主* 2016-03-26 00:30:34 |
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そうそう、そんな感じかな。
( ボールの中に粉ふるいで振るった細かな粉と共に纏まるまでヘラで生地をさっくりと混ぜていって。混ぜていけば大分生地が纏まったので、まな板にラップを敷きその上に先程の生地を置いて包むと冷蔵庫の中へと入れていき )
生地は冷蔵庫で一時間休ませるから、その間に水を沸かそう。
( 粉ふるいの役割が終わったのを察すれば、邪魔にならない様に器具は横へと退けていき。徐々に纏まっていく生地に感嘆の息を零していれば、沸かすと言う言葉を聞いたので鍋取り出しては其処に水を入れ火を掛けていき )
…水をか?分かった、沸かしておく。
( 野菜室の中から薩摩芋を二、三本取り出してはさっと軽く水で洗い流すと鍋の水が沸騰するのを待ち。それから数分後、お湯が沸騰してきて鍋の中へと薩摩芋を入れて蓋をしていって )
薩摩芋に確りと火が通っているかを確認する為に竹串を刺すんだけれど、棚の引き出しから一つ取ってくれるかい?
( 相手のテキパキとした手慣れた料理の動作に感嘆の息零しながらも、声を掛けられればハッとして棚の引き出しを開けては竹串を一本取り出し相手に差し出していき )
竹串―…これか。燭台切、ほら。
ありがとう、…火は通っているね。じゃあ、薩摩芋の皮を剥こうか。
( 受け取った竹串で薩摩芋に火が通っているかを確認する為に、蓋を開けて刺していけば全部身が柔らかく。火を止めて別のボールに移し変えて、お湯を完全に抜き切れば台の上に置き相手を見て )
熱いから火傷には気を付けて。もし無理なら冷ましてから皮を剥いてね。
いや、このくらいなら大丈夫だ。任せろ。
( すっと薩摩芋の中へと通って行く竹串を見て、台に置かれた熱々の其れを観察した後、あまり手伝えていない申し訳無さもあり少しばかりまだ薩摩芋は熱いものの我慢出来るレベルだったので無心で皮を剥いていき、剥き終えたのは横に置いていって )
本当?…無理はしないでね。
( お湯から出した湯気が立つ熱々の薩摩芋を手に指示の下、無心で皮を剥いている様子に心配げに見つめ。それなりに量が多いので自身も熱い薩摩芋を気合で何とか皮を剥いては同じところに置いていき )
死ななきゃ安い。…お前こそ火傷には気を付けろよ?
( そう珍しく冗談交じりに言いつつも相手の心配をしては薩摩芋の皮を丁寧に向いていき。其れから自身の手持ちの全てを剥き終えると、潰す為に木べらとボールを持ち出しては薩摩芋を入れていきながら )
燭台切、次はこれを潰す作業で合っているか?
そういう問題じゃないけど。…うん、大丈夫。
( 珍しく冗談混じりに言う相手に対して苦笑を零しては、逆にこちらの心配もされたのでこくりと頷き。何とか熱いながらも薩摩芋の皮を全て抜き終えると、丁度良いタイミングとボールを持って来てくれた為にその中へと入れつつそう受け答え )
その通りだよ。出来るだけ細かく潰して。
そうか。…よし、丁寧に潰すとしよう。
( 相手の薩摩芋もボールで受け取れば、木べらを上手く使ってぐにぐにと一つ一つを潰していき。固形物の形が無くなるまで潰し終えれば、自分としては何処か満足気な顔でボールごと相手に見せていき )
さて、終わったが…燭台切、これで良いか?
うんうん、バッチリだよ。…そろそろ冷蔵庫から生地を出す時間だ、長谷部くん取って来てくれるかな?
( チェックするようにボールの中を覗き見れば言った通りに、丁寧に固形物の形が無くなるまで潰しているので幾度か頷いて笑み。ふと、あれから一時間は経過していると料理をする者は大体感覚で判るもので、その間に潰した薩摩芋に砂糖とバターを加えてヘラを使って混ぜていき )
さっきの生地か、分かった。
( 潰した薩摩芋が入ったボールを相手に手渡せば、言葉通り自身は冷蔵庫から先程の生地を取り出していき。うどんの生地と似ているなと思いながらもそれを持っては相手に )
そう言えば、これは型抜きのクッキーにするのか?
