風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『三丁目の夕日』で茶川さんが書いた「銀河戦艦ムサシ」はタイトルは「宇宙戦艦のヤマト」のパロディだけど中身は「スターウォーズ」という。ちょっと笑みする。
また『続三丁目の夕日』で成人式に参加するはずだった六郎くんさくらちゃん兄妹はとあることで人助けして肝心の成人式に参加出来ずだったけど鈴木オートの社長や奥さんにほめられなおかつ警察から感謝状をいただき一日署長をつとめる力道山にも会えたという。
六郎くんは当時のボンボンな若者とちがい遊びほうけることはなかったみたいで「鈴木オートで働けてよかった。しあわせ」という言葉にあらわれているのが彼らしい。
小説『三丁目の夕日』は鈴木オートの社長や奥さん一平くん、駄菓子屋を営みながら小説家を夢見る茶川さん、淳之介くんに女将さん、町医者の宅間史郎、煙草屋のキンばあさんなどいろいろな人たちの付き合いや交流があったのが感動を誘う。
むかしの本を出すと忘れている本があるけどあんがい読むと思い出す。
いつ頃買ったかは忘れてないけどこの作品に興味あったんだな見つけた時に夢中になって買って読んだんだなと思い出す。
もとから読書好きだったかはわからないけど学生の時に図書委員をかなりやってたのが影響してるかもしれない。
さすがになんでもは読めないけど『世にも奇妙な物語』(太田出版)や角川スニーカー文庫の『ガンダムシリーズ』などこれらがたぶん私が本を読むおおもと。
若い時はマンガが多かったけどいまは活字が上回っている。
作者によってまるで表現がちがうというのも本の醍醐味。
小説『世にも奇妙な物語』に収録されている物語のなかでいまは全然読んでないのにいまだにおぼえているのか小説オリジナルのコンビニエンスストアーを舞台にしたちょっとふしぎな人物たちが集う物語。
本の影響力はふしぎ。何年も読んでないのに物語はおぼえている。
学生の頃は大人になった時にこんなに本を読むとは思わなかったけど本と出逢うのも読むのも経験なんでしょう。
学生時代に図書室に通ったり図書委員をした経験が生きているということか。
だけど本が売れない時代が来るとは思いもよらなかった。
電子書籍という形であるから一概に読まれてないと表現するのもむずかしいもの。
本は紙の質感がいい。
氷室冴子さんの徳間文庫の『海がきこえる』の一巻とようやく『相棒』のシーズン6(上下)があった。
『海がきこえる』は以前にテレビ放送された折りに一度見た時以来に興味があった。高知が舞台で五台山や帯屋町などがあった。ジブリ作品というのもあるが印象に残る。
『相棒』シーズン6に海堂尊先生の『桜宮サーガ』同様に死体画像診断が取り上げられた回があってつい最近に再放送でちらっとは見れたけど内容が入ってなかったorz。
『相棒』シリーズは実際に読むのは来年。
今年は『都市伝説の女』を読むのを思い出してたから読みそびれることはなかった。
『相棒』season6 第18話「白い声」は海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズにそっくり。
東京都二十三区内外や監察医制度に触れられているのは酷似している。『伝説』のあとがきにもあるけど海堂尊先生が似ているというのもわかる。
氷室冴子さんの『海がきこえる』はむかしの高知県の描写がリアルなこと。
長曽我部元親に山内一豊、だけど坂本龍馬がいちばん有名というくだり。
必ずしも実際はそうではないけど中岡慎太郎、ジョン万次郎、野中兼山なども推されてる。
ある程度、歳を取らないと龍馬以外の人物に興味を持てないとも思う。
『海がきこえる』の描写はリアルだ。ジブリアニメのまんま。
少し前のドラマ『恋する書店ガール』のオリジナルと思われる『書店ガール』の小説を元旦早々に手に入れた。
去年の『本をめぐる物語』もだけど“本”そのものを書いた書籍に最近は何かと縁がある。
興味の対象が本そのもの移っているみたいな雰囲気。
若い頃ならおそらく手にしない書籍でしょう。
ドラマの『重版出来』もそうだけど本が売れない時代だからこそ本そのもの興味がいくのかもしれない。
ここ最近のドラマは書店や出版業界を舞台にした作品も少なくない。
氷室冴子さんの『海がきこえる』を読んでるけど男性にはわからない女性心がリアル。
柘くんが学生時代には里枷子に振り回され大学にいっても他の女性に振り回されたりと変わらない。
だけどさりげない異性の発言や行動に振り回されながらも経験がないから対処できない。
転校した先の高知がわずらわしいめんどうというヒロイン里枷子の気持ちは私にはわからなくもない。よその土地にきたよそ者のどうにもならない気持ち。
里枷子を読む限りには大学に行った時点である程度は吹っ切った感じもあるみたいだけど柘に接する時に素なのかどうかいささか疑問。
