僕に告白してきたのは男(♀)でした【非募集】

じゃあもし、俺が本当は女だって言ったら先輩はどうしますか？
(否定されると思っていたので否定する訳でもなく肯定する訳でもない発言に空気を読んだのかと考えては嘘ではないが際どい発言をして)
やっぱり、もう俺とは話してくれませんかね？

……どうだろう。実際考えたことないから分からないけど、拒絶はしないと思う
(相手の言葉が真実にしろ嘘にしろ、もし女だったらなんて考えたこともなく実際そうだったらどうするかは自分でも分からないため曖昧な返答をするのだが「でも、もし君が女の子だったら可愛い……んじゃないかな」と意識をしながら相手の顔を見て素直な感想を述べて)

先輩から可愛いとか意外な言葉が聞けて得したかも。 へぇ……可愛い、ね？
(予想外な発言内容にただただ驚いてしまい、表情は何処か嬉しそうで口元はだらしなく緩んでいたりと可愛い発言は相当だったのかご機嫌になって)
じゃぁ、もう少し質問が。俺の事はやはり苦手、ですか？

苦手というか……違和感なら。男と話しているはずなのに時々そうとは思えない時があるし
(目の前にいるのは自分の目からは紛れもなく男子のはずなのに中性的な顔立ちのせいかまるで女子と話しているような苦手意識が出てしまうことを話すのだがそれはまるで相手の顔の事を口に出しているようなので若干申し訳なさそうにするも向こうばかり質問しているのでこちらも「じゃあこっちも聞くけど、なんで僕を好きになったの？分かってると思うけど男なのに」とこちらがずっと気になっていたことを問いかけて)

違和感？女性みたいなこんな顔、だからでしょうか？
（違和感について訊く限り顔について言っている様な気がしたので顔について質問すると相手からも好きになった理由について質問されたので一呼吸おいてからゆっくりと一目惚れした時のことを思い出しながら説明をして）
はっきり言うと一目惚れです。同性だとか関係無く、好きになってしまいました。顔、というよりかはクールだが儚い様な独特の雰囲気に惹かれて。先輩は俺が付きまとう様になっても煙たがらずにに何だかんだ言って優しいですよね？ そういうところも俺は大好きです。

……あぁ、そう
(返答を聞くやいなやそっけない態度をとって顔を相手から逸らしてしまい。と言うのも告白をされることこそ相手が初めてではないのだがここまではっきりと自分の好きなところを言うような人は初めてなため生まれて初めて持った感情をどう表したらいいか分からずついとった態度になってしまい)

先輩ってクールであり不器用な性格ですよね？
（その反応は予想済みだったので反応に困る事はなく逆に不器用な相手の性格が可愛いや愛らしいと感じてしまって嬉しそうに微笑みかけると再び隣に並んで歩き続けて。素っ気ない態度でも嫌われていないことは理解しているので機嫌は良くなっていくばかりで）
あ、そうだ！ 今度俺、女装するのでデートしませんか？ 無理強いはさせませんが、少しでも考えてもらえたら嬉しいですね！

女装する必要あるの？
（またも自分の予想を斜め上いく発言をしてくる相手に対して慣れてはきたもののやはり態々女装をしてでかける必要性がなく普通に一緒に出掛ければいいのではないだろうかと言う純粋な疑問に首をかしげていて)

ほ、ほらやっぱり歩くなら女性の方が良いかと……思いまして。
(ストレートに質問されるとその内容は答えにくいものだったので言葉に詰まらせるも何とか振り絞って答えるとやはり女装は無理だろうかと色々考えてしまって)
先輩はどうして女性が苦手になってしまったのですか？ 中には優しい女性もいるかもしれませんよ……多分。

僕にだって色々あるってことだよ
(なんだかんだ律儀に質問には答えてきたのだがその質問に対しては答えることなく一刻も早くその話題から逸らしたい彼は「……女装して来てもいいけど、誰かにナンパされてもこっちは助けないからね」と今度のデートを約束するかのような発言をして)

