貴方と本の出逢い

貴方と本の出逢い

風人  2016-04-04 04:41:02 
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古典文学、ライトノベル、ノベライズ、ベストセラーあるいはあまり人に多く知られてない本などあると思います。
あなたが本を読むきっかけや感動した一冊、人生を変えた本などをご紹介ください。
ただし漫画はご遠慮ください×。

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  • No.167 by 風人  2017-02-21 19:34:15 

小説『JIN-仁-』は完結編読むまで時間かかった。
地元の中古書店ではなかなかないからやむなく通販してようやく読めた。
だけど幕末のなか南方先生がペニシリンを粉末にしたり歴史から龍馬を暗殺から救おうとするけど歴史の流れにはラスト近くどうあっても逆らえない理不尽さ。
咲さんや野風さんたちと出会いながら咲さんの女心に気づく。
海堂尊先生の『ひかりの剣』の文庫版表紙も『JIN-仁-』の村上もとか先生である。
こちらは医療と剣道つながりで村上もとか先生とつながりある。

  • No.168 by 風人  2017-02-22 07:55:51 

『∀ガンダム』
アニメと佐藤茂版、福井晴敏版の小説それぞれを比べるとおもしろい。
福井晴敏版がある意味、戦争の悲惨さを伝える意味ではいちばん内容があるかもしれない。
地球に残ったキースはベルレーヌお嬢さんと共に逃げる描写は戦争でもっとも犠牲になるのは民間人ということ。
佐藤茂氏が書いた角川スニーカー版は後半はやや駆け足ではあるけどスニーカー版はむしろ外伝にあたる『エピソーズ』がおもしろい。物語の前後や人物たちそれぞれの視点で短編で綴られている。
グエンはどのメディアにせよ反旗を翻す愚行。なによりロランをローラとしてしか愛せない不幸。
福井晴敏版では∀はまさに悪魔でしょう。ラストに再びナノマシンによって何千年もの年月をかけて石像に戻ろうとしている描写があったから。ターンXでさえもあっさり撃破してる。
佐藤茂版の角川スニーカー版の方が読みやすさはある。福井晴敏版は物語が二転三転する。
フィル少佐の不幸な生い立ちも理解はしないではないけどただディアナに反旗を翻してもそれで癒されるものではないと思う。佐藤茂版でも彼はクーデターを起こすが三日天下で落ちてゆく。

  • No.169 by 風人  2017-02-22 18:17:28 

福井晴敏版『∀ガンダム』はいろいろちがいすぎるし展開がハード。
ディアナもキエルは哀れだしグエンもまた意外なほどにあっさりキエルに化けたディアナに討たれる。
だけどキエルはグエンから女性として見られてないのは可哀想すぎます。
ハリー大尉は佐藤茂版でもひどい目に遭いますが福井晴敏版では後半は理性を欠いている。
アニメとはやや人物の立場や内面が異なる。
福井晴敏版ではアグリッパがグエンに利用されていると知った際にディアナの気持ちがようやくわかるのは納得する。
しかし同じ『∀ガンダム』という素材を使いながら書き手しだいではいかようにも物語が変わるもの。

  • No.170 by 風人  2017-02-22 19:53:49 

『∀ガンダム』福井晴敏版ではアニメでは好戦的だったヤーニ軍曹が戦争が終わりに差し掛かる頃には不器用ながらひとのいいおじさんの一面を見せる。
また宇宙は苦手ということでウィルゲムに乗らないというのも意外。
彼なりに戦争の勢いに乗った乗せられたことへのひとりの人間としての過ちを認めてるようにも取れる。彼もまた主人公ロラン同様にグエンに利用された立場かもしれない。
キースはなんとか立ち直りベルレーヌと結婚はするが、フランは旦那であった先輩記者を亡くし一時は絶望に苛まれるのは読んでてつらい。
戦後直後はつらい思いを抱えるひとりの女性として描写される。
立ち直りが明確に書かれているのはソシエ。
シドじいさんの手伝いをしながらまわりや地球の再生を願う。そしてロランを思っていたことが姉キエルから意外に思われるのは少し驚く。
ロランはビシニティから離れたところから戻りようやくかつてハイム姉妹に出逢った川でソシエと再会したところで物語は終わる。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は要所につらい場面ある(涙)。

  • No.171 by 風人  2017-02-23 05:33:47 

小説『∀ガンダム』は福井晴敏版をようやく読んだけど内容が凄まじい。
佐藤茂版も所々にキツい描写あるけど福井版は内容が深い。
小説版はどちらもディアナに深い業を背負わしてるのは酷。
福井版ではキエルに再度変装したディアナがグエンを討つことで過ちを修正した。
福井版ではディアナ、キエル共に愚かな女性として書かれているのは印象的。
だけどディアナがかつてのウィル・ゲィムを愛したのは真実。
しかし美しい過去も現代や未来から見ればまわりからみれば美化された物語にしかならない。
ハリー中尉はアニメにおいてはディアナ、キエルを共に支えて理性的にも関わらず福井版ではこの人物も愚かに書かれている。
最終章の寸前で戦争という時代に振り回されたヤーニ軍曹、キースにフランの描写は唯一救われる場面。
ヤーニ軍曹も自分の愚行を理解したからムーン・レィスであるキースやフランの素性を知っても相手に理解を示す場面は感動的。
人同士がわかりあえるまでに犠牲がありすぎ時間もかかりすぎ。
福井版はディアナは亡くなったが彼女がいなくともディアナ・カウンターは和解に応じた。
佐藤版でもディアナは亡くなったが彼女の代わりをつとめたのはキエル。キエルがディアナの人生を背負うことになるがそうすることで月と地球の和平が保たれる。
むずかしいもの。

  • No.172 by 風人  2017-02-23 11:14:57 

『∀ガンダム』小説。
福井晴敏版の方がボリュームあるし“ニュータイプ”や“ガンダム”の名称が出たり月に行ってからの黒歴史の真相がわかる時の描写は宇宙世紀の描写が出てきたり幾多の戦いをホログラフィとして見つめるロランたち。
だけど健やかに書かれているという意味では佐藤茂版でしょうか。
冒頭などいくつかの描写は似るけど似て非なる。
読みやすさという意味では佐藤茂版を推すかな。
佐藤茂版は世界名作劇場ぽい書き方されている。
戦乱は激しくなるけどたとえ地に落ちたとしてもひとが生きていける人間の根源みたいな生命らしさがある。
外伝にあたる『エピソーズ』で補完されてることで物語に不満がない。

  • No.173 by 風人  2017-02-23 14:15:39 

小説版『仮面ライダークウガ』はまるで二時間ドラマを見てる感じ。
特撮モノで二時間ドラマというのは基本的に存在しないと思いますが、映画はまた別として。
だけど『クウガ』小説は映画というよりは二時間サスペンスドラマに近い雰囲気ある。
テレビシリーズの回想しながら現在進行形のドラマが時を動かし事件がゆっくりみえ始める。メイドアイドルはちょっと『クウガ』に似つかわしくないところもあるけどテレビ『クウガ』とはちがう媒体でもあるし小説『クウガ』は十三年後の物語。
むしろその時代の流れが現実に重なる。
一条刑事は組織の上に上がれる機会があったけど現場畑の現役刑事というのも可能な限りテレビシリーズの印象を変えたくなかったんでしょう。
ポレポレのおやっさんはメイドアイドルにハマるのも時代の流れでしょうね(苦笑)。
五代雄介の妹みのりは結婚をして子どもに兄の名前から二文字いただき平凡なしあわせを得てる。
だけど一方ではグロンギの暗躍が物語に影を落とす。

  • No.174 by 風人  2017-02-24 06:32:15 

小説『仮面ライダークウガ』夏目美加の成長もあるが通信機器の発達、メイドアイドルの浸透の早さなどに13年の時の流れがある。
だけど一条刑事が女性刑事とコンビを組んだことがないというのも意外な感もあればむしろお堅い性格だからそれもそうかと思えなくもない。
手堅く著者の荒川氏が書かれているのがうかがえる。
この人には『アバレンジャー』の小説も書いてもらいたいところ。

  • No.175 by 風人  2017-02-24 08:35:12 

『∀ガンダム』佐藤茂版は読みやすい。
あっという間に三巻。
三巻冒頭に「ローラの牛」のエピソードが入る。これは外伝『エピソーズ』と合わせて読むとよりおもしろい。
だけどまだまだ地球人とムーン・レィスの和平にはいたらない。
ただロランがローラになる女装のエピソードは二巻にあってヒロインたちよりウェストが細いという(苦笑)。
ところどころに笑みする物語はある。

  • No.176 by 風人  2017-02-24 09:56:25 

福井晴敏版『∀ガンダム』の「花咲爺(じいさん)」のくだりは物語のラストの“再生”という意味合いでしょう。
かつて∀ガンダムを操ってた人物がどのような人であったかは語られていない。
だけど戦いを終えたロランは聖痕があるということで行く先々で“聖者”としてもてなしをされることでぎりぎり死なない。そしてかつて∀ガンダムのパイロットも同じだったのではと思いを重ねる。
∀ガンダムのパイロットだった人物が何者だったかそしてその人物がなぜ地球を一度黒歴史に包んだかは真相はロランからはわからない。
あくまで月の歴史に語られているのも本当かどうかはわからないかもしれないニュアンスを残す余韻もあるのも否めない。
長い歴史のなかで事実と空想が合わさった可能性と言えなくない。
「花咲爺(じいさん)」に託した思いもあるかもしれないと思える。

  • No.177 by 風人  2017-02-24 14:16:29 

『∀ガンダム』角川スニーカー、佐藤茂版。
グエンに付いてる秘書、ディアナ付きの粉まき姫、そしてディアナとキエルが入れ替わっていることに唯一はじめに気づくハイム夫人。
この辺の展開は佐藤茂氏独特の展開。
キエルはハリーに信頼を寄せていくのは好感。同時にこちらも福井晴敏版同様に月の民(ムーン・レィス)の悲哀に気づいてゆく。
展開こそはやや急ぎ足ではあるけど佐藤茂版は短く丁寧に描写されている。

  • No.178 by 風人  2017-02-25 05:32:34 

『∀ガンダム』小説、福井晴敏版と佐藤茂版どちらにおいても市民が暴徒化してしまう描写はこわい。
物語上グエンが一度落ちてしまう展開だからやむをえないが市民が理性的な判断を欠いてしまう。
後にグエン自身が黒歴史の科学力に見惚れ領主が暴走してしまうからいちがいに市民を非難できないのだが。
佐藤茂版においてはキエルとディアナの入れ替わりが丁寧に書かれキエルはハリーに惚れてしまう。
だけどキエルになってしまったディアナも戸惑いを感じ取り乱しながらもムーン・レィスたるロランがそばにいることで安心を得る。
『∀ガンダム』は地球人、ムーン・レィスどちらに感情移入するかで物語がちがう。
またディアナ、キエル、ソシエそれぞれヒロインたちが持つ感情や立場もまたちがう。

  • No.179 by 風人  2017-02-25 11:07:30 

『∀ガンダム』は福井晴敏版と佐藤茂版では描いてることがちがう。
福井晴敏版はディテールや綿密な描写にこだわりあるようだけど佐藤茂版は発達した月社会と発展途上の地球社会を短く対比させている。
地球では男は仕事に女性は家庭にという古きよきむかしの社会の営みかつ古風。
女性が社会に出るむずかしさはキエルやソシエ、メシエなどを通じて端々にあらわれてるのが佐藤茂版。
反面、世界名作劇場ぽいところが伝わる。

  • No.180 by 風人  2017-02-25 12:56:40 

『仮面ライダークウガ』の小説をあらためて読むと警察モノの作品みたい。
ところどころに一条刑事を通してテレビシリーズの回想を重ねながら現在進行形の事件を追う。
だけどグロンギが人間社会にひそかに潜んでいるのは深い恐怖でしかない。
テレビシリーズのグロンギは人間態であっても人間離れした演出や描写がされてたけど本作品のグロンギはほぼ人間に等しいくらいに社会に潜み生きている。『ファイズ』のオルフェノクに近いところあるけどオルフェノクは現代人がオルフェノク化したのであって言葉や文化は同じ。
だけどグロンギは文化や言葉、習慣もちがう未知なる恐怖が読むたびにじわりじわりくるものがある……。

  • No.181 by 風人  2017-02-25 16:13:12 

小説『仮面ライダークウガ』、グロンギに対して法律ができているのもまた時の流れ。
極端な話としてテレビシリーズは性急に物語をつくらざる得ない。
だけど物語が終わった後にグロンギもおなじ人間という認識が出来上がったというひとつの事態。
しかしグロンギに更生の道があり得るとは思えない。まったく文化や習慣が違いすぎるし現代人と超古代戦闘民族ではまったく別の種族にも等しいと思うが。
時が経てば法律が良し悪しにせよ変わるのは現実。個人情報保護法などもそのひとつ。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズでも個人情報保護法が足枷になるけどそれを白鳥さんは上手にかわす。『アリアドネの弾丸』でした。
いろいろな本を読むと直接的なつながりはなくとも間接的につながりの糸が見えたり考えるきっかけになる。
ここ二、三年はいろいろな本を読んでるからいろいろな考え方が入ってくる。自分の思想までに確立にはいたらないが。
自分の思想にするのはむずかしい(--;)。

  • No.182 by 風人  2017-02-26 09:46:45 

小説『仮面ライダークウガ』本物の人間と化けたグロンギとの間にちがいがあったという伏線は張られている。
荒川氏の表現が秀逸。

  • No.183 by 風人  2017-02-26 14:10:58 

佐藤茂版と福井晴敏版では『∀ガンダム』のアプローチがちがう。
佐藤茂版は月の政治よりも生態系に触れていて福井晴敏版では政治の方に触れている。
月に行ってからの描写は佐藤茂版の方がアニメにやや近い。
ただどちらも冷凍睡眠(コールド・スリープ)を使うことでムーン・レィスが月の人口調整をおこなっていることにかわりない。
だけど佐藤茂版においてはソシエが地球側の半ば感情の代弁者になっている。
佐藤茂版においてはハリーがシャアに近い。ロランが変装したローラに後半まで気づかずまた愛機スモーに前妻の名前をつけている。キエル、ディアナ共に振り回され“女運がない”とつぶやく。
女運がないとつぶやくところにむしろ現実感ある。

  • No.184 by 風人  2017-02-27 05:35:28 

『クウガ』小説で枡部凛 の本性があらわにになった際の白いクウガ(未確認生命体2号)は実加が変身したものだったと当初はわからない。
だけど一条さんは夢のなかで五代雄介と再会する。
しかしこの時点においても現実の五代との再会はかなわずというのが切ない。
一方で一条刑事たちを誤魔化しながらも実加もグロンギへの捜査は着実にしてゆく。
枡部凛という名前にもグロンギ語の意味が込められていたのもこわい話。

  • No.185 by 風人  2017-02-27 16:00:59 

『∀ガンダム エピソーズ』のレット隊のキャンサーを主人公に据えた物語「轍(わだち)の果て」は地球人とムーン・レィスの間の立場に立つ彼女の物語。
短い物語に地球人からもムーン・レィスからも差別され迫害されながら生きてきた彼女の半生が書かれていて考えさせられる。
どちらにも心から受け入れてもらえない地球に残ったムーン・レィスの子孫という立場。
だけど麦の刈り入れを頼みたいロイスじいさんからキャンサーはあることを諭される。
ヤーニ軍曹たちとカーレースをしながら見える先……。
笑えて泣ける。

  • No.186 by 風人  2017-02-28 06:40:20 

同じ『∀ガンダム』という素材で佐藤茂氏と福井晴敏氏ではまるで異なる。
ただどちらもディアナもグエンも悲劇的な展開はまぬがれないのは共通している。
アニメにおいてはまるくおさまっているのがやさしく思える。
佐藤茂版においては『エピソーズ』の方で充分、いろいろな面で補完されているところある。
福井晴敏版ではムーン・レィス側がディアナ不在でも和平ができる形で落ち着くのは皮肉なのかあるいは彼女が犠牲になったかで物語の受け取り方しだい。佐藤茂版ではキエルがディアナとなることで問題が山積しながらもそれを前向きに解決しましょうという姿勢がディアナとなったキエル、彼女を支えるハリーからうかがえる。
佐藤茂版ではリリ・ボルジャーノ嬢の政治力が『エピソーズ』に収録されている「エア・ボルジャーノ」から片鱗がみえる。リリ嬢は敵にまわしたくない好感ある人物。

  • No.187 by 風人  2017-02-28 14:55:41 

小説『仮面ライダークウガ』には人間の希望と絶望が書かれている。
現代社会の闇を敵であるグロンギに語られるのはなんとも皮肉というか彼らに語らせてしまう嫌な現実があるということ。
彼らの言い分もまた間違いではないけど人間が文明を持ってしまった反動もしくは心の歪(ひず)み。
本物の山野愛美はグレてはいたけどどこかでやり直すきっかけはあったことを信じてたと思う。だからタトゥだけは入れないという身体に傷をつけない思いが彼女にあったと思う。
だけど彼女の母親はグロンギに弱味からつけいられた。
母親が娘を思う気持ちを利用されたのは哀しいこと。

  • No.188 by 風人  2017-03-01 05:12:15 

富野由悠季著の『だから僕は……』には当時の手塚プロのことがよく書かれている。
生前の手塚治虫先生の取材番組が流れる時あるけど必ずしも恵まれたアニメ制作現場ではなかったのはうかがえる。

  • No.189 by 風人  2017-03-01 12:08:13 

『三丁目の夕陽』のあの時代は半ば羨ましい。
戦後から高度経済成長期から日本人が前向きだった時代とされる。
小説『三丁目の夕陽』『続・三丁目の夕陽』は鈴木オートの面々と茶川さんたちを主人公なのは変わらないけど他の人物たちにも焦点をあててオムニバス形式になってる。
ちなみに映画で堀北真希さんが演じた六ちゃんは原作や小説では女性ではなく男性。
小説では遊び盛りの若者の歳ではあるけど健気に真面目に働きながら『続』ではなんと時代の英雄の力道山に妹さんと共に会ってしまう驚愕な展開。

  • No.190 by 風人  2017-03-02 09:12:32 

富野由悠季さんの著書『だから僕は……』と『∀の癒し』共に『ブレンパワード』を再読。
『ブレンパワード』と『∀ガンダム』は正しくは富野由悠季さん自身が小説版を書いてるわけではないけど。

  • No.191 by 風人  2017-03-02 13:05:47 

小説『ブレンパワード』のヒロイン宇都宮批馬(ひめ)は冒頭から前向きに書かれている。
対して勇が少し悲壮感を背負っている感がある。
それでも『Vガンダム』の頃までの主人公などに比べたら心に傷を負っても物語が進むにつれ癒され仲間を得てちがう道を進めてゆくのが『ブレンパワード』や『∀ガンダム』の小説には見られる。
小説『Vガンダム』はウッソがふつうに子どもらしく育てられなかったのは悲劇。だけど戦場で生き延びリガ・ミリティアと接触し生き残る術を得て成長していったのはしあわせと思うべきでしょう。
『F91』『Vガンダム』の小説においては富野由悠季さん自身の書き方も変わってきてたと思う。
小説『Vガンダム』の母性の強調は半ば尋常ではないように思われる。

  • No.192 by 風人  2017-03-03 05:29:08 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』に脚本家の辻真先氏の名前が出てきた。
この人はアニメ関係の本などで名話回などを収録した本などに目を通すと出てくる。
富野さんによるとこの人が書かれていないジャンルはないほどと言われなおかつアニメの仕事の合間に小説を別に書かれてしまうという。
おそろしいパワーの持ち主と言わざる得ない。

  • No.193 by 風人  2017-03-03 13:00:19 

小説『ブレンパワード』を久しぶりに読むと作品中のブレンパワードが生まれる描写はある種の神秘さがある。
母が子を生むやさしさみたいなものでしょうか。
ブレンパワード、グランチャー共にまだこの時点では存在意義がよくわかってないまま物語が進んでいる。
オルファン、プレート共になぞ。
少しずつ勇、批馬たちの人間関係が変わっていく。八十年代の富野由悠季作品に比べたら感情よりは内面の気持ちで物語が進んでいくのは『∀ガンダム』にも継承されてゆく。

  • No.194 by 風人  2017-03-04 04:53:10 

小説『ブレンパワード』において従来の富野由悠季作品らしい親子間の繋がりがあるのがアノーア艦長とジョナサンの母子でしょう。
感情と精神的なむすびつきがアンバランスないびつな関係。
これは主人公伊佐見勇とオルファンにいる伊佐見ファミリーもまた近いものがある。
ただそれまでの作品に比べたら登場人物の悩み方は戦いそのものよりも具体的になにをどうしたらいい?、という自然な方向に物語が動いている。
戦いそのものがメインでないことに気づく。
一応はロボットアニメのノベライズではあるけど。
小説一巻の冒頭では富野由悠季氏が“ブレンパワード”という表現について誤解を招いたと記してある。

  • No.195 by 風人  2017-03-04 06:57:43 

富野由悠季著の『だから僕は……』を読むとアニメーターはリアルに人として扱われてない職業なんだとひしひし伝わるものがある。
アニメ創成期から現在に至るもの現場状況はさほど変わらないんでしょう。
富野氏の声が文章から伝わるみたいで苦悩や葛藤などが怒鳴られてるみたいに聞こえる……。

  • No.196 by 風人  2017-03-04 09:43:42 

富野由悠季著の『だから僕は……』に富野さんの創作シナリオが掲載されているけど内容自体は思うほどにハデさはない。
だけど「小石」そのものは少年とタクシー運転手とのたしかなつながりを感じさせ『逆襲のシャア』のラストへとつながる布石や原型と取れるシナリオ。
「小石」は短い物語だけどちょっと感動する物語。ひととのつながりを書いてるところは富野作品に準じてると思う。
だけどアニメーターが苦労されているの伝わる本。

  • No.197 by 風人  2017-03-05 06:15:27 

小説『ブレンパワード』で富野作品らしい感情の高ぶりを担っているのがジョナサン、依衣子ことクインシィ・イッサに集約されている。
ふたりとも互いに満たされない家庭や姉弟への愛情や気持ちが欠けているのをグランチャーに求め戦いに求めてしまっている。
オルファンを出た勇は彼なりに自分の道を悩み模索していき批馬の優しさに触れながらも少し甘えを見せながらも成長していく。
だけどまだこの時点ではオルファンが実際に何のための存在かは仮定でしかない。

  • No.198 by 風人  2017-03-05 15:03:40 

ハルキ文庫の『ブレンバワード』を読むと人物が比較的自然な感じ。
もちろん各々に心の傷や葛藤などはあるがむかしの富野由悠季作品に比べたら感情の表立ったぶつかり合いは少ない。
なかには退場してしまう人物はいるがそれとて全体からは少ない。
人物のなかで子どものクマゾーが子どもなりにどの程度わかっているかわからないけど彼は意思が強いキャラ。
ジョナサンや勇などにも少なからず影響を与えている子ども。
もちろん子どもだからドジや泣きそうになる場面もあるけどそれを差し引いてもなにかを託されているキャラに思える。

  • No.199 by 風人  2017-03-05 17:49:51 

又吉直樹さんの『火花』ドラマ化。
だけど私は実際は二回くらいしか読んでない。理由はカバー本だから。
文庫派の私には少々読みにくい。
内容はよかったですが。
ドラマではどうなってるのか。

  • No.200 by 風人  2017-03-05 19:00:11 

ドラマ『火花』第一回をようやく見てるけど映画みたいなつくりしてる。
また原作の再現度が忠実。

  • No.201 by 風人  2017-03-06 06:37:40 

ドラマ『火花』では林遷都さんが主人公の徳永、波岡一喜さんが神谷。
波岡一喜さんがいい役者になられたわ。
小説『火花』のなかでも神谷は徳永にとっては憧れでありよき兄貴分。読んだ時は明石家さんまさんがモチーフと思ったけどドラマは波岡一喜さんが演じてるので私のイメージとはいい意味で異なる。
芸人さんは売れない時代はなんでもやらないといけない。着ぐるみ入ってキャンペーンしたりコンビニでバイトしたり様々。
ピースも売れない時代にいろいろなさってたみたいだし。
かけだしの頃はなかなか実が出ない。その辺は小説もドラマもリアリティ追求してるみたい。
第一回はまだ序章という雰囲気。実質は第二回からが物語が本格的に始動でしょう。
林遷都さんたち役者がお笑い芸人になりきって演じてるのも見もの。

  • No.202 by 風人  2017-03-07 06:35:18 

小説『ブレンパワード』二巻後半、三巻前半は舞台がそれまでと異なる。
ネリーというヒロインの在り方。彼女もまた死へと向かうキャラではあるが勇にちいさいけど大きなモノを託してゆく。
強敵化してゆくジョナサン、謎のバロン・マクシミリアン。
ブレンパワード、グランチャーの在り方が天才カント少年の登場により少しずつ物語が変わってゆく。
だけどここでも富野作品の定石である核兵器を使う人類の愚行、それを食い止めるノヴィス・ノアのブレンパワード、オルファンのグランチャー。敵味方に分かれてるはずなのに愚行を受け止め昇華してゆく主人公勇や批馬、クインシィである衣依子たち。
大人たちの過ちを力ではなくブレンパワードやグランチャーの在り方を示すことでただしていこうとする示し。
こういった一連の流れはお約束ではあるがある種の感動を呼ぶものがある。
だけどまた物語はラストに向けて混迷を深めてゆく。

  • No.203 by 風人  2017-03-07 13:10:02 

小説『ブレンパワード』において主人公勇や姉依衣子が少し歪みがあるのはふたりの両親が原因なのはあきらか。
オルファンのために研究しその成果のために子どもふたりを利用しふつうの親子関係ではなくなっている。
子どもたちのために家庭が存在してるのではなくオルファンのために存在してると両親は誤解を起こしている。
劇中でクインシィこと依衣子が勇にプレゼントをかつてくれた?とたずねる場面などに彼女本来の良心は失ってないのはわかるけどまた勇がちゃんと思い出せずにいたことで姉弟は互いに戦うことになる。
だけどまたオルファン自身も自身の再生のためにブレンパワードやグランチャーを必要とし人間や地球、自然なども必要としていることがわかる。
オルファン自身もまた失ったものを取り戻すためにブレンパワード、グランチャー、人間たちを必要としている。

  • No.204 by 風人  2017-03-09 07:18:03 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』『∀の癒し』を通すと富野さんの半生が綴られアニメーターとしての苦労もあり制作会社サンライズとの関係、プライベートもありかなりの苦労が書かれてある。
だけど『Vガンダム』『ブレンパワード』この二作品を境に変わってきてる印象ある。
もちろんアニメ監督としの苦悩や葛藤もあるし監督としてスタッフに己の意思を伝える難しさ。
『∀の癒し』でも歌い手である西城秀樹さんから監督は難しく言い過ぎだみたいにストレートに意見がぶつかることもある。
ただ作品を通して“親”になる経験が『F91』や『V』以降の作品に如実に現れてると思う。
『ブレンパワード』の小説においても伊佐見ファミリーの両親は最後まで直子おばさんに叱られるまでわからないというバカ親。
勇の姉である衣依子はむしろやり直しする機会を与えられジョナサン母子も最後に互いの気持ちを受け止めようとする。
『∀ガンダム』でもムーン・レィスと地球人の間に誤解や齟齬は生じているが最低限理性的ないし政治的であろうができる限りの人死には避けている描写や演出がある。
ディアナが月の女王、『ブレンパワード』でも衣依子がクインシィという女帝ないし女性としてのリーダー、『Vガンダム』のマリア女王から発展ないしそのバリエーションというのがわかる。
『ブレンパワード』において母性の在り方は批馬に委ねられるが直子や依衣子それぞれにもある。そこに物語が集約されていく形。
『イデオン』以降の作品のように皆殺しにさせていない良心が作品にある。

  • No.205 by 風人  2017-03-09 14:58:34 

小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』共に富野由悠季さん自身が書かれてないのも特徴。
富野さん自身が書かれた『ガンダムシリーズ』や『イデオン』などは表現自体は従来の作家さんよりは粗さが目立つ。もちろんテレビシリーズとも一部内容が異なる展開でもある。
だけど理解するにはそれなりには時間がかかる作品でもあると思われる。
だけど小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』は富野さん以外が書かれてることでわかりやすくもなっている。
富野由悠季という監督の主観がないからでしょうか。富野節は健在ではあるが。
『Vガンダム』を最後に書かれてはないのも何らかの考えがあったんでしょうか。

  • No.206 by 風人  2017-03-16 16:36:46 

三月になりようやく思い出したみたいに海堂尊先生の『ランクA病院の愉悦』を読めたけどブックオフオンラインで通販した本を地元のブックオフで見かけるのはどういうことよ?
本もひとと同じで巡り合わせの良し悪しがあるということかな。

  • No.207 by 風人  2017-03-18 04:57:56 

ブックオフですでに持ってる本やCDを買ってしまうことが最近ある。
歳かな?
その都度気をつけているはずなのに。
それだけ自覚ないままで本などが増えているのか。

  • No.208 by 風人  2017-03-22 12:38:55 

『天空の城 ラピュタ』『海がきこえる』に続いて『となりのトトロ』のノベライズを購入。
ジブリ系の小説は若い頃は読まなかったのにここ最近は読んでる。
妙に歳を感じるのは大人になった気持ちかな。

  • No.209 by 風人  2017-03-23 14:33:41 

絶版になっている本は実にみつけにくい世の中。
そういう本が手に入らない代わりに別な本と出会うということもある。

  • No.210 by 風人  2017-03-25 13:43:35 

再読はしてるのだけど積んでる本がなかなか読めない。

  • No.211 by 風人  2017-03-26 05:58:09 

『マリア様がみてる』の短編集で可南子ちゃんが祐巳ちゃんを初めて見つけ憧れる物語がどれに収録されてたか探したがわからなかった。
どれだったかな??!(・◇・;) ?

  • No.212 by 風人  2017-03-27 14:43:18 

ドラマ『火花』で波岡一喜さん演じる神谷という人物、原作を読んだ限りは明石家さんまさんのイメージあったけどドラマだと若い頃の尖っていた島田紳助さんのイメージがかぶる。
かたや主人公の徳永はよくも悪くも等身大のお笑いを目指している若者像。情熱もあれば葛藤もある人並みな人物。
又吉さんの相方綾部さんにも似てなくもない雰囲気。迷ってるところは方向性が見えない五里霧中な芸人の生きざまぽい。

  • No.213 by 風人  2017-04-05 13:14:31 

小説『仮面ライダーファイズ』『仮面ライダー鎧武』を購入。
『ファイズ』は以前の『異形の花々』の改訂版だけど事実上は二度目の出版。
平成ライダー初の小説はおそらく『ファイズ』でしょうね。
この作品から特撮ノベルの『仮面ライダーEve』に派生していきいまの講談社キャラクター文庫として平成ライダーの小説が刊行されていってる。
『鎧武』の方ははじめに珍しく人物紹介がかんたんながらされている。

  • No.214 by 風人  2017-04-05 19:14:40 

小説『仮面ライダー鎧武』は他の平成ライダー小説とは異なる雰囲気。
さりげなく他の仮面ライダーたちにも触れられていたのは驚き。
『ディケイド』のパラレルワールドを用いることで“仮面ライダー”がひとりでないことの示唆でしょうね。
『クウガ』から『ウィザード』までのそれぞれのオリジナル世界やリ・イマジネーション世界を肯定する示唆と思われる。リ・イマジネーション世界は『ディケイド』が含めて代弁してるぽい。
けど『鎧武』の小説でよもや他のライダー世界にまで触れるとはやや大風呂敷。

  • No.215 by 風人  2017-04-06 06:17:21 

小説『仮面ライダー鎧武』は多人数ライダーや作風の雰囲気もあって各キャラ各ライダーの活躍が多いこと。
平成一期ライダーの小説と比べても短い物語のなかにライダーや仲間たちの描写が多いし適度にキャラの魅力あるように書かれている。
戦極凌馬は最悪の人物ではあったが最高の技術者みたいなくだりは笑う。
死んだはずのアーマードライダーたちがラストに力を貸す場面は特撮ヒーローというよりはむしろアニメ的。
作風があらわれている。
小説『鎧武』の主人公は呉島兄弟でしょうね。
だけどしっかり鎧武・絋太がラストを飾りヒロインの舞ちゃんが締めくくる。

  • No.216 by 風人  2017-04-06 08:23:57 

講談社キャラクター文庫版の小説『仮面ライダーファイズ』は五年後という形で後日談がついてる。
啓太郎と結花の子である勇介がオルフェノクと化した草加雅人と戦うことで自分が人間かオルフェノクと迷いながら人間として真理を守ろうとする。
木場勇治の願いは勇介に託されたといえる。
だけど『ファイズ』は闇が深い。
人間の魂の深部まで書いてるみたいで怖い。
物語は勇介に託され巧と真理はふたりで歩いていくという劇場版『パラダイス・ロスト』を彷彿させて終わる。
人間でなくなる者の怖さが『ファイズ』にある。

  • No.217 by 風人  2017-04-07 14:02:38 

小説「おジャ魔女どれみ16 ターニングポイント」と「きみが見つける物語」休日編以外を購入。
休日編がなかった。
「きみが見つける物語」は以前に小説「サイボーグ009」を購入した時に巻末に紹介されていて年明けから気になってたから購入。
「おジャ魔女どれみ」はまだまだ間が抜けてるorz。

  • No.218 by 風人  2017-04-11 11:35:04 

『本をめぐる物語』や『書店ガールズ』そして『きみが見つける物語』などここ最近は“本”そのものに関わる物語が多い。
読むジャンルが少し貪欲になってきてる。
『本をめぐる物語』には本にいろいろな接し方あるしむかしの『世にも奇妙な物語』にも小説オリジナルで“本”に関わる奇妙な物語はひとつふたつあったかな。

  • No.219 by 風人  2017-04-11 16:21:21 

『きみが見つける物語』スクール編。
『六番目の小夜子』の恩田陸さんが『心霊写真』というちょっとふしぎな物語を書いている。
また本の落丁についても触れられている。本の触れ方や特徴など人間はあると思うけどこれは本が好きでないと書けない内容だわ。
『六番目の小夜子』はまだまだ途中。

  • No.220 by 風人  2017-04-11 16:22:57 

『心霊写真』ははやみねかおるさんという方ですね。
訂正してお詫びします。

  • No.221 by 風人  2017-04-17 15:13:47 

『きみが見つける物語』二冊見つけたけどまた間が空く。
短編集なために短いけど物語ひとつひとつが丁寧。
作家さんの個性が垣間見えるのも面白い。

  • No.222 by 風人  2017-04-19 04:46:38 

久しぶりにアニメ『おジャ魔女どれみ』を見たら小説『おジャ魔女どれみ』と繋がってますね。
いつまでもチャイドルでいたくないというおんぷちゃん。
どれみちゃん四人とは違うスタンスが彼女にある。
小説『どれみ』でもどれみちゃんはづきちゃんあいちゃんと違いはじめは物語に出てこない。
北海道にいると知り偶然オヤジーデに出会いなんとか居場所がわかるけど時間が足りなくてその時は会えずじまい。
結果的におんぷちゃんに会えなかったことをきっかけのひとつとして再びどれみちゃんたちは“魔女見習い”として復活する。
ただし自分のために魔法は使わないという女王さまとの約束。
おんぷちゃんは“魔女見習い”として復活はどれみちゃんたちとちがいしばらく時間がかかるというのもある。
安易に魔法に頼らない生き方や考え方を見据えてるけどどれみちゃんたちと一緒にいたいという思いもある。
ミュージカルや舞台をしながらMAHO堂に通いながらやや大人に近い生き方を歩みながら彼女なりに模索している。
また芸能界という職業柄からどれみちゃんたちとはちがう情報を伝えることをしている。
おんぷちゃんがそういう意味ではひとつ“大人”。
あいちゃんも両親の離婚を経験してるからそういう意味ではつらいけど“大人”になりつつある経験をしている。

  • No.223 by 風人  2017-04-19 16:10:01 

小説『おジャ魔女どれみ』は次は四巻。
あいちゃんの陸上部というのも納得。
だけど怪我して運動できないのは思春期にとっては挫折経験のひとつ。
他人から見ればたいしたことないことでも本人にとっては大きな物事。
大人になる過程のひとつひとつの積み重ねを『おジャ魔女どれみ』は思い出させてくれる。
アニメ『おジャ魔女どれみどっか〜ん!』の「素顔のおんぷ」の回はおんぷちゃんがチャイドルとして終わりたくないと考えながらハナちゃんがよけいなことをするけど結果的に英会話教室に間に合うという。
写真集のモデルのおんぷちゃんは実はハナちゃんが変身した彼女ではじめは不満を母親に撮り直してとお願いするも写真を見たどれみちゃんたちに「自分たちといる時のおんぷちゃん」と言われ自分を見つめ直して承諾する。
小説おジャ魔女どれみもそれぞれ悩みながら少しずつ成長してゆく過程が素晴らしい。

  • No.224 by 風人  2017-04-24 11:19:13 

又吉直樹さんの『火花』のドラマは来週最終回。
物語の時代は平成なのに昭和の雰囲気。
雰囲気が漫画『じゃりん子チエ』に近い。人間模様の描き方が関西寄りな感じ。
適度にシリアスに適度に笑いにもっていきながら芸に生きる者たちの物語。
『火花』は文章自体は派手さはない。だけどすんなりしっとり入ってくる。
神谷さんの尖り方は『じゃりん子チエ』のテツに似てるかな。
徳永がチエちゃんみたいに常識ありながら突っ込むみたいな形かな。

  • No.225 by 風人  2017-04-27 14:45:37 

ここ最近はジブリ関係の小説を購入している。
はじまりは『天空の城 ラピュタ』年明けに『海がきこえる』。
次いで『となりのトトロ』。まだちゃんと読めてないですが。
購入したのは『魔女の宅急便』。
若い頃に読んでたモノがけっこうちがってくる。
歳を感じずにはいられない。

  • No.226 by 風人  2017-04-27 15:02:45 

昨日の番組『一周まわって知らない話』で女芸人、仲の悪い芸人が取り上げられてましたが又吉直樹さんの『火花』にリアルにかぶるなと印象あった。
女芸人の話は『火花』にはなかったと思いますが仲の良し悪しは『火花』でもリアルに書かれてたと思う。
主人公徳永が自分たちのスパークスがうまくいかないことやネタの打ち合わせなどでいざこざがあったり最後は解散する憂き目にあう。事務所の社長は彼らの実力は認めたくだりもありましたが。
また尊敬してる神谷さんの相方が「神谷はお前(徳永)のことが好きやねん」と語る場面。
『一周まわって……』の南海キャンディーズの山里さんとしずちゃんのお話はリアルに怖かった内容もあったけど人間ですし男女のお笑いのセンス、ニュアンスもちがうから溝ができてしまう。
嫌いという気持ちの程度にもよる。嫌いであっても相方の長所や気持ちを認める関係でありビジネスパートナーと番組でおっしゃってた。
芸人を続ける続けられない境目や道のひとつなんでしょう。

  • No.227 by 風人  2017-04-28 05:30:05 

小説『仮面ライダー電王』の白倉伸一郎氏の文章は目立った特徴はない感じだけどなにか独特。
ト書きに近いような感じもあるけどなにか違う。
『火花』の又吉直樹に近いところもないとはいえないだろうか。
井上敏樹氏や米村正二氏ともまた違う。
白倉伸一郎氏は文章に長けてるのでしょうか。
小説『電王』は主人公良太郎の一人称で語られ物語が続いてゆく。
つくりは小説『クウガ』や『ディケイド』に似てなくもないが。

  • No.228 by 風人  2017-04-28 17:38:24 

小説『仮面ライダー電王』意外に内容が深い。
たんなる勧善懲悪ものにしてないのは当然ながらイマジンが求めてたのは良太郎の姉の愛理さんのお店だったというラストの場面。
良太郎とモモタロスたちイマジンの会話の場面は漫画版『仮面ライダー』を彷彿させる。
その都度、良太郎の人格が変わるのは面白い反面実際イマジンに憑依されたらモモタロスたちとうまく付き合わないといけないだろうなと共感して笑えた。
時間がひとつの流れではないというオーナーの話。
これもまた深い内容。
時間をどうとらえるかはひとしだい。いいも悪いも同じでありまたちがうのと同じ。
他の平成ライダーの小説とは一線を画す一冊かもしれない。
『クウガ』『ディケイド』に限っては私的に別格ですが。

  • No.229 by 風人  2017-04-29 05:43:24 

『マリア様がみてる』では黄薔薇革命の前と後では由乃ちゃんの外見と中身のギャップ(笑)。
「黄薔薇革命」を読むと当時の由乃ちゃんが命がけなのは伝わる。
ただこの時点においても令さまを引っ張り回すやんちゃじゃじゃ馬ぶり。
結果的に有馬菜々を妹にする黄薔薇遺伝子の特殊さ。
江利子さまと張り合いながらもよき関係。「仮面のアクトレス」収録の年明けの令さま対有馬菜々の剣道対決でそれまでの令ちゃん好きから妹にしたい菜々へと気持ちが移り変化している。
興味が菜々へと変わることで先輩や姉としての自覚を芽生えさせてる。

  • No.230 by 風人  2017-04-29 20:35:52 

有川浩さんの『県庁おもてなし課』を読書中。
高知県が舞台だったのは気づかなかった。
ロケ地がある地元だったのに。
だけど役所が融通が利かないというのは『極北クレイマー』と似てる。
『極北クレイマー』では病院のトイレを和式から洋式に変更するまで市長の一声を待たなくてはならなかったために今中先生は苦労した。
役所に民間感覚を持つというのは彼らもまた公務員だから隔たりがある。
小説『パトレイバー』で特車二課の隊員たちがはみ出し者や愚連隊であっても彼らの本質はいちおう警官という職業。
市民からいくら文句ややっかみあっても業務を遂行しなくてはならない点は同じであり重なる。
公務員という職業のむずかしさ。

  • No.231 by 風人  2017-04-30 16:08:03 

『桜宮サーガ』シリーズもだけど『県庁おもてなし課』もひとつひとつ壁をなくしていく作業。
『桜宮サーガ』は白鳥さんや彦根先生は飛躍した発想や行動だけど現実には『県庁おもてなし課』みたいに地道に地味がふつうであり常識。
ただし役所と民間の意識のちがい。
一般的な会社にもお役所みたいにあたま堅い上司などはいますから本来拓ける発想に蓋をしてしまうのが現実。
高知県の観光事業も昔と今ではちがう。
昔は待ってたら観光に来るだろうという受け身。だけど今はどの県も攻めの姿勢。
観光に利用できる事柄を何でも発掘してゆく。
昨年度は高知県は道の駅スタンプラリー、今年から二年間は維新博。
他県のことはわからないけど『県庁おもてなし課』は主人公たちが奮闘してる姿がおもしろい。

  • No.232 by 風人  2017-05-01 04:36:27 

あとがきがやたら多いのは海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズ文庫。
医者、作家、政治家などいろいろな著名な方たちが書かれ感想や意見してる。
『相棒』シリーズも同様。『相棒』シリーズは作品の魅力に触れられてることが多いでしょうか。
『マリア様がみえる』は著者である紺野緒雪先生の日常や書いてることに思うことなど。
あとがきに最後にいいことを書いてある本もある。

  • No.233 by 風人  2017-05-02 06:13:44 

『県庁おもてなし課』は途中ところどころに考えさせられる内容がある。
地元のことはもとより役所と民間の関係、人物たちの紆余曲折。
等身大の人間として有川浩さんは書かれてるのが伝わる。
地方に住む人にも様々な事情がある。年配の人たちは土地を愛してるわけたし親や先祖から受け継いだ有形無形がある。
若い人たちにしても新しいことは地方はなかなかできない。そもそも就職口がない痛手。
これが若者を都会や中央へ流出させてる。
地元にいいところがあるのは潜在的には理解してるけど物足りない。何かが足りない。
年配と若い世代の隔たりもある。
近年はお見合いなどのイベントなどで活気づいてはいる。
地域コミュニティはある。そういうところは密接、だけど浸透し伝わってるかはまた別な話。

  • No.234 by 風人  2017-05-03 04:51:12 

小説『県庁おもてなし課』よもや遊ぶところがないところを自虐ネタにはしるとは思わなかった。
だけどないもの尽くしならないことを逆に見れる遊べる空山川海と四大自然の利点になること。
実際平日でも仁淀川河口にはサーファーいるしパラグライダーで飛んでる人たちいる。
平日でも観光客らしい人やビジネスマンらしい人たちがはりまや橋を見に来る。
有川浩さん高知県を理解してる。

