匿名さん 2016-03-08 23:27:05 |
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(あの後、先に夕餉の支度を終えたので自室に戻って来ていて。長谷部くんの胃袋を掴む為に、座卓で歌仙くんから貸して貰ったレシピ本を読んで真剣に献立を考えて集中していたので、こちらに向かって来る廊下の足音は己には聞こえておらず。それゆえ不意に、部屋前から声を掛けられれば吃驚して肩を跳ねさせ。その声がまさかの会いたいと思っていた人物のものだった為、煩いほど鳴る心臓を抑えてはなるべく格好良く平静な声を保って口を開き。)
_!…あ、長谷部くん?僕なら居るよ。如何したんだい?
(/こちらも了解しましたー。それでは他に何か疑問点がありませんでしたら背後は下がらせて頂きますね。)
…い、いや。大した事じゃないんだが…
(期待していなかったものの真逆すんなり探していた人物の声が聞こえれば久々故に鼓動高鳴り。障子越しで中の様子は見えないがそれでもこうして声を聴けただけで安心したのか廊下に立ったままその場動かず、「お前が心配だった。」等という素直な気持ち告げる事など出来ずそれと無く上手く二、三話して帰ろうと口開いて)その。迷惑で無ければ、俺たち夜戦部隊のために夜食を作って欲しいと思ってだな。今日からとは言わない。
!_勿論っ。なら明日から腕によりを掛けて作るよ。
(相手からの申し出に瞳を瞬かせ、差し入れを考えようとしていた自身にとってはむしろ好都合な事であり、襖越しだがこくりと頷いては笑みを向け。ふとこの顔の見えない状況は話す分には支障は無いのだが、やはり長谷部くんの顔が見たいと思っては声を掛けていき。)
_ねえ、長谷部くん。立ち話もなんだし、まだ時間があれば僕の部屋で少し話さないかい?
感謝する。
(とっさの思いつきとはいえ夜戦後に腹を空かせているのは事実故助かったと素直に感謝して。次いで何を話そうかと悩んでいた所相手からのお誘いの言葉聞き一瞬どきりとし、本心としてはもの凄く相手に会いたいのだが、会った所で恥ずかしい顔を見せてしまうのでは無いかと躊躇い。此処は合わずに引き返そう、と室内に居る相手に声をかけ)
いや、遠慮しておく。お前も今は新人育成で忙しいだろう。俺なんかと話すならきちんと身体を休めておけ。…邪魔したな。
えっ、あ、ちょっと待って!
(忙しいなら仕方が無いと思い諦めようと思っていたものの、返って来た言葉はそれとは関係無く何処か自嘲めいた様なもので。それが気に掛かり、また訂正したかった為に、咄嗟に去ろうとする相手へと引き止める言葉を投げては急ぐあまりバンッと思いっきり襖を開けてしまい、しかしそんな事は気にせずに相手へと真剣に視線を定め。)
_一つ訂正させてくれ。確かに新人育成で暇とは言い難いよ。でもね、君自身が“俺なんか”って言わないで欲しい。そもそも僕は身体を休める事よりも、長谷部くんと…長谷部くんだからこそ話したかったんだ。
(立ち去ろうと一歩歩き出すも直ぐに背後から凄い音で襖開き、思わず吃驚して身体揺らし其方に顔向ければ、真剣な表情の相手が居て。数週間ぶりに見た相手の姿、更に思ってもいなかった言葉に自分でもどうしようもない位胸高鳴り、無意識にふわり桜花弁散らし顔真っ赤にして)〜っ、な、何を言って…
?_え、何ってそんなの本心を__、あ…!?も、もしかして僕、今恥ずかしい事を言った…?
(真剣そのもので述べていた為に相手の問い掛けに一瞬首を傾げたが、よくよく見れば目の前にいる長谷部くんは自分達刀剣にとっては喜の象徴とされる桜を舞わせている上に、見間違いでなければ顔を赤く染めているので己も今言った事の重大さに気が付けば、格好悪い事に恥ずかしさで顔を赤くさせたものの少なくとも相手はこちらの言葉で喜んでくれていると言う事を桜で悟ると、あまりの嬉しさにぶわりと多量の桜を背に散らせてしまい。その様な状況の中、手の甲で口元を隠しつつ問い掛けていって。)
し、知らん。俺に聞くな。
(恥ずかしさから顔隠す様に俯き素っ気なく言葉返すも頭上から大量の桜吹雪舞うの目のあたりにしまさか自身がこんなに喜んでしまったのかと焦りどうにか桜舞うのを止めなければと顔上げれば、視界に入ったのは己同様に顔赤くし桜散らせている相手で。どうやらこの多量の花びらは自身のものでは無く相手のものだと悟り、何故相手が喜んでいるのか分からず赤い顔のまま問いかけ)恥ずかしいと思っているなら何でそんなに桜が舞っているんだ。
(周囲に舞う桜の量に、分かりやす過ぎる己に対して何たる無様と思ったものの生理現象ゆえ止める術など無く、嬉々たる心情に起因して桜は相変わらずにひらひらと舞っていて。伏し目がちに相手を見ては、まだ赤い顔であった為に無粋にも可愛いと無意識で思ってしまい。ふと問い掛けられた事に、それは君が僕の言葉で桜を出してくれたからと言っても良かったのだが、現在の自身は顔が赤い上に桜を出している為いまいち格好良く無いので少し焦っては。)
!?_い、今それを聞くのかい…!?せめてこの顔の赤みが引いてからで…!
も、もう良いだろ。早くその桜どうにかしろ!
