風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『パトレイバー THE next generation』でイベントのために駆り出される現第二小隊。
しかしボロがきたイングラム二機は立っているのもやっと。
なおかつレイバーにとって立つ、歩行運動は最大限にパワーを発揮している状態かつ不安定な状態であると説明するシゲさんと整備員たち。
あらためて説明されるロボットの二足歩行や直立がいかに不安定かということが伝わる。
埋め立て地や特車二課がどういう意味を持つかというのも物語のテーマでしょうか。
オトナの片想い
オトナの恋愛アンソロジー集。気になるから購入したけどやや大人な雰囲気の物語。
だけど帯が『実らないほうが甘美な恋もある』て勇気いりませんかね。
大人向けの小説をまだそんなに多くは読んでないけど恋愛にせよ社会経験にせよ成功だけが必ずしもハッピーエンドでないことに気づく。
通常ドラマとおんなじ。失恋しつ傷ついて何かしら得るものがあるのとおなじ。
ハッピーエンドだけが必ずしもベストエンディングではないということ。
ハルキ文庫
はじめて読んだのはアニメのノベライズの『ブレンパワード』次いで富野由悠季氏の『∀(ターンA)の癒し』。
ここからしばらく間が空いて『お遍路ガールズ』そして『オトナの片想い』。
たいしてそんなにまだハルキ文庫自体は少ない。
だけど手持ちにあるハルキ文庫のシリーズざっと挙げたけどある種の独特感はある感じ。
『お遍路ガールズ』が独特というのもあったしこの本自体が若い女性向けというのもある。
出版社や独自のシリーズなどがある作品は一風変わっているのかもしれない。
これもまた本のひとつの読み方やたのしみ方エトセトラ。
それにしては今年は年明けからよく読む。まあ読めてないシリーズもあるけど。
小説 機動戦士ガンダム0083
あらためて読むとたしかにウラキたちアルビオン隊は主人公にも関わらずガンダムは奪われる、デラーズ・フリートにコンペイ島は襲撃される挙げ句にはコロニー落としは遂行される。
だけど物語の主人公としては正しい姿。
腐った連邦軍のなかにあって全うに正義をおこなおうとする者たちとして書かれている。
ただ皮肉なことに勝利の女神は崇高な理念のもとのデラーズ・フリートに運命は味方してしまったこと。
かといってデラーズやガトーとて活動を再開するまでの数年で失ったものは人的資源だけでなく多くいろいろはかれないものは失ったと思う。
物語のなかで真っ先にそれに気づいたのはシーマ・ガラハウと彼女の一派。
一年戦争で艱難辛苦をいやというほど味わったからこそここぞという時に裏切り連邦あるいは後にティターンズとなる者たちに恩を着せて生き延びたかったと思う。
ウラキやキースは一年戦争後に連邦軍に入った若者だから戦争そのものを知らない世代。だけどデラーズ紛争という戦争を経験したことで“戦争”の在り方を考えたんじゃないでしょうか。
ガトーやバニングを見てきて戦後の裁判を経験してきていちおう連邦軍に復帰して軍人というむずかしい生き方。
『第08MS小隊』のサンダース、彼もまた一年戦争後に軍に数少ない残った人物。もちろんウラキやキースとは生き方はちがうけど。
『ADVANCE Ζ』の主人公もまた軍に残る生き方を選択している。
軍人が軍に残る生き方はおそらく軍人にしかわからいと思う。
ADVANCE Ζを読んで思うのはガブリエル・ゾラたちジオン軍人の気持ち。
ハイザックを見て連邦がザクを使う気持ちに憤る。これ日本人にしたら外人が零戦に乗って向かってくるのと同じ気持ち。
漫画『紫電改のタカ』で主人公のライバルが主人公と戦うために島に残された紫電を奪ってやってくるが彼は仲間と戦うことなく追いかけ回される目に遭う場面はあったが実際の戦争だと複雑。
ガブリエル・ゾラは最後に主人公エリアルドを救うために裁判に現れるのは勇気いると思う。
何か間違えば命を失う危険があるわけだから。
ただ戦後にティターンズがガンダムを開発していた経緯を歴史から抹消したいというのもわからなくもない。
軍というのは嫌な歴史は歴史から抹消させたいだろうしマスコミは躍起になる。
だけど当事者は見過ごせない事態に放り込まれる。
どんな小説や物語も立場によって異なる。
正しい正しくないはまた別にして。
オトナの片想い
ちらっと読んだけどカレーにまつわる男女の物語あったがおもしろかった。
互いの家を行き来してる時は気にならなかったのにちょっとしたカレーの好みや作り方で男女が会話しソファで顔を見る。
カレーのお肉が牛か豚かみたいな話が物語にあったけどたぶんこれは生まれ育った地方のちがいではないかな。