  • No.235 by 風人  2017-05-03 07:00:12 

本とは話題がズレますが今年はちょっと落語に興味あったりする。
去年に放送された『落語 THE movie』の流れ、現在もこの番組は教育テレビEテレに移り一部江戸文化や落語についての知識を付加させながら再放送。
おなじくEテレの『落語寄席』この番組も子どもむけながら息が長い。
いくつかはこの番組から落語のネタ(題)に興味持ったりもした。
両方ともテレビというメディアだから落語に映像を付加させてる。
『movie』の方は俳優さんたちが演じて噺家さんの声が入る吹き替えに近い形、『寄席』の方はアニメーションに噺家さんの声が入る。
落語も物語というのがあるのを知ると面白い。
『寄席』の方は五分という短いなかによくまとめられるといつも思う。

  • No.236 by 風人  2017-05-03 13:53:46 

落語。
落語といっても『落語 THE movie』と『落語寄席』程度だけど小説の物語に似てなくもない。
物語に高低差ののぼりくだりがある。
そこに人物の感情や気持ちだったりいさかいがあったり物語だと人物たちのとりあえずの終着点、落語だとこれでおしまいですよというオチ。
『相棒』シリーズでは杉下右京が落語好きで鑑識の米沢さんと親交ある同好の士。
落語から物語にみえる共通点、どちらも物語という点は酷似してる。

  • No.237 by 風人  2017-05-03 14:56:01 

『県庁おもてなし課』を読むと地元を見直すきっかけになる。
世の中が知らないことだらけで出来ている。だけど目にするものをあたりまえにしすぎてはいけない。
常に新鮮な気持ち。
『お遍路ガールズ』もでしたが歩みを進めることの大切さ。
むずかしさ。
むずかしい。

  • No.238 by 風人  2017-05-05 05:52:33 

もう少し若い時期にいい本や作品に出逢ってたらちがったでしょう。
若い時は若い時に興味しかないモノにしか向かない。
気持ちや感性はコントロールしづらい。
本が伝える文化。
『県庁おもてなし課』のあとがきにありましたが勉強することを意識させないで学ぶことができるのが小説。
意識しないで読んだことが疑似体験や知識になるのが本の長所。

  • No.239 by 風人  2017-05-05 08:38:46 

普通の小説はたいがい模範的な日本語や表現で書かれていることに気づく。
もちろん編集者や出版社などが添削などもされているでしょう。
気づかないもの。
素直にいえば普通の日本語が身についていない浸透していないのもある。
たまにテレビなどで間違えた日本語や表現の使い方が取り上げられるけど小説を読みなれるとああ自分はけっこう間違えてるなと本に言われてるみたい(笑)。
物語を通して学べるのは本の長所、読むという行為をしなくてはならないが。

  • No.240 by 風人  2017-05-05 10:31:55 

カルーセル麻紀さんの『私は女』を読むといろいろな交友関係。
なかにはすでに故人になられたタレントさんが本の中に生きている感じ。
勝新太郎さんや美空ひばりさんなど昭和時代の名優たち。
芸能人も素はふつうの人であるということ。
だけどタレントであるがために本音やストレスなどが見せられるのはもしかしたらごくわずかかもしれない一面。
カルーセル麻紀さん自身の半生も凄い。
性転換にして男から女になる。だけど当時の性転換手術の未熟さかあるいは副作用か。
熱をもってしまう。
このくだりは読んでてこわいものを感じた。
だけどテレビ番組や芸能界がおおらかな時代でもあった息吹きは著書を通して感じる。規制もおおらかでおおざっぱな時代だったんでしょう。
いちおうカルーセル麻紀さんポロリはしたらしくスタッフを大いに慌てさせたらしい(苦笑)。

  • No.241 by 風人  2017-05-06 15:07:04 

『ゲゲゲの女房』は以前に購入しましたが今回は『水木サンの幸福論』。
『女房』は奥さまの武良布枝さんからの視点で書かれてましたが『幸福論』は水木しげるさん自身の著書。
『女房』ではお見合いで会うまでは水木しげる先生については触れられなく『幸福論』では生後や戦争時のこと書かれてる。
戦争に行った人々の人生は重たいもの。

  • No.242 by 風人  2017-05-08 05:15:25 

小説『仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬』。
白倉伸一郎氏の文章が意外に伝わりやすい。
なにより電王の作品世界観を巧みに表現し良太郎とモモタロスたち四人のイマジン(とジーク)、ナオミさんとオーナーとの会話や雰囲気。
モモタロスたちが憑依しては良太郎の人格が変わったり憑依しなくても心で繋がっていて彼らと会話し推理しながら事件を解いていく。
時間の流れというものを考えさせられる物語。
現実に生きる時間とデンライナーの時間はまた別にある。
それぞれ別な時を生きてるけどイマジンと契約した者は何かしら時の流れが重なる。
考え方はいろいろあると思う。“時”というものについて。

  • No.243 by 風人  2017-05-09 16:14:38 

『水木サンの幸福論』、戦争前の水木しげる先生のこと書かれてるけど就職に向かなかったというのは意外な感もある。
だけどお父さんが絵の学校に通わせてくれ絵の勉強をする。
本の中に水木先生が作った『白雪姫』の写真が一枚載ってるがとても後に妖怪作家になるとは思えないくらい美しい一枚。

  • No.244 by 風人  2017-05-10 05:54:47 

今月の『100分で名著』は『三国志』。
だけど読んだことはない。

  • No.245 by 風人  2017-05-10 12:47:45 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻ようやく購入。
これで主要キャラそれぞれが表紙を飾ったのは購入した。
海堂尊作品の『アクアマリンの神殿』も購入。

  • No.246 by 風人  2017-05-11 05:04:52 

『未来少年コナン』も竹書房から文庫化されてた。
あいにく購入はしなかったけど。

  • No.247 by 風人  2017-05-11 05:29:36 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻、よもや原田知世さんが演じた未来さんまで出てくるとは思わなかった。
テレビ四シリーズとOVA一シリーズの物語のあちこちの設定や物語を拾ってる。
それぞれヒロインを演じた五人の声優さんのあとがきインタビューも面白い。

  • No.248 by 風人  2017-05-11 13:59:25 

小説『おジャ魔女どれみ』はドラマCDが付属してるのもあるんだ。
聞いてみたいもの。

  • No.249 by 風人  2017-05-13 05:45:59 

小説『おジャ魔女どれみ』はかつてのアニメと重ねて読むとおもしろい。
矢田くんとはづきちゃんの幼馴染み関係。
小説においてもふたりは高校こそ違うが互いの関係は継続し矢田くんはなにかとはづきちゃんを心配させるのはアニメを彷彿させる。
だけど久しぶりにアニメ版を見るとおんぷちゃんは初期こそどれみちゃんたちのライバルだったけど禁断の魔法から復活しなんだかんだでMAHO堂に加わり四人目の仲間として協力したりどれみちゃんたちに感化されたりチャイドルとは別に本来の女の子らしさを見せてくる。
誰かをからかったりや遊ぶ時はほぼどれみちゃんたちと同レベルな少女(笑)。
小説版でははじめは登場しておらず北海道に家族と共にいることが判明し結果的にはどれみちゃんたち三人が高校生おジャ魔女として復活するきっかけにもなっている。
どれみちゃんのおじいちゃんから助言をいただいたことであらためて自分を見つめ直し少女から大人へのきっかけを掴んでいく。

  • No.250 by 風人  2017-05-13 11:14:00 

『アクアマリンの神殿』をいまのところ読むところの中心がアツシと桂奈のふたつの場面になってる。
このふたりが『神殿』で会う場面はほんの二回。
そこから掘り下げていく感じ。

  • No.251 by 風人  2017-05-14 15:47:00 

小説は一回読んだだけでは内容は把握できない。
二回三回読むことで内容が頭に入っていく。
『アクアマリンの神殿』ようやく熟読段階。
海堂尊先生はバブル三部作や『輝天炎上』『モルフェウスの領域』『アクアマリンの神殿』を書いてる時は若返ってないかな?

  • No.252 by 風人  2017-05-15 14:52:29 

実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』のノベライズを購入。
実写映画版のウエンツ瑛士くんの鬼太郎はいささかイケメンすぎますが(苦笑)。
これだけ物質文明が進むと妖怪が本当にいるかいないか疑問に感じる。
『水木サンの幸福論』『ゲゲゲの女房』にも妖怪がいるかどうかと悩む場面はある。
いないわけではなく“みえない”だけと思う。
映画の『鬼太郎』にも妖怪ポストで鬼太郎たちと人間たちを繋ぐ存在がある。
どこかで妖怪は人間を見ていると思いたい。

  • No.253 by 風人  2017-05-16 05:16:26 

『アクアマリンの神殿』や小説『おジャ魔女どれみ』などを読むとある程度は傷つかないと人間は成長しない。
『神殿』のアツシにせよ『おジャ魔女』のどれみちゃんたちにせよ傷つき方や程度のちがいはあるけどぬるま湯に浸かっては成長はのぞめない。
『神殿』の西野さんなりの付き合い方はかなり覚悟がいると思う。西野さんは先鋭的すぎる。
あくまで一般論から見てだけど。
だけど厳しいことを言う人の言葉には意味があると思う。あとあとのケアや何かを成し遂げた時あるいは間違いや失敗をしたとしても何らかの言葉や表現はいると思うけど。
だけど時には言葉が要らない時もある。
むずかしいもの。

  • No.254 by 風人  2017-05-16 06:34:09 

Eテレ『落語 THE movie』昨年度に放送された番組に一部新撮解説が加わっての再放送。
「三方一両損」「饅頭怖い」の有名なお題が見れて実によかった。
お年寄りが落語を観賞するのわからなくもない歳になった。
声優の山寺宏一さんは落研、落語研究会にいたとかと以前ラジオでおっしゃってました。

  • No.255 by 風人  2017-05-16 07:16:37 

70年代自体に憧れがあるのはその時代に生まれはしたけど遅かった感はある。
物心ついたのが70年代後半。
『三丁目の夕日』や水木しげるさん関係の本を読むと戦後を経て高度経済成長期やオリンピックあっての時代。
日本人が元気だったと思う。
ノベライズ『ゲゲゲの鬼太郎』は団地立ち退き問題などがいかにも日本人らしい悪い一面も垣間見える。
科学文明と妖怪は相容れないものがあるんでしょう。
『三丁目の夕日』では茶川さんがSF小説を書いてるけど現代にもむかしながらのSF小説はある。
人間の進む方向はわからない。わからないから考える(--;)。

  • No.256 by 風人  2017-05-16 12:45:55 

NHK Eテレ『先人たちの知恵泉』邪馬台国はどこに?
ブックオフなどにもいろいろなミステリーや謎本を見かける。
一時はダ・ヴィンチ本あったり、タイタニック号、古代遺跡などブームはそれなりに周回してるぽい。都市伝説などもそう。
史跡のなかに知らない文化や歴史あると思う。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズは架空の桜宮市を中心に霞ヶ関や北海道、浪速府などありとあらゆるところを舞台にして多彩。
海堂尊先生がひとりですべての世界観や人物を背負っている感が伝わる。ある程度は編集の手直しなどらあるでしょうが。
『都市伝説の女』二巻を読まないといけないのにあちこちに本を浮気してる(・д・ = ・д・)。

  • No.257 by 風人  2017-05-17 05:19:04 

高度経済成長期やかつての東京オリンピックなどがひとつの時代の境目なんでしょう。
水木しげる先生が紙芝居、貸本漫画家を経て本来の漫画家になりテレビまんが(テレビアニメ)となり時代が交錯していく。
結果的にはテレビという文化が『悪魔くん』や『鬼太郎』に光りをあてていく。
つい先頃に読んだカルーセル麻紀さんの本『私は女』もテレビ時代創成期からの時代。
『三丁目の夕日』もモノクロテレビが家庭に普及して子どもたちは漫画からテレビに興味が移りSF小説が脚光を浴びる。
かといって妖怪とSFが相容れなかったわけではないでしょう。
どちらも架空ないしもしかしたら“本当に存在するのかも”というニュアンスが当時の子どもたちに伝わり残ったのではないでしょうか。
ひとつの時代の節目として高度経済成長期が存在したのは事実。
そこで立ち退き問題みたいな悲喜ごもごもな話など実際あったと思う。
つねに時代には光と影がつきまとう。

  • No.258 by 風人  2017-05-21 07:14:15 

カルーセル麻紀さん著の『私は女』。
多くの芸能人の方たちの交遊録が凄まじい。
川合俊一さんのホモ疑惑などは笑えるけど梅宮辰夫さんはカルーセル麻紀さんに手を出してマスコミにつるしあげられた過去は気の毒。
とはいえカルーセル麻紀さんの方がうわて。
とはいえ読むと芸能人がふつうの人としてカルーセル麻紀さんは相手が大物でも接している気軽さ。
芸能人なりにいろいろな重責やイメージを背負っているからお酒を飲むことで素の自分を出すことができる。
これは大切なことと思う。ニューハーフさんたちには人の気持ちを溶かす何かがあるし男女それぞれの心がわかるからでしょうか。

  • No.259 by 風人  2017-05-25 13:24:42 

八神ひろき先生の『Dead BOYS』はヒロイン視点で小説になってたんですね。
『G-Taste』は知ってたけど。
ブックオフで見かけて購入した。

  • No.260 by 風人  2017-05-25 13:37:53 

DEAR BOYSですね。
原作をちゃんと知らないから間違える。

  • No.261 by 風人  2017-05-26 14:06:43 

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

宮沢賢治の言葉。
この人の好きな作品『注文の多い料理店』。
『銀河鉄道の夜』これは読んでないけどむかしアニメ映画が切なかった。
『風の又三郎』なども寓話的かつ純朴。
夏目漱石や太宰治ほどに都会的な作風という雰囲気はしない。
田舎で素朴で純朴だけど何か伝わるモノがある。
『注文の多い料理店』の猟師ふたりがいたい目に遭うのはなにかしら当時の文明人や現代人を風刺した揶揄もあったと思う。
『銀河鉄道の夜』はカムパネルラとジョバンニが星の旅をしながら最後に現実にかなしい別れがあるというのがつらくかなしい。

  • No.262 by 風人  2017-05-26 16:10:46 

宮沢賢治さんの『マリヴロンと少女』は知らない作品。
こんど探してみよう。

  • No.263 by 風人  2017-05-27 11:11:04 

むずかしい本(ジャンルや内容によるが)はなかなか読めないけどジャンルの選り分けはむかしより少なくなってきた。
歳のせいもあると思うけど。
『お遍路ガールズ』などちょっとずつ偏りをなくしてくれてる感じ。
それと年明けに大量に本を購入したことがきっかけ。
ちょっと手に取って置いといてから読める頃に読むとまたちがう。

  • No.264 by 風人  2017-05-28 07:15:09 

作家によって女性観がちがうのはわかる。
また男性と女性が書く女性がまたちがう。恋愛観は作品やジャンルによって異なる。
ベッタリな繋がりあれば離れていても心で繋がりふたりもいる。
恋愛に形があるとは明確にはいえない感じかな。
フィクションであっても現実に通じるモノがある。

  • No.265 by 風人  2017-05-28 12:47:47 

男性と女性の書くヒロイン像、女心は異なると思う。
海堂尊先生の『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』は内容もだけど雰囲気がとても男性作家が書いてるとは思えないくらいに内容が繊細かつデリケート。
書き手の恋愛観もあると思うしそこに多少ながら憧憬も入るでしょう。
恋愛成就、失恋や別れにせよ書き方は千差万別。
又吉直樹氏の『火花』の物語中にあるとある女性の場面にせよそこにもなにかしら又吉さんの思いはある……はず。

  • No.266 by 風人  2017-05-28 15:52:52 

先人たちの知恵泉 邪馬台国編

本ではなくテレビ番組ですが、邪馬台国は誰かがつくった妄想?空想?
実は邪馬台国は存在してなかったという説。
ミステリーなら真犯人は存在してないみたいなオチ(苦笑)。
作家の石田衣良さんがきれいにまとめてた。

  • No.267 by 風人  2017-05-29 05:06:14 

邪馬台国に限らず謎やミステリー本は多くある。
タイタニック号、ノストラダムス、ダ・ヴィンチなど。
歴史はひとつのロマン。
作家さんがひとつのシリーズを確立してるのもフィクションのなかでの歴史の構築。
あえて謎をぼかす作家さんもいる。

  • No.268 by 風人  2017-05-29 08:34:45 

先週の『一回まわって知らない話』でしたっけ。
船越栄一郎さんと山村紅葉さんがゲストでしたが、サスペンスは警察でない人物が勝手に捜査する。
むかし赤川次郎作品などそこそこ読んだけどそんなパターンが多々ある。
『三毛猫ホームズ』シリーズなど。
海堂尊作品はちゃんと警察側に加納警視正と玉村警部補をかまえているけど白鳥さんと田口先生が一部捜査を担うことになる。
『玉村警部補の災難』に収録されている物語には現代のミステリーに警鐘を鳴らしているメタフィクション的なくだりがあった。
だけど二時間ドラマの減少はサスペンスドラマの減少にそのまま比例する。
だからというわけでもないが私は海堂尊作品を読むようになった。
年末のTBSのサスペンス、又吉直樹さんと樹木希林さんがストーリーテラーを務める番組は好き。
今年も放送してくれるでしょうか。

  • No.269 by 風人  2017-06-01 05:41:15 

代書屋ツバキ文具店

今週が最終回みたいだけどようやくダビングしている。
代書屋という職業があるんですね。
その人の代わりになってその人の気持ちになって手紙を書いて出すという職業。
由緒ある職業らしいです。古くはお殿様など高貴な身分の方たちから依頼されて気持ちになって書かれてたよう。

  • No.270 by 風人  2017-06-01 08:39:32 

代書屋ツバキ文具店

代書することで読む人が気持ちがよくなればそうならない人もいる。
人とのコミュニケーションがむかしも現代もむずかしいのは変わらないのかもしれない。

  • No.271 by 風人  2017-06-01 08:55:44 

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に

こちらも久しぶりに読み直しているけど戦時中の記録を調べるのは至難の業。
上官は戦争中に亡くなっており主人公のかつての同僚たちは当初は消息不明。
弁護士は記憶と記録の誤差をなくなさなくてはならないのもある。

  • No.272 by 風人  2017-06-01 15:08:37 

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に

戦争がいかに軍人にも心の傷を残すかということ。
戦時中は時代を進めることに前向きで死さえ恐れない気持ちになり得たものがあれば失うものもある。
パイロット、整備兵にも等しく心に傷を残す。

  • No.273 by 風人  2017-06-02 15:40:47 

中途半端な微熱。
夏の始めはここ数年は中途半端に風邪を引く。
読書もこういう時はつらい。

  • No.274 by 風人  2017-06-03 11:09:39 

ティターンズの旗の下に

カール・マツバラは自らは公式に亡くなったことを偽装しながら弁護士のもとにあらわれるのは至難かつ勇気がいること。
もっとも戦時中のエリアルドも本気でなくとも「味方を撃つ」発言は軍人としては由々しき問題。
戦時中のティターンズへの評価が羨望と妬みの両方があるにしてもエリアルドの発言も見方によればティターンズの増長と受け取られかねないし危うい行動。
さいわい彼の上官が合流後に修正し皆に示してることで若干のわだかまりは消えてると思われる。
軍人はむずかしい職業。

  • No.275 by 風人  2017-06-09 05:56:03 

代書屋ツバキ文具店

原作小説は知らないけどドラマは綺麗にまとまってた。
代書屋という本人の代わりに手紙を書いて相手に出すという職業。
またヒロインの亡き祖母がいかにヒロインを思っていたかという泣ける展開。
祖母と孫という世代のちがいや手紙という相手に気持ちをいかに伝えるという文化。
全八回を通していかに文章や表現のなかで依頼人や依頼人の出来事を通して手紙にしたたためる作業。
ヒロインはドラマでは上地雄輔さん演じる男性とは結ばれないまま物語は終わった。ざっと見てたけど多部未華子さん演じるヒロインが結ばれるという雰囲気ではなかった。

  • No.276 by 風人  2017-06-09 08:37:01 

ハッピーエンドな終わり方がはたして人物たちにとってしあわせな終わり方かどうかというのもある。
物語の始まりも終わらせ方も無数にある。
小説版『ゲゲゲの鬼太郎』は人間と妖怪の在り方を考えさせながらも人間と妖怪の存在が互いに近くもあり遠くにもあるという。
小説版『鬼太郎』は人間が罪を犯した間違いが人間の側にもあるきびしい現実は漫画版『鬼太郎』にも通じる。漫画版『鬼太郎』はあんがい読むと人間の側がいかに悪いことをしてその代償が命そのものだったりと内容がかなりキツかったと思う。
おそらく小説がそういう内容になってるのもむかしの『鬼太郎』らしさが忘れられているからではないでしょうか。
『三丁目の夕日』の小説などでもオムニバスではあるけどひとつひとつの内容が丁寧。若干の美化が人物たちのなかでされていてもあらためて向き合う時には現実がそこにある。
小説はフィクションではあるが人物や物語の向こう側に“現実がある”。

  • No.277 by 風人  2017-06-09 14:57:41 

小説『パトレイバー THE next generation』。
冒頭とてつもなく悲惨な状況から始まる。
かつてのシリーズを経て没個性な二代目を経て現在に至る。
しかもレイバー大隊の構想が消えてしまい残ったのは埋め立て地とイングラムたちレイバー(およびキャリアや指揮車)だけという。
華やかかりし時代が過ぎ去ったという冷たい現実が現主人公たちの塩原たちの目の前にあるという。
『三丁目の夕日』の高度経済成長時代やバブル時代でさえ遠く感じる現実を突きつけるなぁ……という感じ。
『パトレイバー』自体が活躍してた90年代さえ現在の時代からいえば幻にひとしいかもしれない。
しかし押井守氏の構想なおかつそれを表現している著者山邑圭氏みごとかも……。
映画なら映像や音楽などで表現できるが小説は文章表現でそれを読者に伝えないとならない。
まさに時代からも残された埋め立て地いや特車二課第二小隊を表現しないとならない。

  • No.278 by 風人  2017-06-09 15:08:57 

小隊『パトレイバー THE next generation』。
かつての主人公篠原遊馬と泉野明はおさまるところにおさまったんだ……。
とはいえこのふたりが平凡な家庭におさまるとは……。
うん、ふつうに想像できない感じ(苦笑)。
シリーズ通して遊馬と野明は友達や同僚以上恋人未満の関係にしか思えない。
まあ劇場版二作目で大人の関係を認識し自覚しあらためての“出逢い”を経たから柘植の起こした“戦争”後につまりは戦後に何かあったとしかるべきでしょう……。
おそらくあの後にも押井作品同様のごたごたがあったのは想像に難くないけど……。
野明は平成『ウルトラセブン』の平凡に一家庭を築いたアンヌになっちゃったんだ……。
う〜ん、やっぱり想像できない。

  • No.279 by 風人  2017-06-09 18:21:41 

小説『パトレイバー THE next generation』で塩原の夢のなかで彼に劣化コピーと言った男はおそらく(夢のなかの)遊馬でしょう。
特車二課の埋め立て地にかつての初代の残り香そしてなにひとつ伝説さえ残せなかった二代目。
あの埋め立て地になにが残ったのか。少々考えさせられる物語作りしてる雰囲気。
かつての香貫花・クランシーを彷彿させながらもいささか真逆な感じのカーシャ。しかもアメリカではなくロシアからの出向というのも時代の流れを感じさせる。
実写映画版『パトレイバー』小説はいささか時代の流れしか感じない。
活気に満ち溢れ予算を食っていた『金食い虫』たるかつての特車二課のなれの果てしか塩原たちにはないのか?
華やかかりしレイバーが時代からも消えかかっているのか。
読むたびに『三丁目の夕日』とはただただ真逆。
日本人が遺したものを塩原たち現役特車隊員たちを通して見せられている感じ……。
う〜ん……。

  • No.280 by 風人  2017-06-10 05:34:49 

小説『パトレイバー THE next generation』において初代の野明や遊馬たちは“正義の味方”としてレジェンド(伝説)になってるのが塩原たち現役隊員には羨望もあり妬ましくもありなんでしょうね。
初代隊員たちのようにお気楽にはできないしかといって二代目ほどに没個性でもなく中途半端に生きることを余儀なくされた世代。
だけど小説一巻を読んだ限りは“負の遺産”なるもの。
これて現役隊長である後藤田隊長をシゲさんは指してたみたいだけど物語を読んだ限りは特車二課そのものを指してると思う。
そもそも特車二課が存続していられる理由が不明すぎる。
なぞ。

  • No.281 by 風人  2017-06-11 05:22:29 

小説『パトレイバー THE next generation』でイベントのために駆り出される現第二小隊。
しかしボロがきたイングラム二機は立っているのもやっと。
なおかつレイバーにとって立つ、歩行運動は最大限にパワーを発揮している状態かつ不安定な状態であると説明するシゲさんと整備員たち。
あらためて説明されるロボットの二足歩行や直立がいかに不安定かということが伝わる。
埋め立て地や特車二課がどういう意味を持つかというのも物語のテーマでしょうか。

  • No.282 by 風人  2017-06-11 12:54:18 

オトナの片想い

オトナの恋愛アンソロジー集。気になるから購入したけどやや大人な雰囲気の物語。
だけど帯が『実らないほうが甘美な恋もある』て勇気いりませんかね。
大人向けの小説をまだそんなに多くは読んでないけど恋愛にせよ社会経験にせよ成功だけが必ずしもハッピーエンドでないことに気づく。
通常ドラマとおんなじ。失恋しつ傷ついて何かしら得るものがあるのとおなじ。
ハッピーエンドだけが必ずしもベストエンディングではないということ。

  • No.283 by 風人  2017-06-11 15:02:27 

ハルキ文庫

はじめて読んだのはアニメのノベライズの『ブレンパワード』次いで富野由悠季氏の『∀(ターンA)の癒し』。
ここからしばらく間が空いて『お遍路ガールズ』そして『オトナの片想い』。
たいしてそんなにまだハルキ文庫自体は少ない。
だけど手持ちにあるハルキ文庫のシリーズざっと挙げたけどある種の独特感はある感じ。
『お遍路ガールズ』が独特というのもあったしこの本自体が若い女性向けというのもある。
出版社や独自のシリーズなどがある作品は一風変わっているのかもしれない。
これもまた本のひとつの読み方やたのしみ方エトセトラ。

それにしては今年は年明けからよく読む。まあ読めてないシリーズもあるけど。

  • No.284 by 風人  2017-06-12 08:45:24 

小説 機動戦士ガンダム0083

あらためて読むとたしかにウラキたちアルビオン隊は主人公にも関わらずガンダムは奪われる、デラーズ・フリートにコンペイ島は襲撃される挙げ句にはコロニー落としは遂行される。
だけど物語の主人公としては正しい姿。
腐った連邦軍のなかにあって全うに正義をおこなおうとする者たちとして書かれている。
ただ皮肉なことに勝利の女神は崇高な理念のもとのデラーズ・フリートに運命は味方してしまったこと。
かといってデラーズやガトーとて活動を再開するまでの数年で失ったものは人的資源だけでなく多くいろいろはかれないものは失ったと思う。
物語のなかで真っ先にそれに気づいたのはシーマ・ガラハウと彼女の一派。
一年戦争で艱難辛苦をいやというほど味わったからこそここぞという時に裏切り連邦あるいは後にティターンズとなる者たちに恩を着せて生き延びたかったと思う。
ウラキやキースは一年戦争後に連邦軍に入った若者だから戦争そのものを知らない世代。だけどデラーズ紛争という戦争を経験したことで“戦争”の在り方を考えたんじゃないでしょうか。
ガトーやバニングを見てきて戦後の裁判を経験してきていちおう連邦軍に復帰して軍人というむずかしい生き方。
『第08MS小隊』のサンダース、彼もまた一年戦争後に軍に数少ない残った人物。もちろんウラキやキースとは生き方はちがうけど。
『ADVANCE Ζ』の主人公もまた軍に残る生き方を選択している。
軍人が軍に残る生き方はおそらく軍人にしかわからいと思う。

  • No.285 by 風人  2017-06-12 09:53:50 

ADVANCE Ζを読んで思うのはガブリエル・ゾラたちジオン軍人の気持ち。
ハイザックを見て連邦がザクを使う気持ちに憤る。これ日本人にしたら外人が零戦に乗って向かってくるのと同じ気持ち。
漫画『紫電改のタカ』で主人公のライバルが主人公と戦うために島に残された紫電を奪ってやってくるが彼は仲間と戦うことなく追いかけ回される目に遭う場面はあったが実際の戦争だと複雑。
ガブリエル・ゾラは最後に主人公エリアルドを救うために裁判に現れるのは勇気いると思う。
何か間違えば命を失う危険があるわけだから。
ただ戦後にティターンズがガンダムを開発していた経緯を歴史から抹消したいというのもわからなくもない。
軍というのは嫌な歴史は歴史から抹消させたいだろうしマスコミは躍起になる。
だけど当事者は見過ごせない事態に放り込まれる。
どんな小説や物語も立場によって異なる。
正しい正しくないはまた別にして。

  • No.286 by 風人  2017-06-12 12:20:28 

オトナの片想い

ちらっと読んだけどカレーにまつわる男女の物語あったがおもしろかった。
互いの家を行き来してる時は気にならなかったのにちょっとしたカレーの好みや作り方で男女が会話しソファで顔を見る。
カレーのお肉が牛か豚かみたいな話が物語にあったけどたぶんこれは生まれ育った地方のちがいではないかな。
短編ではあるがおもしろかった。

  • No.287 by 風人  2017-06-14 06:13:39 

横手美智子氏の小説は『パトレイバー』しか読んでない。
これはノベライズから読む傾向があるから。
だけどググると横手美智子さんいろいろな作品書かれてますね。
『パトレイバー』の小説のあとがきだったかな。
伊藤和典氏の弟子にいちおうあたるらしくその縁から『パトレイバー』の脚本を書くようになりデビュー。
富士見ファンタジア文庫の『パトレイバー』のあとがきにもいろいろ書かれてあった。

  • No.288 by 風人  2017-06-14 15:30:53 

オトナの片思い

バングラデシュにテレビ撮影にいくヒロインたちの物語。
とてもじゃないがバングラデシュみたいな暑い国に私は住めないなorz。
料理などは美味しそうに書かれてましたけどむかしながらの風習や習慣がある国。
親や家が決めた結婚相手と結婚する十代の少女を見つめるヒロインたち。
日本は恋愛や結婚が自由な国と実感する彼女たち。
ちょっと考えさせられた一編。

  • No.289 by 風人  2017-06-15 06:11:38 

若い時分には読まなかったジャンルを少しずつではあるけど読んでるのは潜在的や内面にある程度の変化があるからでしょう。
意識するしないに関わらず。
興味ある本はとりあえず手に取っておきたい。
『オトナの片思い』みたいはなかなか現実にありえなさそうだけど女性は好きそうな本。
女性向けの本は独特な雰囲気ある。

  • No.290 by 風人  2017-06-15 13:41:13 

小説『パトレイバー THE next generation』においてレイバーが衰退した理由。
一巻後半でシゲさんと塩原で語られてるが無人機が敵地に飛び向かうなか人を乗せる意味がある云々。
だけど『パトレイバー』がアニメや漫画で全盛していた当時とはまた違うし現実の技術の凄まじいほどの進歩もある。
有人ロボットつまりはレイバーに如何なる夢があり現実とズレがあるのか。
小説一巻においては後藤田隊長の責任があってかは詳しくは不明ながらとりあえずの活躍を塩原と明はできた。さいわいにして人命を助けられた。
だけどパトレイバーが存在もしくは存続する理由が如何なるものか。
たんに旧第二小隊の面々や後藤隊長南雲隊長の思い出や思いなのか……。
後藤田隊長が後藤隊長(ややこしい)同様に一見、昼行灯ながら疎ましく思われてるであろう本庁上層部や警備部などにあの手この手の駆け引きをしている。
負の遺産なるもの自体は特車二課そのものと思えるが実態は不明。
後藤田隊長とシゲさんの関係も物語に尾を引いている。
なぞ。

  • No.291 by 風人  2017-06-15 21:00:38 

小説『パトレイバー THE next generation』において無人機が導入され有人レイバーが廃れ不要とされる。
先ほどの池上彰さんの番組とふしぎと合致する。
無人機やドローンの導入が有人の機械を不要とする。
だけど小説のなかではイングラムはボロくなりながらも何とか稼働している。
それは押井守氏のロマンなのか夢なのか……。
まだ一巻しか読んでないからなんとも感想は言いにくい。
だけどパトレイバーを動かし活躍したことに塩原や明は何らかの満足感を得る。
これが後の物語にどうつながるのか。

  • No.292 by 風人  2017-06-16 05:28:49 

野際陽子さん亡くなられました。
ドラマTRICKシリーズでは仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子の母親役で時にしたたかにしながらも娘を心配するお母さんという感じでした。
ご冥福をお祈りいたします。

  • No.293 by 風人  2017-06-16 10:25:41 

ラジオでAIが小説を書けたり一次選考は通るとか言ってたけど機械が人間を越えれるかは疑問。
人間はひとりひとり体験や経験の受け取り方や表現のちがいが千差万別。
名作もあれば隠れた名作佳作もあると私は思う。
ここ数年は読んだことないジャンルを少しずつ読んでるからなんとなくわかるけど書き手の感性や半生を反映している。表現力ももちろんあると思うが。
機械やAIが果たして人間の半生や一生をデータとして蓄積や思考してどこまで表現できるか疑問。
無数にある表現力のなかでAIがこれが適してる表現や文章が果たしてほんとに感動や感激をもたらすか……。
また実際の作家さんは取材したり現地での経験あるいは自宅や仕事場に戻ってからまた取材内容を精査したりあらためたりしてると思う。
機械がそこまでできるかあるいはできるにしてもそれはデータの精査ではないのではと思う。
人間ほどに複雑な心理や内面描写ができるのか。
人間は間違えたり失敗した経験を創作表現していくことでモノを書けると思う。機械が失敗や間違えた経験をどう受け取るかにもよる。

  • No.294 by 風人  2017-06-16 10:58:53 

朝日ソノラマ文庫の横山光輝氏の『マーズ』の小説を読み直しているがひとつ疑問。
もし自衛隊がタイタンを破壊できないままならタイタンはそのまま島のまわりを周回し活動してただけだろうか。
人類がタイタンを破壊できないほどと判断されたらタイタンは自然停止したのか。
『マーズ』の小説ではマーズと監視者、神体を送り込んだ異星人はかなり臆病かつ地球人に恐怖をあった存在として書かれているからいささか疑問が残るところ……。

  • No.295 by 風人  2017-06-18 15:51:34 

小説 機動戦士ガンダム0083(上)

冒頭は宇宙世紀初代ガンダムシリーズのナレーションが文面化されア・バオア・クーの最後の戦いを挑むガトーが書かれカリウスと共にグワデンに着艦するがデラーズにより最後の出撃を阻まれ説得される。
一年戦争の終結のみを端的に表現しながらもデラーズやガトーたちが闇に潜伏しジオン軍人たちが密かに闘志を燃やしていることを綴る。
小説においても実質的な主役側はデラーズ・フリート側にあることを暗に示している。
一方では一年戦争から三年が過ぎても戦争の残痕が残るのをオーストラリア大陸がコロニー落としによりシドニーが海底にあること、そして新型MSの評価試験のために航行するアルビオン。
オーストラリアの大地で訓練をするバニングや主人公たる若きウラキやキース。
だけどトリントン基地が核貯蔵施設にも関わらず平和**している軍とこちらも端的に表現している。
デラーズ・フリートを名乗りガンダム2号機を奪うガトー、初の実戦経験となるウラキやキース。
先輩パイロットの死を聞かされるウラキたちは愕然としながら軍人ということをわずかに少しずつ実感していく。
物語はやや駆け足なところはあるけど短い表現のなかで戦争を表現している。
山口宏氏の表現が戦争シミュレーション的なところもあると思う。

  • No.296 by 風人  2017-06-18 19:57:44 

小説 機動戦士ガンダム0083(上)

オーストラリアトリントン基地からの戦いはガトーと2号機を逃し初戦敗北。
戦果と言えるのはごくわずか。
コーウェン中将とシナプス大佐の会話が後々を顕しているようでちょっとたまらない。
軍隊や軍人が抱える矛盾を抱えながら基地に帰還したウラキは亡き先輩パイロットふたりの遺品整理をすることで辛く悩む。
かたやガトーはまんまと逃げ潜水艦のなかで自分を逃がすために散った者たちを思う。
この時点においてはウラキやキースは軍人としての自覚はまだまだ欠けるところは多々あるものの任務を果たせなかったことの戸惑いや葛藤がわずかに見られる。
ガトーにしてもアフリカキンバライド基地のHLVが使えるかを懸念する。
小説においては早くからガトーとニナの関係はそれとなく示唆されている。

  • No.297 by 風人  2017-06-19 03:54:46 

小説 横山光輝氏の『マーズ』。
この作品で興味深いのはマーズが記憶を失っているところからコミュニケーションを取るということから始まる。
なぜマーズを記憶喪失からはじめたのか。
小説のあとがきによると『アルジャーノンに花束を』からヒントを得たらしいが亡き横山光輝氏がそれを意識したとは考えにくいと思う。
物語として考えたらゼロから何もないところからスタートしている。
とりあえずロボット=タイタンを破壊した事実と新沖ノ鳥島が火山により誕生した事実、そこにいたマーズという少年。
地球人側は当初の時点では監視者と神体の存在は知らない。
この情報が皆無というのも恐ろしい話。
小説版ではOVA製作当時の現代ではあるけどマーズと監視者たちの動きとは別に世界情勢がその都度、玲子たち自衛隊に入ってきて不安定な世界を煽る。

  • No.298 by 風人  2017-06-19 05:08:18 

風邪が治ってきてひさしぶりに四時五時に起きれた。
再読することで読む力を鍛えないとあたまに入らない。
まだちょっと身体に風邪の負担がある。読書はとりあえずはできる。

  • No.299 by 風人  2017-06-19 14:55:15 

朝日ソノラマ文庫 原作横山光輝 マーズ

原作からOVAへの改変の際に玲子と春美は最後までマーズにつきあう形だったんでしょう。
原作漫画は詳しくはないが春美は途中から出てこなくなる。
だけど小説においてはマーズと共に殺される時まで最後まで共にいる。
このラストのくだりは感動的な反面、日本のくだらない政治を守るためにマーズが死ぬことにより地球が真夏のほんの一瞬で砕け散るあっけなさ……。
人間のエゴと言ってしまえばそうなのだろうけどあまりにあっけない。
地球を守るために玲子や春美、自衛隊やアメリカ軍そしてマーズが守ろうとしているのにラストはあっという間に裏切る。
小説ではマーズは最後まで全人類は信じられなくても春美や玲子を信じる自分を信じて死んでいく。
だけどマーズや監視者、神体を送り込んだ宇宙人はガイアー以外にも爆弾を監視者が持っていた置き時計にも仕掛けていた。周到さであり彼らの臆病さ……。

  • No.300 by 風人  2017-06-19 15:29:36 

小説『四万十川』というのを見かけたが買うのに躊躇いあった。
まだまだ読みなれない本は手にするのに躊躇いがあるということ。
ググればある程度レビューやブログを書いてる方もいるから参考程度にはなる。

  • No.301 by 風人  2017-06-20 16:09:38 

まだまだ積んでる本もあるが読みたい本もある。
だけど絶版になってる本は見つけにくい。
それでも例年よりはさらに読んでる。

  • No.302 by 風人  2017-06-21 05:42:17 

100分で名著はともかく知恵泉は作家を取り上げるの少ない。
100分で名著は視聴者が著書を読んでなくても番組の流れである程度わかりやすく紹介してる。
伊集院光さん司会者も必ずしもその著書を読んでるわけではないから視聴者目線。

  • No.303 by 風人  2017-06-21 10:42:38 

小説 機動戦士ガンダム0083

下巻 終章『濁流』においてアナハイムエレクトロニクスのオサリバン常務の自殺が綴られている。
しかし誰が彼を殺したか。作品内のひとつの謎。
考えられるのは地球圏に残ったデラーズ・フリートかシーマと繋がりあった者の手による殺人。
しかしここでもうひとり忘れてはいけない人物がひとり。
デラーズ・フリートがコロニーを奪取しフォン・ブラウンに向かった際にオサリバン常務の側にいた男がひとり。
小説内では専務とされる人物。
この人物はシーマとオサリバン常務の繋がりを知っていたと思われる。
デラーズ紛争後に何らかの形で司法や警察の捜査の手がまわりまわってアナハイムエレクトロニクスにもおよびオサリバン常務に(何らかの)疑いがかかり専務は証拠隠滅や捜査の手がおよばないように彼を殺したのではないだろうか?
デラーズ・フリートやシーマの息のかかった者が犯すよりは理屈が合いそうと思う。
連邦軍の司法の捜査の手が何らかの形でアナハイムエレクトロニクスにあったとは考えられる。
司法や警察など無能であったとは考えにくい。
『ADVANCE OF Ζ』でもよき司法や弁護士がいたから捜査の手が甘くないことが理解できる。
オサリバン常務を実は殺したのは専務ではないか?アナハイムに疑いがかかるのを恐れ疑惑がオサリバンに向けられた。
それにより自殺を偽装された殺人?
アナハイムが企業を守るためにひとひとり殺すか否かはそこに踏み込んだら企業の闇に踏み込むし憶測の域でしかない。

  • No.304 by 風人  2017-06-22 05:52:32 

朝日ソノラマ 横山光輝原作 マーズ

漫画原作のマーズをOVA製作当時の現代におきながらマーズ、ガイアー、監視者、神体、自衛隊、アメリカ軍そしてヒロイン春美や玲子、大垣や原口などをメインに書きながら地球爆破の時が刻一刻と迫る作品。
なんというか現在の政治家に読んでもらいたい本。
この小説版では漫画版とは改変され日本の政治家の汚職を皆が戦っているなかもみ消そうとして春美と玲子そしてマーズは最後に殺される。
しかし大垣たちが異星人が残した解読書がすべて明かされないままマーズを殺したことにより彼が死ぬことにより監視者たちが持っていた置き時計にもガイアーと同じ爆弾が残されていたことによりあっけなく地球は爆発しなくなる。
漫画だと市民感情が爆発し不信がマーズに向けられことでマーズが地球爆破を決意するが小説では最後まで全人類は信じられなくても春美や玲子のいる地球を爆破しないとマーズは自らを信じて死んでいく。
だけどマーズや監視者たちを派遣した異星人はよほど臆病かつ周到だったのかさらに念入りだった……というのがこわい。
小説版では助かったという安堵感は全体的に少ない。
自衛隊やアメリカ軍が戦っているなか汚職を隠す政治家の醜態。
ある意味最後までマーズを裏切る悪い地球人とも取れる。
果たしてそんな地球人が外宇宙に進出した時に異星人に信じられる対象かと取れるラスト……。

  • No.305 by 風人  2017-06-22 17:03:40 

ブックオフで今回初めてポイントを使った。
けっこう長く買ってるとポイント貯まる。
高いモノを買うときはポイントの割合でそこそこ安くなる。
お目当ての本はなかったので購入したのはCD。

  • No.306 by 風人  2017-06-23 14:27:16 

朝日ソノラマ文庫 横山光輝原作 マーズ

この作品がよくできているのは政府や自衛隊を主にしたシミュレーションというところ。
おそらく原作漫画は世界情勢に触れられてはなかったと思うけど小説はエジプト、中東、北朝鮮などの情勢が逐一物語の主人公たちに伝わる。
マーズやガイアーを守らなければならないと同時に監視人と神体に対応しながら世界情勢の均衡を保たないとならない。
秋の島新島、作品ではニケと神体により破壊され異星人からのデータを残り三十頁というところで破壊されてしまう。
だけどもし早くに自衛隊やアメリカ軍が島を守るために防衛しても同じ結果だった可能性はある。
また島が誕生したばかりで火山活動により不安定になることもあったと思う。
だけど物語後半になってようやくマーズ、ガイアー、監視人、神体を送り込んだ異星人の真意が明らかになる。
果たして未来に地球人が外宇宙に進出した時に異星人と友好的になれるか否かのコンタクト。
マーズが記憶を欠落してるのもまた小説においてははポイント。
これがラストへの鍵になる。

  • No.307 by 風人  2017-06-23 16:39:42 

羽田圭介さん。
いろいろなバラエティ番組に出演されてるけど神ギ問で自分の作品の一節から国語テストをして何点取れるかやってるんだ。
作家さんは書いてるとは真剣に夢中と思うし多少の誤字脱字はあると思う。それは編集者が添削してあと作品の微妙な表現や調整してるから作家さんが点数が取れるかどうか……。
羽田圭介さんはパソコンで書きながら運動したりなどテレビで取り上げられてたと思う。
また去年の夏には一度に複数作品書いてたともあった。
そんななかでいくら自分の作品で国語テストをしてよき点数が取れるか疑問。

  • No.308 by 風人  2017-06-23 16:48:10 

羽田圭介さん。
五十点中四十ニ点なら高得点。
国語は理解力が必要な教科。小説は何度も読んで繰り返したり間を置いて読むとまた感想や気持ちがその都度ちがう。
読むたびに視点や気持ちが変わる。

