匿名さん 2016-03-08 23:27:05 |
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噫、そうだな。風邪をひくのは御免だ。
(相手の言葉に素直に頷くと自身も本丸内に向かい足早に歩き始め、扉に手をかける前にもう一度桜木見つめて)
うん、この時期の風邪は厄介だからね。
(素直に聞いてくれた彼に微笑みを浮かべ歩き出て行って。_しかし、本丸の玄関の扉を開ける前に、一度振り返って桜の木を眺める相手を見てしまえば何故か上手く言葉に出来ないモヤッとした感情が募り。“…ねえ、長谷部くん。僕じゃ駄目かい?” なんて口が裂けても言えない事を思わず言い掛けた為に、ぐっと口を噤んでは相手が開けない扉を横から先に開けていって。)
_…長谷部くん、早く入ろう。
…?あ、ああ。
(催促してくる相手に視線桜木から離れ不思議そうに相手見つめ。僅かに戸惑い覚えながらも中に入り玄関口後手で閉め)
…それじゃあ、僕はまだ仕事が残ってるから。
(革靴を脱ぎ終わって廊下へと足を運べば、後ろを振り向き相手の瞳を見詰め。この腹の底で這いずり回るような気持ちの悪い感覚は一体何なのだろうかと、まさか自身が一振り目に対して妬いているなど思いもよらずそんな事を考えては、何処か逃げるように上記を述べると本丸の奥へと向かおうとし。)
嗚呼。…そうだ。
(茶色の革靴脱ぎきちんと踵揃えれば、足早に立ち去ろうとする相手の背中に向けて声掛け呼び止めようとして)
この間のあの蝋燭有難うな。
(出し抜けに背中へとお礼の言葉を掛けられれば、ピタリと足を止めて。唐突だった事もあり嬉しさで生理現象の様に桜の花弁が舞いそうになり掛けて、そんな己の単純さに呆れそうになるも今相手の顔を見たら其れこそ桜を出してしまうと直感した為に、後ろを振り返らずに其のまま口を開き。)
!、…どう致しまして。
嗚呼。…それじゃあな。
(背中を向けた侭一向にこちら向かない相手に矢張り失礼な事をしてしまったかと反省し乍今更どうすることも出来ず自身も身体反転させ静かに立ち去り)
(/区切りが良いので一旦背後のみで失礼します。この後の事なんですけど、そちら様は何かやりたいことなどはありますでしょうか?)
(/こちらも背後のみで失礼します。そうですね、…じわじわ恋愛色強めていきたいですよね。光忠を早く撫で回したいです。そちら様の光忠可愛すぎて悶えます。
今の段階だと長谷部はまだ少し一振り目引きずっていて、二振り目に対して恋愛感情抱いてない感じですが、やっぱりこのままじゃ停滞しちゃいそうなんで、何かきっかけや事件なんかがあってお互い意識したり好きになっていけたら良いですよね。そちら様は何かやりたい事等ありますか?)
(/ありがとうございます…!こちらも早く長谷部を労ってあげたいです。
ううん、そうですね…今まで二人とも一緒に居る事が多かったので、一度離れさせて互いの存在の大きさ?の認識をさせたい所です。長谷部の場合は夜戦で夜型に、光忠ですと新たに鍛刀された子の教育を任されてそちらの対応が主に、など取り敢えず接せられる時間が短くなって悶々?とするのはどうでしょうか?なお、その際にこちら光忠の方には長谷部への片想いを自覚させたい所ですが…。)
(/成る程!いいですね。長谷部にヤキモチ妬かせるのも楽しそうです。ではまた片方ずつ動かすパターンですね。長谷部の夜戦組は短刀脇差あたりでとりあえずやるとして、光忠サイドの時の此方がやる新人は何か希望ありますか?
それから再開するにあたって、部隊分けされて直ぐにするか既に逢えなくなって少し経ってからにするか希望はありますか?
部隊分けされて直ぐの所だと其処からどんどんモヤモヤして行く迄の細かい心理描写とかが分かって楽しいとは思うんですが、今迄の流れだとモヤモヤするに至るまでが長すぎて展開が雑になりそうかなと個人的には思うんですね。だから分けられて少し既に立ってて、「最初はこんなんじゃなかったのになぁ。」みたいに振り返る程度にした方がスムーズに行くかなー?とか思うのですが…)
(/そうですね、特に希望は無いのでお好きなキャラをやって頂いて大丈夫です!逆に何かこちら短刀脇差打刀から希望はありますでしょうか?
あっ、その流れ良いですね。なら少し経ってからで、振り返る形にしましょう。)
(/うむむ、悩みますねー。まだ出てない伽羅から選択ですもんね。つながりで行くなら日本号とか博多を使った方が良いのでしょうが、扱ったことがないので…。此方がやり易くて登場してないのは乱、次郎太刀、三日月、小狐丸、一期、江雪、加州、大和守、にっかり、鯰尾あたりですかね。
因みに其方にも特に希望は無いですよ。まぁ、大人しくて真面目な子よりはそういう事に多少興味があるこの方が話もスムーズにいきそうだなーとは思いますが。)
(/あっ、その中でしたら乱ちゃんを頼んでも宜しいでしょうか?難しそうなら他の子でも大丈夫ですので。
恋愛話とかに興味がありそうな子で言いますと、加州が妥当かなと思いますが如何でしょう?)
(/了解しました。乱ちゃんで行かせていただきますね。
其方は加州で構いませんよ。お願い致します。
さて、何方サイドから始めましょうか。希望はありますか?)
(/ありがとうございます、宜しくお願いします。
了解しました、では加州を遣らせて頂きますね。
そうですね、此方サイドからでも宜しいでしょうか?絡み文は此方から出させて頂きます)
(/了解しました!では次から乱ちゃんで行かせてもらいますね。改めて宜しくお願い致します。
背後はまた引っこませて頂きますね。)
(今から数週間前の事。あの後、主くんから自身もすっかり一人前になったと言う事で新たに来た刀剣男士くんの教育を任される事になり。最初の内はそれこそ自身に色々と教えてくれた長谷部くんのような立派な指導役になると意気込んでそちらへと注力していたものの、其れで時間が取れずここ最近長谷部くんとまともな会話が出来てなくて。しかも相手も今は池田屋攻略部隊の部隊長をしている為に夜型になっており、以前よりも顔を会わせる機会は少なくなっていて。何が悪いと言えば単純にタイミングが悪いだけなので如何する事も出来ない為、取り敢えずモヤモヤした気持ちを抱えつつも自身に任せられた事を責任を持って熟そうと、本日は内番を教える為に新人である乱くんを本丸内で探して行き。)
(/それでは絡み文を失礼します。このまま此方の背後も引っ込みますが、何か不備があればお声を掛けて下さい。では此方こそ改めて宜しくお願いします。)
(最近この本丸に顕現したばかりで、未だ人の身での生活に慣れてはいないものの、既に本丸内にはたくさんの兄弟が居り不安など一切無く。また自身の世話役を任された刀は、真面目で世話焼きなのか甲斐甲斐しく面倒を見てくれるため非常に助かっており。本日は出陣で無く内番ではあるが其処まで気落ちすること無く兄弟達とお揃いの内番衣装身に纏い上機嫌に鼻歌交じりに本丸の廊下歩いていれば遠くに見えた世話役の大きな太刀に向かいぱぁあっと瞳輝かせ小走りで相手に近付き)
あ、燭台切さーん!えへへっ!今日は僕達何当番なのかな。馬当番ならいいなー。
やあ、乱くん。今日は畑当番だよ、馬当番は明日だから頑張ろうね。
(粟田口の部屋がある方へと向かっていると前方から探していた人物が見えたので、こちらもにこりと微笑めば元気一杯である相手の名前を呼び。昨日は軽く手合わせをやった為にローテーションで本日は畑当番であるのでそう相手に伝えれば、畑の方へと向かおうと下記を述べて踵を返そうとしていき。)
それじゃあ、畑に行こうか。
えー、畑?変な虫とか出てくるんでしょ?僕やだなぁ。
(相手に告げられた今日の日程にあからさまに眉下げ不満げに頰いっぱい膨らませて。歩幅大きくして相手の背後について行きながら憂鬱そうに空見上げ渋々畑に向かって)
確かに、畑には色んな生物がいるからね。何なら此の虫除けスプレーを使うかい?
(畑に向かいつつジャージのポケットに入れていた、野菜に無害な小型の虫除けスプレーを取り出しては使うだろうかと相手を見て問い掛けていき。)
わぁっ!流石燭台切さん。何でも持ってるんだね。
(相手の取り出したスプレー缶見つめ瞳キラキラ輝かせると手を伸ばし貸してもらおうとして。)
使う物は一通りね。はい、どうぞ。
(畑仕事で使うと思った私物は一通り持っており、そう言えば長谷部くんに物を持ち過ぎだなんて指摘された事があったなぁと恋しくなりつつも、にこやかに相手へと小型の虫除けスプレーを手渡していき。)
ありがと。ふふ、これから何かが必要になったら燭台切さんのところ来よう!
(渡されたスプレー受け取り楽しげに笑いながら全身に噴きかけると、礼儀正しく御礼告げ。相手にスプレー返すと足取り軽く敷地内にある畑に向かい)
うん、良いよ。いつでも頼ってくれ。
(返されたスプレーを受け取ると性格上人から頼られるのは嬉しい為に、相手の言葉に微笑んでいき。ポケットに仕舞ってそのまま畑へと辿り着けば、倉庫から野菜に水をやる為のホースを取り出して相手に差し出し。)
_さてと、まずは作物に水をあげようか。
はーい。
(差し出されたホース素直に受け取り引きずりながら畑の中に足踏み入れ、収穫が近い夏野菜の苗踏まないように気をつけながら優しく水撒きを始めて)
これって何の野菜なの?
(同じく隣の畑に水をやりつつ最近は陽射しも強くなって来たなぁと思っては、また無意識の内にちゃんと長谷部くんはご飯を食べているだろうかと彼の夏バテの心配をしていると、おもむろに尋ねられた為に少し反応が遅れてから答えていき。)
_…え?あ、嗚呼、この野菜かい?これはきゅうりだよ。
…大丈夫?もしかして暑い?
