鶴と月の部屋。(非募)

買い物だな、ならショッピングモールって場所がいいだろうな。そこなら沢山店もあるしここから近い（自分も進んで買い物はしない方なので見るだけでも楽しめるであろう場所を挙げると立ち上がって）

おお、そうか。ではその…しょっぴんぐもーるとやらに行こう(ゆっくりと立ち上がると小さく微笑み｢鶴は慣れているなぁ｣と笑いかけ)

はは、そりゃ暇つぶしに本丸を抜け出してうろうろしてるからだろうな（隙あらば新しいものを探しに外へと抜け出すのできっとこのまわりのことは本丸の誰よりも詳しいというのは自負していてそう微笑み述べると彼が迷子にならないようにと手を差しのべ）

これなら出掛ける時も鶴がいてくれれば安心だな(相手の言葉を聞くとくすりと笑い相手の手を取ると初めての外で楽しみたいという思いが強いのか｢早く行こう、鶴｣と笑ってみせ)

ああ、任せてくれよ（そう胸を張り述べると歩き出して｢いろいろな驚きに外は満ちていて楽しいだろう？｣と問い首を傾げ）

うむ、鶴の言う通りだな(相手の言葉通り外の世界は驚きに満ちていて素直に頷くと少し歩いたところで大きな建物が見え｢あれがしょっぴんぐもーるというやつか？｣と建物を見上げながら首を傾げ)

ああ、あれだぜ。大きいだろう（頷き肯定すると徐々に人も増えてきて｢はぐれるなよ、迷子になったら探しにくい｣と苦笑しつつそう言って）

ああ、きちんと手を繋いでいよう(こくんと頷くと周りに押されながらもゆっくりと人混みの中を進み｢人が多いなぁ｣と呟くもどこか楽しそうで)

はは、そりゃ皆買い物に来てるからとか俺達みたいに散歩、暇つぶし…ってのをしてる人ばかりだからだろうな（それにしても人が今日は多い、はぐれないように手は繋いでいるがもしはぐれてしまったら連絡のしようもないため笑い事では済まないだろうと苦笑しつつ楽しげにする彼を見て｢君、気になる店とかはあるかい？｣と問い）

……彼処が気になるなぁ(きょろきょろと辺りを見渡すと周りは衣料品店が多く、自分はお洒落は苦手なためどうしたものかと悩むと奥の方にペットショップがあり、そこを指差してみて)

なら彼処に行こうか、きっと愛らしい動物が沢山いるぜ（ただ動き回るのもいいかもしれないが、初めて外に出た彼もきっと疲れるだろう。それならばちょうど彼の行きたいと言っているペットショップが一番いいと思うと向かい出して）

…おお、見てみろ鶴！猫がいるぞ(ペットショップへと入るとガラス越しに見える動物たちに目を輝かせ、可愛らしい猫を指差すと子供のようにはしゃぎ)

本当だな！ちっさくて可愛らしいじゃないか（本丸に時々来る野良猫とは違う愛らしさを持つ猫を見ればこちらも穏やかな気持ちになるもので微笑みつつそう述べ）

ほんに可愛らしいなぁ…(目を細めるとガラス越しの小さな猫を見つめ、動物に好かれるおかげなのか近寄ってきた猫を見ると｢どうやら懐かれてしまったなぁ｣と笑い)

はは、本当だ。君のことが好きなのかもしれないなぁ（彼が不思議な位に動物に懐かれるのはどこに行っても変わりないようで隣へと行きそう言うとガラス越しに手を伸ばして）

…そちらの猫も可愛らしいな(ちらりと相手の見ている猫を見やり、くすりと笑うとガラスから手を離し周りのものを見渡し)

君は可愛らしい顔をしているなぁ…美人猫というやつかい？（猫にそう語りかけるものの言葉が通じるはずも無く不思議そうにこちらを見る猫を見ては｢おっと、口説いてるわけじゃあないぜ？鶴と猫の番だなんて驚きだろう？｣と苦笑して）

…っ、ふは(相手が猫に話しかける様子を見ていたようで、思わず吹き出してしまうと｢鶴は面白いなぁ｣とツボに入ってしまったようでくすくすと笑い続け)

な、何だよ！（笑われるとこちらとしても恥ずかしく羞恥から頬を僅かに染めて｢面白いだなんてそんなことないだろう！｣と不貞腐れた様子で）

まぁ、そう怒るな…っ、ふっ(笑いすぎたせいか目には涙が溜まり、不貞腐れる相手を宥めようとするもまた思い出してしまったのか吹き出してしまい)