  • No.309 by 風人  2017-06-24 06:28:28 

小説 横山光輝原作『マーズ』。
マーズは本編では記憶が欠落してるがもし記憶があった状態ならいかなる人格だったか。
監視人六人はとかくマーズに決断を促すように向かってくる。物語ではマーズが地球爆破をするだろうと彼らは決めつけている。
もしマーズが記憶喪失でない状態だとしてもコンタクトをして本編のように物語は進んだと思う。
ある程度秋の島新島の情報が早く入った可能性はあるかもしれないが憶測の域。
仮に状況を早く飲み込めても対応如何による。
小説では大垣によるスーパーコンピューターによる解析である程度は島にあった水晶体により異星人の意図が明らかになる。
異星人本体や監視人とはコミュニケーションが取れないのも致命的。
『マーズ』は後手後手によるコミュニケーションしか取れない。監視人もFBIなどの追跡をまぬがれる。
もしマーズが記憶のあった状態ならある程度はいくぶんスムーズに進み異星人の意図が読み取れたとは思う。
だけどそれでも地球爆破が実際まぬがれたかは疑問。
愚かな人間はどこにでもいて過ちをおかす。
小説のラストを読むとそう思ってしまう。

  • No.310 by 風人  2017-06-24 16:28:43 

水木しげるさん関連の書籍は現在三冊。
はじめに買ったのは『ゲゲゲの女房』次に手にしたのは『水木サンの幸福論』、あとは実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』ノベライズ。
水木しげるさんみたいな生き方は現代には難しい生き方。
だけど人生焦っても仕方がない時はあるしいい時いやな時は日常にいつもあるもの。
なにかに守られて生きているという実感はなんとなくふしぎとある。
いまの時代は豊かになりすぎなところもある。それで日本みたいな社会だと妖怪や精霊などは生きにくいかもしれない。
水木しげるさん関連の本を手にするまでは妖怪モノを若干忘れてたところは素直にある。

  • No.311 by 風人  2017-06-24 20:42:30 

犬夜叉

調べたら小説あるみたいですね。つい最近に手にいれた八神ひろきさん『DEAR BOYS』の小説を書かれた金春智子さんが書かれているみたい。
偶然ググると思わぬ本が見つかる。
犬夜叉の小説とりあえず記憶に留めておこう。

  • No.312 by 風人  2017-06-25 11:06:23 

『宇宙戦艦ヤマト』や『六神合体ゴッドマーズ』に関われた藤川圭介氏が提示した博愛が七十年代や八十年代はおおらかで許された時代。
『ゴッドマーズ』への改変を生前の横山光輝先生が許された姿勢にもあらわれている。
だけど現実『ゴッドマーズ』のもとになった『マーズ』の方に近づいている感じする。
『マーズ』の世界情勢の不安定、アメリカと日本の共同歩調、汚職や国連への加入を企む政治家。
小説『マーズ』を読むと直接の舞台にはなってないにせよ中東や北朝鮮などの情勢が政府に入る。
またマスコミもガイアーや神体の存在に気づくが物語には深く関わらない。もしかしたら物語に書かれないところで名も知らないジャーナリストが物事の真実に近づいたかもしれない。
注意報や警報などがテロップに流れた時にそれが信じれるか。
そして人口のいなくなった都心。
リアルに考えたら小説『マーズ』で行われてることが日本政府とアメリカのみで秘匿に行われてるのを現実に置き換えたらこれもまたこわい。
どの世界でも裏で暗躍する人物はいると思う。

  • No.313 by 風人  2017-06-26 05:29:15 

『水木サンの幸福論』『ゲゲゲの女房』を読むと若干水木しげるさんと武良布枝さんの視点や感情などのちがいはあるけどドラマ『ゲゲゲの女房』とほぼ同じ。ドラマは脚色あったと思うけど。
漫画家とその妻であるが貧乏で食べれない日々もあったが仲睦まじいのが伝わる。
水木しげるさんが『鬼太郎』や『悪魔くん』などの作品を通しながら妖怪を愛してたのもわかるし戦争の悲惨な体験や南方での部族や自然と触れ合ったことが妖怪作家につながったんでしょう。
奥さんの布枝さんもはじめは貧乏暮らしで驚きや戸惑うことははありケンカすることもあるけど少しずつ受け入れていく。

  • No.314 by 風人  2017-06-27 15:24:30 

本や書籍ではないが短歌や俳句の番組を見てると日本語の美しさが伝わる。
小説や物語にもそういうところは見受けられる時がたまにある。
海堂尊先生の『イノセント・ゲリラの祝祭』の東京の灯りの描写は実によかった。

  • No.315 by 風人  2017-06-28 09:26:59 

水木しげるさん関連の本を読むといまの時代は妖怪、精霊、もののけなどが生きづらい時代なんだと思う。
科学文明と相反する。皮肉にもテレビによりアニメや実写化されたことで水木しげる作品は広く世に知られる。
21世紀になってからは飛躍的に社会が進んで妖怪は暗闇が少ない。
妖怪を信じられないというのもかなしいこと。
いないわけではなく見えないだけと思う。だけど現代はなかなか妖怪や精霊の存在は感じにくい社会。
見方を変えたら人間がきたないことや汚職、犯罪などのひとの心の内に棲んでる可能性もあると思う。
自然のなかに棲めなくなったぶん人間の心の内にいるとしたら妖怪やお化けのしわざかもしれない。
水木しげるさんは戦争に行ってた方。戦争は人間が起こしたものだけど戦争により自然や原住民の生活を破壊したのもまた人間。
たぶん現代の人たちが見えないものを見た方なんでしょうね。

  • No.316 by 風人  2017-06-28 12:58:22 

朝ドラひよっこ
時代的には小説『三丁目の夕日』のオリンピック前後を経て高度経済成長期にいたる。
水木しげるさんの著書も貧乏時代を経て貸本漫画時代が徐々に廃れながら紆余曲折あって『テレビくん』があって『悪魔くん』『ゲゲゲの鬼太郎』がある。
豊かになる反面、時代によっては(一時的に)忘れられるものや存在がある。
昭和の時代はおおらかだけど目に見えない混沌としたものもまたある。
昭和時代はある意味よかったと思えるのは私が歳を感じてるからかな?
嫌な思い出は時が変われば人生経験にもなる。

  • No.317 by 風人  2017-06-29 08:55:36 

妖怪は見えなくなっただけ(もとから見えないけど)。
だけど自民党議員の失言や暴言、ひととなりを見てるとひとの上に立てる人物たちか疑問視。
『桜宮サーガ』シリーズにおいては高階病院長はタヌキだのなんだの田口先生をはじめいろいろな人物から親しみとやっかみなど込めながら揶揄されている。
だけど東城医大を守りたいさらに少し広げていえば桜宮市から東城医大を無くしたくないという個人的にも病院長としてもある人物。
たしかに組織を存続させる上ではある程度の内部バランスや黒崎教授による古い体質、沼田先生によるエシックスコミュニティの存在など病院内組織内にとっては必要悪な存在や人物は認めていると思う。
必ずしもワンマンにしてないのは『弾丸』においての白鳥さんの配慮によるが黒崎教授が病院長代行をつとめた際には頭を下げている。これは過去からの浅からぬ人間関係や因縁もあるだろう。
だけど互いにある程度認める認めたくないを越えた関係。
タヌキな病院長を陰から守り時に悪役(極端な悪役でないにせよ)になり組織内部を安定させる潤滑油であり歯止めをかけるブレーキ。
だけど現実においてはこういう頑固おやじや昔気質(カタギ)な人たちは減ったと思う。
黒崎教授がある種凄いのは自分の役割をいやいやわかり理解しながらも病院のために行えるところ。
田口先生たちの世代から憎まれ疎まれてもそれは組織の上に立った人物のなすべきこととして受け止めていると思う。

  • No.318 by 風人  2017-06-29 08:56:15 

妖怪は見えなくなっただけ(もとから見えないけど)。
だけど自民党議員の失言や暴言、ひととなりを見てるとひとの上に立てる人物たちか疑問視。
『桜宮サーガ』シリーズにおいては高階病院長はタヌキだのなんだの田口先生をはじめいろいろな人物から親しみとやっかみなど込めながら揶揄されている。
だけど東城医大を守りたいさらに少し広げていえば桜宮市から東城医大を無くしたくないという個人的にも病院長としてもある人物。
たしかに組織を存続させる上ではある程度の内部バランスや黒崎教授による古い体質、沼田先生によるエシックスコミュニティの存在など病院内組織内にとっては必要悪な存在や人物は認めていると思う。
必ずしもワンマンにしてないのは『弾丸』においての白鳥さんの配慮によるが黒崎教授が病院長代行をつとめた際には頭を下げている。これは過去からの浅からぬ人間関係や因縁もあるだろう。
だけど互いにある程度認める認めたくないを越えた関係。
タヌキな病院長を陰から守り時に悪役(極端な悪役でないにせよ)になり組織内部を安定させる潤滑油であり歯止めをかけるブレーキ。
だけど現実においてはこういう頑固おやじや昔気質(カタギ)な人たちは減ったと思う。
黒崎教授がある種凄いのは自分の役割をいやいやわかり理解しながらも病院のために行えるところ。
田口先生たちの世代から憎まれ疎まれてもそれは組織の上に立った人物のなすべきこととして受け止めていると思う。

  • No.319 by 風人  2017-07-07 06:35:41 

『パトレイバー THE next generation』の一巻を読むとなんとも皮肉な気持ち。
『パトレイバー』が世に出てきた時は90年代という80年代の名残が残りながらもロボットアニメが元気な時代。
なおかつ無人機械という発想はまだたいしてなかった時代。後に『ガンダムW』のモビルドールや『ガンダムX』のビットモビルスーツ、『パトレイバー』では無人のはずのレイバーが暴走するなどの件はあったけど。
『THE next generation』のレイバー=ロボットが見れる国。
無人機械は『パトレイバー』当時は少なかったと思う。『ガンダムF91』のバグもあったorz。
だけど現実を考えたら有人で人を乗せて危険なところに行かせるかと言ったら行かせない。
『パトレイバー』で水中用レイバーなどごく一部は無人で操縦者は船などから操縦するというのはあった。
有人機械を現実において今後必要とするかどうか。普通に考えたら。
一巻ではとりあえず塩原や明が活躍できたというのが彼らにとってよきファーストステップになるのか。
『THE next generation』の時代は現実もフィクションからも夢や希望がない時代。実際我々もそうなんだけど。
考えさせられる。

  • No.320 by 風人  2017-07-07 08:56:08 

『パトレイバー THE next generation』小説は全五巻。
三巻ではなかったんだ。
塩原や明たちはある意味いまの時代の若者たちを投影してる。

  • No.321 by 風人  2017-07-08 06:51:31 

小説『パトレイバー THE next ジェネレーション』たしかに初代隊員たちの野明や遊馬たちが活躍してた時代はレイバー全盛期。
だけど見方を変えればレイバー犯罪が横行してた時期。極論な表現でたとえればレイバー版『北斗の拳』。
レイバーで暴れまわる犯罪者やシャフト社の内海課長によるグリフォンなどによるレイバー同士の競いあいなど。内海課長たちは例外としても犯罪者が横行していたことにかわりない。
野明や遊馬たちが活躍できたのはそういう人たちがいる時代でもあった。現実に置き換えたら三億円強奪事件や浅間山荘事件でしょうか。
だけど『next generation』の時代にはレイバーは衰退の一途を辿りレイバー犯罪がほぼ存在しない。
どちらがよかったと考えたらかんたんに結論は出ない。一長一短が時代ごとにある。
ただ冒頭を読むと時代を考えるきっかけになる。

  • No.322 by 風人  2017-07-08 11:07:34 

小説『パトレイバー THE next generation』で野明や遊馬たち自身はおそらく自分たちを伝説やレジェンドとは思ってないでしょう。
映画ニ作目『TOKYO WAR』で彼らは一度特車二課を離れた際に埋め立て地の日々を懐かしく思い邂逅している。
同窓会で顔を揃え語り飲みあかしながらベイブリッジ爆撃に危機を感じ一警察官としてなにかを感じ後藤隊長と行動を共にした。
ただそれだけ。
初代も三代目もどこか警察官としてはあてはまってない印象はある。
明や塩原、太田原やカーシャも型にハマッてない。
ただどこかいつの世にもある現代の若者像。
腐りながらも芯や根っこは腐りまいとどこかでもうひとりの自分と向き合い悩み葛藤してる。
かつての野明たちだって活躍したぶん始末書はあたりまえ時には本庁やメーカーに頭を下げることもあっただろう。
それを考えたら初代と三代目との間にちがいはあるけど差があるとも思えない。
時代がレイバーを求めるか否かそしてその先に彼らが活躍すべき場があるかの問いかけ…かな。

  • No.323 by 風人  2017-07-08 15:22:07 

小説『パトレイバー THE next generation』二巻と三巻を購入。
二巻冒頭を読んだら何なのかと思ったら特車二課棟をファンタジーRPGに見立てた妄想かと思ったらまさかの夢オチ?(苦笑)。
こういうところのノリはやっぱり『パトレイバー』。
塩原や明たちも初代隊員の野明たちを(隔世遺伝的に)受け継いでいるのでは?と思わせる。
押井守さんのふざけたノリを著者の山村圭氏が再現してると思う。

  • No.324 by 風人  2017-07-08 20:35:50 

小説『パトレイバー THE next generation』ちゃんとパトレイバーしながらいちおう『エヴァ』と『鉄人28号』のオマージュ入れてる。
なんでロシアと日本のハーフ(?)のカーシャが「あんたバカ」と言えるのか(笑)、コンビニ強盗相手に遠隔操作でコントロールされるイングラム2号機はまんま鉄人28号(苦笑)。
コンビニを舞台にしたりカーシャがなぜ日本に来たことで悩んだりとかかつての『うる星やつら』や『パトレイバー』時代の演出を物語にしてる雰囲気。
榊先代班長の志を継ぐシゲさんはまんま『うる星やつら』のメガネさんであり『パトレイバー』のシゲさんのまんま。
三代目の小隊メンバーが少しずつ何かを踏みしめ痛みを感じバカやりながら大人になろう(?)としているのにシゲさんだけは特車二課のむかしのまんまに伝わる。
レイバー=ロボットが必要とされる時代が来るのかどうか考えさせられる(-_-;)。

  • No.325 by 風人  2017-07-09 08:03:22 

『密会 アムロとララァ』富野由悠季さん自身が『ガンダム』を書くとややアダルトな表現。
けど左遷されたシャアとララァの出会い、駆け足ながらアムロがガンダムに乗るきっかけなどアニメ版を補完するように書かれている。
ララァとアムロ視点。それにシャアという三人にしぼられている。
富野由悠季氏は『Vガンダム』を最後にガンダムの小説を書いてないみたいだから今後は書くことがあるのか。

  • No.326 by 風人  2017-07-09 09:43:41 

小説『パトレイバー THE next generation』を読むと基本は初代、三代目もやることは変わらない。
レイバー犯罪の有無が特車二課の存続に大きく関わる。
三巻を読むと特車二課を爆破しようとした犯人については前科なしで身元不明という不可解な人物。警視庁上層部が二課を潰そうとしてるらしいニュアンスが含まれてた。
シゲさんが後藤田さんに“後藤さんに似てきたな”という台詞はおもしろいところ。
何らかの形で初代後藤喜一から後藤田に二課を守れや守ってくれみたいな言伝てがあったのかとも思える。
二課にいる者でかつての特車二課を知る者たちはシゲさんたち整備班だけ。
彼らだけが特車二課を間近に見てきた者たち。
これもなにか意味あるように思える。生き字引。

  • No.327 by 風人  2017-07-09 11:45:22 

『密会 アムロとララァ』短くアニメ版ガンダムに沿いながらアムロ、ララァそしてシャアのそれぞれの視点で書かれている。
三人それぞれ生い立ちはちがいアムロやシャアにしても女性の好みか必ずしもララァではないがララァに惹かれている。
アムロは無自覚にララァに惹かれている描写は秀逸。
ニュータイプであることを自覚しないままニュータイプであるララァと接触したのが悲劇。
だけど現実として考えたらアムロはララァのことがもとで7年間連邦に監視下に置かれてしまう。
ララァはシャアを愛した時点で恋愛、だけどアムロは無自覚にララァに惹かれていた。

  • No.328 by 風人  2017-07-09 20:08:24 

『パトレイバー』シリーズの小説はふしぎな感じ。
富士見ファンタジア文庫版は主に横手美智子氏が書きながら初代第二小隊メンバーの過去を掘り下げたり時にコメディにいじりかたや『THE next generation』もレイバーという存在がほとんど忘れられている時代で塩原たちが希望を持てない若者たちとして書かれながら随所に活気あった時代の名残や昭和の雰囲気や匂いを感じさせる。
近未来というか近未来になってしまった時代を追い越したであろう時代なのに寂れた町や街が出てくる。
富士見ファンタジア文庫版と『THE next generation』は書き手はちがうけど人物はしっかり一冊一冊掘り下げられている。
昭和がむかしのモノになったのは『Always 三丁目の夕日』が大きかったと思う。
『三丁目の夕日』の小説を読むと日本人がよくも悪くも元気だった時代。
だけど『パトレイバー THE next generation』に少しながら昭和の匂いが残っている。

  • No.329 by 風人  2017-07-10 09:39:35 

小説『Always 三丁目の夕日』みたいに日本人が元気に前向きになれた時代もあれば『桜宮サーガ』シリーズの『ブラックペアン1988』みたいに昭和から平成になりバブルが弾けた時代があり2000年を経て時代に閉塞感がつきまとう小説『パトレイバー THE next generation』な時代が現実にある。
どの時代にもしあわせや不幸があるのはわかるし割りきれない点もあるがその時代を知っているのもある。
『三丁目の夕日』の時代はさすがにちがいますけど。
生まれてきた限りは時代は選べない。
関係ないけど同じ『THE next generation』と『TNG』とある『スター・トレック THE next generation』とパトレイバーはちがいすぎる(苦笑)。
とりあえずはいろいろな本を読むことで時代を見つめる目はそなわっただろうか。

  • No.330 by 風人  2017-07-10 14:25:30 

押井守さんこの人もググるとけっこう著書が出てくる。
『パトレイバー』だけではないですね。
『うる星やつら ビューティフルドリーマー』『パトレイバー2』など独特な世界観を持ってる。
『パトレイバー』にあるよくも悪くもいいかげんだけどいちおうの正義感は初代も三代目もあるように思える。
そんななかでドタバタが起きておもしろおかしく演出する奇妙な空間、世界や時間。
『パトレイバー』においては特車二課が正義の味方というのもひとつの価値観や思想と思う。
警察官として初代も三代目も型におさまってない。人間としてだらしなかったり一部破綻してても表面と内に秘めた内面が同時に存在してる。
『うる星やつら』の諸星あたるたちが学生としてめちゃくちゃにやりながらも彼らなりの価値観や倫理観があるみたいに。
あたるがラムちゃんを好きなのになかなか好きとたった一言が言えないみたいに……。
心の内のミクロと社会というマクロを同時に書いているように思える。

  • No.331 by 風人  2017-07-10 19:36:40 

小説『パトレイバー THE next generation』、埋め立て地特車二課にある負の遺産とはなんだろ?
とても特車二課に本庁が狙うような代物があるとは思えない。
だけど考えられるのは後藤前隊長が残したらしいということ。
パトレイバー98式イングラム、レイバーキャリア、指揮車、電算室のコンピューター、イングラムが使う銃火器類(人間が使う銃類も含めて)、あとは過去の出動や事件時の事件書類やレイバーの稼動データなど。
レイバーの稼動データについてはイングラムの開発企業である篠原重工も持っているはずでしょう。
初代隊員である野明たちが動かしては壊し直しては壊し犯罪者のレイバーたちと戦い無数に近いと言えるデータの蓄積はあるはず。
だけどレイバーがほとんどいない時代に稼動データが意味あるだろうか?
負の遺産について詳しいのは現在の隊長である後藤田と生き字引であるシゲさんだけのよう……。
あの埋め立て地に他に何があるという?
ちょっとした推理モノだ。

  • No.332 by 風人  2017-07-11 05:17:43 

小説『パトレイバー THE next generation』を読む時は無意識にアニメや漫画の『パトレイバー』を比べながら初代隊員の野明たちと三代目隊員の明たちを比べながら思い浮かべてしまう。
おそらくそれも押井守氏の狙いのように思われる。
明たち登場人物たちが過去の栄光や伝説と比べてしまうようにかつての『パトレイバー』を知る読者もまた比べてしまう。
時代が異なりレイバーがほとんど必要とされなくなりながら特車二課は存在しながらもやってることは基本かわらない。
埋め立て地の二課でだらだらしながらバカやってなんとかやる気出そうとしてとりあえずの活躍をする。
明たちがかつての野明たちほどに警察官やレイバー乗りとして活躍してないのもまた事実。いつ本庁に二課ごと潰されるかわからない進退極まる事態。
けどふつうに常識的に考えてもかつての野明たちにしても後藤隊長がいなかったら始末書だけで済んでなかったことはたびたびどころか日常茶飯事。
『TNG』の明たちはふこうな時代と表現されたらそれまでだけど後藤田隊長により守られているのも事実。
初代の野明たちと三代目の明たち、ジェネレーションギャップをなぜ物語にするのかという意味もあるのかな?

  • No.333 by 風人  2017-07-11 08:30:04 

小説『パトレイバー THE next generation』は要所に渋い表現がある。
読むたびに人物たちが何か思いふけるたびに何かしらの共感ある。

  • No.334 by 風人  2017-07-11 14:18:04 

小説『パトレイバー TNG』の塩原や明たちは現代の若者を投影してる。
夢や希望がないまま将来が見えない。将来を考えるにも早い年齢。
よく読むと初代隊員の遊馬や野明たちは若干話しに尾ひれせびれがついてると思う。
彼らがヘマをやって始末書を書いたことなど三巻までしか読んでないけど一切触れられてない。
シゲさんや整備班の人たちは初代隊員の野明たちがたびたび失敗や始末書を書いてたことを知ってるはずなのに伝えてない。
おそらく後藤田隊長も後藤前隊長よりそれくらいは聞いてたと思うんだが。
なぜ野明や遊馬たちが失敗や始末書だらけだったことを伝えないのか?
なにかしらの意図が後藤田やシゲさんにあるのかな。
謎だ。

  • No.335 by 風人  2017-07-11 17:34:01 

あらためて小説『パトレイバー THE next generation』一巻を読むと塩原が複雑な気持ちを抱えた自らの職場を守ろうとする気持ちがはっきりある。
たしかにいつ辞めてもいいと気持ちは表にある。
だけどそれは表だけであっていかに特車二課を複雑に思いながらも職場としてギリギリ最低限の愛着はあるよう。
たしかに初代隊員に比較されていい気持ちはしないだろう。
だけどなんだかんだで三代目隊員たちの一応のリーダー格。
後藤田隊長に直談判にいく明たち隊員たちを嫌々ながらも観察し疎ましくも思いながらも一応はいざとなれば指揮をする。
もし本気で二課を辞めたいならすぐさま辞表を出してふつうの生活を送るでしょう。
だけどそれはしない。なにかしら最低限のプライドか自己の確立があるのか折れない。
これはどの時代の若者にもあるでしょう。ひとそれぞれちがうけど似たようななにか……。

  • No.336 by 風人  2017-07-12 05:30:45 

小説『パトレイバー THE next generation』一巻二巻は塩原と明はそれぞれ見たこともない初代の遊馬と野明を意識しながら最終的には特車二課にも初代の彼らにも向き合おうとしてる。
会ったこともない相手を意識し向き合うのは勇気いると思う。
だけどなぜ特車二課に初代隊員たちの写真一枚残ってないのか。
一巻では負の遺産が後藤田隊長自身かもとシゲさんは示唆してるがはっきりしない。
普通に考えて警察組織である以上は初代第二小隊の記録は警視庁、警察のどこかにあるはず。
だけどそれが存在しないのだろうか?現実に考えたらあるはず。
ふと思ったら灯台もと暗し……としたら?
二課のどこかにはあるのだろうか。

  • No.337 by 風人  2017-07-12 14:13:10 

小説『パトレイバーシリーズ』富士見ファンタジア文庫および実写映画版小説『TNG』を読むとパトレイバーシリーズがいかに2000年以降の警察刑事ドラマに影響与えたかわかる。
『踊る大捜査線』シリーズはサラリーマン刑事警察官として演出し『相棒』シリーズは杉下右京という変わり者を主役に置きながら警察組織や社会、市井の人々たちの闇や暗部を演出している。
『パトレイバー』シリーズでも埋め立て地に飛ばされた一応の正義感といいかげんにだらしなさを持った一見ダメ警官である遊馬や野明たちおよび三代目の塩原や明たちはそう演出されながらもなんだかんだで“正義の味方”であると同時にサラリーマン警官という一面。
だいたい上層部と対立するのは後藤隊長と第一小隊の南雲隊長そして『TNG』の後藤田隊長。
『パトレイバー』の発祥がOVAというアニメや漫画ということも警察上層部の闇や暗部は深くは書かれないけど一応警察にもこういうトカゲの尻尾切りする上層部の人たちがいますと示唆してる。
この辺の流れは『踊る』や『相棒』でもたびたび示唆されている。
キャリアの警官は立派、ノンキャリアの警官はコメディとして演出されだらしさなもありが一般市民に近い感情や共感を抱かせるようにドラマでは演出されている(と思われる)。
『踊る』の湾岸署にしてもTVドラマスタート時は僻地、『相棒』の特命係にしても警視庁内の建物内としての意味を含めたエリート内の村八分。
『パトレイバー』と似たような環境や立場にある。

  • No.338 by 風人  2017-07-12 18:35:37 

小説『相棒 season7』(下)亀山薫が去った後の特命係はしばらく右京の相棒不在なまま物語が展開。
右京単独だったり一課の芹沢さん、経理の陣川さんだったりと実験的な試みをしてる雰囲気がおもしろい。
陣川さんが相変わらず騒動を呼んでしまう(笑)。
本人に悪気がないだけ巻き込まれる右京はさんざん。
ようやく最終話に神戸尊の登場。
実験的な物語を展開してることで『相棒』は物語は広がったんでしょうね。

  • No.339 by 風人  2017-07-12 20:24:42 

小説『相棒 season7』(下)のあとがき興味深い。
右京の正義について触れながら正義とは何かと問う。神戸尊にもまた。
『相棒』シリーズは警察組織の闇を同時に書く、あの難しさ。
特命係潰しもまた小説『パトレイバー TNG』同様に警察の上層部と現場の対立に似る。
右京の一見飄々とした態度は後藤隊長と後藤田隊長に被る。
後藤隊長と後藤田隊長(ややこしい)もまた本庁でカミソリだったために埋め立て地特車二課に飛ばされたらしい。
現実の警察組織においてカミソリやジャックナイフとしてキレすぎたために飛ばされるということがあるかはわからないけどフィクションではその方が都合がよくおもしろいと思う。
人物の背景が何らかの果たちでできるから。
右京の場合は小野田公顕との過去の確執がありながらも一方では彼により特命係が一応は守られている背景がある。

  • No.340 by 風人  2017-07-13 18:16:06 

小説『相棒 season7』(下)で神戸尊が報告書か何かを作成してる際に亀山薫に会ってみたいという文章を残してる点はおもしろい。
杉下右京は慣れている捜査一課トリオでさえも得体の知れない存在感がある。気が合うのは鑑識の米沢守かたまきさん程度。
亀山薫だって当初は振り回されながらも事件の大小に関わらず接していくことで意見や意思をぶつけ向き合う関係になっていった。薫は基本誰にも特に被害者には感情的なことも含め思いを近づけることがある。よくあるドラマの刑事の典型であるが故に右京はなにかしらの影響はあったと思う。
神戸尊は当初は官僚体質が染み付いているがために距離を取る。距離を取りながらも独自に観察していく。
小説『season8』以降を読まないと内容は思い出せないけどまたいずれ。

  • No.341 by 風人  2017-07-14 06:22:45 

小説『踊る大捜査線』『相棒』『SPEC』『パトレイバー TNG』などを比べて読むとおもしろいかも。
それぞれ警察モノだけど描き方やテーマは異なる。
『踊る』のサラリーマン警察という描写、キャリアとノンキャリアの対立と融和、『SPEC』シリーズのはみ出しモノ感じこれも『パトレイバー』に通ずるところ。
『相棒』は杉下右京によるところは大きいけど相棒となるキャラや米沢守、捜査一課トリオ、ゲストキャラが華を添える魅力ある。
警察モノは過去の事件や事柄が人物に影響を与えるところもある。未解決の人物やあるいは上司の謎めいたところ。これは『踊る』なら和久さんが警察官殺しの事件を解決できずに悔やみながら青島らと解決していったり『相棒』でも特命係という謎。初期は右京と小野田の謎ある関係。
『パトレイバー』シリーズだと富士見ファンタジア文庫版で「ブラックジャック」というサブタイで野明と遊馬が当初は好奇心から後藤隊長の過去を調べるが意外な展開になっていく。
こういうのは警察モノのひとつの醍醐味。上司やそれに連なる事件で警察組織を人物たちが見つめ直すきっかけにもなる。
そしてそれはひとつの成長をうながす。

  • No.342 by 風人  2017-07-17 05:15:09 

小説『パトレイバー TNG』で三代目隊員の明は九州かと思えば埼玉という。
初代の野明が北海道苫小牧に比べたらやや平凡感は否めない。
塩原にしても父はふつうのサラリーマンであり初代の遊馬が篠原重工の次男に比べたらこちらも平凡は否めない。
だけどなぜこういう違いを人物に作ったかという押井守氏の意図。
アニメや漫画の頃の『パトレイバー』はレイバー犯罪在りし日の全盛期、かたや小説および実写映画の『TNG』は世界からはおろか日本からもレイバー産業がほぼ撤退したなかに数少ないというか唯一特車二課があるというレイバーが衰退したなかでのパトレイバーがある存在。
レイバーそのものがほぼ日本でさえも活躍してないのにパトレイバーが時代から取り残されたように埋め立て地にある。
高度経済期やバブル期の頃さえの夢や希望さえないという。
とりあえず読んでわかるのは現代の若者同様に塩原や明たちは夢やその他のモノが喪失してるなかで何かを得ようと埋め立て地特車二課で等身大で悩み葛藤しつまらない言い合いや喧嘩しバカ騒ぎを繰り返しながら得ようとすること。
押井守氏が『うる星やつら』やかつての『パトレイバー』と同じことを描きながら夢や青春などを取り戻そうとしてるのではないだろうか、と思う。

  • No.343 by 風人  2017-07-17 14:19:39 

積んでる本をあせって読む必要はないけど目を通すくらいはしときたい。
夏になると学生の頃を思い出すようになったら歳だなと思う(苦笑)。
学生当時の流行りのベストセラーや有名な本はなんだったんでしょう?
もっぱら私は私の道しかいかないから(>_<)。

  • No.344 by 風人  2017-07-19 07:57:49 

暑さに負けていたけど少しは本を余裕持って読めるようになったかな。
学生時代にもう少しいまの何分の一でも興味の幅を広げておけばよかったかなと思う。
『モルフェウスの領域』や『アクアマリンの神殿』みたいな作品を当時目にしていたらまたちがったかな。

  • No.345 by 風人  2017-07-20 16:03:20 

『時をかける少女』『時空の旅人』『仁-Jin-』ノベライズとタイムトラベル、歴史改変モノの小説もなぜか手にする。
『時をかける少女』はまだ積んでる本だけど。
歴史改変というのも興味深い。
『仁-Jin-』ではやはり龍馬暗殺が避けられなかったのはショックだけど南方仁がいずれは未来へ還るには龍馬の存在が必要というのもロマンある。
龍馬も未来(現代)を見た者のひとりである。
歴史改変はSFのテーマでありロマンある。

  • No.346 by 風人  2017-07-20 18:22:22 

小説『時空の旅人』の教授が過去の人物であるにも関わらず現代の人物たちや未来人を受け入れている。
『仁-Jin-』における勝海舟の役割を果たしていると言えるかな。
タイムトラベルや歴史改変モノはこういうものわかりのいい人物を配するのは利点。
同時にこんな人物がいないと主人公たちが過去の歴史に放り込まれた中で何をしていいか見失うおそれもある。
歴史改変モノはタイムパラドックスとの戦いでもある。フィクションとして許される範囲内の歴史改変、一方では現実として歴史を変えてはいけないぎりぎりの制限。
あらためて考えるとむずかしいジャンルと言える。

  • No.347 by 風人  2017-07-20 20:54:10 

小説『時空の旅人』。
むかし劇場アニメ映画では見たけど時間の流れについては多重平行世界として解釈されてるみたい。
同じ時間管理局という組織があってもそれぞれ別々の時間の流れから彼らが来て歴史を守っているらしい。
歴史の流れを史実通りに一定に守るためと思われる。
だけど人物の主人公たちは戦国時代の中で考え決断しなくてはならない。
この辺は『仁-Jin-』などと同じ。
もし歴史が変わっても本当に未来のためによくなるという保証はないと思うのもひとつの感想。
もし信長が本能寺で暗殺されなかったら、もし龍馬が殺されなかったらなどは考えても空想という名のフィクションに過ぎないかもしれない。

  • No.348 by 風人  2017-07-21 19:09:07 

小説『時空の旅人』では分岐により無数に歴史の流れがあり我々が知る歴史と知らない歴史が存在しまた時や時代ごとに同一人物でさえも分岐してしまうかあるいは別人がなり代わってしまうかとにかくいくつも無数に歴史や人物が存在してしまうことになる。
この辺は著者の眉村卓氏がわざと複雑にし読者に想像や思考の余地を与えているかもしれない。
だけど主人公たちは自分たちが流れてきた時間の流れで考えながら時間管理局員の言葉から判断していくしかない。
『時空の旅人』はちょっと複雑だけど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に近い点はある。

  • No.349 by 風人  2017-07-23 10:33:38 

作家さんは卒業文集でいい文を残してるとさまぁ〜ずの「神ギ問」でやってましたね。
羽田圭介さんは相変わらずあざとい感じですが見方を変えればそれだけ幼い頃から頭を使えて文章や表現力の吸収と使い方ができたんでしょう。

  • No.350 by 風人  2017-07-24 07:26:19 

ネットのおかげで偶然から知らない小説や書籍を知ること出来る。
学生時代や若い頃は本屋や中古書店をあちこち走りまわりながら探したもの。これはこれで直にたしかめられたり新しい発見もあった。
だけどネットにくらべたら情報不足は否めない。だけど若い頃はネットはなかったから。
機会を見つけて手に入れましょう。

  • No.351 by 風人  2017-07-28 13:04:19 

講談社キャラクター文庫の『仮面ライダー響鬼』は朝日ソノラマ文庫の再録かなと思ったら全然ちがいましたね。
ちらっと目を通したら戦国時代を舞台にし『変身忍者嵐』と共演してかのよう、なおかつエピローグで1971年の『仮面ライダー』につながるようになってるよう。
朝日ソノラマ文庫版はテレビシリーズの冒頭を物語にしてヒビキと明日夢の出会いを書いてましたが、講談社キャラクター文庫版まったく別物ですね。
手にしないとわからないですね。

  • No.352 by 風人  2017-07-28 18:34:59 

小説『仮面ライダー響鬼』、小説ならではの物語。
江戸時代で天下泰平となった時代を背景にし武士と朝廷の対立、家康と初代服部半蔵、鬼となった響鬼の生き方、嵐ことハヤテの出会いそしてヒビキとハヤテの過去。
非仮面ライダーである『変身忍者嵐』の共演というのは大きい。もともと『響鬼』が“仮面ライダー”を為さない企画だったことからの起因でしょうね。
三代目服部半蔵の野望は赦しがたい。ラストに蝕鬼(しょっき)となる半蔵。
しかし悪は滅びない、また受け継がれて現代社会でショッカーとしてよみがえる。
昭和時代の『仮面ライダー』に継承され“仮面ライダー”という男に受け継がれ正義の魂も継承されてゆく。
蝕鬼(しょっき)からショッカーという連想(?)は興味深いところ。
『鎧武』の小説でも他の平成仮面ライダーに触れらていたけど『響鬼』は昭和時代の仮面ライダー・本郷猛に回帰する。

  • No.353 by 風人  2017-07-28 19:34:33 

小説『オーラバトラー戦記 アの国の恋』はアニメ版『ダンバイン』を彷彿させながら小説ならではの細かい物語になってるぽい。
バイストン・ウェル・サーガは富野由悠季氏にとってはライフワークのようですからね。
バイストン・ウェル自体の解釈もやや『ダンバイン』とは異なるよう。
性的な描写は小説版『ガンダム』とは同じだけど『オーラバトラー戦記』の方は歴史もの大河ドラマみたい。

  • No.354 by 風人  2017-07-29 08:34:07 

小説『オーラバトラー戦記』は11巻。
少々、長いでしょうか。『相棒』シリーズでさえとりあえず半分、『相棒』は上下巻だから実数はさらにある。
『オーラバトラー戦記』も一巻冒頭を読んだけど富野作品のお約束を踏みながらジョグは悩むよう。

  • No.355 by 風人  2017-07-31 17:06:14 

小説『オーラバトラー戦記』を読むと人間関係、状況がけっこう変わる。
いまのところドレイク・ルフトは巨悪というよりはふつうに一領主の雰囲気である。
バーン、ガラリアはジョグに対してよき兄貴姉貴分。

  • No.356 by 風人  2017-08-01 12:27:39 

小説『オーラバトラー戦記』主人公ジョグが少しずつバイストン・ウェルに慣れていくのはヒロイックファンタジーの様相。
だけど富野由悠季氏の本なので随所に過去への振り返り、現在への葛藤などがあらわ。
これは『ガンダム』シリーズにも多く見られ『イデオン』にもある。だけど流れ流される状況のなか主人公は常に選択を迫られる。
80年代頃の富野さんのスポンサーの意向もあるにせよ血気盛んなところは読み取れる雰囲気。
ショット・ウェポンがアニメ『ダンバイン』とちがうところあるけど日本人をバカにする人物として書かれてるのは『ガンダム』世界の日本文化にも通じる。
富野由悠季氏はアニメでは触れないけど小説版では宇宙世紀だろうが『オーラバトラー戦記』だろうが海外から見た日本の風習や文化をそれとなく残している。
富野氏なりの日本人観もあると思う。あるいは戦時中の生い立ちなどからでしょうか?

  • No.357 by 風人  2017-08-01 13:38:00 

『スレイヤーズ!』シリーズはむかし一度挫折した思い出がある。
一、二冊買って読んでそこでしまいだった。いま思えばもう少し読んでおけばよかったかな。
アニメの方は第三シリーズまで見てリナの秘密やさらにハードになる冒険の旅、魅力的なキャラが出て当時も読んでおけばよかったと少し後悔したかなと思う。
当時は同じ富士見ファンタジア文庫でも『パトレイバー』に傾いてたから。
『オーラバトラー戦記』を読むとヒロイックファンタジーも悪くない。

  • No.358 by 風人  2017-08-01 17:13:38 

ようやく小説『オーラバトラー戦記』一巻ざっと読めた。
ドレイク・ルフトが勇ましい王の器である布石や娘アリサがアニメ『ダンバイン』のリムルとはかなりキャラが異なる。
囚われたジョグはいささか気の毒ながらおそらくこれらの経験が後々の物語で真の意味での“聖戦士”へとなっていくんでしょうね。
人として戦士として恥をかぶりながらも異世界バイストン・ウェルで戦い生きるために……。
だけど異世界に飛ばされてそこで本当に生きていけるか疑問。

  • No.359 by 風人  2017-08-01 19:11:12 

小説『パトレイバー TNG』二巻のシゲさんと小説『パトレイバー 風速40メートル』(映画一作)の榊精太郎班長は似てますね。
榊班長は映画一作では「レイバーを川に落っことした馬鹿はどこいった!?」と怒りを露にし『TNG』で班長となったシゲさんもまた「レイバーに空手の型をやらかした馬鹿はどこにいった!?」と怒鳴る。
整備屋の血でしょうかね(笑)。機械やレイバーをぞんざいに扱うと機械屋整備屋畑の者たちの熱い血や情熱でしょうか。
特車二課の馬鹿をやりながら悩み葛藤し自分の内面とも向き合いながら馬鹿を毎日くだらなくもおもしろおかしく生きていく。
ただそこで世間や誰かに必要とされていく自分を探していく。

  • No.360 by 風人  2017-08-02 17:56:24 

小説『となりのトトロ』は映画で触れられてないところが書かれてる。
より内容が具体的だったりサツキたちが舞台となる田舎に来る前のことなどが記されている。

  • No.361 by 風人  2017-08-03 17:49:10 

小説『人造人間キカイダー THE Novel』。
ジローがキカイダーに変身して「機械的にいこうか」の台詞はまあいいけどジローが人間態である時は立体映像で擬装してるというのは納得できない。
たぶんに時代の流れなんだろうけどふつうに人間態に擬装してはいけないのかなと疑問。
『THE Novel』で冒頭面白いのはキカイダーのもとなるロボットの概容、青と赤のそれぞれ異なるロボットとして紹介されキカイダー誕生への伏線となる。
もうひとつダークが送り出したアンドロイドマンの追跡、戦いのなかアンドロイドの一体から見た物語。
ロボットや機械として誕生した者の生死や悲哀を端的に描写している。
ここのアンドロイドマンだけでも短編として物語が成り立つのが面白い。

  • No.362 by 風人  2017-08-07 08:37:10 

『帰ってきた時効警察』、以前通販で間違えて大きい方を買ってしまって後悔してたら昨日文庫本があり購入。
直に目にしないといけない時もある。
『都市伝説の女』シリーズも二冊目読まないといけないけど秋くらいでないと季節柄落ち着かないかな。

  • No.363 by 風人  2017-08-07 14:19:52 

小説『となりのトトロ』アニメより内容が細かい。
お父さんの仕事に触れられてたり三人が住む家の描写をサツキ目線で語られていたりアニメだと伝わりにくいところが丁寧に伝えられている。

  • No.364 by 風人  2017-08-08 04:36:39 

小説『となりのトトロ』田舎らしい雰囲気が伝わる。
むかしの古き良き日本。NHKの『小さな旅』などでたまに取材されますけど現代日本では数少ない風景になったかもしれないですね。
小説は基本的にサツキ目線が主体だから時に小学生らしく時に母親代わりらしい描写が素朴かつリアルに思える。
勘太くんとはなんとも言えない微妙な関係(笑)。

  • No.365 by 風人  2017-08-08 05:53:17 

読んだ本の内容を忘れてる時は忘れてるのにふとなにかの拍子に思い出す。
読んだ本はたいてい忘れないことかな?

  • No.366 by 風人  2017-08-08 13:37:46 

小説『となりのトトロ』描写が細かいかつ丁寧。
サツキたちが引っ越した家や周辺の田舎の描写。
だけどアニメ映画とちがいメイがトトロにはじめて出会う場面はなくサツキが彼女が木のトンネルで倒れている場面となって直接は書かれてない。
サツキやお父さんはメイからトトロやトトロが森の主であることを知る。
小説版になるとアニメ映画ではカットされてる点があったりして別な角度から知れる。

  • No.367 by 風人  2017-08-09 04:40:01 

小説『時効警察』。
『TRICK』シリーズ同様にシュール(笑)。コメディをメインにしながらも一応はシリアスさを持つ。
だけど殺人事件のトリックの解決の仕方は絶妙。それでいて主要な人物たちが変なキャラで笑いを誘う。

  • No.368 by 風人  2017-08-10 08:47:35 

小説『時効警察』シリーズは一日一話の単位で読みたいけど暑い。
学生の頃に比べたら読むだけはラク。ただ書籍から吸収はしたい。

  • No.369 by 風人  2017-08-10 14:41:37 

小説『となりのトトロ』。
なにかとサツキ一家に世話を焼いてくれるおばあちゃんは大垣のおばあちゃんと小説はなってましたね。
勘太くんは名前出て一部サツキと親しくなった同級生は名前はアニメでも出てくるけど小説はサツキ目線で細かくくわしい。
昭和の頃の田舎の学校という感じがたまらない。

  • No.370 by 風人  2017-08-12 06:03:36 

昨日は『時効警察』ちょっとしか読めなかった。
だけどテレ朝系ドラマノベライズはところどころにパロディがありますね。
『相棒』シリーズでは劇中映画関係での事件があったり『時効警察』では二時間ドラマのサスペンスモノ、『相棒』でしたっけ。特撮モノのパロディとか。
『TRICK』の映画かな?仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子が仮面ライダーぽいポーズを取ってた記憶もあるかな?