(僅かに反応が遅い相手の様子に不思議そうに首傾げながら何処か具合でも悪いのだろうかとホースの放流止めそっと近付き)
…あっ、大丈夫、暑くはないよ。ごめんね、心配掛けちゃって。
(怪訝そうにしている相手に気が付くと笑み浮かべつつも申し訳なさそうに眉を下げていき。幾ら気になるとは言え少し長谷部くんの事に関して気を取られ過ぎだなと、心中で自身に対してそっと溜め息を零していって。)
何か悩み事でもあるの?僕で良ければ聞くよ?
(何処か上の空な相手には何時も世話係として色々お世話になっている為、役に立ちたいと思ったのか目の前で立ち止まると心配そうに問いかけて)
悩み事と言うか…。…僕が一方的に慕っている人がいてね、最近その人と生活時間がズレちゃったからあまり会えなくて如何しているか気になるんだ。
(一瞬視線を逸らして言うか考えたものの、このまま一人で抱え込んでいても仕方無い事かと思うと相手に少しでも話せば気も紛れるだろうと踏んで上記を述べていき。)
…それって、もしかして恋バナ!?燭台切さんその人の事好きなの?
(紡ぎ出されたまさかの言葉に瞳キラキラ輝かせ勢いよく相手に詰め寄ると食い気味に質問していき)
え?こ、恋バナとは違うよ。勿論、好きな事は好きだけど…。
(恋愛との指摘されればまさかの返答に瞳を瞬かせては、苦笑気味に否定し。好きな事は好きなのだが相手は同性であるし何より刀同士だと思えば、これは人柄として好きなのだろうと結論付けていて。しかし自分自身でそう思っておきながらも何処か引っかかる所があるので終いには首を傾げていき。)
…あれ?でも、四六時中相手の事を考えてるのって普通じゃないのかな…?
好きっ!?四六時中考えてるんでしょう?その人が気になって気になってしかたないんでしょ?もうそれは恋だよっ!(最初こそ否定的な反応見せる相手に感が外れたかとつまらなそうに溜息吐くも、紡ぎだす「好き」や「考えてる」の言葉に興奮した様に声大きくし再び水色の瞳キラキラ輝かせ)
!、恋って。_…恋、か。
(何だか相手が生き生きしているようなと冷や汗かきつつも、強く押されれば暫し考え込み。確かに長谷部くんの事は好きだ。けれど、これを恋と言われてしまうと本当に彼の事を好きでいて良いのかと思う気持ちもあり。一振り目の事を考えつつ、悩ましげに呟き。)
…んー、何か躊躇するような事あるの?
(歯切れ悪い相手の言葉聞けばこちらの予想に反して反応薄く、怪訝そうに眉潜め。まだこの本丸に顕現してまもない為恋愛事情に詳しくないが、彼がこの様な反応見せるのには何か理由があるのかと首傾げながら推測し)
…その相手には恋人がいたんだ。きっと相手は今もその恋人の事が好きだと思う。
(乱くんは顕現されたばかりでまだこの本丸の事情を知らないものの、なるべく長谷部くんの事が特定されないように適度なぼやかしを入れつつ、ぽつりぽつりと言葉を零して説明していき。)
いたって事は今は別れてるって事ー?
( 複雑そうな恋愛事情に眉潜め困惑顔浮かべ。しかしながら自分がもし相手の立場だとしても、本当に相手が好きならば諦められないと思い、素直な気持ち告げ)
んー…僕ならそうだとしても諦めないよ。だって今は付き合ってないんでしょ?
…そう言う事になるね。
(別れと言っても死に別れの方だが、当然そんな事など言えないので曖昧に答え。諦めないと言う相手に眉を下げて笑みつつも己も本音を伝え。)
僕も諦めたくはないよ。…ただ相手の気持ちも考慮しないとね。
んー…難しいね。でもさ、相手の事を考えすぎて、燭台切さん今とっても辛そうだよ。
(自身の事でない為事情分からず、かと言って言い過ぎるのもよくないと感じ言葉濁らせると、そっと自身より幾分も高い所にある相手の顔見上げ指摘して)
!_…僕、そんなに辛そうな顔をしていたんだ。
(自身では隠していたつもりだったのだが、己の心境を見事に指摘された為に驚いて息を詰まらせていき。こちらを見上げて来た相手へと少し目線を下げて見つめ返せば、苦笑気味にぽつりと呟いて。)
うん。凄く何かを堪えてるみたいな顔してる。折角のイケメンが台無しだよ。(必死に背伸びして相手の眉間の皺とんとん突いて刺激して。どうやら無意識だったのか苦笑零す相手に此方も苦笑い浮かべて)
…それは、格好良く無いね。
(今現在の己の面持ちを想像しては上記を述べ、寄ってしまっている眉間の皺を解すように自身でも人差し指で其処を触り。少し気分が良くなった気がして軽く息を吐いてから相手を見据えて微笑んでいき。)
乱くん、ありがとう。気を遣ってくれて。
どう致しまして。解決にはならなかったみたいだけどね。何時も燭台切さんにはお世話にかってるから、役に立てたなら嬉しいよ。
(漸く笑った相手みれば安心したように此方もにっこり微笑み眉間触る手を離して。何事もなかったかのようにホースを掴むと水撒き再開して)
解決しなくても話を聞いて貰えただけでも、だいぶ気が楽になったよ。本当にありがとう。
(胸の奥にあったモヤモヤとした感覚はマシになっており、微笑む相手に再び感謝しつつ自身もホースで隣の畑へと水を撒いていき。_暫くして夏野菜の畑へと水を撒き終えれば、ホースを倉庫へと片付けて行って。)
そ?それなら良かったー。
(相手の言葉に素直に安心したように笑顔向ければ、ホース片付け始める相手に慌てて自身の列の水遣り終わらせば、ホース引きづるように持ちながら倉庫に向かい)
_あっ、良ければ片付け手伝うよ。
(ホースを片付け終えれば、倉庫の外で相手がホースを引き摺っているのが見えた為に手を貸そうとして側へと近付いていき。)
わ、ありがとー。これ重くてさー。
(へらり笑うと此方に近づいて来る相手に頭小さく振り感謝の言葉述べ。手に掴んだホース軽く胸元まで引き上げて)
どう致しまして。確かにこのホース、長さがあるから結構重たいよね。
(お礼の言葉を述べる相手ににこりと微笑みを向けては、胸元まで上げられていたホースを両手で受け取り。そのまま持つと倉庫へと戻って元の場所へとしまっていき。)
燭台切さんのそういう所、なんていうかイケメンだなーって思うよ。僕が女の子だったら惚れちゃいそうだもん。…あーあ。僕も燭台切さんやいち兄みたいに大きければなー。こんなの簡単に運べるのに。(軽々とホース片付ける相手に感謝しつつ、自身の小さな手の平見つめ口先尖らせて)
えっ、そうかい?ふふ、男冥利に尽きるよ。(相手の褒め言葉に一瞬だけ目を瞬かせたものの、少し照れ臭そうにはにかめば上記を述べ。野菜の収穫カゴを取り出すと彼の方へと近付いていき。)
大丈夫、きっと乱くんも練度を積めば大きな物も持てる様になるよ。
本当?なら早く強くならないとね!
(相手の言葉に俄然やる気出たのか胸の前で拳ぎゅっと握りしめ満面の笑み見せ。収穫籠手に持つ様子見れば今から収穫するのかと期待に満ちた表情浮かべ自身も小さめの籠手に取り)
うん、頑張ろうね。
(満面の笑みを見せる相手を微笑ましく思っては、何か自分にも出来ることがあれば手を貸してあげようとひっそりと思い。小さめの籠を取り出した彼を視界に入れると畑の方を指差して。)
さてと、水も撒いた事だし収穫をしようか。今日はトマトが採れそうだね。
トマトってあの赤い野菜だよね。僕あれ好きだよ。今夜のオカズに出てくる?
(指差された畑の方見つめれば太陽の光浴び先ほどの水を纏いキラキラ輝く真っ赤なトマト視界に入り小走りで苗木の前まで向かうとよく熟れたもの吟味しながら今夜の事考え)
そうだね、サラダと煮浸しで使おうかなと思ってるから今夜のオカズにも出て来るよ。
(乱くんの後を追って畑の方まで来ると食べれそうなトマトを選びつつ相手の言葉に頷いては、切った物はサラダに、残りは丸ごと煮浸しに使う予定である事を告げていき。ふと、トマトの煮浸しは初めて作る為に長谷部くんの口に合うだろうかと、彼とは夕餉の時間も違う為に感想など聞けないのだがついそう思いながらトマトを収穫していき。)
煮浸し?トマトの煮浸しって美味しいの?水分でべちょべちょにならない?
(相手の作る料理はいつも美味しい為不安は無いが、今収穫しているこの瑞々しいトマトを煮るという発想無く、まじまじと籠に入った野菜見つめながら不思議そうに問いかけ)
トマトは煮ると甘くなって更に美味しくなるんだよ。それと、サッと煮るから水分に関しては大丈夫だよ。
(煮込むほど煮る訳では無い為に水分まみれで跡形も無く煮崩れする心配は無く、また温かいトマトは冷たい時の物よりも甘くて美味しくなるので、そうにこりと微笑み掛けては相手に告げていき。)
そうなんだ。燭台切さんは物知りだねー。…あ!ねえねえ知ってる?(相手の説明に納得したように頷くと尚のこと夕餉楽しみになり収穫速度速めていき。最中、ふと以前主から聞いたことのある言葉思い出し口開き)好きな相手がいたらね、美味しいものを沢山作って振るまってあげたらいいんだって。胃袋を掴む?みたいな。
うん?何だい?