( 手渡されたボールを持ちつつ潰した薩摩芋に纏まりが付くまでヘラで混ぜながら声を掛けられれば、そう言えば相手の言葉で思い出したが予め何も伝えておらず。折角なら型抜きクッキーを作ろうと思っていたので、星やハートに様々な型抜きを広げては )
うん、そのつもりさ。見た目が可愛いからきっと短刀の子達が喜ぶし。
確かに、短刀達は喜びそうだな。
( 取り出された型抜きを見てはクマのぬいぐるみの形をした其れを手に取り、特に乱藤四郎あたりが喜びそうだと思っていて型抜きを置き直すと麺棒を手に持ち生地を伸ばしていき。そうして、型抜きをする作業に取り掛かろうとしては )
…こんな所か。燭台切、型抜きを手伝ってくれ。
オーケー。…何れにしようかなぁ。
( ボールの上に軽くラップを掛けて型抜きの種類は沢山あり、作業に取り掛かる前に何れを選ぶか悩みながら最初は定番のハートの形をした其れを手に取れば早速伸ばしてくれた生地へと型を押し込んでいき )
…ハート型か、伊達男らしいな。
( 型抜きクッキーにおいては定番中の定番なのだが、相手が使うとよりそれっぽい気がしてそんな事を言っていき。自身は星型や飛行機の型抜きを手に取っては、次々と生地から型を取っていって )
あはは、そうかな。
( 生地から型を切り取った綺麗な形のハートをクッキングシートに置きつつ、ははっと笑いながら何個か同じ型を作っていき。こうして、彼と一緒にお菓子作りをするのが嬉しくて頬を緩ませ、次はウサギの型抜きを取って生地から型を軽く押し込みつつ )
僕ね、長谷部くんと一緒にお菓子作りが出来て楽しいよ。普段はこう言う機会って滅多に無いからさ。
ふっ、そうだな。あまり菓子作りなんてした事が無かったから新鮮だ。…お前とやっているからか意外と楽しいな。
( 次々と型抜きをした生地をクッキングシートに置きつつ、頰を緩める相手を何処か微笑ましく見ては微かに目元を和らげていき。大して興味の無かった事でも好いている相手と行えば楽しく感じるなと、その気持ちを伝えては全ての型を抜き終わったので片付けていき )
ふふ、良かった。楽しいと思ってくれていて僕も嬉しいよ。
( 何処かで楽しいのかなと内心は不安で一杯だったものの、意外と相手から好評な為にホッと安堵の表情を見せ。特別な関係になってからと言うもの、最近では素直な気持ちを伝えてくる彼に嬉しさ感じながらも上記を述べては型抜き作業を終えたのでクッキーを焼きに行って )
そうか、お前も嬉しいのか。
( 自身だけでは無く相手からもそう聞けば単純な事に嬉しくなってしまい、込み上げてくる感情を抑えつつも微かに笑みクッキーが焼かれる作業を後ろから見ていき。それからもう一つの菓子の方へと目をやれば )
さて、スイートポテト作りを再開するか?
( オーブンで180度で約13分に設定をすれば後は焼き上がるのを待つのみ、残りの限られた時間で最終段階のスイートポテトを完成させようと元の位置に戻れば、ラップを剥がし )
そうだね、クッキーを焼いている間に仕上げまで一気に取り掛かろう。形は楕円形に整えてね。
分かった、楕円形だな。
( 相手の言葉に頷くとスイートポテトの種を言葉通りに楕円形へと整えていき、黙々と作業を進めていけばそう時間も経たない内に終わり )
こちらは終わったが燭台切の方はどうだ?
( 自身も器用にスイートポテトの種を楕円形へと整えれば、アルミに置き黙々と作業に集中して繰り返すと相手の後に終わり。まだクッキーは焼き上がらないので仕上げに卵黄を塗る為に、卵と容器に端を用意しては卵白だけ捨てて )
僕も今終わった所だよ。さて、最後の仕上げに卵黄を塗ったら後は焼くだけだ。
卵黄か、混ぜて塗れば良いんだな。
( 相手が用意をした道具を見てはハケが無いなと思い其れを二本取ってきて、それから卵黄のみが入った容器に視線を移すと箸を取って軽く混ぜ、ハケに浸すと自身は右側から塗っていき )
俺はこちら側から塗る。そちらはお前に任せた。
オーケー、任せてくれ。
( ふと、必要な物の用意を忘れた事に気付くも既に相手が取って来ており、内心で感謝しつつ卵黄のみが入った容器へとハケを浸せば左側から塗っていって )
…よし、右側は終わったぞ。
( ハケを使って卵黄のみを右側のスイートポテトの種に塗り終えれば、そう声を掛けて使い終わったハケを洗面台の方に置いていき。そして、相手が終わるのを待ち )
こっちも終わったよ。
( こちらも丁寧に満遍なくスイートポテトの種にハケで塗り終え、そう返事を返しては同じく洗面台の方に置き。オーブンからいい匂いが漂ってきてキッチンミトンを両手に嵌めてクッキーを取り出すと、確りと焼き上がっており心なしか満足気な顔で )
うん、ちゃんと焼き上がってるね。それにすごく美味しそう。…長谷部くん、一つ食べて感想を貰える?