  • No.371 by 風人  2017-08-15 13:16:17 

なぜか『空想歴史読本』の文庫版を購入(笑)。
文庫になる以前から何度か立ち読みはしたことあるものの購入は考えなかったのに。
地球は『マグマ大使』のアース様に作られた。とんでもない歴史の始まり(爆)。

  • No.372 by 風人  2017-08-15 13:24:50 

『空想歴史読本』によるとすでにアトムは誕生し、『ガンダム』では太陽光発電衛星1号機が打ち上げられ、『未来少年コナン』では大変動あって大陸が沈没、マクロスはすでに進宙式、再び『ガンダム』では地球連邦軍設立、『エヴァ』のネルフも誕生。そんななかに日本が対米戦争で勝利→これは『トップをねらえ!』。
他はジェッターマルス、に使徒襲来。
空想歴史に生きてたら生きるのさえムリそうorz。

  • No.373 by 風人  2017-08-15 16:33:14 

『空想歴史読本』購入してあらためて読むととんでもない内容。
東京タワーは破壊されるわ怪獣は出現するわヒーローが70年代は闊歩するわ。
平和な時が長く続かないし日本は二度沈没してるし第三次世界大戦は何度起きてるんだ。
よもや人類を滅亡させるのは『猿の軍団』の猿という……。
そして歴史は繰り返すという無限ループのオチ。
いろいろなラノベやノベライズを読んでるが『空想歴史読本』を踏まえてみたらおもしろいかな……?

  • No.374 by 風人  2017-08-16 02:26:43 

『空想歴史読本』。
著者自身も自らつっこんでるけど矛盾は多々ある。
もとがフィクションな上になおかつ個々の作品によっては作品世界内の年代か特定されながらも曖昧。
昭和時代のウルトラ兄弟が実は同時に地球に滞在していたくだりは笑った。
実際はちがうんでしょうけど空想歴史ではその可能性もあった。
70年代はショッカーが台頭してからはヒーローや悪の組織だらけだった日本。変身ブームによるヒーロー番組の群雄闊歩による弊害(笑)。
いろいろ笑えるつっこめる。

  • No.375 by 風人  2017-08-16 09:38:23 

平成および21世紀に入ってからのアニメや特撮作品を踏まえて『空想歴史』をしたらとんでもないことになりそう。
『空想歴史読本』ではなく『スゴい科学で守ります』シリーズでしたっけ。
『スゴかが』では1999年が『オーレンジャー』と『ゴーゴーファイブ』で二度やってきてるんですよね。
『クウガ』『タイムレンジャー』から現在に至るまでの東映作品、テレ東の超星神シリーズ、トミカヒーローシリーズ加えアニメ作品などを加えたら2000年および21世紀以降の『空想歴史』はさらに混乱しそう(爆)。

  • No.376 by 風人  2017-08-16 10:00:41 

『空想歴史』を踏まえれば2000年以降は平成ライダーが途切れてないので戦隊シリーズを除けばライダー世界は毎年何らかの危機には遭ってる。
アニメ作品はさほど見てないけど『僕のヒーローアカデミア』『ドライブヘッド』『リフレクション』などが被害や災害を与えてる。
だけど『パトレイバー』について実写映画およびノベライズの『TNG』になるのでパトレイバーは衰退してることになる。
『空想歴史』は本に記してありましたが矛盾は多くある。

  • No.377 by 風人  2017-08-17 06:02:13 

ドラマ『ファイナルファンタジー14 光のお父さん』ブログからドラマ化みたいだったですね。
オンラインゲーム、ファイナルファンタジーという題材。父の突然の退職を通してゲームを通じての父子のコミュニケーション。
ドラマは短かったけど比較的内容が充実。息子の主人公の仕事の失敗をお父さんを通してなんたるかを知ったり同僚については鈍感だったり(笑)。
ファイナルファンタジーの場面はほぼゲームのまま的でアニメ的、声優の起用がいまのアニメのまんま。
大杉蓮さんが天然気味なお父さん。だけどシリアスな演技は熟練した俳優さんの貫禄。
本になってるみたいでちょっと読んでみたいかな。

  • No.378 by 風人  2017-08-17 19:48:45 

小説『時効警察』、第六話 恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第の物語。
犯人が整形した逃亡犯で実は行きつけの飲み屋のママが犯人だったという。豊原功輔さん演じた十文字が一目惚れしてしまい気の毒なお話。
整形した逃亡犯が実は近くにいたみたいな話は現実にも以前ありましたね。
あながちこういう物語も実は世間に知られてないだけで世間のあちこちにありそうに思える。

  • No.379 by 風人  2017-08-19 05:13:25 

『空想歴史読本』。
『ウルトラマンガイア』には触れられているのに『ティガ』『ダイナ』には触れられてない。
『ティガ』には超古代にティガダーク、カミーラたち超古代の巨人が文明を築いてたはずだけど触れられてない。
なぜ?混乱をきたすから省いたのかな。

  • No.380 by 風人  2017-08-20 06:15:18 

小説『サイボーグ009 完結編』一巻二巻はそれぞれ00ナンバーたちを個々に書いてるから物語としてはバリエーションが豊富。
各々、各国を舞台にしながら“神”らしい存在と相対する怖さ不気味さ不可解さ。いかなる表現もあてはまらない。
一巻二巻において特徴的なのは生前の石ノ森先生の目線を通してメタフィクション的でありながら作品への愛情や漫画家になった経緯など語られてまるで作品の中に石ノ森先生が生きているように感じる。
“神”という未知なる存在に対しギルモア博士、00ナンバーのサイボーグたちの苦悩や葛藤、戸惑い。
“神”が彼らにコンタクトしたのもぎりぎり人間であるかないかの境にあるから。
そして物語に直接触れられてないが00ナンバーたちがブラックゴースト(黒い幽霊団)などと戦ってきた経緯があったからと思われる。
“神”は彼らを見ていた……。

  • No.381 by 風人  2017-08-20 09:53:06 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻。
005ジェロニモを主役とし南米を舞台に活躍。
ジェロニモは他の00サイボーグとちがいひとりだと孤高であり文明社会とほとんど交わりがないのが特徴といえる。
また同じ石ノ森原作『仮面ライダーアマゾン』のアマゾンより人生経験深く積み重ねている風。
『009』が『仮面ライダー』以前の作品という歴史もあるし『009』作品完成の経緯に出版社に借金して世界各地を回った経験でしょうね。
これに『009』が持つテーマの反戦という重たいもの。
文明社会と無関係ではいられないのは発展途上国だけでなく未開の少数民族にも影響を与えている。
別作品の小説『仮面ライダーオーズ』の英司の章にも直接間接的ながら部族の生活に大なり小なり影響を与え悲劇をもたらしている。
ただ『009』ジェロニモの章を読むといかに文明人が文明のなかで生きすぎ慣れすぎてることが重く伝わるのもある。
とはいえ文明に慣れすぎてるためにどうしようもないともまたいえる……。一読者としていえば文明に甘んじ逃げもあるかもしれないですね。

  • No.382 by 風人  2017-08-21 20:49:36 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻の007を主役とした「幽霊劇場」はタイトルだけしか残されてなかった。
初めに読んだ時は生前、石ノ森先生が構想はあったが書けなかったとも思えるが見方を変えれば息子丈氏が俳優、脚本、演出家として活躍なさっているから彼のために遺したとも考えられますね。
後付けや良心的解釈でもありますが、息子丈氏が舞台に精通してる役者でもある。
舞台や役者、その表裏を知る数少ないであろう血縁者。
丈氏は生前の石ノ森先生との会話をテープに残そうとも考えたがあえてしなかった。それは石ノ森先生の魂を削る行為と思ったともある。
これも見方を変えれば役者が“見て聞いておぼえる”行為とも解釈できる……と思う。
あえて記憶や思い出に刻むことで文章にしていく。
実際は当人同士でわからないものはあるでしょう。そこは読者は想像する以外ないのがまことに残念。

  • No.383 by 風人  2017-08-21 20:59:10 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻、005ジェロニモの章と006張々湖の章。
このふたつの章に共通してるのは南米とチベットと舞台が異なりながら滅びゆく少数民族が示唆しそれが現実であること。
南米は森林伐採や貴重な動物の密猟、少数部族を白人が文化文明による買収、それにより滅びゆく原住民文化や風習。
チベットもまた中国や宗教による争い。目には見えない政治やテロの弾圧など。
張々湖の章はややコメディに書かれていてイメージできる読者には脳内に漫画として投影される雰囲気。だけどコメディの裏にはしっかり“神”の存在を示唆する謎がある。

  • No.384 by 風人  2017-08-22 12:39:16 

小説『サイボーグ009 完結編』のジェロニモと張々湖のふたつの章は若干の差異はあるにせよ文明社会から遠く書かれている。
ジェロニモは南米で彼なり少数部族の誇りを持ち自然と共に生きるナチュラルマンとしての生き方、かたや張々湖はひょんなことから中国からチベットに足を向け山に入りここで民族対立や宗教対立など人同士の争いを垣間見ながら自らが求める食の探検をしていく。
小説表現としていえば『009』は各々の章はバラエティに富んでるから一定してない。
張々湖の章もそれが特徴的に表現されている。
ただ再読したら00サイボーグたちは“神”と呼ばれる者たちに導かれて相対するように物語が進行している。
神の側からのコンタクトや“試し”とも……。

  • No.385 by 風人  2017-08-22 20:43:33 

小説『サイボーグ009 完結編』張々湖の章。
一見するとコメディやギャグぽく表現されてるが、内容はシリアスかつ哲学的。
チベットに生きる人々の様子を描いてそこにもある滅びゆく民族や文化、宗教対立などを挟みまた張々湖の過去にも触れていく。
00ナンバーのサイボーグ戦士はみな過去に触れてはいる。
張々湖はコメディリリーフな役割は007ブリテンと同様だけど彼の内にも熱く秘めた思いは人として戦士としてあるということ。
雪男イエティとの遭遇も伏線であったことが三巻で明かされる。

  • No.386 by 風人  2017-08-24 14:54:07 

小説『密会 アムロとララァ』に続いて『フォウ・ストーリー』を購入。
どちらも基本テレビ版シリーズが元になってますね。
短編小説だけど内容が濃い。

  • No.387 by 風人  2017-08-24 18:35:04 

小説『Ζガンダム フォウ・ストーリー』。
ようやく読めたけど悲しい物語。
フォウが香港でカミーユに出会う直前までの物語だけどあまりに切ない。
フォウが戦災孤児という過去、一年戦争の際に記憶を喪失したこと。
ミハル・ラトキエの弟ジル・ラトキエ。
ジルはこんな形で後日談が語られるとも悲劇。
もうひとりいた少女は脱走の末に射殺されるという顛末。
記憶を喪失したフォウもまた悲しいがふたりの少年少女の半生は悲しすぎ(涙)。

あとがきでは著者の遠藤明範氏が小説版『ガンダムΖΖ』を書く経緯に触れられてましたね。
『フォウ・ストーリー』がなければ小説『ガンダムΖΖ』は生まれずまた富野氏からの推薦だったようですね。

  • No.388 by 風人  2017-08-25 17:23:52 

遠藤明範氏の著書は『機動戦士ガンダムΖΖ』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』『フォウ・ストーリー』でしょうか。
角川スニーカーではそのようで他社はわかりませんが。
この人の特徴のひとつにわかりやすく読みやすい表現。比較的アニメ版に準拠した表現だから作品を知る読者には読みやすい。
『ΖΖ』の物語をたった二巻でまとめる構成力は『真ゲッター対ネオゲッター』でも生かされている。
作品について適度な距離を取ってるスタンスを感じる。思い入れや熱意などはスタッフや出版社などから受け取りながらもけっして過剰な思い入れで作品を書かない。
『ΖΖ』でも地球での戦いを経験しグレミーやハマーンに思いをぶつける主人公ジュドーの言葉は未来を切り開く存在として書かれ『真ゲッター対ネオゲッター』でもゴウが恐竜帝国の未来ある者たちを救うために“ゲッター”に問う。
『フォウ・ストーリー』は残酷な物語ではあるがフォウの成長の物語を書くために彼女にとっては救いある展開とし、読者にとっては残酷な展開としている作家の性格(?)があらわれている。

  • No.389 by 風人  2017-08-26 06:29:40 

遠藤明範氏、楽天でググッたら角川以外でも作品を書いているみたいですね。
ググると知らない作品を発見する。

  • No.390 by 風人  2017-08-26 17:07:48 

小説『密会 アムロとララァ』でもレビル将軍はニュータイプらしい素質を見せながらも戦死。
他のガンダム小説に限ったことではないが優秀な人物や好感ある人物は戦場で亡くなる。
ガンダムシリーズに限らないがふつうの小説でも好感ある人物は主人公たちの前から何らかの形でいなくなる。
現実とフィクションがさほど変わらないところはある。フィクションはやや美化されるが現実も“思い出”になると美化されていくからふしぎ。

  • No.391 by 風人  2017-08-27 09:23:33 

今日はブックオフのセールが最終日。
読めてない本もあるけど。

  • No.392 by 風人  2017-08-27 15:18:39 

『未来少年コナン』の小説と『赤毛のアンの世界』という文庫のみ購入。
世界名作劇場の繋がりから『未来少年コナン』はノベライズされたのか?
『赤毛のアンの世界』は私が『アン』よりはプリンスエドワート島が好きで興味あるから購入。

  • No.393 by 風人  2017-08-28 05:31:55 

21世紀になっても世紀末思想は人間の意識にあるんでしょうか。
小説『サイボーグ009 完結編』自体は生前に石ノ森先生が二度作ろうとしながら頓挫。亡くなる直前まで息子丈氏に託し完成に至る。
若干、作風を現在の時代に合わせてるためややオリジナルとは異なるにせよ紛れもなく『009』である。
宮崎駿さんが関わった『未来少年コナン』『天空の城ラピュタ』この両作品も一度は何らかの形で世界が滅びたことになってる。『コナン』は劇中の大変動、『ラピュタ』は疫病か何かが流行ったことでラピュタ人はラピュタを放棄し地上に住むことになる。
映画版『トランスフォーマー』もたびたび世界が滅びそうな事態に陥る。もとになったG1アニメが毎週のように地球を危機に陥れてたし(笑)。
小説版『トランスフォーマー』が内容が丁寧。
ブックオフなどで文庫本の棚を見るといろいろなジャンルの本がある。
ダヴィンチやタイタニックなどの考察本だったり趣味や装飾の本など。
だけど世界が不安な情勢だし何かにすがりたい心境はある。人間関係や将来だったり心や精神に救いを求める本もある。
私は『赤毛のアン』関係でプリンスエドワート島関係の本はまれに手にする。
プリンスエドワート島に癒しを求めているかもしれない。

  • No.394 by 風人  2017-08-28 07:24:09 

『コードギアス・反逆のルルーシュ』買おうと思ったけどいまはまだ読むの先にしたい。
『ガンダムSEED』と『destiny』は時間かかった。
ガンダムシリーズの小説はこの二作品でかなり間があった。
この後『00』『AGE』『ビルドファイターズ』はすぐだったけど。
若干とまどいある作品は読むのを躊躇うか考える。
『密会 アムロとララァ』『フォウ・ストーリー』『パトレイバーTNG』などはすんなり読める。

  • No.395 by 風人  2017-08-28 07:55:10 

『未来少年コナン』『天空の城ラピュタ』『ルパン三世 カリオストロの城』この当時の宮崎駿さんの思想は強大な権力と軍事力に立ち向かう主人公、反戦なんでしょうね。
『コナン』はレプカ、『ルパン三世』はカリオストロ伯爵、『ラピュタ』はムスカ、だけど権力者を倒して物語はラストは平和になる。それは大団円。
だけど現実はそんなことはない。一時の平和でしかない国など多数ある。
『ラピュタ』においてもムスカがいた国は相も変わらず存在しドーラの空賊たちが適度に悪さやちょっかいをして懲らしめるみたいなのが小説版でわずかに書かれていたでしょうか。
『コナン』『カリオストロの城』『ラピュタ』はある意味世界の縮図。
だけど反戦の思想は石ノ森先生の小説『サイボーグ009 完結編』もでしたが本当に倒したのは“悪なのか?”という別な問いかけを生む。
作家や漫画家は常に疑問持ちそれに答えようとする。

  • No.396 by 風人  2017-08-28 10:57:34 

小説『未来少年コナン』調べたら四巻構成。
竹書房の世界名作劇場の本が一冊で完結してるのに比べたらちょっと長い。
だけど『未来少年コナン』は古きよきアニメ時代の面影はなにかしらいいものがある。

  • No.397 by 風人  2017-08-28 20:14:54 

小説『サイボーグ009 完結編』、それぞれの個々の章のひとりひとり皆何かしらかつての戦いから自分だけの哲学(みたいなの)はあるみたい。
001イワンに限ってはギルモア博士の代弁だけど。
ジェット・リンクは探偵をしながらウェストサイド物語や不良のようにグレながら、フランソワーズはバレエ劇を通してサイボーグとなった自らと架空の劇物語を通し、ハインリッヒは過去と向き合い、ジェロニモは文明社会に侵され破壊されてゆく自然や滅びゆく部族を通し、張々湖は己が求める食を通しチベットにある宗教や国の対立から彼もまた自らの過去と向き合う。
ブリテンの章はフランソワーズの章に似ながらもこちらはバレエではなく演劇や役者という形でブリテンは語る。
9人それぞれにサイボーグに改造された経緯や過去と向き合いながら個々の哲学を持つ。
ブリテンはかつてのブラックゴースト(黒い幽霊団)との戦いをフィクションのように活劇として充実しながらも敵とはいえひとを殺める行為は胸に残っている。
この辺は単純な正義に書いてないのが石ノ森先生と息子丈氏らしさでもある。
“正義”について問う問われるは石ノ森作品は多々ある。

  • No.398 by 風人  2017-08-29 06:20:17 

『未来少年コナン』のダイスは憎めない悪役ですね。
当初はラナに憎まれてますけど。ジムシーは比較的に早くに彼女に理解されてる。
コナンの馬鹿力は小説でも遺憾なく発揮されてるの伝わる。
インダストリアの文明人と残され島で育ったコナンの違いもあるんでしょう。
見方を変えればコナンの生き方は自然な人ね生き方かもしれない。

  • No.399 by 風人  2017-08-29 13:39:49 

北朝鮮のミサイル発射怖い。
90年代に制作されるもOVAで未完に終わった亡き横山光輝氏の『マーズ』。
この小説版はちゃんと完結で終わってるんだけどマーズの動向、監視人、神体の存在と共に断片的ながらこの作品に北朝鮮もちょこちょこ世界情勢に関わりを持つ。
日本やアメリカが監視人と神体を相手にしてるか最中にも世界情勢が皮肉にも緊張化していく。
『マーズ』はフィクションだけど世界情勢の緊張化は怖い。

  • No.400 by 風人  2017-08-30 05:51:41 

学生時代は読書感想文はいやでしたけど大人になったいま本を読むこと多い。
テレビ番組がつまらなかったり元気がないのもあるけど小説や物語、いろいろな考察本やカルチャー本などいろいろ読んでる。
本を読むということが若い頃に形成されてたの実感する。

  • No.401 by 風人  2017-08-30 06:08:38 

小説『未来少年コナン』も一度は世界が滅びた世界。
もしもだけど現代文明も一度(あるいは複数)は滅びた文明の後に成り立ってるんでしょうね。
古代文明が滅びてるのは歴史が証明してる。
現代文明もいつかはいずれそうなる可能性は秘めている。
『未来少年コナン』でおじいとコナンが生存者がふたりだけと思っていたらラナが流れ着いたことで他にも生きている人間の存在が明らかになる。
おじいはコナンを思い亡くなる。
小説一巻を読んだけどインダストリアとハイハーバーの存在、そして過去の太陽エネルギーの悪用をしようとするレプカ。
人間がいつの時代も変わらず野心野望を秘めた人間もまたいるということ。

  • No.402 by 風人  2017-08-30 07:38:49 

若い頃に立ち読み程度だけど謎の文明本やオーパーツ関係などほんの少し読んだことはある。
だけど本気にはしなかった方かな、私は。
だけど『未来少年コナン』などのフィクションの物語を読むと作り手にも何かしら荒廃あるいは一度滅びた世界からやり直そうとする主人公や人間たち。
もしかしたら現代文明もそういう積み重ねがあったのかもしれない。

  • No.403 by 風人  2017-08-31 20:24:54 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻、008ピュンマの章もまた興味深い。
ピュンマは深海調査へ、彼の友人ボーマンはNASAの宇宙飛行士として火星有人探査へ。
ボーマンたち四人の宇宙飛行士の役割は『トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ』の主人公たちにも似る。
現実においてNASAが地球外生命体や文明の存在を認知してるか否かはともかく008ピュンマの章は『ゴースト・オブ・イエスタディ』同様に急速にSFらしさを帯びてくる。
001イワンから007ブリテンまでは各々が“神”や“天使”あるいは幽霊や未知なる存在を母国や近いところで接近する。
ピュンマの場合は改造された身体を船長や船員たちに秘密にしながらも深海に潜ってゆく。
ボーマンと密かに連絡を取りながら火星探査と深海調査とまったくふたつの異なる筋道がひとつに重なるというふしぎかつ壮大な物語になる展開。
ピュンマの章で後の三巻に繋がる伏線が少し明確に見えてもくる。
亡き石ノ森先生も息子丈氏の発想や考え方が才能あるひとというのがうかがえる。

  • No.404 by 風人  2017-09-01 05:53:06 

地球外文明や生命体などはアメリカ、ロシアなど大国は何かしら知ってると思う。
日本は先進諸国のひとつにも関わらず大国からは知らされてないと思う。
現実もフィクションも。
小説『サイボーグ009 完結編』008ピュンマの章、深海のピラミッドと火星文明ここから急にスケールが大きくなる。
深海のピラミッド、これは『旧仮面ライダーSpirits』でも用いられた手法。
亡き石ノ森先生の飛び抜けた発想やSF的が読み取れる。

  • No.405 by 風人  2017-09-02 08:47:27 

“神”についてはいないとはいえないのが現状。
なんだかんだで神道や宗教なども古来からあり敬い慕い崇めてきた。ただ現代は科学文明がそれに代わる点もある。
だけど作家さんが“神”に焦点を当てるのもひとつ。
生き方や医療だったりどの世界にもいろいろな神さまがいるのかもしれない。
海堂尊先生の『ジェネラル・ルージュの凱旋』『同・伝説』においても速水先生は黒崎教授が一時であるにせよ彼が医療の、あるいは救急の神に選ばれた人物であることは不本意の意思を見せながらも認めている。
もっとも速水先生が医療の神さまに選ばれたとしても恋愛については疎かったり鈍感だったりで必ずしも完全完璧ではなく少し抜けたところがある。
『桜宮サーガ』は現実に即した医療小説だけど現実よりほんの少し先を書いてたり示唆をしている。
現実に近い世界がある。
作家は何かしら己の哲学を構築しながら“神”に挑むのかましれない。

  • No.406 by 風人  2017-09-02 19:41:46 

小説『サイボーグ009 Conclusion 完結編 GOD’S WAR』一巻二巻、あらためて読むと9人のサイボーグ戦士(とギルモア博士)にコンタクトしてる“神”もしくは“天使”と呼ばれる存在はあまりに脅威的かつ残酷すぎる。
フランソワーズ、ハインリッヒ、ジェロニモ、ブリテンそしてジョーたちが知り合った者たちは別人のようになりジョーが知った翡翠は詩織や父親鏑矢教授などに牙を向く。
共通してるのは別人のように彼や彼女たちはなってしまうこと。そして9人の00ナンバーそれぞれにコンタクトし本意かどうかは別にして敵にしたくない意思を伝えてる。
ただ“神”のおこなってることにしてはすでに残酷なことをしてるとあらためて知らされる。
何者かに乗っ取られた翡翠は“悪の根絶”とジョーに伝える。
この“悪”という表現や存在が00ナンバーのサイボーグとギルモア博士と共に読者に様々な形で訴えかけるのが三巻。
“悪”や“善”を考えてしまうシリーズ。

  • No.407 by 風人  2017-09-03 06:12:44 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻になると物語は加速度的に展開する。
それまでは個々に活躍してた00ナンバーたちがジョー、ギルモア博士、イワンのいる日本に集結し凄惨な敗北、イワンの覚醒による救出。
敗北によるギルモア博士の再改造による強化、葛藤や苦しみ、いちおうの勝利……。
だけどその勝利やわずかな平和なひとときでさえも偽りであるという。
“神”による精神攻撃による00ナンバーたちの善悪の狭間、暴走、狂気……。
結果的に001イワンにより再度の覚醒により救われる。
だけど世界の多くの人々が“神”により苦しめられている。世界的全面戦争にならないものの緊張状態を強いられる。
なんとなく現在のアメリカと北朝鮮の関係に似てるとしたらちょっと怖いかもしれない。
“神”に再び立ち向かう00ナンバーサイボーグたち。
ここから一巻二巻の“神”とのコンタクト、三巻での世界規模の“神”によりおこなわれてた真相が残酷かつ無慈悲に明らかになる……。

  • No.408 by 風人  2017-09-03 18:44:18 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻、突然裏切る008ピュンマ。
読んだ当初は損な役割かと思えばギリギリまで“神”に裏切りの真相を知られまいとする。
裏切ったと00サイボーグと読者を思わせながら最後まで死にもの狂いで00サイボーグたちに伝言を託す。
みな“神”になす術もなくやられていく描写は三巻前半もとんでもないけど後半がさらに熾烈を極める。
ギルモア博士もまた裏切ったと見せかけながら死を覚悟する。
ジョーはギルモア博士から聞いた石ノ森先生の生きざまを“神”との戦いに重ね合わせながら戦う場面の描写は涙出そう。
あとがきをちらっと読んだが奇跡とも言えるような偶然が重なってる。
“神さま”がそうしたのか亡き石ノ森先生の思いを神が叶えたのか。それはわからない。
だけど“思い”がつなげたんでしょう。

  • No.409 by 風人  2017-09-04 05:03:10 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』のあとがきで生前、石ノ森先生が『天使編』『神々の戦い編』でなぜ二度も休載や停止をしたかの経緯が書かれている。
安易な展開やラストを求めたくはなかった、または根底にある人間の善悪を描きたかったかともある。
作家としてはどこかに着地点を置きたかったかも知れないけどそれは俯瞰でしかないのかも。
善悪というのは石ノ森作品においては『キカイダー』が善悪で悩まされたり『009』や『仮面ライダー』における未来永劫終わらない善悪の戦い、ミクロマクロどちらにも存在している。
小説『009』三巻において神との戦いで一時、勝利と平穏を手にした00サイボーグたちは精神攻撃により悪の誘惑に駆られる。これは『キカイダー』のギルの笛や悪と化した仮面ライダー(ショッカーライダーやシャドームーンなど)と同じかもしくは似て非なる点もあるが。
00サイボーグは人間に近い存在であるが故というのもあるかも知れない。
悪の誘惑や狂気に駆られるのは00サイボーグにそれまで市民たちへの精神攻撃と同じと考えるべきでしょう。
だけど001イワンにより事の真相を知る。
“神”の行う決断とはいえそこにはふつうに生きる人々もいる。“悪”である人間もしくは“悪魔”であっても良心や善の心が皆無であるわけではない。
00サイボーグたちは自分たちがすでに人間ではないかも知れないが人の心を持ってるからわかるものがある。
ギリギリの境界線に立たす。

  • No.410 by 風人  2017-09-04 10:46:12 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻。
すべては別次元の者たちが引き起こし“悪”と称する(称された)者たちを滅ぼすための“神”“天使”の行為だった。
この大どんでん返しをあらためて読むと恐ろしいこと善悪どちらの存在にせよ命の存在のはずなのに“神”たちの行為に地球ごと滅ぼされるかもしれない神の傲慢さ。
人間の肉体の内に善悪としての天使悪魔の良心邪心が存在する。
だけど年々、悪の側の波動が強くなっていくことに“神”たちは懸念した。その結果地球ごと葬りさろうとする。
だけど悪である側もまた生きとし生ける者。
超過去において天使たちが住まう世界に悪の者たちが生まれてしまったの悲劇。
そのために青い星地球が作られ人間が作られ肉体がのなかに天使である良心、悪魔である邪心が住まうようになり寿命が尽きたらもとの世界に戻るという……。
だけど人間を滅ぼしたら生命が生まれた時から未来までの限りない時間を否定することに他ならない。たとえ人間の内に“悪”が潜んでも。
またすべての人間が“悪”でもないというのがむずかしいところ。
堂々巡りな禅問答みたいなところになりそう。
だけど人間を愛する00サイボーグたち……。
ひとつはここに結実する物語……。

  • No.411 by 風人  2017-09-11 05:37:02 

小説『サイボーグ009 完結編』。
この物語を読むと人間の持つ善悪いうのを考えさせられる。
なかにはキリストや仏陀みたいな人もいるかもしれないが少数。
善と悪が内にせめぎあうから人間。
ただ“神”に滅ぼされるもしくは“悪”の欲望のままであっても滅ぶ、というのはギリギリまで救いがない。
“神”の内に入り込み勝機を掴む。
ラストの青い地球が一度ヌルリとなりそこに何もない灰色の惑星が現れる描写はさながら星の“死”を見る感じ。
横山光輝さんの小説OVA『マーズ』の地球爆発はあっけないが、ヌルリとなる描写も読むたびに何か考えさせられる。

  • No.412 by 風人  2017-09-11 08:40:54 

小説『サイボーグ009 完結編』9人の章をそれぞれ思い返すと必ずしも9つの物語に現れたのはみな“神”だけではなかったとも思える。
明らかに“悪魔”あるいはは“悪”の側とも思える存在も彼らにコンタクトをしていた。
だけど“神”も“悪”も00サイボーグを敵に回したくない最低限かつぎりぎりのコンタクトをし動向をうかがっていたとも取れる。
それだけの存在という認識が彼らの側にもあったかもしれない。
“悪”の側は深読みかもしれないけど黒い幽霊団(ブラックゴースト)などを率いてた者たちの言葉だったかもしれない。
敵であってもなお敵に回したくない存在。
『仮面ライダー』などと同様に“親殺し”がつきまとう。小説『009』に限っては善悪に関係なく心は生まれもった存在。
自分の内にありなおかつ他人の内側にある心。
有形でありまた無形。
見えない心の存在だけど如何様にも具現化することもある。
“神”や“悪魔”の姿を取るもしくはそう見えるのも心の在り方しだい。
小説『009』はあとがきを含めて亡き石ノ森先生が到達したひとつの哲学にさえ思える。

  • No.413 by 風人  2017-09-12 14:40:21 

落語はお題をあたまに浮かべる想像力が大事。
Eテレ『落語 THE movie』この番組は映像をつけて演出があるからより際立つ。
落語も歌舞伎同様に歴史劇だったり創作劇、そこに笑いを付け加えほうり込む。
土曜早朝に放送されてるのは寝ぼけながら見てるというよりは聞いてる。
ドラマおよび小説『相棒』では杉下右京が趣味にしているというのが物語になりいま私が落語に興味を持つきっかけになった。

  • No.414 by 風人  2017-09-12 15:55:45 

『落語 THE movie』でお題「あたま山」は放送したでしょうか?
お題自体がシュールに笑いを誘う。
むかしからそういうネタは受ける受けないに関係なくあったでしょうね。
同じ江戸時代でも三百年近い歴史あるから流行もその都度あったと思う。
明治になって西洋文化が入り外国人も落語を知る。
『落語 THE movie』の映像化はひとつの現代文化のあらわれ。
アニメ「あたま山」もそのひとつ。

  • No.415 by 風人  2017-09-13 06:56:36 

宮崎駿が若かりし頃に『未来少年コナン』や『ルパン三世(新)』そして『天空の城ラピュタ』などで権力者を相手に戦争根絶というのはひとつの願いだったんでしょう。
『コナン』や『ラピュタ』はその面影がよく残る。
『コナン』のギガントは物語早くから登場するも起動するのは終盤、だけどコナンやラナ、仲間になったモンスリーやダイスが奮闘してゆく。
『ラピュタ』でも天の雷を操るムスカをシータとパズーが打倒してゆく。
だけど権力者を倒しても国家や政府は依然と存在する。
そこで宮崎駿はつまずいたんでしょう。
『紅の豚』でもポルコや空賊たちは自由に振るまい生きながらも国家や時代の波はそばにある。
いまの北朝鮮がさながら『コナン』のレプカのようかもしれない。
だけど『もののけ姫』にも直接に関わりは少ないけど帝(天皇?)という国家や国家形成の波は少なからずあった。
時代からは逃れられないかもしれない。

  • No.416 by 風人  2017-09-17 05:43:17 

アニメ「ザ・リフレクション」、アメコミの雰囲気を的確に伝えてる雰囲気ある作品。
この作品を見て『アベンジャーズ』の小説を読んでみたい感じ。

  • No.417 by 風人  2017-09-17 19:06:15 

もうすぐ終わる朝ドラ『ひょっこ』は『三丁目の夕日』と時代が重なる。
必ずしも時代が豊かになっても就職難の人たちはいたということ。
小説『三丁目の夕日』の六さんも映画の六ちゃん同様に苦労しながら健気にひたむきに生きていく。
『ひょっこ』の有村架純さん演じるヒロインたちは就職した先がやむなく倒産しながらそれぞれの道を歩いていく。
日本人が前向きな時代だから光りや輝きを失わなかった時代かもしれない。

  • No.418 by 風人  2017-09-20 19:10:52 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclusion』では張々湖の章でイエティが出てくる。
ネタバレになりますが、イエティは“神’や“悪魔”同様に別次元別宇宙の住人であると明らかになり“神”が“悪魔”を地球に流刑した際に巻き添えをくった別宇宙の人類(?)とされるらしい。
ただ作品中では張々湖の章ではラストに彼に何か伝えそうな場面で終わり最終巻では張々湖とジョーを助けるために現れる存在となってる。
UMAが別次元の存在という可能性も否めないかもしれないですね。

  • No.419 by 風人  2017-09-22 18:19:48 

来週は『天空の城ラピュタ』が放送。
今年は小説『天空の城ラピュタ』『海がきこえる』『魔女の宅急便』『未来少年コナン』などジブリや宮崎駿氏が関わった小説を読んでる。
小説『ラピュタ』はアニメでは語られてない物語の前後の描写や時代背景など面白く読める。
映像ではわかりにくい心理心情描写も小説の醍醐味。

  • No.420 by 風人  2017-09-23 08:30:49 

小説『天空の城ラピュタ』は冒頭のパズー、シータ、ドーラたち空賊たちの背景が若干書かれているので物語に厚みがある。
パズーの生い立ちや鉱山の経済状況、シータのひとり生きている姿、ドーラが息子たちに悪態をつきながらも母親として心配する姿、暗躍するムスカの非情さ。
この辺は小説ならでは。

  • No.421 by 風人  2017-09-26 18:28:16 

小説『天空の城ラピュタ』丁寧に読むとまた内容がよくわかる。
要塞に捕らえられたシータの心情、おばあさまから教えられた魔法の言葉(呪文)で動き出すロボット、ドーラと共に救出に向かうパズー。
要塞から救出しようと手を伸ばすパズー、気を失うドーラおばさん。だけど気を失っても操縦レバーを離さないところにドーラおばさんの空賊の強い意思が垣間見える。
その後はロボットはゴリアテからの砲撃で倒されるもシータを無事救出。
ドーラたちの移動アジトであるタイガーモス号を見てパズーは実は少しがっかりしてるとも小説にある。
ゴリアテをシータ救出の最中に見てたであろうことを考えたら納得もいくけど(苦笑)。
ただタイガーモス号は劇中ではゴリアテにできない航行をしてるしラピュタを守る巨大な雲のなかでも場面が少ないなか飛行機らしい動きもまた見せている。見せ場がないわけではない。

  • No.422 by 風人  2017-09-27 17:04:57 

小説『天空の城ラピュタ』、ラピュタを守る“竜の巣”に遭遇するところはひとつのクライマックスな場面。
この場面の前にシータが「ラピュタが見つからなければいい」といままで隠してた本心をパズーに告白する。
だけど「飛行技術が進歩してるからいつかはラピュタが見つかってしまう」と言うパズー。
すでにゴリアテの存在がそれをあらわしてるから皮肉なもの。仮にゴリアテや将軍、ムスカたちを退いてもまた次の誰かが出てくることを示唆する。
“竜の巣”を前にしてるパズーはドーラ一家の力を借りてるのはやむをえないけどそれでも少しずつ少年から男になろうとしている成長の兆しや片鱗。
だけどこの成長の兆しや片鱗は現実はむずかしい。
殻を破るのはたいへんな世の中。

  • No.423 by 風人  2017-09-28 06:37:23 

小説『天空の城ラピュタ』、たしかにラピュタ自体は宝の城ではなかったかもしれない天空から地上をラピュタ人が支配してた歴史もあったかもしれない。
もととなった『ガリバー旅行記』ではスフィフトが当時の世相ををもとにラピュタが科学文明の象徴であると同時にいきすぎた科学文明に警鐘を鳴らしていた。
だけど『ラピュタ』においてはムスカは得体のしれない疫病が流行りラピュタ人は地上に住む場所を求めた。いかなる疫病だったはわからない。
たぶんに自然発生的に生み出された疫病であり自然からの警告だったかもしれない。深読みですが。
ラピュタ人とて人間、その中に邪な考えを持つ者がいたとしてもふしぎではない。ムスカはシータ同様にラピュタ人から枝分かれした一族のひとつとされてる。
作品中にはシータとムスカのふたりしかラピュタ人の生き残りは出てきてないけどおそらく他に細々と生きてる人物もいる可能性はある。

  • No.424 by 風人  2017-10-04 14:03:30 

小説『アベンジャーズ』を購入。
比較的映画版が面白かったですからね。『アイアンマン』が先行した形になりそれに連なる形の映画や小説化。
異なるヒーローたちが悪に立ち向かう構図は平成ライダー小説だと『ディケイド』や『鎧武』が近い感じかな。
『アベンジャーズ』ではアイアンマンがオッサンヒーローで渋いところがいい。

  • No.425 by 風人  2017-10-04 19:10:38 

小説『アベンジャーズ』、キャプテンアメリカをはじめとするそれぞれの主人公の物語を語りながらアベンジャーズが集結していく形。
キャプテンアメリカのスティーブは戦争中とはいえ悲劇の顛末、ハルクの誕生は凄まじいもの、そしてアイアンマンのトニー・スターク。
トニーもまた戦争の負の部分を自覚しアイアンマンを開発し正義に目覚めていく。
ソーは異世界の住人ということで背景が皆と違う。これもまた人類側とわかり合えない悲劇といえる。
アメリカンヒーローもまた日本のヒーロー同様に悲劇を背負いながら戦いにのぞんでいく。

  • No.426 by 風人  2017-10-05 16:26:51 

小説『アベンジャーズ』キャプテンアメリカのスティーブとアイアンマンのトニー・スタークは互いに相反しながら認めあってる(?)。互いに浅からぬ関係。
トニーの先祖がスティーブと過去に関係があり、トニーにとってもキャプテンアメリカは心のヒーローでもある。
ただ性格がかたやキャプテンアメリカのスティーブは堅物、アイアンマンのトニーは現代的に砕けてるタイプ。
ソーは異世界の人物ゆえに他の皆といきさつが異なりひとり正義に燃える。後に理解は示す。
フューリーやコールソンはヒーローではなく政府所属の人物だがヒーローたちをまとめる立場にいて支える。
キャプテンアメリカのスティーブはアメリカの歴史を背負ってる雰囲気ある。アメリカ人らしからぬ堅物でもある(苦笑)。
トニーの方が現代的すぎる。ただアイアンマン誕生の背景にも戦争があるというのはキャプテンアメリカと同様。
戦争の影が現代にちらつく。ちゃんと現実につながることを意識させる作品。

  • No.427 by 風人  2017-10-06 07:35:00 

小説『仮面ライダークウガ』新たなグロンギの活動とかつての邂逅。
あらためて読むと一条と刑事になった実加がかつての一条と五代雄介を彷彿させもする。
過去と重なるように荒川先生は物語をつくっている。
一方で『クウガ』が警察の物語である。刑事や警官が“ひとりの人間”であることを書いている。
同時に人間を取り戻しているであろうクウガ・五代への思い。
人間を捨てたはずのグロンギが逆に人間社会に溶け込むことで彼らの恐怖が読者の精神に冷たいものを感じさせる。
『クウガ』の小説で書かれているのは“人間”かもしれないですね。

  • No.428 by 風人  2017-10-07 19:32:14 

小説『仮面ライダークウガ』で恐ろしいのはアイドルや政治家としてグロンギが違和感なく人間社会に溶け込む点。
またこの点は二人目のクウガとしてアークルのベルトを手にした夏目実加にもいえる。
刑事や相棒として一条刑事に接し事件に関わり一警察官やひとりの人間として葛藤し悩みながらもネットで報じられた“未確認生命体2号”を一条刑事に伝えることで自らが暗に二人目のクウガとして伝えてる(らしい)が一条刑事が不器用や堅物なために終盤まで伝わらない。
実加に人間性を失わせたいためというのも本作のテーマ。

  • No.429 by 風人  2017-10-08 05:04:03 

小説『仮面ライダークウガ』の最後の章で書かれてるのは“笑顔”。
実はグロンギだった政治家郷原、生きていたバラのタトゥの女。
人間社会に溶け込む恐ろしさ。
ぎりぎりまで五代に頼らないとする一条刑事の思い、白から赤にならないことに悩む実加。
事の真相が本作品はぎりぎりまで明らかにならないというのは二時間サスペンスにも通じる。
実加の発言の節々や行動の妙さは暗に自分が二人目のクウガと一条刑事に伝えてるはずが伝わらないむずかしさ。

  • No.430 by 風人  2017-10-09 06:40:41 

小説『仮面ライダークウガ』五代雄介はラストぎりぎりまで現れないところがテレビ版を彷彿させる。
特撮ドラマなのに『クウガ』は当時としては斬新かつリアルな演出を求めた作品。
小説版は見事にそれを継承している。一条刑事たちは二時間サスペンスのように真犯人を追い詰めながらも爪の甘さや後手にまわることか遅れがある。
郷原ことグロンギのライオが実加が変身したクウガに言う。後の震災や原発事故などを彼女の父親はダグバに殺されたことで悲劇を見なくてすんだと。ある意味しあわせだと。
結果的に実加クウガが暴走しかかったところへ颯爽と五代クウガが現れ救出する。
直接一条刑事や読者の我々は五代雄介が実加を説得するのはあくまで書き手の荒川先生からの言葉でもある。言葉にならない(聞こえない)説得の場面。
グロンギを倒すために人間性を失うことの愚かさ、正義のための暴力とはいえそれもまた暴力というヒーローモノのある種の矛盾。
一条刑事は五代雄介との再会に喜びあるものの彼を再び戦いの場に戻したことへの悔やみ。
五代雄介はそういういろいろな意味では意味と矛盾を背負った存在。
しかしライオの行動は許すわけにはいかない。仮面の下にたぶん涙を流しながら戦う五代クウガ。
ライオのゲゲルによって瞬間的であるにせよ多くの人たちが亡くなる様子は残酷。
“笑顔”になりたい人たちを弱くなったと称するライオ郷原、五代の“笑顔”を取り戻したい一条。同じ笑顔でもまったく受け取り方がちがうというのもひとつのこわさ。
小説『クウガ』は多くのテーマが盛り込まれている。

  • No.431 by 風人  2017-10-13 16:03:36 

講談社キャラクター文庫『仮面ライダーW 〜Zを受け継ぐ者〜』、『仮面ライダーフォーゼ 〜天・高卒・業〜』を購入。
『W』以降のライダーは架空の都市を舞台に活躍してるからそのぶんコンパクトといえる。
以前に『オーズ』『鎧武』の小説は読んだけど雰囲気は平成二期は似ている感じ。
『W』はハーフボイルドな探偵、なかなかハードボイルドではない(笑)。
小説『W』はフィリップが風邪を引いた翔太郎に代わり彼が翔太郎を名乗って依頼主と会ってましたね。
冒頭のサイクロンジョーカーの次にファングジョーカーが活躍してる。

  • No.432 by 風人  2017-10-14 05:27:00 

小説『仮面ライダーW 〜Zを受け継ぐ者〜』。
著者の三条陸先生の個性、『W』の作風がよく出てる。
あえて翔太郎を風邪でダウンさせフィリップくんが翔太郎として“探偵”として活躍させる。
探偵ものや二時間サスペンスもののお約束を踏まえながら『仮面ライダーW』というヒーローを書く。
『クウガ』の荒川先生とはアプローチや小説としての描写がちがう。
『W』以降のライダーは一般人やガイアメモリなどに関わった人たちがあたりまえに怪人になり愚行を犯すのは恐ろしいこと。昭和ライダーでいうショッカーの側か孤独に正義の側に立ち世を正すか。
『W』はそれを探偵ものとして物語を構築し警察の照井竜(アクセル)らが法の秩序として風都という都市を平和に導く役割をしている。
小説『クウガ』とはちがう感じで二時間サスペンスものという雰囲気で面白かった。