(普段見る事の無い顔を赤らめ恥ずかしがっている相手の可愛らしい様子に胸どきり高鳴り、一振り目はこんな表情しなかったぞ、と意表突かれながら一向に収まることない桜吹雪に自身のことは棚に上げ、気恥ずかしさから相手に詰め寄り胸元掴むとゆさゆさ揺らしどうにかこの事態収拾をつけなければと焦り出して)
っ、ちょっと待ってくれ…!
(胸元掴まれれば内心で近い近いと物理的に相手との距離が一気に縮まった事に、先程彼への好意を自覚したばかりなので意識し過ぎて脳が処理出来ずに言葉でストップを掛けたが、桜は止まらず増えるばかりで。流石にマズイと思っては相手の胸元を慌ててグッと押し返しつつ、近くの柱に手を付いては思いっきりそこに額を打ち付け。ショック療法だか何だかで桜を止めたと共に頭を冷やすと、情け無さで柱前で呟き。)
うっ、格好悪い…。
…な、何してる。大丈夫なのか?
(近場の柱に思い切り頭打ち付ける相手に気でもやったのかと心配しながら、気づけば桜吹雪自身のも含め消えており。この為に打ち付けたにしろ柱前で項垂れる相手になんと声をかけていいか分からずこのまま此処にいるのも居た堪れなく、うまく誤魔化して立ち去る方法考えはじめ)怪我、してないか?そうだ、薬研を呼んでこよう。お前は部屋で安静にしておけ。
…ご、ごめん。大丈夫だから。
(いきなりこちらが異様な行動に出た為に、相手を驚かせてしまったと思っては打ち付けた箇所を髪で隠しつつ謝罪の言葉を述べ。不意に背後で立ち去ろうとする気配感じ取れば、せめて桜を舞わせた意味だけは伝えようと後ろへと振り返って思わず手を伸ばし、相手の服裾を掴んで。)
!__っ、長谷部くん。行かないでくれ。薬研くんは、良いから。
!〜っ、な、なんだ!怪我してたらどうするんだ!(うまく立ち去るつもりだったが、相手に再び呼び止められれば素直に足を止め。顔を背けたまま素っ気なく言い返すも掴まれた服裾に再び鼓動高鳴りはじめ、これも全部加州に変なことを言われたのせいだと言い聞かせながらくるり方向転換して相手の方を見て)…すまない。本当はお前が元気だっったか心配だったんだ。それなのに、素直になれず…寧ろ怪我をさせてしまうとは。
あっ、いや…!あれは僕の自業自得と言うか、何と言うか…。それに、怪我はしてないから平気だよ。僕って頑丈だしさ。
(こちらの方に相手が降り向いたので掴んでいた服裾を放し、改めて正面から彼を見るといやに意識しているせいか心臓が煩くなりつつも"心配だった"と言う相手の言葉にきょとんとした後、嬉しく思い。しかし柱に額を打ち付けた行為は己の不甲斐なさも含んでいるので、言い辛そうに伝えて。だが怪我はしていない為にこりと笑い、少し間を置いてから口を開いて。)
…あのさ、先ほど桜を舞わせてしまった理由なんだけど言っても良いかい?
そうか。まぁ、確かに…青銅の燭台を切るくらいだしな。(相手に怪我が無いと分かれば安堵した様に深い息吐き出し、彼の云われ思い出し揶揄い半分に告げて。やや間を置いてから相手の口から出た問いかけに結局ぶり返すのかと思いながらも無言で頭縦に振り)
はは、格好付かない由来だけどね。
(燭台を切ったから燭台切と言う安直な名前なものの、それが切れ味の良さと頑丈さを如実に表しているのだからこの時ばかりは良かったと思い。快く頷いてくれた相手を見ては「ありがとう」と述べ、今度ばかりは桜が出ない様に気を配りながらもありのままの心情を伝えていき。)
…自惚れかもしれないけど、長谷部くんが僕の言葉で桜を出してくれたから凄く嬉しく思ったんだ。僕と君、最初はギクシャクしていただろう?だから尚のこと今さっきの桜が嬉しくてさ。
な…っ。自惚れるな。あれはいきなりお前が変なことを言うから…
(素直に桜を出した理由告げる相手に、自身の所為だったと悟り気恥ずかしさ再び振り返し相手軽く睨みながら食って掛かるも、ふと先程加州が言っていた様に目の前の相手がこうして自分と話をしてくれる事、自身の些細な反応に喜んでいる事理解して。いつまでも意地を張っておらず相手のように素直に言葉を口にしようと決意して)
いや。違わない…。俺はお前と話したかったんだ。だから、呼び止められて柄にもなく嬉しかったのかもしれない。
(やっぱり己の自惚れだったかなと、苦笑気味に頰を掻くもふと不自然に途切れた言葉を不思議に思い、少しばかり首を傾げ。暫し相手の言葉を待っていれば告げられたそれに、彼も自分と同じ様に話したいと思っていてくれた事を知れると、じんわりと胸の内が熱くなるのを感じて。思わずいつもの格好付けた笑みではなく、表情の緩んだ笑みを浮かべては幸せそうに言い。)
!…そっか、そうなんだね。ふふ、嬉しいな。本当に嬉しいよ。君がそう言う風に言ってくれるなんて。
〜…!”お前”がそうやって笑うのは初めて見たな。何時もそうやって笑うといいのに。
(今まで見た事の無いような可愛らしい屈託の無い笑顔見れば驚いた様に目を見開き、脳裏にぼんやり同じ様に笑う一振り目浮かび懐かしいさから、ふ、と力無く此方も笑い返し笑みを褒めて)
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