【刀剣乱舞　学パロ】腐れ縁のあいつ【清安/定清　安定募集】

(相手に着いてリビングへ向かい、適当な所へ荷物を下ろして)

ねえ、まだ早いってのにはしゃぎ過ぎだろ。楽しい事があったら早起きするタイプだった？（まるで遠足の日のように早めに来る相手がおかしかったのかクスクスと笑いをこぼして）

だって2人きりで遠出なんて初めてじゃん、そりゃ楽しみだよ(確かに自分にしては珍しく朝あまり苦労せず起きられたなと思いながら、まるで小学生のようだと自分で苦笑し)

そりゃそうだけどね。僕もなんだかわくわくしてるしお互い様かな（遠出そのものが初めてに近い自分からするとどんなことが起きるのか予想もつかない為そう言って）

へえ、今日は珍しく素直だね?(にやにやと意地の悪い笑み浮かべながら相手を見て)

はあ？寝ぼけてるんじゃないの？（確かにそうかもしれないがここで素直に頷けばからかわれるだろうと顔を背け）

照れなくてもいいのに(顔を背けた相手を見てくすくすと笑い、“安定も楽しみにしてくれてるなんて嬉しいな”と声を弾ませ)

照れてないっての！（顔を背けながらそう言うと｢遠出なんて、初めてみたいなものだから…仕方ないだろ｣と呟いて）

じゃあ思いっきり楽しもう?(恐らく仕事で忙しい親に気を遣って我儘も言ってこなかったのだろうと思いそう述べて)

言われなくてもそうするつもりだよ（ふと微笑んでそう言うと人の多い場所が苦手な自分にしては珍しいと思い）

じゃあそろそろ行く?(ふと時計を見ると約束した時間に近づいて来ていてそう声を掛け)

うん、そうだね。行こっか（こくりと頷き同じ夜に時計を見て）

(相手が頷いたのを見ると先程床に置いた荷物を背負って出掛ける準備をして)

よっと…（荷物を持つとテレビを切って火元の確認をすると家を出ようと玄関へと行き）

(相手に着いて玄関へ向かい、靴を履くと家を出て)

よし…行くか（鍵を閉めて確認を終えるとそう言って）

うん、行こ(楽しそうに頷くと駅へ向かって歩き始め)

いつもこうして早起きできたらいいのにね（寝坊しやすい相手を見てはくすりと笑い）

もう、うるさいなぁ(笑われると拗ねたような表情になりふいっと横を向いて)

あれ、拗ねちゃったの？清光くん（ふふ、と笑いを零し相手がいつもするように顔を覗き込んでみて）

拗ねてないし(突然視界に現れた相手の顔に鼓動を鳴らしながらもそれを誤魔化すようにべっ、と舌を出して見せ)

拗ねてるじゃん、子供みたい（舌を出すのを見てはまるで幼子がするかのようなその仕草にそう言って）

子供みたい、じゃなくて可愛げがあるって言ってよね(笑いながら冗談混じりにそんな事を言ってみて)

可愛い？それが？（全くもって何が可愛いのか理解が出来ずに首を傾げて）

ちょっと、マジな反応しないでよ...(流石に可愛いと言われるとは思っていなかったものの首を捻る相手を見て苦笑して)

だって僕からするとバカみたいに見えるし…（苦笑されても分からないものは分からないのでそう言って。そんな会話をしているうちに駅についたようで）

バカ...!? お前...言っていい事と悪い事があるからね!?(そんな風に思っていたのかとショックを受け大きな声が出てしまい。券売機のある場所へ着くと“安定の分も纏めて買っちゃうね”とお金を入れて)

はいはい、うるさいよ（声を荒らげるのを見ては自身の口元へに指を立てて静かにするように仕草で表して）

(相手の仕草を見ると公共の場だったことを思い出し口を噤むも納得いかないという表情で。購入した切符を相手に渡し)

ありがと（切符を受け取ると嬉しそうにしながら余った時間をどう過ごそうかと考えて）

あと10分くらいか...(時刻表を見て呟くと嬉しそうな相手の様子を見てつられて微笑み)

ねえ、お前は遠出したことあるの？友達じゃなくても家族とかさ（駅の中は意外と広く店も立ち並んでいてそのひとつひとつが珍しく思えるのか目を輝かせてそう問い）

まぁそれは...人並みにはね。...いや、うちの両親は旅行好きだったから結構連れ回されたかな(昔を思い出したのか懐かしむように目を細めて微笑み)

へぇ、いいじゃん楽しそうで（懐かしそうにする相手を見て微笑むとちらりと時計を見て｢よし、そろそろ行こうか。乗り遅れちゃったら大変だよ｣と続け）

うん(相手の言葉に頷きホームに向かって歩き出し)

わ、意外と広いんだな（ホームへと着くとそこの広さにも驚いたようで止まっている電車を見てはこんなに近くで見たことは無かったため｢大きいなあ｣と呟いて）

そっか、学校行く時も歩きだから電車ってあんまり乗らないもんね(ホームに着き相手の反応を見ると子供のようだと頬を緩ませ)

うん、なんだか珍しいものばかりって訳でもないのにはしゃいでてまるで子供みたいだな僕（電車やホームの広さ、駅の広さに驚いては、はしゃぐ自分に苦笑して）

良いんじゃないの、歳相応、って感じでさ(いつもの気取ったような表情に比べ可愛いな等と思いながらそう述べ)

僕らしくないだろ（しかもその姿を見ている相手が相手のため何を思われているか分からないようで）

確かに...でもそんなところも安定の一部だと思ってるし、いいと思うよ?(自分しか知らない相手の姿を見ているようで少し嬉しく思い)

そうかな…あ、来た（理解ができないのかううん、と首を傾げてはちらりと視界に入った自分たちが乗るであろう電車を見て）

ほんとだ(相手の言葉を聞き電車が来たのを見るとバッグを背負い直して電車に乗りこみ)

よいしょっ…と（荷物を持ち直すと相手についていき乗り込み）

人多いなー...(軽く見渡したところ、空いてる席はなさそうで肩を落としつつ、大きな荷物が邪魔にならないように隅に荷物を降ろして)

休みに入ったからね、考える事はみんな一緒ってことだろ（自分たち以外にも休みの人たちがいるのは当然でこの人ごみの中で揺られながら遠出する中で悪酔いしないだろうかと思い）

まぁそうだよね(電車が走り出すと周囲にバレないように相手の手を握り、この人混みの中でどんな反応を示すのか興味深そうに横目で相手の様子を伺い)

馬鹿、何してんだよ（手に触れたと思えば握られてしまい振りほどこうにも動けるわけもなくそう声を抑えて言って）

良いじゃん良いじゃん(こちらも声を抑えて言うと勝ち誇ったような笑みを相手に向け)

…（勝ち誇った笑みを見るとカチンと来たのか握られた手を思いっきり力を込めて握り返し）

…（勝ち誇った笑みを見るとカチンと来たのか握られた手を思いっきり力を込めて握り返し）

っつ...!(突然の痛みに声を出しそうになるのを必死に堪え表情を歪ませ)

何がいいのかな、清光くん？（にこりと笑みを浮かべると無抵抗の相手を痛み付ける趣味は持ってないので手を離して）

性格悪っ(笑顔を向けられると小さく呟き横目で相手睨み付け)

そんな性格の悪いやつを好きになったやつはきっと頭がおかしいんだよね（自身に好意を持つ相手を見てはクスクスと笑って）

う...(そう言われると何も言い返せなくなってしまい押し黙り)

勝てない喧嘩を買うのが悪いんだよ、少しは学んでよね（黙ったのを見ては溜め息を一つつき昔からこうだったなと思い返して）

煩い(ムッとして言い返し、こんな相手でも強く言い返せないのは惚れた弱みというやつなのだろうかと溜め息を吐き)

あー、怖いなあ（微塵もそう思ってないが怖がるふりをして）

完全に俺のこと馬鹿にしてるよね?(相手の反応を見て全く相手にされてないなと再び溜め息を吐いて)

あはは、ばれちゃった？（クスリと笑うとまだ着かないのだろうかと電子表示版を眺めて）

電車で3駅越えなきゃだから、まだまだだね(相手の視線を追い心象を察したようにそう言い)

えー…人多いし気が滅入るよ（壁へと背をあずけてため息をつきつつそう言って）

仕方ないよ、あと少しの我慢(自分も人の多い電車に揺られるというのはあまり得意ではない為、半ば自分に言い聞かせるように言い)

んん…分かった（こくりと頷いて暇つぶしに外でも見ようとするものの動けるわけもなく）

(座席に座っている女子高生が安定に視線を送りヒソヒソと意味あり気に話しているのを見て不快そうに女子高生を睨み付け)

あー…眠たい（眠気から閉じそうになる目をこすっていると何かを睨みつけている相手を見て不思議そうに）

安定、無防備過ぎ(女子高生を睨みつけていた視線をチラリと相手に移すと機嫌の悪そうな声を出し)

は？何言ってんの？（無防備だと指摘されるようなことはしていないため不思議そうに首を傾げて）

大勢の前で顔に触らない! 肩の高さから上に手があると女子には不思議とかっこよく見えちゃうの!(等と理不尽なことを言い女子高生達に視線を送り)

めんどくさ、ならどうしろっていうの？（顔に触るなと言われると眉を寄せて触りたくなったらどうするのかと問い）

顔背けるとか人目避けるとか...(勝手なことを言っている自覚はあるが相手が誰かに好意を寄せられているのが不安なようで)

やだよ、僕は僕がしたいことをするんだから（束縛とは言わなくとも自身の行動に制限されるのは嫌らしく眉を寄せて）

...(不服そうに顔背けながら、こんな事で嫉妬して馬鹿みたいだと溜め息を吐き)