  • No.433 by 風人  2017-10-14 10:02:36 

小説『仮面ライダーW』はいかにも二時間サスペンス探偵モノという雰囲気だけど『仮面ライダーフォーゼ』は学園が舞台だけあって青春モノ。
それも卒業までのわずか三日間の物語、ちらっと『ウィザード』が冒頭絡んできたところはニヤリなところ。
平成二期が一応地続きなのは小説『鎧武』でもディケイドを通し平成一期二期ライダーが断片的に語られてた。
『響鬼』のみエピローグが仮面ライダー1号とショッカーにつながり昭和時代に繋がる形でした。
何らかの形で繋がりがあるニュアンスは小説でも残している。
“仮面ライダー”という“ヒーロー”の在り方。
平成二期は個々の世界観は決して大きくはない。都市や学園などに限られた舞台に限定することで等身大の人物たちを描き演出。
似たようなのは円谷プロ『ウルトラマンギンガ』などにもある。
ヒーローを身近にしながら憧憬とする演出や物語。

  • No.434 by 風人  2017-10-14 14:09:25 

小説『仮面ライダーフォーゼ 〜天・高・卒・業〜』。
如月弦太郎が卒業までに自分の進路を決める物語であり仮面ライダー部の仲間たちそして夢を問いかける物語でもある。
『フォーゼ』らしく学園モノらしくまとまってるのは好感。
『フォーゼ』であるのを除けば破天荒な学園物語。
物語内で重要な役割を果たすのは園田沙理奈、かつての敵であり教師という役割だからこそ生徒である弦太郎に影響を与えていたという。
教師の存在は大小関わらず生徒たちに影響をもたらす。
第三のライダーイカロスに操られた生徒たちが現在『キュウレンジャー』でりゅうこつ座にあたるホウオウソルジャー・鳳が眠っていたアルゴ船にあたる星座のゾディアーツになるというのも興味深い。
三つでひとつはまんまギガントホウオウと重なる。
それは置いといて、物語自体は未来に希望を持つ前向きに生きようとする弦太郎の心や言葉、たしかにややうざいところはあると思う。
だけど弦太郎・フォーゼは絶望している生徒たちに宇宙を見せたいという気持ち。
学園モノゆえにいろいろな対比やどんな先生や生徒にもいろいろ複雑な気持ちあるが、『フォーゼ』においては弦太郎が馬鹿なくらいまっしぐらに進む。
どこでパワーダイザーが出るかと思ったら後半イイところで出てきた。
如月弦太郎がやや時代錯誤なところはあるけどそこはある種マンガ的といえる(笑)。

  • No.435 by 風人  2017-10-16 06:32:09 

小説『アベンジャーズ』を再読したらあちらこちらにスターク社の名称が出てくる。
キャプテン・アメリカ誕生にはハワード・スタークが登場しハルク誕生の際にはスタークインダストリーの名前が出てくることから『アベンジャーズ』世界にはスターク社が過去から現在にいたるまで個人や企業として関わりものと思われる。
だけどアイアンマン誕生の背景には戦争の影があることからも軍需産業という闇もある。

  • No.436 by 風人  2017-10-16 07:49:45 

小説『アベンジャーズ』でソーたちがいる世界は小説『サイボーグ009 完結編』に似てる。
異世界の者たちを神や悪魔と思う我々こちらの世界の人間たち。
「木曜日」をThursday=雷神ソーの日というネーミングセンスはいかにもアメリカ的(笑)。
ヒーローたちにもいろいろな背景がある。
キャプテン・アメリカが現代によみがえるのは孤独。
ハルクもまた何処かへさ迷い自らの在り方を問う。
アイアンマン、トニー・スタークは一見傲慢わがまま自分勝手とヒーローらしくない。だけど彼なりに自分の正義感や哲学、過去の過ちの悔いもある。

  • No.437 by 風人  2017-10-18 07:45:01 

小説『アベンジャーズ』の雷神ソーもまた気の毒な人物ですね。
自分のいた世界から追放され地球にやってくるわけだから。
だけど『アベンジャーズ』では彼の弟ロキが反乱を企てるから異世界の出来事が地球に混乱をもたらしソーにも責任の一旦は担わされる。
海外のヒーローもまた日本のヒーロー同様に苦労がうかがえる。

  • No.438 by 風人  2017-10-19 06:33:21 

小説『アベンジャーズ』を再読すると主人公みな不遇や不幸な運命を背負っている。
キャプテン・アメリカにはかつていた過去のじだから現代という70年眠らされていた。
ハルクは自らの力を押さえコントロールすることに悩み葛藤し放浪。
アイアンマンのトニー・スタークにしても心臓に金属片が来ないように命の危険に脅かされながらもアイアンマンとして一方で活躍。
雷神ソーにしても地球に追放され弟ロキの暴君ぶりを許すわけにはいかない。
なにかしらの影を背負い悩み葛藤し戦いにおもむく。

  • No.439 by 風人  2017-10-19 19:21:49 

小説『アベンジャーズ』後半になりとりあえずソーとキャプテン・アメリカらが和解。
ここはソーが異世界の人物なのが際立つ。
しかし四次元キューブを巡って各々が考えそれなりに敬意を持つが互いにチームワークができてるとはこの時点のアベンジャーズに出来てるとは言いにくい。
なんだかんだでアイアンマンのトニー・スタークは二枚目半?わかりにくいSF的なところのレクチャー役ぽい。
キャプテン・アメリカやナターシャは冷静なぶん他の人物の抑えにまわる。
ナターシャさんはちょっと見は怪しくトニー・スタークもいっぱいくわされた(笑)。
ハルクはトニー・スタークが敬意を持ってることから凄い人物。
だけどロキは囚われての身でも野望は止まらない。

  • No.440 by 風人  2017-11-05 14:58:45 

『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の小説を手に入れた。
実写『トランスフォーマー』シリーズのノベライズを手にしてからは海外SF映画のノベライズは比較的読むやすくなった雰囲気。
『インデペンデンス リサージェンス』の冒頭はかつて第一作のことを振り返りながら再びエイリアンが侵攻していくみたいですね。
通常はテレビでの放送を見てから後々小説版を手にするけど『インデペンデンス・デイ リサージェンス』は小説が先行した。

  • No.441 by 風人  2017-11-06 07:10:38 

小説『インデペンデンス・デイ リサージェンス』ではかつて戦ったエイリアンとは別勢力の球体型エイリアンが出現する。
だけど当初は同一のエイリアンと見なされ地球から攻撃を受ける。
しかし地球人からは宇宙的視点がないために攻撃をしてしまうのもやむ無しという感じだけど球体型エイリアンから彼らなりに地球人にコンタクトをしようとしてたのも事実。
この辺は宇宙人とのコンタクトがいかにむずかしいかという描写でしょう。

  • No.442 by 風人  2017-11-08 07:30:49 

小説『インデペンデス・デイ リサージェンス』、かつてのホイットモア元大統領も前作の酒飲みラッセルのように異星人に特攻し命を散らす。
異星人に精神感応した者の宿命のように思われまた前作のオマージュもある。
しかし人類にとってのニ十年は異星人(友好的球体形宇宙人を含め)彼らには一瞬の時の流れでしかないという。
ラストは次は異星人を迎え撃つのではなく「星間戦争」とまるで見知らぬ宇宙に向けてこちらから攻めるみたいな示唆がされてるよう。
『インデペンデス・デイ』シリーズが今後続くかどうかわからないけどもしも本当に現実に宇宙人や異星人とコンタクトしたらどうなるか。

  • No.443 by 風人  2017-11-10 17:11:15 

久しぶりに小説『ウルトラマン ゴールドラッシュ作戦』を読む。
よくも悪くも高度経済成長期の日本に『ウルトラQ』から少し時代が進んだ円谷SFワールドの確立。
冒頭はホロスコープにハマるイデ隊員。海外出張から戻るムラマツキャップ、フジ隊員。
リニアトレイン開発のなか地底を進む新たな怪獣、ほぼ同時期にも海から現れるニ体目の怪獣。
活躍するペルシダーや海底潜行挺S16、ビートルやウルトラバイク、武器ニードルやマルス133。
当時の特撮技術では不可能だったためにニ体怪獣の合体演出はムリだったためにノートに書いていたという生前の実相寺監督。
文章表現は一部はト書きのように書かれて特撮絵コンテのようで臨場感あるのが特徴的。
物語内の随所に『ウルトラマン』物語中に登場した怪獣の名前がちらほら出てくることから『ウルトラマン』全39話のいずれかの間々の内の物語と思われるが判然としない。時代的に考えたらわざと設定や時系列は考えてないと思われる。
しかも『ウルトラマン』本編同様にホスト役たるウルトラマンが現れるのは最終章に登場。
ニ体怪獣に苦戦しながらもタイトルにあるゴールドラッシュを放つウルトラマン!
科特隊員以外にも週刊誌で取材する記者たちがゲストとして登場し物語に適度に華を添え笑いを誘う(笑)。
いかに実相寺監督たちが生き生きと『ウルトラマン』をつくっていたか伝わる一冊。

  • No.444 by 風人  2017-11-11 11:45:07 

小説『ミラーマン 鏡の黙示録』も再読。
ミラーマン・鏡京太郎とヒロイン御手洗朝子、このふたりの関係は『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンとアンヌに重なりますね。
小説『ミラーマン』はテレビシリーズ後の物語。
現代社会を密かに憎んでしまった若者がインベーダー・レギオンに共感や憑依をされたことから始まる悲しい物語。
ただしインベーダー・レギオンの力は若者にとって“破壊”にしか働かずけっして“創造”や“再生”などの力には働かないことにクライマックスにインベーダーに憑依された若者は悔恨する。
また鏡京太郎ことミラーマンもミラーマンであることを実は受け入れてないことをインベーダー・レギオンに見抜かれ悲痛な戦いを強いられる。
ただレギオンに関していえばインベーダーたちは戦いしか知らないまま生まれ育った悲劇がある。
現実に置き換えたらテロリストや反政府組織に生まれ育ったら他の人生の道が考えられなかった者たちと同じ。
後半レギオンとの邂逅を京太郎はして彼が三次元地球に向かったことを知り決意する。
だがインベーダー・レギオンに憑依された若者を救えなかった悲劇に見舞われる。
いかにも七十年代ヒーローモノの様相を残しながらも九十年代に発売された本書はヒロイン朝子の義妹であるひかりが未来を目指す人物として書かれ好感。

  • No.445 by 風人  2017-11-13 18:09:58 

小説『インデペンデンス・デイ リサージェンス』を再読。
ディヴィットをはじめとして各々の人物たちが前作の出来事や今作にいたるまでの経過を振り返りながらエイリアンについて調査をしていき謎を解こうとする。
はじめは人物各々の等身大の視点ではあるが再びエイリアンの出現や侵略によりマクロな物語となる。
球体型エイリアンをはじめから味方と認識しない誤解もあるからなおさら物語に混乱をもたらす。
しかしエイリアンにとっては人間の二十年の年月は彼らにはほんの一瞬の時の流れでしかないのは残酷。
人間が地球時間で認識してるのとエイリアンの宇宙時間(?)のちがいでしょう。
冒頭に各々の人物たちの過去の邂逅が宇宙から見たらほんの一瞬の出来事でさえないのかもしれない。

  • No.446 by 風人  2017-11-18 11:45:00 

又吉直樹さんの『火花』ついに映画化。
テレビドラマ版も芸人の輝く瞬間悩む時など等身大の人物像がある作品と感じる。
原作を当初読んだ時の先輩芸人神谷の印象は明石家さんまさん、何度か読むといまは芸能界から身を引いた島田紳助さん。関西系の芸人の印象が強いかな。
主人公徳永についてはたぶん若き日のピース又吉さん自身と綾部さんを合わしたようでもありまたちがう雰囲気。
物語が進むにつれ神谷を尊敬し彼からも愛されながら芸人として成長し挫折もある。
最後は芸能界を引退しながらも社長から愛されていたという場面はひとつの感涙。

  • No.447 by 風人  2017-11-20 07:49:09 

有川浩先生の『こちら県庁おもてなし課』『阪急電車』はリアリティある描写。
『おもてなし課』は高知県を隅から隅まで描写し長所も欠点も書かれなおかつ前向き。
『阪急電車』もまた電車に乗り行き交う人たちの会話や触れ合い、いかにもありそうな人物たちの半生。『阪急電車』は映画がおもしろかったのもありますが。
だんだん読む本のジャンルが変わってきてる。

  • No.448 by 風人  2017-11-25 09:44:48 

小説『三丁目の夕日』シリーズはよかったですね。
映画版ではなく漫画版のオムニバスであり短編かつ一部実在の出来事や力道山などを登場させ古きよき日本が元気な時代。
あいにく『‘64』も小説になってるみたいだけど未入手。
『三丁目の夕日』など戦後から高度成長期は日本にとっては輝ける時代かつドラマにもなりやすい。
映画では堀北真希さん演じた六ちゃんは女性だけど漫画や小説では妹さんがいる田舎から出てきて鈴木オートで働くマジメな若者。
映画では六ちゃんはヒロインのひとりであり若者視聴者の代行者でもある役割。
須賀健太くん演じる少年もまた男の子側の代行者。

  • No.449 by 風人  2017-11-25 15:36:22 

富野由悠季さんの著書『だから僕は……』を読むとアニメを作ることのむずかしさ。
虫プロに入り生前の手塚治虫先生と出会う。
絵コンテを切る、物語を作る。
『ガンダム』の原点は手塚治虫作品『来るべき作品』ともある。
半生を著書にしたものだから書き手の原点や半生が見える一冊。
だけどすでに『鉄腕アトム』からアニメ業界はスケジュールがきつかったorz。そして現在も変わらない……。

  • No.450 by 風人  2017-11-26 13:34:01 

作家さんがテレビに出るのは本の宣伝もあるけど自分の意思やメッセージを伝える方法。
『switchインタビュー』の相手との会話対話のなかで半生や経験を語りながら表現方法を伝えていく。
なかにし礼さんの回、いとうせいこうさんの回それぞれちがう。

  • No.451 by 匿名  2017-12-03 02:45:40 

『ラヴクラフト全集』
H.P.ラヴクラフト
クトゥルフ神話が好きで、クトゥルフ神話trpgのルルブを買って、紹介されていて読みたいと思ったから。

  • No.452 by 風人  2017-12-03 14:41:34 

小説『インデペンデンス・デイ』のニムジキ長官はほんと嫌な人物。
物語の中盤でアメリカノーラッド基地が異星人に同胞がやられたなかでも自らの政治に利用とする狡猾さ。
ディヴィッドの父親レヴィンソンがエリア51の話題に出した時はホイットモア大統領は一笑に付したがニムジキは「(エリア51の話は)あながち嘘ではない」と事実を告白する。
『インデペンデンス・デイ』はフィクションだからこのような人物がいても構わないけど現実に事実を知りながら秘密裏に動いてる人物がいたら実にこわいこと。
ニムジキは作品中でも異星人に核攻撃をアメリカ全土で敢行しようとホイットモア大統領にさせようとする暴挙。結果は失敗に終わりますけど。
味方側の数少ない悪役ではあるが反面ニムジキみたいな人物がいないと作品が成り立たない。

  • No.453 by 風人  2017-12-04 09:49:00 

古くから侵略宇宙人が地球を侵略するSFは多くある。
『宇宙戦争』が代表的、コメディだと『マーズ・アタック』。シリアスでは『インデペンデス・デイ』。
小説『インデペンデス・デイ』のあとがきに『降伏の儀式』なるSF作品が出てくるがこれもまたひとつの原典なんでしょう。
この手のSFはあわや人類が滅亡寸前な危機的状況のなかからひょんなことから危機的状況を脱する手段や方法を主人公たちが思い付く。
『インデペンデス・デイ』はウィルスを主人公ディヴィットが父親との会話からひらめくのがポイント。

  • No.454 by 風人  2017-12-06 13:08:43 

小説『仮面ライダーZO(ゼットオー)闇の少年』。
冒頭は劇場映画に近いが物語が進むとやや異なる展開。
宏少年の学校を舞台にしクモ女が彼を襲い現れる仮面ライダーZO。
しかしクモ女の正体宏少年の担任の女教師とZOの麻生勝は知り一瞬の戦いのなか苦悩し葛藤する。
クモ女の内に生きる女教師中西先生はライダーに“目を探して!”と必死に伝え麻生はクモ女の本当の目を見つけクモ女を撃破する。
クモ女が思いもよらなかった行動に出たことに憤るドラスだが間一髪ライダーに倒される寸前に望月博士の生存をライダー麻生に伝え姿を消す。
ライダーにとって最初で最後の勝利、と。

物語冒頭部分だけ抜粋しましたが『仮面ライダー』の改造人間の悲哀をライダーやクモ女にされた女教師中西先生が担う。
中西先生は最後に“宏くんたちを守って……”と麻生に伝え散っていく。
久しぶりに読むと必ずしも勝利が喜びを得るものではない『仮面ライダー』の哀しさが伝わる。

  • No.455 by 風人  2017-12-06 19:21:34 

小説『仮面ライダーZO 闇の少年』はセンチメンタルな物語。
映画ではほとんど語られてないドラスの幼い心と家族が欲しい切ない思い。
ドラスが“最強生命体”になりたいのは戦闘形態の願望であって少年態の時はあくまで純粋に“家族”が欲しかったと思われる。
望月博士というひとりの科学者の身勝手から生み出されたネオ生命体の悲劇。
ドラス側に立って読むとあまりにも哀しい物語。
本当にドラスが生命体の頂点に立ちたかったは謎……と思いたい。

  • No.456 by 風人  2017-12-07 12:54:50 

小説『仮面ライダーJ』は基本的な骨子は映画版と同じ。
だけどヒロイン加那と敵フォッグ・マザー両者を掘り下げ当時のオリジナルビデオシリーズ『ウルトラマンG(グレート)』同様に環境破壊をテーマにしている。
また仮面ライダーJのパワーの源Jパワーの由来についても物語内で記されている。大地の精霊ユピテル、Jupiterとスペルあるが読みはユピテル。
ヒロイン加那は実は古代に栄えたカナン王国の姫。また地空人のブレン大神官とアンもまたカナン王国の人物。
Jこと瀬川耕司ことをサポートするベリーがなぜ飛蝗の姿なのか丁寧に書かれている。
だけど敵フォッグ・マザーの正体。
マザーもまたかつて異星で平和に暮らしていた蜜蜂だったがその星の人間たちの争いに巻き込まれては生き残りを繰り返し機械獣母艦フォッグ・マザーとなってしまった悲劇。本来あり得ない進化を繰り返した結果で身体が綺麗な酸素を受け付けなくなってしまった。
そういう意味ではマザーもまた(人間や戦争の)犠牲者といえる。
マザーが最期に蜜蜂としての姿をかろうじて残しながら飛翔し亡くなる場面は涙を誘う。

  • No.457 by 風人  2017-12-09 14:13:30 

小説『君の名は。』
はじめはコメディで進みながら中盤からシリアス展開。
隕石がふたつに割れてひとつの町を滅ぼしたのは凄い展開。

  • No.458 by 風人  2017-12-10 12:57:45 

小説『君の名は。』
なぜタイトルが『君の名は。』か疑問だったけどちゃんと物語に筋道ありましたね。
はじめは瀧くんと三葉ちゃんは互いを知り余計なお世話をしながら近づいていくけど互いに名前を忘れてしまう。
だけど瀧くんは三葉のことを知ろうと懸命になりまた三葉ちゃんも三年前に瀧くんに実は会いにいっていた。
この辺のすれ違いは微妙。互いに同じ時間を過ごしてるはずなのに三年という刻にズレがあることにより微妙に切ない距離感。
一度は互いの入れ替わりができなくなったが後半再びできるようになり隕石落下から町を救うことで奮闘する。

  • No.459 by 風人  2017-12-11 10:04:31 

小説『君の名は。』でヒロイン三葉が巫女の血を引いてるのは一見古風だけど中盤から後半にかけてキャラを深く掘り下げる魅力。
しっかり祖母や父が瀧くんが入れ替わった三葉に気づくのもひとつのミソ。
ちゃんと物語の段階を踏みながら時が過ぎていく。

  • No.460 by 風人  2017-12-16 15:47:17 

細田守の『サマーウォーズ』『おおかみこどものあめとゆき』『バケモノの子』、新海誠の『君の名は。』。
『バケモノの子』はややちがうけど他三作品は日本の田舎を舞台にしている。描写や演出、小説の見せ方もまたちがうけどある種の共通点がある感じ。
スタジオジブリ的な田舎ともまたちがう。似てる点はあると思うけど。
『サマーウォーズ』『おおかみこどものあめとゆき』『君の名は。』がなぜ田舎を舞台にしてるかという問いかけのようにも読むことができる。
ただ『君の名は。』のうまいところは瀧くんと三葉ちゃんの三年という時間のズレ、記憶できない入れ替わり、起きてしまった現実を変えるひたむきさ。適度に十代らしい純粋さとちょっとえっちであり互いを意識する関係。これは新海誠さんの人物に対する優しさ、そしてかんたんにふたりを最後まで結ばせないというラストまでのもどかしさ(意地悪?)でしょうか。
こういうところは細田守作品の『サマーウォーズ』にもあるお祖母ちゃんが亡くなりそこを縁や所縁もない主人公がヒロインの家族一族を励まし再度奮闘する。
小説を読むと素人考えの展開を著者や作家さんはしていない。

  • No.461 by 風人  2017-12-17 08:47:12 

今年もいろいろな本を読んだけど読めてない本も多くある。
寒く涼しい時期の内に読んでおきたい。
『相棒』シリーズ『となりのトトロ』などなど。

だけど今年は『サイボーグ009 完結編』『ティターンズの旗の下に』などからけっこう読書を意識した一年。
有川浩さん筒井泰隆さんなど徐々に知らないジャンルを開拓してる感じ。

  • No.462 by 風人  2017-12-23 10:09:00 

今年は四国関係の小説をけっこう読んだ。
氷室冴子さんの『海がきこえる』有川浩さんの『こちら県庁おもてなし課』坂東真砂子さんの『死国』。
『海未がきこえる』は青春と青春の後先を追う感じ。
『こちら県庁おもてなし課』は地方田舎の高知県の観光事業を描いてあらためて地元を見直すきっかけですね。
『死国』の描き方は前二冊とは異なる四国のある種の闇や負の部分。それでいて純真なはずの幼い頃こそが実は口に出せない幼さやもどかしさから言えない本音の本心であり人生に心残りを残した死者の魂。考えさせられる物語。

  • No.463 by 風人  2017-12-25 08:02:37 

久しぶりに『怪獣学・入門』を出して読んだら金城哲夫、上原正三、市川森一三者の特撮を通して訴え伝えたい戦争中戦後あるいは正義やヒーローという存在についての概念や捉え方がちがうのが興味深くもおもしろい。
金城哲夫は博愛を『ウルトラマン』を通して伝えたものの甘えが本質にあり自己矛盾に『ウルトラセブン』に陥るウルトラシリーズのある種のむずかしさ。
上原正三は徹底して『帰ってきたウルトラマン』で東京を破壊し主人公郷秀樹は肥大した自我として書かれ演出される。
自我と社会の代弁者として怪獣側に感情移入や共感される物語としての「怪獣使いと少年」。
対して市川森一は『ウルトラマンA』で性を超越したヒーローとしてのA、対するは徹底した悪魔として書かれる敵異次元人ヤプール。ヤプールは悪魔ゆえに人間を時には主人公北斗星司を試す。
ただ『ウルトラマンA』は初志貫徹が出来ずに市川森一がメインライターを降りたものの後半に再度北斗星司に問いかける。
正義とは何か?
最終回「明日のエースは君だ!」で守るべきサイモン星人が実は敵ヤプールだったことで彼を撃つ北斗。
子どもたちの優しさを裏切る行為と知りながらヤプールを撃ちエースとして正体を明かす北斗。
子どもたちから“優しさ”を奪いエースを地球から排除するという最終回。
金城哲夫さんみたいな博愛主義的な物語はいまの時代でも出来そうだけど上原正三さんや市川森一さんみたいな怨念などを背負って書く物語はむずかしいと思える。
平成の『ウルトラマンティガ』のキリノ・マキオの回がそれらに近い印象ではあったけどさらに時代がむずかしくなる現実。

  • No.464 by 風人  2017-12-26 18:37:17 

もしも生前に市川森一氏が円谷以外に東映ヒーローモノの脚本やシリーズ担当をしてたらどんなヒーローになっていたでしょう。
例外としては『仮面ライダー』の「死神サラセニアン」の回は共同執筆かで書かれてるだけ。
『ウルトラマンA』の観念同士の戦い。『A』で市川森一先生が書かれた回は半ば子ども向けの範疇を越えてる物語。
路線変更の煽りを受けながらもA・北斗星司に十字架を背負わせようとする生きざま。
『ウルトラマンA』最終回においてAを地球から排除する目的を果たしているだけ一概にAの勝利とはいえない。
著書『私が愛したウルトラセブン』は円谷英二監督、金城哲夫、上原正三たちと共に市川森一先生が生きた青春の時代。
『私が愛した』でアンヌ役の女優交代劇は実は『ウルトラマンA』からのオマージュ。
だけどもしも東映ヒーローモノの市川先生の正義と悪の観念同士の物語をしたらとてつもなく恐ろしい物語になったかややアダルトになった可能性はある。
『仮面ライダーX』の長坂英桂先生も『X』で高年齢層を狙ったが失敗し結果的に『キカイダーシリーズ』で成功をおさめる。

  • No.465 by 風人  2017-12-29 08:43:23 

ジャンプブックスの小説『シティー・ハンター』を再読。
『シティー・ハンター』も書き手しだいで原作に近かったりハードボイルドが強めだったりあんがい作品に自由度がある作品とわかる。
遼や香、冴子などレギュラーギャラに書き手が違ってもぶれがなければ作品の雰囲気が変わらない。
同じ作品を違う作家が書いても雰囲気が違わないのは凄いこと。
似たようなのは小説『ルパン三世』でもあったけどこちら文章表現が作家ごとに異なりバラエティ豊かでしたね。

  • No.466 by 風人  2017-12-29 16:03:16 

今年最後に購入した本は『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』『相棒 season7(中)』『相棒 season8(上))の三冊。
『ガンダムシリーズ』は富野由悠季氏の文章が粗いぶん他の著者が書かれた作品の方がふつうに読みやすい。
言い方を変えたらそれだけ富野監督の文章は個性があるともいえる。
『相棒シリーズ』はseasonごとや各話ごとでかなり特徴が変わる作品。
時々だけど過去の物語とリンクしてることもある。これは長寿ドラマの利点でしょう。反面内容を覚えてないといつどの話だったかわからなくなることもある(笑)。

  • No.467 by 風人  2017-12-30 05:25:45 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』。
ブルーディスティニー2号機あっさり奪われる。
なぜにこうもガンダムタイプはあっさり奪われるのかふしぎ(笑)。
ガンダムが奪われてしまうのが半ばお約束になってるとしか思えん。

  • No.468 by 風人  2017-12-30 10:37:06 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』は『第08MS小隊』に雰囲気よく似てる。
ただ『第08MS小隊』が冒頭宇宙を舞台にし本筋の物語はずっと地球上なのに『ブルーディスティニー』は冒頭は『逆襲のシャア』から入って過去に遡り一年戦争中の物語を語り最後は再び主人公たちの現在に帰決する。
あくまで主人公は敵を敵という名の記号としてとらえてないはずが敵パイロットはあくまで人間として名乗りを上げる。
富野由悠季さん以外の宇宙世紀を舞台にした作品や小説はあくまで“戦争”の中の物語としてとらえてニュータイプなどはそっちのけなどが特徴的。
一兵士の物語を連邦ジオン共に描くことで戦争の非常さや訴えるテーマがあるという感じ。
EXAMシステム、ややもすると高性能すぎる感じもしますがそこはゲーム発からの作品ですからね(苦笑)。
ただ主人公が戦いの度に何かしら悩むのは共感する。

  • No.469 by 風人  2017-12-31 16:02:32 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』のEXAMシステム、人間より速く敵を感知するのは理解できるがパイロットの精神を乗っ取るかもしれないのは恐怖。
ましてや昨日の敵が今日の友になったからといって安易に容認できるわけがない。
理解できないシステムを搭載して仮に暴走したら味方から撃たれるかもしれないという。
EXAMシステムは後の人間を人工的なニュータイプへと変える強化人間の基礎みたいなものでしょうか。

  • No.470 by 風人  2018-01-02 13:07:23 

小説実写映画版『ガッチャマン』は実在の国名のが驚き。
アニメの『科学忍者隊ガッチャマン』ではホントアール国など架空の名称だったのに。
90年代のOVA版では70年代アニメ版を踏襲してた。
実写映画版『ガッチャマン』ではISOとギャラクターに属してる人間同士の争いをテーマにしてるんでしょうか。
ただ“ガッチャマン”の名を冠してるのは健だけでなくジョーも含まれてるのも驚き。

  • No.471 by 風人  2018-01-02 15:50:29 

小説実写映画版『ガッチャマン』では本来名字のないジュンや甚平に名字が設定され実の姉弟になってたり健とジョーがヨーロッパ時代で幼馴染み、竜にいたってはのほほんとしたキャラではあるが家族を失ってる。かなりオリジナルと違った設定。
これは『キャシャーン』も基本設定は同じながらちがう物語に実写版はなってた。
映画しかも実写という制約のなかで表現は小説読んでたら伝わる。
しかしこうも実写化したがる映画界はオリジナル作品で勝負できないのはテレビと同じになってる。
アニメや漫画の実写化は製作側は考えるべきではないだろうか。

  • No.472 by 風人  2018-01-02 19:07:40 

小説実写版『ガッチャマン』いささか物語が急すぎる感じ。
健たちがはじめは仲間意識をたいして持ってないところはある種新鮮。
シビアな雰囲気は出てる。
だけどウィルスXによって人間がベルク・カッツェになりカッツェは寿命は短く代が継承されていく。これもまあよし。
だけどあとがきで『ガッチャマン』で『スターウォーズ』をやろうというのはいささか無理がある感じ。
個人的な感想だけどアニメの実写映画化は無理あるということ。
物語がよくても映像がアニメに追いつけるかといったら追いつけない。二次元の嘘が見えてしまう。実写映画の小説(ノベライズ)ならそこは気づかなく読める。
物語自体は当初仲間意識を持たないメンバーが少しずつ後半になるにつれ各々を知り理解し“仲間となる”はよし。
南部博士の冷徹な印象もまあよし。
だけど『ガッチャマン』と認めるか否かはひとしだいでしょうね。
アニメの実写映画はむずかしい。

  • No.473 by 風人  2018-01-03 05:04:42 

実写映画化小説『ガッチャマン』は設定はいいのに設定を物語が生かしきれてない感じ。
アニメや漫画の実写映画はなぜにこうもイメージを崩すのかなと疑問。
アニメ『ガッチャマン』のオリジンが70年代、実写映画が2010年代と時代の違いもあるだろうけど日本映画界がむやみにハリウッドを意識してはコケてる感じ。
『ガッチャマン』という素材はいいのになぜという感じ。
『キャシャーン』も小説読んだけどよくわからない感じ。タツノコアニメ作品が独特な雰囲気あるんでしょうけど実写にあの雰囲気はまず持ち込めない。二次元だから生きてる。
実写映画版の小説『ガッチャマン』は設定はいいけどなんだかなという感じ。

  • No.474 by 風人  2018-01-03 09:02:12 

小説実写映画版『ガッチャマン』に恋愛要素はほぼ要らない。
恋愛を加味してるから地球を救う大前提がなくなってる。
あとがきを読んだらあの世界では「石」さえあれば誰でもガッチャマンになれるという。これは平成ウルトラマンと同じ解釈と思ってしまう。
一応小説実写映画版『ガッチャマン』で褒める点があれば個々のキャラはしっかり孤独に悩む点。ただ解決に至ってるかは疑問。
南部博士も部下であるガッチャマンを地球を救うために見捨てるという人物ではないはずなのにこの改変(改悪)はひどい。アニメ『ガッチャマン』ではシリーズ(OVA含み)通して出来た人物をあんな風に書き手の方が解釈するのは理解できない。
実写映画化が難しいのは理解できるけど作品の解釈はひどい。

  • No.475 by 風人  2018-01-03 10:48:43 

実写映画小説でおもしろいといえるのは少ないですね。
個人的には『三丁目の夕日』シリーズ、ただしこれは映画版というより漫画のオムニバスを小説にした感じで原作寄り。映画とはちがう。
『パトレイバー THE next generation』これは三巻までしか読めてないけど初代の野明たちにくらべたら物語にハデさやコミカルさは一見少ない。
だけど“なにかを喪失した時代や若者たち”という点では共感がある作品。喪失しながらもそこに何かを見出だそうとする人物たち。

  • No.476 by 風人  2018-01-03 16:07:59 

実写映画小説版『ガッチャマン』の設定の多くは映画を見たであろう人たちにたぶん伝わってないでしょうね。
恋愛要素を仮によしとしてもアクションとSF活劇にしないとビジュアルインパクトとして成り立たない。
アニメ『ガッチャマン』においては当初は子供向けゆえにアクションとメカ描写に集中されましたが徐々に高年齢層の視聴者(特に女性層に人気を博し)が出来たことで一躍タツノコヒーロー作品は東映動画作品などと一線を画すことになる。
実写映画小説『ガッチャマン』で総裁Xはよく読んだらまったく出てこない代わりに人間をベルク・カッツェに変えるウィルスXが総裁Xの代わりでしょうか?
なんともその辺の説明も曖昧。
はじめ「GP計画」が何なのかなと思ったらゴッドフェニックスのことと後にわかる。ちょっとわかりづらい。
アクション活劇にした方が違和感なく作れたり見れたんじゃないでしょうか。
アニメや漫画の実写映画のむずかしさが逆に伝わる実写映画小説『ガッチャマン』……orz。

  • No.477 by 風人  2018-01-04 05:17:48 

実写映画版小説『ガッチャマン』の世界は日本を中心としアメリカに反発を持たれた国家間というのがまずあり得ない。
読み直したらまんま『トップをねらえ!』みたいでおいおいと内心ツッコミしてしまった。
実写映画の『ガッチャマン』の発想は『トップをねらえ!』。
日本が世界の中心になるなんてこと自体あり得ないorz。
ISO国際科学技術庁の支部が日本にあるというのも違和感。
実写映画『ガッチャマン』は設定と描写が画と合致してないのが致命的欠陥。
アニメ第一話の「ガッチャマン対タートルキング」のあのスピード感や躍動感、一言一言であらわす人物描写が実写映画版には皮肉なことにない。
ジョーの復讐が両親への感情からではなく恋愛になってる時点でジョーはこんなキャラだった?と解離してる。
あと国際科学技術庁の南部博士とカークランド博士の権力争いもアニメにもなかったでしょう。
書き手の方が書きたいことはわかるけどただアクション主体のヒーローモノには不要な要素。
人物、世界観、設定などはいいのに満足に生かしきった感は残念ながらない(>_<)。
90年代のOVA版およびOVA版小説の『ガッチャマン』の方がまだリアリティかつ見ごたえ読みごたえあると思う。
この作品も表面だけなぞっただけと酷評な点はありましたが。
『ガッチャマン』という作品のむずかしさでしょうか。

  • No.478 by 風人  2018-01-04 17:40:22 

AI(人工知能)が小説を書くという話題去年ありましたね。
だけど人間よりも面白い創作的な表現や文章ができるかは疑問。人間とAIが仮に同じ発想や飛躍した考えなどあっても方向性はちがうと思う。創作や文章表現も同じ。
人間みたいな閃きや発想の飛躍はまだまだできないんじゃないかと思う。
小説や物語は文章表現で伝わるもの。

  • No.479 by 風人  2018-01-05 05:09:34 

日本が世界の中心になってるのは私が読んだ限り『トップをねらえ!』と『ゴジラvsキングギドラ』でしょうか。
だけど現実に考えて日本はリーダーシップを取りたい国ではあろうけど結局はアメリカに追従する国でしかない。
リーダーになりたい思想は政府内や与野党内にたぶんにあるでしょう。だけど現実に可能なわけない。
朝日ソノラマ文庫の横山光輝原作の小説『マーズ』これも途中までは地球が救われるか、と期待を持たせながらぎりぎりのところで日本政府あるいは与党幹部が己たちだけの利を考えたせいでマーズとガイアーの命を絶ってしまう愚かさ。それによりラストは地球が原作通りに爆発。
広い宇宙的視野や思考が持てない人間である限りは地球に危機が訪れることを示唆されてるようでこわい作品。

  • No.480 by 風人  2018-01-06 05:47:20 

実写映画版小説『ガッチャマン』再読してるがいまいち理解に苦しむ作品。
ISO東アジア支部が日本にあるのはよしとしよう。ただそのわりにガッチャマンたちの活躍に緊迫感や緊張感に欠けるのが目立つ。
これならアニメやOVA同様に要人誘拐や暗殺した物語の方が世界観に緊張感与えると思う。
もちろん東京という都心が危機に追いやられることでの心理的ダメージはあるんだろうけどなぜギャラクターは南部博士を狙わない?
旧作アニメではたびたび科学忍者隊を欺き攻撃を南部博士にすることもあったのに。
南部博士が堂々と表に出ているならたとえワナであってもギャラクターは誘拐や暗殺を試みる組織それこそ悪の華を咲かす一手にするはず。
実写映画版小説『ガッチャマン』の敵味方双方が何がしたいのが実にわからない作品。

  • No.481 by 風人  2018-01-06 17:22:46 

実写映画小説『ガッチャマン』、本来ガッチャマンはマクロな世界のなかで組織や個人の思惑、感情気持ちが複雑に絡み合う世界と思う。
そこに頑ななまでの健の意固地なまでの真面目さ、ジョーの(両親を殺した相手=カッツェ)復讐、ジュンの不器用ながら健への想い、甚平の無邪気ななかに隠れた孤児としての寂しさ、竜は一見のんきに見えながらも唯一メンバー内で家族があるという一途な純粋な思い。
南部博士もまたそんな彼らを従わせ戦いに赴かせながらも時に葛藤し悩み特に健については亡くなったはずの父親がレッドインパルスとして諜報に活躍し時に相容れない存在やライバル、また共闘する互いの関係の複雑さ。
南部博士はギャラクターから地球を救いたい一心を才能からすべてを心血を注ぐ愚直なまでの真っ直ぐさ。
これに対するのはベルク・カッツェ。彼ないし彼女は総裁Xへの愛情や信頼こそがカッツェの唯一の生ある悦び。そして科学忍者隊に苦渋を舐めさせられながらも何度も挑む指揮官らしさ。
だけど実写映画小説『ガッチャマン』にはそれらの長所も短所も失礼ながらすべてなくしてる感じ。

  • No.482 by 風人  2018-01-07 06:21:31 

実写映画小説『ガッチャマン』はよく読むと要所要所がおかしい。
科学忍者隊がゴッドフェニックスに乗るにしても本来これはアニメならばレッドインパルスが倒れと云々くらいの説得力があって然るべき点。
ゴッドフェニックスの補助武装にバードミサイルというのもおかしな点。
本来忍者隊は諜報任務を主とし戦いはあくまで最後の手段。
あとがきにはレッドインパルスについて触れらてましたが本編では触れられてない。あるはずの設定が本編で語られてない煮つめの甘さ。
一行や一文でも語られてるならともかくいくつか明らかに語られるべきことが語られてない。
人物が仲間意識を持ってないとありながらあまりに健たちが自分の感情や気持ちでしか動いてないプロ意識に欠ける。兵士であるならそこはプロ意識を持つべき。
肝心なところが欠けてる作品。
オリジナルアニメ作品において科学忍者隊のメンバーはけっして完璧ではない。皆どこか欠けていびつに育ちながらも若者らしくまっすぐ生きようと戦う。
なぜ実写映画小説版にそれがないのか……。

  • No.483 by 風人  2018-01-07 18:44:29 

小説『君の名は。』で好きな場面は瀧くんが三葉を探しにいこうとし司や奥寺先輩とあちこちいくなかラーメン屋でようやく糸守町と知るところ。
ラーメン屋の主人と奥さんがいたから瀧くんは糸守町にいくことができる。
なにげにラーメン屋の夫婦がいなかったら瀧くんは糸守町という名前を思い出さない。
またさりげなくラーメン屋の主人が瀧くんをいまはない糸守町にまで案内してくれたりさりげなく町のことを語り伝える。
出番は少ないけどラーメン屋の夫婦さん何気なく好きな人物。

  • No.484 by 風人  2018-01-16 05:07:14 

昨年はいろいろ多くの本を購入し読めたが(未読もあり)今年はいまのところないですね。
明けて二週間ですからね。読みたい本のなかに文庫化にいたってない作品もあるでしょうね。

  • No.485 by 風人  2018-01-19 18:35:39 

思えば去年は小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』と『ティターンズの旗の下に』が読み始め。
今年は実写映画小説『ガッチャマン』でちょっと失敗。
今日は『サイボーグ009』つながりで小説ではなく映画『RE:SYBORG』について。
『サイボーグ009』としていえば誰もが思うヒロイックな作品ではない。
プロダクションI・G作品としてはアリだけど『009』らしさは少ない。
『RE:SYBORG』としてしてること“リ・スタート”なわけですし。
ジョーとジェットの対立については日米の専守防衛か先制攻撃かということを個人と国家に置き換えて専守防衛についてはヒーローとしての立場。
また作品中の“彼の声”わかりやすくいえばこれは人間ひとりひとりのなかにある善悪の心が左右されやすい象徴。
『009 完結編』で00サイボーグに関わった人物たちが神や悪魔に取り込まれる描写と同じと思われるけど演出としては正直わかりにくい。
“天使の化石”についても神がいることの暗示であると同時にたぶんに正義に生きた人々の象徴であり00サイボーグたちが辿り着く未来への暗示だったと思う。
『RE:SYBORG』についていえば『サイボーグ009』の基本知識があってもたぶんにわかりにくい。劇画調すぎるなおかつ話が尺内に収まりきれない。
『RE:SYBORG』は小説もあるらしいので機会あれば読んでまた映画とくらべたいと思う。
大人向けだけど大人向けすぎかつ硬派。

  • No.486 by 風人  2018-01-22 12:46:03 

『サマーウォーズ』に『クライシス・オブ・OZ』(かな?)という外伝小説作品あったけど『君のの名は。』にも外伝あった。
微妙に本来の物語とは違う観点かつ三葉になった瀧くんの物語ぽい。
いかにも外伝らしく本筋の物語とはちょっと路線がちがう。

  • No.487 by 風人  2018-01-22 13:52:17 

小説『君の名は。』外伝は脇役の勅使河原や四葉ちゃんなどに視点を置いたサイドストーリー。
本編中でサラッと流れた1カット程度流れた場面などが外伝につながる。
勅使河原ことテッシーは瀧くんと入れ替わった三葉ちゃんを〈狐憑き〉と読んでたらしい。
なにげにテッシーくんが三葉ちゃんの境遇に共感したり思いを少し寄せていたりかな。
この辺は外伝ではないと書けない物語。

  • No.488 by 風人  2018-01-22 17:19:36 

小説『君の名は。』外伝、四葉ちゃん千年前の宮永神社の巫女さんと入れ替わっていたんだ。
四葉ちゃんの物語はちょっと幼く子どもなようだけど彼女なりに姉や祖母、宮永神社を見つめ彼女なりに考えている物語。
千年前の巫女と入れ替わったことがきっかけでちいさな一歩であり大きな成長を遂げる少女。
サイドストーリーにしとくはもったいない物語。

  • No.489 by 風人  2018-01-23 05:16:28 

小説『君の名は。』外伝による瀧くんから三葉ちゃんがケータイに残した文章は意外に過激。
巫女の血を引きながらも中身は田舎住まいだけどふつうの女子高生。
田舎と嘆き都会に憧れ一部の同級生たちには父が町長だったり勅使河原建設と関係あったり父と顔を会わせれば厳しく接せられる。
成人迎えた大人でもたぶん嫌がる状況に若い十代で複雑な気持ちを抱く。
だけど瀧くんなりに直接顔を会わしてないながらも彼女を思い入れ替わりながら彼女の知らない表情に思いを寄せる……。

女子は清楚な一面もあるけど本音は別にあるのは女子ないし女性という生き物のわからないところ。

  • No.490 by 風人  2018-01-23 16:23:43 

小説『君の名は。』外伝では三葉ちゃんの親友サヤちんもさりげなく出番ある。
三葉ちゃんとテッシー絡みはもちろんだけど四葉ちゃんと仲がいいという意外な一面(笑)。
本編の小説では「サヤちん」だけど本名は「早耶香(さやか)」と外伝小説でわかる。
アニメでわかりにくいところは小説や本だとわかるのも利点。

