提督主 2016-03-02 23:21:07 |
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フフ…キモチイい…ナァ…
(撫でられ続けているうちに段々と苦しみや寂しさが軽減されていっているのか、微笑むその表情は提督に甘える在りし日の瑞鳳の表情に近いものとなっていて「……!ニンゲん…っ」それからしばらくして、目を覚ましてベッド脇の相手を見やれば先ほどのように暴れたりはしないものの、やはり驚きと同時に警戒心を抱いているような表情を向けて
瑞鳳…
(撫でていると撫でられていることがわかっているのか苦悶の表情から解放されるように微笑む顔になれば、またこの笑顔を見ることができたことに少し涙ぐみ。すると目を覚ました警戒心をこちらに向けてくれば「ま、まて瑞鳳!俺たちに敵意はない。だから安心してくれ」となだめるように語りかけて
テキジャナイ、の…?チガう…ニンゲンハワタシタチガタオスベキテキよッ…!
(相手の言葉と本能が訴えかけてくる敵意、その二つの相反する感情に激しく動揺しながらも最終的には自分自身を信じてそう声をあげたが、伸ばしかけた手は途中で止まり「デモ…ナンで…アナタノコエはワタシノナカノホンノウノサケビヲウチケシテクレる、の…?」知らないはずの声、それが己には不思議なことに懐かしく響き、脳内で下される命令をかき消してくれるようで
ちがう!お前は瑞鳳だ!敵なんかじゃない!仲間だ!
(激しく動揺しながらまた異形の腕を伸ばしてくると、その腕にひるむことなく上記のように声をかけて。すると途中で手を止める相手が自分の声が懐かしいというと「瑞鳳…お前の名前は瑞鳳って言うんだ。覚えてないか?」と優しく諭すように言えば相手の頬を撫でて、相手の肌はしっとりひんやりとしていて
ズイホウ…?ソレがワタシのナマエナの…?
(未だに胸の内に強くある目の前の人間という存在に対する理由のない敵意、それでも気がつけば彼の言葉に大人しく耳を傾けてしまっている自分がいて、名前なんてないとそんな風に思い込んでいた自分の名前だと告げられたその言葉の響きはストンと腑に落ちるような気がしていて
そうだ、それがお前の名前だ
(どうやら少し落ち着いたようでこちらの言葉に耳を傾ける相手に少しずつ歩み寄るように上記のように話しかければ「あとは…そうだな何かあるたびに玉子焼きを作ってくれたな…」と言えば懐かしむように苦笑して
…アナタハドウシテワタシのコトヲソンナニシッテイルの?ワカラナイ…ダケド、ワスレテイルコトがアルナラオモイダシタいヨ…アナタヲコロシタクナい…ッ!
(まるで自分のことを昔から知っているかのような口振りで話しをする相手に興味がわいてきて、一緒に居ることで心が安らいできているのも事実で、己の中で絶えず訴えかけてくる敵意への拒絶を力強く口にして頬に触れている相手の手をギュッと左手で握り涙を流し
ずっと一緒にいたからだよ
(相手がどうして自分のことをそんなに知っているのかと問いかければまっすぐ見つめながら上記のように述べて。相手を撫でていた手に相手の普通の左手が重なれば「あぁ、一緒に思い出していこう、瑞鳳」と言えば包み込むように抱きしめて
…あ、アリガトう…テイト…く…?
(抱き締められて胸の内が温かな気持ちで溢れていき、敵だと思っていた彼から与えられたその温もりに己の中で欠けていた何かが少しずつ満たされていくようなそんな気がして感謝の気持ちが口を突いて出て、そして同時に無意識に発した言葉は自分の知らない、それでいて懐かしくもあるという不思議な響きで、困惑している様子で
…!?今、提督って…!