良い匂いだな。…食べて良いのか?なら、味見をさせて貰う。
( オーブンから取り出されたクッキーは程よくきつね色に焼けており、見た目も匂いも美味しそうでいて。不意に相手からそう振られれば目を瞬かせるものの、こくりと頷けば熱いそれを摘んで口に運び。サクサクの食感とシンプルな甘みのあるクッキーは子供も大人も口に合う仕上がりになっており )
…美味いな、食感も味も良い。短刀達もきっと喜ぶぞ。
…よし、クッキーは完成だね。それならトースターでこれを焼いて来る。
( 味見を引き受けた相手の感想を無言で待つと、食感も味も良く美味しいと褒めてくれれば嬉しげに頬を緩め。焼き立ての内はラッピングは無理なので、もう少し冷ましつつトースターでスイートポテトの種を数個入れて焼き目が付くまで待っていて )
嗚呼、分かった。
( 相手がスイートポテトの種をトースターに入れていくのを横目に、自身は棚からラッピング用の袋とリボンを取り出してはいつでも使えるようにテーブルの上に置いていって )
( 少しトースターを開けて焼き目を見ればこんがりときつね色に焼いており、棚から皿を取り出し其の上に置いて残りの種も纏めて入れていき。先に焼き上がったスイートポテトをテーブルの上へと置いていって )
スイートポテトが焼けたよ。こっちも美味しそうだ。
そうだな、これも良い具合に焼けている。
( 程よく焼き目の付いたスイートポテトを見ては頷き、これも冷めてからラッピングするのだろうと考えれば先に冷えたクッキーを袋に入れつつ )
スイートポテトは燭台切が味見をしたらどうだ?
そうだね。…なら、半分こにして一緒に食べようよ。
( 相手の言葉に同意しつつ横目でクッキーを袋に入れる作業を見れば、焼き立てのスイートポテトを半分に切ると其れを“はい”と手渡して )
…お前が言うのなら有り難く頂く。
( 手渡されたスイートポテトに視線を降ろしては再び上げて、このまま美味い物ばかりを食べていたら餌付けされそうだと思いながらも現状既に前から相手の料理などに胃袋を掴まれている訳だが、上記を述べると口に運んでいき。普段から皺の寄っている額を和らげるとつい微かな笑みを零し )
これも美味いな、薩摩芋の甘さが丁度いい。
どうぞ。…うん、美味しい。
( 相手が食べたスイートポテトの感想を待っていると、微かな笑みを零し再び褒められれば我慢出来ずに嬉し気な表情を見せつつ自身も口に運んでは自画自賛になるが、薩摩芋の味が丁度良くそう呟いて )
短刀達が喜ぶな、スイートポテトもクッキーも。
( 呟いた相手の声が聞こえると此方もふっと小さく笑んでいき、再び丁度良い温度にまで冷えたクッキーを袋へと詰める作業をしていって )
そうだと嬉しいな。…これでよしっ、
( お菓子を渡した時の短刀の子達が喜ぶ姿を、隻眼を閉じ目に浮かぶ様で微かな笑みを零し。ゆっくりと目を開けてクッキーを姿へと詰めたままのそれを取り、手元に置いてある可愛らしいピンク色のリボンで結んでいき )
さて、後はスイートポテトを詰めるだけか?
( 同じくリボンを結び終えるとクッキーの入った袋を端に並べていき、程よく冷えたスイートポテトを見ると改めて別のラッピング袋を取り出していって )
特にやる事はもう無いからそれで最後だよ。
( こちらも軽く結び終えると端に並べた所へ袋を置き、残りは焼いたお菓子を詰める作業だけでこくりと頷いて取り出されたラッピング袋を何枚か貰って )
そうか、分かった。
( クッキーと同じ様に黙々とスイートポテトをラッピング袋に入れていき、自身の手元にあるものを全て入れ終われば相手へと声を掛けていって )
よし、燭台切。終わったぞ。
( テキパキとした手付きでスイートポテトを袋詰めにして、最後に色違いのリボンを結び終えるとこちらも作業の手を止め。隣の相手を見て労いの言葉を掛けて )
僕も終わったよ。やっと完成したね、お疲れ様長谷部くん。
嗚呼、お前もお疲れ様だ。…それで、早速ハロウィンと洒落込むんだろう?