(料理について褒められれば矢張り嬉しいものがあり微笑んでいると、何かを思い立ったかの様に口を開いた乱くんに首を傾げて問い掛けて。そして、相手から告げられた其の内容に納得をすれば独り言の様に呟いていき。)
胃袋を掴む…か、成る程。それに料理を作って渡すなら会える口実にもなるし…。
もし好きな人に料理振る舞うのに味見役がいるなら言ってね。僕がいつでも食べてあげるからさ。
(収穫した籠大切そうに抱え込みながらそっと舌だし茶目っ気たっぷりに楽し気に笑って見せて。)
はは、頼もしいなぁ。それならその時に声を掛けさせて貰うよ。
(楽しげな表情に此方も笑みを浮かべては、さっそく今日辺りから長谷部くんの好きな料理の練習をしようと心の中で気合を入れていき。このくらいの好意なら相手も困ってしまわないだろうと、少し不安に思いつつも矢張り会いたいと言う欲には負けて料理を差し入れする方向に決め。収穫したトマトをカゴに入れて持ち直せば、乱くんに声を掛け。)
あっ、そう言えばトマトは収穫出来たかい?
(相手の様子に少しでも元気出たかなと内心安心しながら、何だかんだで籠いっぱいに真っ赤なトマト収穫していた事に気づき慌てて手を止め、その籠持ち上げて)
うん。ちょっと摂りすぎたかな?
大丈夫だよ、この本丸のみんなは食べ盛りだからね。むしろ丁度良いくらいだよ。ありがとう。
(沢山カゴに積まれた相手のトマトを見ては微笑み、多いに越した事は無い為にそう告げれば収穫を頑張ってくれた事に対して感謝の言葉を述べ。頭上の空模様に視線を向けると、そろそろ時間も時間なので本丸の方に足を向け。)
_それじゃあ、トマトも収穫出来た事だし日が落ちる前に本丸に戻ろうか。
そっか。良かったー。
(安堵した様に満面の笑み浮かべ籠抱え直すと相手に従い本丸へと向かい軽快な足取りで歩き出して。相手とその想い人が上手くいけばいいなと願いながら自然と鼻歌歌い)
(/いやー、似非な乱ちゃんで大変失礼致しました。さてさて、この辺りでキャラチェンジ致しますか?)
(日が落ちかけた中、トマトの入ったカゴを持っては先程ずっと片想いの相手の事を話していたからか、早く長谷部くんに会いたいなぁと思わず想いを馳せながらも乱くんと共に本丸へと向かって行き。)
(/いえいえ!乱ちゃん可愛かったです。そうですね、そろそろ此方もお声掛けをしようと思っていたので次辺りでキャラチェンジをお願い致します!)
(京都攻略の為に編成された夜戦部隊の隊長任され漸く此の部隊にも慣れて来たものの度重なる連戦の疲れ重なり、夕刻、夜への出陣向けて自室で準備整えながら燭台に灯る藤色蝋燭見つめ疲れきった溜息吐き出し)彼奴は大丈夫だろうか。
(/どの様な場面にしていいか悩みましたが、こんな感じでいいでしょうか?あれでしたら場面変えますので。)
長谷部ー、今日の出陣の事でちょっと話したい事があるんだけど……って、何浮かない顔してんの?
(今夜の京都攻略に向けて準備をしていたものの、持って行く刀装は投石兵だったか盾兵だったかうろ覚えだった為に部隊長の長谷部に聞こうと、部屋の外から声を掛けつつ扉を開ければ何やら疲れた顔をしている相手が見えた為に、部屋の前から問い掛けていって。)
(/大丈夫ですよ!続きロルありがとうございます。似非な加州になりますが、よろしくお願いします。)
はぁ…嗚呼、加州か。いや、気にするな。大したことじゃ無い。(蝋燭の火見つめていれば開いた障子から見えた隊員の姿に静かに姿勢正し。入室するや否や此方心配する相手の言葉に慌てて表情戻そうと試みるも上手くいかず触れて欲しく無さそうに顔の前で手をひらひら振り)
(/キャラチェンジありがとうございます。改めて宜しくお願い致します。此方は蹴って下さって構いませんので)
大した事じゃないって、それ絶対嘘だろ。…あんたらしくない顔してさ、何?主関連?
(全く以って上手く取り繕えていない相手に浅く溜め息を吐くと、自身は初期刀ゆえ割と彼と付き合いも長いので放って置く事は出来ずに、後ろ手で襖を閉めて中へと入り。そのまま横合いへと座ればジトッとした眼差しで問い掛けていって。)
主は関係無い。それより…御前何か用だったんじゃないか?(話題に上ったこの本丸の主たる審神者疑われれば直ぐさま否定して。隣に座る相手の視線居心地悪く話題逸らそうと質問投げかけ)
俺の事は後でで良いよ。…それよりも主じゃないって事は、もしかして燭台切さんの事?
(あからさまに話題を逸らされれば心配半分好奇心半分で尚のこと其の話題に突っ込んでしまいたくなるもので。しかし主の事じゃないとするとと考えては、不意にある人物が過ぎったのでその名を口にしていき。)
…燭台切は関係ないだろ。寧ろなんで彼奴の名前が出てきたんだ。(話題をそらすどころか偶然にも自身が考えていた人物の名前出されれば驚いた様に静かに瞳丸くし。相手にばれないよう顔背けながらさらり返し)
だって、燭台切さんが顕現してから長谷部ってかなりの頻度で一緒に居たじゃん。でも最近は一緒に居る所を見掛けてないから、その事で悩んでるのかと思ったんだよ。
(分かりやすい相手の反応に、ビンゴかと思いながらも何故自身がその一振りの名前を挙げたかの理由を話していって。相手と喧嘩でもしたのだろうかと考えつつ、目の前の打刀の反応を待ち。)
あれは主から世話役を頼まれたから一緒にいただけで、今はもう世話する必要もなければ部隊も違う。悩む事なんて無いだろう。
(尚も食い下がってくる相手に深々と溜息隠す事なく吐き出し、自身的にはなんとも無いようにさらり言い返すも、確かに最近あの伊達刀に逢えていない事改めて理解して。)まー…ちゃんとやっているかは心配だが。
へぇ、心配なんだ。あんたが主以外の事を気に掛けるなんて珍しい。
(勘が外れたかと思ったものの何だかんだで心配をしているらしい相手を見れば、思わず笑みを零し。なら先程の渋い顔は悩み事ではなく心配事をしていたからかと考えれば、下記を提案して。)
…あっ、そうだ。心配なら見に行けば良いじゃん。一緒の本丸で生活してるんだしさ。
一番は主だがな。…用もないのに逢いに行っても迷惑だろう。あっちも忙しいんだろうし。
(相手の提案に流石に素直に自身から赴くのは気恥ずかしいものが有り、それらしい言い訳捲し立てると依代である刀の鞘を指先で撫で)
はいはい、分かってるって。_…顔を見るぐらい良いと思うけどなー?ひょっとして、会いたく無いの?
(主が一番だと言う相手にそれは分かりきっている事なので苦笑気味に頷いて、会う事が迷惑だと述べた為にそんな事は無いと思うけどと考えつつ、ふと単純に顔を合わせたく無いだけかと思って悪気無しに問い掛け。)
会いたく無い…というわけでは無いが。会った所で話す話題も無いから気まずいのは事実だ。(意地の悪い質問に対しては直ぐさま否定し、自身が会いに行くのを拒む理由付け加えて)
ふぅん…。…なら逆に、相手が話す話題があって会いたいって言って来たら長谷部は会う?
(即答する相手にあんまり取り付く島が無いと思いつつも、其れならと反対のパターンを聞いてみていき。)
それは…まぁ。別に避けている訳じゃないしな。それよりなんなんだ、この会話は。意味があるとは思えないんだが。(何故か仮定の話振られれば、一瞬悩むもののすんなり肯定し。然しながら何故今この様なやり取りをしているのか分からず眉間に皺寄せて)
そんなの、これから出陣だって時にあんたが浮かない顔してたからだろ?隊長の元気が無ければ、俺達隊員だって心配するっての。…その理由を解決する話し合いに意味が無いって言われたら、流石に俺ちょっと悲しいんだけど。
(良くも悪くも真面目な相手に冗談交じりに苦笑を零し、まあ余計なお世話かもしれないがこのままにして怪我をしたら嫌なので何とか気持ちの折り合いを付けさせようとしていたのだが、如何にも上手くいかないなと頰を掻いて思っていき。)
…それは、…悪かったな。(相手の言葉に、揶揄い半分では無く素直に此方を心配してくれているの分かり余りにも素っ気ない反応し過ぎたかと罪悪感込み上げ。申し訳無さそうに謝罪の言葉述べると姿勢正して相手真剣な眼差しで見つめ)正直、俺自身もよく分からないんだ。会いに行きたい気が無いわけでは無いんだが、彼奴も新人育成を任されて忙しいのに、会いに行って…迷惑はかけたくない。それに…いや、なんでもない。
いいよ、俺もしつこかったしさ。
(こうも素直に謝られれば驚きつつも、ひらひらと手を振って全然気にしていないと言った感じに笑みを浮かべて。次いで真剣な眼差しを向けられるとこちらも自然と姿勢を正して行き、相手の言葉に耳を傾けるが歯切れの悪い言葉に首を捻り。)
迷惑は掛けたくない、か…。…ん?何々?この際だから全部言いなよ。俺こう見えても口は固い方だしさ。
本当だな?誰かに言ったら圧し切るぞ。
(相手の言葉に素直に相談してみる価値はあると判断したのか一度彼に他言無用だと物騒な言葉投げ掛け。気恥ずかしいのか視線背けながらぽつりぽつり語り始め)…前までは、俺が彼奴の世話係だっただろう?それが今は彼奴が新人の世話係だ。…今の彼奴には俺は別に居なくてもいいんじゃないか、そう思うと怖くてな。それから…彼奴の隣に他の奴が居るのを見るのは何だか、その…苛々するんだ。
信用無いなー、分かってるって。
(物騒な事だが遣り兼ねない相手にくすくすと笑った後、元より誰にも言う気など無いので頷いていき。小さな声量だったが音をしっかり拾っていくと、その途中で思わず不器用な相手が微笑ましく思えてにやにやしてしまい。)
ははーん、成る程ね。つまり燭台切さんが離れて行くかもしれないのが怖い上に、隣に居られなくて妬いているんだ。長谷部も可愛いとこあるじゃん。そんなに燭台切さんの事が好きだったんだ。
妬く?誰が誰にだ。…ちょっと待て、俺は彼奴のことが好きなのか?(目の前相手にやにや含み笑い浮かべ乍紡いだ言葉理解出来ず怪訝そうに眉潜め首傾げ。自身のこの感情が嫉妬や好意と云う物よりも単に心配から来るものだと思っていた為まさかの指摘に気恥ずかしさ込み上げ始め質問捲し立て)
妬くのは長谷部が燭台切さんの隣にいる人に。_って、えっ?自覚無し…!?どこからどう見ても好きの類の感情じゃん。
(唐突に矢継ぎ早に質問を繰り出されるものの、最初の内はさらりと答えていればまさかまさかの無自覚だった為に、意識してないであんな事を言ったのかと思っては相手に教えるように伝えていき。)
…いや、まさか。そんな筈はない。俺が彼奴を好きだなんて。(まさかの指摘に前髪くしゃり掴み否定する様に首左右にぶんぶん振ると認めたく無いと言わんばかりに顔歪め)
まあ、結局これは俺の憶測だから何とも言えないんだけどさ。…取り敢えず、一回会ってみてからまた考えればどう?
