主* 2016-03-26 00:30:34 |
通報 |
それじゃ、10時に門の前で集合って事で決定だね。
( 一通りお互いに目的地の話し合いを行って問題無く予定を決めていけば、己の意見に対する異論は無かった為に確認するように言っていき。約束の日の話し合いを終えて、残りわずかとなった料理を丁寧に食器の中身を空にすれば、両手を合わせ締めの挨拶を言うとそれらを重ねていきながら下記の言葉を投げ掛けていって )
──御馳走様でした。…長谷部くん、仕事の方は平気?
10時に門の前だな、了解した。…楽しみにしている。
( 互いに誤認が無いよう最終確認をすれば、小さな声だが最低限伝えたいことだけは伝えていき。そのまま箸を進めて昼餉を終えると「御馳走様」と両手を合わせつつ締めの挨拶をしていって。箸を置きながら食器をお盆の上へと乗せていれば、おもむろに問われた言葉に居間の壁時計を一瞥して答えていき )
嗚呼、案ずるな。午後の仕事までには、まだ時間に余裕はある。─俺はその間に食器を片付けるとしよう。
僕も楽しみにしているよ。
( 彼も僕と出掛ける事に多少なりとも楽しみなのだと小さな声ではあるものの、耳に届けばにこやかな表情を浮かべ。此方の食器をお盆の上へと乗せていきつつ、昼餉の用意をして貰った上に後片付けまで任せるのは何だか気が引けてしまって、相手の行動を制するかのように )
それなら良かった。…嗚呼、食器の片付けなら僕がするよ。君には昼餉を作って貰ったからね。
?…そうか。なら、お前に任せるとしよう。感謝する。
( そのまま食器を洗いに行こうと思ったものの、何やら気を使っているのか此の行動を制されて。病み上がりの相手に立ち仕事をさせるのは如何にも気掛かりだったが、せっかくの申し出を断るのもどうかと思い、素直に相手の厚意を受けることにして礼を述べ。盆の上に全ての食器を載せられたことを確認すれば、ゆっくりとした動作で己は立ち上がり。燭台切が洗い物をするため炊事場に行くとなれば、この居間に留まる理由も無い為に主が居るであろう執務室に行こうと紙障子に手を掛けた直後、一度後ろを振り返って下記を伝えると己は居間を出て行き )
燭台切、洗い物が終わったら今日はゆっくり自室で休んでおけ。無理は許さんぞ。─では、また。
オーケー、任せてくれ。
( 相手は他にも午後の仕事が残っていると言うのに、己の世話役まで担ってくれたため少しでも彼の負担を軽減させる事が出来ればと思っての行動だったようで。まだ、十分に体力が回復した状態とは言えないゆえ正直断れるとばかり思っていたのか、何処か半ば諦めかけていただけに己の申し出は無下にされず承諾の意を表す言葉を貰えれば上記を述べると口角上げて。一旦お盆を己の方に寄せて相手を見送ってから厨に行こうと其方へ視線を向けたとほぼ同時に、振り返った彼から忠告を受ければその背にそう声を投げ掛けるとおもむろに立ち上がればお盆を持ち、居間を出て炊事場に向かい )
嗚呼、分かってるよ。─うん、またね。
( あの後、主の部屋である執務室に赴けば、今頃は食器を洗ってくれている燭台切の事を思い浮かべて気掛かりに思いながらも、どこぞの桃色の蝶に完璧過ぎて嘘臭いとまで言われた形式的な笑みを見せ「主、お手数お掛けしますが、仕事が有りましたら何なりとお申し付け下さい。主命とあらば何でもこなしますよ」と胸辺りに手を充てつつ述べていき。すると、如何やら政府からの書類に追われているらしい主から筆と算盤を渡された為に、快くそれを承諾しては、直ぐに事務作業へと取り掛かっていき )
(/今後の展開なのですが、このまま午後も回すか、それともお出掛け日まで飛ばすかでしたらどちらがお好みでしょうか?)