(抱きしめている相手から「提督」という言葉が聞こえれば上記のようにハッと気づいたようにして。「瑞鳳、今、提督って言ったか?」と問いかければ「提督、用意できましたよ」と明かしの声が聞こえれば「そうか…瑞鳳、外に出てみるか?」と相手から離れてそう問いかけて
テイトク…ウン、イッタカモシレナい…デモ、ワカラナい…ワタシガナンデコンナコトをイッタノカもコトバノイミも…
(まるで鬼気迫るような勢いで質問され、戸惑いながらも『提督』という言葉を反芻してみれば確かに自分はその言葉を口にしたかもしれないと、そう考えて同時に自分は何故自分でも意味のわからない言葉を発したのか不思議で仕方ない様子で「ソト…?ソトハアブナクナイの?ニンゲントカカンムストカ、テキガイタラアナタもアブナイノよ」外という未知の場所に対して強い警戒心を示して
そうか…
(こちらの問いかけに対して不思議で仕方がないといった様子で応える相手に少しだが自分のことを覚えている相手のことを嬉しく思い、希望を持ち始めて。すると警戒心を出しながら問いかけてくる相手に「大丈夫、そんな時は俺が守るから」といって
…ホントウに?シンジテモイイの?
(まだ相手のことを心から信頼した訳ではないが、それでも自分のことを昔から知っていて仲間だと言ってくれる、そして何よりも一緒にいてこうして言葉を交わしている中でこの人の傍らが自分の居場所なんだと訴えかけてくる心の中の声に従ってみてもいいのだろうかと思えていて
あぁ、信じろ
(相手が信じてもいいのかと問いかけてくれば相手の両手を自分の手で包んで上記のようにそういえば手を引いて医務室の外へと出て。「ここは、前お前が生活してたところだ」と鎮守府内の廊下を歩きながら説明して
…ワタシガココで…?アナタトワタシハドンナカンケイダッタの?
(繋がれた手が自身の冷たく冷え切った身体を温めてくれるようで、安心感が胸の内に膨らんいき大人しく後に着いて歩き、ここに暮らしていたというまた己の知らない話しが出てくれば同時に自分が相手との関係が気になって
俺とお前は…そうだな、お互いにパートナーみたいな関係だったな
(相手がどんな関係だったかと聞いてくれば一瞬ドキッとして。「結婚するはずだった」といきなりいってしまえば相手は困惑するだろうかと思い上記のように答えれば、廊下には1人も艦娘がおらず、どうやら大淀と明石が計らってくれたようで「まずは執務室に行こうか」と言えばいつも一緒に仕事をしていた場所へと向かい
ソウナンだ…ソレナライツモイッショにイタの?
(自分と相手の関係をこうして改めて聞いてみてもイマイチピンとこないが、それでも繋がれた手から伝わる温かさ、安心感はもしかしたらそういうことなのだろうかと考えることも出来て質問を改めて投げかけ「ココは…?」執務室までやって来て、周りをキョロキョロ見回しながらキョトンとしていて
あぁ、いつも一緒にいた
(相手が質問を投げかけてくればありのままの事実を述べて。執務室に入り。キョロキョロと辺りを見回す相手に「ここは俺とお前が一緒に仕事をしていたとこだよ」と述べれば「俺がここに座って、お前はいつも俺の隣で支えてくれた」と机に着けばそう言って
トナリ…コンナカンじ?
(机についた彼の言葉に暫し思案して、その後で隣にある椅子へとゆっくり腰を下ろし、小首を傾げれば自分がこうして仕事をしていたのか単純な好奇心から尋ねつつ、こうしていればもしかしたら彼のことも思い出せるかもしれないと考えてみるが何かを思い出せる気配はなく
そうだな、そんな風にいつも俺の隣にいた
(相手が自分の隣に座れば小首を傾げて尋ねてくると上記のように説明するように言えば「そしてお前はいつも弁当を作ってくれた。玉子焼きをいっぱい詰めて」と思い出せば苦笑するように言って
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