( 小さな紙袋を二つ取り出すとラッピングした菓子をそこに全て平等に入れていき、片方の紙袋を渡しては炊事場から大広間へと向かおうと足を進めて相手を見遣り )
うん、大広間で皆は待ってるし行こう。
( 受け取った紙袋の中へと既にラッピング済みのお菓子を相手同様、平等に入れていけばそれらを持って炊事場から出て行こうとする彼の後に付いて歩きながら )
分かった、行くぞ。
( 相手の返答に頷くとそのまま炊事場を出て行き、廊下を歩いて行って。大広間に着けば、お化けかぼちゃと呼ばれる大きなかぼちゃのランタンや蝙蝠の飾りが天井からぶら下がっていて、ハロウィン一色になっており。ふと、こちらの存在に気付いたミイラ男姿の鶴丸が“よっ!お二人さん。既にハロウィンは始まってるぜ。そう言うわけだ、とりっくおあとりーと!お菓子をくれなきゃ取って置きの驚きを披露するぜ!”と話しかけて来て )
――わあっ、すごい。大広間がハロウィン一色だね。
( 大広間に着いて真っ先に目に映ったのは書庫の本で見た事のある西洋で言うジャックランタンが天井からぶら下がっており、他にも色々と飾られて部屋があっという間にハロウィン模様で。中に入って見れば仲間と主くんが其々仮装に身を包んでいて自然と笑みを零しては、早速鶴さんが話し掛けて来てそちらへと視線を向け )
あっ、鶴さん!それミイラ男だっけ。…取って置きの驚き?どうしようかな、お菓子は持っているけれどどんなものを披露してくれるのか気になるなあ。
嗚呼、そうだな。華やかだ。
( と同意をしていれば菓子の催促に来た鶴丸を見遣り、さて如何したものかと思っていれば燭台切が興味津々で見ていた為に鶴丸も“嗚呼、今年はミイラ男にしてみたぜ。おっ、気になるかい?敢えて悪戯をご所望するのも粋だな!俺の悪戯はこうだ、そら!”とノリノリで相手が掌を上に向け右手を上げたと同時に大広間の明かりが消え真っ暗になり、但しカボチャのランプと蝙蝠の天井飾りが仄かに輝きだしたお陰で視界に困る事はなくいて。“どうだ?驚いたか?”とこちらの反応を待っている相手に取り敢えず )
…凄いが、他の奴らまで巻き込んでいるぞ。
(/ お気になさらずに、大丈夫ですよ。体の方が大事ですしね。こちらはいつまでも待てますので、保養につとめて下さいませ。お大事になさって下さい )
ははっ、すごいね。驚いたけどこれどうやってしたの?
( 普段は呆れて怒るものの行事の悪戯となると何故だか興味が湧いてしまい、一体どんな驚きなのだろうと密かにワクワクして待っていて。すると、ノリノリで掌の上に向け右手を上げたと同時に瞬く間に大広間の明かりが消え視界が真っ暗になり。南瓜のランプと蝙蝠の天井飾りが仄かに輝きだして綺麗なその光景に、驚いて数回瞬きをすると拍手をしつつタネ明かしが知りたく )
(/ 今晩はー。19日から風邪で寝込んで安静にしていたお陰で、やっと体調が良くなりました!これまでの様に返事を返す事が出来ます )
( 興味深そうに言う光忠を見つつもその様子に気を良くした鶴丸が“はっはっは、タネは明かさないからこそ驚きは増すのさ。と言うわけで内緒だ”とウィンクをしていて、大方蝙蝠の天井飾りに夜光塗料でも塗ってランプには電球か何かを仕込んだのだろうと思いつつ、下記を述べては菓子を渡し )
まあ、そうだろうな。下準備の労力に労って菓子は遣る。
(/ こんばんは、体の調子が戻ったのなら安心しました。返信につきましては無理はしない程度で大丈夫ですからね。では、こちらは失礼します )
嗚呼、やっぱり内緒か。どんなネタなのか気になるけど内緒なら仕方ないね。
( そう簡単にはタネを明かさないだろうと予想していた口振りでぽつり呟けば、やや眉を下げ残念そうに肩を竦めて。もう一度蝙蝠の天井飾りと南瓜のランプを身遣った後、隣の彼が鶴さんにお菓子を渡した様子に悩み始め )
…鶴さん、僕のお菓子もいる?長谷部くんと一緒に作ったから中身は同じだけど。
(/ ありがとうございます…!まだ少し咳が出る程度ですけど風邪が振り返さないように気を付けますね。了解です、こちらも失礼させて頂きます )
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