(複雑そうな顔をしたので一瞬何故だろうかと考えたものの、そう言えば相手は一振り目の彼と仲が良かった事を思い出し。すっかりそれが抜け落ちていて地雷を踏んでしまったかと眉を顰め掛けたが、兎にも角にも行動が大事だと思うと試しに提案してみて。)
随分と簡単に言うな。…それでもし彼奴に変な顔されたら御前を恨むぞ?(行動移す様提案してくる相手に肩下げ盛大に溜息吐くも、どのみちこのモヤモヤを解消するにはそれしか無いかと腹括り軽く脅し文句紡ぎながら立ち上がり)出陣前に会ってくる。今のままだと集中出来ないだろうしな。
一応、これでもちゃーんと考えてんだよ。まあ燭台切さんの事だから変な顔はしないと思うけど、万が一の時は恨んでも良いよ。
(端から見ても愛想の良い彼が妙な表情をするとは思えずにそんな事を言っては、相手の脅し文句に特に反論の言葉述べずにして。立ち上がった目の前の相手を顔と視線で追えばひらひらと手を振って、続いて己も自部屋に帰ろうと反対の廊下に出て行き。)
ん、了解。良い結果になると良いね。じゃ長谷部、また夜戦の時に。
(/そうですね、話の流れ的にそのような感じで大丈夫です。光忠が自部屋にいるか、炊事場にいるかはどちらでも平気ですのでやり易い方の場所をお選び下さい。)
(/了解しました。では自室という事で話を進ませていただきますね。)
(加州に言った通り話中の人物に会うべく部屋を出て廊下歩むも、よくよく考えて最近彼に会っていない為何処に行ったらいいか分からず自然と足取りゆっくりになり。そもそも今本丸内にいるのかすら定かで無く、出陣の前だと言うのに浅はかだったと自身の行動省みて溜め息吐き乍一先ず相手方の寝室の前迄向かい外から声をかけ)すまない。燭台切はいるか?
(あの後、先に夕餉の支度を終えたので自室に戻って来ていて。長谷部くんの胃袋を掴む為に、座卓で歌仙くんから貸して貰ったレシピ本を読んで真剣に献立を考えて集中していたので、こちらに向かって来る廊下の足音は己には聞こえておらず。それゆえ不意に、部屋前から声を掛けられれば吃驚して肩を跳ねさせ。その声がまさかの会いたいと思っていた人物のものだった為、煩いほど鳴る心臓を抑えてはなるべく格好良く平静な声を保って口を開き。)
_!…あ、長谷部くん?僕なら居るよ。如何したんだい?
(/こちらも了解しましたー。それでは他に何か疑問点がありませんでしたら背後は下がらせて頂きますね。)
…い、いや。大した事じゃないんだが…
(期待していなかったものの真逆すんなり探していた人物の声が聞こえれば久々故に鼓動高鳴り。障子越しで中の様子は見えないがそれでもこうして声を聴けただけで安心したのか廊下に立ったままその場動かず、「お前が心配だった。」等という素直な気持ち告げる事など出来ずそれと無く上手く二、三話して帰ろうと口開いて)その。迷惑で無ければ、俺たち夜戦部隊のために夜食を作って欲しいと思ってだな。今日からとは言わない。
!_勿論っ。なら明日から腕によりを掛けて作るよ。
(相手からの申し出に瞳を瞬かせ、差し入れを考えようとしていた自身にとってはむしろ好都合な事であり、襖越しだがこくりと頷いては笑みを向け。ふとこの顔の見えない状況は話す分には支障は無いのだが、やはり長谷部くんの顔が見たいと思っては声を掛けていき。)
_ねえ、長谷部くん。立ち話もなんだし、まだ時間があれば僕の部屋で少し話さないかい?
感謝する。
(とっさの思いつきとはいえ夜戦後に腹を空かせているのは事実故助かったと素直に感謝して。次いで何を話そうかと悩んでいた所相手からのお誘いの言葉聞き一瞬どきりとし、本心としてはもの凄く相手に会いたいのだが、会った所で恥ずかしい顔を見せてしまうのでは無いかと躊躇い。此処は合わずに引き返そう、と室内に居る相手に声をかけ)
いや、遠慮しておく。お前も今は新人育成で忙しいだろう。俺なんかと話すならきちんと身体を休めておけ。…邪魔したな。
えっ、あ、ちょっと待って!
(忙しいなら仕方が無いと思い諦めようと思っていたものの、返って来た言葉はそれとは関係無く何処か自嘲めいた様なもので。それが気に掛かり、また訂正したかった為に、咄嗟に去ろうとする相手へと引き止める言葉を投げては急ぐあまりバンッと思いっきり襖を開けてしまい、しかしそんな事は気にせずに相手へと真剣に視線を定め。)
_一つ訂正させてくれ。確かに新人育成で暇とは言い難いよ。でもね、君自身が“俺なんか”って言わないで欲しい。そもそも僕は身体を休める事よりも、長谷部くんと…長谷部くんだからこそ話したかったんだ。
(立ち去ろうと一歩歩き出すも直ぐに背後から凄い音で襖開き、思わず吃驚して身体揺らし其方に顔向ければ、真剣な表情の相手が居て。数週間ぶりに見た相手の姿、更に思ってもいなかった言葉に自分でもどうしようもない位胸高鳴り、無意識にふわり桜花弁散らし顔真っ赤にして)〜っ、な、何を言って…
?_え、何ってそんなの本心を__、あ…!?も、もしかして僕、今恥ずかしい事を言った…?
(真剣そのもので述べていた為に相手の問い掛けに一瞬首を傾げたが、よくよく見れば目の前にいる長谷部くんは自分達刀剣にとっては喜の象徴とされる桜を舞わせている上に、見間違いでなければ顔を赤く染めているので己も今言った事の重大さに気が付けば、格好悪い事に恥ずかしさで顔を赤くさせたものの少なくとも相手はこちらの言葉で喜んでくれていると言う事を桜で悟ると、あまりの嬉しさにぶわりと多量の桜を背に散らせてしまい。その様な状況の中、手の甲で口元を隠しつつ問い掛けていって。)
し、知らん。俺に聞くな。
(恥ずかしさから顔隠す様に俯き素っ気なく言葉返すも頭上から大量の桜吹雪舞うの目のあたりにしまさか自身がこんなに喜んでしまったのかと焦りどうにか桜舞うのを止めなければと顔上げれば、視界に入ったのは己同様に顔赤くし桜散らせている相手で。どうやらこの多量の花びらは自身のものでは無く相手のものだと悟り、何故相手が喜んでいるのか分からず赤い顔のまま問いかけ)恥ずかしいと思っているなら何でそんなに桜が舞っているんだ。
(周囲に舞う桜の量に、分かりやす過ぎる己に対して何たる無様と思ったものの生理現象ゆえ止める術など無く、嬉々たる心情に起因して桜は相変わらずにひらひらと舞っていて。伏し目がちに相手を見ては、まだ赤い顔であった為に無粋にも可愛いと無意識で思ってしまい。ふと問い掛けられた事に、それは君が僕の言葉で桜を出してくれたからと言っても良かったのだが、現在の自身は顔が赤い上に桜を出している為いまいち格好良く無いので少し焦っては。)
!?_い、今それを聞くのかい…!?せめてこの顔の赤みが引いてからで…!
も、もう良いだろ。早くその桜どうにかしろ!
(普段見る事の無い顔を赤らめ恥ずかしがっている相手の可愛らしい様子に胸どきり高鳴り、一振り目はこんな表情しなかったぞ、と意表突かれながら一向に収まることない桜吹雪に自身のことは棚に上げ、気恥ずかしさから相手に詰め寄り胸元掴むとゆさゆさ揺らしどうにかこの事態収拾をつけなければと焦り出して)
っ、ちょっと待ってくれ…!
(胸元掴まれれば内心で近い近いと物理的に相手との距離が一気に縮まった事に、先程彼への好意を自覚したばかりなので意識し過ぎて脳が処理出来ずに言葉でストップを掛けたが、桜は止まらず増えるばかりで。流石にマズイと思っては相手の胸元を慌ててグッと押し返しつつ、近くの柱に手を付いては思いっきりそこに額を打ち付け。ショック療法だか何だかで桜を止めたと共に頭を冷やすと、情け無さで柱前で呟き。)
うっ、格好悪い…。
…な、何してる。大丈夫なのか?
