名無しさん 2016-03-17 20:30:05 |
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ああ、分かった。
(千佳とその友人を見つけるとまずは彼女達に近づくネイバーを退けなくてはならないと考えると握られたトリガーからスコーピオンを出し素早い身のこなしで確実に大型ネイバーの心臓部を斬り)
(相手が交戦を開始したのを見ると自分もトリガーからアステロイドを出しネイバー目掛けて撃っていき。攻撃はレイガストで防いだり後ろへ飛んで避けたりとしながら数体のネイバーを倒していれば絵馬や千佳の支援を受け一帯のネイバーを何とか掃討し終え)
千佳!大丈夫だったか?…三人とも怪我は無いみたいだな。…よかった。間に合った。
…さて、と。チカ達も無事で一件落着だな。
(ネイバーを一掃すると他のネイバーが近づいていないか辺りを見渡し、いないことを確認すると彼女達も無事だと確認できたので小さく息をつき。彼女達に怪我がないと分かった彼が安堵した姿を見つめそっと目を細めて笑い)
…オサムはやっぱり人のことばっかりだな。
───…え?
(取り敢えず未だ他の地区では抗争が繰り広げられている様子だったので全員で移動しつつ他の隊の援護をしようと考えていればふと聞こえた相手の声に驚いて振り向き。その笑顔はいつもの相手のそれと違い何処か少し寂しそうに見えた気がして瞳を瞬かせ)
…空閑…?
いや…何でもない。ほら、他の隊に加勢しようぜ
(目を丸くする相手を見ると何でもないといつものように笑ってみせて。今は付近にいるネイバーを倒すことに専念するべきだろうと考えると千佳達を連れながら彼にも進むように促し)
あ…ああ、そうだな。
(相手が無理して笑っているようにも見えたが今は確かにそれについて言及しているほど余裕がなく、進みながら千佳に寄ってくるトリオン兵を倒したり他の隊の援護をしたりしていれば程無くして全てのネイバーの討伐が確認され。今回はそこまでの大規模な侵攻ではなかったので取り敢えず一安心かと全員を見渡し無事であることを確認してボーダー本部へと戻って行き)
…終わったな。あんまり出る幕がなかったけど。
(今回はすぐに終わったと息をつくと今回は防衛任務に出ている隊や近くの非番の隊が多かったのだろうと感じ。チカ達も無事だったし良かったな、と言葉を付け足すと相手と共に本部へと戻るとぽつりと呟き)
…まだ気は抜けんな。またネイバーが出るかもしれん。
出る幕が無いのは良い事だ。
多ければ多いほど街が危機に陥ってるって事だからな。
(同じように外から返ってきた隊員の姿もあちらこちらにちらほらと見え、千佳たちは再び狙撃訓練へと行ってしまったため結果的にまた相手と二人取り残されることになり、ぽつりと呟いた相手の言葉に深刻そうな表情で同意した後、そういえばと問いかけて)
そうだな。まだ油断は禁物かもな。
…ところで空閑、さっき何だか様子が変だったような…大丈夫か?
…ん、そうだな。
(相手の言葉に同意しこくんと頷くと、千佳達はまた狙撃手の訓練に行ってしまったらしく自分と相手が取り残されればぽつりぽつりと帰ってくる他の隊員達を目で追って。突然切り出された相手の問いかけに自分の本心を隠したまま首を傾げて)
……おれはいつも通りだぞ?
…本当か?…何だか寂しそうだった、から。
(訝しむような視線を相手に送ると先ほど感じた違和感をそのまま相手に伝え。相手のようなサイドエフェクトを持っていれば相手が嘘を吐いているかなんて直ぐにわかるのだろうが生憎そのような能力は持ち合わせておらず。じっと相手の瞳を見て)
…何か、隠したりしてないか?おまえの事が心配なんだ。
(寂しそうだった、と告げる相手にあながち間違いではないなと心の中で呟き。しかしそんなことは口が裂けても言えず、相手の心配そうな表情と言葉にこうして人のことを心配するのは彼の良いところでもあり悪いところでもあるな、なんて感じて。相手の真っ直ぐな瞳にこちらも見つめ返すとこれだけ告げて)
……オサムには秘密だ。
…っ、何で…
(自分には秘密だという相手の言葉に大きく瞳を見開き。此方を見つめる相手の瞳から告げられる意志は固いものであると容易にわかったもののそれで納得はできず。もしも悩んでいる事があるのならば支えになりたいし、何より相手にあんな顔をして欲しい訳ではなく、それを相手が話してくれないのもまだまだ自分が隊長として頼りなく力量不足だからなのだろうかと思い)
空閑!…ぼくはおまえの力になりたいんだ。…でも、役不足か?
