猫吉 2016-04-04 20:49:06 |
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キイィーッとゆっくり音を立て、ガチャンと彼が鍵を閉める音がした。
部屋には勿論、俺とかーくん2人しかこの部屋には存在しない。彼のいつもとは違った真剣な眼差しが俺を捕らえて離さない。嫌な予感がしつつも俺は重たい口をゆっくり開いた。
どーしたんだよ..なんかこれってエロ漫画とかでありそうな展開だよな。この後ベッドに押し倒されて女が襲われるなーんt..
ーードンッ
俺の言葉を遮るかのようにかーくんの左手は俺の顔の右側の壁を叩いた。いや、正確に言うとこれは世間一般でいう壁ドンというやつだろう。かーくんの顔が近い。
不覚にも俺の心臓はバクバクしていた。ドキドキじゃないんだから恋愛の漫画や小説のようなものじゃなく単に俺のは驚いてるとゆう理由からくるのだろうとかそんな言い訳を心の中で考えているとかーくんはいつもよりも優しい声音で言った。
俺、お前のこと好きだよ。
不思議と嫌な気持ちはしなかった。それどころかさっきよりも胸の動悸が激しい。体が暑い。好きって言われて嬉しい。俺もかーくんの事が好きだ。けど、かーくんの好きと俺の好きは一緒なのか?
こんなこと言われても迷惑、だよな。今のは忘れてくれ。
悲しそうに笑うかーくん。違う、そんな顔してほしくない。俺は、俺は...
俺もかーくんが好きだ。今まで気付けなかった。いや、気づかない振りしてた。お前のそんな顔見て気付くなんて遅すぎるけどお前じゃなきゃやだよ。
俺はかーくんの顔を見れず目を瞑っていると「やっぱ、撤回とかなしだからな」の声と共に強引に近くのベッドに押し倒され唇を奪われた。
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