名無しさん 2016-03-17 20:30:05 |
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(そのまま頭を撫でられていると心地よさから眠気が現れ始め。しかし相手の言葉が詰まり表情が凍りつくと相手の一番見たくなかった表情に胸が締め付けられ。頬に手が添えられ相手の言葉を一つずつ聞いていくと思わず腕が伸びていて、相手を緩く抱きしめていて)
……なら、こうやって抱きしめさせてくれよ。そしたら、寂しくなくなる
……、わかった。
(緩く回された腕に若干驚いたものの、その言葉を聞けばそんな事で良いならと一つ頷いて。そう言えば相手はこの姿の時に父を亡くしているわけで、以来レプリカと生きてきたのであれば余り甘えることも出来なかったのだろうかと考えてまた相手の背中を優しく摩り、その体温に安堵して)
空閑。好きなだけこうしてて良いよ。おまえが寂しくなくなるまで。
ちゃんとぼくはおまえの傍に居るから。
……さんきゅ、オサム。
(自分の想いは伝えられなくとも、こうして抱きしめられればいいと自分を抑え込み。こうして人に甘えるのはなんだか久々だと感じると、相手の温もりを感じていようと体を寄せるように促し。相手の胸元に頭を置くと安心したのか息をついて)
………。
(相手の小さい体は丁度抱き締めると頭が胸の位置に来てすっぽりと胸元に相手の頭が収まり。心無しか腕の中の相手も落ち着いて安堵しているように見えて、良かったと此方も安堵の息を吐き険しかった表情を緩め。本当は募る相手への思いを此処で打ち明けることが出来れば良いのだが、相手に拒まれたらと思うと怖くなってしまい。そんな臆病な自分がまた嫌いで、相手の背中を撫でているのと逆の拳をぎゅっと握り締め)
……オサムも、何かあるなら言えよ?
(これまで相手のそばに居たから分かることだが彼は自分のことは後回しにして他人を優先する人物だということは嫌という程理解していて、相手の胸元に置いていた頭を上げると先程彼がしたように真っ直ぐに相手の瞳を見つめ、小さく呟き)
……オサムは自分が追い詰められるぎりぎりまで何も言わなさそうだからな。
…ッ
(相手の言葉に思わず甘えてしまいそうになるが、この気持ちばかりは素直に告げることもできず。相手には嘘がバレてしまうので完全な嘘は吐かず有耶無耶にして曖昧な笑みを浮かべるとぽんぽんと相手の頭を撫でて此方から視線を外させようとして)
…ん、ありがとう。
……よし。もう大丈夫だ。
(頭を撫でられると口元を緩め、このまま抱きしめ続けているのも申し訳ないと思いゆっくりと相手から身を離すと自分から離れたにも関わらず先程まであった相手の身体の体温に名残惜しそうに目を伏せ。しかし小さく首を振るとスイッチを切り替えるため問いかけて見て)
さて、これからどうするんだオサム。
ん…、そうだな。得にこれと言って用事は無いしな…。
次の対戦相手のログでも栞さんに見せて貰おうかな。
(大丈夫と言って離れていった相手の体温に少し寂しさを覚えてしまったのは自分だけの秘密で。これからの事を聞かれれば際立った予定はなく少し考えてからその様に返事をし。逆に相手のこれからの予定はどうなっているのだろうと思い尋ねてみて)
空閑はこの後どうするんだ?
おれは此処にいてもいいけど、…そうだな、しおりちゃんも居るかもしれないし玉狛に戻るか?
