名無しさん 2016-03-17 20:30:05 |
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…隠し事なんて、オサムらしくないぞ
(今度は相手の返答が嘘ではないと分かると視線を外し何かあるのではないかと心配になると再度視線を向け、こうでもしないと相手は口を開かないと顔を近づけ痛いくらいに真っ直ぐ相手の瞳を見つめ)
…どうしても言えないのか?
…ッ、空閑、近い、近いから…ッ。
(自分の言葉に対し追及するように顔を近づけじっと此方の瞳を覗き込んでくる相手に耐え切れず視線を外しそれだけ何とか言葉を発して。顔に熱が行かない様にするのに必死であり、この場を切り抜けるために何とか言葉を紡ぎ)
…言えない、どうしても。知らない方が良い事だ。
こうでもしなきゃ、オサムは何も言わないだろ?
(相手から視線をそらされても自分は視線を外さずにぽつりと言葉を零すとそのまま距離を保ったままただ何も言うこと無く部屋には沈黙が流れ。知らない方が良いこともあると言われればそれまでで。しかし秘密を抱えているというのは自分も相手も同じで)
…オサムも、言えないことがあるんだな
…ああ。…ごめんな、空閑。
(相手の視線を痛いほど感じながらも何も言うことは出来ず黙り込んでいれば相手の言葉を聞き小さく頷き。相手の秘密と自分の秘密は異なるものであろうが、互いに何かを隠しているという点では同じであり。早くこの話題から逸らそうと相手から一歩離れると笑顔を作って)
さてと。ログの観戦はこんなもので良いか。
ん、作戦も決まったしな。
(相手の謝る姿にちくりと胸が痛み彼から離れるとこく、と頷き。相手のやることも終わっただろうしさて次はどうするか、と考えふと時計を見ると時刻は既に夕方を回っており。もうこんな時間かと思うとまたどうしたものかと考え)
む…もう夕方か。晩飯まで時間があるな
うーん、何をするにしても中途半端な時間だな。
(それ以上の追求を相手がしてこなかったことに安堵しつつ窓の外を見てみると確かに辺りは橙に染まっており。夕食までに何かもう一つこなすにしては余りに中途半端な残り方をした時間に、さてどうしたものかと腕を組み。そしてふと烏丸に借りていたレイガストの応用法についての本を返す事を思い出してさっと立ち上がるとカバンから本を取り出して)
烏丸先輩に本返さなきゃいけないんだった。また後でな。
ん、ああ。
(どうやら相手には用事があったようで一人取り残されると此処に一人いる訳にも行かず、取り敢えず屋上へと足を運び。いつものように端の方へと腰掛けると静かな川の流れを見つめ)
(烏丸に本を返すために一度相手から離れられた事で大きく溜息を吐き。危うく自分の気持ちを見透かされるところだったと微かな危機感を覚え。同時に相手の秘密が気にならないかと言えば嘘になり、色々と問題は山積みだと思いつつ途中会った烏丸に本を返すともう一度先ほどの部屋へともどるものの相手の姿は既になく。何処かで時間を潰しているのだろうかと考えれば相手を探し始めることにして)
…、
(ずっと相手に抱えていた感情を吐き出すこともなく、かと言って相手に伝えられる訳もなくどうしたものかと息をつき。膝を抱えると目を伏せて今はいない彼にぽつりと言葉をこぼし)
…おれは思ってた以上に、オサムが好きみたいだな
(全ての部屋を回ってみたもののやはり相手の姿はなく、困っていると小南に話しかけられ。何をしているのか聞かれたので相手を探しているのだと答えると屋上へ向かうのを見たという証言を得ることが出来、礼を言って未だ見ていなかった屋上へと向かうと相手が所定の位置に腰をかけていて、何か呟いていた様だが聞こえず、相手に近づき)
空閑、此処に居たのか。
おお、オサムか。とりまる先輩に本は返せたか?
(声をかけられると後ろを振り向きにっと笑うとふと空を見上げ、既に日は落ちており月が輝き始めていて。「冬は日が落ちるのが早いな」と呟くと座るのをやめ立ち上がり)
ああ。丁度廊下ですれ違ったから返してきた。
さてと、そろそろ晩飯だから中に入ろう。大分冷えてきたし。
(相手の言葉に頷きそう言うと、大分辺りは日が沈んだせいか冷えてきていたのでそう言って相手を屋上の入口の方へと手招いて。そろそろ晩飯時であるし、戻るにはちょうどいい時間だと考えて相手にそう声をかけて)
ん、そうだな。…今日の晩飯はこなみ先輩のカレーだと聞いたぞ。
(相手に促されるまま屋上を後にすると、今日の晩飯は確か自分の師匠が作るカレーだと思い出し。日本に来るようになってからは日本のものがすっかり好物になり、特にこなみ先輩の作るカレーは絶品だな、と頷き)
そうか、それは楽しみだな。
(道理で建物の中では美味しそうな匂いがしたのだと納得したように頷きつつ二人で中を歩き皆が集まる部屋へと歩いて行き。自分達がたどり着いたのは一番最後で、皆席に着きテーブルの上には小南が作ったと言っていたカレーが並べられており、食欲を掻き立てられ席へと座り)
わあ…、美味しそうですね。
流石はこなみ先輩だ。…いただきます。
(カレーの薫りが鼻腔をくすぐると煽られる食欲に我慢が効かなくなり、周りが手を合わせ始めたので自分も礼儀正しく手を合わせて挨拶をし。スプーンを手に取ると余程腹が減っていたのかすぐにカレーを平らげてしまい)
…うん、やっぱり美味いな
頂きます。
(周りに合わせて挨拶をするとスプーンを手にとってカレーを口に運び。相手の言う通り小南の料理は美味で思わず舌鼓を打ちながら此方も完食し)
うん、凄く美味しかったな。
晩飯も食べたし、おれは部屋にでも行くかな
(ぐい、と身体を伸ばすと特にやることもなかったのでそう呟き、自分の部屋へと向かうと相手の方を振り向き「オサムはどうするんだ?」と首を傾げ)
ん、俺もそうしようかな。
課題もやらなきゃいけないし。
…って、空閑も終わってないだろ?一緒にやるか?
(相手の言葉に少し悩んだ後まだ終わっていない学校の課題があることを思い出してそう言ったものの相手も恐らく終えていないだろうと思えばそんな提案を相手にして)
う……勉強は苦手だ
(用事がないと思っていたが彼の口から課題の言葉が出ると苦々しい顔をし上記をぽつりと呟く。今まで戦で身体を動かしてばかりいたせいかどうにも勉学は苦手で。相手の問いかけには渋々頷くしかなく)
…仕方ない、やるか。おれが分からないところは教えてくれよ
ん、わかった。じゃあ課題持って部屋に行くな。
(勉強というのを此方に来て初めてしたらしく苦手だと零す相手に思わず笑ってしまってから相手と一緒に過ごせるのなら勿論それくらいの事はすると考えて一つ頷くとその部屋を出て自室へと戻り課題一式を持ち相手の部屋へと向かい)
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