少女 2016-03-12 13:48:37 |
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まぁ…そんなんだろうね、羨ましい。(買わずとも好きなだけ飲み物が飲めるよう備蓄してある状態を想像すれば遠い目をしながら貧富の差を痛感し)わかった。俺は白石恭弥、短い間だけどよろしくね。…あった、ここだよ。(相手の言葉でまだ自己紹介していないことに気付き。一期一会な気もするが、食事を共にするなら互いのことは知っておいた方が良いと思い、続けて己の名前を述べ。そうこうしているうちにお店に辿り着けば扉を開いて入店し)
あなたは違うの?...ん、よろしくね。きょーさん。(小さく笑って自然とあだ名で呼んでしまっていると、束の間に店へとたどり着き見慣れない店の感覚に目見開かせながら「わあ....!...すごい、初めて来たよこういう所。」なんて感激した様に周りを見渡しながら中へ脚を進めるなり、店員さんの何名様かという質問には「きょーさんとです。」と楽しみそうに答えており、一瞬不思議そうにする店員だったもののお二人様とすぐに理解したようで)
そう?それなら良かった。…あー…。(初めて来た、というのはこんな庶民的なレストランは来たことが無いということだろうか。取り敢えず喜んでくれているようなので良しとして。自分よりも先に店員に返事するその内容に、気恥ずかしさから少し周りを気にしつつ薄ら頬を赤らめて、お腹の辺りで指でVの字を作り2名であることを店員に伝え)焦ったー…あ、この中から好きなの選んで良いからね。(案内された席に座ると深い息を吐きつつ上着を脱ぎ、相手に向けてメニューを広げてみせて)
どうしたの?なんかあった?(案内された席へ向かいつつ焦ったと呟く彼を不思議そうに見ながらも、此方も向かい側の席へと腰を下ろし向けられたメニュー表を広げて眺める。ぺらぺらと捲りながらも美味しそうなそれらを楽し気に見詰めつつ「わふーきのこ雑炊...すっごくおいしそう、これ。きょーさん、私これとそれから...あっ!でもこれも美味しそう...どうしよう、きょーさんどっち美味しそう?」なんてあれこれ言いつつ、デザートのわらび餅と抹茶アイスで悩んでいる模様)
いやっ、こっちの話、何でもない!(彼女も真面目に答えていたと分かっている為首を振って)もし食べられるなら、両方頼んでも良いよー。(メニューを食い入るように見る彼女をにこに笑みを浮かべながら見つめる自分。考えれば今目の前にいるのが金髪の女の子、しかも美人という状況に夢心地。そんな子が迷っているならどちらも是非ご馳走してあげたいという奉仕精神が沸き起こり、笑みを崩さぬまま上記。まさに女に搾り取られるタイプの典型ともいえよう)
ほんとに?!....じゃあ、これとこれ。二人で半分こね。(彼の言葉を聞くと嬉しそうに笑みを浮かべつつ、結果的に“和風きのこ雑炊”“わらび餅”“抹茶アイスクリーム”と3つ注文したいと告げ、今度は彼へとメニュー表を渡すなり己は早速見慣れないこの店の観察だろう、周りを見渡すなり瞳輝かせており。ふと家族で来ている人達が多いのを見ると数回瞬きして、暫くその様子を静かに見詰めて)
あはは、了解。ん…?(半分こ、なんて言葉が可愛らしく感じられ、くすりと笑いつつ了承。メニューをこちらに向けられればペラペラと捲りながら彼女の様子を伺って。それほどこの光景が珍しいのだろうか。自分も決め終わるとテーブルの呼び出しベルを押し鳴らして店員を呼び)和風きのこ雑炊とわらび餅と抹茶アイス、あとカツとじ膳をください。(店員が来るとメニューを指差しながら注文していき、繰り返されたオーダーに頷いて。店員が去っていくとコップの水を一口飲んで他愛もない話を始めて)セリアは、アメリカ人なの?
ん?私はハーフだよ、イギリスと日本のね。お母様の血の方が強いの。だから、よくお母様に似てるって言われるんだ。(店員が来て注文する彼をふと見た後にその質問を聞いては、上記を述べながら小さく笑い。コップを両手で取り一口飲み込んでは「きょーさんは、日本人でしょ?顔もそうだけど、綺麗な黒い髪の色してる。」と続けて告げ。暫くして彼の注文したものと、和風きのこ雑炊がきて)....!...わあ、すごく美味しそう。(スプーンを取りいただきますと呟いた後、一口含んで)
へぇーイギリスとの…じゃあイギリスから家出してきたの!?…ってそれはないか。俺は生粋の日本人だよ。(苗字が鳳であることからハーフなのだろうとは思っていたが、イギリスと聞いて相槌を打ち。一瞬イギリスから飛び出してきたのではと驚くも、お金を持っていないことを思い出してすぐにその考えを取り払い)頂きまーす。しかし雑炊とは中々チョイスが渋いね。(自分の思い描いていた外国人像、お嬢様像と少しずれていたからか、苦笑浮かべつつそういうと自分も箸をつけ始め)どう、美味い?
っぶ、NoNo!イギリスには子供の頃いたけど、日本に来たの。もう七年か八年くらいかな?日本にいるのは。(うーんと思い出すように視線は斜め上へ向けると上記を告げ、スプーンに掬ったそれをふーとして再び口に含み)ほんのたまにこういうの吉野が作ってくれるんだけどね、すごく美味しいんだよ。シェフが作ってくれたのに不満はないけどね。日本の料理って素敵だと思うの!.....うん、美味しい。あ、あと一般家庭の料理も暖かくて美味しいものって教えてくれたの。きょーさんはどんなの食べてるの?
