雛鳥 2016-02-29 12:47:30 |
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>紅
――彼方此方の塵芥に紛れ塗れて、隠恋坊がおじょうずの黒猫が独法師になったわ(埃の匂いがツンと鼻に残るこの場所で不釣り合いな優しい声色がヒョイと現れるとその軽快な物腰伝わる柔らかい声の音を耳にしつつ、背丈は変わらずに懸命と足首に力を込めつつ窓の外を捉えて、かくれんぼが上手な黒猫が一人ぼっちになってしまったのだと自分が今しがた見ていたその風景を言葉にして。それから漸く足がぷるぷると震え始めるのに合わせて休ませるようにトンと踵を地面につけて振り返り「べには――?」どうして此処に、の意味を込めながらその一言をゆったりと乗せて)
(/全然大丈夫なんですよ!此処はゆったりペースのトピになりますので本当にお気に為さらず、私生活重視の次にここを思い出して頂けると嬉しいです)
>刹那
(黒猫ばかりを追いかけていたその狭い狭い世界に一人の青年が加われば白く焼けてそのまま消えてしまいそうなほど透明感を掻き鳴らす彼の佇まいをボーと虚ろな眼に反射させた後に、ようやくと言うほど遅れた反応で頭をゆらり力無く傾けて「せつな、あそびましょ」窓越しに体をだらんとさせるように寄りかかればそのまま自分を外に引っ張り出してくれと言う様に真顔で告げられたその言葉を聞かん振りして)
(/此方こそご移動などお手数お掛けしてしまい申し訳ないです><!どうぞこちらでも宜しくお願いします!)
>空蝉
(品矢かな尻尾をゆらゆら揺らめかす黒猫一匹、真白に焼け爛れたかのように喉元ばかりが白く、その白が一層と黒い部分を照らしているようだと日に当たるあの子を見てはそう思う。黒ばかりがいやと頭に焼き付いていたその頃に、お雛と自分に漬けられたその名を受けてはぼんやりとした眼を二つ、彼へと向けて。そこにいたのが思い描いていた青年の姿であり、目に残る清潔感のある黒色は先の猫を思い出させるようだと数少ない脳内フィルムがカシャンカシャンと記憶を映し「――うつせみさま、いま、雛はうつせみさまを見ていたのよ。とぉても隠れん坊がおじょうずだったわ」優しいその微笑みを受けるにしては面白味の無い仏頂面で自分が見ていたものを言葉にしつつ明るい光を灯す出入り口へ歩みを進めて)
(/いえいえ!此方のトピは私生活優先ののんびり推奨トピとなっておりますのでお気に為さらず!ゆったりのんびりと進めていければ嬉しく思います!)
>祭
鬼さんが此方と手招く其方はとぉてもおいしそうな蜜、行きはよいこと…帰りはいかが?(大凡猫とは思えぬ力強い鳴き声は小さな心臓を吃驚とさせるに十分な要素であり、その猫が突飛と逃げ出す原因はまるでそう、以前買い与えられて飽きる事も無くクルクルと繰り返し光に宛がった万華鏡の中のようにキラキラと素敵な幾重の模様の布を纏う彼の耽美なる姿。ああ、彼こそがまさに絵画のような存在だ、と、作られた美と言っても謙遜無い美しきその笑顔一つにうっとり見とれ。はた、と我に戻ればぼんやり虚ろの反応薄き二つの眼で彼に目を向けながら意地悪を一つ、紅い水玉のワンピース、ふわりと空気を纏う様にスカートを揺らめかせば物を蹴らぬように気を配りその出口から体を潜りだし「籠目籠目と謡うその先には…きょうもとぉても美しい羽衣さま」ひらひらと布が風に揺れるのを眺めつつ、ちょんとその隣に並べば今一度真っ直ぐと煌びやかで気品のあるその姿を眺めて、美の代名詞でもある天女を表すように羽衣さまと口にして)
(/妙だなんてとんでもございません。本体様の文字選びもとても憧れるものであり、参考にさせて頂いております!)
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