主* 2016-03-26 00:30:34 |
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( 何とも大雑把な返答に大体10…かな?と予想を立てつつも、詳しい事を聞く宗三くんに“嗚呼。数は見た限りじゃあ、10ってところだな。因みに、敵の陣形は雁行陣だぜ”と薬研くんが敵の数と陣形を思い出しながら答えていき )
敵の数は十で、陣形は雁行陣か。
( 薬研から細かな事を聞くと、いつもより敵の数が多いなと思いながらも陣形を把握していき。敵の場所を捉えているのなら、鶴丸の言う通りここは奇襲を仕掛けるのには持ってこいだと考えては、部隊の面々を見て )
ならこちらは方陣で行く。それと薬研、敵の本陣を見て来たのなら、その背後に回れる位置は分かっているか?分かっていたら案内して欲しい。
( 予想的中だがいつもより敵の数が多い事に自身は軽傷を負っている以上、慎重に行こうと内心で思いながらどうやら奇襲作戦を仕掛ける様で横の鶴さんを見れば嬉々とした表情を浮かべており。“成る程、奇襲を仕掛ける訳か。勿論分かるぜ。こっちだ、旦那達ちゃんと俺に付いて来てくれよ”と薬研くんが部隊の面々を見て敵の本陣に食指を向けて言えば案内する為に歩き出していき )
…嗚呼、宜しく頼む。
( こくりと頷いては、“本当に奇襲を仕掛けるんですね…”と肩を竦める宗三を横目に、案内をしてくれる薬研の後を付いて行って )
( 部隊の面々は彼の後を付いて行く中、不意に宗三くんの声が聞こえては“何だ?宗三は奇襲を仕掛けるのは嫌かい?”と鶴さんが問い掛けてみて )
( 後ろから聞こえて来る会話は自然と耳に入ってしまい、鶴丸の問い掛けに宗三は軽く溜息を吐いて“…嫌と言うよりかは気が乗らないだけです。こんな小雨の中、幾ら立地を把握していたとしても奇襲など分が悪い”と視界の条件の悪さを気にしている様でいて )
( 小雨が降る中を進みつつ敵の本陣に向かいながら夜戦では無いと言えど太刀故に視界の条件の悪さを理解しており、宗三くんの返答に鶴さんは“まっ、そうだよなぁ。だが、数で言えばこちらが不利だ。それに折角敵の背後に回れる位置が分かっているんだ、奇襲を仕掛けるのに持ってこいだろ?”とそう返事を返していき )
( “…つまりは、敵の数が多いゆえ真っ向から仕掛けるよりも勝算があると?”と鶴丸の返事に宗三はやや視線を細めていき。しかし、ちらりと小雨を一瞥しては再び溜め息を吐いて“…まあ、それもそうですね。ここで愚痴を零しても仕方ありません。やるからには腹を括りましょう”と行動を起こしている以上文句は言えないと言った感じに相手は言い直していて )
( “嗚呼、そうこなくちゃな!”と宗三くんの返事に鶴さんはにひっと笑みを浮かべていて。ー敵の本陣に辿り着くとはその背後に回れる位置に気配を隠しながら移動すれば、急に薬研くんが足を止めて手で制すると“着いたぜ。ここなら奇襲を仕掛けやすいな”と小声で言葉を零していき )
…その奇襲についてだが、まずは遠戦を仕掛けるか?この小雨では薬研の銃兵は使えない故、俺と宗三と大倶利伽羅の投石兵のみになるが。
( 薬研の言葉で足を止めては、気配を隠しつつ敵の背を見遣り。視線走らせて本陣にいる数を数えた後、部隊の者達に目を向けるとそう提案をしてみて言葉を待ち )
( この中でも隠蔽は低いゆえ上手く気配を隠しつつ、奇襲作戦を行うのならここは投石兵を使える三人にお願いした方が良いだろうと考え。そっと鶴さんや薬研くん達に目配せをすると、意思が伝わった様で相手に視線向けてはその提案にこくりと頷いて )
…そうだね、その方が良いと思う。じゃあ、三人とも宜しく頼むよ。
嗚呼、分かった。…宗三、大倶利伽羅。
( 自身の作戦が通れば早速二振りの名を呼び、己の投石兵と共に構えさせ。自分達の練度ならば岩と呼ばれる程の大きさの石を飛ばせる為に、それらが落ちる場所を目測で測り。ザッと三箇所に狙いを定めると、振り上げていた腕を降ろして声を抑えながらも合図をし奇襲を仕掛け )
―投石兵、斉射!
( 自身は後ろの方にいると相手の掛け声と共に三振りは一斉に投石兵を飛ばせば、隻眼を細めていき。あらかじめ三箇所に狙いを定めていた所へと石が落ちてその拍子に敵の刀装が何個か剥げた為に、奇襲作戦は成功し )
ー…どうやら奇襲作戦は成功したようだね。
なら、斬り込むぞ。混乱に乗じて、あの首を撥ね飛ばしてやろうじゃないか。
( 冷静を帯びた声色の端に愉悦を含ませては、突然の奇襲に怯む敵を一瞥し、カチリと鍔を押していつでも打刀を抜刀させられる様にしており。“…やれやれ、血の気の多い事で”と呟きつつも本身に手を遣る宗三と、“……”と無言のまま気迫を高めた大倶利伽羅に人の形をしていても矢張り刀なのだなと笑みを深くし、片側の反応を待ち )
嗚呼、折角の晴れ舞台だ。格好良く行こう!
( 人の形を得たと言えど本来は刀なので、自身も本身に手を遣ればいつでも太刀を抜刀させれる態勢を取り。“まーかせておけ。先陣切って空気を掴むぜ”とポンポンと鞘で肩を叩きつつもそう言う鶴さんと、“血がたぎるなぁ”と鞘から短刀を抜き出した薬研くんはニヤリと笑みを浮かべおり )
敵の数は十、陣形は雁行陣で行くぞ!
( 薬研の情報を元に部隊へと動きを伝えると切り込み隊長として逸早く地を蹴り上げ、じゃきりと爛々と輝く白刃を鞘から引き抜くと小雨の中その敵の背後から首を斬り伏せていき )
格好良く決めたいよね!
( 直ぐ様鞘から太刀を引き抜くと、隊長の後に続くよう其々小雨の中を走っては方陣の形にバラけて自身は忠告通り後衛で敵の背後から決め台詞と共に思い切り斬り倒していき )
( ざっと戦場に視線を走らせると、上手い具合に各自陣形に散らばれた様で。刀に付着した血を振り払えば戦の高揚で薄っすらと笑みが溢れているのは知らず、浮いている敵を仕留めようと一拍置かずに駆け出せば刃で斬り付けようとして )
( 一体の敵を倒せば刀に付着した血を振り払うと返り血を浴びた姿のままで、矢張り戦で本体を振るう行為は高揚感を得るもので口元に薄ら笑いを浮かべ。後衛の位置で部隊の様子を確認すれば、今のところ怪我は無い事が窺えたので戦に集中していって )
( 敵を斬れば刀の刃が血で濡れ、雫がぽたりと切っ先から落ちるのを横目に、粗方倒したので敵将を探して行こうとし。一人違う雰囲気を醸し出す敵を見つければ、あれかと心中で思ってはそちらへと駆け出して行って )
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