(近場の柱に思い切り頭打ち付ける相手に気でもやったのかと心配しながら、気づけば桜吹雪自身のも含め消えており。この為に打ち付けたにしろ柱前で項垂れる相手になんと声をかけていいか分からずこのまま此処にいるのも居た堪れなく、うまく誤魔化して立ち去る方法考えはじめ)怪我、してないか?そうだ、薬研を呼んでこよう。お前は部屋で安静にしておけ。
…ご、ごめん。大丈夫だから。
(いきなりこちらが異様な行動に出た為に、相手を驚かせてしまったと思っては打ち付けた箇所を髪で隠しつつ謝罪の言葉を述べ。不意に背後で立ち去ろうとする気配感じ取れば、せめて桜を舞わせた意味だけは伝えようと後ろへと振り返って思わず手を伸ばし、相手の服裾を掴んで。)
!__っ、長谷部くん。行かないでくれ。薬研くんは、良いから。
!〜っ、な、なんだ!怪我してたらどうするんだ!(うまく立ち去るつもりだったが、相手に再び呼び止められれば素直に足を止め。顔を背けたまま素っ気なく言い返すも掴まれた服裾に再び鼓動高鳴りはじめ、これも全部加州に変なことを言われたのせいだと言い聞かせながらくるり方向転換して相手の方を見て)…すまない。本当はお前が元気だっったか心配だったんだ。それなのに、素直になれず…寧ろ怪我をさせてしまうとは。
あっ、いや…!あれは僕の自業自得と言うか、何と言うか…。それに、怪我はしてないから平気だよ。僕って頑丈だしさ。
(こちらの方に相手が降り向いたので掴んでいた服裾を放し、改めて正面から彼を見るといやに意識しているせいか心臓が煩くなりつつも"心配だった"と言う相手の言葉にきょとんとした後、嬉しく思い。しかし柱に額を打ち付けた行為は己の不甲斐なさも含んでいるので、言い辛そうに伝えて。だが怪我はしていない為にこりと笑い、少し間を置いてから口を開いて。)
…あのさ、先ほど桜を舞わせてしまった理由なんだけど言っても良いかい?
そうか。まぁ、確かに…青銅の燭台を切るくらいだしな。(相手に怪我が無いと分かれば安堵した様に深い息吐き出し、彼の云われ思い出し揶揄い半分に告げて。やや間を置いてから相手の口から出た問いかけに結局ぶり返すのかと思いながらも無言で頭縦に振り)
はは、格好付かない由来だけどね。
(燭台を切ったから燭台切と言う安直な名前なものの、それが切れ味の良さと頑丈さを如実に表しているのだからこの時ばかりは良かったと思い。快く頷いてくれた相手を見ては「ありがとう」と述べ、今度ばかりは桜が出ない様に気を配りながらもありのままの心情を伝えていき。)
…自惚れかもしれないけど、長谷部くんが僕の言葉で桜を出してくれたから凄く嬉しく思ったんだ。僕と君、最初はギクシャクしていただろう?だから尚のこと今さっきの桜が嬉しくてさ。
な…っ。自惚れるな。あれはいきなりお前が変なことを言うから…
(素直に桜を出した理由告げる相手に、自身の所為だったと悟り気恥ずかしさ再び振り返し相手軽く睨みながら食って掛かるも、ふと先程加州が言っていた様に目の前の相手がこうして自分と話をしてくれる事、自身の些細な反応に喜んでいる事理解して。いつまでも意地を張っておらず相手のように素直に言葉を口にしようと決意して)
いや。違わない…。俺はお前と話したかったんだ。だから、呼び止められて柄にもなく嬉しかったのかもしれない。
(やっぱり己の自惚れだったかなと、苦笑気味に頰を掻くもふと不自然に途切れた言葉を不思議に思い、少しばかり首を傾げ。暫し相手の言葉を待っていれば告げられたそれに、彼も自分と同じ様に話したいと思っていてくれた事を知れると、じんわりと胸の内が熱くなるのを感じて。思わずいつもの格好付けた笑みではなく、表情の緩んだ笑みを浮かべては幸せそうに言い。)
!…そっか、そうなんだね。ふふ、嬉しいな。本当に嬉しいよ。君がそう言う風に言ってくれるなんて。
〜…!”お前”がそうやって笑うのは初めて見たな。何時もそうやって笑うといいのに。
(今まで見た事の無いような可愛らしい屈託の無い笑顔見れば驚いた様に目を見開き、脳裏にぼんやり同じ様に笑う一振り目浮かび懐かしいさから、ふ、と力無く此方も笑い返し笑みを褒めて)
はは、そうかもしれないね。_君に言われた事だし、なるべくそうしてみようかな。
(ふと無意識的に浮かべた笑顔だった為に改めて相手から言われて自覚をすれば、くすりと笑んで肯定的な言葉を返し。一方で力無く笑う彼を見ると、それこそ初めて見たので可愛いなんて口に出しては言えない様な事を思いながらも隠さずに褒めていき。)
それと、長谷部くんのその笑みも初めて見たよ。君は笑顔も素敵だから、普段からもっと見せてくれたら嬉しいな。
は…?そんなに俺は笑ってなかったか?
(歯の浮くような言葉紡ぎだす相手にいちいち反応していては身が持たないとあえてスルーしつつ思わぬ指摘に自分はそんなにも相手の前で笑っていなかったかと眉顰め考え出して)
あれ?あんまりそんな風に笑ってなかった気がするんだけどな。…うーん?
(久々に長谷部くんと会った為にこちらが見間違いでもしていただろうかと、顎下に手を充てて少しばかり考え込んでいき。)
笑顔は意図して作るわけじゃないからな。そんな風言われてもわからん。
(困ったように頰を軽く掻き苦笑すると、新たな話題を振ろうと脳内思考整理し当たり障りなく答えやすいであろう何気ない質問投げかけて)
嗚呼。新人研修はどうだ?新しい奴らはきちんとしているだろうな?
ううん、確かにそっかぁ。
(言われてみれば相手の言う通りだったので、同じく眉を下げて笑みながら頷き。不意にさり気無い話題を振られれば、彼から話題を振られた事自体に嬉しくなりながらも新人の子の顔を思い浮かべては微笑んで。)
新人研修は大変だけど楽しいよ。それに乱くんも凄く良い子だしね。すぐに独り立ちが出来そうだよ。
そうか。…それなら良いんだが。
(此方が投げかけたにしろ相手が楽しげに笑いながら紡いだ新人短刀の名前に、もやり不思議な感情覚え力無く頷き。これが加州の言う嫉妬という奴なのだろうかと考えながら、やはり今の彼には自分は不要なのだと実感し一人で落ち込み)
…?
(何となく相手の様子が妙だと思いつつも、まさか嫉妬らしきものを抱いているとは思わずに疑問符を浮かべ。少しばかり考えた後、本当はこう言う事は深く聞き出さない方がお節介ではなく彼にとっても良いと分かっているのだが、どうしても気に掛かった為に相手の顔を覗き込む様にして心配げに聞いてみて。)
_、長谷部くん。その、何か元気が無い様に見えるけど…どうしたんだい?
いや。何というか、お前も成長したんだな、と思ってな。此処に来て結構経つんだと改めて実感したんだ。
(此方覗き込む相手に心配かけまいと首軽く左右に振り、まさか自分が相手の言葉に勝手に嫉妬していたなどと言えるはずもなく上手く誤魔化そうと言葉紡いで)
その言葉は嬉しいけど……やっぱり長谷部くん、無理とかしてないかい?
(彼らしくない素振りに疑問感じてはじっと相手を見詰めて、一振り目には敵わないがこれでも彼とは出会ってからそれなりに経っているがゆえ違和感見逃さず、少し間を置くと改めて尋ねていき。)
…!!し、していないぞ。嗚呼、此処に来る前に加州と色々話していてな、彼奴が変なことを言うから…それが気になっていただけだ。(うまく誤魔化したと思っていたが、どうやら失敗のようで更に追及されれば明らさまに動揺した様に相手から顔背け尻すぼみになりながら言い訳重ねて)
うーん、そう?…ところで、その加州くんが言っていた変な事って何かな?
(顔を背ける相手に分かりやすいと思いながらも、あまり言及するのも悪いかなと考え一歩引き。しかし、続いて出た言葉に首を傾げては純粋な疑問として聞いていき。)
いや…。俺がどうやらある人物に妬いているなどと言われたんだが。よく分からなくてな。(顔背けた儘問われた問いかけにどう応えるか悩み乍とくに隠す必要もないかと頰かきながらぽつりぽつり言葉紡ぎ始め)
…妬いている?長谷部くんが?
(きょとんと僅かに目を丸くさせては、相手が妬くなどと珍しい事を言うので心中で驚いて。一体何で妬いているのだろうかと思うものの、その理由がもし他人の為であれば聞くのが怖かったので何でとは言えずにやや目を伏せて。)
嗚呼。だが俺自身としてはそんな事はないと思っていたんだが…もしかしたら妬いていたのかも知れない。人の身というのはやっかいだな。(人の身体を得た事で色々な事を学び身につけてはきたが、逆に刀の時には感じなかった様々な感情に振り回され、支配されている事に肩下げ溜息吐き出して)もし、刀のままだったら、誰かを好きになる事も、誰かを失って悲しむ事も無かった。
…刀の時には無かった"心"と言うものを持つ事が出来たからね。
(ただの物として人に使われて来た時の事を思い出しつつ、自身の胸にそっと手を充てればそう答えていき。心は時に厄介で、時に苦しく思う事はあるものの、しかしそれと同時に嬉しさや楽しさを教えてくれるものゆえ、完全には要らないとは言い切れず。ただ自身は人の身を得てから大切な人を失った事が無い為に上手く言葉を返せずに、少しばかり目を伏せたまま相手の名前を心配そうに呟き。)
_…長谷部くん。
こんな事お前に話してもな。すまない、忘れてくれ。
(戸惑ったような相手の反応に心配かけまいとした筈が何時もこうして目の前の相手困らせるばかりで、何だかんだ今迄は彼の世話役をしてきたがその中でも彼に迷惑を掛けていたのではと自己嫌悪苛まれ顔色悪くすると一刻も早く此処から去りたいという気持ち逸り相手に背中向け)悪い、そろそろ時間だ。
…忘れは、しないよ。
(同じ燭台切光忠でもこれは二振り目の、何の説得力の欠片も無い言葉だが小さくそう呟いていき。顔色の悪い相手を見ては、もう少し気の利いた事を言えれば彼にそんな顔をさせずに済んだのにと、ほとほと自身が嫌になり掛け。ただそれは悟られない様に背を向ける相手に対して、なるべく優しく下記の言葉を掛けて見送っていき。)
…そっか、頑張ってね。それと明日の夜食、ちゃんと作るね。
…すまない、頼む。
(此方が此処に来た第一の目的では無いが、背後から相手紡ぐ夜食の話に小さく頷くとそのまま一度も振り返る事無くその場を後にして)
(/なんだかお互いもやもやを抱えたままになってしまい申し訳ありません。
ひとまず長谷部としては燭台切の側にいるのが自分じゃ無い事に寂しさやら嫉妬覚えるも、最初から自分は彼の為に必要では無いのかやら、今此処で自分が燭台切を好きになったら、一振り目と彼を重ねているから好きになったのだという事になり二人に失礼じゃないかと悩んでる感じです。分かりづらくてすみません。
さて、今後の展開は如何しましょうか。此方としてはできる事ならもう一度誰かに相談して気持ちはっきりさせる→何かイベントがあり自分の気持ち自覚→告白的な流れかな、と思っているのですが。)
_勿論、任せて。
(そう出来るだけ柔く微笑めば、ひらひらと小さく手を振った後に無意識の内に自身の不甲斐なさに溜め息をつくと、部屋へと戻って行って。)
(/いえいえー、一筋縄ではいかない方が自然ですのでお気になさらずに。
成る程、大丈夫ですよ。分かりやすいです。こちら燭台切は長谷部くんの事が好きなのは自覚済みなものの、二振り目である自分が彼の事を好きになって良いのか。また一振り目の事がある為に、やっぱり好きな気持ちは伝えられないと考えていまして、とにかく二振り目である事に無自覚に劣等感などを感じていますね。あと二振り目の自分では長谷部くんを幸せに出来ないとも思ってます。…焦れったくて済みません。
ああ、それは良いですね!もっと背中を押してくれそうな相談相手…鶴丸や大倶利伽羅、薬研に宗三あたりですかね?どのキャラも出来ますので、お好きなキャラをお選び下さい。)
(/背後のみで失礼します。
よかった。個人的にはすんなりくっ付くよりは中々上手くいかないこのもどかしいやり取りとか過程が好きなので。
嗚呼、なるほど。確かに燭台切さんはこういう時自分より他人の幸せを願っちゃいそうですね。
んー…此方のけしかけ人は出来れば倶利伽羅か宗三あたりがいいかと思います。鶴丸や薬研だと優しさが強くなっちゃうイメージがあるので。いつまでもぐじぐししている長谷部をキツく叱ってくれるような人が良いかと。)
(/ふむふむ、でしたら宗三でも良いでしょうか?たぶん大倶利伽羅も長谷部には優しくしてしまうと思いますので…。
あっ、こちらも焦れったい燭台切の事をガツンと叱ってくれる人が良いのですが…、おだて内じゃなくても大丈夫ですのでお願いしても良いでしょうか?)