へぇ、もうそんなに。日本語が上手いわけだ。それなら帰ろうと思えばいつでも帰れるね。(既に日本での暮らしが長いことを知りその言葉の流暢さに納得し)し、シェフ…。なるほど、日本人の召使いがいるんだね。(やはり専属シェフとかいるんだと少し圧倒されつつ、日本食に関しては同意するように頷いて)俺も実家にいる時はほぼ毎日家庭料理が食べれたんだけどな。一人暮らし始めてからは食べる機会少なくなったなぁ。料理とかめんどいし、コンビニで良いやーって。
い、や。私は旅に出てるんだから、家に帰りたくない。(首をぶんぶん振り彼の話を聞きながらご飯を食べ進め、やがて食べ終えるとタイミング良くデザートが届くと「甘いにおい、おいしそ~。」と頬緩め。わらび餅取りぱくり)えーっ、勿体ないよ!...コ、ンビニ?料理を代わりに作ってくれる場所かなんか?...にしても、一人暮らしなんていいなぁ。全部自分でやるんでしょ?すごいっ(なんて感心した様に呟き)
で、でも…。(ここまで頑なに、自分の意志を貫き通す我儘っぷりは確かにお嬢様らしい。しかし此方としてもできることはここまでだろうし、そろそろこれからどうするかを決めなければと焦りを見せ始め)えっと、コンビニエンスストアって言って…まぁ、軽くお買い物できるところだよ。そうかな?慣れたらそれが当たり前のように感じてくるよ。(そもそも略称じゃない方を言ったところでこれが正しい英語なのかも分からないためかなりざっくりと用途を伝え。デザートを口にする相手を見つめつつ一人暮らしに対する考えを述べて)
でも、じゃないの。家には帰らない。(こくりと決心付いたように再び呟いて頷き、然し泊まるお金もないと改めて思い出すなり表情曇りスプーンを唇添えつつうーんと考え)そうなんだ、とってもお手軽なのね~。私にもできるかな?一人暮らしって何したらいいの?やっぱりいつも通りに紅茶のんで読書とかかな。(なんて想像するように頬緩めるものの先程考えていた事をぱっと閃いたように続け)あっ...そうだ....!ねぇ、きょーさん、私がお金たまるまで泊まりたい!そしたら、今日困らない、ねっ。
むぅ…。(相手の気迫に圧倒されて遂には押し黙り、何か考えているようにも見える相手の顔をジッと見つめて)まぁ最低限身の回りのことやってれば後は好きなことできるよ。…いやいやそれは無理!そんなことしたら俺…殺されちゃうじゃん!(相手の質問に返答して束の間、その発想は無かった、というよりその発想に至らないで欲しかった言葉に即座に否定の意を示しながら手と首を同時に細かく振り。女の子、しかも何処かしらのお嬢様を家に連れ込むなど考えられず、かなり偏ったイメージから上記述べ)
えッ!そんな事する訳ない、私の恩人にそんな事させるわけないじゃないっ、一体何を言ってるの?!(彼の思わぬ言葉に愕然としてように目見開きつつ前のめりになってきっぱり告げると首を横に振るものの、否定された事には困ったのだろう肩を落としつつ背凭れに体重掛け途方に暮れた様に頬杖ついて)...うーん。....でも、他にどこ行ったらいいかわかんないよう。きょーさんの家以外、思い付かないし、私今日はお外で寝るの?(なんて呟きながら抹茶アイスを渋々口に含み)
で、ですよねー。うーむ…。(確かに殺されるまでは言いすぎだったかもしれないが、向こう側に色々と誤解を招かねないことに変わりなく。とはいえ他に名案が浮かぶわけでもなく、目の前でしょぼくれている相手を見ると己の性格上このまま見放すこともできず視線を下に落として腕を組んで唸り)…じゃあ、今日はもう遅いし、取り敢えず1日だけ。それからのことは…また考えよう。(考えた末相手の顔を見ると人差し指を立てて取り敢えず条件付きで承諾してしまう。続けた言葉にはデジャヴを感じ、自分の甘さに思わず笑ってしまいそうに)
っ!...助かった~っ、よかった。ありがとう、きょーさん。(彼の言葉に目見開き心底安堵したように溜息を漏らしては笑みを浮かべ、アイスクリーム食べ進め。再び再びアイスを掬うと手を伸ばして彼への口元へ向け「はい、半分こだから。私お腹いっぱいになったからあとは、食べてokだよ。」と小さく笑って)....じゃあ、このあとはきょーさんの家に行かなきゃ。どんな家なのかな、楽しみ。
いえいえ。良いの?じゃあ…。(嬉しそうな彼女の表情を見るとやはり自分の選択は間違いでは無かったと確信し笑みを浮かべ。差し出されたスプーンを咥え少し大きめの塊を口の中に入れてアイスを味わう。間接キスなんてもう気にする年齢でも無い筈なのだが、少し意識してしまうのは相手が相手だからだろうか)うん、美味しかった。それじゃあそろそろ行こっか。(少し頬が熱くなるのを感じつつ、テーブルの上の食事が全て無くなるとごちそうさまして上着を着ながら上記。レジにて会計を済ませると店の外に出て自宅に向けて歩き始め)お腹いっぱいになった?コンビニ寄ってく?
ふう、ごちそーさま。(アイスを食べてく彼を頬緩めながら見ていた後に、食卓のものが空になれば此方も同様言葉を漏らし立ち上がり。彼が会計を済ませる際に見たことのない小銭を不思議そうに眺めながらも店内から出れば、その言葉に肩跳ね「コンビニ、行きたい行きたい!」と告げ若干足早になり)お腹いっぱいなのはモチロン、いっぱい食べたからね。きょーさんもお腹いっぱいでしょ?....(なんて腹部擦りながらふふと小さく笑い彼に着いていき)
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