短編ではあるがおもしろかった。
横手美智子氏の小説は『パトレイバー』しか読んでない。
これはノベライズから読む傾向があるから。
だけどググると横手美智子さんいろいろな作品書かれてますね。
『パトレイバー』の小説のあとがきだったかな。
伊藤和典氏の弟子にいちおうあたるらしくその縁から『パトレイバー』の脚本を書くようになりデビュー。
富士見ファンタジア文庫の『パトレイバー』のあとがきにもいろいろ書かれてあった。
オトナの片思い
バングラデシュにテレビ撮影にいくヒロインたちの物語。
とてもじゃないがバングラデシュみたいな暑い国に私は住めないなorz。
料理などは美味しそうに書かれてましたけどむかしながらの風習や習慣がある国。
親や家が決めた結婚相手と結婚する十代の少女を見つめるヒロインたち。
日本は恋愛や結婚が自由な国と実感する彼女たち。
ちょっと考えさせられた一編。
若い時分には読まなかったジャンルを少しずつではあるけど読んでるのは潜在的や内面にある程度の変化があるからでしょう。
意識するしないに関わらず。
興味ある本はとりあえず手に取っておきたい。
『オトナの片思い』みたいはなかなか現実にありえなさそうだけど女性は好きそうな本。
女性向けの本は独特な雰囲気ある。
小説『パトレイバー THE next generation』においてレイバーが衰退した理由。
一巻後半でシゲさんと塩原で語られてるが無人機が敵地に飛び向かうなか人を乗せる意味がある云々。
だけど『パトレイバー』がアニメや漫画で全盛していた当時とはまた違うし現実の技術の凄まじいほどの進歩もある。
有人ロボットつまりはレイバーに如何なる夢があり現実とズレがあるのか。
小説一巻においては後藤田隊長の責任があってかは詳しくは不明ながらとりあえずの活躍を塩原と明はできた。さいわいにして人命を助けられた。
だけどパトレイバーが存在もしくは存続する理由が如何なるものか。
たんに旧第二小隊の面々や後藤隊長南雲隊長の思い出や思いなのか……。
後藤田隊長が後藤隊長(ややこしい)同様に一見、昼行灯ながら疎ましく思われてるであろう本庁上層部や警備部などにあの手この手の駆け引きをしている。
負の遺産なるもの自体は特車二課そのものと思えるが実態は不明。
後藤田隊長とシゲさんの関係も物語に尾を引いている。
なぞ。
小説『パトレイバー THE next generation』において無人機が導入され有人レイバーが廃れ不要とされる。
先ほどの池上彰さんの番組とふしぎと合致する。
無人機やドローンの導入が有人の機械を不要とする。
だけど小説のなかではイングラムはボロくなりながらも何とか稼働している。
それは押井守氏のロマンなのか夢なのか……。
まだ一巻しか読んでないからなんとも感想は言いにくい。
だけどパトレイバーを動かし活躍したことに塩原や明は何らかの満足感を得る。
これが後の物語にどうつながるのか。
野際陽子さん亡くなられました。
ドラマTRICKシリーズでは仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子の母親役で時にしたたかにしながらも娘を心配するお母さんという感じでした。
ご冥福をお祈りいたします。
ラジオでAIが小説を書けたり一次選考は通るとか言ってたけど機械が人間を越えれるかは疑問。
人間はひとりひとり体験や経験の受け取り方や表現のちがいが千差万別。
名作もあれば隠れた名作佳作もあると私は思う。
ここ数年は読んだことないジャンルを少しずつ読んでるからなんとなくわかるけど書き手の感性や半生を反映している。表現力ももちろんあると思うが。
機械やAIが果たして人間の半生や一生をデータとして蓄積や思考してどこまで表現できるか疑問。
無数にある表現力のなかでAIがこれが適してる表現や文章が果たしてほんとに感動や感激をもたらすか……。
また実際の作家さんは取材したり現地での経験あるいは自宅や仕事場に戻ってからまた取材内容を精査したりあらためたりしてると思う。
機械がそこまでできるかあるいはできるにしてもそれはデータの精査ではないのではと思う。
人間ほどに複雑な心理や内面描写ができるのか。
人間は間違えたり失敗した経験を創作表現していくことでモノを書けると思う。機械が失敗や間違えた経験をどう受け取るかにもよる。
朝日ソノラマ文庫の横山光輝氏の『マーズ』の小説を読み直しているがひとつ疑問。
もし自衛隊がタイタンを破壊できないままならタイタンはそのまま島のまわりを周回し活動してただけだろうか。
人類がタイタンを破壊できないほどと判断されたらタイタンは自然停止したのか。