(/はい。では宗三でお願い致します。
むむー。難しいですねー。叱ってくれそうで尚且つ恋愛ごとに疎くないとなると、自称文系名刀の彼か綺麗な次郎さんしか浮かばないのですが…。)
(/了解しましたー。
あっ、自称文系名刀の彼良いですね!燭台切となら炊事場でよく一緒に肩を並べていますし、事情も知ってくれていそうです。
ちなみになんですけど、この双方とも誰かに叱られた後の何かのイベントですが、出陣中に急に検非違使にあって死に掛けるか、遠征に行ったら仲間と逸れて二人で遭難もとい野宿と…物騒な事を考えているのですが、もっと平和的な方が良いですかね?)
(/では此方は自称文系名刀に致しますね。
そして今後の展開ですが…何方も良いっ!色々妄想が膨らみますね!!ちょっと物騒な方がこの二人には良いかもしれませんし。何方かに致しましょう。前者だと何方かが重傷を負って死に掛ける訳ですが、どちらがなるかでストーリーも変わってきそうですよね。後者は後者で遭難中に怪我して何方かが動けなくなるとかですかね?)
(/ではでは、自称文系名刀の彼でお願いします!わっ、そう言って貰えて嬉しいです。個人的には燭台切は前に重傷…と言うか中傷ったので、今回怪我をするのは長谷部が良いなぁと思っていますがいかがでしょうか?はい、後者はそんな感じです。怪我をしなくて普通に二人とも遭難でも行けますけれど…!)
(/了解しました。
成る程。怪我もなく遭難するのも楽しそうではありますね。そしてもし検非違使遭遇で此方が重傷になるパターンならば、燭台切が切られそうになっていて、それが一振り目と重なり思わず庇ってという形だとやりやすいかなと思うのですが。いかがですか?)
(/怪我無く遭難は、自給自足のサバイバル的に出来るので楽しめそうなんですよね…シリアスの主旨からズレてしまいますが。ああ、それだとやりやすいですし長谷部が庇う理由も分かります…!大丈夫ですよ。)
(/サバイバル…楽しそうですね!何方でも楽しめそうです。
一先ず互いに叱責してもらって、その後に久々に同じ部隊を組んで出陣or遠征って形ですかね。嗚呼、因みに何方サイドから始めましょうか。)
(/刀でイノシシ狩りとか洞窟で雨風をしのぐなど凄くやってみたいんですけどね…!
そうですね、一先ずは叱責でその流れが有難いですね。どちらサイドからでも大丈夫ですよ。あっ、叱責は久々に会って(前ロル)から数日後が良いなーと思っていますがいかがでしょう?)
(/凄いアグレッシブでいいと思います。ではそれでいきましょうか。
あ。では今回は長谷部サイドからで良いでしょうか。此方がうじうじしてるのを気づき夜とかに長谷部の部屋若しくは中庭の桜の所で叱るみたいな。もちろん数日後設定で!)
(/分かりましたー、長谷部サイドからですね!
ならせっかくですし思い出深い中庭の桜で、長谷部に宗三が喝を入れさせて頂きますね。)
(/すみません、遅くなりました。では桜の所ということで此方から始めさせて頂きますね。あ、此方は蹴って下さって結構です。)
---
(連日の夜戦出陣も漸く一度落ち着いたものの、先日の事もありとある一振りと顔を合わせ辛く出来るだけ避けてはいるものの、胸の中の蟠りは無くなる事無く、ふと足を踏み入れたのは夕焼けに染まる中庭の桜木の下で。すっかり夏めき青い葉茂る桜木の幹優しく撫でながら遠くで聞こえる蝉の声にかき消されそうな程小さな声で呟き)…なぁ、俺はどうしたらいいんだ。
(夏と言えど夕方になるにつれて涼しくなるもので、日差しが柔くなった縁側を歩いていれば、独り中庭の桜の下で黄昏ている織田の打刀が目に映り。何やら相手にしては、その背中は幾分か小さくなっている様に見え。そう言えば夜戦に出ていた時から件の彼、詰まるところ伊達の太刀とギクシャクしている様に見て取れて。一時は晴れやかな顔をしていたものの、また一振り目の事で悩みでも出来たのだろうかと溜め息を吐きながらも旧知の仲ゆえ放っては置けず、縁側から中庭に出ては後ろから声を掛けていき。)
_…長谷部。何、其処で項垂れているのですか?貴方らしくもない。
…、嗚呼お前か。何だ、嫌味を言いに来たのか?
(背後から掛けられた声聞き覚えのあるもので、振り返ることなく幹に手を当てた儘心配してくれている筈であろう相手煩わしそうに深々と溜息吐き出し言葉返して行き)
ええ、そんなにウジウジとしていたら嫌味の一つでも言いたくなりますよ。
(自身も人の事を言えたものでは無いが、相手が素直な言葉を返して来るとは思っていなかったので、特に気を悪くする事は無くいつもの調子で嫌味を返していって。ただ一息置いた後に、ここから立ち去るのではなく改めて質問を重ねていき。)
…で、何があったのですか?
…籠の鳥はお節介だな。放って置けばいいだろう。
(此方の悪態気にした様子無く新たな質問投げかけてくる相手、他の刀達とは違い腫れ物を扱う様にでは無くずけずけ立ち入ってくる相手に今は煩わしさよりも安堵覚え、心内に感謝しながら体反転。相手の顔見つめながら幹に背中預け)
魔王の犬にあげるぐらいの慈悲は残っていますからね。
(ようやくこちらへと振り返った相手に、自分らしくも無く安堵の気持ち覚えつつも最早挨拶の様に皮肉を返し。さて、どんな風に問い掛けた方が良いかと先程のようにもう一度明け透けに聞こうかと少し考えていき。)
俺は魔王の犬なんかじゃない。…第一、お前の慈悲程怪しいものは無いな。後で何をされるか分からん。(吐き出された言葉に苛立ち隠すこと無く盛大に舌打ち一つ吐きながら否定して。更に揶揄い半分でも無く慈悲をかけると言う相手に訝しむ様眉尻顰め話そうとはせず)
(こちらの軽口すら流せないのかと、いつもよりも少し余裕の無さそうな相手に密かに肩を竦めていき。話す気の無さそうな彼に、まあ信用の無さは自身の普段の行いのせいかと他人事の様に思ってはじっと相手を見て。)
…別に何も要求はしませんよ。見兼ねたから声を掛けたまでです。
お前がそんな事をいうなんてな。嵐の前振りか?(夕焼けに染まる夏空見上げながら相変わらず揶揄い言葉紡ぎ、背中幹に預けたまま遠くで聞こえる蜩の必死の鳴き声に瞳閉じ耳傾け乍漸くぽつり素直に語り始め)…なぁ。好きになってはいけない人を好きになったら如何する?
さあ?如何でしょう。
(軽口ひらりと躱しては、言霊と言う事もあるしそれが本当にならなければ良いがと思いながらも、変わらずに穏やかな夏の夕暮れを視界に入れ。そんな中で些細だが心の内を語り始めた相手の言葉に耳を傾けていき、暫く考えた後。)
…如何しようもありませんね。だって、好きなのでしょう?僕は自分の気持ちに嘘はつきたくない質なので、好きなままでいますね。
…ふん。その言い方だとまるで俺は嘘つきみたいだな。(そんなつもりは無いのだろうが相手の紡いだ言葉素直に聞く事出来ず刺々しく言い返しながら態とらしく肩を下げ。様々な天下人に重宝されてきただけ有り、美しい桜色の髪も袈裟姿も全てが見るものを魅了するように思え自身との差に思わず自身が下げ渡された時のことを思い出し)俺はお前の様に綺麗じゃ無い。其れに、俺が彼奴を好きになったら、…俺は光忠を一人にしてしまう。
(/最近返信が遅くなり本当にすみません。)
…相変わらず卑屈ですね。
(元主に提げられた経験があるからか、長い間黒田で大切にされ国宝として認められている名誉ある刀でも、時折相手は自己評価が低くなって考えが悪い方へと偏る寄る事があるので、心中で小さく息をついて。そんな中で本心を告げる彼を見ては確と相手に眼差しを向け。)
…何故一人にしてしまうと思うのですか?例え誰かを好きになっても、その故人を嫌いになったり忘れてしまう訳ではないでしょう?
