匿名さん 2016-03-08 23:27:05 |
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……ッ。
(情けない、情けないと。鶴丸さんにその様な事を言わせて気を遣わせてしまった事や、簡単に泣いてしまいそうになっている自身の顔に手を充ててはギリッと奥歯を噛み締めていき。_彼が去ってから数十分後の間、自身は陽が落ちて薄暗くなった部屋の隅で独り力無く壁に凭れ掛かっていて。誰の所為でも無い、己が此処に来たのも偶然と、先程に告げられた其の言葉を心中で反芻しては。丸で沼に浸かっている様な沈んだ気持ちのまま絡まった思考を解いて考えていき。仮に偶然だとしても、やはり自身が此のタイミングで此処の本丸に顕現されたのは何か意味が有るのだと思いつつも、両手で頭を抱えてぐしゃりと髪を乱すと、既に今が夕餉の時間である事すら頭に抜けていて、誰に言うのでもなくぽつりぽつりと独り言を零していき。)
_…そうだよね、二振り目の僕は偶然で、必然などではなくて…。けど…黙って見ている事なんて出来ない。……ただ一振り目でも無い僕なんかが、長谷部くんに、何をしてあげられるんだろう…。
〜はぁ、やらかしてしまった。長谷部が色々拗らせているかと思いきや、今度は光忠の方のスイッチを入れてしまった。(自室出て広間に向けて無人の廊下歩みながら、何時もの悪戯仕掛け楽しんでいる顔とは全く正反対の苦々し気な表情浮かべて。完全に自身の余計な一言で彼の伊達男な刀は傷付いてしまった事明らかで、自分の所為で二人の仲拗れたら、と思うと出てくるのは溜息ばかりで。自身の浅はかさに後悔しながら広場の戸を開ければ、夕餉の時間近いのか短刀達が楽しげに騒いでいるのが視界に入り、そんな様子を遠巻きに見ている一振り手招き「済まないが、光忠の分の夕餉は後で部屋に持っていってやってくれないか?」と伝えて)
(/今更ですが200突破しましたね!此れからもどうぞよろしくお願い致します。さてさて今後の展開としては如何いたしましょうか。取り敢えず上では誰かを部屋に向かわせるみたいになってますが、全然変えて次の日とかにしても構いませんし。何かご希望などありますか?)
(疾うに鳴く烏の声も聞こえなくなり、夜の足音が聞こえて来そうな程の暗闇の中。乱れた髪から垣間見える金色の隻眼を酷く歪ませては、己は烏滸がましくも彼の力になりたいと苦しげに思っていて。然し先に呟いた様に、所詮自身は二振り目。一振り目の様に特別な関係でも無ければ、他刀の様に長く一緒に居る訳でもない。そんな自分が一振り目が消えた穴を埋められるはずが無く、だからと言って事実を知ってしまった以上は如何しても見て見ぬ振りをする事は出来ず。何故こんなにも彼に固執しているのだろうかと言う疑問などは、最初から己の頭には無く。故に現状、自身が相手に不毛な恋心を抱いている事にすら気付かずにいて。其のため端から見れば最早、支離滅裂だと言っても過言ではない言葉の切れ端を千切って落とすかの如く、淡々と呟いていって。)
…こんな言葉自体、独り善がりだって分かってる。分かってる、けど…。_…でも、長谷部くん…。やっぱり僕は…君の力になりたいよ…。
(/200ですねっ、いつも楽しく遣り取りをさせて頂いています!それと後一週間で2ヶ月でもありますね、此方こそこれからも宜しくお願いします!そうですね、燭台切はこんな状態ですが声だけは取り繕えますので襖越しに誰かと少し話をさせたいですね。その時に燭台切が一振り目の真似をする事を閃きますので、少し会話にお付き合い頂ければと。刀は誰でも平気です。それでも大丈夫でしょうか?)