それにお前だって見られてるからね？（気付いているかは分からないがそういう目線を感じるためそう言って）

...は?(相手が何を言っているか分からないようで眉を寄せて相手を見て)

ほら、僕のことを気にしすぎて自分のことは適当。人に言える訳？（隣に並んで歩いていると注がれる目線は自分へだけではなく彼へ向けられたものもあるのに気付いていたためそう言って）

何それ、安定の勘違いじゃないの?(実際に目の前には相手に視線を送る女子高生がいて、ほら、と目の前を視線で示し自分に視線を送っている人間などいないと周囲を密かに盗み見て)

今じゃなくて、学校とかでもだよ。少しはもっと自分に対して意識したらどうなの？それから僕に言ってよ（相手の目線を追うと目線が合ってしまい逸らすにも気まずいと思ったのか口元を少しだけ緩めて）

...学校か...(学校では基本的に相手のことしか見ていなかった上に、女子は友達感覚の付き合いの奴が多いと思っていたためそんな人間がいたのかと内心驚き。安定に微笑みかけられたと勘違いしたのであろう女子高生達が騒ぐのに対し軽く睨み付け)

お前がいない所で呼び出されて手紙を渡してほしいって何度頼まれたか覚えてないよ、その度僕は面倒だから断って自分で渡してくれって頼んでた
（彼への恋心を実らせようとした女子達に呼び出されては断っていた事を思い浮かべてはそう言い、しかしその中には同性愛なのかただの興味なのかで声をかけてくる男子もいたなと思いながら）

何それ、初耳なんだけど(相手の言葉に思わず耳を疑い、悔しいから自分も同じように幼馴染みだからという理由だけで橋渡しを頼まれることが多々あるという事は黙っておこうと密かに心に誓い)

それでたまに殴り合いになったり…ね（激上した相手との揉め合いも多々あったことを思い出しては苦笑して）

え...大丈夫だったの...?(思わぬ言葉に驚き心配気に相手を見詰めて)

大丈夫だから今お前と話してるんだろ（実際には集団対一人だったので少し手こずってしまい怪我したこともあったがそれを言うと余計に騒がれるだろうと隠して）

ふーん...だから男子って嫌いなんだよ(最後は1人で呟くように言い、溜め息を吐くと“...なんか、ごめんね?”と相手に謝り)

謝られることじゃないし？（別に自分も喧嘩を楽しんでいたため謝られても困るようで）

だってもし安定が怪我でもしてたら...俺のせいみたいなものじゃん(暗い表情になるとそれを隠すように俯き)

お前、そんなに責任感じるやつだった？（自身に好意を持つからなのかそれとも本当に申し訳ないと思っているのかは分からずに首を傾げて）

だって安定が怪我したら...(好意を寄せる相手が自分のせいで傷付くと思うと絶えられず唇を噛み締め)

大丈夫だって、僕が強いのお前が一番知ってるだろ？（心配そうにする相手を見てはくすりと微笑んで周りの目など気にせずに頭を撫でて）

や、安定...!(人前であるにも関わらず撫でられれば目を見開きながらも照れたように頬を染めて)

あはは、何恥ずかしがってるの？（相手の反応を見てはクスクスと笑いちょうど駅に着いたのか｢よし、降りようか｣と続け）

だ、だって、人前で...(相手の行動が今だに信じられないようで、動揺したように言いながら電車を降りて)

確かに見られてたね、さっきの子達にも（恥ずかしがられるような事はしたのでこくりと頷いて）

...安定、案外そういうの気にしないんだね(平然と言ってのける相手に少々驚きながら言い)

気にしてたら面倒だからね（実際には恥ずかしいがそんな素振りをしてしまえばもっと恥ずかしくなるのは分かりきっているためそう言って）

相変わらず男らしいね(クスクスと笑うと駅から出ようと歩き出して)

はは、だろ？（そう言い笑うとあとをついていき）

えーっと...駅から徒歩20分か...あ、安定、旅館行く前に行きたい所とかある?(携帯で旅館の場所を確認していて、このまま旅館に行くには少し時間が早いなと思い相手にそう問い)

うーん、特には…お前は？（特に欲しいものも見つからないようでそう言って）

俺も特には...あ、海見に行きたい(旅館のことを調べていた時に近くのデートスポットとして綺麗な海の写真が載っていたことを思い出して)

海？別いいけど（海を見て何か楽しいのだろうかと思いながらそう言って｢お前、海とか好きなの？焼けるとか何とか騒ぎそうなのに｣と首を傾げ）

焼けるのは好きじゃないけど海って見てて落ち着くし結構好きなんだよね(確かに相手は海を見るだけというのは理解出来ないんだろうなと苦笑して)

僕は神社とか歴史的なものを見てる方が落ち着くね、海なんて人が多いし（昔から歴史が好きでその中でも特に惹かれるものは新撰組。どこか不思議と懐かしい気持ちになるらしく家にある本はそれ関連のものが多くやはり彼とは真逆だなと思い直し）

へえー、なんか安定らしいね。近くに神社もあるらしいし寄ってく?(携帯でルートを確認して歩き出し、携帯の画面を見てそう言い)

いいなら行こうかな、先にそっちから行きなよ（別に急ぐわけでもないためそう言って）

うん、分かった(こくりと頷くとしばらく歩き続け、海が見えてくると表情を輝かせて)

あー…海の匂いだね（すん、と鼻をひくつかせ風に乗って鼻腔を擽るその匂いは苦手なようで眉を寄せて）

わぁ、凄い、広い!(浜辺へ行くと楽しそうに笑い、相手とは全く正反対の反応を見せ)

猫だけど猫じゃないみたい…ま、楽しそうならいいや（猫であれば水など嫌うはずだが目の前の彼はそのような素振りも見せずにはしゃいでおり、ぽつりと最後の言葉を呟いては微笑み）

冷た...!(砂浜で靴を脱ぐとそのまま海に向かって走って行き、水辺を歩きながらはしゃいで)

あまりはしゃぎ過ぎて服濡らすなよー…冷たっ（こちらも同じように靴を脱いで後を追いながら宿泊先に行く前に濡れてしまってはいけないとそう言って寄来る波で濡れて）

分かってるよー(子供のようにはしゃぎながら楽しそうに水辺を歩き、ズボンの裾を捲り上げると少し深みに近づいて行き)

本当に分かってんのかな…（ため息をつきながら相手の行動を見守っており）

あー...気持ちいい...(膝まで水に浸かると潮風に髪をなびかせながら目を閉じ)

…（陽に照らされながら髪をなびかせるその姿を見て彼の重要点である“可愛い”ではなく“美しい”ものに見えて一瞬ドキリとするものの我に返っては｢何考えてんだろ｣と自身に言い聞かせるように呟いて）

安定もこっちおいでよー(相手の方を振り返ると、相手は誘いには乗らないだろうと思いながらもそう言って)

二人とも濡れたらどうするの？（そう言いながらもやはり海の陽射しは強く暑かったのか結っていた髪を下ろして相手のほうへと近づいていき）

良いじゃん良いじゃん、その時はその時、だよ(結局は自分が言った通りにこちらに来てくれる相手に嬉しく思い微笑むと、ふと今は周囲に人の気配はないが傍目から見たら自分たちはどの様に映るのだろうと疑問に思い)

あっちの人に迷惑だろ。男2人がびしょびしょで来るなんて予想もしてないだろうし（宿泊先の事を考えてはきっと迷惑だろうと思いながらもゆらゆらと足を揺らして波紋を作り遊んでいて）

確かにね(正論を言われ苦笑すると相手が足を動かしたことで揺れている水面を静かに見詰め)

こうやって海で遊ぶなんていつぶりなのかな（ずっと遠出はしておらずましては海などに来るわけもなければ遠い昔のように感じて目を細めながらも海風に靡く髪を耳へと掛けて）

...これからは俺が連れ出してあげるよ。色んなとこ、これからも二人で行こうよ(相手の両親のことを考えると、目を細める相手が少しだけ寂しそうに見え、相手の返答も聞かずに相手の手を取り軽く握り)

あーぁ、また口説かれたかな。…なら、連れてってよ何処でもいいから（握られた手をじっと見つめながら無意識にそうポツリとこぼして）

うん、勿論。安定が望むならどこにでも連れてくよ(相手の弱い本音の一部を垣間見たように思え、安心させようと力強く頷き、しっかりと手を握り)

…ははっ、うん。ありがと（嬉しさから零れそうになる涙を見せないようにと顔を背けては握り返して震える声を抑えきれない様子でそう言って）

...(握っていた相手の手を強く引くとそのまま抱き締め、相手の頭を優しく撫でて)

ちょっ…！やめろよ、恥ずかしいだろ（いとも簡単に抱き寄せられてはまるで子供をあやすようにされて恥ずかしそうにして）

泣き顔見られたくないならこのまま泣きなよ。こっちの方が、顔見えない(何を言われても離すつもりは無いらしく、自分の前では無理をしないで欲しいという思いを込めながら抱き締めたまま述べ)

…泣いてるわけないだろ（そう呟くものの、相手の言葉に甘える事にしてそっと服を握りしめ肩口へと顔を埋めては肩を震わせて涙がこぼれるのも気にしない様子で泣き出し）

(相手の肩が震えだすと背中をさすってやり、嗚咽を聞きながら目を閉じ)

…はぁ（しばらく泣き続けていたのも収まってきて顔を上げるとまさか彼の前で泣いてしまうとは思ってなかったらしく自身の涙によって濡れてしまった相手の服を見ては｢あー、濡れちゃったね｣と苦笑し）

落ち着いた?(顔を上げた相手から体を離すと顔を見てそう問い、“良いの良いの、気にしないで”と笑い)

うん、かなり（こくりと頷いて涙を拭うとすっきりしたようでふと微笑むと不意に頬へ口付けをして）

っ...!?(驚いたように目を見開き、相手の唇の触れたところを手で抑え、フラフラと後退して)