  • No.491 by 風人  2018-01-24 14:41:34 

小説『君の名は。A nother side:Earth』のテッシーこと勅使河原の章「スクラップ アンド ビルド」。
政治家と実家の建設業者の癒着。大なり小なり世の中はこのようなシステムで成り立っているという縮図。
だけどテッシーくんがそれなりに地元に愛着を持ち実家に複雑な感情を抱くのは正しいこと。
アニメ本編と外伝作品「腐敗の匂いがするな」の表現は彼なりの内にある倫理観。
ある程度は三葉に共感と同情が混じりながらも自分は何もできない幼馴染みとしての感情。

  • No.492 by 風人  2018-01-25 06:14:45 

『君の名は。』の舞台のひとつ宮永神社ではなく宮水神社でしたね。
どこで間違えたのか。
読み間違いか誤認か。

  • No.493 by 風人  2018-01-26 18:29:44 

小説『君の名は。』外伝、四葉ちゃんの物語。
個人的にはいちばんのお気に入りでしょうか。
だけど口噛み酒ををひょんなことから自ら口にし千年前の巫女さまと入れ替わる。
だけど話の辻褄からいえばこの巫女さまは実は四葉ちゃんの前世らしい。
なにげに小学生ながらに女の子であり女性として姉三葉たちを見つめながら内面はしっかり一人立ちしていく片鱗。
女の子や女性がある意味大人なのがわかる短編。

  • No.494 by 賢斗  2018-01-26 21:04:31 ID:12c3a89ab

[あと少し、もう少し]小説
中学生男子の汗と涙の絆を描いた作品。
仲間を信じ合いタスキを繋ぐ、仲間の大切さに感動しました。

  • No.495 by 風人  2018-01-27 08:28:16 

小説『君の名は。』外伝。
三葉四葉姉妹の父であり糸守町町長でもある宮水俊樹。
四編最後の物語の主役をつとめる。ほぼ大人のドラマな感ある一編。
俊樹と二葉の自然かつ淡白な出逢いを描写しながら俊樹の実家との葛藤や悩み、苦悩。だけど実家や恩師などを捨てることになる。
やがて俊樹と二葉はひとつの夫婦になり家庭になるが……。
俊樹は宮水神社や二葉の祖母により神主に変えられていく自分に抵抗をおぼえる。
やがて三葉そして四葉が生まれるなか二葉が亡くなりなにかが糸守町がおかしいのではと気づく。
そして彼は糸守町を変えるために町長へと道を進む。
瀧くんと入れ替わった三葉の言葉に耳を貸さずなにかに戦慄し振り返る過去……。
やがて亡くなった二葉の言葉の真意を理解する。
再び出会った三葉は紛れもない本物の三葉。
物語的にはほぼ二時間ドラマで通用する一編。
これもまたおもしろい物語。

  • No.496 by 風人  2018-01-27 14:10:05 

小説『君の名は。』外伝。
サヤ**と名取早耶香をメインにした物語がないのは不憫。
だけど三葉と入れ替わった瀧くん、将来をそれとなく誓いあってるであろうテッシーこと勅使河原くん、親友の妹でありながら時に大人な話題をする四葉ちゃん。
描写は脇役だけど要所で活躍し三章それぞれで三葉ちゃんとは異なる形で普通の田舎の女の子。
また四葉ちゃん関係だけど彼女がムネについてサヤちんに聞く場面があるがここは名(迷)場面。

  • No.497 by 風人  2018-01-28 18:41:43 

90年代に『科学人忍者隊ガッチャマン』をOVAと共にリメイクした小説『GATCHAMAN』。
実写映画版小説『ガッチャマン』にくらべたらこちらの方が70年代のオリジナル第一作に近い。
名作ではなく小説としていえばディテールに凝りすぎでありオリジナルと解離してるところもまたあるのは否めない。
だけど一巻《火の鳥、翔ぶ!》では健の真面目さやこの時点では生死不明となっている父への複雑な感情、ジョーの両親を殺した相手への熱情またあまのじゃくな一面、ジュンは孤児である過去や爆破のエキスパートその内にある健へのほのかな想い、甚平もまた孤児でありジュンを慕いながら少年らしい一面をあちこちで見せる、竜もまたヨットハーバーでオーナーの一面を見せ一見役に立たない風ながら巨鳥ゴッドフェニックスを巧みに操りタートルキングに挑む。
南部博士、科学忍者隊に信頼を置きながらアンダーソン長官と共に彼らを見守る。隙がない中年紳士と思う。
敵ギャラクターを指揮する謎のベルク・カッツェ。
OVA版およびその小説では総裁Xの正体は早々と明らかになる。その正体は遠い宇宙からやって来た現地調達スーパーマシーン。
実写版『ガッチャマン』にくらべたらこちらの方がふつう『ガッチャマン』として読める作品と思う。

  • No.498 by 風人  2018-01-29 06:34:11 

実写映画小説『THE last day on Earth CASSHERN』および実写映画小説『ガッチャマン』。
どちらも大亜細亜連邦とか日本が世界の中心とかいささかあり得ない世界観。
仮にアジア諸国が力を持つにしても中国や韓国な感じ。とてもじゃないけど日本や日本人が世界で主役になれるわけない。
むしろ政治的な力はなくなったけど科学技術や独創的な発想から科学忍者隊やキャシャーンが生まれ悪や組織から世界や人々を救うという展開にした方がいいと思う。
南部博士や東博士、上月博士などに少し発言権を持たす程度が自然な感じに思える。
実写映画はとかくむずかしいのは理解するけど極論からいえばオリジナル作品が放送された70年代と2000年代はあまりに時代にひらきがありすぎ。

  • No.499 by 風人  2018-01-29 07:04:58 

余談みたいなものだけど小説『マクロスF アナタノヲオト』に劇中でオズマとキャシーが情報収集のために映画館をおとずれそこで彼らが眺めている映画作品は「ナッシング・マクロス」。
いわば1999年にマクロス艦が落ちてこなかった我々の現実世界に近い世界観を作品化してる(ただし別世界観の『オーガス』とはまた無関係な位置と思われる)。
劇中でオズマは愚痴る。
「そんなわけあるか」と。
『マクロス』の世界観は東西両国が争いなからもすでに火星まで人類は到達しておりその気になればマクロス艦がなくてもよその星系までいけたらしい。
ただオズマの言い分はたぶんに正しい。
なにげに著者の小太刀右京さんは実写映画化作品にメタフィクションを用い警鐘を鳴らしてるかもしれない。

  • No.500 by 風人  2018-01-29 09:31:21 

実写映画小説『CASSHERN』もまた悲壮感にあふれているがあまりに作品自体が暗すぎ。
救いがない上にさらに救いがないのは欝。
ただ実写映画小説『ガッチャマン』も主人公たちからヒーロー性を奪いベルク・カッツェからも悪役性があまり感じない。
この辺実写化すると二次元のアニメからキャラクターから本来ある魅力が喪われるのではと感じてしまう。
テーマなどはそれなりに伝わるけどこれじゃない感が大きい。

  • No.501 by 風人  2018-01-29 11:58:31 

正しくは70年代の『ガッチャマン』および他タツノコヒーローは基本的に架空の国に設定に置き換えられてる。
その世界観のなかで南部博士や主人公に近い博士格やコメディリリーフ的キャラクターが権力を持っている。
だけど実写映画版では不自然なほどに権力を持っている。

  • No.502 by 風人  2018-02-01 06:06:01 

小説『仮面ライダーウィザード』。
主人公晴人は変身してない時でもペルソナという“仮面”をつけ心に闇を抱えている。たいがい仮面ライダーは皆それに近いですが。
だけどもうひとりの晴人は影であり闇でもあるが見方を変えたら素直な本性であり本音ともいえる存在。
だけど真の敵によりつくられた模造品でもある哀しい存在。
『仮面ライダー』というよりはやや『プリキュア』に近い感じの『仮面ライダーウィザード』。

  • No.503 by 風人  2018-02-02 11:22:07 

朝日ソノラマ文庫の90年代版『ガッチャマン』はややもすると詰め込み感はある。
甚平と竜はポジション的都合から少し影が薄いのは否めないかも。
だけど実写映画小説『ガッチャマン』よりはそこそこキャラの個性は生きてるかなと思う。
全三巻でOVAと同じ構成だけど事実上の主役は健、ジュン、ジョーでしょうか。

  • No.504 by 風人  2018-02-02 19:01:14 

90年代OVA版の『キャシャーン』の小説の下巻を読むとキャシャーン=鉄也が唯一アンドロ軍団もしくはブライキング・ボスのとある計画に心動かされ一瞬とはいえ彼等に味方してしまう。
それはフィヨルドを越えた先の小さな村で行われ地球環境改善や保護のためにネオロイド(新造人間)を用い環境にどう影響をもたらすかという計画。
この計画を知ったキャシャーンは父東博士の意思かもしれないと知り苦悩や葛藤する。
OVA版小説『キャシャーン』はアンドロ軍団もしくはブライキング・ボスの方が地球にとっては正しいのでは?と考えさせられる場面がいくつか散見できる。
だけど一方ではアンドロ軍団に服従や絶望する人間たちがそのなかから立ち直り人間性を取り戻さんとする物語でもある。
キャシャーンがただのきっかけに過ぎなくとも……。

  • No.505 by 風人  2018-02-03 06:34:43 

『新造人間キャシャーン』と『宇宙の騎士テッカマン』は地球環境が限界にきて直面してるなか敵が来るというシチュエーション。
ましてや人間の側もしくは主人公の側に非があるといわんばかりに訴えてくる物語がある。
『キャシャーン』は地球環境に、『テッカマン』は主人公が宇宙人と見るや侵略者と戦わんとするがゆえに。
タツノコ作品は個のキャラを描きながらそこに個人の葛藤と地球平和、あるいは復讐や過ちん犯しかけんとする人間。
90年代OVA版小説『キャシャーン』でもキャシャーン=鉄也はブライキング・ボスやボスの内にいる父東博士の意図がわかり苦悩し葛藤する。
実際の話として地球環境が崩壊した時に人類がどこまで生き残れるはわからないですけど。
タツノコ作品の悪役は力や武力にものを言わせることはあるけどある一方の論理では正しくもある。

  • No.506 by 風人  2018-02-05 17:32:10 

90年代OVA小説『GATHAMAN』。
オリジナル作品を踏襲しながらのっけから総裁“X”が外宇宙から来訪し人類の遺伝子を改竄した存在として明らかになる。
冒頭に人類の祖となる類人猿とコンタクトし遺伝子を書き換え後にベルク・カッツェとなる男女二人を選定し二人をひとつにする。
ちなみにカッツェとなる二人より他に一名がいたがこの者は従順さに欠けたために“X”により処刑される。
一巻ではタートルキングとの戦い後に科学忍者隊は南部博士の別荘に招待され彼の口から“X”の正体を知る。
旧作版では南部博士がどのように“X”の存在を知ったかおぼえてないけどこちらでは南部博士が若い頃に戦時下での記録データの収集や整理をしながらをきっかけに後々宇宙からのとある電波に気づいていく。
このくだりはまさにSF的、旧作版では総裁“X”については後付けの設定のために物語は修正せざる得なかった。
だけど90年代版ではあらかじめ“X”の存在を明かすことで初志貫徹の意図は読み取れる。
『カッチャマン』は人類の叡智の象徴ISOこと国際科学技術庁、南部博士そして彼に指揮される科学忍者隊は人類の未来の象徴、かたや総裁“X”とミュータントベルク・カッツェに指揮されるギャラクター。
善と悪の科学の戦いであると同時に人類を二分する戦いでもある。
ジョーが後にギャラクター幹部の息子であったことも作品のひとつの象徴。

  • No.507 by 風人  2018-02-06 18:36:49 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』。
この全三巻を読むたびになぜ石ノ森章太郎先生に漫画において『天使編』『神々との闘い編』そして『完結編』と三度において天使や神々を題材にしようと思い至ったのか。読むたびに疑問。
『009』のテーマは『仮面ライダー』と同じく悪から生まれた者を倒すに悪から生まれた者だけ。いわば同族殺し。
ただし『009』にはもうひとつテーマがありそれは反戦。
戦争に相対する反戦。
当初の敵はブラックゴースト(黒い幽霊団)、00サイボーグの生みの親でありギルモア博士も00サイボーグたちも所属していたが脱走。
その後は彼らを能力的に越えてるはずの新型00サイボーグやミュートスサイボーグたちを相手にそこに出会いや悲劇が絡み彼らは苦しみ成長していく。
この段階では反戦をテーマにしながらもヒーローもののフォーマットとしては基本であり定番。
だけど石ノ森先生は天使や神々と呼ばれる存在を00サイボーグたちに挑ませる。
戦いも平和も生み出すのは人間であり心、精神、感情や気持ち。
小説『完結編』では人間という肉体の内に善なる存在の天使や神がいると同時にに邪な悪魔もまた存在しひとが死ぬと善なる魂は別次元の彼らの光の星へ、邪な悪なる魂は光の星へたどり着かず地球に幽霊やお化けとして残る。
心の内には常に善悪が時にバランスを取り時にバランスを崩す。
それこそもまた神々であり悪魔になる、神々や悪魔は心や脳にも宿る。
石ノ森先生は精神哲学から神々に至ったのだろうか……。

  • No.508 by 風人  2018-02-07 05:45:47 

なぜ石ノ森先生は小説『サイボーグ009 完結編』でギルモア博士が生前の石ノ森先生に会いにくるという展開を思いついたのか。
メタフィクションな展開は近年ではめずらしいことではない。
『SIC SAGA』の「仮面ライダーW」編でも似たような展開は取られている。
だけど『009 完結編』のあとがきを読むと近年のサイボーグ技術の発達、石ノ森先生が没してからのテロや世界の現実の混乱など。
『009』のテーマである反戦を意識されていたのではないでしょうか。
『009』は生前の石ノ森先生にとってのライフワーク。
そこに答えがあるのかもしれない。

  • No.509 by 風人  2018-02-07 09:33:37 

小説『サイボーグ009 完結編』ひとの内のなかにこそ神々、天使や悪魔が宿るのかもしれない。
『RE:SYBORG』でも“彼の声”なる存在は気持ちや立場などによって聞こえ方は著しく異なるらしい。
だけど神々や天使は考察や解釈、また物語や作品によって姿や形は異なる。
解釈はほんと難しいといえる。
生前の石ノ森先生も『神々との戦い』編で難解に陥ったのはだんだんと哲学的領域に入ったかもしれない。

  • No.510 by 風人  2018-02-07 15:11:12 

先々月放送された『100分de名著』の題材本はレムの『ソラリス』。
私は読んだことないがこな番組にしてはめずらしくSF小説。
だけど解説者の言葉によるとSFだけどSF批判でもあるという作品。
主人公はとある惑星で死んだはずの恋人というところはなんともSF的。そしてなぜ彼の前に現れるのかという謎。

  • No.511 by 風人  2018-02-07 16:02:00 

小説『ソラリス』にある「残酷な奇跡」という表現、『君の名は。』の「美しくもがく」に通じる何か共通したものがある表現。

  • No.512 by 風人  2018-02-07 18:55:54 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』、あらためて読むと00サイボーグとギルモア博士が遭遇する天使や神々、悪魔などはそれぞれの出身国や宗教、イデオロギーなどいくつかの背景が見える感じ。
もちろん国家や地域、地方などに宗教などのちがいがあるから当たり前だけど内容がこと細かい。
国家や宗教などひとの数だけ“神”“天使”“悪魔”などがいてそれを認めることがない現実の国家間や政府など。
だけどギルモア博士と00サイボーグたちは生い立ちを互いに語りながらわかり合える一面がある。
二巻のラストでは生前の石ノ森先生が“神”の存在を問う。
神とは何なのか。
自らが生きながらどこまで『サイボーグ009』を書けるのかという問いかけ……。
『サイボーグ009』の文章や表現のなかに石ノ森先生の魂は生きている……。
読むたびにそう思える。

  • No.513 by 風人  2018-02-09 06:03:23 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻の007を主役にした「幽霊劇場」、あとがきによると生前の石ノ森先生が残したのはタイトルだけ。
それ以外は著者で息子の小野寺丈氏によるもの。
舞台や劇団を手掛けるだけある舞台や役者についての描写は細かい。
だけど一方では007・ブリテンについてはやはり『009』のキャラであり006・張々湖にならぶコメディキャラながらブリテンの背景は役者。
小野寺丈氏が『009』についての知識や読書などは不明ながらたぶんにブリテンのキャラを理解しながら役者として重ね合わせ時に共感、時に突き放しながら書いたとも想像できなくもない。
役者稼業は華やかな反面、一方では役者は落ちぶれた時は酒に溺れる日々。ブリテンのキャラはコメディではあるが内面は意外なくらいにシリアス。
舞台をイギリスに移し展開していく。
ちなみに映画『RE:SYBORG』ではコメディな面影はほぼ一切なくKGBのスパイ(?)になっててコメディキャラのブリテンはどこいった!?と驚く。

  • No.514 by 風人  2018-02-09 17:31:57 

小説『サイボーグ009 完結編』の「008 幽霊劇場」の章はいかなる形で作られたのか。
生前の石ノ森先生が残されたのはタイトルだけ。
丈氏が役者や劇団をしているノウハウが生かされているのは内容を見たら伝わる。
だけど彼が『009』という作品にどの程度接し触れ合ってたかは読者はわからない。
ある程度007・ブリテンの人物に共感もありながら劇場で起こる未知な出来事と共に時に突き放しもしている。
ブリテンの章に限ったことではないが00ナンバー個々の章では9人であった日々には意図してわずかにしか触れられてない。
逆にそのぶん個人としてのキャラクター像が増し内面がより深く掘り下げられておりブリテンも例外ではない。
前章にあたる006・張々湖の章に劣らない豊かな表現力。
舞台がイギリスで劇場、また演題が「ハムレット」、これらもまた深みを持たせる。

  • No.515 by 風人  2018-02-09 19:04:49 

小説『サイボーグ009 完結編』と映画『RE:SYBORG』、どちらも008・ピュンマが物語の核心に彼が触れそうになる点は偶然なのか符号してる。
『完結編』においてはピュンマは深海にあるピラミッドを見つめ眺めながら天使や悪魔の経緯を知り核心へと近づく。
『RE:SYBORG』においては出番は少ないながら物語の早い段階で“天使の化石”に早くから触れその情報を004・ハインリヒに託すも失踪してしまう。
作者や制作側が意図して重ね合わせることもないとはいえないけど改めて『完結編』を読み『RE:SYBORG』を思い返すと似た点があるのも興味深い。

  • No.516 by 風人  2018-02-10 06:32:21 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』。
各章を読むと00ナンバーサイボーグたちが親しかった友人、知人、知り合った者たちが神や悪魔に魅入られ取り込まれていくのはなんとも切なく残酷。
相手が“神”“悪魔”であれ別人のように生まれ変わった者たち。
神も悪魔も00ナンバーサイボーグたちを敵に回したくない意思を示しコンタクトしながら距離をうかがう。
008・ピュンマの章は宇宙と海底のふたつの場面が進行しいかにも石ノ森先生らしいSF色が濃い章。
各々の章で神や天使、悪魔となっていく者たちもまた肉体という器の内にある善である神や天使もしくは悪である悪魔により本来の自己を喪失した者たちともとらえることができる。
人の内に神も悪魔もいる……。

  • No.517 by 風人  2018-02-10 12:24:32 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』あらためて二巻まで読むと001・イワン(とギルモア博士)から009・ジョーまでそれぞれが接触した神や天使、悪魔(?)の存在。
読めば読むほど神か悪魔かはっきりしなく曖昧、神と思しきキャラが悪魔に思え、悪魔になったキャラが逆に神か天使のようにも思えなくないもない。
つまりは読む人の気持ちや感情に左右されることで00ナンバーのサイボーグたちと同じか似たような気持ちに共有や移入される。
ジョーの章の翡翠と翡巫女、そして起きる日本国内のパニック。
ジョーの章は現代日本そのままの悪意が噴出したかのようなパニックがあり最終巻への序章でもある。
ただ読むたびに思うのは“神”か“天使”がおこなうことにしては二巻までの展開でもあまりに残酷過ぎる物語。
二巻ラストで再び生前の石ノ森先生の前に現れたギルモア博士は傷だらけ……。
フィクションであるはずの『サイボーグ009』と生前の石ノ森先生の現実の執筆活動が重なる展開は熾烈を極める。

  • No.518 by 風人  2018-02-11 09:06:00 

小説『サイボーグ009 完結編』を読んでから人生を考えるきっかけに少しはなってる。
生きてる意味はわかりにくいし掴みにくい。
肉体という器の中にはいくつもの善悪や欲望、悩み、葛藤、気持ちや感情がある。
作品のラストでジョーは悪魔に仕立てあげられた者たちにも同情や共感を示すくだり。
たしかに別次元の惑星で“悪”や“悪魔”だったかもしれないけど“神”や“天使”により流刑地である青い星地球に“神”や“天使”と共に肉体という器で寿命を迎える。が、悪の魂は光の星へ還ることはかなわず地球に残るか再び転生し繰り返す。
善悪の狭間についてラストへ向かう物語は考えさせられる。
善き心が強ければ善き人に、悪しき心に負ければ屈したら悪しきままに。
002・ジェットから009・ジョーまでの各々の章で触れた人物たちもまた善き人であり悪しき人でもあった。
最終巻でとりあえず神との戦いを終えた00サイボーグたちに平和や安息の日々はおとずれなく彼らの穏やかな平らな日々は日々ネットやマスコミに晒される現実のなか増幅していく彼らの内にも潜む悪しき心。
このくだりもまたこわい展開だけど00サイボーグたちはサイボーグではあるが心や気持ちは人間のそれと変わらない等身大であると示している。
彼らがかつて敵としていた「ブラックゴースト(黒い幽霊団)」などに屈しなかったのは各々がひとりの人間であるという存在。
9人がそれぞれの欠点を補い短所さえ認めあいギルモア博士を“父”としひとつの集団。
生まれた国や生い立ちはちがえど互いに認めあう存在。
ひとつにある種集約されている感はある。

  • No.519 by 風人  2018-02-11 16:29:52 

生前の石ノ森章太郎先生が『サイボーグ009』において『天使編』『神々との闘い編』で悔いを残すように他の作家も苦悩されるんでしょうか。
漫画家では永井豪先生はたびたび『マジンガーZ』を時代ごとに作り替え挑戦するも『マジン・サーガ』『Zマジンガー』などいずれも消化しきったとは表現しづらいと思う。
今度の映画『マジンガーZ INFINTY』においてもどの程度永井豪先生自身は満足したか。
ある意味『マジンガーZ』は永井豪先生自身が満足し得るところまで辿り着かない作品かもしれませんね。
ひとつの作品で究極や完全完璧に近くそれに至る作品もありまたその都度、時代ごとに生まれ変わる作品もある。

  • No.520 by 風人  2018-02-12 05:32:11 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』で00サイボーグたちにコンタクトする“神”あるいは“悪魔”彼らが口にするかつて倒した者たちは「悪だったか?」という問いかけ。
ブラックゴースト(黒い幽霊団)たちは便宜上悪の側ではあろう。
だけど彼らに作られた0010以降のサイボーグたちのなかにはわかりあえた者たちもいる。
いちがいに“悪”とはいえない者たちもいたのは事実。
またギルモア博士のように良心に目覚める科学者などもいたでしょう。
だけど『完結編』ではかつて倒した敵たちについては断片的にしか語られないためにこれについては堂々巡りになる。
ブラックゴーストは人の欲望そのものであり人が欲望を求める限りは限りない形で存在する。
『完結編』のラストのくだりで悪しきおこないをする人間もいるが、善きおこないをするあるいはしようとする人間たちまで淘汰しようとするのは正しいか否か。
悪人もいるが世の中の大半は基本的に善人でもあろう。
善悪のバランスで世界は成り立っているが、“神”の身勝手で淘汰されていいのかという最後の決断。
『完結編』ではジョーとフランソワーズの愛の形に集約されるのはある意味古典名作ぽいが、愛以外に表現しうる存在がないのもひとつの形。

  • No.521 by 風人  2018-02-13 20:17:15 

小説『人造人間キカイダー THE Novel』は劇中に『サイボーグ009』が出てくるのはともかくヒロイン光明寺ミツコが『ときめきメモリアル girls side』にハマッてる描写がおもしろい。
これはキカイダー=ジローがアンドロイドであり非人間的存在と描写演出されてることの現実との対比を兼ねている。
『ときめきメモリアル girls side』の男性キャラとジローは同一にならぶ存在。
アンドロイドが人間になれるか否かを問うテーマは人工知能を持つ被造物が人間にどれだけ近づけるかを。
現実世界において人工知能もロボット開発技術も進んでるからいつかはあり得ないことではない。
『キカイダー THE Novel』のキカイダー=ジローは戦闘型と医療型のロボットの左右結合タイプということにもロボットの在るべき未来が感じられ皮肉でもある。

  • No.522 by 風人  2018-02-14 13:36:15 

『人造人間キカイダー THE Novel』はビジンダー=マリも出てくるけど直接キカイダー=ジローとの対峙は少ない。
その辺は惜しいところ。
だけど『キカイダー』らしさは逃避行。
カードデータの改竄やNシステムを誤魔化すところはいかにも現代的。
光明寺博士は他科学者と共に逃げようとするが結局は捕まってしまう。
服部探偵がこの人物は三枚目(笑)。
だけどこの人がいないと『キカイダー』の人物たちは動きようがない。特にジローやミツコたち。
『Novel』ではたいして遠くに逃げてないのは作風上しかたない。
小説『サイボーグ009 完結編』が少しずつ世界観が多くなるのに『キカイダー THE Novel』はあくまで機械であるジローがいかに人間に近くなれミツコが架空のゲームキャラから離れいかに人間や女性として成長できるかということ。
『009 完結編』がマクロな方向に向かうとしたら『キカイダー THE Novel』は人間の内面、機械や人造人間の精神世界のミクロというところ。

  • No.523 by 風人  2018-02-15 06:37:13 

小説『キカイダー THE Novel』はところどころ人間側と人造人間側の対比がある。
気持ちだったり治療の有無や創造主と被造物であるちがい。
キカイダーとミツコ、マリ=ビジンダーとミツコ、サブロー=ハカイダーとミツコなど。
物語の中心にいるのはこの作品ではミツコ。
ジロー=キカイダーは彼女を通し彼女から服部探偵やダークから逃げてきた科学者たちからジローは戦いを通し人間を学ぶ。
キカイダーの姿を本当の姿と自覚しグレイサイキングやアンドロイドマンをはじめ同族殺しの道を歩んでしまう。
ミツコたちを守るためとはいえダークやギルに反旗を翻す。

  • No.524 by 風人  2018-02-18 16:19:19 

『こちら県庁おもてなし課』再読中。
公務員が融通を利かさないところをずばずば指摘する前半は痛快。
「名刺が名を刺す」という有川浩さんの表現は絶妙。
序章の高知県にパンダ誘致はフィクションでしょうけどわかりやすい喩え。だけど市内のど真ん中に動物園はいざ動物が放たれたら危険な指摘は正しいこと。
ところどころに現実的な指摘があって有川浩さんは切り込んでいく。

  • No.525 by 風人  2018-02-21 05:40:35 

有川浩先生の『県庁おもてなし課』は話の展開がいい。
主人公たちが知らずに身に付いた公務員お役所体質を地域活性化のために自覚し民間の人達の力を積極的に借りていく。
だけど地域活性化で人手不足があることも自覚していく。
近年の地方や地域活性化、地産地消などに通じるモノは作品にいくらでもある。

  • No.526 by 風人  2018-02-21 14:08:56 

『こちら県庁おもてなし課』劇中貢献してくれた清遠氏を癒着だなんだといちゃもんつけて使い捨てに県庁のやり方には憤る。
必然的に組織に人が所属する以上は過去の古傷はいくらでもある。
組織の中には誰かが関わることでおもしろくない人がいるのもまた現実。
清遠氏はとりあえずプロジェクトから外れた形になるがおもてなし課と関係がなくなるわけではなく主人公掛川たちにとりあえず託す。
語られる清遠氏と佐和たちの過去。
この辺はまた考えさせられる場面。

  • No.527 by 風人  2018-02-23 05:32:58 

アニゴジの前章にあたる小説『GODZILLA 怪獣黙示録』。
ゴジラをはじめとする怪獣たちに蹂躙される未来世界。
ゴジラは初代ゴジラに準じた大戸島の伝説はありながらも脅威を誇る。
各怪獣たちもオリジナル設定に基づきながらアレンジが加わりオリジナルを上回る設定。
だけど『怪獣黙示録』の世界観の人類は愚か、怪獣という脅威があるにも関わらず世界各国の利権や覇権を巡り互いに滅びの一途へ辿りかけるという。
この時点なら物語は警鐘で終わるかもしれないが怪獣に対してなす術があまりなさすぎ。
そこへ異星人が手を差し伸べてから物語は再び動き出す。
まだ途中なので最後まで読めてません。

  • No.529 by 風人  2018-02-23 10:06:54 

『GODZILLA 怪獣黙示録』英雄視される者、人類に手を差し伸べた異星人を敵と言う者。
この辺は様々。
医療小説『桜宮サーガ』シリーズの『田口白鳥シリーズ』の田口先生も物語が進むにつれ病院長の懐刀という院内の評判。
田口先生自体はほんと平凡な人物。
だけど見る人が見たらちがうというのは現実にあるということ。
その人物をどう見るかどのような気持ちで接するかでひととなりは変わる。
『怪獣黙示録』に関しては人物が多いこと。だけど主要人物以外はみなほぼ一度限りでわかりやすい。

  • No.530 by 風人  2018-02-23 15:23:19 

『GODZILLA 怪獣黙示録』は実写映画『ガッチャマン』に比べたら世界観がしっかりしてると思う。
怪獣出現に戸惑いながら蹂躙されていくさま、カマキラス出現をきっかけに世界各地にドゴラだなんだと現れてくる。
東宝怪獣映画のオマージュがしっかりあったのは最初は気づかなかった。
だけど怪獣が出現してるなかでも国同士の覇権や利益を求めるばかりに怪獣たちにいいようにされる世界。
ふと思うけど怪獣同士の争いもまた人間同士の争いということでしょうか。
滅びの一途を辿る地球人類の前に現れるふたつの異なる異星人。
エクシフ、ビルサルド。
ただ興味深いのは救いの手を差し伸べた異星人に疑いを持つ地球人がいることも描写される。
主人公はそれに憤りをおぼえるが、『インデペンデスディ・リサーシェス』で友好的な球体型宇宙人を人類は攻撃してしまう愚行をしてる。
『怪獣黙示録』の異星人の真意はわからないけど異星人とのファーストコンタクトに慣れてない地球人の未熟さもまたあると思う。
『怪獣黙示録』で疑いを持つ地球人がいることも無視できない事柄と思う。

  • No.531 by 風人  2018-02-24 06:08:30 

小説『サイボーグ009 完結編』で病に伏せながらも作品を書きたいと願った石ノ森章太郎先生。
作品中の神に抗う姿を見せる00ナンバーとギルモア博士。
『009』はネットサーフィンしてたらいろいろな方や世代に読まれてる作品と伝わる。
『完結編』や近年の『RE:SYBORG』などあるいは各アニメ作品などにも触れらている。
神に抗う009たちと病に闘う石ノ森章太郎先生の姿は重なる。
『完結編』で“神”がおこなうことにしては残酷ではないかと問うジョーたち、果たして自分はどこまで作品を書けるのかという石ノ森先生。
“神”への対抗する術を 石ノ森先生に乞うギルモア博士。

近年では脳や自分の内に“神”がいるという研究に結論が出てるともいう。とあるブログをググッたら亡き赤塚不二夫先生も自分こそが神だと仰ってたよう。
宗教が人間が作ったものなら宗教で崇める各々の神々もまた人が作りし存在。
ゴジラもいつしかGODZILLAと神の名を持つ怪獣王となったのもある種の具現化であり崇拝の対象ともいえる。
石ノ森先生は自分の内にある“神”と対話し作品を書きたい意思のあらわれだったのでしょうか。

  • No.532 by 風人  2018-02-24 14:24:54 

『こちら県庁おもてなし課』で清遠氏が身を引く姿は司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』の竜馬に重なるところもある。
竜馬は大政奉還がなされ後を薩摩潘と長州潘に後を託し自らは身を引く。これを陸奥宗光が見てる。
土佐潘が山内容堂の出たがりな殿様のリーダーシップで他潘が引っ張り回されてはできたばかり新政府は瓦解してしまう。
『おもてなし課』の清遠氏を嫌う議会や県上層部もある意味『竜馬がゆく』の山内内容に似た節はあるかもしれない。
『竜馬がゆく』のなかで竜馬は「仕事というのは困難な八割をすればいい。残りの二割は後の者に託せばいい」とだけ言葉を残していたと思う。
有川浩先生が清遠という人物に竜馬を重ねたわけではないでしょうけど。

  • No.533 by 風人  2018-02-25 08:28:35 

小説『サイボーグ009 完結編』は“神”について考えるきっかけになった作品。
結果的に映画『RE:SYBORG』を見るきっかけにもつながった。二巻の帯に『RE:SYBORG』の宣伝がありましたけど手に入れた当初はこんな作品があるんだという認識程度だったが。

“神”についてはいろいろな作品で語られてるから解釈そのものはむずかしい。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』の救急医療の神に選ばれたであろう速水晃一。本人自体は経済感覚がい救急医療のだだっ子であり恋愛にやや疎い。
だけど医療が必要としてる限りは救急医療に全身全霊を傾ける生き方もある人物。
『お遍路ガールズ』の御霊返りや『死国』の四国は死者が住まう国。死者の魂を返すという行為もまた死者がもしも神とするなら対話でありコミュニケーション。
“神”そのものは宗教観や個人観などさまざま無数にあるからいちがいにはいえない。

  • No.534 by 風人  2018-02-26 08:07:04 

組織を変えるには『こちら県庁おもてなし課』の吉門さんみたいに外部から県庁の人間を突っつくかあるいは『桜宮サーガ』の厚労省白鳥さんみたいに内部にいながらややつま弾きにされた部署や内部から変えていくかでしょう。
『県庁おもてなし課』の吉門さんはあくまできっかけに過ぎない(物語内の諸々の事情により)、かたや『桜宮サーガ』の白鳥さんは厚労省の人物であって舞台とひとつとなる東城医大など病院からした外部の人間。
ただ白鳥さんは悪評はあれど彼の言うことは正論かつ筋が通り結果的に「良薬口に苦し」で東城医大は痛みを伴いながら改革や一部縮小され痛みを伴う改革している。
そんな意味では彼もまたきっかけに過ぎない。
厚労省みたいにむかしからのお役所はどこもお堅いのは社会の古き慣習。これを打破するのは一筋縄ではいかない。
『県庁おもてなし課』で主人公掛川たちが変わったのは吉門の言葉を聞く最低限の聞く姿勢があったらこと。自分たちの不備や欠点、なによりお役所であるという悪い点を客観的に理解し見つめ直したこと。そんなことがなければ物語は前半で頓挫してた。
『桜宮サーガ』シリーズで白鳥さんは厚労省という権力を使いながら東城医大や地方の病院にメスを入れていく。必ずしも順風満帆ではないけど。
『極北クレイマー』では姫宮さんを投入し改善したはずだったのに結果的に失敗に終わるという。
社会は失敗し思いもよらないことがある。それはどこの街や地方地域も変わらない。

  • No.535 by 風人  2018-02-27 05:38:55 

小説『ゲゲゲの鬼太郎』。
人間と妖怪が仲良く世界を暮らせることを望む妖怪。架け橋になるために人間を助けて時に悪事を働く妖怪を懲らしめ悪事にやむなく使役された妖怪もまた助けと奮闘。
だけど目玉の親父さんは鬼太郎が人間に恋をすればかつての自分や亡き奥さんのように互いにつらい目に遭うかもしれないとあえて鬼太郎の恋を導かずに破局させる。
知らない方がしあわせという意味を含むノベライズ版のラスト。
鬼太郎が親心がわかるだけにせつない。

  • No.536 by 風人  2018-02-27 06:57:11 

『水木サンの幸福論』、久しぶりに読むと素朴というのが表現から伝わる。
戦前戦中戦後を生きた水木しげる先生。
いまほど裕福な時代ではないけどモノがないから想像力が育まれたんでしょうね。
ただ水木しげる先生みたいな生き方はむずかしいと思う。
なかなか人生がいろいろな意味で開化しない人もいるし自分の才能や長所を知らないままの人もなかにはいる。
“生きてる”のは何かに“生かされている”、何か見えない存在に。
それが妖怪かあるいは別な存在かはたぶんにひとそれぞれ。

  • No.537 by 風人  2018-02-27 16:11:30 

『水木サンの幸福論』久しぶりに読むと素朴な時代だけどガキ大将だったり算数ができなかった水木しげる先生。
絵を描き始めるも時代は戦争に向かってしまうどうしようもない時代の流れ。
生来がのんびり屋なためか起床はなかなかできず上官に殴られる日々や南方に行ってからも叱られ怒られる日々。
なんでも水木しげる先生の手相の生命線は短かったらしいけど左腕を失うも戦中戦後生きて長く存命されてた。
手相と人生はさほど関係ないのでしょうか。ひょっとしたら短命に終わるかもしれない人生を妖怪やもののけの話をのんのんばあから聞いて信じていた水木先生を妖怪や何かふしぎな力が長く人生を過ごせるようにしたかもしれませんね。
ただ戦争のくだりは水木先生の視点を通しながら戦いたくないのに戦う愚かしさ命を狙われる毎日などは読んでてつらい。
気づけば敵と呼ばれる兵隊が後ろからやってきて銃を放ち命からがら逃げる。
いつ殺されるかわからない日々。
だけど水木先生はそんななかでも生き残れた。
『水木サンの幸福論』を実践するにはむずかしいけど学ぶべきところは多くある。

  • No.538 by 風人  2018-02-28 05:35:25 

原作小説と映像に起こされた作品はいくつかの違いはどうしても存在する。
原作そのままだと作品に齟齬があったりわかりにくかったりする。
レムの『ソラリス』は原作にないラストシーンを加える形で意味深に終わるという。

  • No.539 by 風人  2018-02-28 07:07:20 

『水木サンの幸福論』、紙芝居から貸本漫画家そして漫画家へと紆余曲折を経る水木しげる先生。
その間に奥さまと一緒になり長く貧乏生活を過ごしながら時に出版社にいいようにあしらわれたりぶつかり合ったりの繰り返し。だけど和解もある。
だけど戦後の時代を水木しげる先生の目を通すと生きることもたたかいということでしょう。
水木しげる先生自体が作品に凝り性なために作画やディテールに凝り〆切に追われる。
でも水木しげる先生の画は他の漫画家さんには見られないくらい細部に凝ってる印象はある。キャラ自体はマンガ的だけど背景の細かく自然や家屋の寂れた感などはいまも記憶にある。
『鬼太郎』がアニメ化されたことで忙しくなりやや今度は忙しいことで家庭内に不協和音があるがそちらは奥さまが書かれた『ゲゲゲの女房』に詳しく書かれている。
あえて水木しげる先生がそちらに触れてないのはグチっぽくなることを避けたかもしれませんね。
仕事を何本も抱える生活から一旦抜けて貧乏生活から学び余裕ある仕事に配慮し自分の“水木サンのルール”を思い出す。
妖怪関連の本や生い立ち、戦争時代の本を出し世に再び認知や理解される。
そして水木しげるロードへといたる。
なかなかできることではない。

  • No.540 by 風人  2018-02-28 13:16:54 

水木しげる先生が書かれた『水木サンの幸福論』奥さまの武良布枝さんの『ゲゲゲの女房』。
あらためて読むとふたりの生まれたところや生い立ちに違いはあるけど重なるところある。
のんのんばあのお話や戦争が終わった時に水木しげる先生は南方で、布枝さんは家族や近所の人たちとラジオ放送を聞いて同じ時代を生きてたというのが重く伝わる。
水木先生は南方で現地除隊を考えたけど親しくしてた戦医の説得で現地除隊を諦めご両親に顔を見せ紆余曲折を歩む。
もし水木先生が南方の地で原住民と暮らしていたら漫画家になることがあったかわかりませんが日本との架け橋になったかもしれない。
だけど布枝さんと一緒にならなかった。
この二冊の本を重ねて読むとひととの出会いは大切。
貧乏な生活ではあり時に歯車がこわれたり狂うこともあるけど何かが御二人をくっつけた意味。
だけど戦争のくだりはどちらも読んでて考えさせられる。
かたや南方に知らない国に行って「なぜ戦って死んで来なかった」と言われた水木先生、かたや本土にいて貧乏で大所帯だった布枝さんの一家。どちらにしても命懸けの生活。生きること。
戦争がもたらしたものは敗戦、日本という国が負けた事実。
これは当時の人達が思いはさまざまだったことは難くない。

  • No.541 by 風人  2018-02-28 14:54:39 

『水木サンの幸福論』と『ゲゲゲの女房』、戦後の水木しげる先生が片腕で自転車に載ってる写真が同じモノでした。
戦後いろいろ辛いことあったけど当時は互いに貧乏ではあったが見合い話が何らかの形で縁を持たせたくれた。
片腕で自転車に乗る水木しげるさんが布枝さんにはよき若者に見えたことでしょう。
見合いし結婚を早くにその後の顛末は若いふたりでもありかたや売れない漫画家、漫画は少し知ってても漫画家のことはわからない布枝さん。
ここからさらに紆余曲折がある。
だけど見合いとはいえお二人は結婚された。貧乏神に取り憑かれはあったかもしれないが縁は結ばれその糸はかんたんに切れるものではなかったという証。
現代社会が離婚が多いなか水木しげる夫妻はある意味理想の夫婦。
水木先生はすでに亡くなられましたが布枝さんのなかに生きているでしょう。そして『鬼太郎』をはじめとした各作品にも水木先生の魂は存在している。

  • No.542 by 風人  2018-03-01 07:45:33 

『水木サンの幸福論』と『ゲゲゲの女房』をくらべ読むとあたりまえですが水木先生と布枝さんの考え方や感じ方がちがうの伝わる。
だけど戦争で南方に向かう水木先生の手相の生命線は短かったのに戦後に奥さまの布枝さんが見ると生命線が伸びていたという。
これは運命を変えたというひとつの証でしょうか。
貧乏生活しながら漫画を描きゲーテの教えを布枝さんに教えた水木先生。クリスチャンではないがゲーテに魅力を感じ「水木サンのルール」の基礎になったかもしれない。
やや布枝さんのしっかりしてる気質は読み取れるが漫画業界のではふつうの人、時にアシスタントをつとめたり出版社におもむくも報われない。
だけど文章から布枝さんの性格やしっかりした一面、あるいは女性としての感性から水木先生を見守る母性のようなものは伝わる。

  • No.543 by 風人  2018-03-01 12:52:02 

紙芝居、貸本漫画、掲載漫画そしてテレビへと目まぐるしく変わる戦後文化。
『悪魔くん』も打ち切りの憂き目に遭う作品だが作品にパワーがあるという内々の評価。
だけど貧乏時代はまだまだその芽さえでない苦悩と毎日の日々。
貧乏にも関わらず水木しげる先生と布枝さんの模型作りにハマる。
ある意味布枝さんは女性モデラーの先駆けだったかもしれませんね(笑)。

  • No.544 by 風人  2018-03-02 05:00:49 

『ゲゲゲの女房』、やがて売れ出した水木しげる先生。
だけど貧乏生活に戻ることに怯えがあり仕事を眠れないほどに請け負ってしまう。
時に自転車に乗り逃げ出しネタを考える日々。
担当の方にお茶を出し「自転車に乗り走って考えていると思いますから」と伝える布枝さん。
一方では必要のない増改築を家屋にしてしまう日々。
このへんのくだりを読むとある種の麻痺感覚があるように感じられる。
貧乏に戻りたくないからと眠る間さえなくなる忙しい日々、増改築をしてしまう麻痺感覚。
売れ出した頃の水木先生が自らのルールをどこかで忘れ頭から抜け落ちてたと思われる。
貧乏神はいなくなったけど今度は忙しさを与える神様がやってきててんやわんや。
『水木サンの幸福論』ではこの売れ出した頃は少し触れられてはいるけど布枝さん側視点のようなくだりはほとんど触れられてない。
意図したものかどうかはわからないけどあえて触れてないんでしょう。

  • No.545 by 風人  2018-03-02 08:38:30 

世の中が物質文明にあふれると妖怪がいないのでは?と思ったこともある水木しげる先生。
時にはニュージーランドに移住しようかと言い出す始末。
漫画家さんのなかでは素朴な自然のなかで生まれ育ちそれを愛しそのなかにいる妖怪やお化けを信じることができる人だったんでしょう。
戦後でもし南方で現地除隊をする生き方もあったでしょう。
『鬼太郎』が生前五度アニメ化され亡くなってから再び六度目のアニメ化。ちゃんと時代が妖怪を必要と伝えてると思う。
だけど『ゲゲゲの女房』のなかで水木しげる先生が漫画家として売れ出し貧乏からは抜け出れたけどこの時期は得るものと失うものを見失いかける時期だったかもしれませんね。
寝る間を惜しみ生活するも家族団欒は夕食だけ。突然富士山に行くと言い出す水木先生に振り回される布枝さんたち家族。読者として読む限りでも常軌を逸出してる面は感じる。
見方を変えたらですけどひょっとしたら神様が水木しげる先生を試したのかもしれない。
この人物が売れ出したらいいようにも悪いようにもどう人間が変わるのかと試練だったかもしれない。
だけどめぐりめぐって本質は変わらなかったかもしれない。