『相棒』シリーズも少しずつ読んでいかないと。
毎回トリックや物語のからくりが凄いこと。犯罪自体のトリックもだけど人間関係にからくりがあったり右京の推理、亀山や米沢からの助言。伊丹たちトリオは振り回されもするけど時に事件の加害者や被害者と関係あって刑事とはちがう立場で関わることもある。
完全な犯罪はない、というのもひとつのフィクションである物語から現実への警鐘でしょうね。
時に特命係自体が過去からの一件で巻き込まれたり過去の事件から再びちがうアプローチがあったりさまざま。
『相棒』シリーズを読むと市井のなんでもない人物たちが屈折した心理から事件を起こしてしまう話も多々ある。
ちょっとした好奇心、season4の『波紋』は現実的にありそうで怖い話に思える。
人間の心理がお金に弱く妬みと羨望があるのは当然だけどそれを心理的な実験をしてしまったらことがどんどん大きくなっていってしまう。
現実に通じるところを書いてるからよけいに怖いものもあるし読者にしたら警鐘にもなってると思える。
『相棒』season4の「汚れある悪戯」。
『相棒』シリーズは時々一時間ドラマの枠におさまらないくらい手の込んだ撮影をしている回がある。
「汚れある悪戯」はヘリが出てきてなおかつ群衆まで出てきてるから凝った撮影されたと思われる。
物語の内容は実は狂言誘拐であり殺人事件であったと。
だけど段取りがまた凝ってる。眼鏡をかけた女性銀行員(演、葉月理緒菜)がなぜ予備の眼鏡だったかと着目する右京の推理。そして眼鏡をかけている人にしかわからない心理などを巧みに取り入れている脚本の見事さ。
シリーズのなかには気の毒な犯罪者もいるけどなかなか罪を認めない者たちもいる。架空の物語とはいえ人生を振り回された人物たちもいる。
小説版の『JIN-仁-』を久しぶりに出してちょっと読んでみた。
医者を主人公に置いてるところは海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズと同じだけど『JIN-仁-』はタイムスリップが関わり幕末の歴史を変えていく物語であり南方先生は歴史に挑んでいく。
だけど見方を変えたら『桜宮サーガ』シリーズのAi普及も現実に歴史を変えていくことだからある種通じるものもある。
『桜宮サーガ』シリーズは『田口白鳥シリーズ』を起点に犯罪解明のためにAiを使っていって社会や官僚社会に挑んでゆく。
『伝説』か『箱庭』で『JIN-仁-』の村上ともか先生と会ったとか海堂尊先生は触れてたし『ひかりの剣』の表紙は村上ともか先生でしたね。
『JIN-仁-』の医療監修には海堂尊先生の名前はありませんでしたが、医療監修としてお医者さまの名前が数名綴られてましたね。
南方先生の医療技術でさえ江戸時代からしたら凄まじいけどもしAiがあったら解剖しなくても殺人などの下手人など切り口や刀などからわかりそう。
集英社の村上もとかさん『JIN-仁-』の小説を久しぶりに読むと人助けとはいえ歴史をを南方先生ははじめは知らないままを含めて変えながら徐々に自覚していく。
いくら患者を救うためとはいえ江戸時代の風習や慣習といった当時の世俗に触れながら治療や患者を救うためにはそれらとも戦わないとならない。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズもAi普及のために解剖医、官僚などと戦うことで彼らの常識を覆さないとならない。
『JIN』の南方先生は勝海舟が個人的な好奇心や彼が担うであろう役割を本能的に察知しながら幕府の名目でも守っている。
坂本龍馬は当初は疑いながらもなんだかんだ南方先生の実力を認めてゆく。
『JIN-仁-』を読むと壮大な歴史ロマンもあるけど咲さんが南方先生の力になっていきながら淡い恋心を描くのもまたいい。
小説『JIN-仁-』完結編、佐久間象山が過去に未来に行ったことが南方先生に伝えられた。
フィクションではあるけどタイムスリップした人物がいてそこにある事実もまた大切なこと。
人から人へ伝えられるメッセージ。
だけど南方先生も完結編以前は死んだらもとの時代へ還れるのではないかと願うのも等身大の人の在り方。
山田純庵はおもしろい人物。はじめは敵意を抱いてるけど南方先生に治療されその後は素直すぎるくらいに手を貸す。
『JIN-仁-』は龍馬や勝海舟ら武士が硬派な一面をのぞかせるなか咲さんや野風さんがロマンスが書かれている。
ジャンプJbooksの小説『キャッツ・アイ』で北条司さんのあとがきがありましたけど編集のひとから「絵は進歩したけど勢いがない」と言われた文言あってなんだか複雑だったみたい。
おそらくこの当時は「シティ ハンター」等を終え別作品への移行時期などもあったと思われるし書き手にしたら半ば過去の作品という気持ちがひと段落してたのではないでしょうか?