(自身達の夕餉始まる前、弟達と共に広間の席に座っていれば後から入ってきた本丸一のトラブルメーカーである全身白い一振りに手招きされ、命じられたのは同じく嘗て同じ主の元に居た最近鍛刀された太刀に夕餉を運ぶというもので。いつもの元気が無い目の前の相手に、何やら不穏な空気感じたのか、問いただしたい気持ち抑え、素直に頷くと立ち上がり厨に向かい。食事当番である雅な文系名刀に事情をうまく誤魔化し一膳出来上がった分を受け取れば其の儘厨出て目的の部屋まで足早に向かい。他の刀剣達は皆既に広間に向かったのか、真っ暗な離れの中唯一薄っすらと灯見える部屋の前で足を止めると中にいるはずであろう男に声掛け)おーい、燭台切の旦那。いるかい?夕餉を持ってきたんだが。
(/此方こそ何時も楽しませて頂いてます。二ヶ月ほんとあっと言う間ですね。
取り敢えず薬研を向かわせてみました。不都合でしたら教えて下さいね。二人で襖越しに話をして一振り目の事について語り合う感じにしましょうか)
(ゆらゆらと暗闇の中で揺れる行灯の光を見詰めつつ、如何にも上手い具合に自身が出来る事を見付けられずに己の不甲斐なさに重苦しい溜め息を一つ零していては、無意識の内に普段は黒手袋で隠された古い火傷の跡がある右手の甲を、左手で掴んでいて。そのまま丸くなる様にして壁際で体を折り畳んでいれば、不意に聞こえた特徴的な声にあまりにも突然だったのでビクリと肩を震わせて。そんな自身に格好悪いと思いながらも縮こまっていた姿勢を解くと、狭まっていた喉を無理矢理開いて声だけは至って普段のものを取り繕っていき。)
あ、嗚呼…その声は薬研くんかな? 夕餉を持って来てくれたんだね、有難う。部屋の前に置いていてくれて大丈夫だよ。
(/楽しい事ほど時間が過ぎるのが早いものですね。
ありがとうございます!そう言えば、CCして貰ってばかりですね…済みません。そうですね、では語り合う流れでお願い致します)
嗚呼、分かった。食べ終わったらまた此処に置いといてくれや。後で誰かに回収に来させよう。
(何時ものような声色で紡ぎ出された言葉だが、中に招かれず部屋の外に置くように命じた相手に多少違和感覚えるも、ここで問いただすような無粋な真似はせず、言われた通りに廊下に膳を置いて。紙障子越しに見える悲し気に揺れる炎にこのまま立ち去るのも気が引け膳の隣に腰掛けると障子背にして夜空見上げ)
旦那、今日は星が綺麗だぜ。藤棚の藤も咲き始めたし、こりゃあ満開になるのが楽しみだな。
(/いえいえ、薬研が似非で申し訳ありません。では背後は失礼致します)
うん、本当に有難う。…けど、さすがに悪いし片付けは自分でやるから大丈夫だよ。
(相手の心遣いに感謝しつつも、お世話になりっぱなしは何だか申し訳ないのでそう答えていって。その間にも紙障子越しに居る彼は幾ら短刀と言えど勘が鋭いので、常時己の声色が変に震えていないかを気にしては言葉を発していき。_ふと、縁側に居る相手の影がその場に腰を下ろす様な形になったと思えば、夜空と藤棚についての何気無い会話を受けて。独りになりたい反面、再び独りになれば気が滅入ってしまうと分かっていた為に、彼の声掛けには有難いと思うと口を開き。)
…へぇ、そうなんだね。星は後で見てみるよ。_其れにしても此の本丸には藤棚なんてのが有るんだ…。もう直ぐ皐月の時期だしね、特に藤の花は好きだから咲くのが楽しみだよ。
へえ、藤の花が好きなのかい?俺っちと同じだな。白いのも良いけどやっぱり名前の通り藤色の花の方が好きだ。(此方の話に乗って来た相手に安堵しながら、相手の部屋からは見えない裏庭の端にある藤棚脳裏に浮かべたわいもない雑談を続け。確か以前彼に好きな花を聞いた時は秘密だとはぐらかされたが、今回はやけに素直に答える為違和感覚えるも、そう言えば今背後にいるであろう相手は二振り目であった事思い出し。一振り目の彼も藤の花が一等好きだったのかと予想しては今更確認しようも無いかと苦笑漏らし)まー、俺っちは花より団子なんだけどな。
そうだね、だって藤の花は__。
(長谷部くんの瞳と同じ色で綺麗だ。と言い掛けたが、其れは無意識であり何故そんな惚けた事を言いそうになったか分からず、途中で気付いた自身は驚いて咄嗟に言葉を切り。まただと、いつも急に突き動かされるような“誰かの何かの感情”に違和感を覚えては、其れが折れた同種である一振り目の恋情と引っ括めて自身の物である事と、また其れが心の底に眠っているのはほんの少しの神様の慈悲だと言う事など、己は知らず。とにかく動揺しているのが相手に知られる前に「…ごめん、何でも無いや」と苦笑気味に誤魔化して。_然し思うところが有り、彼の食べ物の話題について軽く触れた後。冷静に頭が回って且つ織田のよしみの薬研くんならと、思い切って既に自身が二振り目だと自覚していると分かる様な問いを掛けてみて。)
はは、団子の方なんだね。_…ねえ、薬研くん。突然だけど君は…こんな風に、一振り目の僕とも話していたのかい?