  • No.546 by 風人  2018-03-02 13:52:28 

以前なにかの文庫の巻末で紹介されてた『大泉洋エッセイ 僕が綴った16年』を購入。
タレント本は普段買わないけど大泉洋さんは興味ある人物。
だけど若い頃はちょっと尖てたった表現ですね(笑)。
いまほど人格がまるくない感じですがひととなりは出ておもしろい文章と思う。

  • No.547 by 風人  2018-03-03 09:45:57 

大泉洋さんのエッセイSMAPの木村拓哉さんに勘違いされたくだりはおもしろかった。
相手の側の勘違いなんだろうけど本人も「ん?」となってはじめはちんぷんかんぷん。
あとお父さんに電話かけたらいきなり怒鳴られたという変なお話。
舞台や俳優、テレビや映画業界なとのことも書かれていて裏側を垣間見える。
旅行や地方ロケが多いらしく日本各地と映画に関係するイベントで海外にも行ったりと楽しまれてるよう。
タレントのエッセイもあんがい読める。

  • No.548 by 風人  2018-03-03 16:08:07 

今朝放送の『NHK映像ファイルアンコール 石ノ森章太郎』。
小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』にも生前の石ノ森先生の姿は登場してるが通じている何かはあります。
石ノ森先生が描きたかったのは“人”。
では『009 完結編“で“人”に挑む存在がなぜ“神”なのか。
“人”が“神”を作ったように石ノ森先生も作品の中に“神”を求め己に問うたのか。
“人”の内に“神”も“悪魔”もいると辿り着いたのかもしれない。
小説『009 完結編』は三巻になりギルモア博士の下に00サイボーグが集結した途端に“神”たちはそれまでとちがい日本で人を喰らい街を破壊し空から海から陸からあらゆるところから東京を蹂躙していく。
さながら作品世界の人物や読者にも絶望を与えんがために。
物語がラストを迎える前覚醒したイワンにより語られる真実を目の当たりにしすべての事実を知る。
だけど“善”も“悪”の“心”がるのが“人間”とジョーは語る。
たしかに悪い人間はいるがすべての人間が悪いわけでもなくそこには守るべき世界や人たちがいる。
“人”が完璧ではないが未来の芽を自分勝手な“神”に滅ぼされるのは正しいか否か。
ラストに向かうくだりはやや唐突であるがちゃんとそれまでの物語が整理されひとつの終着点へ向かっていく。

  • No.549 by 風人  2018-03-04 14:37:49 

読書の話題が又吉直樹さん羽田圭介さん以降けっこうテレビに露出してる感じ。
読書人口は減ってるかもしれないけど話題の本などは読む人はいるでしょうね。
昨夜放送の『switchインタビュー』も読書な話題。
おもしろい本を探すには基本的に自分を知らないとわからないと思う。ラノベや小説からジャンルは何でもいいから開拓し広げていく。
私は若い頃からラノベ路線だったけど同時にドラマのノベライズを読んでたから別の土台はある程度出来て三十前後や四十なってから読む本が変わってきてる。
むかしは興味なかった本や避けてた本に読めるようになった。ジブリ関係や四国関係の本、あと最近は小説の巻末に載ってて興味あった大泉洋さんのエッセイ。
エッセイはむかし兄が明石家さんまさんの本を持ってたのでたまに読んでたおぼえがある。
だけど実際にタレントさんのエッセイを購入したのは今回がはじめて(声優は除くとして)。
歳と共に自分がちがってきてることを実感。

  • No.550 by 風人  2018-03-05 19:24:27 

眉村卓先生の『時空の旅人』はどんどん過去の時代にタイムスリップしてしまう物語。
アギノ・ジロがいた未来世界が前半はよくわからないままだけど自由意思がない時代らしいことはわかる。
だけど過去の時代も戦時下の時代なために必ずしも生きやすい時代ではない。ましてや当時の人たちに怪しまれでもしたらそれこそ拘束や拘置でもされたら即悪い運命につながる。
アギノの生まれた時代が自由意思がない時代にしてもいつの時代にも苦難や困難はある。
戦国時代へ行けば時間管理局の人間が怖がるだろうから安全というのは短絡。当然いつの時代にも危険はあるわけだし。
過去へ行けないタイムマシンましてや歴史を変えてはいけないむずかしさ。
この物語は当時のアニメ映画もだけど時間旅行の怖さを書いてる作品。

  • No.551 by 風人  2018-03-06 05:29:53 

眉村卓先生の『時空の旅人』過去に向かっていく人物たち。
過去に近づくたびに主人公たちが文明がないと何もできないことに気づくくだりある。
いかに文明社会のなかに生きているかという警鐘。いざ文明が失われたら何もできないかもしれない。
過去に遡り石松こと後に教授とされる人物が協力者となる。
少しずつであるけどアギノ・ジロについてはヒロイン早坂啓子をはじめとしてみな同情や共感を持ち始めていく。
ただ時間管理局の追っ手も出てきてさらに物語は混迷と化していく。

  • No.552 by 風人  2018-03-06 13:45:56 

眉村卓先生の『時空の旅人』によると時の流れは無数にあり時空管理局も時の流れによりちがう次元や時の流れの人物や世界もいる。
いわば平行世界やパラレルワールドと思われる。時の流れや分岐は何らかの形で存在してるが見ることはできない。
歴史改変モノを読むともしも歴史を変えてしまったら存在するはずの人物や出来事が存在しなくなり別な人物や別な出来事として存在してしまう可能性がある。
もしも織田信長が本能寺で明智光秀にやられなかったら誰かが光秀の代わりに信長を討つのかあるいはまた別な歴史の流れがさらに存在するのか。
『時空の旅人』はその辺を人物たちは体験し目撃していく。
歴史改変は存在が消えるかもしれない怖さがある。歴史の流れの何かの手違いや意図した改変の意思を持つ何者かの手で存在が消されるおそれがある。

  • No.553 by 風人  2018-03-06 18:26:37 

小説『時空の旅人』あらためて読むと複雑。
時間の流れにはじまりと終わりはないと言うセドウド・ジン。
時間管理局員は別の時間の流れにもいてこれは無数の平行世界それぞれの時間管理局員である解釈も成り立つ。
だとしたら時間の流れはなんなのか。生きてる限りはその時空や世界に存在してるのだろうが存在が消えてしまう危険もある。
時間にはじまりと終わりがないのは人生無限ループ(?)の鍵でしょうか。
しかし七十年代にこういう作品があったのは興味深い。当時のSF的ブームもあったと思うけどこの当時はおおらかな印象がある。
『時空の旅人』自体は少々複雑な本ではあるけど時間旅行の考察や解釈は現代にも通じる描写。

  • No.554 by 風人  2018-03-06 20:24:13 

『時空の旅人』だと歴史改変された場合はいくつかのパターンがあるということ。
本能寺の変を逃れた信長であっても志半ばに倒れる。これは彼が一国一国と順に帰順させていく方法を取ったから。
かたや秀吉は自ら従う国には従順にしある程度自由に統治し歯向かう国にだけ戦えばよい。
だけど秀吉が太閤にもならずまた徳川が幕府を開かなかった場合は北条や伊達勢などが生き残り各々が外国と貿易し栄えていく。
その後武士の時代は終わるらしいが第一次世界大戦などはアメリカに攻めていき歴史は変わるが世界から総スカンを買うというセドウド・ジン。
そこから先はセドウド・ジンは口を閉ざすから改変された歴史の行く末はわからない。
考えると悪い方向にしかいかないかもしれない。
時の流れが複数ありパラレルワールドがある可能性は否定はできないけどほんと怖い歴史の流れもあるかも。

  • No.555 by 風人  2018-03-07 13:40:50 

小説『時空の旅人』原作小説はやはりむかし見た同名アニメ映画とやや展開が異なる。
歴史改変を阻止するのはたぶん同じと思うけど追跡者クタジマ・トシトの存在が物語が後半になり何らかの形で歴史が変わったために彼の存在はいつの間にか消えアギノ・ジロや早坂啓子、北先生たちには記憶にしか残ってない。
小説の物語の展開を考えたら本能寺の変を再び歴史の本来の流れに戻す際にその流れのなかで彼は潜在時空にのみ込まれ存在そのものが消えた可能性として考えられる。
ただその過程のなかで別人に生まれ変わったかもしれないと物語内は示唆している。
どこかで歴史改変がなされ気づいた時には別の時の流れに乗ってたらそれもまたおそろしいことだけど現実の時の流れではあがいてもどうしようもないかもしれない。
『時空の旅人』を読むと時の流れを考えさせられる。

  • No.556 by 風人  2018-03-09 16:12:14 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーデスティニー』はある意味無慈悲に人物を突き放して表現されている。
主人公ユウは自らも敵に対し必要以上の感情や気持ちが入ることをよしとしない。
EXAMシステムを初めて起動させ後に戦いが終わりシャワーを浴びた時に戦いに欲情してたことを悟る場面は印象に残る。
EXAMシステムが対ニュータイプ用のシステムか否かは再読しててもよくわからない節がある。戦争の最中には実験システムなどは無数にあるなかから淘汰されていく。
他のガンダム小説にくらべたらやや作品自体は冷たい印象を宿すかな。
人物それぞれユウたち連邦側は誇張が少ない、ただし控えめではない。
ユウが敵のニムバスはこれは戦場において敵や相手を想像するに留まる程度に抑えている。
実際に戦場において兵士が敵や相手をどの程度考えるかは個人差によるからユウやニムバスが特別なわけではない。彼らも敵味方に分かれた一兵士でしかない冷たい現実かもしれない。

  • No.557 by 風人  2018-03-09 17:22:02 

小説『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のコジマ、『外伝 ブルーデスティニー』の蛙親父。
コジマ大隊長はなんだかんだて官僚的ではあったが敵味方にも人の命やルールを重んじながら戦争をしてたと思われる。
結果的には上官に背きシローたちを応援した。
蛙親父は具体的な人物像はわからないにせよレビル将軍という派閥や後ろ楯がなくなったことで出世の道をなくした。
連邦の官僚的体質は宇宙世紀時代が進むにつれひどくなったであろうことからコジマは戦後それなりに左遷されながらもうまく立ち回ったんじゃないでしょうか。ジャブロー上層部に疎まれながら(苦笑)。
蛙親父さんはどうなんでしょう。軍に残り戦後の残務に追われたとか考えられる。
連邦側の上官は出世できなくなるのがオチでしょうか。
出世できなくなるのはある意味人間らしいと思うので悪くない終わり方と個人的に思う。

  • No.558 by 風人  2018-03-10 10:12:12 

『時をかける少女』は短編、『時空の旅人』は前後編のやや長編。
筒井康隆先生、眉村卓先生どちらも物語などは異なるが共通してる点もある。
どちらもヒロインが時間旅行したり過去の自分を垣間見たり未来人の人生の存在が関わるなど。
どちらの作品も時間旅行という題材を自由に描写してるおおらかさがある。反面どちらも未来世界についてはより良き未来という雰囲気ではないのはある種の作品当時の時代からく時代の影にも思える。
だけど七十年代当時の明暗が伝わる作品でもある。

  • No.559 by 風人  2018-03-11 07:00:45 

『時をかける少女』に収録されている「果てしなく多元宇宙」はパラレルワールドもの。
別の宇宙の自分の騒動に巻き込まれた本来(?)の自分は他の次元に巻き込まれるという物語。
雰囲気は『世にも奇妙な物語』系に近いけどちゃんと理屈は合わせている。
筒井康隆先生の面白さ伝わる。

  • No.560 by 風人  2018-03-12 06:02:48 

小説『サイボーグ009 完結編』は冒頭から多くの矛盾をはらんでいる。
ギルモア博士と生前の石ノ森先生が出会うことではなく001イワンから009ジョーまでの各々の章からラストにいたるまで。
00サイボーグとコンタクトした“神”と称される別次元の存在。
唐突におとずれる物語の真相とジョーが語る“ひと”とはなにか。
善と悪をひっくるめて人間ということ。
身勝手な“神”に滅ぼされていいことではない。なかにはキリストや釈迦みたいな“善”だけの人間もいたかもしれないけどそんな人物はまれ。
00サイボーグたちが9人ということ。9つの異なる国の者たちで構成されるという意味。
『完結編』の三巻では00サイボーグたちも“神”による精神操作で操られそれまで見せなかった“悪”の心が各々に芽生える場面は強烈。反面彼らもまた“人間”である証。
物語自体を考えたら“神”の自分勝手やわがままで滅ぼされていいわけではない。
欲望もあれば生きたい本能もある。そのなかに感情も愛憎もある。争いをのぞむ者もいれば平和をのぞむ者もいる。
矛盾は多くあるし悩みや葛藤は尽きないがだからこそ“人間”といえる。
いちがいに“善”だけあるいは“悪”だけとは限らない。

  • No.561 by 風人  2018-03-12 17:47:55 

小説『仮面ライダーブレイド』**ない身体になった剣崎(ケンザキ)とジョーカーである始(ハジメ)。
『サイボーグ009』に通じる部分があるけど『ブレイド』本編から三百年後の世界は残酷。
虎太郎→コジロウとかつての人物の名前をもじり役割を受け継ぐ人物たちの描写、三つの月と地球とは異なる世界。
そして実は舞台は統制者が作り出した地球ではない世界という真相。
**ない剣崎は不死身の不幸そのもの。
かたや始はもとからジョーカーアンデッドですからアンデッドとして生を受けたから死の概念は最初からないであろう。
だけど剣崎が死を求めてしまい地球は温暖化により絶滅してしまうのは救いがないですね。
“仮面ライダー”として守った世界や地球が崩壊は救いがない。
だけど物語はかつてのテレビシリーズをなぞるように紡がれ四人の仮面ライダーが揃う。
橘朔也がタチハラ、睦月がサツキと彼らは剣崎や始とちがい別人らしいけど何らかの形で彼らを受け継いでいる。
実は別な惑星だったオチや四人がバラバラにいることなどから考えたら著者の宮下準一さんは映像化を考えてつくったようにも感じられる。
VFX合成ならなんとなく小説『仮面ライダーブレイド』は映像化できそうな作品。

  • No.562 by 風人  2018-03-13 06:26:36 

小説『仮面ライダーキバ』人間とファンガイアの先にある何か。
過去編と現在編を紡いでいる感じはいい。
過去編の描写がなんとも懐かしい時代(笑)。
人間かファンガイアかと悩み紅渡の姿はまさに仮面ライダーそのもの。
音楽と愛をテーマにしてるところはいい作品。
かたや名護さんはまるで『ファイズ』の草加さんみたいで悲惨。
テレビ版とはちがうもうひとつの『キバ』なんでしょう。
人物を掘り下げ物語をシンプルに再構築していく。
『クウガ』は後日談、『アギト』『龍騎』はアレンジ、『ファイズ』は『異形なる花々』から後日談を加えた+α、『ブレイド』は一見するとパラレルにも見えるさらなる後日談。
『響鬼』はまさかの『変身忍者嵐』とのクロスオーバー、『カブト』はダイジェストと+α、『電王』は何か価値ある何かを守る物語、『キバ』は音楽と愛を過去と現代で奏でる、『ディケイド』は本編でできなかったであろう物語。
とりあえず平成一期ライダーの小説は揃った。

  • No.563 by 風人  2018-03-14 13:55:03 

手塚治虫cover【エロス編】収録の「ビッグX」を読むと手塚作品のおおらかさもあれば暗部もある。
『cover』の【エロス編】【タナトゥス編】に収録されてる各作品は各作家さんがアレンジを加えながらもオリジナル作品の魅力は損なわれない。

  • No.564 by 風人  2018-03-15 11:53:37 

角野栄子さんの『魔女の宅急便』、基本的な展開はジブリ映画版と同じだけど細部はかなりちがう。
おソノさんがおおらかに書かれてる人物。
大きな町にやってきてキキとジジの世話をみる。
グーチョキパン屋といういかにも児童文学的な名称は小説だけど絵本を読む懐かしさを感じさせる。

  • No.565 by 風人  2018-03-17 15:07:57 

小説『魔女の宅急便』文章表現が独特。
児童文学でしょうけど絵本みたいに情景が浮かぶ。ジブリ映画は一巻の前半までなんですね。
小説の方では里帰りまで書かれていてキキが成長したのに里に帰るとひとりの娘に戻るところは微笑ましい。

  • No.566 by 風人  2018-03-20 07:07:17 

小説『インデペンデス・デイ』のニムジキは人類存亡の危機さえ自分の出世や栄達のためにしか国家を利用しない人物として書かれてる。
なかには画策や謀略をする人物がいるというあらわれ。
だけど彼がいなければ物語内のエリア51の真相はわからずじまいでもあり必要不可欠な人物どある。
しかしグレイ将軍からエリア51の機密を糾弾され詳細に語ってたらあらかじめ犠牲は少なかっただろうことは難くない。
結果的にホイットモア大統領やコニーをはじめ主要人物から疎まれ長官の地位を解任される。
ニムジキが人類側にとっての悪役であり必要悪な存在として描写されるのはやむ得ない。
だけど続編『リサージェンス』にいっさい去就が記されてないのも気がかり。ニ十年の歳月で何かはあっただろうなくらいでしょう。

  • No.567 by 風人  2018-03-21 15:15:02 

小説『機動戦士ガンダムUC』7、8巻が欠けたけど他は購入。
ラプラスの箱を巡りオードリーことミネバもまた巡りながら戦うバナージ。
宇宙世紀誕生の年から『逆シャア』の数年後にいたる物語本編。
過去、現在、未来へと系譜していくメカやモビルスーツ。
いろいろな意味で集大成的な感じはする作品。過去のキャラや出来事たちにもわずかに触れながら歴史を反映していく展開。

  • No.568 by 風人  2018-03-22 07:30:16 

小説『機動戦士ガンダムUC』あるかどうかもわからないラプラスの箱に人物たちは踊らされている感もある。
また宇宙世紀という時代が幾度の戦乱で疲弊し宇宙移民という政策の在り方、そこに生まれる差別、地球至上主義などの目に見えるあるいは見えないところの無数の問題。
ところどころに各ガンダムシリーズに少しだけ触れられながら問いていく感じもある。
ただ連邦も袖付きもそれなりに良識ある人物がいる。一部はやはり精神が不安定な人物もいるが。
バナージがガンダムのパイロットとしても扱いは人並みにし袖付きのジンネマンは人格者ではないだろうかと思う。

  • No.569 by 風人  2018-03-25 14:00:35 

小説『機動戦士ガンダムUC』連邦政府を覆す力を持つというラプラスの箱、その正体は連邦政府が宇宙世紀開始の年に綴った碑文あるいは条文なるもの……。
ふと思うのは現実世界にも知らされてない法律や条文、碑文など多くあるんじゃないかなと感じた。
歴史は知ってるようで実は教えられた歴史としてか内容を知らない。歴史はたとえば戦国や幕末時代などは所属する勢力や地方などによって伝え方や伝えられ方は異なるが徐々に世が安定したり統一政府などができると国民や大衆に耳がよいように整理や改竄される(だろう)。
宇宙に適応した人類イコールニュータイプとするか否かまたはそれを証明する方法。
あるいは宇宙世紀のガンダム世界では火星圏や木星圏まで行った人物たちも多くいるだろう。彼らが宇宙の深淵を見たかもしれないし見なかったかもしれない。
なにを以て適応したかと決める例をつくるか否かでもまた後々の世に与える影響もまたあるかもしれないしないかもしれない。
解釈や受けとり方は様々なんでしょうね……。
現在の世のなかもまたおなじかもしれない。

  • No.570 by 風人  2018-03-26 06:48:53 

小説『機動戦士ガンダムUC』で宇宙移民政策が棄民政策であるというのもひとつの実体。
コロニー開発者や連邦政府、軍関係者などは比較的に優遇されてる身なのはかつてのアムロやカミーユ、後のシーブックの一家などにあらわされ描写はされてる。
だけどサイアム・ピスト。彼はちがった。
ラプラスの箱を手に入れなければそのまま貧困層として亡くなり歴史の表舞台に立つことはなかった人物。
いうなれば本来なら宇宙世紀ガンダム世界の日陰者だったが、ラプラスの箱を手に入れ連邦政府やアナハイム・エレクトロニクスなど大きな勢力と関係を持ち栄華や繁栄を手に入れたが同時にサイド3でジオン・ダイクンがニュータイプを提唱し後ジオンが何者かに殺されザビ家一統が地球圏を混乱に招くことになり更なる混乱を招いた。
宇宙移民者の当然の権利を記した碑文がありながら歴史が闇に隠したあるいは結果的に隠すことになった。
現実世界における格差などもそのひとつ。『ガンダムUC』ではパラオを舞台にした際に主人公バナージを通してかつて資源衛星であった物体に住む人々の姿が書かれる。
宇宙移民に夢を馳せてたはずが実体は棄てられる民の実体もあったという世界の裏側。

  • No.571 by 風人  2018-03-27 18:42:37 

小説『機動戦士ガンダムUC』は宇宙世紀世界の闇や裏側を描いている。そんな意味では硬派。
連邦政府の闇や裏側は富野由悠季氏や他のシリーズなどでも断片的にこそ描写や書かれはするものの具体性は少ない(と思う印象)。
福井晴敏先生はそこのところを場面や人物を変えながら端的かつ事細かに書きながら宇宙世紀の闇を書いて伝えている。
連邦政府が悪辣な一面は各シリーズでも書かれ演出されてもいるがより具体的。
宇宙世紀の世界が争いが絶えないのは連邦政府が存続してるからといえるが連邦政府が存在してないと世界が崩壊するかもしれないあやうい世界。
読んでると何が正しく悪かわからなくなり読者に考えさせようという後押しは感じる。

  • No.572 by 風人  2018-03-28 11:09:19 

NHK『100分で名著』松本清張スペシャル。
推理モノであり社会派でもある松本清張氏。
読んだことはないけど多くはテレビドラマなどで作品化されてる。社会に切り込む内容は今月放送の『名著』で理解できた。
だけどこの人もまた石ノ森章太郎先生同様に作品を未完になった方。
『神々の乱心』という作品は未完に終わったという。天皇崩御や新興宗教などの現実の事件をもとにつくられるはずだった物語。
宗教やクーデターなど一見するとやや非現実的な物語らしいけど天皇や皇族など詳しいことは一般大衆は知ってるようで知らないのが実情(と思う)。
昭和天皇崩御の時はいまだにおぼえている。テレビ報道が一斉に報じて通常放送になかなか戻らないという……。
松本清張先生が『神々の乱心』を書いていたのは昭和から平成になった前後でしょうね。
松本清張先生が凄い方というのは『100分で名著』で本当伝わった(と思う)。

  • No.573 by 風人  2018-03-28 11:18:58 

『100分で名著』によると松本清張先生はフィクションとして書くことで社会の闇や裏側を描いてたというのが本音でしょうか。
フィクションとして書くことで書きにくい実在の事件や物事を一見架空に欺きながら実在の物事や事件を再度通して書いていくみたいな。
実際に事件記者が事実をありありのまま書くと不敬なことは書けないけどフィクションならある程度は書き起こせる。
それだけ松本清張先生が現実の事件や物事について調べて考え再度頭や原稿用紙、パソコンなどで物語として再構築したんでしょうね。
作家として書く側ならとてつもない作業量と想像できる。内容に比したら質もそれにいたる。

  • No.574 by 風人  2018-03-28 17:55:45 

小説『機動戦士ガンダムUC』結果ではなく過程が大切というひとつの結論。
これはガンダムシリーズ全般に限らず一日や一年、遊んだり勉強などなにごともいかなる過程でもと思う。
結果だけを見てたり臨むと背中を振り向くと見てなかったものや気づかなかった存在の後悔が表現ができないくらい大きく重たい。
けど人生は失敗したり落ち込んだりへこまないと知らないままの方がほんと無駄に多い。
可能性を開くも閉じるも自分しだいのむずかしさ。

  • No.575 by 風人  2018-03-29 06:44:41 

久しぶりに小説『踊る大捜査線 THE movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を読むと松本清張先生の『砂と器』と東北弁があった。
近年は作品同士がネタとしてリンクすることはある。オマージュやパロディとしても。
ただ『レインボーブリッジを封鎖せよ!』で警察の官僚社会の難しさ。
現場を知らないキャリア、官僚の難しさを知るノンキャリア。
『踊る』はサラリーマン警察という形で描いているのでいくぶんのフィクションはある(笑)。
いまになって思うけどキャリアにも有形無形な犠牲はたぶんにあるでしょう。劇中で室井さんは新城さんや沖田さんに一度は見下されながらも現場を知るキャリアという形で見直されていく。
階段を上る間にもセピア色の思い出や青春さえも現実に棄てているキャリアいるんじゃないかな。
『パトレイバー2』の課長代理をつとめていた南雲さんもまた柘植学校でのことやかつての部下たちが去った特車二課に思いを馳せるように。

  • No.576 by 風人  2018-03-30 05:59:26 

ラプラスの箱を用いて連邦政府を脅し利用すればいいというフル・フロンタル。
たぶんにシャア本人であればここまでせこいことはしないと思う。
シャアが『逆シャア』で唱えたことは宇宙市民の自治権や独立であって連邦政府そのものを脅すことではない。『逆シャア』でたしかにあこぎなことを彼はしてるが騙し討ちでアナデウアー・パラヤや連邦艦隊を壊滅させてる程度。
フィフス・ルナやアクシズを落とすことで全人類をニュータイプに強制的に覚醒させようとしてるに過ぎない。
『ガンダムUC』でもバナージとハサン先生との会話で全人類がニュータイプになれば?という話をしてたと思うが現実的にはリスクもデメリットもあるしなによりそんな方法自体がそもそも無理ある。
フル・フロンタルはおそらくどの時期のシャアもしくはキャスバル(クワトロ時期含め)などにあたらない矮小な存在として造られたとすべきかもしれない。
連邦政府を『ガンダムUC』以降の時代に脅したとしても時代が巡り巡ってくるだけ。そんな意味ではクワトロとしての一面に近いかもしれない。

  • No.577 by 風人  2018-03-30 07:51:03 

『ガンダムUC』のラプラスの箱みたいなものが現実に存在するか否かはわからないけど存在したら権力者や政治家もしくはその一族などには呪縛みたいなものでしょう。
さながらパンドラの箱みたいに箱を開ける者によっては魑魅魍魎かあるいは世に光明をもたらす存在になるか。
もしかしたら日本が韓国や中国などに頭を下げ続ける歴史なども国民が知らされてない歴史の暗部があるんじゃないでしょうか。たんに戦争責任や慰安婦問題などは氷山の一角ではないだろうか。
『ガンダムUC』のラプラスの箱が宇宙世紀の世界のいずれかの段階で明かされたとしても更なる混乱を招いた事態も考えられる。
一年戦争末期に公開したとしたらそれこそザビ家はほぼいなくなったにせよデラーズみたいな血気盛んな人たちはより戦争継続を望んだもしれない。
『Ζ』時期ならジャミトフやバスクはより隠蔽しようとしブレックスやシャアは公開を望んだでしょう。だけどこの時期のシャアならダカールの演説で利用(?)した可能性も否めない。
『ΖΖ』時期ならハマーンもまたスペースノイド自治権とザビ家による支配のために利用したでしょう。
『Ζ』『ΖΖ』時期は連邦そのものが内部抗争で疲弊してるから時期的にはいいかもしれないが逆に本編以上に最悪な事態になったかもしれない。
クワトロと名乗ったシャアでさえフル・フロンタルのように利用する価値として使ったかもしれない危険はある。
箱を巡ってアムロたちと袂を分かつ可能性は充分にある。

  • No.578 by 風人  2018-03-31 06:19:51 

小説『ガンダムUC』の敵組織である袖付き。
作品中でも語られている通り一年戦争からの古参兵もいればザビ家を崇拝する者、純粋にジオンやジオニズムを信ずる者など様々な者たちがいる寄り合い所帯。
だけどハマーンのネオジオン、シャアのネオジオンと異なるネオジオンにも関わらず二度の戦争と壊滅。
もちろん両組織に在籍し袖付きに加入した者もいるでしょう。
連邦がいうようにテロ組織にかわりないかもしれないが表面的や潜在的に組織が力を秘めているであろうことは示唆されている。
『逆シャア』におけるシャアの反乱で力をなくしたにも関わらず直接ないし間接的にジオン共和国が介在している。
だけど一年戦争から三十年近く過ぎてなお連邦に対抗しようする信念あるいは志。まっすぐに信ずる者もいれば当初の志とは違った形になったことに疑念を持つ者もいる。
ジンネマンなどはまさにその類いの人物でしょう。ジオン創業の志とは裏腹にコロニー落としをしたことに取り返しがつかない大きな悔やみを残しながらなお戦うという志や姿勢を示す。
主人公バナージはいじけながら反発しながら再度“敵”と称される人物たちにふれあいながら考えていく。
六巻での砂漠の旅はバナージにとっては大きい人生経験だったとうかがえる。
だけど袖付きの戦力が潜在的に秘めている怖さが伝わる巻でもある。

  • No.579 by 風人  2018-04-01 13:27:43 

小説『ガンダムUC』においてバナージにユニコーンが託されたのは託すべき人物であるにふさわしかったんでしょう。
もしもバナージ以外にユニコーンが渡っていたらシステム自体が働かなかった可能性もあるし永遠にラプラスの箱は封じられたかもしれない。
ニュータイプの素養を持つ人物はネェルアーガマにリディなどにいたでしょうが最終的には機体を柔軟に扱えサイナム・ビストなど財団の主な人物の信頼も間接的には関わるでしょう。
たんに機械的な性能を引き出せるだけでなく未熟ではあるが成長や伸びしろある人物に託し未来を託すという思い。

  • No.580 by 風人  2018-04-01 16:43:44 

何かの小説に“秘匿されたものこそ力を持つ”みたいな表現があったけど『ガンダムUC』のラプラスの箱もそのひとつ。
海堂尊先生の『ブラックペアン1988』が『ブラックペアン』としてTBSでドラマ化。
『桜宮サーガ』シリーズは『バチスタ』から歴史が長いシリーズ。出版社やドラマの放送局は異なるけど作品間のつながりは原作同様にたぶんにあるでしょうか。
『桜宮サーガ』で好みは『イノセント・ゲリラの祝祭』『極北シリーズ』『ナニワ・モンスター』かな。
だけど現実世界にも秘匿された存在など多くあるんじゃないでしょうか。
機密文書など世界各国や各地にあるんじゃないでしょうか。
効力をさほどもたなくなった時に公開され混乱は起こるが結局は一時の流行のように流行っては時の流れや記憶に消えていく。

  • No.581 by 風人  2018-04-03 09:31:57 

小説『機動戦士ガンダムUC』五巻ラブラスの亡霊、軌道上でユニコーンガンダムから聞こえるかつての宇宙世紀を記念しての大統領演説。
もちろん“ラブラスの箱”への道標だけどなぜ箱を求める者たちに伝えるかという意図。
最終巻のネタバレだけど結果ではなく過程を大切という意味合いでしょう。
宇宙世紀が開始された時には当然まだニュータイプの概念は生まれてなく“神”もしくは宗教の信仰の対象がそれだった。
だけどラブラスの亡霊の巻においてもデストロイモードを覚醒するユニコーンとバナージ。
神とニュータイプの交錯がここでも行われる。神とニュータイプが等しいとは個人的には思わないがたぶんに“世界”は誤解をし大衆やジオン残党などは求めるかもしれない。
『ガンダムUC』の物語はそんな危険をはらんでいる世界でもある。
フル・フロンタルによる“シャアの再来”もまたそれに近く危険なもの。
内容を読むと危うい世界と肌に感じ現実にも通じるところある。

  • No.582 by 風人  2018-04-03 15:06:55 

『踊る大捜査線 THE movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ』のDVDを購入。
最近は『ゴジラ』や『インデペンデス・デイ』など中古DVDを購入することにハマってる。
『踊る2』をDVD購入前にノベライズを読んだけどよくも悪くもたしかに『パトレイバー』寄りな作品。
ただ『踊る』自体は一貫してサラリーマン警察のドラマ。室井さん以外がやや無能なキャリアとして演出されるのはちょっといたいかなというのはある。
実際の警察のキャリアとノンキャリアがいがみあうことはないとバラエティ番組で警察ともと警察の方たちは伝えてましたからね。
『踊る』自体は立体的に警察の縦社会と横のつながりを時にシリアスに時にコメディに演出することで青島俊作や室井慎次たちの人物像を浮き彫りにしていく。これは『パトレイバー』も時にいいかげんないい意味で警察官を演出するのと重なる。
『踊る2』でいかりや長介さん演じる和久さんが老刑事として奮闘し涙する姿はいいですね。
『踊る』のノベライズでもテレビ版、歳末スペシャルから映画一作目までにおいても老刑事として先輩刑事として青島俊作たちを支える。
かたやユースケ・サンタマリアさん演じる真下さんは言葉少なな時はそれなりに格好いいのに水野美紀さん演じる雪乃さんの前だと彼女に振り回される現代的な若者(笑)。

  • No.583 by 風人  2018-04-03 17:36:04 

『パトレイバー』が『THE next generation』として作られた経緯を踏まえると『踊る大捜査線』も何年後には『TNG』が作られるんでしょうか。
室井慎次がいずれは警視総監か副総監みたいになって『レインボーブリッジを封鎖せよ!』の和久さんと副総監みたいになりながらかつての関係を彷彿させるか逆に冷えきった関係みたいになりながらもキャリアとノンキャリアが時にぶつかり協力し合いながらとか……?
ただ『踊る』の劇中でもお台場に限らず東京が混沌とした都市に演出され何もなかった土地に所轄署ができ駅ができコンビニや会社、事務所などが入り街や土地は未完成のまま進化していく。
東京に限った話ではないけど東京は人口集中、地方田舎は移住者を募りながら一方では過疎という現状がありながら市町村は姿を変えていく。
『踊る』はある種のフィクションと現実の狭間。
だけど現実はどこか投影してる……。
『踊る』が『パトレイバー TNG』みたいになったら湾岸署もいつかは鞍替えでしょうか(笑)。

  • No.584 by 風人  2018-04-04 07:13:21 

『踊る大捜査線』の小説を読むと社会や組織の壁があるのを感じる。
ジャンルはちがうけど『絶対無敵ライジンオー』のノベライズにも主人公の子どもたち日向仁たちも普段は感じない見えない社会の壁に阻まれ校長先生や篠田先生の姿のなかに社会を感じてしまう。
いま読んでる『ガンダムUC』の小説もネェルアーガマ、袖付き、連邦軍、ピスト財団それぞれの思惑を絡めバナージ、オードリー(ミネバ)、リディなどもそれぞれの壁にぶつかり葛藤し悩む。
小説『おジャ魔女どれみ』も高校生になったどれみちゃんたちは思春期という複雑かつ繊細な年頃になりながら青春し互いに悩みあう。

  • No.585 by 風人  2018-04-05 16:01:57 

小説『踊る大捜査線』シリーズも数年忘れてた。
『交渉人真下正義』『容疑者室井慎次』も読みたいと思いながら忘れてた。
『真下正義』はとりあえず中古DVDを購入。ほんと『パトレイバー』に似た演出が目立つ作品。
木島丈一郎が口は悪いが足は早い刑事。なんだかんだで交渉課準備室にさりげなく気をかける。

  • No.586 by 風人  2018-04-06 05:53:02 

小説『ガンダムUC』のアルベルトはバナージにガンダムを奪われカーディアスに見捨てられたと思い込み策略を使いながら一族の中で生きてきた人物なんでしょう。
マリーダにこだわるのは気持ちや愛情を条件付きであれ求められる相手だったんでしょう。
七巻八巻が手元にないためにそこの経緯はわからないけど一族の間で劣等感やプライド、心や気持ちの狭間で揺れてたとうかがえる。
アルベルトがマリーダに執着するのは一種のストーカーに近い心理はあるかもしれないけど現実に陥りやすい一面かもしれない。

  • No.587 by 風人  2018-04-06 07:58:33 

小説『踊る大捜査線』久しぶりに読むとテレビシリーズ時期が内容がよく伝わる。
テレビドラマは基本的に青島と室井視点で演出されてるが小説では青島、すみれ、和久、室井の視点で書かれサラリーマン警察官の苦しみや悩み、葛藤が浮き彫りにされる。
室井がシリーズが進むごとにやや孤立化は否めない。ことあるごとに本庁上層部に意見し歯向かい出世の道は遠くなりなかなか上にあがれない。
青島たち現場を理解すればするほど責任を取り自ら窮地に進んで陥る。愚行といえばそれまでだけど。
青島もまた責任は取らされるが所轄のあちこちを異動させられるだけで済みこれはわざとコミカルに演出される。
だけど室井はキャリアなので軽い処分といっても彼の今後に関わる重たいこと。
室井はおそらく青島に関わらなければ早いうちに幹部待遇かそれに準ずる地位に就けたと思う。
だけど『踊る』シリーズ自体がスピンオフなどで世界観が拡大しそれもまた物語内の時間を遅延させたり一部デメリットもあったと思う。

  • No.588 by 風人  2018-04-06 08:37:33 

小説『ガンダムUC』でフル・フロンタルはラプラスの箱を持ち連邦政府を脅し続ければいいという主張。
もしオリジナルのシャアが知ってたらフル・フロンタルのようにするだろうか。
『Ζ』時期のシャアはエゥーゴという武力を借りながらも一度はティターンズから連邦政府を浄化しようと試みダカールで演説をしている。武力に借りてる一面はたしかに危険視はあるがとりあえずはその後ティターンズのような勢力は連邦内部に生まれてない。
『逆シャア』時期なら隕石落としをしながらもしかしたら一度くらいは連邦政府を恫喝程度はする可能性はある。
だけど連邦政府が浄化されるならそれをよしとしたでしょう。
ラプラスの箱が公開された事実か結果をどちらかをシャアは大切にしたとも思う。
フル・フロンタルにはシャアが内にある純粋な一面はたぶんにないと思う。フル・フロンタルにはアルティシア(セイラ)に対する思いもたぶんにない。
だけどシャアが危険なところは武力を借りないとなにもできない一面もまたあるという事実。これは現実においても危険なところ。

  • No.589 by 風人  2018-04-06 12:50:44 

コバルト文庫の『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』をブックオフで購入。
以前に『銀河鉄道999』を購入して以来の松本零士作品。
『ヤマト』も読んでみたかったシリーズ。

  • No.590 by 風人  2018-04-06 20:07:39 

コバルト文庫の小説『宇宙戦艦ヤマト』比較的アニメに沿った展開。
だけど敵側が名もなきガミラス兵、ドメル司令そしてガミラスだけと敵側の描写は少ない。
古代進を中心に各人物が成長する姿を書いてる。島、真田、相原、徳川など各人物に出番は与えられている。
だけどラストが死者四十七名と遠いイスカンダルまで行き往復したのに少なくない?
この辺は『宇宙戦艦ヤマト』が日本人だけしか乗ってなかったり女性乗組員が森雪(小説ではユキ表記とカタカナ)と不自然さ。
ガミラス側の描写があったらよかったかなと思う。

  • No.591 by 風人  2018-04-07 06:35:24 

〈西暦ニ千ニ百一年 ヤマトは永遠の旅に旅立っていた----〉

コバルト文庫版の小説もアニメと同様。
だけど皮肉なことに『宇宙戦艦ヤマト』という作品がここで終わらなかったこと。
とあるアニメムック誌で『さらば』を名作と称えながらも『ヤマト』がここで終わらなかったことに懸念してた。
これとはちがうのが『機動戦士ガンダム』。
小説ではアムロとハヤトがとある行き違いからふたりは撃たれ死んでしまう。ただしアニメでは言うまでもなく存命してる。
シャアがジオンを率いるというゲームでのIFの歴史があるのは小説の物語から。余談として富野氏は著書でガンダムというコンテンツが広がり過ぎてることにほどほど怒っている。
小説の方でアムロとハヤトが死なないことを一時は考えたらしいけど富野氏は一度書いた作品を訂正したくないのか挑戦はしたけどできなかった旨のコメントを残している。
これは『ヤマト』と『ガンダム』のちがいのひとつ。厳密にいえば『ヤマト』は松本零士氏の作品ではない。一時期に問題になりましたが。『ガンダム』もまた富野氏の手をとっくのむかしに離れた作品。
富野氏は著書で『ガンダム』シリーズしか作らせてもらえないことに苦悩や葛藤、憤りを製作会社にぶつけている。
もしも『ガンダム』が第一作で終わっていたらまたちがう歴史もあったけど『ヤマト』以降のアニメは売れるコンテンツとして認識された歴史もある。

  • No.592 by 風人  2018-04-07 07:32:03 

小説『さらば宇宙戦艦ヤマト』宇宙の愛を照すテレサと絶対的支配者であるズォーダー大帝。
再びヤマトの前に立ちはだかるデスラー。
宇宙の愛を賛美するのは構わないけどヤマト乗組員が戦うたびに亡くなっていくのはやり過ぎ。
なおかつラストはヤマトが亡くなった森雪を抱き亡き沖田十三からメッセージを受け取り特攻し物語はそこで終わり……。
アニメ『新造人間キャシャーン』も鉄也が進んで自らキャシャーンに生まれ変わるという自己犠牲描写があるけどいまの時代に七十年代的描写や演出は無理あると思う。
感動的な場面だし『ヤマト』の作品としての素晴らしさもわかる歳になったけどう〜んと唸る。

  • No.593 by 風人  2018-04-07 18:29:07 

小説『銀河鉄道999』久しぶりに読むと鉄郎は内面が熱い。
『999』は一見美しい銀河を旅する物語だけど実際は復讐のために鉄郎は旅をしている。
旅をする人々との出会いや別れを繰り返し鉄郎はある答えを得る。
傷つき戦いを繰り返し敵味方に違わず出会う人々から得る何か……。
機械人間になった者の悲劇など必ずしも機械になったからしあわせではないというのもひとつの答え。
ある意味『999』は銀河鉄道に乗ることで少年は大人になっていく半生あるいは人生そのもの。
形は異なるけど小説『ガンダムUC』もテーマ敵な答えは比較的近いと思う。

  • No.594 by 風人  2018-04-07 19:14:17 

小説『さらば宇宙戦艦ヤマト』。
以前にスカパーでこれの劇場映画を見た時は凄いという印象はあった。
だけど『ヤマト』故に物語があちこち不自然。
『ヤマト』第一作から作品内世界がたった一年で復興してしまう。そんなかんたんに復興できちゃうの?と思うくらい変。
これに近いのは『マクロス』シリーズもありますが(苦笑)。
『さらば』では人物たちがやたら亡くなること。ほんと戦記ものに通じる点がある点はよしとしても小説版を読んでても戦記ものか『さらばヤマト』を読んでるのか軽い違和感はあったかな。
『ヤマト』なんですよね、やっぱり。
佐渡酒造はお酒を飲むし女性乗組員が森雪だけしか書かれない。
あとデスラーは魅力的な悪役ですね。
白色彗星帝国に身を寄せながらも古代やヤマトの面々に誰より心は近くにいた。小説だけどしっかり伊武雅刀さんの声で再生された(笑)。

  • No.595 by 風人  2018-04-08 07:40:27 

松本零士および西崎義展作品を作品世界内の歴史や年表に倣いまとめているブログがあったけど『ガンダム』ほどにはっきりしてない。
『ヤマト』で地球を何度も救ったのに『999』や『ハーロック』の時代では地球連邦は腐敗し地球は機械人間により征される。
『ヤマト』から『999』までの間に何十年か何百年かは経ってる。そしておそらくヤマトが地球を救ったことは過去の出来事とさえ知る者はほとんどいない。
松本零士および西崎義展作品をつなげて考えなおかつ松本零士先生の謎は謎のままなことを考えたら辻褄はいちおうあう。細かく考えたら矛盾は多々あるかもだけど。
小説『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』に見る戦記もののような描写、かたや『銀河鉄道999』は旅ものだけど復讐劇。
古代進も星野鉄郎も方法は違えど熱いものを秘めている点は変わらない。これはハーロックやエメラルダス、トチローも。
松本零士および西崎義展作品はある種の宇宙ロマンの時代だったとうかがえる。
小説『999』でも鉄道がエメラルダスの船が海賊の旗をはためかせてることをふしぎに思うところがある。