北条司さんが「キャッツ・アイ」を軽んじているとは思わないし読んでたらアニメ版で脳内再生ができてた自分がいた(苦笑)。
絵柄は当時とは格段に違う美麗さや色気、あと当時とは違う意味で大人びた深さは読者としてあると思う。
ジャンプJbooksでは「シティハンター」も読みましたが、北条司さんのキャラや物語に惹かれるところはある。シリアスでコメディでC調、人物たちの過去の邂逅や悔やみ、社会の闇などをそれをキャッツ・アイやシティハンターが解決し救っていく物語は好き。
だけど北条司さんあとがきに書いてましたね。小説の作家さん高屋敷さんが書くべきところを漫画の方の北条司さんが書くことに違和感があったとか。
ふつうは著者か著者に縁ある人たちなど大抵はあとがきは書かれると思います。
この辺はジャンプ系列のおおらかさとも取れる。
小説『JIN-仁- 龍馬、最期の日』をようやく読めた。
山田純庵、野風たちを通しながら幕末の江戸で生きていく南方仁。
野風さんが花魁をやめて居場所を失ってたという背景は重たい。花魁という職業は一見、綺麗だけども同時に社会の闇にも触れていた心境もある。
病に倒れ仁に治療はされていたけど市井の人間になってから居場所がないことに気づく。
外国人のルロンが野風に一途な思いが伝わらなければ再び野風は路頭に迷うこともあったかも知れない。ルロンの大きな器もあったかもしれない。
野風があえて仁から身を引くことで仁と咲の恋を実らせるのも女心。
幕末の人たちを医者として治療や看護しながら刻一刻と迫る龍馬暗殺。
だけど龍馬暗殺は時がちがうだけで結局、龍馬暗殺はなされる。
そして知る。
かつて現代で出会った包帯の男も“仁”であり胎児腫瘍は龍馬であるらしい、と。
ドラマでは南方先生は歴史が変わった現代に戻るけど、小説では龍馬治療の際に幕末と現代を意識だけが行き来したのか意識が飛んでそこですべてに近い真実を知る形になってるみたい。
小説では龍馬に後を託された形で江戸時代に残り龍馬の意識が胎児腫瘍という形で彼のなかに生きる形でしょうか。
ジャンプJブックスの『キャッツ・アイ』はオムニバス形式だけどキャッツ・アイのお約束は踏んでる。
怪盗キャッツ・アイが女性であると内海俊夫が気づくこと。
手柄が立てられなくへこんでいる時は瞳さんたちキャッツ・アイが結果的には助けてくれること。結果的に内海刑事が再びキャッツ・アイに闘志を燃やしてしまうことで俊夫さんと瞳さんが結ばれるのが先送りになってしまう。
キャッツ・アイにいつもやられながらも彼女たちが狙う絵画が瞳さんたちの父親であるハインツである点に気づいてある描写などこれらは浅谷刑事の助言によるもの(漫画などから)でしょうけど。
だけどキャッツ・アイ逮捕と瞳さんとのラブコメに挟まれ男性あるいは刑事としての苦労がうかがえる。
キャッツ・アイこと木生三姉妹も父親ハインツを探すために一見、華麗かつ颯爽な怪盗だけどかつて父親ハインツと親しかった永石さんの協力なくしては絵画ひとつ盗んだり一方では内海刑事を気にかけたりいろいろ苦労が書かれている。
瞳さんがいちばん苦労してるでしょう。内海刑事と結ばれたいのに自分は怪盗キャッツ・アイ、彼氏は刑事。
泪さんは比較的割り切りがいいのかふたりを見守りながらも参謀やリーダー格として、三女の愛ちゃんはおてんばや男まさりだけどやや爪があまい。機械類に長けてる点はある。
内海刑事たちの上司の村上課長(名前あったんですね)の声はアニメでは内海賢二さんでしたね。
いつも「バッカも〜ん!!」とキャッツ・アイを逃がす内海刑事たちを叱るのも変わらない。
読んでたら自然とアニメ版で脳内再生されてた。
碧野圭さんの『書店ガール』ようやく読みはじめた。
書店の裏側や気遣い、あるいは本への愛情が人物にあらわれている。
位置を変えるだけで売れたり売れなかったりちょっとしたことで変わる。
だけど女性が多い職場でもあるから女性同士のうわさ話などもある。
馴染みの客と話をすることもある。
だけどいまの時代にあまり見ることの少ない場面に思える。
ふくざつ。
読む本が少しずつ変わってきてる雰囲気。
カバー買い(CDでいうジャケ買い?)などはほとんどしないけど『本をめぐる物語』や『書店ガール』『お遍路ガールズ』など傾向か感性かが女性寄りになってる感じ。
『相棒』シリーズはひとつひとつの話は短いけどまた内容が深いのもあるしさまざま。
『Advance OF Ζ ティターンズの旗の下に』はグリプス戦役中の描写は従来のガンダム作品に近いけど裁判中の物語は硬派な印象を抱かせる。一兵士を無罪にさせること自体が無理ではないけど無茶はある。
『JIN-仁-』は前半は買ってたけど完結編を何年か忘れてたけど通販してようやく購入した。
幕末の動乱期と現代医療の目に見えない歴史との戦い、勝海舟や坂本龍馬などはおおらかに書かれ咲さんや野風さんは女性らしく繊細かつ仁を想う心が伝わる。
読み物に対して考え方や受け取り方が若い頃とちがってきてる可能性はある。いつまでも若いままでもいられない。
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