雛鳥 2016-02-29 12:47:30 |
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(/参加許可ありがとうございます。絡み文のある方には絡ませて頂いたつもりですが、見逃しがあるやも知れませんので、その際は私の絡み文を拾って頂けると幸いです。口うるさい小姑のような我が子ですが、どうぞよろしくお願いいたします。)
>お雛
おや、お雛。そんな所にいるとおべべが汚れちまうよ
(寂しさを感じる屋敷でもなにか音楽があればもう少し明るくなるか、そういえばレコォドが埃を被っていたなどと思い立ち。舞い散った埃が日差しでキラキラと光り、息を吸い込むだけで鼻がむず痒くなるような物置の中。ボルドー色のカーテンの傍らにおかっぱの少女が居るのを見遣ると、どこかの絵画のようなあまりに幻想的なその姿に思わず目を奪われながらも、不揃いな足音を立てながら近づき、着物の袖で口元を覆いながら声をかけ
>夜鷹
お前さん、何してんだい
(雨が降ると流石に古傷が痛み、お雛に撫ぜてもらえば多少は引くだろうと彼女の姿を探す中、リビングのソファに彼女と夜鷹の姿を見つけると、その光景にゴツリ、と義足の音を派手に響かせながらもかけた声はザァザァ降りの雨音に掻き消されそうな程か細く、顔には笑みはなく。「こんなに野次馬集めちまって」彼らの周りに集まる“それら”を見遣ると、やんわりと笑みを浮かべてお雛は寝ているだけで色んなものを引き連れるのかねェ、なんて考え。彼らに歩み寄るとお雛の生糸のような髪を手で梳き
>紅
…こりゃ驚いた。名前に違わぬ姿だこと
(静かな屋敷“それ”に話し相手になってもらおうかと思うたが、然りとて今日はつれない態度を取るので自分には面白くない。外に出るのは億劫だしせめてと、ふらり、ふらり、屋敷を歩き回っている中、ガラガラと玄関戸の開く音につられるようにゆったりと歩を進めると、所々紅く染まった彼を見つけ。彼が怪我をするのは然程珍しくもなく、言葉とは裏腹に表情はいつもの柔らかい笑みを崩さずに「帰ってこれたってんなら手前で歩けるね?手当してやるからこっちきな」と声をかけ踵を返し、奥の洋室へと進み
>祭
全く喧しいったらありゃしない…どうせならもっと淑やかに出来ねェのかい
(ギィギィと音を立てる揺り椅子に腰掛け、同居人の著書を読みながら穏やかに過ごす午後。暖かな日差しに微睡んでいると部屋を隔てていても聞こえる彼の声。次第に声は近づき大きくなり、遂には小気味良い音を立てて開いた襖に向かって思わず眉間にしわを寄せ、小言を呟く。
>all
あんまりおイタしちゃァ、ダメじゃないか
(彼の声のみが響く応接間。“それ”が遊んでくりゃれと言うもんだから、手を引かれる様に応接間に赴いたが、椅子は他の部屋の物と綯交ぜになっているわ、壁に掛かった絵画は悉く傾いているわで思わずため息を吐き。足の悪い手前にはこれは直せやしないよ、と手を焼き誰かに手伝って貰わねば、などと思いながらも半ば諦め手頃な椅子に腰掛け
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