(用事がないのは相手も同じだったようで、自分も特に目立ったことが無かったためそう返すと。彼の口からオペレーターの彼女の名前が出ると一度自分たちの支部へ戻った方が良いのではないかと首を傾げ)
そうだな。一度支部に戻ろう。
(相手の提案に大きく首を一度縦に振り。相手まで付き合わせてしまって何だか悪いなと思い頬を掻きつつボーダー本部を出ると直ぐに玉狛へと向かい。支部に入ると小南や烏丸、レイジや陽太郎、そして栞が中に居ていつものようにわちゃわちゃと騒いでおり、軽く挨拶をして中へと入っていき)
…ここはいつ来ても賑やかだな。
ま、それが此処の良いとこだろ。
(本部から玉狛支部へと戻ると何時ものような騒がしい声が交互していて。自分のようなネイバーを受け入れてくれる数少ない居場所、騒がしい声でさえもなんだか安心してしまう自分が居て余程此処に馴染んだのだなと感じて。)
…さて、おれもオサムと一緒に対戦相手のログでも見るかな。
じゃあ栞さんに頼もうか。
(確かに相手の言う通り、このアットホームな雰囲気こそ玉狛の持ち味とも言えると大きく一つ頷いて。相手の言葉に了承の言葉をのべると栞の方へと向かい対戦相手のログを見たいと頼むと直ぐに映像を出してくれたので二人で顔を寄せ合って見ることにして)
…なるほど。こういう陣形を使うのか…。これだとアステロイドじゃ戦いづらいかもしれないな…。
近距離だからおれは戦いやすいな。こういうのはおれに振ってくれても構わないぞ
(対戦相手のログを見ているとどうやら近距離戦が多いと感じ。相手の動きも中々良いもので画面と睨めっこをしながらうーんと唸り「相手が決めてくるマップも予想しなきゃな」と呟くと相手の動きを頭に叩き込むことに専念し)
ん、そうだな。空閑中心の戦いになるか…。
(確かに今回はやはり相手への負担が大きくなることは免れず、千佳と自分でサポートに回るとはいえ苦しい状況に変わりはなく。その負担の大部分を相手に背負わせてしまうことに申し訳なさを感じつつマップの予想はせめてこちらが受け持とうと考え)
近距離中心なら遠距離のスナイパーの動きを警戒するだろうし、見晴らしの悪い悪天候を選んでくる可能性が高いな。
そうだな…チカには撃てるときだけ撃たせた方がいいな
(見晴らしが悪く悪天候という条件を踏まえて自分の考えを述べ。自分が点取りになればその分他の所も楽になるだろうと考えれば相手に視線を向けて)
強いやつを止めればそれだけ時間稼ぎが出来る。頼むぜ、オサム。
ああ。ありがとう。そっちはおまえに任せたぞ。
(相手の作戦には自分も同意であり、大きく頷き其れを示すと後はどれだけ自分が点を取ることが出来るかであるなと考え。サポートはもちろん、自分も点数を取りに行かなければ空閑への負担は尋常ではない物になってしまい、何とかして今度こそ隊長としての責務を果たそうと気合を入れてふと隣を見れば画面を見るのに夢中になっていて気付かなかったがだいぶ近い位置に相手の顔がある事に気づき慌ててばっと画面から離れ)
……?オサム…?
(作戦が決まると夜にでもイメージトレーニングしようと一人考え。すると相手から視線を向けられたのを感じればどうかしたのかと口を開こうとしたものの突然画面から顔ごと離されてしまい、更に謎は深まるばかりで訝しげに相手を見つめ)
…おい、どうしたんだオサム。
え…あ、いや、な、何でも無い。
(今になって思えば大分怪しい行動をしてしまったわけで案の定相手に訝しむ様な視線を向けられれば両手を一生懸命振り何でも無いと言ってみせるものの、余りの動揺に相手のサイドエフェクトの事等頭からすっかり抜け落ちており)
…お前、つまんない嘘つくね
(相手の言動はすぐに自分の持っているサイドエフェクトで嘘だと分かり、いつもの台詞を呟くといつの間にか辺りには人が居なくなっており、好き放題出来るななんて感じると)
…なんで嘘なんかつくんだ、オサム
…!!………あ、いや、それは…
(相手の言葉を聞いてからハッとし今更になり相手のサイドエフェクトの存在を思い出し。失念していたと冷や汗を掻き、嘘だとバレてしまった以上何か弁明をしなければならないが、まさか本当の事等言えるはずもなく。かと言って嘘を言えばそれはそれでバレてしまう為、率直に言う事にし)
それは………言えない。
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