実力が足りなくて、頼りないから、ぼくはおまえを助けることが出来ないのか…?
…役不足なんかじゃない。…おれは、オサムの困る顔を見たくないだけだ
(相手の口から役不足なんて言葉が出るとすぐに否定し。きっと相手はこんな想いにも全身全霊で付き合ってくれると感じているのだが、それが分かると余計にそんなことはは言えず。自分の言葉を口にすることで相手が悩んだり困る姿を見るのは本望ではない為、敢えて上記を述べ。)
……空閑。
(相手の言葉に少し目線を落とし、これ以上詮索することは出来ないと感じ。どんな相談だろうと真摯に向き合う覚悟だけはあったものの、相手がそれを望んでいない以上は自分が追求していくことはできず。ただ、相手が寂しそうな表情をして苦しんでいないかが気掛かりで僅かに眉を下げると相手に告げて)
…わかったよ。それなら聞かないけど、もし、本当に苦しかったらいつでもぼくを頼ってくれ。
……ん、分かってる。
(眉を下げこちらを心配する相手ににっと笑って小さく頷いて。どこまでも真っ直ぐに向き合おうとする相手にこちらもいつまで持つかと考えればやはり相手には敵わないと眉を下げ微笑み)
…やっぱり敵わないな、オサムには。
またそんな顔して…空閑らしくない。
(笑う顔にはまだ何処か無理があり、更にその後の表情にもまた違和感があり。せめて相手を元気にさせるような事が言えればと思うものの自分にはその手段がわからず、徐ろに相手に手を伸ばすと自分より低い位置にある相手の頭を撫で)
いつも思ってたけど、空閑の髪ってふっわふわだな。白いし、目も赤いし、兎みたいだ。
はは、そうか?
(確かに自分らしくないと言われればそうなのだが相手のそんなところに惹かれたことも口にすることはせず。相手を見上げているとふと暖かい手が頭に乗るとそのまま撫でられていることに気付き)
…ふむ、兎か。…兎は寂しいと死ぬって聞いたんだが、本当なのか?
…ん?ああ、確か寂しいとストレスか何かで死んじゃうんだよな。
(色素の薄い真っ白な髪をふわふわと触りつつ相手の頭を撫でていれば相手の問にそう答え。同時に相手がその質問をしたのが純粋にその事について聞きたかったというよりもっと奥深い意味があるような気がしてじっと相手を見つめ)
……空閑は、寂しいのか?
……ん、
(相手の話を聞きながらふわふわと頭を撫でられ、相手の手の心地よさにふっと目が細められ。すると相手がこちらを見つめているのが分かり自分も目を合わせると寂しいのかと問いかけられ、何を思ったのか無意識に言葉を発していて)
……寂しいって言ったら、オサムはどうする?
…、え。
(相手が気持ちよさそうにしているので何度も何度も頭を撫でていると、不意に発された相手の言葉に目を丸くして。相手に寂しい思いをさせてしまっているのは間違い無く自分の責任であり、それで先ほどから相手があんな表情をしていたのだとすれば申し訳ない気持ちと不甲斐ない気持ちで一杯になり、それでも越えていい領域が未だ自分には分からず、髪を撫でていた手をするりと相手の頬へと移すと申し訳なさそうに眉を下げ相手を見て)
……空閑が寂しくならないように精一杯の事をしてあげたいと思う。
でも、ぼくにはその為におまえに何をしてあげられるかがわからないんだ。
空閑の事は大切に思ってるし、だから、寂しそうな顔は見たくない。
でもそんな顔をさせてしまってるのはぼくだ、だから申し訳なく思う。
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