三日月宗近* 2016-03-12 16:23:51 |
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ああ、…(こく、と頷くと満足したようで微笑み、一眠りするため自室へと足を運ぶと綺麗に整頓された部屋があり「鶴や、布団を敷いてくれぬか?」と首を傾げて)
全く、布団くらい敷けるようになれよ。(まぁ彼ができるようになったらそれはそれで驚きがいもあるのだがつまらなくなるだろうと思いつつ布団を敷いて)
どうも慣れなくてな…ありがとう、鶴(悪態をつきながらも布団を敷いてくれる相手に礼を述べ、ゆっくりと布団に沈み込み「鶴もおいで」と手招きし)
そう言う君も充分あたたかいけどなぁ(あたたかい彼の体温にそう言えば彼の緩んだ顔を見て驚いた表情で「驚いた、君そんな顔もするんだなぁ」と微笑み)
うん…?自分では分からん(困ったように笑い、今自分がどんな顔をしているのだろうと想像しながら優しく相手の頭を撫でてやり)
そうだなぁ、短刀たちを見ている時の一期みたいな顔だ(頭を撫でられる感覚に幼い頃を思い出しつつ例えやすい大兄弟の長兄である一振りの弟達を見ている時の表情を挙げて)
ふむ、一期か…一期は優しい刀だ(自分の所有者が豊臣だった頃に共にいた刀だと思い出せば表情は僅かに緩むも彼自体はその頃の記憶すら無かったなと思い出し、そっと目を伏せて)
ああ、優しいな。まぁ驚かせすぎたら鬼のような形相で追われるが(自分が以前一期を驚かせたところ彼の堪忍袋が切れたらしくそれは破壊されるのではないかと危惧するほどの形相で追われたことを思い出し苦笑して)
はは、一期らしいなぁ。そういうところも昔から変わらん(相手の話を聞くとくすりと笑い「粟田口の弟たちをあまり驚かすでないぞ、一期に叱られてしまう」と告げ)
そうか、君は一期と一時期共に居たんだったな(自分と別れたあとの彼はどんなものだったのだろうかと想像しつつ忠告には「分かったよ」とだけ返事をして)
ああ、夫婦として居た事もあったが…(持ち主が持ち主だったために関係上は夫婦だったのだろうと思い、しかしきっと当の本人はそのことすら忘れてしまっているだろうと考え)
君と夫婦だなんて毎日が楽しそうだな(きっと毎日が彼の世話になるのだろうそれでもきっと楽しい日々に変わりはない。それに、今よりも疎かったかもしれない彼を傍で支えていた焼け落ちる前の一期はどんな人だったのだろうかと想像して)
…一期はすっかり忘れてしまっているだろうなぁ(眉を下げ笑うと相手をちらりと見やり「まぁ、今の俺には鶴や兄上たちがいてくれるからな」といつものように笑い)
仕方ないさ、燃えてしまったんだから。だとしたらまた出会えただけでもいいと思うぜ?(一度燃えて再刃されたとはいえこうして出会えたことは奇跡なのだろうとそう微笑み言えば「そうだな、世話好きな俺や他の奴らがいる」と頷いて)
ああ、分かっているぞ。主がいなければ俺達は出会わなかったのだからな(くす、と笑みを見せるとふ、と息を吐き、眠たげに相手をみつめ)
ほら、眠たいなら寝なよ。夕餉の時に眠られても困るんだからな(眠たげにする彼を見てはくすりと笑みをこぼし横になっている今は身長差もないため彼の髪を指で漉きながらそう言い)
ん、……(こく、と素直に頷くと相手の手に擦り寄ると「おやすみ、鶴」と小さく挨拶をし、相手に体を寄せるとそっと目を閉じ寝息を立て)
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