お礼…って言うのかな、僕の気持ち？まぁ受け取ってよ（受け取れと言ったもののすでにした後でふふ、と楽しげに笑って）

う、ん...(何よりも相手から進んで口付けをされた事に驚き、瞬きを繰り返しながら頷き、すぐに嬉しそうに笑うと頬が緩むのを隠すように手で口元を覆い)

さ、濡れたままだと風邪ひくかもしれないし出よっか（ここで二人共風邪をひいたら困るだろうと思ってそう言うと次に予定していた神社に行こうと誘って）

うん、行こうか(相手の手を取ると岸に向かってゆっくり歩き出し)

わ、見ろよ。大きいなぁ（しばらくしてたどり着いた神社はその地元でも有名らしく大きな鳥居をくぐり長い階段を上った先にあった神社を見てそう言い）

ほんとだ、凄い(階段を登り切り少々息を切らしながらも神社を見ると興味深そうに辺りを見渡し)

お参りしてからおみくじでも買おっかな（そう楽しげに言うと賽銭箱へとお金を入れて二礼二拍手一礼をし）

俺クジ運無いからやめておこう...(相手の言葉を聞きそう呟くと、賽銭を入れてからお参りをして)

せっかく来たのにいいの？（そう言いおみくじを買いに行くと開け始めて）

わざわざ旅行に来て大凶なんて引いたら立ち直れないもん(苦笑しながら言うと、おみくじの横に並べられたお守りに目が行き、恋愛成就のお守りを手に取ると購入して)

やった、大吉だよ（おみくじの結果は大吉だったようで嬉しそうに微笑んでその間に何かを買った相手を見て首を傾げ）

え、ほんと!? 凄い、いい事起こるんじゃない?(顔を上げると自分のことのように喜び笑み浮かべ。お守りをポケットにしまうと“教えない”と悪戯気に微笑み)

はは、かもしれないね（様々な運のことを書かれているのを読めば恋愛運の所に目が止まり｢ほら、見てよ。今が好機だってさ｣と微笑んで）

良かったねー(おみくじを見せられて覗き込めば“そりゃあ、大切な人が隣に居るもんねー?”等とふざけて発言して)

え、どこ？（そう冗談っぽく言うと辺りを見回してクスクスと楽しげに笑って）

すぐ隣だって!(拗ねた表情を作り相手の服の裾を引くが直ぐに耐えかねたように笑い出し)

ふっ…ははっ、今の顔すごく不細工だったよ（すねた顔がツボに入ったらしくおかしそうに笑って）

煩い!(キッと相手を睨みつけふんと鼻を鳴らすと横を向き)

怒るなって、可愛い顔が台無しだよ？（そう言い笑うと慰めるように頭を撫でて｢そろそろ行こうよ｣と次は自身から手を差し伸べて握り）

そういう時ばっかり可愛いって言う...(不満そうに言いながらも内心は嬉しく思っていて。相手から手を握られ、驚きながらも手を握り返すと歩き出して)

やっと着いた！（しばらく歩き回りようやく目的地である旅館へと着いて）

疲れた...(半日歩き回り旅館に着いた途端気が抜けたように大きく息を吐き出し)

ほら、行くぞ。休むのは部屋でしなよ（先に歩きながらそう言って受付へ向かい）

ちょっ、待ってよ(慌てて声をかけると相手を追いかけ受付へ行き)

えーっと…予約してたんですけど…（受付に行ったもののどうしたらいいのか分からずにとりあえずそう言ってみて）

あ、多分、加州って名前で予約入ってると思います(自分が予約したのだからと相手に代わって受付にそう言って。簡単な説明と部屋の場所を聞くと客室と脱衣所のロッカーの鍵を受け取ると相手に行こうと声を掛け荷物を肩にかけて)

意外と大きいね（あとを追いながら珍しそうに周りを見て）

俺ら二人の予算で行ける所の中で一番いい所を選んだからね(得意気に笑うと、鍵の番号を見て部屋を見つけると鍵を開けて、更にその奥にある襖を開け部屋に入って)

すごいなぁ（二人の予算内にしては部屋の中も綺麗で楽しげにそう言って）

あ、昼ご飯どうする? 一旦外出て食べる? 持ち込みOKだしコンビニとかで済ませちゃう?(部屋の隅に荷物を置くと振り向き相手に問い)

うーん、どっちでもいいなぁ（そう言いながら自分も荷物を置いて）

どうせ夕飯で豪華なもの食べられるだろうし、コンビニで済ませちゃおうか(思い荷物から解放されぐっと伸びをして)

え、夕飯豪華なの？やった（旅館での豪華な料理と言えばやはり刺身の盛り合わせ等なのだろうかと目を輝かせて）

じゃあ行こうか(普段から食事を制限している自分にとってはコンビニ食だろうが豪華な料理だろうが大して変わらないため食に関することはほぼ無関心のようで特に喜んだ様子もなく言い)

ふふ、夜が楽しみだなあ（今から昼飯というのにも関わらず頭の中は夕食の事でいっぱいのようで）

そんなに?(苦笑しながら部屋を出て鍵をかけると廊下を歩き出し)

うん、だって旅館だよ？きっと美味しいものばかりだよ（食べ物だけには目がない様子で楽しげにそう言い）

そうだね(興味無さそうに返事をすると旅館の外に出て、来る途中で見たコンビニを目指して歩き)

反応薄いなぁ（ため息をついてはそう言ってあとをついていき）

だってさ、そういう料理って絶対カロリー高いもん(自分で作ってない物のカロリー計算は難しいため食べる物を選ばないとなと一人考えていて)

ほんと女子みたい、理解出来ないよ（相手の考えは到底理解出来ないようで首を傾げて）

太りやすい体質になってみればこの苦労が分かるよ(首を傾げる相手を、太りにくい人間はお気楽だなどと失礼なことを思いながら見て)

生憎僕食べても太らないからね（そう得意気に笑うと｢お前だって痩せてるじゃん、骨かと思うほどにさ｣と微笑み）

嫌味かよ...(溜め息を吐き、“気を抜くとすぐ太っちゃうんだよね”と答え)

そんなつもりないんだけどなあ（コンビニについて中へと入ると何を買おうかと探しはじめ）

(サラダコーナーへ行くとしばらく悩んだ後一つ手に取って)

（決め終えると手に取りレジへと向かって）

(隣のレジで精算を済ませ、店外で相手が出てくるのを待って)

お待たせ〜（買い物を終えると外へと出てきて）

ん、じゃあ戻ろうか(相手が出てきたのを確認し頷き、旅館に向かって歩き出し)

うん（こくりと頷いてあとを追っていき）

なんか久しぶりに歩きすぎて疲れた...(溜め息を吐きながら呟くと欠伸をして)

運動しなさ過ぎなんだよ、だから太るんじゃない？（クスクスと笑うと相手の横腹をつついて）

煩い...!(相手の手を叩き払うとムスッとした表情で睨みつけ)

わ、痛っ…骨折れたかもー（そう棒読みで言うと軽く肩にぶつかって）

流石の俺でも嘘だって分かるけど(相手を見て“当たり屋かよ”と呟き、子供のようだと苦笑して)

当たり屋？そんなガラ悪くないもんね（ふふ、と笑みをこぼしてお腹が鳴ったのかお腹をさすり）

お腹空いたね、早く戻ろうか(相手を見て少し頬を緩め、足早に旅館へ戻り)

うん、お腹すいたよ（聞こえていたのかそれとも仕草で察してもらえたのか伝わっていたことに驚きつつも苦笑混じりにそう言って）

(旅館に戻り、部屋の鍵を開けると部屋に入っていき)

ふう、ただいまー（そう言い座り込むと買ってきたものを机において手拭いで手を拭き早速食べようと）

いただきまーす(手を拭き、買って来た物をテーブルの上に出してから手を合わせて)


(/1週間も無断放置すみませんでした...!(汗)
まだいらっしゃいますか...?)

んぅ、美味しいなぁ（食べ始めると頬を緩ませてそう言い）


（/お久しぶりです！まだいますよ〜）

安定ってほんとに何でも美味しそうに食べるよねー(普段から野菜中心の食事の為好きなものというものも特に無く、美味しそうに頬を緩める相手を見て呟き)


(/あぁぁ本当にすみませんでした...!；；
今日からまた顔出せると思いますので宜しければお相手お願いしたいです...! )

食べれることが何より幸せだよ？病気とか怪我になんてなったら食べられなくなるかもしれないだろ？
（今まで熱などという軽い病になる食べに食欲は沸かずに食べられるものも少なくその間の苦痛なことは味わいたくないようで）

んー...食べれなくなってもその時はその時かな(普段から必要以上の量は食べないため数食抜いたところで何とも無いようで)

つまらないなあ、清光くんは
（特に興味も惹かない相手を見ては深くため息をついて）

だって食べても太るだけじゃん。だったら必要最低限の量にしないと(サラダを食べ終えてしまうとコンビニの袋にゴミを入れて)

そんなのじゃいつか身体壊すよ、泣いたって知らないからな（こちらも同じように食べ終わったようで手を合わせて挨拶するとゴミをまとめて）

はぁ? 泣くとか誰に向かって言ってんだよ(まとめた物をゴミ箱に捨て、相手の物も受け取るとゴミ箱に捨てて)

お前以外に誰がいるっていうんだよ、気分悪いとかでグズグズされても嫌だからな（ここにいるのは自分の彼だけで他に誰もいないのに何をあってるんだと眉を潜めて）

大丈夫だってー(栄養不足が祟って貧血になることがよくあるが今言ったら嫌味を言われることは目に見えているため黙っていて)