(/いえいえ、お気になさらずに。リアルが大事ですのでこちらの事は気にしないで下さい。むしろお忙しい中、お返事ありがとうございます。)
お前に言われたくは無い。
(卑屈という言葉相手に言われれば、いつも物憂げに天下の象徴やら、侍らすやら紡ぐ彼の方が卑屈だろうと心内で苦笑して。ふと相手を見れば此方真剣な表情で見詰める瞳と此方の交わり一瞬息を呑み込み。)…俺は…っ。光忠を嫌いになれないし、忘れたくは無い。だからこそもう誰も好きになりたくなかったんだ。彼奴との思い出が塗り替えられてしまう気がして…。俺は燭台切光忠と言う刀であれば誰でも良いのかと、そんな風に思えて…浅ましい自分が嫌になる。
…ああ、成る程。…故人を偲ぶ事は悪い事ではありません。ですが、そうやって思い出を大切にしていても彼は帰っては来ないのですよ。
(一人の者を愛し続けると言うのは美徳であるが、いつまでも死んだ者に縛り続けられるのは端から見ている方としては心苦しいものであり、だからと言って亡き者の気持ちなど分からない為に"一振り目の燭台切はそんな事を望んで無い"などと言った安っぽい言葉は掛けずにいて、代わりに辛辣だがそれでも自身の意見を述べていき。次いで、彼が件の相手に対して抱いている苦悩を聞くとじっと見据えていって。)
…それと長谷部、少し落ち着いて考えてみて下さい。貴方が好きになったのは同じ燭台切光忠と言う刀ですが、それぞれキチンと好きになった理由があるのでしょう?
そんな事ッ…お前に言われなくても分かる。
(帰ってこないと言う相手の言葉耳にした瞬間、木の幹思い切り殴りそれ以上聞きたく無いとばかりに頭左右にぶんぶん振り乱し。更にこちら真剣に見つめ言葉紡ぐ相手に理解は出来るもののそう簡単には納得できないのかもどかしいとばかりに胸元強く握りしめ溜息吐き出し隠そうともせず)
例え俺が一振り目と二振り目を別の理由で好きになったとしても、彼奴はそうは思わないぞ。周りだって…
…。
(幹を殴ると言った強い否定を示す言動を見ては、これ以上諭しても逆効果になるかと考えて何も言わずに視線だけを向けていき。そう簡単に割り切れない事は分かるが、思い悩むような彼を見定めて。)
それは貴方の考えでしょう?実際にそう思われるなどと今から決め付けるのはどうかと思いますが?少なくとも僕は、仮に貴方が二人を別の理由で好きになったと言っても信じますけどね。
だとしても…いい気はしないだろう?よりにもよってこんな感じじゃあ一振り目にも二振り目にも合わす顔が無い。…中途半端なんだ。(二振り目を好きになったからと言ってすんなり元の彼をすんなり忘れることなど出来ず、引きずったままで彼を愛するのは不純にも程があると溜息吐いて。目の前の相手は気にしないと言ったものの、燭台切も同じとは分からないために素直に頷けずにいて)
…でしたら、ずっと中途半端なままでいるんですか?僕には手助けなど出来ないですよ。…正直になるのか無かった事にするのか、貴方が決めないといけないんです。貴方の気持ちなんですから。
(どんなに自身の様な他人が言葉で促しても結局の所は本人の気持ち次第であり、咎めるような声色では無く諭す様な声色で一つ一つの言葉を紡いでいって、相手の反応を待ち。)
…正直に告げて、彼奴に拒否されるのが怖い。それならばいっそ、ないことにした方がまだマシなんじゃないか?…なんて考えて、自分が傷つきたくないだけなんだ。
(諭す様な言葉についうっかり自身の弱い所ぽつりぽつり語り始め、一振り目にも二振り目にも等と言いながら結局は自分の保身ばかり考えて前に進めないのだと告げれば背中幹に預けたままずるりしゃがみ込み膝に顔埋めて)
嗚呼もう、しゃんとして下さい!いつもの潔い貴方は何処に行ったのですか?
(膝に顔を埋める相手に、ここでどこぞの鶴の様に優しい言葉を掛けても堂々巡りになると判断すれば、いつもの皮肉とは違った意味で心を鬼にして上記を述べていき。手助けは出来ないが背中を押す事は出来ると思っては、下記を告げていって。)
そもそも、たった一度きりの刃生なんです。どっち付かずは駄目ですが、傷付く事を恐れて無かった事にするのも良し、覚悟を決めて想いを告げるのも良し。きちんと貴方が後悔しない道を選んで下さい。
刃生…か。確かにお前の言う通りだな。これじゃあへし切るなんて言えない。(するり膝から顔だけあげ自虐交じりに小さく笑うと未だすっぱりと気持ちに整理が付いたわけでは無いものの、どうするか決めたのかゆっくり膝に力入れ立ち上がり)お前に言うのも何だが…振られたら話くらいは聞いてもらうからな。
(緩慢な動作で立ち上がった相手を見れば、先程よりかはだいぶ落ち着いた様に見えて。振られた話などと状況が状況故にいつもより弱気だと思うものの、まあきっとそんな話など無いだろうと内心で思えば、微かに口の端を上げていき。)
ええ、聞いてあげましょう。…ああ、ちなみにですが、振られた話だけとは言わず成功した場合でもお聞きしますよ。
は。もしいい結果の時はお前には言わない。小言を言われたくは無いから。
(楽し気な相手の様子に僅かに顔引きつらせ、惚気話等してみれば目の前の相手が嫌味言うのは明確で。手をひらひら振りながらきっぱり断ると最後にもう一度木の幹撫でて)
(/さて、長谷部が漸く決心したところで、次くらいからサイドを変えましょうか?)
おや、釣れないですね。
(クスクスと着物の裾で口元を隠しながら笑えば、何はともあれ結果を楽しみにしておこうと心の中で思い。桜の木の幹を撫でる相手を見た後、下記を述べて本丸へと戻って。)
_では僕はこれで。吉報お待ちしていますよ。
(/そうですね、次から歌仙と燭台切に変えましょう。ガツンと怒ってやって下さい。)
ああ、…。
(すんなり本丸に戻る相手の背中見つめ見送ると、自身も戻ろうと足踏み出し始めるも直ぐに振り返りその場に暫し止まり桜の大木見つめると瞳閉じ深く息吐き出し。決心した様に頰軽く叩きやる気出せば踵返し本丸の中に帰って行き)
(/では次から歌仙でいかせて頂きますね。わー、怒れるかな?が、頑張りますね。)
(あれから夜食を作っては届けていたものの、ぎこちなさは拭えなく。相手も夜戦が終わり、今は太刀にも白金台の攻略が言い渡されて前よりかは彼にも時間が出来ていると言うのにも関わらず、どうにも自分から会いに行くのは躊躇われてしまい。関われば関わるほど相手を傷付けてしまうと胸内で小さく溜め息を付けば、何処か上の空で、夜の縁側に座り込んでおり。)
(/ではでは、お願いします!)
(本日の夕餉の片付けも終わり、内番衣装のまま自室に戻ろうと廊下に出て、夏の夜の庭先に見える蛍の光実に風流だとぼんやり眺めながら歩み進めていれば、ふと縁側にぽつり大きな背中見え。どうやら先ほどまで厨で一緒に仕事をしていた伊達の刀で、一体どうしたものか、まさか今から誰かと待ち合わせでもしているのでは等と邪推しながら徐々に彼に近づいていけば、微かに聞こえた相手のため息に思わず声をかけずにはいられず。)やぁ、燭台切じゃないか。君がため息なんて珍しいね。どうしたんだい?
あ、嗚呼…歌仙くんか。今晩は。
(心ここに在らずの状態で春から梅雨_梅雨から夏に移り変わった夜の中庭を眺めていれば、唐突に背後から声を掛けられて夜目が効きにくいため全然分からなかったと思いながらも、微笑んで挨拶を返していき。その後に先程の溜め息を聞かれていた事を知ると、詳しく言うのは躊躇われたのでボヤかすように伝えて。)
…ちょっと考え事をしていてね。格好を悪い所を見られちゃったな。
嗚呼、今晩は。はは、夏の夜に縁側で考え事っていうのもある意味風流かもしれないね。隣いいかい?
(何処か心此処に在らずな相手の事を放って置くこと出来ず、悩みならば自身が聞くことによって少しは気も楽になるだろうと多少御節介かもしれないが勝手に相手の隣まで足運び、返事を聞くより早く相手の隣に腰掛けて)
そう見えたのなら幸いだよ。_うん、どうぞ。
(風流かもしれないと述べる相手に、それだったら格好悪くはないかなと思いながらも少しばかり気が紛れて微笑を零し。隣に腰を掛ける動きをした彼に頷いては、少し左側に寄って場所を空けていって。中庭の蛍を何気無しに見ては、ぽつりと下記を述べて。)
…蛍、綺麗だね。
おや。…そうだね、綺麗だ。沢山の歌人が蛍を見ては歌を詠んできたんだけど、その中に、さゆり葉のしられぬ恋もあるものを身よりあまりて行く蛍かな…、って歌があってね。知ってるかい?
(昼間とは違い騒々しい蝉の鳴き声も消え、頬なでる風心地よさそうに瞳細めながら特に意味もなく自身の引き出しから故人の歌を詠んでみせ。淡い光放つ蛍の光でぼんやり浮かんだ相手の顔みつめながら何処か楽しげに解説をはじめ)
簡単に言うと恋の歌なんだ。蛍はどうしても幻想的で儚く美しい虫だからそういった歌が多いんだけど、ひょっとして君も恋の悩みかい?
いや、知らないや。…ごめんね、あまり歌には詳しくなくて。
(料理や家事などはするもののあまりそう言った娯楽には詳しくなく、けれど伊達政宗公も歌を詠んでいたなと懐かしく思っていれば、先程の歌の意味を解説する相手に目を瞬かせて。おもむろに図星を指されると困った様に眉を下げて笑みつつ。)
!…当たってはいるけれど、僕そんなに顔に出ていたかい?
