃れられない訳で、それなら今こうして相手を愛している感情も薄れていくのだろうか、そう考えてしまえば急に寂しくなり。だからといって無理だよ、なんて答えられる訳もなく、じゃあ此処で一緒に居ることを肯定してしまえばそれが叶うかと問えば自分には分からない。此処で迷ってしまったのは、もしかしたら相手に嘘をつきたくないからなのかな、なんてその感情を抑え込めば相手を抱き締める力を強め小さな声で上記を )
……………、迷った?…やっぱ俺の事好きじゃないの?…他に好きな人が居んの?
(自分が尋ねた後の三男の表情になんとも言えない焦りと不安がどっと押し寄せてきて。暫しの沈黙の後にぼそりと呟くと抱きしめている腕の力を少し緩めて。こんな自分はらしくない。そんな事は自分でも分かっている、だがどうしても三男の事となると己の感情の歯止めが効かなくなってしまう。直ぐに不安になってしまうし、一緒に居ると相手への愛情が止まらなくなってしまう。それは言葉では伝えきれない程に。こんな己の愛を彼は受け止めてくれるだろうか。……受け止めてもらわないと困る。そうじゃないと自分でも何をしてしまうか分からない。怒っているような、悲しんでいるような…感情の読み取れないような表情で相手の服の裾をぎゅっと掴むと下記を。
…俺は………、俺はこれからもずっとお前の事しか見ないし、考えらんねぇよ…。
ごめん、また凄く待たせちゃった。本当にごめんね、待たせてばかりで。もうこれ以上待てない、って言うなら僕の事は蹴ってくれて構わないから…。…うん、その時は遠慮なく言ってね。覚悟はしてるから。
……えっ、いや違っ…、!
( 自分を抱き締める力が緩められた事に気付けばもう遅く、ほぼ同時に相手の口から溢れた台詞にぱっと目を見開くなり体を強ばらせ。しまった、自分の至らぬ考えのせいでただでさえ情緒不安定気味な彼を更に不安にさせてしまったと後悔し。どうしよう、もし相手が可笑しな誤解をしてしまったら僕は…。出来ることなら、もう逸そ彼を忘れて居なくなりたい、そうすればきっと愛しい彼を傷付ける事も無いのではないだろうか。だが残念ながら人間にそんな事は出来ない。何より、僕は彼を傷付ける事だけは絶対にしたくないのだ。そんなぐるぐると複雑に回る脳内の思考を止める様に感情が上手く読み取れない彼の声が聞こえれば、悔しそうで辛そうな複雑な表情を浮かべ唇を噛み締め。子供の様に自分の服の裾をぎゅ、と掴む彼の手を優しく撫でると、次いで体を離し相手の頬に緩く触れそのまま彼の唇に自分の唇を押し当て。少しでも良いから、彼を安心させてあげたい一心で触れるだけのキスをして。暫くして唇を離せばもう一度相手を緩く抱き締めて下記を )
……ごめん、心配させてごめんね。…僕も兄さんの事しか見ないし考えないよ、…好き。大好きだよ、だから辛そうな顔しないで…、
(考えたくもないような憶測が頭の中を飛び交う中、己の瞳にはどんな想いからなのか複雑そうな三男の顔が映り。そんな表情は今まで見たことがなく、思わず目を奪われてしまう。しかしふと相手の袖を掴む手に温かく柔らかい感触…と思えば次いで頬、唇……。いきなりの口付けにときめく間も無く、ただ呆然としてしまい。触れているだけだが、きっと自分を安心させようとしてくれたんだな、というのが十分すぎる程に感じられるキス。それは己の中にあった負の感情を一掃するには十分すぎるもので。唇が離され、優しく抱き締められると同時に聞こえてきた三男の言葉。それに応える様に、腕を相手の背中に回すと相手を強く抱きしめ返して。そうか、要らない心配ばっかしちゃったなぁ、相手は自分のことだけをこんなに愛してくれているのに。他の奴らに愛情を注ぐ筈なんて無い。だってこいつは俺の事だけを見て愛してるんだもん……。そう信じて疑わない、執着や独占欲の入り混じったような感情が代わりに芽生え己の中を埋め尽くし、そして愛されている、という幸福感から意図せずとも口元がにやけてしまい。暫くして相手の事をじっ、と見つめると下記を。
…チョロ松ぅ……俺、今のお前の言葉ぜーったい忘れないから…。だからお前も俺がお前のコトすっごく愛してるって事、忘れんなよ?
へいへいチョロちゃんストーップ!いーい?言っとくけど俺、待たされてるって思ったこと一回たりとも無いからね?だからキャラリセするつもりも蹴るつもりの一ミリたりとも全く無ぇって訳。
お前は自分のペースで返してくれりゃ良いから。くれぐれも無理はしないよーに!
おそ松兄さん、本当ごめんね。最近色々詰まってて返事する時間が取れなくて、…って、なんか言い訳みたいだよね。
ごめん、今手つけてるのが終われば時間取れるからさ。あと少しだけ待ってて貰えたりしない、かな、…?
(もしこれで突き放されたら、…可笑しな考えが自分の脳内を支配し、要らぬ事ばかり考えてしまえばぎゅっと目を瞑り相手を抱き締める手に少しだけ力を入れて。嫌だ、離したくない、突き放されたくない、嫌われたくない。だって相手は僕だけの…逃がさない、とでも言うかの様に相手の肩に顔を埋める。ふと、自らの体が軽くなったと感じたのみ一瞬思考が追いつかなかったのだが抱き締められて居るのだと認識すれば安心した様に目を細め。次いで見つめられるといつもの癖となってしまっているのか体を強ばらせ硬直し。今自分は彼のすぐ側にいる、相手の綺麗に整った大好きな顔が近くにあって。思わず見蕩れてしまう。本当に好きだなぁ、なんてクスリと微笑み零し)
うん、忘れないで。僕も絶対忘れないから、浮気とか嫌だからな、…?
ごめん、凄く待たせちゃった、…
ん、そういって貰えると凄く嬉しいな。、でもさ、待てなくなったら本当遠慮とかしないで言ってね?お前に迷惑だけは掛けたくないから
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