言ったからな？僕、お前がぶっ倒れても無視するから
（大丈夫と言う言葉を聞いてはジトリとした目線を送りながら思ってもいない事を言って）

ちょ...! 酷過ぎ...!(一瞬キョトンとした表情で相手を見詰め、少しして意味を理解し抗議するように言い)

酷くないよ？僕らしいだろ
（クスクスと笑いながらそう言うと｢…なんてね、仮にも幼馴染みを見捨てることはしないと思うよ。僕がそんな状況にもしなったとして置いていかれるのは御免だからね｣とつぶやくように言って）

確かにそうだけどさぁ...(拗ねたように口を尖らせ。何やら呟いた相手の言葉を聞き取ることが出来ず小首を傾げて相手見て)

何でもない！（聞こえていなかったのなら好都合だと思えばそう言ってその場にごろりと寝転がり）

...変な奴(小首を傾げつつ呟き、“まぁいいか”と伸びをしたところ室内の電話が鳴り。手を伸ばして電話に出るとフロントからの電話で通話口を抑え相手の方を振り向き“ねぇ、夕飯お風呂帰りに1階で食べていくか部屋まで持ってきてもらうか選べるらしいけどどうする?”と問い)

うーん、どっちでもいい。お前が選んでよ
（ウロウロしていた疲れが溜まっていたのか気怠そうにそう言うと眠るつもりなのか目を閉じて）

ほんとに人任せだな(溜め息混じりに言うと夕飯は部屋まで持ってきてもらうように頼み受話器を置いて)

ん…（余程疲れていたのか時間も掛からずに眠ってしまうと寝返りをうち寝息を立てて）

(好意を持つ相手を目の前にしながら無防備な姿を晒す相手を見て“寝込み襲われても知らないよ”などと言いながらも押し入れから毛布を一枚出すと相手にかけてやり)

…清光も寝なよ、疲れたんだろ？
（ふわりと何かをかけられたので目を覚ますとぼやけた視界の中に映る幼馴染みの姿を見ては寝ぼけているのかふにゃりと微笑みながらそう言うと腕を引っ張り）

っ...!?(普段とは違い可愛らしい言動の相手に思わず胸が高鳴り赤面するが眠さに負けほぼ無抵抗な相手に対して何を考えているんだと自分を叱咤し、冷静を装いながら毛布に入り込み相手の隣に寝転がって)

…目の下、くま出来てるよ
（うとうととしながらそう言うと相手の頬を撫でてまた目を瞑り）

...最近あんまり寝れてなかったからかな(相手に言われて初めて気付いたようで目の下を指で軽く触れて。小さい子供を寝かしつけるよう相手の背中に手を当てるとリズムを取るように一定の間隔を空けて相手の背中を軽く叩いて)

んん…（静かな寝息を立てて眠りながら相手を抱き枕かなにかを錯覚していたのか抱き締めて）

っ...、ほんっとに頭いい癖にバカ...っ(赤面しつつ照れ隠しのように悪態をついて。相手からくっついてきたのだから少しくらい手を出してもバチは当たらないだろうと相手が寝ているのを良いことに相手に顔を近付けると唇を重ねて)

ん…（暫く眠りについていたものの抱きついているのと毛布を被っていた事から暑くなってきたのか眉をひそめもぞもぞと動きふるりと睫毛を震わせ目を開くと目の前には幼馴染みの姿がありその上抱きついていることが分かれば驚き固まってしまい）

んん...(いつの間にか眠ってしまい、抱きついている相手が身を動かせば寝心地悪気に不快そうに眉根を寄せ、そのまま目を開けば目の前の相手に“...おはよ”と眠気の取れない顔でふにゃっと笑いかけ)

…なんでここにいるの？（驚きから何も言えずにいたが震える声でそう言うと離れようとして）

お前が抱き着いてきたんじゃん(やはり覚えていないかと苦笑し、珍しく相手からくっついて来た為名残惜しく思いながらも無理強いするつもりは無く素直に離れると身を起こして伸びをし、床に寝たために痛む体を摩って)

僕が…？！（そんなことを自分がするはずが無いと否定し続けては首を横に振り距離を置いて座り｢まさか僕に何かしたとかないよね…｣とじとりとした目で相手を見て）

そうだよ。言っておくけど嘘じゃないからね?(自分が嘘を吐いてると疑われるのは心外だと先に釘を指しておき。距離を置き始めた相手を見てキスをした事は隠しておこうと心に誓っては“まさかー、無抵抗な奴に手出す訳ないじゃん”と緩く微笑み)

…だよね、もしそんな事したら首飛ばすから（そう言われても腑に落ちない様子で渋々とそう言いながらも｢首を飛ばす｣となればにこりと微笑み）

ちょ、何物騒なこと言ってんの...!?(他人からすれば冗談に聞こえるようなセリフだが昔から傍に居る相手が冗談で言っているのでは無い事は分かっていて、シメられる様な事は御免だと表情引き攣らせ後退り)

あはは、冗談だって（そう言い微笑むと伸びをして｢んー…お前が引っ付くから暑かったー｣と自分からしたことを認める気はまだないようでそう愚痴り）

往生際が悪いな...(愚痴る相手を見ては溜め息を吐き、“証拠動画でも撮っておけば良かった”と呟き)

うっわ、そんな事するとか趣味悪っ（録画などという本人が許可もしていないことをしていたら良かったと思っている相手を見ては引いたような表情でそう言い）

お前が認めないからだろ(趣味が悪いと言われれば非難するように言い、“認めないとキスするよ?”と意地悪く言うと不敵な笑み浮かべ)

キスしたらその唇噛み千切るからね（キスなどされてしまえば赤面するのは分かっていてそう言うとニヤリと笑みを浮かべ）

少しは平和的思考を持とう?(相手のことだから唇を噛む程度のことならばやりかねないと表情引き攣らせ宥めるように言い)

別に普通だろ？自分の身は自分で守るって言うじゃんか（実際に自分を守るのは自分しかいないためそう言い不思議そうに首を傾げ）

お前は極端過ぎるんだって! 言葉で解決するって手もあるだろ?(何でも暴力等で解決しようとする相手を見て溜め息を吐いては先程眠気に負けて可愛らしい姿を見せていた時と同一人物には思えないと呆れて)

言葉はバカは理解出来ないからね。それにバカこそ手を出してくるから返してやるんだよ（どうやら自身の中ではバカには言葉で説明すること自体が無駄だと思っているようでそれならば物理的に教えてやろうと考えていて）

...じゃあ俺も言って分からない安定には行動で分からせてやる(要約すると自分はバカだとみなされているのかと思うと拗ねた様に言うと相手に近付き、相手の顎に手を当て少し上を向かせると先程キスをすると予告したように唇を重ねて)

…っ？！（何を言い出すかと思えば次の瞬間には顎に手を当てられ唇まで重ねられていて驚きと羞恥から目を見開きボッと音がでそうな程に顔が赤面し）

ん...(少しの怒りから始めたことなのだが唇を重ねてしまえば意中の相手に触れている喜びが勝ってしまい、止められないなー等と他人事のようにぼんやりとした頭で考えてはその先を求めるように相手の下唇を舐め口を少し開かせるとそのまま舌を相手の口内に入れて)

っんぅ…！（まさか唇を重ねるだけではなく口内へ舌を入れられるとありえない、と思いながらもうまく力が入らずにただ弱々しく相手の肩を押すことしか出来ずにいて）

ん...っ(相手の口内を舌で犯しつつ、それを拒否するように自分の肩に置かれた相手の手に自分の手を重ねると指を絡めて)

ふ…っん（ぞくりと身を震わせては指まで絡め取られてしまい抵抗する術もなくなってしまいただ潤む瞳を相手に向けて睨みつけることしか出来ずにいて）

...っは。...ヘタクソ(相手の唾まで引き受けるように口内を犯した後舌を引き戻し、最後に下唇へ軽く口付け相手から離れ。相手は異性とこういった行為をすることも少ないため不慣れなのだろうかと思いつつ下手だと吐き捨て)

うるさい（そう言うと目元を拭いこんな事をされたということが受け入れられずにそう言い放っては顔を逸らし）

そういう生意気な事言うとまたキスするよ?(緩く首を傾げるとわざとらしい笑みを浮かべ、“それとも、もっとして欲しい?”と顔を逸らす相手の顎に再び手を当てると無理矢理自分の方を向かせ)

お前、がっつきすぎてたら気持ち悪がられるし嫌われるよ（まだ懲りない様子でそう言ってくる相手を睨めば｢僕が引っ付いただけで図に乗るなよ？殴るからな｣と言って顎を掴み挟んで）

また暴力で解決しようとする...(言ったところで変わらないかと溜め息を吐き、“まぁ安定から抱き着いたってこと認めてくれたみたいだから良いか”と相手から手を離して)

僕にはこれがお似合いなんだよ（そう言い手を離されたのでこちらもする必要は無いだろうと手を離して）

そっちこそ、そんなに喧嘩腰だと嫌われるよ?(自分が先程言われた事に対する仕返しのつもりなのか嫌味っぽく言い)

別にいいよ、気にしないし（嫌味だとしても特に気にすることもなくそうへらりと笑って）

いや...気にした方がいい事だと思うよ?(苦笑しつつ言うと、“充分休んだし温泉行かない? 19時に夕飯頼んじゃったしその前に汗流したい”と自分の荷物の置いてある所へ行き)

んー…そうだね（特にすることもなくなり眠気も飛んでしまった今、温泉でゆっくりとしようと頷いて準備を始め）

(自分のために買ってきた入浴用具を用意し、まとめると行こうと声をかけて立ち上がり)

うん（準備を終えると立ち上がって部屋を出ると温泉へと向かって）

あーもう、汗のせいで服が張り付いて気持ち悪い(部屋を出ると歩きながら顔を顰めると服の胸元にパタパタと風を送りつつ気怠そうに言い)