まぁ、恋の悩みというのはこの蛍の光みたいに外側に溢れ出ちゃうようなものだからね。(此方の指摘図星だったのか慌てる相手にくすり喉鳴らし笑うと、興味津々とばかりに相手の方を向き率直に問いかけて)で、君は想い人がいるんだろう?溜息を吐いてたということは、上手くいってないのかな。
そっか、それは困ったなぁ。
(察せられる人ならば雰囲気で分かってしまうのかなと、漂う蛍を見ては苦笑を零し。その後に興味有り気に尋ねてくる彼に視線を向けると、脳裏に長谷部くんの姿を描いては同時に一振り目の事も考えて。)
…まあ、そうだね。上手くいってないかな。…そもそも、叶わない恋だけど…。
おや、伊達の刀といえど恋愛には其処まで強く無いのかな?
(素直に上手くいって無いこと認める相手に驚いた様に瞳見開き冗談交じりに笑いながら励ます様に肩をぽんぽん叩いて。叶わない恋、と言われて直ぐに彼が思っているであろう生真面目で主命第一の男脳裏に浮かべ)
叶わない恋か。…妙な事を言うね。君の相手は故人というわけでもあるまいし。
(肩を叩かれれば気を遣ってくれる相手に感謝しつつも、苦笑気味にこくりと頷いて。故人と引き合いに出されると、確かに故人ではなく生きてはいるが、しかし如何にも手など出せなく眉を下げていき。)
それはそうだけど…。何と言うか、…その人は言葉は悪いけど、未亡人みたいなものなんだ…。亡き恋人の事が、今でも忘れられないそうだから…。
(相手の「亡き恋人を忘れられない」という言葉に話題の人物が矢張り自分の想像した通りあの主命馬鹿だと分かり、然しながら未亡人と言う言葉にはそんな柄では無いだろうと思わず笑こみ上げてきてしまい、隠す事なくくすくす笑いながら相手見て)はは、未亡人!成る程ね、〜はは。いや、済まない済まない。うちの本丸に未亡人がいるなんて可笑しくて。
(突然笑みを零す相手に驚いたものの、うちの本丸と言っている辺りこれはひょっとしてバレてしまったかなと思いつつ、確かにあの様に怜悧で気高い彼の事を未亡人と表すのは失礼過ぎだが他に言葉が見付からなく、やや口を濁していき。)
…うっ、その様子だと歌仙くんは気付いた感じかな?未亡人って言葉は、確かに当て嵌らないけど…。
まぁね。一緒に厨担当してる位だから君の想い人くらい容易に想像つくよ。薄の君だろ?
(と言うより寧ろ目の前の相手も、すすき色の髪を持つあの近侍も互いを気にしすぎていると前々から思っていた為勘の良いもの達にはバレバレだぞ、と内心苦笑しながら更に彼らを見てヤキモキしてしまっていた事もあり、さらりと告白勧め出し)
未亡人だったら横恋慕にはならないんだから、早くけしかけたらどうだい?
うん、正解だ。
(薄でもあり藤でもある相手を脳裏に浮かべては素直に頷いていき。自身は自分で思っている以上に分かりやすい態度を取ってしまっているのかと、やや恥ずかし気に思っていれば告白を促してくれる彼を見て、応援の様な言葉をくれるなんて有難いと感じながらも眉を下げて微笑んで、己がこの本丸の事情を知っている事はバレてしまうが本心を告げていき。)
…そうしたいのは山々なんだけどね。でもやはり気は進まないよ。それに仮に成功したとしても、僕はきっと彼の事を幸せに出来ない。…二振り目なんかの僕ではね。
(此方の言葉に困った様に微笑む相手から紡がれた消極的な言葉は、二振り目だと言う事実を知っていると言う事実よりも自身の中で引っかかり、主命大好きなあの打刀も、目の前の気障な太刀も、自分からすれば相思相愛に見えるのに互いに色々考え過ぎていて拗れ過ぎだろうと盛大に溜息ついて。額に手を当てぺちぺちと己の晒された額軽く叩きながら非常に面倒だと言うオーラ隠すことなく語り始め)
はぁ〜っ。あー、つまり二振り目の君は彼を幸せにする自信は無いと、そういう事かい?
好きだけど自信が無いから告白はしないって事だろう?
……そうだね、格好悪いけどそう言う事になるよ。
(彼が一振り目の事を忘れられないから言って良いのか躊躇う、と言う理由もあるがそれは現時点では自身の言い訳にしか過ぎなく、結局のところ告白出来ないのは目の前の相手の言う通り、幸せにする自信が無いからで。情け無いとは分かっている為に、やや目を伏せていき。)
はぁ、伊達の刀が聞いて呆れる。所詮君の好きはその程度って事さ。自分に自信がなくて告白する気もないのに、うじうじ悩む理由が僕には分からないね。
(眉間に寄った深い皺伸ばすように揉み解しながら態とらしくため息を吐きだせば、励ます気等一切無いとばかりに一刀両断すると、ふと視界に入った蛍を見て先程の和歌は間違いだったなと相手見つめ)
…悩むのは、告白しない癖に未練があるから。
(ぐうの音も出ない事を言われれば上記を小さく述べるだけでいて、告白はしないのに未練があるとは随分矛盾しているなと自身ですら思っては、ぽつりぽつりと本心零していき。)
…本当は直ぐにでも好きって言いたい。…形振りなんか構わないで伝えたい。
君ね、もしあの刀が他の刀に告白されて付き合う場合だってあるんだよ?それでも良いのかい?君以外の誰かと恋仲になっても。
(紡がれた本心には素直に男らしい欲見えて、これはあと一押しか、と心内でほくそ笑むともしもの場合の仮定で更に言葉捲し立て相手刺激して)
…それが彼の幸せになるのなら。…いや、やっぱり嫌だな。それは。
(相手が亡き恋人以外を好きになると言う事など全く考えておらず、その事を言われて最初は体裁の良い言葉を述べたが少し考えた後、やっぱりと本心を話していき。)
ああ良かった。もし君が最初の言った「それで彼が幸せになるなら」だっけ?それだけしか言わなかったら君の事を殴っていたかもしれないよ。
(相手の前に当たらない様に拳突きつけながらにこり口角上げ微笑んで見せ。本心と見受けられる相手の言葉に満足したのか拳しまいながら夜空見上げ)
彼が幸せになるなら身を引くなんて格好悪いことをして、僕を失望させないでくれよ。そんな事を言うのは相手を幸せにできる自信が無いのと、他の奴よりも自分の愛が弱い証拠だ。
(言葉と共に拳を突き付けられれば、確かに殴られてもおかしくない発言をしていた為に眉を下げて小さく笑みを返していき。相手の言葉を聞いた後、一度だけ両手で自身の両頬を叩いては心中で…よしと気合を入れ直していって。)
うん、そうだね。…僕さ、大事な事を見失っていたよ。覚悟が足りなかった、諦めようとしていた。でも、今は彼を絶対に幸せにする覚悟も、彼に断られてしまうかもしれない覚悟も全部持ったよ。…歌仙くん、ありがとう。
うん。どう致しまして。少しはマシな顔になったじゃないか。まぁ、振られたら励ましてあげるよ。
(前向きな表情浮かべる相手に、此方も満面の笑み浮かべ肩をペシペシ叩き冗談交えながら相手の背中を押し)
さて。そろそろ僕は戻るよ。君も風邪ひかないようにね。(片足に力込め豪快に立ち上がると軽く袴の皺伸ばし、身体反転させながらその場後にして)
…ありがとう。振られた時は宜しく頼むね。(相手の冗談にくすりと笑み零しては、そう感謝の言葉と共に頼んでいき。それからこの場から立ち去る彼の背に向けて、下記を述べつつ手を振って。)
うん、分かった。歌仙くんも風邪には気を付けてね。
(/歌仙をやって頂きありがとうございました。この後の展開なんですが、前お話した出陣(検非違使)か遠征(遭難)のどちらかをやって、かつ燭台切と長谷部が同じ部隊になる感じでしょうか?)
(/背後のみ失礼します。うざい感じの歌仙ですみませんでした。
そうですね。個人的には二人が同じ部隊で遠征中遭難がいいかな、と。その他のメンバーは長谷部と燭台切に合わせて打刀と太刀あたりで適当に決めて。
尚、その際は部隊長を誰にしましょうか。)
(/いえいえ、むしろ喝を入れて頂きありがとうございました!
ふむふむ、遠征中遭難ですね。遭難方法ですが、敵の奇襲にあってベタに崖から落ち掛けた片方を助けようとして、結局二人とも落ちてしまうとかはどうでしょう?
そうですね、メンバーは適当に決めましょう。部隊長はどの刀でも大丈夫ですよ)
(/遭難方法はそれで構いませんよ。最初に崖に落ちる方は何方がいいですかね。個人的には長谷部がやらかして燭台切が助けようとするのが合っているかと。長谷部だと燭台切の方が大きいから助け出すの難しいですし…如何ですか?あと本来なら部隊長は長谷部がやるべきなのでしょうが、部隊長が遭難となると残ったメンバーが統率とれないかなー、とか。いっそ加州と歌仙を入れてあとは適当に大和守とか倶利伽羅とかでいいんじゃないかとか考えたのですが。どうでしょう。)
待たせて悪かったな。
今迄色々と我儘に付き合わせてしまったな。それでも応えてくれて嬉しかった。
楽しい時間をありがとう。また何処かで見かけたら話できたらいいな。
またな。
…僕の方こそごめん。
本当は返信の間隔が開く度に、飽きられてるんじゃないかって、いつか返事が来なくなるんじゃないかって勝手に怖くなってしまって、君が忙しいという事を考慮せずに、結局それに負けて身勝手な事に僕から返事を絶ってしまってごめんなさい…。
…半年間の積み重ねを僕が壊してしまって本当にごめんなさい。…こんな僕と、半年間やり取りをしてくれてありがとうございます。
長谷部くんと背後さんが、僕や僕の背後なんかよりもずっとずっと良いお相手様と巡り会える事を…、僭越ながら祈っています。
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