三日月宗近* 2016-03-12 16:23:51 |
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何なんだ全く!ああもう君にこんな姿見られたくなかった!(そんな顔になるまでおかしかったのだろうか、眉を寄せつつそう言えばますますムスリとした顔になり自分で蒔いた種にも関わらずもう知らない、とまるで幼子がするようにふい、と顔を背け腕を組んで)
っ、はぁ……ああ鶴や、機嫌を直してくれ(好き放題に笑った後は落ち着くために息をつくと少し背の低い相手の頭を撫でてやる。また何か言って機嫌を損ねてしまったら何処へも連れていってもらえなくなるかもしれない、と考え)
…俺は幼子じゃないんだぞ(頭を撫でられること自体を嫌がっている訳では無いが今このタイミングでやられるとまるで駄々をこねる幼子を宥めているような気になりそう言うと先程までの機嫌はどこへ行ったのかと言わんばかりの穏やかな表情で「次はどこに行きたいとかあるかい?」と問い)
そうだな…静かなところがいい(人混みに流されたあとは静かな場所に行きたいと考えると上記をぽつりと呟き「海が見てみたいなぁ」と無意識に言葉がこぼれ)
海?いいねぇ、俺もまだ実は行ったことがないんだ(一人で海に行くなど気が進まなかった為、まだ話に聞いたことでしか理解はしておらずこれはお互い初めての海だな、なんて思いながらこくりと頷いて)
…良かった。ふむ、鶴も行ったことがないのか…どんなところだろうな(断られることを覚悟していたのだがそんなことはなく、外に慣れている相手でも行ったことがないと聞くと小さく微笑み未知の場所に想像を巡らせ)
何でもすごく広くて水なのにしょっぱいとか言ってたな。でもほら、聞くより見た方が早い。行こうぜ!(少し歩くかもしれないが確か海も近くにはあったはず、はじめての海に胸踊らせながら店を出るために出口へと向かって)
塩の味がするのか…?ああ、行こうか(相手に引かれるままあとを着いていくと初めての海に心踊らせているのは自分だけではないと分かり、そんな相手を見ていると自然と頬が緩み)
着いた!こいつは驚きだぜ…一面水溜りだ!(暫く歩き海へと到着するとそこは見渡す限り海が広がっていて足元の砂を触ってみるとそのさらさらとした感覚に「なぁ君、この砂は畑と違ってさらさらしてるぞ!」とはしゃいだ様子で述べ)
おお、本当だなぁ…!……んん?(しゃがみこみ砂をいじると中に何か入っていることに気付くと指で掘り出し中から綺麗な貝殻を見つけると「…鶴にやろう。今日の礼だ」と相手にその貝殻を差し出し小さく微笑んで)
こりゃ綺麗な…何だろうな?石?ありがとう、こりゃ宝物だな!(彼から渡された綺麗な貝殻は今まで見た事のないもので嬉しそうに微笑むと本丸に戻ったら自分の部屋にすぐに飾ろうと考え)
……いつもありがとう、鶴丸(風になびく髪を分けると喜んでいる相手に目を細め、普段はあまり言うことのない感謝の言葉を述べると柔らかく微笑み)
いいってもんだ、君の世話も楽しいからな(ひとつひとつの仕草が美しく見えるのは天下五剣の中でも最も美しいとされる彼の特権というものなのだろうか。そう思いながら微笑み返して)
はは、鶴に付きっきりで世話されるのも悪くないかもしれんな(そろそろ日が落ちそうだと分かれば身体を冷やすのもよくないと考え、三日月を浮かべた瞳を相手に向けるとそっと手を取り「そろそろ帰ろうか」と笑いかけ)
そう言われると世話のしがいもあるもんだ(そう言うと彼の言葉に頷き「そうだな、そろそろ帰ろう」と暗くなったら戦場でなくとも夜目の利かない二人にとっては問題だろうと歩き出し)
おお、見てみろ鶴。まだ日が落ちていないのに月が見えるぞ(一つ一つのことに反応しきらきらと目を輝かせると片手で空を指差し、浮かんだ月を見ながら無意識に「…月が綺麗だなぁ」と笑って見せて)
…驚いた、俺は君に口説かれたのか?(その言葉は愛を伝える方法とも知られていたため驚きから目を瞬かせつつも確かに綺麗だ、でも彼の瞳の中の月の美しさには劣るなと思いつつ知識として持っていたその言葉への返事に「遠回りして帰ろう」と微笑み)
はて、何のことだろうなぁ(袖口を口元に持っていくといつものように朗らかに笑い、しかし相手からの返事が帰ってくると「…あいわかった」と一言だけ告げて)
何のことだって惚けるなよ、それとも君はすぐに忘れる程に爺だったか?(遠回りして帰る許可を貰いどこかホッとしながらもそう冗談っぽく言えばまた歩き出し)
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