( 炊事場に着けば汚れた食器を流し台に置くと衣服を濡らさぬようエプロンを着用し、馴れた手付きでスポンジを洗剤を付ければさっと一つ一つ洗っていき。続いて水道の蛇口を捻って丁寧に水で泡を流していけば、其れ等を食器乾燥機に置くとエプロンを元の場所に戻すなり少しばかり疲れたようでその場から立ち去り部屋へ。室内に入れば座卓の傍にゆっくりとした動作で腰を下ろし、疲労から急激に睡魔が襲ってきて「…少しだけ寝ようかな」と、長谷部くんに体を休めるよう言い付けられた為に夕餉の時間まで眠ろうと机の上へと突っ伏す形になれば、顔を横に向けて目を瞑り )
(/ このまま午後も回す方向でお願いします。上記の通り燭台切くんが寝たので、夕餉の時間になったら起こしに来て頂けますでしょうか? )
( 執務室の座卓で算盤を打っていれば、時間などあっという間に過ぎていき。気が付くと紙障子の隙間から見える空は橙色に変わっていて。もう少し主命を行おうとしたものの、そろそろ夕餉でキリが良いと主が仰ったため素直に従い事務作業を潔く中断し。そのまま執務室から居間へと来れば、既に大半の刀剣達が集まっていて。しかし、燭台切が居ないことに直ぐに気が付き視線を動かしていると料理を並べていた歌仙に “長谷部、悪いけど燭台切を呼んで来てくれないかな?もう夕餉の時間だからさ” と言われ。特に断る理由も無く、また相手の日中の怪我による疲労の事も心配だったので頷けば件の部屋へと向かい。その紙障子前で一旦立ち止まると廊下から声を掛けていき )
燭台切、居るか?夕餉が出来たので呼びに来たんだが─。
(/ 了解ですっ。では、時間になりましたので、部屋前に長谷部を向かわせました。問題無ければ蹴り可で大丈夫です )
………。
( あれから数時間が経ち、外では空を綺麗な茜色が染め上げて辺りが暗くなり始める頃。着実と僅かにだが壁時計の秒針は進んでゆき、とっくに夕餉の時間は過ぎているも目を覚ます事はなく。先程引き受けた洗い物の影響が少なからず響いており、規則正しい寝息を立てながら時折体勢を変えつつ熟睡していれば廊下から呼び掛けられるが、応答が出来る筈も起きる気配もなく )
…?…もしや寝ているのか?
( 部屋から気配はする為に居ると言うことは何となく分かり、然し相手は人を無視するような者ではないため恐らく疲れて寝ているのだろうかと考えれば「…失礼するぞ」と、少し考えた後に断りを入れて彼の部屋へと入っていき。中に入れば、己の予想通り寝ている相手が目に入ったのでそっと側まで近付き。こうして近くで顔を見るとやはり美丈夫だなと、思わず其の整った顔をじっと見てしまい。しかし途中で我に返っては、起こすのは少々気が引けたものの寝ている相手の肩に手を掛けて軽く揺すり )
おい、燭台切起きろ。夕餉が冷めるぞ。
─…んん、……長谷部、くん…?
( 気持ち良さげな寝顔で眠っていると不意に誰かに肩を揺さぶられれば、其れで目が覚めてゆっくりとした動作で腕の中に埋めていた顔を上げていき。左目の瞼をうっすらと徐々に開き、起き抜けの寝惚け顔でボヤけた視界の中に映っている相手を見つめながら名前を口にするも、何故長谷部くんが此処に居るのだろうと目が覚めたばかりでまだ頭がよく働かずぼんやりしており )
起きたか。…まだ眠いか?