  • No.596 by 風人  2018-04-09 06:07:34 

小説『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』ようやく手にいれ読んだけど内容的にはいまの時代にそぐわないところありますね。
ヤマトの女性乗組員が森雪しか描写されなかったり戦艦としての不自然な人員配置や階級などによる言葉遣いや表現。
そもそも宇宙戦艦一隻でイスカンダルや他の宇宙まで行っては帰ってきてほぼすべてに近いことを成し遂げる。
宇宙愛や自己犠牲は『六神合体ゴッドマーズ』にも受け継がれる。『ゴッドマーズ』もコバルト文庫から刊行されこちらは以前に入手。
『さらば』についてはスケールは大きいこと。古代進と森雪の愛そして結婚を控えながらもテレサを救うために再度宇宙に出るがヤマトは廃艦される直前。
だけど古代進たちは再び宇宙に出る。森雪とケンカ別れをしながらも彼女も再度ヤマトに乗る決意。
『ヤマト』であることを除けば戦記ものと変わらない。古い日本人の大和魂を感じる展開。
『さらば』ではデスラーが男の生きざまを見せるのは屈指の格好よさ。敵側に身を寄せヤマトに再び戦いを挑み負けはするがヤマト側に心は近かったと本音を吐露する。
根っからの悪人ではないと伝わる場面。
だけど宇宙愛や自己犠牲の精神などはいまの殺伐とした時代から合わないと思う。『ヤマト』はアニメで新作は出来てますが時代に合わせ改変されてる。

  • No.597 by 風人  2018-04-09 15:20:17 

『宇宙戦艦ヤマト』も『六神合体ゴッドマーズ』古代進も明神タケルも一時は復讐に身を燃やすけど復讐から一転宇宙愛に目覚めるというのも唐突かつリアリティがないかな。
七十年代や八十年代頃はそれが通じた時代ともいえる。
復讐から得るものは当然何もないけど生の感情としては正しい姿。
『ヤマト』や『ゴッドマーズ』はその辺は飛躍してる感じ。
酸いもあまいも感じて見分けながら痛みを通じて生きる姿が現実的かなと思う。
小説『宇宙戦艦ヤマト』や『六神合体ゴッドマーズ』自体の作品の出来はいい方と思う。
だけどいまの時代にはなかなか伝わりにくいテーマと距離感をおぼえる。

  • No.598 by 風人  2018-04-10 05:25:58 

小説『六神合体ゴッドマーズ』マルメロ星編。
プラスとマイナス超能力者の区別が明確に伝わらない。
磁石のプラスマイナスみたいなものと思えるけど具体的な描写が少ない。『ヤマト』もだけど肝心なところはぼかされてる。こういうところはいまのアニメなら事細かに描写するだろう。
基本的に当初はいがみあいながら最後は共闘するパターン。
『ゴッドマーズ』はロボットアニメを借りた人間ドラマ。
オリジナルの『マーズ』をもとにしながら別物。
九十年代に刊行されたOVA版『マーズ』のノベライズの方が原作に近い。ただこちらもマーズを監視する監視者の内面が掴みにくいという欠点がある。
当時の声優に監督は武士の気持ちなんだみたいなあとがきがあったような。
横山光輝作品はごく一部を除けばほぼ男の世界。『ゴッドマーズ』は例外。
『マーズ』も『ゴッドマーズ』も魅力が違うから一長一短ある。

  • No.599 by 風人  2018-04-10 19:05:13 

小説『踊る大捜査線』四話の「刑事の枷」と『レインボーブリッジを封鎖せよ!』では同じテーマが書かれてる。
「刑事の枷」では室井に本庁捜査一課に青島が呼ばれ、『レインボーブリッジ』では沖田ひとみの指示により結果的に両作品とも所轄が見過ごすことができない犯罪を看過してしまいミスをしてしまう。
犯罪に大きいも小さいもない、というのも『踊る』のテーマのひとつでありサラリーマン警察の足枷を書き演出することで青島や室井が互いに苦悩し成長していく。
足枷はどんな職業でもあるけど信念を貫くのも難しい。

  • No.600 by 風人  2018-04-11 10:32:37 

官僚は現実もだけどフィクションにおいても様々。
『踊る大捜査線』の室井慎次は愚直なまでにまっすぐかつ純粋に書かれ演出され人間臭く不器用に浮き彫りにされていく。
『桜宮サーガ』の「田口白鳥シリーズ」の白鳥圭輔は名前の印象とは裏腹に型破りかつとりあえず一応は正論を通しながらまた裏の手や法の抜け道など巧みに使いながらアウトローな手段使いどこまでが本人の意向かは不明ながら厚労省で出世の道を歩む。
白鳥に対する八神もまた厚労省もしくは官僚を象徴的な人物だけど物語の世界観が進むにつれ出世の道から外れていく。
現実の森友問題などはいったん火消しがあったかと思うと最近くすぶっている。
だけど『桜宮サーガ』と世界観を同じにする『ナニワ・モンスター』だとこれらの問題も国民への目眩ましともされる(らしい)。
あくまでフィクションですけど。
だけど知らぬ間に法案や法案のもとになる素案などが国民の目の届かないところで通っている可能性もある。
『イノセント・ゲリラの祝祭』の官僚劇を読むと認識変わる。

  • No.601 by 風人  2018-04-11 11:53:57 

『ヤマト』や『ゴッドマーズ』の地球防衛軍の官僚もまた物わかり悪く書かれてる。
主人公たちに良識ある上官や上司は少ない。
あくまで劇的なドラマが主題にあるから官僚的人物はこの手の物語には添えものに過ぎない。
時代が変わるにつれ『ガンダム』など一部の現実的なティストや演出を持つ作品でも問題提議的に取り上げられるが残念ながら基本的に主題ではない。
『第08MS小隊』では連邦の官僚がデスクワーク的でしかなくかつてのレビル将軍みたいに実戦に出る者は少ないと敵側のジオンに揶揄される。
コジマ大隊長などは実戦に限りなく近いところにいるので主人公たちに時に非情な判断をやむ無くする時もあるが基本は内心は協力的や同情的。
『踊る大捜査線』の室井などはきわめてこれに近いポジションにいる。それ故に苦渋の決断を迫られたり結果的に現場へ判断を遅らせたり血を流すつらい目を目の当たりにする。
ただ時代が警察モノでも銃をを撃つはみだしヒーロー風な警官より『踊る』のようにほどほど現実的なサラリーマンとして警察を描くドラマへとシフトしていく。
アニメ四作目をもとにした小説『鉄人28号』は映画『三丁目の夕日』に近いノスタルジィを抱かせながらも大塚をひとりの警官として時にシリアス時にコメディに時に主人公正太郎の父親代わりあるいは物語の代弁者として科学や犯罪(者)について語らせる。

  • No.602 by 風人  2018-04-11 17:43:42 

小説『六神合体ゴッドマーズ』マルメロ星編。
ギシン星編、地球編にくらべたら物語にハデさは少ない。
だけど超能力者同士の差別を書いてるところは劇的。超能力のプラスとマイナスの区別はいささか曖昧だけど。
マルメロ星編はガッシュのキャラクターがアニメファンに受け入れがよくなかったのはガッシュが『ゴッドマーズ』という作風に合わなかったとも考えられる。
だけど藤川圭介先生がこだわった。
しかしアニメファンとスタッフの意向によりガッシュを物語から退場せざるを得なかった。
いまの時代なら歳の高いおじさんキャラはそこそこ受けますけど八十年代はロボットアニメからキャラクターアニメへと変わっていく時代。
『ゴッドマーズ』自体はロボットアニメではあるけど人間ドラマに比重を置いた作品といえば皮肉なもの。
ガッシュが藤川圭介先生が思い入れあってもアニメファンが受け入れなかったのはファンとの認識のちがいでしょう。
作り手とファンの間の認識はいつの時代も変わらないかもしれない。

  • No.603 by 風人  2018-04-11 19:20:22 

『六神合体ゴッドマーズ』は仮にリメイクされてもさほど変わらない感じ。
『宇宙戦艦ヤマト2199』ぽいかな思う。
原作の『マーズ』をもとにした『マーズ』は九十年代に未完オリジナルビデオアニメ製作、ノベライズで完結。その後は『神世紀伝マーズ』で再度リメイクアニメ。
『六神合体ゴッドマーズ』としてはなかなか無理かなと思う。
スポンサーであるバンダイがオリジナル作品のように人間ドラマに比重を置くかまったく違う形でロボットアニメとしてイメージを変えるか様々でしょう。
美形キャラアニメとしていまの時代に受けるとは思うけど小説『六神合体ゴッドマーズ』を再読するとある程度完成された作品。
だけど人類愛など壮大なテーマはいまの時代にそぐわない。
九十年代ならまだリメイクの余地はあったかな。

  • No.604 by 風人  2018-04-13 16:15:44 

小説『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。
漫画の昭和エピソードから抜粋されて現実とリンクさせてるところは『三丁目の夕日』と同じ。
浅草でむかしビートたけしさんたちが修行してたことに触れられている。

  • No.605 by 風人  2018-04-13 17:35:58 

小説『パトレイバー THE next generation』を読んで驚くのは時代の流れ。
バビロンプロジェクトが終わり日本の不景気によりレイバーの産業や需要が見事に崩壊した時代。
レイバーイコールロボットがあること自体がめずらしいといわれる始末。
ふと思ったけど手塚治虫先生の『火の鳥 未来編』でも未来時代のはずなのになぜか懐古なレトロファッションが流行し時代が先ではなく過去にノスタルジィを感じる奇妙さ。
『TNG』においてもそれは似る。
時代が有人機から無人機へと飛躍的に進歩するとは思わない時代の早さもある。
無人機においてはロボットアニメやSF小説などでは書かれているが実用化については各作品内で問われていく。
『ガンダムW』ではあくまで人間同士が戦い命の在り方を見せることでモビルドールは所詮人形であり人間ほどに万能ではないという示しを持つ。『ガンダムW』のビットモビルスーツもそれに等しい。
だけど『TNG』の世界では有人レイバーはごくわずかにしか見られなくなる現実。無人偵察機やドローンなどが存在する時代に必要か否か。
しかし『TNG』の塩原や明は自分たちを通しながら問いていく……。

  • No.606 by 風人  2018-04-13 19:22:37 

小説『こち亀』、書いたのはむかしのアニメ『ドラゴンボール』の脚本家の小山高生先生。
それぞれのエピソードごとに実在の事柄が記されてある。
浅草のビートたけしさん、野球では野村克也さん、勝鬨橋のエピソードでは『ゴジラ』第一作について触れられてる。
つい最近『ゴジラ』第一作を見れたから実際にゴジラが勝鬨橋を破壊している。
『ドラゴンボール』とは全然印象がちがう書き方をしてる。
『こち亀』では昭和の情緒ある物語を時にコメディに硬派にぽろりとひと涙をさせるつくりに書いてる。
もとの秋本治先生の描いてることをより文章で明確に表現してる。

  • No.607 by 風人  2018-04-13 19:42:41 

小説『こち亀』の「勝鬨橋を開け!」のエピソード。
ゲストの白鳥純少年、名前つながりでよもや『科学忍者隊ガッチャマン』まで出てるとは思わなかった(笑)。
なにげに中川圭一も『ガッチャマン』を見てたという。いくつなんだ?
「勝鬨橋を開け!」のエピソードは感涙もの。
純くんのためだけに勝鬨橋が開くの見せるために無茶をする。
ノベライズの挿し絵代わりに一部は原作漫画の画をそのままに使ってるからそこは漫画そのまんま。勝鬨橋が開く時にオート三輪が描かれてるのは秋本治先生の芸コマな演出。
小説『こち亀』感涙の一冊。

  • No.608 by 風人  2018-04-15 17:19:34 

小説『六神合体ゴッドマーズ』地球編のロゼの身体を借りたバラの騎士。
考えられる範囲としてバラの騎士のマスクや鎧などはマーグの父親かもしくはギシン星編でのマーグが密かに作り本来は自分が使用するためだったかもしれないけどマーグは惜しくも絶命。
波長(?)が合うであろうロゼがバラの騎士に選ばれたと考えるのが筋。
だけどバラの騎士の設定自体は後付け。
『ゴッドマーズ』という作品が延長された故の措置。
『ヤマト』もだけど『ゴッドマーズ』も藤川圭介節が目立つ。作品が悪いわけではないけど宇宙愛や人類愛というのがリアルにいまの時代に合わない。
『ヤマト』や『ゴッドマーズ』は主人公が絶対正義や正しいという風潮がある。
九十年代になると『セーラームーン』のように月野うさぎ自体が自分がいるから悪が狙ってくるのでは?という流れもある。
平成ウルトラマンみたいに正義や悪の視点を意図的に不明にさせ視聴者に考えさせるくらいがいまの時代は無難な感じする。
怪獣がいるから被害や災害が起きてそれに対してコンタクトをしやむをえず戦わなくていけない姿勢くらいがなんとなく無難。
『踊る大捜査線』にしても犯罪を未然に防ぐことはできるかもしれないけど基本は警察の仕事は手遅れに近い。現実的な対応しかできないのが現実。

  • No.609 by 風人  2018-04-16 05:29:25 

小説『宇宙戦艦ヤマト』『六神合体ゴッドマーズ』みたいに主人公たちだけが正しい、正義みたいな世界観や作品はむずかしいでしょう。
主人公がいるから狙われるみたいなパターンはあるかもしれないけど。
ただ宇宙愛や絶対正義みたいな価値観は現実にほぼ通じない。
七十年代の感動路線、『ゴッドマーズ』は八十年代だけど藤川圭介先生が『ヤマト』とほぼ同じテーマをぶつけてる。
敵が宇宙人あるいは未知なる存在だから作品内では筋は通ってる。
だけど『ガンダム』以降リアルに人間対人間の戦争になってる。そこに宇宙愛や絶対正義の価値観はない。
『ヤマト』や『ゴッドマーズ』の小説を読むと主人公たちも敵も意固地までに戦う。一応対話は試みるが失敗に終わる。
『さらば』のデスラーについては悪役やライバルとして面目は保ってる。そこは充分に魅力的。
だけど現代はこういう作品が通じない世の中というのも痛感。

  • No.610 by 風人  2018-04-16 05:58:14 

講談社キャラクター文庫の平成仮面ライダー小説。
オリジナルに沿った作品、アレンジが加えられた作品、作品世界を一見すると変えた作品などバリエーションは豊富。
しかし基本は人間を守るために仮面ライダーが戦うという姿勢はどの作品も変わらない。
『ブレイド』にしてもオリジナルからすると一見かけ離れた世界観ではあるが根底にあるのはオリジナルキャラクターたちの生き方や人生を紡ぐ。
小説は映像ではできない表現で勝負してる感はある。

  • No.611 by 風人  2018-04-16 11:39:18 

地球人類が絶対正義とは言うのはないと思う。
もちろん地球に生ある魂が住まうという意味では大切。
だけど地球が中心ではない。
小説『宇宙戦艦ヤマト』『六神合体ゴッドマーズ』を読むと地球を中心にした宇宙愛となんとも天動説みたいな物語。宇宙戦士という表現に第二次大戦のむかしの日本の姿をなんとなく見る思い。
富野由悠季さんの小説『機動戦士ガンダム』はアムロがなぜガンダムを操縦できるのか?ニュータイプなのか?短い巻数で戦いながらレビル将軍やセイラ、カイたち仲間に問われながら極端に進化した人類はミュータントでしかないという蔑視。
これは小説では直接的に繋がらない『Ζ』でも再びカミーユは自らに問い時代に試されている。
ただ興味深いのは姉妹編『ΖΖ』は富野氏が書いてないという点。
遠藤明範氏に明るくまっすぐにひたむき悩みながらも少年らしさをジュドーたちが内に持ち大人たちが作った社会を前向きに批判する。
だけどジュドーは妹を仲間たちに預けて自らは地球圏を出て木星圏に向かうラスト。
ジュドー自身は羽ばたいたかもしれないが内に地球圏の人間に絶望したかもしれないダブルエンディングとも取れる。

  • No.612 by 風人  2018-04-16 19:26:24 

小説『ガンダムUC』でフル・フロンタルの内にシャアの意識が存在し宇宙の深淵を垣間見えたとしたら……アムロ・レイはどうだったんだろう?
公式的にはアムロとシャアは行方不明の扱いと思いますから去就はただしくは不明。
フル・フロンタルの身体を借りて(憑依?)シャアが語らせたとの仮説もできるが個人的には彼はシャアではない。
シャアに似せて作られた象徴や模造の強化人間という器でしかないと思いたい。
アムロが宇宙の深淵を仮に見たとして絶望するだろうか。
地球圏外の宇宙がはたして闇だけと受け取るだろうか……。
人類が未来を進んで見ればニュータイプの覚醒や地球の自然回復もできるとアムロは信じていた。
人間ですから宇宙の深淵を垣間見たことで程度はあるかもしれないが絶望の闇に取り込まれることは少なさそう(と思う)。
アムロは大人になりきれてない点はある。
だけど連邦という組織に属し軍人として関わりながらも“ふつうの人”としての感性もまた持ってる。ふつうであるということの大切さ。
仮に彼がラプラスの箱を手にしても連邦政府を恫喝や脅しに使うとは考えにくい。
とりあえずブライトやカイと相談し箱を開放し世の中が変わらないならしかたないかと肩を落とす程度にも思える。
アムロ・レイはふつうの人や大人でありある意味等身大の人物。

  • No.613 by 風人  2018-04-17 07:02:40 

財務次官、セクハラ問題。
まるで海堂尊先生の『ナニワ・モンスター』の一端みたい。
マスコミにスキャンダルを誘導することで他のスキャンダルか目眩ましをしたり密かに法案を通したりする隠れ簑?
何年かに一度はこんなスキャンダルが起きる。
『ナニワ・モンスター』そのものに見えてしょうがない。

  • No.614 by 風人  2018-04-18 06:40:47 

小説『さらば宇宙戦艦ヤマト』。
司令部が地球の平和しか考えずに堕落する姿勢は『ガンダム』の連邦政府官僚に通じる点はある。
また司令部により統率された地球の未来がもしかしたら敵で白色彗星帝国かもしれないととあるブログ記事があったのは興味深い。
いわば腐敗した政権は自己中心的な考え方にしかならない。
『ヤマト』の世界では地球ありきの正義や愛で語られるのもどうかと思い読むたびに考えさせられるけど(苦笑)。
司令部や中枢を担う人物たちに日本人しかいない『ヤマト』の世界。ふつうに外国の人たちから見たら違和感あると思う。
テレサが反宇宙の存在で触れあえない存在なのに地球に危機を伝える、まさに宇宙愛。
だけど現実に反宇宙のひとがこちらの宇宙に危機を伝えるかはちょっと疑問に思う。SFにあれこれつっこんだらいけないけど『ヤマト』は違和感が読むたびに悩み考えさせられる。

  • No.615 by 風人  2018-04-18 17:32:59 

小説『さらば宇宙戦艦ヤマト』、新鋭艦アンドロメダの活躍はがっかりなところはあるけど明らかに軍司令部の責任。
ヤマト乗組員を蔑ろにしヤマトを記念艦として廃艦保存。
だけど疑問に思うのは古代進たちは地球に残るであろう後輩たちに何も言わず。
深読みしすぎたら彼らに慕われてなかったと邪推もできるが仮にも地球を救った英雄だからたぶんにそれはない。
『ヤマト』の世界はむかしアニメを見た印象もあるけど司令部が異常なほどに権力を持ってる印象。先のヤマト廃艦も。
ふつうに考えたらアンドロメダに乗る後輩たちにそれなりに戦術は教えてたと思うんだけど司令部があまりに怠惰だったために生かせなかったと考えた方が筋がいく。
『さらばヤマト』に一部似てるのが小説『マクロス||』。
この作品にも地球統合軍司令部は笑えないくらいだらしない。
ミンメイアタック、歌が通じないマルドゥーク軍に最後まで負けないと盲信するほどに信じてる。
例外は主人公格に近く書かれてるエグゼグラン司令くらい。
若干コメディぼく書かれてるが作品内ではまともな司令。
マクロス世界はやや誇張はあるけどヤマトにくらべたらある程度リアルな軍隊像。
だけど『マクロス||』の軍上層部がひどいことにかわりない。

  • No.616 by 風人  2018-04-19 14:30:42 

小説『機動戦士ガンダムUC』一巻。
ユニコーンがラプラスの箱を探すというのはサイアムとカーディアスとの会話で示唆はある。
だけど劇中の人物たちはふたりの会話を知る由はないのでまさに手探り。
だけど一方ではメラニー会長が抜けたアナハイムエレクトロニクスが力がないとも話す。
部分的ながら『ガンダムUC』の後々の展開は伏線が張られている。注意深く読まないと気づくか気づかないかのほんの微妙な表現。
福井晴敏先生がファン心理に溺れない程度に書いてること伝わる。

  • No.617 by 風人  2018-04-19 18:54:53 

小説『機動戦士ガンダムUC』描写が細かい。
『∀ガンダム』も描写がこと細かいけどちゃんとその作品に現実に応じたことが書かれてる。
『キャプテンハーロック』は悪くはないけど逆に短すぎかつ言い足りない印象。
『ガンダムUC』は宇宙、地球での生活を歴史を踏まえひとつひとつ噛みしめる表現。
バナージが大人になるために敵味方の人物たちは容赦なく酸いも甘いも教えていく。
それでいてちゃんと歴代ガンダムを踏襲していくかのような日常と戦闘描写、悩みや葛藤の繰り返し。
福井晴敏先生の書き方が丁寧。場面によっては言い足りない印象は少しあるがまあ気にならない程度。

  • No.618 by 風人  2018-04-20 09:30:34 

小説『機動戦士ガンダムUC』のミコットが見せる反応や感情。
オードリー(ミネバ)とは違う形でのお嬢さん。
オードリーがネェルアーガマにいることを艦内に知らせるなど初期の行動は『SEED』のフレイに似るが物語が展開するに従い普通の女の子の姿を垣間見せる。

  • No.619 by 風人  2018-04-20 11:34:38 

ミコットの反応や感情もまた普通の女の子のあらわれ。
『SEED』のフレイほどに感情は激しくないと思う。
普通の女の子が戦闘に巻き込まれたら自暴自棄はある。
だけど軍艦に保護され戦いを見ていくうち失われるものがあるという現実。

  • No.620 by 風人  2018-04-27 15:58:25 

小説『Orange』、映画ノベライズだけど少しSF要素が入ってるのは少女小説らしくない雰囲気。
だけどちゃんと過去現在未来に整合性を持たせてるのは筒井康隆先生の『時をかける少女』と似た雰囲気。
取り返しのつかない過去やボーイフレンドのために過去の自分に手紙を書き伝える。
だけど現在を変えていくと少しずつ未来の出来事や事象が未来からの自分の出来事とずれが生まれる。
これはある地点からBやC、もしくは他の分岐点や道ができたことを示唆している。タイムパラドックスなどの問題はあるがそこはある程度スルーされる(苦笑い)。
過去を変える物語はいくらかあるが現在という時が大事という普遍的テーマ。

  • No.621 by 風人  2018-05-01 18:34:47 

小説『仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬』ちゃんとミステリーになってる筋書き。
ひとつふたつの物事が解決しても新たな謎が浮き上がる。
良太郎にイマジンたちが各々の役割を果たし謎を解いていく。
だけど謎と謎解きを積み重ねていくことを白倉伸一郎氏が書けるのは驚嘆。
敵の狙いが何なのか?というところがこの作品の魅力。

  • No.622 by 風人  2018-05-02 07:48:25 

小説『仮面ライダークウガ』『仮面ライダードライブ マッハサーガ』。
どちらも同じ警察を描きながら人物、世界観、警察という組織の在り方のちがいが異なる。
たんに平成一期と二期のちがいだけでなく時代のちがいも端的にあるでしょう。
『クウガ』は現実的なリアリティと足でする捜査、夏目美加による若い感性など。
『ドライブ』は詩島剛がやや空回りなキャラだけどあらためて“仮面ライダー”を問い直す物語でしょうか。まだちゃんと読めてないけど。
グロンギ、ロイミュード共に人に非なる存在は仮面ライダーシリーズ共通。
だけど両作品ともに怪人が起こす物事は犯罪として動くところはほぼおなじ。アプローチがややちがう。
『クウガ』はあくまでリアリティを重んじながら地道な捜査をし『ドライブ』はややアニメや漫画的あるいはステレオタイプでありながらデフォルメしながら根底に犯罪者の心理を書いてる感じ。
グロンギはあくまである一定の法則があり、ロイミュードは人間の心理に基づいて……というところでしょうか。

  • No.623 by 風人  2018-05-02 12:20:12 

小説『仮面ライダードライブ マッハサーガ』。
詩島剛の復讐心を煽りたてながらかつての自分や進之介や仲間たち、チェイスの過去を邂逅しながら謎を解いていく。
『クウガ』や『アギト』とはちがう形での警察とそれに協力する形での剛。
だけど雰囲気としては警察ドラマ。
小説はあくまで仮面ライダーマッハの詩島剛を主役として書かれ『ドライブ』世界の仮面ライダーやロイミュードの在り方をあらためて問い直す物語。
同時に復讐心から離れ本物の仮面ライダーになるという問いかけ。
ヒーローがヒーローたるゆえんは『仮面ライダー』に限らず各作品ごとにその定義は異なる。
だけど復讐からは何も生まれない。復讐から離れることでひとつの成長を見せる。

  • No.624 by 風人  2018-05-08 05:08:54 

小説『仮面ライダークウガ』ではグロンギは人間社会に染まりつつある世界観。
かたや小説『仮面ライダードライブ マッハサーガ』においてはロイミュードは人間につけこみ犯罪を共にする。
人間、ロイミュード共に人間くさいというのがひとつの『ドライブ』の特徴でしょう。

  • No.625 by 風人  2018-05-09 09:05:21 

朝日ソノラマ小説の横山光輝先生の『マーズ』。
原作漫画を現代的にアレンジしながらも日本政府、自衛隊、米軍などの描写が細かい。
ある意味『ゴジラ』に通じるところはある。
秋の島新島への謎を踏まえ少年マーズに接していく玲子と春美そして監視人。
マーズが秋の島新島で発見されてからほとんど言葉を交わさない、玲子や春美によりコミュニケーションを交わし始める。
監視人のひとりラーが少年がマーズがどうか確かめるというのも監視人側の立場では不安なのもあると伝わる。
初期はコミュニケーションを互いに手探りでしながら動向をうかがうという印象。

  • No.626 by 風人  2018-05-09 13:38:39 

朝日ソノラマの小説『マーズ』(原作横山光輝)、再読するたびに内容がよくできてる。
主人公マーズが口を開くまで前半だけでもかなりの時間を費やす。
彼が記憶を失いなかなか言葉を発しないからもある。
日本政府、監視人共にマーズについては手探り。
自衛隊は迫るべき神体については必死にならざる得ない。
相手がゴジラのような怪獣なら撃退すればよいが『マーズ』の場合はなぜ敵(監視人)が襲ってくるかまたはマーズが何者なのか?という疑問がつく。
これらの謎解きをひとつひとつ明かしていかないとならない。

  • No.627 by 風人  2018-05-10 07:20:18 

朝日ソノラマの横山光輝先生原作『マーズ』。
気になるのは記憶を失う前の本来のマーズの人格が如何なるものだったか気になる。
ヒントは六人の監視人は生への執着はなくあるのはマーズとガイアーの破壊のみに彼らは異星人からそのような人格を与えられている。
断片的ながら記憶を失いながらわずかに本来の人格らしさをのぞかせていること。ほんのわずか。
自分が地球を破壊するか否かという根本的な使命にマーズは物語が進むにしたがい疑問を持ち判断することそのものむずかしさに悩む。
監視人とマーズのちがいは人間として他者と接するコミュニケーションなどの大切さ。

  • No.628 by 風人  2018-05-10 16:32:16 

小説『都市伝説の女』。
トリック推理ものだけどちゃんと犯罪と都市伝説を絡めてる。
ちょこちょこ都市伝説ネタを絡めながら事件を解決していく。
テレ朝系のシュールな魅力もありながら締めるところは締める。

  • No.629 by 風人  2018-05-10 17:27:45 

小説『マーズ』(原作横山光輝)。
この作品ではマーズの本来の覚醒予定は2100年となってたけどはたしてその時代の人類が飛躍的に文明を進化させてたかは謎な感じ。
もちろん文明が飛躍的に進化しないとは否定はしないけど最悪人類が自ら滅亡してる可能性がある。その場合は六人の監視人やマーズは役目を果たさないことにもなる。
2100年で太陽系の宇宙にはある程度は行けると仮定としても異星人のファーストコンタクトがなされるか……。
この作品では2100年の文明レベルでおそらく可能としてるんでしょうね。
そして2100年当時の人類が異星人と友好レベルな知的生命体として認知されるかが鍵。
2100年の世界が私には想像できないからそれでも「マーズが人間を滅ぼすか否か?」は想像の域でしかない。

  • No.630 by 風人  2018-05-10 18:30:07 

小説『マーズ』(原作横山光輝)。
国連事務局ビルはトランプ・タワーにほど近いところにあるという描写のくだりを読んでふと思ったけどもし『マーズ』の世界観でトランプ大統領ならいかなる決断や態度を示しただろうか?
作品中においてはほぼ日本政府、自衛隊とアメリカ軍しか書かれてないためにアメリカ大統領は端役。
だけどトランプ大統領ならマーズ、ガイアー、監視人や神体の存在を秘匿にしない感じに思える。それこそ全世界的に危機を発信するんじゃないかな。
アニメ『いぬやしき』でトランプ大統領のパロディをされてたと思うけど『マーズ』の世界観ならそれこそマーズたちの事を秘匿にしないまま全世界を混乱に陥れそう。
最後の神体ラーのカオス(混沌)が現れ国連事務局ビルが倒壊しついでにトランプ・タワーももし破壊されたら激怒すると想像してしまった(苦笑い)。

  • No.631 by 風人  2018-05-11 13:57:02 

横山光輝原作、小説『マーズ』。
あれだけ犠牲になった人物たちが多くいるのに地球は爆発してしまう。
神体に自衛隊や米軍が勝てないのはやむを得ないにしてマーズやガイアー頼み。
マーズやガイアーの立場はとりあえずいい者側のキャラではあるがマーズやガイアーは地球爆発のキーでもある両刃。
玲子や春美、大垣や池沢、原口という人物たちが個性的に描かれ神体を操る監視人はまた地球の歴史を見てきてる。
ディテールは細部に凝り物語の順番は原作漫画『マーズ』を現代的にアレンジしてる。
ただ地球人口が九十年代当時にOVAが制作、小説も同時期に発売されてるのに四十二億は少ない感じ。
意図して四十二億にしてるとしたら作為的かなとも思う。
直接物語の中心にはならないけど北朝鮮や中東情勢の報告が上がる場面は緊迫感に溢れる。
監視人やマーズとは別に地球に危機感を煽る。
だけどマーズが監視ラーと彼の神体カオスが戦うなか明らかになる日本政府とアメリカの思惑そして汚職隠蔽かな。
一方でスケールある戦いや地球の命運を握るなかなんとも玲子の上司柏原たちがスケールのちいさいことをしてること。
作品中でマーズは真相を知らないままガイアーを停止させ殺されるが、もし真相を知ったら地球爆破のきっかけになったかもしれない。

  • No.632 by 風人  2018-05-15 14:06:16 

小説『魔女の宅急便』2と『都市伝説の謎』を購入。
『魔女の宅急便』はアニメでは描かれてない続編が興味ある。
『都市伝説の謎』はノベライズ『都市伝説の女』の流れから『都市伝説の女』のあとがきではもの足りないかと思った。
ざっと読んだがトランプ の成り立ちや『およげ!たい焼きくん』や『だんご三兄弟』のヒットした時代の裏側。
ある程度の時代の符合はあると思うが偶然とするか否か。
時代は動くしなにがヒットするかはわからない。

  • No.633 by 風人  2018-05-15 16:14:03 

『都市伝説の謎』、各項目のラストの文面ほぼみな同じ。

>真実であろうとなかろうと、これは都市伝説だ

の一文で各世界や出来事の都市伝説を締め括っている。
ただ義経イコールチンギス・ハーン説は英雄義経に生きて欲しい願望もあるのかなと思う。
『歌舞伎』の「勧進帳」などで扱われていることを考えたら大衆の希望やヒーローとうかがえる。

  • No.634 by 風人  2018-05-16 07:45:36 

『魔女の宅急便』は全六巻。
とんぼくんとの関係や宅急便をするなかでちいさいながら徐々に成長していく。
まだ二巻だからところどころに変化の兆しは見えている雰囲気。

  • No.635 by 風人  2018-05-18 08:10:28 

ふと疑問に思ったけど小説『仮面ライダークウガ』、バラのタトゥの女こと未確認生命体B-1号以外に作品中に新たに二体のグロンギがいたことになってる。
だけどB-1号がいるということは伽部凛そして郷原以外にも人間社会に潜伏した他のグロンギもいる可能性がある(かもしれない)。
九郎ヶ岳遺跡以外にももうひとりのクウガがいて遺跡を封印したがバラのタトゥの女により封印は解かれもうひとりのクウガのベルトは実加に渡る。
もしかしたら小説『クウガ』の物語はひとつの終わりで始まりを示唆してるようにも読み取れる可能性がある。

  • No.636 by 風人  2018-05-29 07:15:13 

小説『都市伝説の女』一巻二巻を再読してから都市伝説モノの本にハマりそうになる。
嘘やほんとが混ざり口伝えやネットのなかで伝わっていくんでしょう。

  • No.637 by 風人  2018-05-29 15:16:06 

小説『マーズ』(原作横山光輝)と原作漫画を比べると、マーズが徐々に段階を帯びていく。
またリアルなシミュレーション的に小説は書かれているためにタイタンを除く六体の神体は自然と日本を目指していく。
OVAと小説においてはヒロイン玲子と春美のウェイトが大きいこと。
基本的に横山光輝先生の作品は女性ヒロインが入り込む余地がない男の世界だが小説『マーズ』ははやや様相がちがう。
日本政府や自衛隊に玲子たち女性を設定し配置することで男性一辺倒な世界に偏らない。
記憶喪失のマーズに感情や気持ちを与えていくのが玲子の姪の春美。
徐々に謎を解いていくのが玲子や原口、男性の大垣たち。
執拗に迫る監視人と神体との戦いで女性ヒロインたちは物語に潤いを与える。
またマーズも春美や玲子たちを通して人間を知っていく。
作品中では四十二億という人類の少なさ。現代に合わせたら七十億以上でしょうか。
原作では暴徒と化した民衆によりマーズは絶望し地球を破壊させる。
だけど小説では全人類を信じるのは不可能だけど春美や玲子を信じられると思いながら柏原や自衛隊員に撃たれ亡くなる。
その胸のなかに“自分は地球を爆発させない”思いを抱くのだけど……。





ラストにさらに地球爆発へのカウントダウンという帰着点がある。

  • No.638 by 風人  2018-05-31 07:19:36 

小説『都市伝説の女』に影響されたのか都市伝説ものの本を二冊購入。
いまだに語り継がれるものや新たに伝えられるものなど様々。
ウケたのは志村けんさん死亡説。
何年か前に流れて本人が「ちゃんと生きてるよ!」とテレビで叫んでた(笑)。
アニメだと『となりのトトロ』『サザエさん』『ドラえもん』は有名な都市伝説ありますね。
『トトロ』のサツキとメイは死んでいたとか『サザエさん』はなぜか不幸な結末があり『ドラえもん』も最終回がいくつかかあるなど。
いろいろ流布されては形を変えていくのが都市伝説なんでしょう。

  • No.639 by 風人  2018-06-01 08:38:11 

小説『機動戦士ガンダムUC』のオットー艦長。
典型的な大人であり面子や体裁を気にするタイプの人物であり艦長としては前向きな人物ではない。
だけど「ラプラスの箱」=ユニコーンガンダムやバナージたちと関わりながら連邦軍のなかにいて板挟みに遭う立場のなか少しずつ成長していく。
バナージたち子どもを守ることにある一定の使命感はあるよう。
再びインダストリアル7に戻りガランシェールのジンネマンたちと相対し向き合った時に“何か”通じるモノはあったかもしれない。
物語の最終決戦の際にもバナージを矢面に出すことに大人として苦渋の表情をみなと一様に見せている。
たしかにダメな大人の人物ではあるけど艦長らしくなっていき政治の駆け引きのなかネェルアーガマを動かす術を見いだす。
たぶんに艦長の地位に出世できたのが本人の望む望まないところは不明だが、艦長になれる人物とロンド・ベルやブライトのような人物の後押しがあったかもしれない。

  • No.640 by 風人  2018-06-01 17:02:44 

小説『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険||』を購入。

  • No.641 by 風人  2018-06-02 08:34:44 

『ロボットガールズ』THE NOVEL<チームZ>爆誕編。

まさに『マジンガーシリーズ』で萌え作品(笑)。
十藏おばあちゃんが『マジンガーZ』の原型『アイアンZ』をやるのは吹いた(≧∇≦) 。

  • No.642 by 風人  2018-06-14 04:37:30 

コバルト文庫の『Dr.スランプ』辻真先先生が書かれてる。
辻真先先生、富野由悠季箸の『だから僕は……ガンダムへの道』に名が出てきますがすごい脚本家としていわれてる。
休みの合間に自作品を書いてしまうほどという。
原稿用紙に向かうだけでも並の人には労力なはずなのにものともしない。
小説『Dr.スランプ』も原作を上手に処理しながらアレンジすくなくオリジナルのまんま。だけど自由な作風が感じられる。
辻真先先生、この人がいなかったらいろいろ多くのアニメで名作や佳作は生まれなかったでしょうね。

  • No.643 by 風人  2018-06-27 18:50:53 

ウルトラマンビジュアルブック 特別編を購入。
まさにウルトラマンだけの写真集の要素。
映像とはちがう形でのウルトラマンたちの美麗さや秀逸さを重ねたデザインが日常や非日常に溶け込む写真の一枚一枚。
なにげにウルトラマンジャックの手首が手袋状をわざと意識し撮影されてるのがビジュアルとしておもしろい。
それぞれのウルトラマンのイメージや個性、背景などもを意識し迫力ある写真になっている。
オーストラリアのグレート、アメリカのパワードはややイメージが異なるせいか写真が独特。
これにベリアルが加わりさらにジードまであるから豪華な一冊。

  • No.644 by 風人  2018-07-01 11:30:58 

小説『機動戦士ガンダム SEED destiny ASTRAY』、ここでもコーディネーターの存在について語られてる。
望まれてくるはずの遺伝子操作された我が子、だが不確定な遺伝子は必ずしもそれは約束しない。
ブルーコスモスは極端な例としても『ガンダムSEED』の世界観はよし悪しでいいか悪いかしかない。
マルキオ導師のような存在がかろうじて中立で均衡を保ちながらギリギリ平和を保っているなかの世界観。
ASTRAYもまた同様。
傭兵は内容によれば敵にも味方にもなる。
『ガンダムSEED』の世界観は主義主張よりコーディネーターかナチュラルかの生存競争。
それ故に和平がほんの一定期間しか保てない。
むずかしい世界観。

  • No.645 by 風人  2018-07-05 18:23:20 

小説『SEED destiny ASTRAY』でエリカ・シモンズを通してコーディネーターについて語られてる。
『SEED』世界で疑問に思うのはコーディネーターはたしかに優れた存在だけど内面に深く書かれること少ない。
主要キャラの内面や善悪の良し悪しはあっても世界観そのものではない。
『SEED』は魅力的な設定ありながらそれを本編で生かした雰囲気少ない。
アニメ本編より小説の方が内容詳しい。
コーディネーターに生まれたからといって才能を妬むナチュラル。
妬むのは理解できるが、なぜナチュラルに生まれた自分を愛さないのか理解できない。
才能あっても善悪になるのは自分自身。生きる道を決めるのも自分。

  • No.646 by 風人  2018-07-15 15:06:31 

司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』を全巻購入。
あくまで坂本龍馬ではなく竜馬なんですよね。
半ば架空の人物的に扱われながらある程度は史実におそらく忠実であろうけど表現は司馬先生は自由にしている。
文章の使い方がうまい。
一巻冒頭は幼い竜馬のことに触れられ大人びた竜馬が江戸に剣術修行の旅に出て後に子分になる泥棒藤兵衛、同じ土佐の武市半平太、千葉道場の重太郎とさな子と竜馬を囲む魅力的な人物が出てくる。

  • No.647 by 風人  2018-07-16 05:41:11 

『竜馬がゆく』黒船騒動、井伊侍と遭遇するもうまくごまかす竜馬(笑)。
しかし藩の名簿にさえ竜馬の名を載せてない藩の上役。
こういうだらしなさが後々上士と郷士の争いの一端にもなる。
土佐藩ほど複雑な事情を抱えた藩もない。

  • No.648 by 風人  2018-07-26 05:16:59 

『エンジェルハート』も小説になってましたね。
冴羽遼と香澄(シャイン)がシティーハンターを続けながら依頼を受ける小説オリジナル物語。
心臓をさがしてくださいというなぞな依頼。
医療ミスの報道など謎が謎を呼ぶ展開かな。

  • No.649 by 風人  2018-07-26 09:33:07 

小説『エンジェルハート』心臓を探してほしいという依頼は初期『エンジェルハート』のオマージュでしょうか。
カオリの心臓を探して結果、香澄(シャイン)の内に生きカオリは香澄と共になかに生きて彼女は生き方を探していく。
小説『エンジェルハート』の心臓の本来の主はどんな人物かというのも謎。

  • No.650 by 風人  2018-08-22 06:08:41 

NHK Eテレ『100分で名著』、「走れメロス!」は誰が主人公は考えたことなかったな。
ふつうはメロスと思うけど親友セリネンティウスか暴君の王様かあるいはまた別な人物か。
メロスの妹は事情を知らないまま結婚を祝ってもらってたけどもしも事情を知ったらあらビックリでしょうね(苦笑)。
『100分で名著』で「走れ!メロス」の出演者のトークを聞いた限りではそれぞれ人物の心が主人公ではないだろうか?

  • No.651 by 風人  2018-08-22 09:56:47 

いまの時代の学生さんの読書感想文は何を読まれているんでしょう。
読書人口は減るなか図書館や大手書店、あるいは個性的な書店などあるけど活字を読んでるんでしょうか。
通販やブックオフオンラインなどもあるから読む人は読むでしょうね。
ちなみに私がいま読んでる作品は『竜馬がゆく』『エンジェルハート』など。

  • No.652 by 風人  2018-08-23 11:32:25 

『竜馬がゆく』は現在六巻目。
この巻で亀山社中を結成するもこの巻で悲しいのは近藤長次郎が亀山社中の皆に海外へいくと告白しないがために自害する。
作品中で近藤長次郎は竜馬がいたらちゃんと告白して渡航するつもりだったらしいけど竜馬かあるいは時代が変わるのを待てなかった悲しき秀才の物語。

  • No.653 by 風人  2018-10-25 06:50:23 

『竜馬がゆく』七巻は人物や時勢が大きく動く物語。
竜馬はいろは丸を手にいれてしまうも紀州潘に沈められながら国際法に基づいて賠償金をいただく。
また佐幕派だった人物たちは徐々に勤王派に変わっていく。
厄介は山内容堂。
この殿様は頭がいいだけに頑固で厄介。

  • No.654 by 風人  2018-10-27 10:00:03 

『竜馬がゆく』七巻は面白かったな。
いろは丸事件に四賢侯会議と読むべきとこは多くあった。

  • No.655 by 風人  2018-12-03 16:11:13 

最近はむかしのコバルト文庫の『宇宙戦艦ヤマト』シリーズを見つけ購入。
『さらば』は名作だけど他はなんとも言えないかな。

  • No.656 by マキノ  2018-12-03 17:48:31 

小説『王様ゲーム』
知人からもらった本だけど色々考えさせられる本
面白い

  • No.657 by 風人  2018-12-19 07:53:05 

今年は本を多く買ったのに実はあんまり読めてない。
来年は気をつけよう。

  • No.658 by 風人  2018-12-21 07:10:48 

来年は買い溜めした『相棒』シリーズの小説を読もう

  • No.659 by 風人  2018-12-23 18:00:26 

今年は読みかけの本が増えたままだな(;^_^A

  • No.660 by Mild  2018-12-23 20:46:40 

寂しいね^^

  • No.661 by 風人  2018-12-24 04:33:24 

今年はあとどの程度読書できるかな

一日が短すぎる

  • No.662 by Mild  2018-12-24 06:26:31 

あせらないで^^
お気軽に^^

  • No.663 by 風人  2018-12-25 03:38:15 

今年もあと一週間、早い

  • No.664 by 風人  2018-12-25 07:01:38 

残り一週間。どこまで本を読めるかな?

  • No.665 by 風人  2019-01-05 16:47:44 

結局年内にたいして本は読めなかったのは残念。
今年はゆっくり本を読もうと思う(--;)。

  • No.666 by 匿名  2019-01-05 17:43:01 

湊かなえさんの告白
ストーリーに引き込まれる!

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