に配られた、謎のプリントと武器。これが何を意味するのか。
平凡な学生生活
いつもと同じ教室
いつもと同じクラスメイト
いつもと同じクソ教師
いつもと同じ友達
ただ1つ、今日いつもと違うことがあるのを今の俺は考えてもいなかった。
時刻は昼休み。いつも通り学食で昼メシを食って屋上で休んでいたその時__。
『ねぇ、今から私達とゲームをやらない?』
目の前には俺と同い年ぐらいの女の子。ゲーム? 流行ってるカードゲームとか興味ないぞ。
「君、ゲームってなにをやるの?それに『私達』って、君は1人じゃないか」
『私達の方は置いといて__ゲームっていうのはね……戦争ごっこだよ」
ニッコリと笑いながら少女の口から発せられた『戦争ごっこ』というゲーム。
はたして『戦争ごっこ』とはゲームなのか?
「戦争ごっこってさぁ……まさかとは思うけど、本物の銃とかを使うの……か?」
ここで『うん』と言われないことを祈るしかな__
『そうだよ! 学校の人達みんなに武器を配ったから、後は君が放送で開始の合図をするだけだよ!
あ、でもでも。流石に火気は危険だから、基本的に鈍器と刃物だよ』
彼女の言ってる意味が分からない。戦争? このボロい学園でできるのか?
いや、それより彼女の言い方から全校生徒に強制参加を指示するだろう。
『ほら、早く放送室に行って! 君にはこれをあげる!』
そう言われるがままに手を出し、ずしり…と重いものを受け取る
これは……日本刀?
『それはね、日本刀は日本刀だけど、脇差だよ。君の武器だからね。君、スクバの中に入れっぱなし』
そう言われて半・強制的に彼女に背中を押され放送室に。
『ほら、スイッチ入れたからはやく言って!』
「で……でも__」
俺の目の前には小さなナイフ
『はやく言わないと__殺すよ?』
嫌だ、死にたくない……そうだよ、一言言えばいいんだよ……。
俺はマイクに向かって喋る。
「これより……『戦争ごっこ』…を始めます……」
「ああもう声が小さい! しょうがないな、私が言う!
あ、あー、皆さん、御機嫌よう。私、これから始まる「あるゲーム」の首謀者でございます。
HRをはじめようとしてた? ごめんなさい。
今から2分後、皆さんのなかのほぼ全員が死にます。警告ってやつですね。
生き残った方々は、記憶に従い、各々行動してくださいね。
では……。
______ゲーム、スタートです。