( 何処か眠たげな表情の相手を見ては、逆にこのまま寝かさせていた方が良かったかと思いながらも、しかし夕餉を取らなければ体力が落ちてしまう為に仕方の無いことだと思い。そして、起きたばかりでやや乱れている相手の髪を少しばかり直そうと手を伸ばしつつ、やはり気になるのか眠気の有無を問い掛けていき )
……少しだけ。
( 段々と目の霞が薄れてハッキリと相手の姿を認めては、眠気の有無を問われた言葉にまだ多少なりとも眠いのか頭を縦に振って肯定し。ふと、廊下の方へと視線を移せば外の景色は大分薄暗くなっており、其れで何やら察したようで壁時計を一瞥したあと彼の方に向き直り )
えっ、もうこんな時間!?…長谷部くんに起こして貰えて助かったよ。きっと、このまま寝過ごすところだったろうから。
( それにしても、いつも格好良く決めている相手の気が抜けている所は貴重だなと思いつつ、心なしか口元を緩ませ。─途端、今の時間が夕方になっていることに気付いたらしい相手の声に少々こちらも驚きつつ手を戻しては、特に咎める様子も無く相手の顔を見て )
いや、気にするな。それほど疲れていたんだろう。
うん、そうみたい。…っと、そろそろ居間に行こうか。みんなを待たせてるしね。
( 相手の言葉にこくりと頷き苦笑を浮かべるも、此処で長話をしていては夕餉を取る時間が無くなるし、きっと今頃僕達の事を待ってるに違いないと着実に壁時計の秒針はかちかちと音を鳴らしながら動いているため内心で思い。後記を述べながら立ち上がろうとしたところでふと、寝ていたゆえに何処か髪は乱れていないか、相手を見上げつつ確認を取り )
…ねえ、僕の髪に寝癖とかついてない?
嗚呼、そうだな。特に主を待たせるのは申し訳ない。
( 同じく頷いては、部屋の壁時計を見て今の時間を確認していき。すっかり相手の寝顔に気を取られていたと、柄にも無い自身に胸内で苦笑を零して立ち上がろうとしたものの、不意に問われた事に小首を傾げ。しかし、そう言えば直し損ねていたなと先程伸ばし掛けていた己の手を思い出しては、少し気恥ずかしいからか無駄に長い前置きをしつつそっと相手の髪へと触れようとしていき )
……寝癖か?付いてるな。─…まあ、お前の髪は元々お洒落だか何だかで跳ねているのだからあまり目立ちはしないが、…俺としては気になるので直しても良いか?そう時間は取らせない。
良いのかい?なら、お願いするよ。…寝癖が付いたままなのは格好悪いからなぁ。
( 矢張り寝癖は付いていたようで、木箱の引き出しから手鏡を取ってささっと手櫛で直そうかと思ったものの、相手からの申し出に軽く小首を傾け。恋仲関係である彼に触れられるのは嬉しいのか、表情を緩めて頼み。常日頃から身嗜みを整えているため些細な事でも主くんや仲間、彼を含めて皆の前では格好良い自分で有りたいので最後の部分はぽつりと呟きを漏らし )
では、失礼する。動くなよ。
( 頼まれれば内心では嬉しいのだが、根が真面目ゆえか寝癖を直す瞳は真剣そのものになり。しかしその手付きは優し気なもので、相手の髪へと触れていき。白手袋越しからでも分かる柔い髪質の感覚に、何とも言えない気持ちになって。思わず相手の頭を撫でる様に寝癖を直していくと、何処か自身は満足そうな表情で相手から手を離し寝癖直しを終え )
──よし、終わったぞ。…どうだ?少なくとも先程よりかは格好が付くようになったと思うのだが。
( 正座したまま膝の上に諸手を置き、じっと大人しくして居り。寝癖直しを施されながら視線は彼の洋風な装いを見ていたものの、ちらっと上目遣いに相手の顔を覗き見してはその真剣な瞳に相変わらず真面目だなあと内心で思う反面、いとおしい気持ちが募っていき。頭を撫でられれば気持ち良さそうに瞳孔を細めるも、髪から手を離された感覚に何処か名残惜しさを感じながら寝癖直しを終えたので立ち上がり。部屋の隅の端に移動をし、木箱から手鏡を取り出せば髪型の確認をする様に鏡の角度変えつつ、バッチリと格好良く決まっている為にくるりと相手の方へ振り返って心なしか満面の笑みを浮かべ )
うん、格好良く決まってるよっ。有難う長谷部くん。
( その直した髪型を、相手が手鏡で確認するのを大人しく後方から見ていて。そして、彼の満面の笑みを見れば誉を取ったような気分になりつつ、此方も少しばかりふっと柔く口元を緩めていき。格好良くもあり可愛くもある相手は本当に狡いと心の中で思っては、だからこそ一等愛でたくなると胸の内で呟き。不意に緩慢な動作で立ち上がると )
そうか、それなら良かった。如何いたしまして。─…さて、寝癖も整えた事だ。居間に行くか。
トピック検索 |