やだなぁ、先輩。俺が女装したってナンパしてくる男なんていませんから。いたとしたらその男は相当な物好きですよ？
(まさかクールな相手の口からナンパという単語が聞けると思わなくて驚くと、更にデートに関しては否定されずにまるで誘うかの様な発言に内心はドキドキしながら何とか平静を装って)
――先輩。さっきの発言は先輩からデートに誘われた、と解釈しても宜しいでしょうか？

まあ、されないならそれでいいんだけどね。面倒だし
(物好きという言葉で否定をしてくる相手に納得ができない気持ちになりつつもその気持ちをあえて出さず肯定とも否定ともとれないような発言をして信じていないのか尋ねてくる相手の言葉には「……そうだけど」と一言述べ照れ隠しをするかのように歩くスピードを速めていき)

せ、先輩！？ 善は急げなので今週末にでもデートしませんか？！
(肯定の言葉が聞こえると嬉しくなり週末に予定が空いていれば取りつけようと早速、断られるのは承知で誘っては追い付こうと小走りになり、やっと追付けば隣を歩いて)
先輩は何処に出掛けたいですか？ 静かな場所が好きそうなので図書館とか？ あ、でも映画館もいいと思いますがどうでしょうか？

……そっちに全部任せるよ
(行くというなり相手は急にテンションが上がって興奮しているのか今からでも予定を立ててくる相手に対し溜息を漏らすも自分でも珍しいと思えるほどそんな相手が微笑ましく思えまるで弟を相手にしているかのような気分になりつつ当日の予定は相手に一任すると言い出し)

わかりました！でも、苦手な場所とかあったら事前に教えて下さいね？
(お任せされると早速場所を絞り込むも選んだ場所が苦手な場所だったら嫌なので確認も兼ね伝えて。一緒に下校できて嬉しく、目的についてすっかり忘れていたのか思い出すと謝罪してから言葉紡いで)
先輩。確かスーパーでたまごを購入するのですよね？すみません……嬉しくてすっかり忘れてました。

あれは嘘……。ただ引き止める言葉がこれしか思いつかなかったから
(苦手な場所は特に思いつなかったがこくりと頷くも次に放った言葉はただ一緒に帰るためについた嘘であり咄嗟とはいえ相手に嘘をついてしまったことに対して若干申し訳なさそうな顔をしており)

……嘘？珍しい、というより先輩でも嘘をつくことがあるのですね？俺は先輩が嘘ついた事について気にしてませんから！
(嘘と言われるとデートも嘘だったのだろうか心配になり考えるよりきいた方が早いと感じては直ぐにデートに関して質問をするが表情は何処か不安そうであってじっと顔を見つめて)
では、その……デートに関しては本当、でしょうか？

さすがにデートの事も嘘なんていうほど僕は馬鹿じゃないんだけど
(未だに信じられずにいるのか自分としたデートの約束まで本当なのだろうかと言い出す相手にため息を混じりで答えこの話をしているときにそういえば相手の連絡先を知らない事に気づき「連絡先がないと困るよね……」とあえて自分から連絡先を交換しようと言わずに誘導するかのように言葉を発して)

うっ、そうですよね。すみません……疑ってしまって。
(予想通りな反応に安心するとほっとした表情になり、謝罪をして。相手に言われてから気付くと直ぐに「この機会に連絡先交換しましょうか！先輩はメッセージアプリとか登録していますか？」鞄から携帯を取り出してから色々質問するも、このまま帰宅するのは惜しくなり、嫌われてないと判れば欲が生まれてしまい断られるのを承知で提案してみて)
せ、先輩！ あの……ですね。このまま先輩のご自宅にお邪魔したいなぁ、なんて想ったりしてしまいました！俺なんかがお邪魔するのはやっぱり無理ですよね。すみません。今日は大人しく帰宅します！

一応LINEとかはしてる……家族か友達との連絡するのに必要だから
(相手と同じようにこちらからも鞄からスマホを手にとって見せ、一応LINE以外にも電話番号やメルアドなどを聞きたかったのだがそれは後でもいいやと思い今は一つでもいいから何か連絡先の一つでも交換しておこうと思い)
今日は……ちょっと無理。でも、今週末ならいいよ