なんだ、変な旦那だな。(言いかけた言葉途中で打ち切る相手に不思議そうに笑いながらも空気を読んで問いただすような事はせず静かに聞き流す事にし。夜空見上げこうして”彼”と話すのは久しぶりだと思いながら、その際はこうして障子越しでは無かったかと今の相手の姿が見えない事に対して僅かに寂しさ覚えていれば、不意に相手から紡がれた言葉に驚きのあまり背中思い切り戸にぶつけ。痛みに悶えながら慌てて身体反転させ庭を背後にし障子を見つめ)〜ッ!だ、旦那なんでその事…大将に言われたのか?嗚呼、もしかして鶴丸の旦那かい?
_!?
(こちらの言葉で、ガタンと背中を思いっきり紙障子にぶつける薬研くんの影が目に入った為に直ぐに戸を開けて大丈夫と言ってあげたかったものの、今の己の姿は誰にも見られたくないほど憔悴して格好悪いものであった為に、紙障子に手を掛ける寸前までで止めて。_そうこうしている内に戸惑い気味に問われた質問に、視線を感じる方を見詰めては、今は長谷部くんの名前を出すのは気が引けたので少し間を置いて話し。)
…疑問を覚えたのは自分自身で、確信を持たせてくれたのは__まあこの本丸の誰かと言う事だよ。敢えて名前を言わないのは…ごめんね、勝手な事だけど察してくれると嬉しいな。
嗚呼、そうだったのか。で、何だったっけな。一振り目の旦那の話を聞きたいのかい?(振り向いた障子越しに聞こえてくる相手の言葉に素直に誰から聞いたかは問わないようにして脳内で候補者絞り。申し訳ない様な潮らしい様な声色の相手に眉下げ髪がしがしと掻きながら何を言っていいものかと頭悩ませ、素直に言った所で相手を傷付けるだけでは無いかと言い淀み)
うん、出来ればだけど一振り目の彼の話が聞きたい。…無茶な頼みだって事は分かってる、それに君に故人を思い出させるような真似をして本当にごめん。…でも知りたいんだ、彼がどんな刀剣で、彼がどんな性格だったかを。
(自分でも相手にとって答え辛い事を要求してしまっているのは分かり、しかもその上話して貰う際に折れてしまった彼の事を必然的に相手に思い出させる行為なため、最早こんな事を頼むの自体申し訳ないどころの話ではないのだが。しかし、知る事で何か掴めるのではないかと考えては、己は紙障子越しで深々と頭を下げて頼み込み。)
いや、俺っちは構わないんだが…それを聞いて旦那はどうしたいんだ?なんて聞くのは野暮か。(同じ本丸の且つ同じ刀故の興味本位なら問題無いのだが何となく目の前の相手がこの問いを聞いてくる所に別の本意感じてうまく話を切り出せず。不意に視界に入ったのは燭台の明かり背にしたせいでくっきり見えた相手の頭下げている様子で、此処迄されて言わないのもあれか、と再び座り直し障子背にして)一振り目の燭台切の旦那はこの本丸の太刀では初めて鍛刀された刀でな、打刀と脇差、短刀ばかりの此処ではみんなに頼りにされてたよ。強いのは勿論、優しかったしな…一兄が来るまで良く俺っち達短刀の面倒を見てくれてさ、内番で頑張ったご褒美なんて言って甘味なんか作ってくれたっけ。
……。
(本当の所を言ってしまえばきっと止められてしまうのは目に見えているので追求されないのは有難く思い。ゆっくりとした動作で顔を上げると、紙障子越しから一振り目の彼の事が語られていき。もっと己は複雑な心情を抱くと思ったが存外そうでも無く、むしろ言葉の一つ一つがストンと腑に落ちるようで。もう少し聞き出そうと、問い掛けていき。)
……成る程、とても面倒見の良い刀剣だったんだね。甘味と言うと彼は料理が得意だったのかい?