どうせ汗流すんだから我慢しなよ、鬱陶しいなぁ（暑そうにする相手を見てはこちらまで暑くなってしまうと眉を寄せて）

いいじゃん、暑いんだもん(ふんと鼻を鳴らし横を向くと発言まで規制される覚えはないとそう言い)

はいはい（そういいため息をついてると浴場に着いたのでやっとゆっくりと出来るなと思いながら更衣室で支度を済ませて浴場へと入っていきその大きさに｢すご、大きいなぁ｣と言って）

ほんと広い...!(楽しそうに笑うと子供がはしゃぐように小走りで更衣ロッカーへ向かうとフロントで貰った鍵の番号を確認し相手に手招きして)

何？（手招きされるとそちらへと行って首を傾げ）

俺と同じロッカーとか嫌でしょ? だから、これ(同じロッカーに私物や服を入れるのに小言を言いそうだと思っていたためロッカーは二人分取ってあり、片方のカギを相手に手渡して)

ああ、確かに
（同性で幼馴染みとは言えど同じ所には入れたくなかったためそう言うとカギを受け取るとその番号の書かれたロッカーを開けて着替えなどを入れて）

(服を脱ぎ終えると着替え用の浴衣を予め用意しておき、タオルを一枚手に取ると浴室に向かい)

お先に一番乗り〜（手早く準備を終えると歩き出した相手の背を叩きそうニヤリと笑えば浴室に行って）

あ、待てよ(背中を叩きニヤリと笑う相手を見るとむっとし後を追い掛け、相手に続いて浴室に入り)

大きいなぁ（浴室へと入るとその大きさに驚き目を見開き）

すごいね(楽しげな表情浮かべ、まずは体を洗おうとシャワーの方へ向かい)

（同じようにシャワーを浴び身体や髪を洗い終えると湯船に浸かろうと歩き出し）

(持参のシャンプーやリンス、ボディーソープで髪や肌を傷めないよう気を遣いながら洗い終え、相手に続いて湯船に向かい)

あー…気持ちいいー…（湯船に浸かるとそう言って頬を緩ませ伸びをして）

安定、ジジくさい(相手の隣で湯に浸かると口元に手を当てクスクスと笑い)

うるさいな、黙って浸かってろよ（じとりと相手を睨めば顔にお湯を掛けてやり）

わ、バカ、やめろよ(咄嗟に腕で湯を防ぐが飛沫がかかり、猫や犬がするように顔をふるふると振って)

わ、それもかかるからやめろよ（相手が頭を振ることで飛んできた飛沫が顔にかかったらしくそう言って）

お返しだよ(相手の反応を見ると悪戯気に笑い、手を組むと水鉄砲のように相手に湯をかけ)

ちょっ…やったな！（そういうとお返しだと言わんばかりに両手でバシャバシャと思いっきり顔にかけてやり）

っ...バカ、やめろって!(勢いよく湯をかけられれば腕では防ぎきれず顔面に湯がかかり、怒る反面メイクを落としておいて良かったと安堵し)

ふっ…はは！清光の顔びしょびしょだよ（自分がやったにも関わらず悪びれることも無くそういい笑い出して）

もう最悪...!(濡れた前髪を鬱陶しそうに掻き上げ、相手を睨みつけ)

さっきのお返しだよ（そう言いながらクスクスと笑いを零して）

(笑う相手を睨みつけ、拗ねたように頬を膨らませると視線を逸らし)

あれ、拗ねちゃったの？（視線を逸らした相手を見てはニヤニヤとしながらそう言って顔を覗き込み）

うるさいよ(視界に現れた相手の顔に驚きながらもキッと睨みつけると相手の鼻を摘まみ)

っ、離せよ（鼻を掴まれると上手く喋れないでじろりと睨んで）

ははっ、間抜けー(鼻を摘まれ篭った声になる相手を見てクスクスと笑い更に手の力を込めて)

……〜っ（力を込められると上手く息ができずに顔を真っ赤にしながら手首をこれでもかと言わんばかりの力で握って）

痛っ...!(顔を顰め反射的に相手から手を離すと必死に相手の手を振り解いて)

ふん、僕は悪くないからな（そう言って顔を背けるとそろそろ逆上せてきたようで立上がり｢先に出とくよ｣と言って湯船から出て）

あ、待てよ(自分よりも高齢の人間が多い中一人残されるのは嫌で慌てて立ち上がり相手の後を追い掛けて)

まだゆっくりしてゆで蛸になれば良かったのに（あとをついてくる相手を一瞥してはそう言って）

はぁ? 誰が茹で蛸になるって?(こちらを一瞥する相手を横目で睨みつけムッとした口調で言い)

お前以外に誰がいるわけ？（睨みつけられるのも気にせずにそう続けてはクスクスと笑って）

蛸じゃないし!(怒ったように言うとふいっと横を向き、頬を膨らめて)

怒ったらお前の好きな可愛い顔じゃなくなるよ？
（顔をそむける相手を見ては一番気にしているであろう事をわざと言ってみて）

こういう時ばっかり...(不機嫌そうに言いながらも本心では気にしているようで頬に手を当て頬の強ばりを解こうと頬を軽く揉むように手を動かし)

はは、怒ってる顔よりもマシなんじゃない？
（濡れた身体をタオルで拭いながら顔をどうにかしようとしている相手を見てそう言い}

...だって安定に不細工って思われたくないし(視線を逸らして呟き、タオルで体を拭き一回り小さいタオルで髪を拭いて)

え？何て？（よく聞こえていなかったようで聞き直すように耳を傾け）

何でもなーい(聞かれてなかったことに安堵しつつ、それを悟られないようわざと間延びしたように言い)

あっそう（そういうと同時に着替え終わったようで濡れた髪を適当に拭い）

あ、こら安定、そんなんだと髪傷むよ?(着替え終わると相手のタオルを半ば強引に奪い肩に掛けさせ、腕を引くとドライヤーのある大きな鏡の前に連れて行き座らせると毛先の水気を優しく拭いドライヤーをかけてやり)

わっ…いつもの事だから別にいいだろ、お前みたいに真っ直ぐじゃないんだし
（いつものやり方なので別に傷んだところで気にもしないためそう言われて髪を乾かされながらドライヤーからの風が暖かいのか目を細め）

良くないよ、せっかく柔らかくて綺麗な髪なんだから大切にしないと(ドライヤーをかけ終わると手櫛で軽く髪を整えてやり、自分もドライヤーをかけ相手に気を遣ってかいつもより手短に終わらせると電源を切って)

…綺麗とか言っても嬉しくないけどね（そう言ってくせっ毛にも関わらずいつもよりはマシになった気がして物珍しそうに毛先をいじっていたものの相手が終われば立ち上がり道具を取ると浴室を出て部屋へと向かい）

(相手に並んで歩き、部屋に着くと鍵を開けて部屋に入り)

ふぅ、やっとゆっくりできる（そう言いながら部屋へと入るとお腹が空いたようでお腹をさすりながら｢ご飯はまだなのかな｣と呟き）

19時に届けてくれるらしいけど...(そう言いながら腕時計を見ると“あと30分くらいかな”と言い)

そっか（相手の言葉を聞いてはそう言って背伸びをして待つことにしたようで）

(暫くして部屋の外から声がし、戸を開けると食事が届いたようで、部屋の中まで届けてもらい。職員が部屋を出ていくと“食べようか”と声を掛け)

いただきまーす（何もかもが美味しそうな料理が並べられたと同時に空腹の限界だったらしく食べようと促される前から箸を手に取りそう言うと食べ始めていて）

(豪華な料理では、いつものように野菜だけという訳にはいかず、今日だけだと自分に言い聞かせ魚に箸を伸ばし少量を口に運び、久々の魚の味に目を見開き)
...美味しい...!

んー、美味しいね（もぐもぐといつも食べないような料理を口にしながらそう言って微笑んでおり）

なんか久し振りにまともな食事したかも...(作ってもらった料理を残すのも申し訳無く、少しずつ料理を口に運びながら呟き)

まともって言っても普通なんだよ？お前がおかしいの
（確かにこんなに豪華ではなくとも普通の食事も食べていないであろう相手にそう言って）

まぁ...そうだけどさ(太らないためだとしても人より極端である自覚はあり、おかしいと言われれば何も言い返せなくなってしまい)

確かに見た目はキープできるかもしれない、それでも中身はボロボロになるだけだ（最近よく聞くダイエットでも無理はしてはいけないというものを聞くためそう言って）

......だって安定に少しでも可愛いって思って欲しいから...(幼い頃に比べ相手との距離が広くなり、時間を重ねる度に開く距離が寂しいようで少しでも相手に見て欲しい為に必死で、それが逆に相手の勘に触ってるとは思いもせず)

はぁ？可愛くないと僕に見てもらえないと思ってる訳？そんなに派手だったら嫌でも視界に入るよ（相手の口癖である“可愛い”という言葉さえも気に障るようで眉を寄せてはそう述べ）

だって安定、同性同士の恋愛なんて理解出来ないでしょ? だから俺が可愛くなるくらいしか見てもらう方法無いじゃん(何故相手が不快そうなのか全く理解が出来ず、再び可愛くなければという発言を繰り返して)

僕からしたら男が可愛くしようとすること自体理解ができないけれどね（確かに同性同士の恋愛も理解できないもののそういう人もいるのは認識している様でしかしそのような行動を取るのは意味が分からないようで）

だって可愛くしてれば愛してもらえるでしょ(身だしなみに気を遣うだけで同性にも異性にも愛されるという経験からそう学んだようで、逆に相手がなぜ嫌うのかわからずキョトンとしながら言い)

それって僕には可愛くないのは愛されないって言うのに聞こえるんだけど（可愛くなくても別に愛せるのではないだろうか、それはただの上部だけ見られているな感じがして嫌なようで）