『マーズ』の小説ではマーズと監視者、神体を送り込んだ異星人はかなり臆病かつ地球人に恐怖をあった存在として書かれているからいささか疑問が残るところ……。
小説 機動戦士ガンダム0083(上)
冒頭は宇宙世紀初代ガンダムシリーズのナレーションが文面化されア・バオア・クーの最後の戦いを挑むガトーが書かれカリウスと共にグワデンに着艦するがデラーズにより最後の出撃を阻まれ説得される。
一年戦争の終結のみを端的に表現しながらもデラーズやガトーたちが闇に潜伏しジオン軍人たちが密かに闘志を燃やしていることを綴る。
小説においても実質的な主役側はデラーズ・フリート側にあることを暗に示している。
一方では一年戦争から三年が過ぎても戦争の残痕が残るのをオーストラリア大陸がコロニー落としによりシドニーが海底にあること、そして新型MSの評価試験のために航行するアルビオン。
オーストラリアの大地で訓練をするバニングや主人公たる若きウラキやキース。
だけどトリントン基地が核貯蔵施設にも関わらず平和**している軍とこちらも端的に表現している。
デラーズ・フリートを名乗りガンダム2号機を奪うガトー、初の実戦経験となるウラキやキース。
先輩パイロットの死を聞かされるウラキたちは愕然としながら軍人ということをわずかに少しずつ実感していく。
物語はやや駆け足なところはあるけど短い表現のなかで戦争を表現している。
山口宏氏の表現が戦争シミュレーション的なところもあると思う。
小説 機動戦士ガンダム0083(上)
オーストラリアトリントン基地からの戦いはガトーと2号機を逃し初戦敗北。
戦果と言えるのはごくわずか。
コーウェン中将とシナプス大佐の会話が後々を顕しているようでちょっとたまらない。
軍隊や軍人が抱える矛盾を抱えながら基地に帰還したウラキは亡き先輩パイロットふたりの遺品整理をすることで辛く悩む。
かたやガトーはまんまと逃げ潜水艦のなかで自分を逃がすために散った者たちを思う。
この時点においてはウラキやキースは軍人としての自覚はまだまだ欠けるところは多々あるものの任務を果たせなかったことの戸惑いや葛藤がわずかに見られる。
ガトーにしてもアフリカキンバライド基地のHLVが使えるかを懸念する。
小説においては早くからガトーとニナの関係はそれとなく示唆されている。
小説 横山光輝氏の『マーズ』。
この作品で興味深いのはマーズが記憶を失っているところからコミュニケーションを取るということから始まる。
なぜマーズを記憶喪失からはじめたのか。
小説のあとがきによると『アルジャーノンに花束を』からヒントを得たらしいが亡き横山光輝氏がそれを意識したとは考えにくいと思う。
物語として考えたらゼロから何もないところからスタートしている。
とりあえずロボット=タイタンを破壊した事実と新沖ノ鳥島が火山により誕生した事実、そこにいたマーズという少年。
地球人側は当初の時点では監視者と神体の存在は知らない。
この情報が皆無というのも恐ろしい話。
小説版ではOVA製作当時の現代ではあるけどマーズと監視者たちの動きとは別に世界情勢がその都度、玲子たち自衛隊に入ってきて不安定な世界を煽る。
風邪が治ってきてひさしぶりに四時五時に起きれた。
再読することで読む力を鍛えないとあたまに入らない。
まだちょっと身体に風邪の負担がある。読書はとりあえずはできる。
朝日ソノラマ文庫 原作横山光輝 マーズ
原作からOVAへの改変の際に玲子と春美は最後までマーズにつきあう形だったんでしょう。
原作漫画は詳しくはないが春美は途中から出てこなくなる。
だけど小説においてはマーズと共に殺される時まで最後まで共にいる。
このラストのくだりは感動的な反面、日本のくだらない政治を守るためにマーズが死ぬことにより地球が真夏のほんの一瞬で砕け散るあっけなさ……。
人間のエゴと言ってしまえばそうなのだろうけどあまりにあっけない。
地球を守るために玲子や春美、自衛隊やアメリカ軍そしてマーズが守ろうとしているのにラストはあっという間に裏切る。
小説ではマーズは最後まで全人類は信じられなくても春美や玲子を信じる自分を信じて死んでいく。
だけどマーズや監視者、神体を送り込んだ宇宙人はガイアー以外にも爆弾を監視者が持っていた置き時計にも仕掛けていた。周到さであり彼らの臆病さ……。
小説『四万十川』というのを見かけたが買うのに躊躇いあった。
まだまだ読みなれない本は手にするのに躊躇いがあるということ。
ググればある程度レビューやブログを書いてる方もいるから参考程度にはなる。
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