髭切 2016-03-03 15:37:06 ID:26439815f |
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昔からこうしていたじゃないか。それとも、今は嫌?(さらさらと髪を梳きながら、そう問いかけるも辞める気配は一向に見せず、相手のゆるんだ頬を見つめて)
そっか、なら良いのだけど…(こうしていると犬のようだね、なんて呟くとくすりと笑みをこぼし、自分と同じ色の瞳を見つめ)
犬?俺は犬ではなく兄者の弟だ(自身が刀であった頃からよく名前は変わっており今の主である審神者にも蛇のようだ、などと言われる為特に嫌な気もしないがそこは譲れないらしくそう言って)
ううん…えっとね、お前は僕の言うことはきちんと聞いてくれるだろう?だから、犬。忠犬ってやつかな(弟だと言われ目を細め、拙く言葉を紡ぎ説明していくとまた頭を撫でてやり)
なるほど、俺は兄者の忠犬なのだな。ならば犬の様に兄者をしっかりと守るぞ(人の身を得た今では自身で刀を振るうことが出来る。その力を使い大切な兄を守ってみせると胸を張って)
あはは、お前はやっぱりいい子だね。(共に居た頃から何も変わっていない弟に心底安心するも、小さく眉を下げると「でも、少し心配だなぁ」と呟き)
お前は僕のことばかり考えてしまうだろう?自分のことも、きちんと考えて欲しいんだ(眉を下げたままぽつりぽつりと自分の考えを述べ、お前は僕のことが絡むと何をするか分からないからね、とも付け足し)
これでも自分の事も考えているつもりなのだが…(確かに頭の中はいつも兄の事ばかり。その中でも自分の事も片隅には置いていた、しかしそれが兄の心配の元ならばどうにかしないと、と考え)
僕のことで、お前のしたいことが出来なくなってしまったら僕が辛いからねぇ(小さく告げると頭を撫でていた手を離し、「お前のしたいことは何?」と彼の目をしっかりと見つめ問いかけ)
俺のしたいこと…俺はもう兄者と離れなければそれでいい(一時は兄弟離ればなれになってしまった。その時の寂しさや苦しみはもう味わいたくないものでまたこうして会えた今がずっと続いて欲しいと願いそう言い)
…、ずるいなぁ(相手の言葉を聞けば自分も昔感じていたことを的確にあてられ、これは止められないと困ったように笑い、優しく相手を抱きしめ)
んっ、あ…兄者?(何がずるいのだろう。そう聞き返そうとしたが相手がふわりと動いたと思えば優しく抱きしめられていてその突然の行動に戸惑いながらも心地良い体温が伝わる気がしておずおずと背に手を回し)
僕も、寂しかったんだ…お前と離れてから、ずっと(昔の記憶を思い出すと、そっと目を伏せる。目の前にいる彼が前に来た代用品の刀ではないと思うとずっと堪えていた感情があふれ出し、優しく背を撫でて)
またこうして兄者と会えたことを嬉しく思っているぞ(自分だけではなかった、兄も同じ気持ちを抱えていたのだと思うと目の奥が熱くなるような感覚に襲われそっと兄の肩に顔を埋めて)
あはは、なんだ…寂しいのは僕だけではなかったんだね(へらりと笑ってみせると身体の力が抜け、肩に顔を埋めてきた弟の頭をふわふわと撫でてやり)
…兄弟…(そのはっきりとした関係性を口にするとちくりと胸が痛んだ気がして、小さく首を傾げてみせる。そっと胸に手を当てるとふっと目を伏せ)
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