...別に、そういう訳じゃないけど...(怒らせてしまっただろうかと俯き、“ごめん、安定の事、悪く言ったわけじゃないよ?”と声が震えそうになるのを必死に抑えて言い)

…別に僕はなんと言われようと愛されなくとも気にしないけどさ、見た目にばかり必死すぎて中身がないように感じるんだよ（申し訳なさそうにする姿を見ては別に怒っていないんだけどな、と苦笑を浮かべそう言って頬杖をつき）

...そんな事言われたって...安定、何考えてるとか何が好きとか全然分かんないんだもん(一緒に居る事が当たり前だった昔と比べ、意識するようになってからは特に、離れていく距離を埋めることに必死で、考えれば考える程離れていく相手とどう接して良いかわからず、腕を伸ばして相手の頬に触れると“安定との距離って、こんなに遠かったっけ...?”と寂しそうな表情を浮かべ)

昔と比べたらかなり遠いだろうけどさ、そりゃあ年月を重ねると距離も離れるんじゃないの？（いつまでも一緒に入れること自体が難しく今でもこうして繋がれているだけでも満足しないのだろうかと思えば｢完全に繋がりが無くなってるよりはマシだろ｣と続け）

...俺は、出来るだけ安定の近くに居たいんだよ(長い間片想いで最近になりやっと想いを伝えられたが相手の気持ちに変化は見られず、無理強いをするつもりは無いものの時が経って知らぬ間に離れていくのではと思うと恐怖に近い感情が押し寄せ、頬から手を離し相手の手を握ると“好きだよ、安定。鬱陶しいって思われるかもしれないけど、愛してる”と真っ直ぐな瞳で相手を見詰め)

そう…愛してたら何でもしていいわけ？さっきみたいなキスも愛していたからしたんだとしたらそれはお前だけの自己満足だろ
（先程の行動は気に食わなかったようでそう述べては｢そんなのだったら愛されなくていいよ、僕じゃなくても相手のことを考えないで満足するためにそんな態度を取られても迷惑なだけだ｣と続け）
別にお前が嫌いだからってこんな事言ってるんじゃないんだよ、これから先お前のために言ってるんだ

っ...そんなの、分かってるよっ...安定の馬鹿、分からず屋、大嫌い...!(気持ちを上手く言葉に出来ず大嫌いと思ってもいない事を口走り、今まで我慢していた感情が溢れ出るように涙が零れると慌てて顔を逸らし俯くと涙を止めようと必死に唇を噛み締め)

嫌いでも別に僕は気にしないって…おい、泣くなよ（次々と浴びせられる言葉に適当に返していると嗚咽を零した気がしてそちらを見やると涙を流している姿に驚いたようでそう言うとどうしたものかと延ばそうとする手を止めてしまい）

っ...うるさ、いっ、泣いてない...!(髪で顔が隠れるように必死に相手から顔を逸らし、嗚咽を漏らしながらも涙を止めようとするも次々と溢れる涙が膝を濡らしていき)

…ごめん（こうなってしまっては自分が悪いことは明らかなのにも関わらずこういう時にどうしたらいいのか分からずただそうポツリと呟いてはいつも相手を泣かせたらこうなってしまう自分が情けなく思えて）

謝んないで、よ...大丈夫、だから...泣いてごめん...(目を擦って腫れるのは嫌な為口元を抑え必死に漏れ出す嗚咽を押し殺し、自分が弱い故に泣いているため謝られると必死に首を横に振り)

いつもこうだ、泣かせてもどうしたらいいのか分からない。僕こそ中身がないのかもしれないな、お前に言えないや（今まで付き合ってきた彼女という存在もこうして泣かせてしまうことがよくあり、学ばない自分こそ一番ダメなのではないだろうかと眉を下げて）

そんな事無い...!(普段は絶対に自虐発言などしない相手にそんな事を言わせてしまったことを後悔し、目が腫れることも構わず荒く目を擦り涙を拭うと顔を上げて相手を見て“安定は、中身無くなんてないよ”と眉尻を下げ必死に訴えるように言い)

…でも僕、謝ることしかできないだろ。そんなのじゃきっとダメなんだよ（言葉だけでなく行動でも示さなければ意味がないと思っているようでそう言うと｢ねぇ、こういう時どうしたらいい？教えてくれないかな｣と続け）

.........安定の為に泣く人って、安定の事想ってる訳でしょ? ...それなら、抱き締めてやるとかキスしてやるとか...でも、言葉でちゃんと伝えるのが一番だと思うな(アドバイス等してしまえば相手が少しは異性への対応を理解し、益々自分から離れていってしまうのではないだろうかと辛くなるも、やはり相手には幸せになって欲しいという気持ちが勝ればそうアドバイスをして寂しい気持ちを隠し力無く笑みを浮かべて見せ)

そう、じゃあ…はい（相手のアドバイスを聞くとならば想ってくれている相手の気持ちは尊重しないといけないのかと理解しそう言うと目を擦り腫れてしまった相手の目元へ唇を落とし）

っ...!!(相手の意外な行動に驚き目を見開き何かを言おうと口を開くも言葉が見つからず、口付けをされた目元を押さえ相手から離れるように後退り)

どうしたの？擽ったかった？（自分の行動に何やら驚き後退る相手を見ては不思議そうな表情を浮かべながら首をかしげ）

いや、...ううん、ちょっと、驚いただけ...(時間を置く事で少しずつ何が起こったか理解していき、赤面をしながら必死に首を横に振り)

驚く程のことかな？お前がオーバー過ぎなんじゃないの？（赤面する相手を見ては別に自分としてはおかしいことをしたつもりはないようでそう言って）

えっと...さっきはああ言ったけど俺は別ね? 優しくされると期待しちゃうから...その気が無いならちゃんと突き放して欲しい(思わぬ優しさに、先程泣いたせいで涙腺が緩んでしまったのか涙が出そうになり、必死に堪えて相手から視線を逸らし)

でも僕言ったろ、別に嫌いではないって（期待をしてしまうと言われると無意識のうちにそうしているため仕方ないだろうとそう言って）

分かってないなー...中途半端な優しさって逆に人を傷つけるんだよ。片想いの人間相手なんかは特にね(俯きがちにそう述べると、暗い雰囲気になってしまった場から離れるように“目、冷やしてくる”と立ち上がり洗面台へと向かい)

中途半端か…（言われる通りかもしれないなと苦笑を浮かべそれならどうしたらいいのだろうかと考え）

ははっ...ブッサイク...(顔を洗い、拭いていると目の前の鏡に自分の顔が映り、不細工と自嘲気味に笑い)

ふぅ…あーあ（今考えても何も変わらないだろうなと思えばごろりと横になって）

(相手に小言を言われるだろうからと旅行中はメイクは控えようと思っていたが流石に泣き腫らした顔を相手に晒すのは嫌で。しかしメイク道具が鞄の中に入っていることを思い出せば仕方ないかと溜め息を吐くと俯きながら相手の元に戻り)

（相手のことは嫌いではなくなっていて、時折見せる仕草にドキリとすることもあるがそれが何なのかは予想もできずにいると洗面所から帰ってきた相手を一瞥し考えてみてもそれは分からずにいて）

あの...取り乱してごめん。...さっきの事、お互い忘れよう?(部屋に戻るが相手に近付く事が躊躇われ立ち止まり、かと言って気まずい雰囲気のままでは嫌で視線を逸らしながらそう述べ)

え？あぁ…別にいいけど（この重苦しい雰囲気をどうにかできないのかと思っているとそう言われこくりと頷いて）

(腫れた目を隠すのに一番いいのはメイクをする事なのだが、今からメイクをして寝る前に落とすのも面倒で、鞄の中を見て、ほとんど目は隠れない気休め程度の物なのだが普段からもしもの時のために持ち歩いている伊達眼鏡をかけて)

あれ、お前って眼鏡してたっけ？（寝る前になって眼鏡をかける相手を見ては普段そのような姿を見ることがないためそう言って）

んー、たまに、だけどね(適当にはぐらかすと、荷物や机を隅に寄せ、“布団敷くから手伝って”と押し入れの戸を開けて)

へえ…（そう言うと同じように荷物を端に持っていき手伝うために近くへと行って）

はい、結構重いから気をつけて(二人分ある布団の内の片方を持ち上げると相手へと渡して)

っと…（相手から受け取った布団をひこうと移動すると寝る場所へとぼふりと投げて）

よいしょ(自分の分の布団を持ち上げると相手の隣に持って行き。再び押し入れへ戻ると枕を二つ取り片方を相手に向かって投げて)

うっ（不意に投げられた枕を取ろうとしたものの追いつかずにそのまま顔面へと直撃しては｢清光〜！｣とやり返してやろうと投げ返し）

わっ、危ないってー(顔に当たるギリギリのところで枕を受け止めると“取れなかった奴が悪いんだろー”と力強く投げ返して)

声かけなかった奴も悪いだろ（今度はしっかりとキャッチして同じように投げ返し）

知らないよ、安定が鈍いの俺のせいにしないでよね(枕をキャッチするとべっと舌を出して見せてから投げ返して)

はぁ、お前と遊んでる暇なんてないや（歩き回ったりしたせいか眠気はとっくに来ているようで欠伸をすると布団に転がり）

昼間寝たくせにもう眠いのかよ(呆れたように言うと布団を敷き、あまり眠気は感じていないが布団に入り)

いい子は寝る時間なんだよ（そう思ってもいない事を言っては目を瞑り）

良い子とか誰のことだよ(思わず吹き出すように笑うと寝ようと目を閉じて)

ふふ、僕以外に誰がいるの？（相手の笑いにつられる様に笑えばそう言って）

よく言うよ、何でも力任せに解決しようとする奴がさ(苦笑すると“本当の良い子は自分で言わないんだよ?”とチラリと視線を向けて)

