背後 2016-03-14 16:37:42 |
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ちょっとっつっても結構呑んでただろ。
御前も成人すれば美味さが分かる。
(コップ一杯に注いであった酒の量で少しも酔っていない訳は無いと思いつつもしつこく言えば亦面倒に為るだろうと思い言葉飲み込んで。相手が此処に泊まると言う事に了承してくれたことには少し嬉しく感じて口許に弧を描き。撫でていた手離し立ち上がろうと手を床については下記を伝えて。)
なら布団探してくる、ちょっと待ってろ。
たかがコップ一杯だよ。
…そういう物?あと一年で変わるとは思えないけど。
(上機嫌にひらひらと手を振ってそう言うと酒のせいなのか早々に眠くなってしまって小さく欠伸を零し。そもそもライブの疲労も手伝って最初から大分眠かったので布団が敷かれれば直ぐにでも眠ってしまいそうだと瞳を擦りながら床に手をついた相手に一つ頷いて)
…ソファとか雑魚寝でも別に構わないよ。一晩だし。
あ、でも、楽と寝たいな。どうせなら一緒の布団で。
御前の場合耐性無えしな。
そんなもん。個人差有るけどな。
--客人にそんな事させる訳無えだろ。御前には俺のベッド使わせる、って思ってたけど一緒に寝たいなら丁度良いか。
(眠た気に欠伸漏らした様子見ては明日の仕事に響かないように早く寝させてやろうと立ち上がれば手差し出し。"其れ共寝室まで姫抱きしてやろうか、"何て冗談めいた事口に出しては相手の反応を伺って。若しかしたら朝起きるとこの出来事は全て夢、なんてことが有るのではないかと心のなかで密かに思っては其れを隠すように口許緩めて。)
まあ、そうかもしれないけど。
…ふうん?じゃあちょっと楽しみにしておこうかな。
……優しいね、楽。楽なら”地面で寝てろ、クソガキ。”って言うと思ったんだけど。
ちょっと、身長が高いからって調子乗らないでよ。僕だって楽を姫抱きしようと思えば出来るんだから。
寝室の位置がわからないけど。
(差し出された手を取り立ち上がればその瞬間にふらりとするものの直ぐに立て直し。存外に酔いが回っているのかもしれないが今はそんな事はどうでもよく笑いながら相手に言葉返していき。一緒に寝るだなんて嫌がられるのではないかと心では思っていたが相手にその様子はなく喜ぶと同時に安堵して寝室へと歩き出し)
いくら俺でもそんな事言わねえよ。
...おい、やっぱり運んでやろうか?
(ふらついた相手見遣れば眉顰め。相手に合わせて少しゆっくりと歩き出せば前記告げてみて。今度は冗談ではなく一瞬ふらついた相手に無理させてはいけないと思い本気だった様で、それが相手に伝わるかは分からないが咄嗟に発していて。帥の負けず嫌いな性格が現れた一言に思わず口許緩めて。)
………ん。じゃあ、運んで。
(未だ頭がぼんやりとしていて、それは益々酷くなっている様な気がして、まさかとは思うが酔っているのだろうかと考えながら歩いていれば隣の相手が真剣な声で申し出てくるので其方を見ると小さく溜息を吐きそう御願いして。本当は自分が相手を運べるくらいになりたいのにと思うものの現実としては自分が情けない程に酔っているという事実のみがあり、好きになった相手が彼で良かったと思わざるを得ず)
捕まっとけよ、危ねえから。
(相手からの了承得れば女性に対応するように優しく相手に触れれば所謂姫抱きの体勢で抱えて。思ったよりも軽い相手の体重に食事はちゃんと摂っているのかと言いたくなるが自分も人の事を言える程ではないため黙っていて。階段をゆっくり一段ずつ上がっていけば扉開け、暗い寝室の電気つければベッドへまたもやそっとおろしてやり。)
………。
(相手の手つきはまるで自分を女性か何かかと思っているかのように優しく、体が密着すればするほど相手との体格差が明確になりより不服であり。それでもさすがに床に落ちることだけは避けたかったので何だかんだと相手の首の後ろに緩くてを回し捕まると寝室にたどり着いたのかベッドに下ろしてもらい。この体格差さえ逆ならば自分も相手を軽々と姫抱きでも何でも出来るのにと思いつつもそれは努力や何かでどうしようもできない話で。若干ばかり不服感は残ったものの相手と共に眠ることが出来るというだけで今はその気持ちも振り払うことが出来、上機嫌に相手を手招き腕を伸ばしてぽんぽんと指し示しその上に頭を乗せるよう指示して)
ほら、楽、早く入っておいで。早くしないと、僕、もう本当に寝そう…。
疲れが溜まってんのもあるんだろうな。
(相手の手招きに応え己も横たわり相手が指し示した所へと頭乗せれば布団を掛けて。今にも寝てしまいそうな己の真横に居る彼の事見詰めると、世間が言うように本当に俗世に舞い降りた天使の様だ何て考えていて。相手から告げられるまではその好意に気がつくことも無かった上に自分も勿論其のような目線で見ていた訳でもなく。それが今日同じベッドの上で寝るまでになるとは考えても居なかったので少々不思議に感じるも特に嫌と思うわけでも緊張して眠れないということも無いため普段と特に変わらず。帥が目を閉じる前に顔を此方へ向けさせれば軽く口付けて。お休み、と一言紡いだ後帥の頬撫で遣り。)
ライブだったしね。
……お休み、楽。