そうだな。歌仙の旦那と良く食事担当になってて、本人も料理が好きだって言ってたしな。旦那は料理は好きなのかい?(興味深そうに質問重ねてくる相手に意外にも素直に聞きたいだけだったのかと胸なでおろしながら廊下で胡座かき、未だ鮮明に思い出される一振り目の事を語りながら話広げようと此方からも質問投げかけて)
ああ、だから歌仙君はあの時……。
(ふと彼と共に炊事場に立った際に、何処か期待する様に特定の調理器具を使う様に勧められた事を思い出せば、矢張り彼も一振り目と自分を重ねていたのかと独りでに呟き。それに応えられなかったなとあの時の事を脳裏に浮かべつつ、相手から問われた質問に少し考えて頷き。_料理は好きだ、それは前の主である政宗公が得意だった影響からだが…。しかし偶に、それとは違う理由があるのではないかと思う時もあり。例えば作った料理を×××××に食べて貰えるのが一等幸せで。伏せ字の人物は思い出せないものの、確かにそれが自身が料理を嗜む最もな理由だった気がし。そんな事を胸に秘めつつも口を開いて。)
うん、料理をする事は好きだよ。…だから、味は劣ると思うけど甘味も作れるよ。
なら今度また甘味作ってくれや。兄弟たちも喜んでくれるし、嗚呼、長谷部の旦那も意外と甘いもんが好きみたいだから。(相手の肯定の言葉に自信は勿論、二振り目の燭台切が現れてからまた甘味が食べれると密かに期待していた弟達思い出し図々しくは有るがお願いをして。ふと同時に思い出したのは一振り目の彼が甘味を作ると必ず一番初めに近侍である長谷部の元に他よりも少し大き目な菓子を持って行っては感想を聞き、嬉しげに自分達に「今日の甘味は、長谷部くんの折紙付きだよ。」と甘味を与えてくれたことで。彼の甘味を食べた後の長谷部は少しだけ機嫌が良さそうだったと思い出し笑い浮かべ)
(こうして話していて分かった事が一つ。自身の此の本丸に於ける立ち位置は一振り目との関係の沿線上に有る様でいて。無論、同刀である以上それが当たり前なのは重々承知しており。ならば、無理に一振り目との差異を表すよりかは二振り目の自分は彼が空けた穴を埋める代わりになった方が、皆にとっても己にとっても良いのではないかと突拍子も無い事を考え始め。ただ矢張り長谷部くんにとっては気休めにしかならないかもしれず、それに恋仲の代わりなど自身が行えるはずも行う気持ちも烏滸がましいゆえ何方にしろ出来ない為、その部分に対しては触れずにいこうと思い。結果的に自身は一振り目が空けた普通の日常を埋めていけば良いのであって、何もする事が出来ない今よりも気休めにしかならずとも少しでも役に立てられるのであれば、己は真っ先にそちらの選択を取る気でいて。だいぶ此の本丸での自身の立ち振る舞いの方針を決めれば、少し間を置いて言葉を返し。)
…うん、今度また甘味を作るね。やっぱり、作る身としては食べて喜んで貰えるのは嬉しいからさ。長谷部くんの口にも合う様な甘味を作るよ。
まー、でも正直な所主人も言ってたんだが、同じ刀でも個体差があるらしいからな。失礼な話これで旦那が料理が苦手だったら鶴丸の旦那も驚くんじゃないか?(彼が顕現した際に密かに耳にした話を口にしながら、見た目が同じ為に如何しても以前の彼と同じ様に見てしまいがちだが、全て一緒という訳では無いらしいこと思い出し。其処までざっくり変わる事無いだろうが、彼が仮に料理が苦手ならそれはそれで見る目が変わりそうだと口角吊り上げ笑み浮かべ)
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