力任せじゃない時もあるだろ（確かにそちらのことのほうが多いだろうがそれは心外だと眉を寄せ）

だってすぐ物騒な事言うじゃん。これだけ長い間一緒に居て一度も殴られたことない俺って凄いと思う(内心いつか殴られるのではとヒヤヒヤしていて、キレた相手は止められないんだろうな等とボンヤリと考えていて)

…確かに、お前を殴ったことは無いね。（言われてみては喧嘩はしても手出しをしたことはないなと思い返してはそう言って）

愛だよね(冗談めかして語尾にハートマークでも付きそうな言い方で言い)

調子に乗るなっての（そう言うと軽く額へデコピンをしてクスリと笑い）

もう、痛いってー(額を押さえるとわざとらしく痛みを訴え、つられたようにクスッと笑い)

はいはい、早く寝るぞ（わざとらしく言う相手に呆れたようにそう言うと目を閉じて）

冷たいなぁ(拗ねたように言うと相手に背を向けるように寝返りを打ち目を閉じ)

冷たくないよ（そう言うと寝息を立てて）

(相手の寝息が聞こえたのを確認してから眼鏡を外し、目を閉じるとそのまま眠り)

んん…（朝日がカーテンから漏れその眩しさに眉を寄せつつもぞりと身体を起こせば顔を洗いに行こうと立ち上がり）

(相手が起きる音が聞こえるも全く目を覚まさないようで、むしろ物音が眠りの妨げだとでも言うかのように布団を頭から被って)

ほら、起きろよ。もう朝だぞ（顔を洗って戻ってきても布団を被っている相手を見てはため息をつきながら剥がそうとして）

んん...煩い...(自分を起こそうとする声とともに布団を剥がされそうになると顔を顰めながら布団を手繰り寄せ)

煩くないし、朝だから言ってるんだろ（こちらも負けじと布団を引くと｢早くしないとそのブッサイクな顔ずっと僕に見られることになるんだからな｣と言って）

分かった、分かったから! 起きるから布団引っ張らないで!(そう言われると昨日泣いたこともありひどい顔をしてるのではと焦ると布団で必死に顔を隠し)

はいはい、言ったからな（そう言って手を離すと着替えようとカバンを漁り出して）

(まだ開き切らない目を必死に開け、手探りで枕元の眼鏡を手に取りかけると荷物の中からメイク道具の入ったポーチを出すと洗面台へと走って行き)

んー、いい天気（着替え終わり背伸びをするとカーテンを開けてまだ戻ってこない相手のことを考えては｢別にメイクしなくてもいい顔立ちしてるくせに…ムカつくなぁ｣と呟いて）

よし、バッチリ(メイクを終え鏡でしっかりと確認してから満足げに笑い、相手のいる部屋へ戻りおまたせと声を掛け)

遅いよ、どんだけ時間かけてんの？（わざとらしくため息をついてそう言うと今日の予定はどうするのだろうと｢ねぇ、今日はどうするの？｣と聞いて）

男なら少しくらい我慢しなよ(視線を合わせず荷物の元へ行くと鞄の中からパンフレットを取り出し開くと、｢安定、静かな所の方がいいよね?｣)と問い掛け

うーん、そうだなぁ…その方がいいけど何処でもいいよ（相手の隣へと行きパンフレットを覗き込めば様々な観光所が載っていてそう言い）

んー...じゃあ、近くに古い街並みが並んでるところがあるらしいからそこで食べ歩きでもする?(パンフレットのページをめくり目に入った写真を見つめ、相手が好きそうだと思うとそう提案して)

食べ歩き…行く、行こう（古い町並みに重ね食べ歩きが出来るとなれば否定するところはなくて目を輝かせてそう言い）

うん、じゃあ決まりね(パンフレットをしまうと“食べ歩きなら朝食要らないよね?”と相手を見て)

もちろん、そんなに食べたら太るし（きっと美味しいものが沢山あるのだから食べる必要など無いだろうと頷いて）

じゃあ出る準備しようか(声を掛けると荷物をまとめ始め。荷物もたいして多くなく、直ぐにまとめ終えて)

うん（自分も同じ様に荷物をまとめ終えると｢よし、行こうか｣と言って）

(頷くと荷物を肩にかけて立ち上がり、部屋を出て)

（部屋を出て今日はどんな食べ物を食べられるのかなぁなどと食べ物のことを考えながらあとを追って）

...なんか楽しそうだね、安定(隣に並んで歩き、相手の顔を覗き込む様に目線を合わせながら言い)

ふふ、だってこうしてゆっくりできるのも珍しいだろ？それに食べ物だって食べられるんだ
（そう楽しげに微笑み隣に並ぶ相手を見ては｢お前は楽しくないの？｣と首を傾げ）

楽しいよ(相手の問いかけに対してそう答えるとにっと笑って“今日は食事制限お休みかなー”と笑って)

そうそう、それがいいよ（いつものおかしな食事制限は今日はしないと告げる相手を見てはこくこくと頷いて）

せっかくお金かけるなら楽しみたいしね(食事のカロリー等に神経質になっていたら楽しめないだろうとそう言って)

あ、あそこの和菓子屋さん寄ろうよ。（話しながら古い町並みを歩いていて和菓子屋を見つけるとそちらを指さして）

わぁ、可愛い...!(和菓子屋に入り、花を模した色とりどりの菓子に釘付けになり)

（色とりどりの菓子を見て可愛いなどと言う相手を横目に何を買おうかとウロウロとしていて）

(花を模した茶菓子は高級で手が出せない値段であったため移動し、色々な種類の大福の中からいちご大福を見て綺麗、可愛いと呟き)

なに見てんの？食べるんじゃないの？（こちらと言うと既に食べたいものをいくつか買ったようでそう言い）

だってさ、和菓子ってなんて言うか...華やかで食べるのもったいないじゃん?(色鮮やかな菓子をまじまじと見つめ、どうしたものかと悩み)

だからといって食べなきゃお菓子とは言わないだろ（自分の中では可愛いものというよりも食べるものと考えているため不思議にして）

んー、まあね(そう言いながら食べ歩く為のものと家族の土産用の菓子を買うと“行こうか”と声を掛けて)

うん（そう言って和菓子屋を出ると早速食べようと袋から出して一口かじり）

(こちらも袋から取り出し一口食べると“美味しい”と表情が明るくなり)

ん、美味しい（もぐもぐと食べながらやはり和菓子は美味しいなと思いそう微笑んで）

安定のやつ美味しそう(相手の食べている菓子を見ればそう言い、“一口ちょうだい?”などとふざけて言って見せ)

えー…じゃあお前のそれと一口ずつ交換ね？
（別に同じものを食べるのは気にしないようでそう言うと相手の持っている菓子を指さしにこりと微笑んで）

んー、分かった(頷くと手に持っている菓子を相手の口元へ差し出して)

ん、美味しい
（差し出された菓子をパクリと口に含むとそう言って頬を緩め自分の持っていたものを差し出して）

こっちも美味しい(差し出された相手の菓子を一口食べると美味しいと頬を綻ばせ、ありがとうと礼を言い)

ふふ、だろ？
（やはり和菓子は何でも美味しいなと思いながらそう言って）

(全て食べ終えてしまうと美味しかったと微笑み、風景を楽しむように目を細めて街々を見て)

なんだか落ち着くなぁ…古い町並みとかって懐かしい感じがしない？
（同じように町並みを眺めながらそう言って）

確かに、分かるかも。別にこういう時代に生きてた訳じゃないのに、不思議だよね(言われてみれば古い町並みは不思議と懐かしく感じ表情を和らげて)

ほんと、不思議だよね。もしかして僕らの先祖とか前世はこういうところに住んでいたとか？
（ただの想像に過ぎないことを言っては楽しげに微笑んで）

あぁ、案外そうかもね(つられたように微笑んで同意をしては“他に見たいものとか食べたいものとかある? それとももう少し歩く?”と問い)

うーん、別にどっちでも…お前は？
（食べ歩くことも観光することもどちらかと言われると選べずに逆に相手はどうなのだろうと尋ね）

ん‐...じゃああそこ寄らない?(そう言いながら指さしたのは店先に長椅子がある団子屋で、あそこならば景色も食べ物も楽しめるだろうと提案し)

いいね、行こうか（相手の提案に確かにあそこならゆっくりできるだろうし良いだろうと頷いて）

うん(微笑みながら頷くと歩いて団子屋に向かい、店に着くと店主らしき男性に話し掛けられ笑顔で雑談しつつ何を買おうか選んで)

じゃあ、僕はこれで（隣で話しているのを見ていたが、気になる団子を見つけたようでそれを指さし）

俺は...これにしようかな(話しながら相手が商品を選び終わったのを横目で見てこちらも商品を選んで指し示し)

ありがとうございます
（しばらくして団子を渡されると受け取りお金を払うと店の前にあった長椅子に腰をかけ）

おまけしてもらっちゃった(店主と話しが弾んだためか、自分が買ったものと余分に商品を渡してもらい嬉しそうに長椅子に座り)

えー、いいなぁ。僕も話せば良かった
（座りながら団子を食べて周りの景色を楽しんでいるとそう声をかけられて口を尖らせて）

...ひとつ、食べる?(自分で金を払ったわけでもないため、相手の前で食べるのも少し悪い気がし、3つ串に刺さった団子のためひとつ食べるかと問い)

え、いいの？
（食べるかどうかと言われると食べたりなかったようで口を開け）

はい(食べ物が絡むと素直だなと笑いながら、口を開ける相手の元へ手に持った団子を傾けて)

ん、美味しい！（ひとつ口に入れるとこちらはまた違う味が美味しかったようでそう言って目を輝かせて）

良かった(相手の表情を見て嬉しそうに微笑むと自分も一口食べ美味しいと笑い)