(腕に乗った相手の頭の体温と重量に満足したように口元緩め。微笑浮かべ相手を見つめると眠たげな瞳を何度も瞬かせて相手の体を引き寄せていれば不意に其方へと顔を向けさせられ何かと思っていれば口付けを受け。思わず少し驚いて瞳を瞠って其方を見遣っては、しかしまたふと嬉しそうに頬緩ませ此方もお返しとばかりにその唇に軽く口付け挨拶を返すと相手の背に回した片手に力込め更に此方へ抱き寄せるようにし、ゆっくりと瞳閉じれば案の定直ぐに静かに寝息を立て始め)
寝んの早すぎ、そこは未だガキだな
(軽い口付けに少々物足りなさ感じるもその後直ぐに寝息聞こえ始めればくすくすと小さく笑み零して。自分は明日オフの為もう少し夜更かしをしても良いと思っていたのだが今布団から出てしまえば起こしてしまう可能性が有る為素直に自分も就寝しようと目を瞑って。数分後寝息立て始めれば寝返りを打ち相手に背を向けるような体勢になって。)
ん…
(翌朝、習慣づいた時間になると瞳を擦り目を覚まし。ゆっくりと目を覚まそうとすると何かが腕の上に乗っていて思うように動けず。ぼんやりとした視界のままそれを除けようとしてそれに触ってみると生暖かくてぎょっとして目を覚まし。じっと見つめてみればそれは間違いなく楽の姿であり、正直自分の目を疑い。何故彼が同じベッドで寝ているのかと全く昨日のことを思い出せず冷や汗を掻きながら相手を見て、しかし変に動くことも出来ず嫌に鼓動の音が煩く感じ)
--...んん、
(己の体にも疲れが溜まっていたのか未だ目を覚まさず。二度目の寝返り打てば今度は向かい合わせに為るような体勢で。尚も気持ち良さそうに規則正しい寝息立てていれば相手が戸惑っている事など知る由も無く。)
───…ッ
(相手が此方に寝返り打てば益々相手との距離が近くなり混乱は益々酷くなり。咄嗟に服を見てみれば自分も相手もしっかりと乱れず着ている事には多少の安堵を覚えたもののここまで至った経緯について全く思い当たらず。唯一思い出せる最後の記憶はコップの中の飲みものを飲んで変な味がしたところまでで、まさか中に入っていたのは酒だったのかと舌打ちをし。その後酔って何を言って何をどうしてこうなったのか全く分からず、そして逃げるように動くことも出来ず仕方なくとなりの相手の額を軽く小突き)
…、楽。…ちょっと、起きて。
--..何...?
(額への感覚に眉顰めればゆっくりと目を開けて。寝惚け眼擦りながら上体起こすと僅かについた寝癖を手で弄り、視線を相手へと移せば何やら深刻そうな表情をしているためなにかあったのだろうかと考えるも眠気が勝り小さな欠伸漏らしては。)
何で楽が隣で寝てるの。
(まさか原因が自分にあるとは思っておらず、漸く体を起こした相手を真剣な表情でじっと見つめそう問いかけ。そもそも何故相手が自分と共に寝ることを承認したのだろうかと思いつつ、相手には驚いた様子が無いことからやはり昨日のことについて何らかの事情を知っているのだろうと冷静を装って相手を冷ややかな目で見つめて)
昨日の事について、説明して貰える?
何でって、...御前若しかして覚えて無えのか。
(相手の言葉で一気に目が覚めれば自分の恐れていたことが起きてしまったのだろうかと思考巡らせ。目の前の相手の表情と態度に昨日のあの言葉はやはり酔った勢いで思っても居ない事を言っていたのではないかという不安が膨れ上がれば一瞬哀し気に眉顰め、小さく口を開き。其れを隠すように顔逸らせば事実とは異なった内容を口に出して。)
御前が間違えて酒を飲んで、...それで面倒だったからここに運んだんだよ
…へえ。じゃあ聞くけど何で僕、楽に腕枕なんかしてるの?
(一瞬相手の顔に浮かんだ哀し気な表情に少し違和感を感じ。顔を逸らしながら言葉を発する相手に怪しさを感じて更に追求するように相手の頭の下に置かれていた自分の腕を指差し。更に言えば起きた時には自分の腕は相手の体に緩くではあるが回されていた訳であり、最も心配しているのは自分が酔って記憶のない時に胸の内に秘めていた思いを曝け出してしまったのではないかという事であり、カマをかけるつもりで言葉を続け)
本当の事言ったら?もしかして、僕相手に嘘が通じると思ってる?
...分かったよ、言う。
(このまま隠し通すのも無理だろうと思い昨晩起きた事や相手から言われた事等を大まかに話して。これで益々お互いの仲は悪く為るのだろう、何て考えつつ頬掻けば横目でちらりと相手の様子を伺い。昨日はアルコールが入っていたせいでやけに素直だったが今はそうで有るわけがなくその温度差は苦笑いも浮かべられないほどで。)
…………。
(カマを掛ければ語られた相手の話に思わず絶句してしまい。まさに懸念していた事がそのまま起きており、どう声を掛けたら良いのかわからず気まずそうに視線外し。相手は拒絶しなかったという事なのだろうか。しかしこの自分の気持ちは本来自分の中に留め厳重に蓋をし隠し通しておかなければいけないもので。酔いのせいにしてしまえば今からでも遅くない、訂正をしようかと重々しげに口を開き)
…全く記憶に無いんだけど。楽の事が好き?僕がそう言ったの?
……他の誰かと勘違いしたんじゃない、楽の事を。
大体僕が楽の事好きになるわけ無いでしょ。信じたの?
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