ごちそうさまー（団子を食べ終え、一緒についてきたお茶を飲むとそう言って近くにあったゴミ箱に串を捨て、次はどこに行こうかなんて考え）

あ、見て見て、あれ可愛い!(相手の腕を掴むと無理矢理引っ張り、ガラス細工の並ぶ店を指さしながら店に向かい、ガラス張りになっている店内に入ることはせず外から眺めて)

わっ…また可愛いもの？（腕を無理矢理引っ張られ店まで連れてこられると苦笑しながらもそう言って眺め）

だってキラキラしてて綺麗じゃん。...安定はこういうの嫌い?(店の外から店内を見て、目を輝かせながらガラス細工を見つめて。先程から自分の行きたい所ばかり連れ回している気がしてそっと横目で相手を見て)

ううん、ただ…壊れそうで怖いんだ。脆くても綺麗だなんて、手を出したらすぐに壊れそう（こういうものは手に取るのではなくただ眺めるだけでもそう思ってしまうようでそう言って苦笑を浮かべ）

...安定、来て(相手の言葉を聞くと相手の腕を掴み店内へ入って行き、置物用のガラス細工コーナーを通り過ぎ、かんざしや耳飾り、ストラップなど身につける類のものが置いてあるコーナーへ行きシンプルなデザインのかんざしを手に取れば“髪、解くよ”と声を掛け相手の髪を解き、結直し、かんざしを髪にさして満足げに相手を見て“...壊れるかもしれないって思うと確かに怖いけど...形がある物はいつか壊れるんだもん、1番綺麗な時に一番大切に扱ってやるのが物にとっても自分にとっても一番幸せだと思うな”と相手の目を見て述べて)

…お前にしてはまともな事言うね。確かにそうだ（髪を結い直され簪をさされると微笑みを浮かべそう言って｢どう？似合ってる？｣と言って首を傾げ）

何それ、どういう意味だよ(拗ねたように頬を膨らませながらも直ぐに笑顔になれば“うん、似合ってる。すごく綺麗”と力強く頷き)

はは、男なのに綺麗って言われると変な感じ。ってか、お前の方がこういうおしゃれなもの似合うだろ？
（女子に言うような言葉を改めて言われると気恥ずかしいようで苦笑し。しかし悪い気はしないようでそう言って）

俺、髪型がこれだからさ?(サイドをカットし後ろだけをまとめている髪型ではかんざしはさせず苦笑して)

あー…そっか（たしかにその髪型では難しいと思いつられるように苦笑し）

(並べられた商品に目を向けると、ダイヤ型のピアスが目に入り手に取れば、髪を耳にかけ、既に空いている耳のピアス孔に通しピアスをつけ、“どう?”と相手を見て)

うん、似合ってるよ
（やはり相手にはお洒落なものが何でも似合うんだなと思いながらそう言って）

安定...は、ピアスの穴開けてないのか(チラリと相手の耳を見ると全く手のつけられていない綺麗な耳で、“お揃いにしようとしたのになー”とわざとらしく残念そうな声を出し)

穴開けるの痛そうだし僕みたいな優秀な子が開けたらみんな驚くよ（自分からすると耳にわざわざ穴を開けてまでお洒落をすることは理解ができないようで。後半のことは冗談めかしてくすりと笑い）

まぁ安定が耳開けたら非行に走ったと思われちゃうよねー(口元に手を当てクスクスと笑い。近くにあった鏡を見ては“お、こういう洒落たのも結構似合うじゃん、買っちゃおうかなー”等と耳元のピアスに手を当てて)

いいじゃん、僕が買ってやるよ（相手の言うように実際に似合っているため遊びに来た記念にと思いそういって微笑み）

え...いいよ、そんな、悪いし...(一方的に何かをしてもらうのは気が引け、しかし微笑まれれば強く断ることも出来ず困ったようにピアスを外して)

いいのいいの、気にしないで。記念にと思っただけだからさ（困ったような表情を浮かべる相手を見ては子供を甘やかすように頭を撫で気が変わるうちに買いに行こうとレジへと向かって）

ちょっ、安定...!(慌てて相手を追いかけレジに向かい、商品を買う相手の手元と相手の顔を横目で見て)

はい、大事にしろよな（買い物を終えるとニコリと微笑みを浮かべピアスの入った袋を渡して｢僕からの貰い物なんてそうないんだからな｣と先程さされていた簪を外し元の場所に戻すと店を出て）

あ、ありがと...(戸惑いながらも受け取ると、大事そうに両手で抱きしめるように持ち、直ぐに大切にバッグの中に入れると相手に続いて店から出て)

んー…次はどこ行く？僕はどこでもいいけど
（伸びをしながらそう言うと首を傾げて）

あ、あそこは?(周辺の雰囲気に合わせた和服などの着用体験をやっているらしく、視線を向け新撰組の服が置いてあるのを見ると何故か懐かしい気持ちになり目を細め)

ふぅん…いいじゃん、行こうよ（相手の視線を追うように自分もそちらを見ると和服や新撰組の着物を見てどこか楽しげにして）

安定、和服とか似合いそうだよね(店に入り品定めするかのように店内に並ぶ着物などを見て回り)

そう？あ、これいいかも（同じように様々な衣装を見ているとふと目に入ったものはどこか懐かしく思えた新撰組の着物で。どうしてだろうと思いながらもそう言って）

確かに安定、青い色のイメージあるし新撰組の羽織とか似合いそう
(相手の視線を追った先に見た新撰組の衣装に、相手に似合いそうだと微笑み)

ふふ、じゃあこれにしよ（そう言って店の人に頼めば更衣室まで連れていってもらい。着付けなどをしてもらいながらしばらくすると着替え終わり）

安定ー、終わったー?(自分も赤い着物を選び着付けをしてもらい、髪もまとめてもらうと更衣室から出てきて)

うん、終わった。お前は？（鏡を見て先程言われたように確かに青は似合うなと思いながらそう言って出てきて）

うん、終わったよ(返答をすると更衣室の外で相手が出てくるのを待ち)

どう？似合ってる？（そう言って出てくると相手も着替えてたのを見て｢へぇ、お前も案外似合ってるじゃん｣と微笑み）

すごい...格好いい...何か、...似合ってる
(新撰組の姿をした相手を見ていると不思議な感覚が湧くが言葉に出来ず似合ってるとだけ述べ。自分も似合ってると言われれば嬉しいのだが照れ隠しに“俺、洋服の方が好きなんだよなー”と言って)

はは、そんなに？お役御免である！…ってね
（似合うと言われると嫌な気はせずにそう言ってみて）

格好いい...! 元々顔は綺麗だし画になるよね(目を輝かせて相手を見て満面の笑みを浮かべて)

あはは、そう言われると悪くないね（相手にそう言われると嬉しそうに微笑み）

あ、写真どうする? 撮る?(自分は記念として写真を残したいと思っているが相手に無理強いするつもりは無く相手の意見を聞こうと問いかけて)

うーん、別に撮ってもいいけど？（拒否する必要も無いのでそう言って）

やった、行こう(返答を聞くと表情をパッと明るくし、店の隅に設置されている記念撮影のコーナーへ相手の腕を引き、途中撮影用の小道具の置いてある場所で不意に立ち止まり美しい日本刀が目に入れば綺麗と呟き、相手の方を向き“安定、どうせなら腰に刀さしてよ”と言い)

へぇ、模造刀か。凝ってるじゃん
（どこか嬉しそうにしている相手のあとを腕を引かれながらついていき、その途中でそう言われると刀を手に取り不意に懐かしく思うと首を傾げるものの腰にさしてみて）

何か...既視感って言うの? 懐かしい感じがする。安定のこんな格好見るの初めてのはずなんだけどね(美男子に分類されるような整った顔立ちの相手だが新撰組の格好をしていることに全く違和感がなくどこかで見たような気もして不思議そうに首を傾げて)

僕もなんだ、こうしてると落ち着くし…懐かしく感じる（確かに自分もこのような格好をするのは初めてにも関わらずに、こうも落ち着いた気持ちになれるのが不思議なようで）

何だろう、不思議だね。...安定、実は新撰組の人間の生まれ変わりだったりして(相手も同じ感情になっていると聞くと不思議そうに首を傾げながらそう冗談半分に言い)

ははっ、それなら驚きだよね。…だったら懐かしく感じるお前もじゃない？（もしそうだとしたら相手もなのだろうと思うと昔からの縁だったのかな、などと思いながらそう言って）

記憶が無いだけでずっと前から知り合いだったのかもね(本当にそれほど前からの縁だとしたら面白いなと口元に手を当てクスクスと笑い)

何だよそれ、本当だったらゾッとするな（気の合わないことが多いのにも関わらずそうだとしたらこれは本当に腐れ縁だろうと思い）

えーいいじゃんいいじゃん、運命ってやつ?(あからさまに嫌そうな表情になる相手に対しこちらはヘラりと気の抜けたような声と表情で返すと“写真、撮ろ”と相手の腕を引き)

運命って…それなら僕、運悪いのかも（冗談っぽくそう言うと頷いて撮影場所へと向かい）

こんな美少年と知り合えて何言ってんのさ(悪戯げに笑い冗談でそう言うと店員にお願いしますと声をかけカメラの前で二人で並んで)

はいはい。美少年ですね（相手の冗談にそう返すとこうやって写真を撮るなんて久しぶりだなと思いながら撮影してもらい）

(適当に返されたことが不満に思えたがすぐにカメラの前で表情を切り替え)

…ふぅ（写真を撮り終えると店員に礼を言い着替えようと更衣室へと向かい）

(更衣室に戻り服を着替え鏡を見ながら髪を整え終わり少し悩んだ後先程相手が買ってくれたピアスをつけて更衣室を出て)